JP2000069553A - 移動通信システムにおける通話チャネル確立方法及びその移動通信装置 - Google Patents

移動通信システムにおける通話チャネル確立方法及びその移動通信装置

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JP2000069553A
JP2000069553A JP10233306A JP23330698A JP2000069553A JP 2000069553 A JP2000069553 A JP 2000069553A JP 10233306 A JP10233306 A JP 10233306A JP 23330698 A JP23330698 A JP 23330698A JP 2000069553 A JP2000069553 A JP 2000069553A
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Hideaki Usami
秀晃 宇佐美
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通話ボタンの押下(発信指示操作)から通話
チャネルの確立(電話先との接続完了)までの時間を短
くし、使用感の向上を図る。 【解決手段】 アンテナ共用器1から発光ダイオード1
5までの構成において、制御部11が待ち受け中に入力
操作部14からのダイヤル操作信号(電話番号0〜9、
#、*)を識別する。この電話発信の識別処理後に、再
度、制御チャネルを検索する。この制御チャネルモニタ
処理で最も良好な受信状態が得られるセル基地局の制御
チャネルを捕捉して確立する。この制御チャネルの確立
後に発信指示操作による信号を識別し、この識別処理後
に基地局を通じた呼接続処理を実行して通話チャネルを
確立して通話を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明、時分割多重化接続
(TDMA)方式のPDC(Personal Digital Cellular
Telecommunicatin System) やPHS(Personal Handyp
hone System)等におけるセル基地局との間での制御チャ
ネルモニタ/確立処理及び呼接続処理を通じて通話チャ
ネルを確立する移動通信システムにおける通話チャネル
確立方法及びその移動通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、PDCやPHSでは、携帯電話
機、自動車電話機及びデータ通信装置(適宜、移動端末
と記載する)が、例えば、電源オン時にRCR(ARI
B)−STD−27F/28等の規格により、制御チャ
ネル(CCH:Conttrol Channel/BCCH,CCCH,UPCH) をス
キャンしてモニタし、必要に応じて位置登録シ−ケンス
を実行する。例えば、PDCでは、捕捉された制御チャ
ネルを通じて通知される位置情報(ゾーン番号)とホー
ムメモリ局(交換・制御局)に記憶されている直前の位
置情報と比較し、この位置情報が異なる場合に、このサ
ービスエリア(ゾーン番号)に対する位置登録を行って
いる。この位置登録後は、周知の発呼(発信)又は着呼
(着信)に対する処理が行われる。
【0003】発呼時では、移動端末でのオフフックの後
に電話番号(選択信号)の送信による接続要求信号が、
接続したセル基地局から交換・制御局に伝送され、ここ
でデータベース(加入者ファイル)などを調べて、TD
MAにおける一定時間周期のフレームを複数の時間間隔
(タイムスロット)で分割した通信チャネルの割り当て
を行い、この後に通話が行われる。
【0004】また、着呼時では、発信側の移動端末での
オフフックの後に電話番号(選択信号)の送信に基づい
て、交換・制御局が、加入者ファイルから電話接続先の
移動端末を調べて、この後に端局装置の在園サービスエ
リアを含む複数のセル基地局から共通制御を通じた一斉
呼び出しを行う。移動端末は、受信した呼び出し信号を
識別して応答信号を送信する。交換・制御局が無線回線
接続するセル基地局を決定し、更に、通話チャネルの割
り当てを行って、その通話が行われる。
【0005】このように移動端末では、呼接続要求(発
呼、着呼)に対して、待ち受け中のセル基地局に対して
呼接続を行っている。この場合、現在待ち受け中のセル
基地局との間の無線回線接続(無線区間)が最大受信電
界強度とは限らないものである。すなわち、無線回線接
続後に、受信電界強度(受信レベル)が悪化して、通話
品質が劣化する場合がある。この劣化を防止する移動通
信装置における呼接続時の基地局選択方法を本出願人が
提案している。
【0006】図3は、この従来の基地局選択方法におけ
る移動端末の動作の処理手順の流れ及び移動端末及びセ
ル基地局間のシーケンスを説明するための図である。図
3において、移動端末が待ち受け待機中、ここではセル
基地局1と待ち受け待機中において、移動端末での発信
時に、ダイヤル操作(テンキーからの電話番号の入力、
又は、特番(リダイヤル)キーによる記憶している電話
帳からの電話番号の呼び出し)が行われる。次に、通話
(発信指示)ボタンが押下される。この後、ここではセ
ル基地局1,2との間で制御チャネルモニタ処理が実行
される。移動端末は受信電界強度(受信レベル)を判定
し、最大受信レベルのセル基地局2を選択する制御チャ
ネル確立処理が実行される。この後に電話番号(選択信
号)の送出による電話接続先と接続する呼接続処理が実
行され、その通話チャネルを確立して通話が行われる。
【0007】この基地局選択方法では、呼接続要求ごと
に、再度の制御チャネルモニタ処理を実行し、最大受信
電界強度のセル基地局に待ち受けを変更して呼接続を行
っている。したがって、呼接続要求ごとに最良の通話品
質が得られることになる。しかしながら、この基地局選
択方法では、制御チャネルの再確立処理が必要であり、
図3に示す通話ボタンの押下から通話チャネルの確立ま
での時間Taが多大となる。例えば、数秒間が必要であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来例
では、使用者による通話ボタンの押下操作(発信指示操
作)から通話チャネルの確立(電話先との接続完了)ま
での時間が多大になる。すなわち、使用者が電話接続先
との接続完了までを遅く感じる(適宜、「使用感が悪
い」と記載する)という欠点がある。
【0009】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、通話ボタンの押下(発信指
示操作)から通話チャネルの確立(電話先との接続完
了)までの時間が短くなって、使用者が電話接続先との
接続完了までを遅く感じることなく、その使用感が向上
する移動通信システムにおける通話チャネル確立方法及
びその移動通信装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の移動通信システムにおける通話チャネル確
立方法は、移動通信装置が、複数の基地局から選択した
制御チャネルを通じて通話チャネルを確立するものであ
り、待ち受け中に電話番号を含む電話発信にかかる操作
信号を識別する処理と、この電話発信の識別処理後に制
御チャネルを検索するモニタ処理と、次に、制御チャネ
ルモニタ処理で最良の受信状態が得られる基地局の制御
チャネルを捕捉して確立する処理と、この制御チャネル
確立後に発信指示操作による信号を識別する処理と、こ
の識別処理後に、捕捉している基地局を通じて呼接続処
理を実行する処理と、この呼接続処理によって通話チャ
ネルを確立する処理とを有している。
【0011】前記電話開始にかかる操作信号が、少なく
ともテンキーのダイヤル操作による電話番号の信号、又
は、前回発信によって記憶した電話番号あるいは電話帳
メモリに記憶している電話番号を呼び出した信号であ
り、最も良好な受信状態を、最大受信電界強度信号で検
出し、又は、巡回冗長検査処理による最も低い制御チャ
ネルデータの伝送エラー率で検出している。
【0012】また、本発明の移動通信システムにおける
移動通信装置は、基地局との無線回線接続よる送受信を
行う無線通信手段と、待ち受け中に電話番号を含む電話
発信にかかる操作信号を出力する表示操作手段と、無線
通信手段からの受話信号を音声出力し、かつ、無線通信
手段へ送話信号を送出する送話/受話手段と、無線通信
手段と送話/受話手段との間の受話信号及び送話信号を
処理する通話処理手段と、表示操作手段からの電話発信
にかかる操作信号を識別処理後に、制御チャネルを検索
して最良の受信状態が得られる基地局の制御チャネルを
捕捉して確立し、かつ、発信指示操作による信号の処理
後に、捕捉している基地局を通じて呼接続処理を実行
し、通話チャネルを確立する制御を行う呼制御手段とを
備える構成である。
【0013】前記呼制御手段が取り込む電話開始の操作
信号が、少なくともテンキーのダイヤル操作による電話
番号の信号、又は、前回発信して記憶している電話番号
あるいは電話帳メモリに記憶している電話番号を呼び出
した信号のいずれかとする構成であり、また、前記呼制
御手段が、最も良好な受信状態を、無線通信手段の出力
信号から検出した最大受信電界強度信号で認識し、又
は、巡回冗長検査処理による最も低い制御チャネルデー
タの伝送エラー率で認識する構成である。
【0014】更に、前記無線通信手段として、少なくと
も、基地局からの無線信号を受信し、高周波増幅、周波
数変換及び中間周波増幅を含む処理による信号を出力す
る無線受信部と、基地局へ無線信号を送出するための周
波数変換及び電力増幅を含む処理を行う無線送信部と、
無線受信部及び無線送信部における送受信周波数を決定
するためのシンセサイザとを備える構成であり、また、
前記通話処理手段として、少なくとも、時分割多重化接
続におけるタイムスロットによる接続を行うための時分
割多重化接続回路と、無線受信部及び無線送信部と時分
割多重化接続回路との間で変調及び復調を行う変復調回
路と、変復調回路からの受話信号を復号化し、かつ、変
復調回路への送話信号を復号化するコーデック回路と、
無線受信部からの信号に基づいた受信電界強度を検出し
て呼制御手段に出力する受信電界強度検出回路とを備え
る構成であり、更に、前記呼制御手段として、少なくと
も、圏外又は圏内の判定及び制御チャネルモニタを含む
TDMAによる無線電話にかかる制御を実行する制御部
を備える構成であり、また、前記送話/受話手段とし
て、少なくとも、通話用のマイクロホン及びスピーカを
備え、更に、表示操作手段として、少なくとも、呼び出
し音を吹鳴するリンガと、受信状態、送受信電話番号を
含む表示を行う液晶ディスプレイと、電源オン又はオ
フ、オン又はオフフック、機能選択及び電話番号の入
力、及び制御チャネルモニタ周期の情報を含む入力操作
を行う入力操作部と、着信呼び出しを点滅して表示する
ための発光ダイオードとを備える構成である。
【0015】このような本発明の移動通信システムにお
ける通話チャネル確立方法及びその移動通信装置では、
電話番号の入力操作信号を、待ち受け中に取り込んだ際
に、再度制御チャネルモニタを実行して、この時点で最
も良好な受信状態が得られる基地局の制御チャネルを捕
捉して確立する。この後の発信指示操作信号を識別した
後に、基地局を通じた呼接続処理を実行して通話チャネ
ルを確立している。
【0016】この結果、通話ボタンの押下(発信指示操
作)から通話チャネルの確立(電話先との接続完了)ま
での時間が短くなって、使用者が電話接続先との接続完
了までを遅く感じることなく、その使用感が向上するよ
うになる。
【0017】また、本発明の移動通信システムにおける
通話チャネル確立方法及びその移動通信装置では、電話
開始にかかる操作信号として、テンキーのダイヤル操作
による電話番号の信号、又は、前回の発信によって記憶
している電話番号あるいは電話帳メモリに記憶している
電話番号を呼び出した信号を利用している。また、最も
良好な受信状態を、最大受信電界強度信号、又は、最も
低い制御チャネルデータの伝送エラー率で検出してい
る。
【0018】したがって、移動通信装置、例えば、携帯
電話機、自動車電話機やデータ通信装置での構成(設
計)の自由度が得られるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の移動通信システム
における通話チャネル確立方法及びその移動通信装置の
実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1
は本発明の移動通信システムにおける移動通信装置の構
成を示すブロック図である。図1において、この移動通
信装置(適宜、移動端末と記載する)は、TDMA方式
を採用したPDCやPHSにおける携帯電話機又は自動
車電話機の基本構成であり、図示しないセル基地局との
無線送受信を行うアンテナを共用するためのアンテナ共
用器(デュープレクサ)1と、セル基地局からの無線信
号を受信し、高周波増幅、周波数変換、中間周波(I
F)増幅、自動利得制御(AGC)等の処理によるIF
信号を出力する無線受信部2と、セル基地局へ無線信号
を送出する周波数変換や電力増幅を行う無線送信部3と
を有している。なお、アンテナ共用器1を用いない構成
もある。
【0020】更に、この移動端末は、無線受信部2及び
無線送信部3との間で、例えば、π/4移相QPSK信
号の変調及び復調を行う変復調回路4と、時分割多重化
接続におけるタイムスロットでの送受信接続を行うため
の時分割多重化接続(TDMA)回路5と、受話信号を
復号化し、かつ、送話信号を符号化するコーデック(C
ODEC)回路6とを有し、かつ、変復調回路4からの
送話信号を送出するマイクロホン7と、変復調回路4へ
の受話信号を音声送出するスピーカ8とを有し、また、
無線受信部2からのIF信号をエンベロープ検波などに
よって受信電界強度を検出する受信電界強度検出(RS
SI)回路9を有している。
【0021】また、この移動端末は、無線受信部2及び
無線送信部3での送受信周波数を決定するための高速切
替シンセサイザ(DLPS)10と、各部に対するTD
MA無線電話にかかる処理制御を実行し、特に、本発明
にかかる通話ボタンの押下(発信指示操作)から通話チ
ャネルの確立(電話先との接続完了)までの時間を短く
する制御を実行する制御部11を有している。かつ、呼
び出し音を吹鳴(鳴動)するリンガ12と、受信状態や
送受信電話番号や各種の処理にかかる表示を行う液晶デ
ィスプレイ(LCD)13と、電源オン又はオフ、オン
又はオフフック、機能、電話番号及び制御チャネルモニ
タ周期の情報を含む選択入力操作を行うための入力操作
部14と、着信呼び出しを点滅して表示する発光ダイオ
ード(LED)15を有している。
【0022】なお、この移動端末が携帯電話機の場合
は、各部に電源供給を行う図示しない電池(例えば、リ
チウムイオン電池、リチウムポリマ電池)を有してい
る。この他にも着信呼び出し用のバイブレータ、着信呼
び出し無線通知装置等が設けられる場合もある。
【0023】次に、実施形態の動作について説明する。
まず、図1の移動端末の基本的な動作について説明す
る。上記の説明のように移動端末が、電源オン時など
に、例えば、PHSにおけるRCR(ARIB)−ST
D−28規格による位置登録シーケンス実行する。この
場合、無線受信部2からのIF信号を受信電界強度検出
回路9でエンベロープ検波し、制御部11の制御で最大
受信電界強度のセル基地局を通じて位置登録が行われ
る。
【0024】セル基地局のサービスエリア内に移動端末
が位置している場合は、この通信中のキャリア及び周辺
基地局(セル)キャリアの受信電界強度を、受信電界強
度検出回路9が、無線受信部2の出力であるIF信号を
エンベロープ検波などによって検出する。この受信電界
強度の検出に基づいて、例えば、ハンドオーバを通信中
の情報チャネル(TCH:Traffic Channel) に付随した
制御チャネル(ACCH:Associated Conttrol Channe
l) により定期的にセル基地局に通知して実行する。
【0025】この後の発信時は、入力操作部14でのオ
フフックの後に、更に、入力操作部14からPDC,P
HS,ISDN,PSTNなどにおける電話番号(アド
レス)が入力される。この電話番号の選択信号が無線送
信部3、アンテナ共用器1を通じてセル基地局に送信さ
れる。この場合、図示しない交換・制御局が、データベ
ース(加入者ファイル)などを調べて通話チャネルを割
り当てる。すなわち、TDMAにおける一定時間周期の
フレームを複数の時間間隔(タイムスロット)で分割し
た通信チャネルを割り当てている。
【0026】なお、この交換・制御局は、ITU−T勧
告に基づいたインテリジェント移動体遠距離通信ネット
ワークなどにおけるサービス交換ポイント(SSP:Service
Switching point/交換ノード) 、及び、コンピュータ
及びサービス制御用データベース等からなり多種の移動
電話にかかるサービス(例えば、位置情報、通話可否情
報及び転送、留守番電話等の付加サービス)を制御する
サービス制御ポイント(SCP:Service Control point/制
御ノード) として機能し、No.7局間共通線信号方式
でネットワーク接続されたものであり、多種の移動電話
にかかるサービスを提供するための移動アプリケーショ
ンパート(MAP:Mobile Application Part) 信号を転送し
ている。
【0027】この通信チャネルによって交換・制御局を
通じた電話交換接続シーケンス(選択信号受信、番号翻
訳、出線選択リンク選択、呼び出し信号送出、応答検
出、通話路閉成)が実行される。送話によるマイクロホ
ン7からの送話信号が、コーデック回路6で符号化さ
れ、時分割多重化接続回路5を通じて、割り当てられた
タイムスロットに乗せた送話信号を、変復調回路4でπ
/4移相QPSK信号などに直交変調する。この変調波
を無線送信部3、アンテナ共用器1及びアンテナを通じ
て無線送信する。
【0028】交換・制御局からの各種の交換信号や接続
先からの、アンテナ、アンテナ共用器1及び無線受信部
2を通じたπ/4移相QPSK信号を、変復調回路4で
直交変換(I/Q変換)し、時分割多重化接続回路5を
通じてコーデック回路6で復号化してスピーカ8から音
声出力する。この通話の後の終話検出を制御部11が取
り込むと、その通話路復旧が、交換・制御局を通じて制
御される。
【0029】なお、この移動端末での着呼時は、電話装
置からのオフフック後に、選択信号(電話番号)の送信
に基づいて、交換・制御局が、データベース(加入者フ
ァイル)などを検索して電話接続先の移動端末を調べ
る。この後に端局装置の在園サービスエリアを含む複数
のセル基地局から共通制御を通じて一斉呼び出しを行
う。移動端末は、受信した呼び出し信号を識別して、応
答信号を送信する。交換・制御局が無線回線接続するセ
ル基地局を決定し、更に、通話チャネルの割り当てを行
って、その通話が行われる。なお、この移動端末での動
作は上記の発呼時と同様である。
【0030】以下、本発明にかかる通話ボタンの押下
(発信指示操作)から通話チャネルの確立(電話先との
接続完了)までの時間を短くし、電話接続先との接続を
遅れないようにして、使用感の向上を図る動作について
説明する。図2は、本発明の基地局選択方法における移
動端末の動作の処理手順の流れ及び移動端末及びセル基
地局間のシーケンスを説明するための図である。
【0031】図2において、移動端末は、無線受信部
2、無線送信部3、時分割多重化接続回路5、受信電界
強度検出回路9及び制御部11の処理によって、最大の
受信電界強度のセル基地局1を通じた位置登録が行われ
る。この後のセル基地局1と待ち受け待機中に、使用者
が電話をかける場合、入力操作部14に対するダイヤル
操作(電話番号0〜9、#、*)を開始する。
【0032】この場合、受信電界強度検出回路9が検出
する現在待ち受け中のセル基地局1との間の無線回線接
続(無線区間)が、最大受信電界強度とは限らない。す
なわち、移動端末の位置変更で受信電界強度が変化す
る。特に、ビルディングが多い市街地では、多重電波伝
播(マルチパス)によって、移動端末の多少の保持状態
の変更や移動でも、大幅に受信電界強度が低下する場合
がある。
【0033】入力操作部14からのダイヤル操作信号
(デュアルトーン信号)を制御部11が取り込むと、制
御部11は、無線受信部2、無線送信部3、時分割多重
化接続回路5及び受信電界強度検出回路9の処理によっ
て、再度、制御チャネルモニタ処理を実行する。この再
度の制御チャネルモニタ処理による受信電界強度(受信
レベル)を、受信電界強度検出回路9からの信号に基づ
いて制御部11が判定する。
【0034】ここではセル基地局2がセル基地局1より
も強受信電界強度であり、制御部11は、セル基地局2
を選択する制御チャネル確立処理を実行する。この後、
使用者が入力操作部14の通話ボタンの押下操作を行
う。この電話番号(選択信号)を無線受信部2、無線送
信部3、時分割多重化接続回路5及び受信電界強度検出
回路9の処理によってセル基地局に送信し、更に、交換
・制御局を通じて電話接続先との回線接続を行う呼接続
処理が実行される。この後、通話チャネルを確立し、無
線受信部2、無線送信部3、変復調回路4、時分割多重
化接続回路5、コーデック回路6、マイクロホン7及び
スピーカ8による電話接続先との通話が行われる。
【0035】このように、この実施形態では、呼接続要
求に対して、その時点での制御チャネルモニタによって
最大受信電界強度のセル基地局に待ち受けを変更して、
呼接続を行っており、呼接続要求ごとに最良の通話品質
が得られることになる。更に、通話ボタンの押下(発信
指示操作)から通話チャネルの確立(電話先との接続完
了)までの図2に示す時間Tbが短くなって、使用者が
電話接続先との接続完了までを遅く感じることなく、そ
の使用感が向上する。
【0036】なお、この実施形態では、受信電界強度検
出回路9で検出する受信電界強度(受信レベル)から再
度の制御チャネルを捕捉する例をもって説明したが、他
の方法でも良い。例えば、巡回冗長検査(CRC)処理
による制御チャネルデータの伝送エラー率を利用し、最
も低いエラー率のセル基地局の制御チャネルを捕捉する
ようにも出来る。
【0037】また、この実施形態では、入力操作部14
におけるテンキー(電話番号0〜9、#、*)のダイヤ
ル操作信号で再度の制御チャネルモニタ処理を行ってい
るが、他の操作信号で再度の制御チャネルモニタ処理を
開始するようにしても良い。例えば、前回の発信によっ
て記憶している電話番号を特番(リダイヤル)キー操作
で呼び出した信号やあるいは名前と電話番号を組にして
記憶している電話帳メモリから機能(ファンクション)
キ−操作で呼び出した信号で再度の制御チャネルモニタ
処理を行っても良い。また、電話番号が入力されること
を条件として、例えば、音量調整用のキーや回転ツマミ
などの操作信号を制御部11が取り込んだ際に、再度の
制御チャネルモニタ処理を開始して捕捉し、この後の電
話番号の入力信号を識別し、更に、発信指示操作を認識
した際に呼接続処理を実行するようにしても良い。
【0038】更に、この実施形態ではTDMA方式及び
π/4移相Q−PSK変調方式をもって説明したが、制
御チャネルをスキャンして捕捉する移動通信(電話)ネ
ットワークであれば、いずれにも適用可能である。FD
MA方式やCDMA方式にも適用可能である。また、B
−PSK,GMSK(Minimum Shift Keying),16QA
M等の変調方式でも良い。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の移動通信システムにおける通話チャネル確立方法及び
その移動通信装置によれば、電話番号の入力操作信号
を、待ち受け中に取り込んだ際に、再度制御チャネルモ
ニタを実行して、この時点で最も良好な受信状態が得ら
れる基地局の制御チャネルを捕捉して確立する。この後
の発信指示操作信号を識別した後に、基地局を通じた呼
接続処理を実行して通話チャネルを確立している。この
結果、通話ボタンの押下(発信指示操作)から通話チャ
ネルの確立(電話先との接続完了)までの時間が短くな
って、使用者が電話接続先との接続完了までを遅く感じ
ることなく、その使用感が向上するようになる。
【0040】また、本発明の移動通信システムにおける
通話チャネル確立方法及びその移動通信装置によれば、
電話開始にかかる操作信号を、テンキーのダイヤル操作
による電話番号の信号、又は、前回の発信によって記憶
している電話番号あるいは電話帳メモリに記憶している
電話番号を呼び出した信号を利用している。また、最も
良好な受信状態を、最大受信電界強度信号、又は、最も
低い制御チャネルデータの伝送エラー率で検出してい
る。したがって、移動通信装置、例えば、携帯電話機、
自動車電話機やデータ通信装置での構成(設計)の自由
度が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動通信システムにおける移動通信装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態にあって基地局選択方法における移動
端末の動作の処理手順の流れ及び移動端末及びセル基地
局間のシーケンスを説明するための図である。
【図3】従来の基地局選択方法における移動端末の動作
の処理手順の流れ及び移動端末及びセル基地局間のシー
ケンスを説明するための図である。
【符号の説明】
2 無線受信部 3 無線送信部 4 変復調回路 5 時分割多重化接続回路 6 コーデック回路 9 受信電界強度検出回路 11 制御部 14 入力操作部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動通信装置が、複数の基地局から選択
    した制御チャネルを通じて通話チャネルを確立する移動
    通信システムにおける通話チャネル確立方法において、 待ち受け中に電話番号を含む電話発信にかかる操作信号
    を識別する処理と、 この電話発信の識別処理後に制御チャネルを検索するモ
    ニタ処理と、 次に、制御チャネルモニタ処理で最良の受信状態が得ら
    れる基地局の制御チャネルを捕捉して確立する処理と、 この制御チャネル確立後に発信指示操作による信号を識
    別する処理と、 この識別処理後に、捕捉している基地局を通じて呼接続
    処理を実行する処理と、 この呼接続処理によって通話チャネルを確立する処理
    と、を有すること特徴とする移動通信システムにおける
    通話チャネル確立方法。
  2. 【請求項2】 前記電話開始にかかる操作信号が、 少なくともテンキーのダイヤル操作による電話番号の信
    号、又は、前回発信によって記憶した電話番号あるいは
    電話帳メモリに記憶している電話番号を呼び出した信号
    であり、 最も良好な受信状態を、 最大受信電界強度信号で検出し、又は、巡回冗長検査処
    理による最も低い制御チャネルデータの伝送エラー率で
    検出することを特徴とする請求項1記載の移動通信シス
    テムにおける通話チャネル確立方法。
  3. 【請求項3】 基地局との無線回線接続よる送受信を行
    う無線通信手段と、 待ち受け中に電話番号を含む電話発信にかかる操作信号
    を出力する表示操作手段と、 前記無線通信手段からの受話信号を音声出力し、かつ、
    前記無線通信手段へ送話信号を送出する送話/受話手段
    と、 前記無線通信手段と送話/受話手段との間の受話信号及
    び送話信号を処理する通話処理手段と、 前記表示操作手段からの電話発信にかかる操作信号の識
    別処理後に、制御チャネルを検索して最良の受信状態が
    得られる基地局の制御チャネルを捕捉して確立し、か
    つ、発信指示操作による信号の処理後に、捕捉している
    基地局を通じて呼接続処理を実行し、通話チャネルを確
    立する制御を行う呼制御手段と、を備えることを特徴と
    する移動通信システムにおける移動通信装置。
  4. 【請求項4】 前記呼制御手段が取り込む電話開始の操
    作信号が、 少なくともテンキーのダイヤル操作による電話番号の信
    号、又は、前回発信して記憶している電話番号あるいは
    電話帳メモリに記憶している電話番号を呼び出した信号
    のいずれかであることを特徴とする請求項3記載の移動
    通信システムにおける移動通信装置。
  5. 【請求項5】 前記呼制御手段が、最も良好な受信状態
    を、 無線通信手段の出力信号から検出した最大受信電界強度
    信号で認識し、又は、巡回冗長検査処理による最も低い
    制御チャネルデータの伝送エラー率で認識することを特
    徴とする請求項3記載の移動通信システムにおける移動
    通信装置。
  6. 【請求項6】 前記無線通信手段として、少なくとも、 前記基地局からの無線信号を受信し、高周波増幅、周波
    数変換及び中間周波増幅を含む処理による信号を出力す
    る無線受信部と、 前記基地局へ無線信号を送出するための周波数変換及び
    電力増幅を含む処理を行う無線送信部と、 前記無線受信部及び無線送信部における送受信周波数を
    決定するためのシンセサイザと、を備えることを特徴と
    する請求項3記載の移動通信システムにおける移動通信
    装置。
  7. 【請求項7】 前記通話処理手段として、少なくとも、 時分割多重化接続におけるタイムスロットによる接続を
    行うための時分割多重化接続回路と、 無線受信部及び無線送信部と時分割多重化接続回路との
    間で変調及び復調を行う変復調回路と、 前記変復調回路からの受話信号を復号化し、かつ、前記
    変復調回路への送話信号を復号化するコーデック回路
    と、 無線受信部からの信号に基づいた受信電界強度を検出し
    て呼制御手段に出力する受信電界強度検出回路と、を備
    えることを特徴とする請求項3記載の移動通信システム
    における移動通信装置。
  8. 【請求項8】 前記呼制御手段として、少なくとも、 圏外又は圏内の判定及び制御チャネルモニタを含むTD
    MAによる無線電話にかかる制御を実行する制御部を備
    えることを特徴とする請求項3記載の移動通信システム
    における移動通信装置。
  9. 【請求項9】 前記送話/受話手段として、少なくと
    も、 通話用のマイクロホン及びスピーカを備え、 表示操作手段として、少なくとも、 呼び出し音を吹鳴するリンガと、 受信状態、送受信電話番号を含む表示を行う液晶ディス
    プレイと、 電源オン又はオフ、オン又はオフフック、機能選択及び
    電話番号の入力、及び制御チャネルモニタ周期の情報を
    含む入力操作を行う入力操作部と、 着信呼び出しを点滅して表示するための発光ダイオード
    と、を備えることを特徴とする請求項3記載の移動通信
    システムにおける移動通信装置。
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