JP2000069357A - テレビジョンカメラ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレビジョンカメラ装置のオートアイリス運
用時において、オートアイリスゲート信号の種類及び検
出範囲を、装置使用者が知ることができるようにする。 【解決手段】 オートアイリスの検出範囲を限定するオ
ートアイリスゲート信号の情報をＣＰＵに読み込み、文
字・図形パターン発生回路によリオートアイリスゲート
信号と同一の図形パターン信号を発生し、映像信号に重
畳することによリモニタに画面表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョンカメ
ラ装置におけるオートアイリス制御の改良に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、被写体の明るさに応じてレンズの
絞りを自動的に調整し、常に適正な映像信号レベルが得
られるようにするためのオートアイリス機能を実現した
テレビジョンカメラ装置では、画面上の全範囲あるいは
オートアイリスゲート信号によって限定された範囲にお
いて、映像信号のピークレベルと平均値レベルとが検出
される。それら検出されたピークレベル及び平均値レベ
ルは、それぞれ直流電圧信号に変換された後、一定の加
算比で加算されて直流電圧信号（以下、オートアイリス
誤差信号とも称す）が得られる。その直流電圧信号は、
Ａ／Ｄ変換器によりディジタル信号に変換された後、変
換されたオートアイリス誤差信号がＣＰＵへ読み込まれ
る。ＣＰＵは、読み込まれたオートアイリス誤差信号が
規定値に近づくようにレンズの絞りをフィードバック制
御する。

【０００３】一般に、このようなオートアイリス制御を
用いて、画面上の全範囲において映像信号のピークレベ
ル及び平均値レベルの検出を行った場合、画面上の一部
分に極端に強い入射光が存在すると、この入射光に反応
してレンズの絞りが開くことになり、その入射光以外の
他の目的とする被写体の映像信号レベルが低くなってし
まうという問題が生じる。

【０００４】このため、前記オートアイリスゲート信号
を生成する場合、画面上における映像信号のピークレベ
ル及び平均値レベルの検出範囲を限定し、それら限定さ
れた信号を加算することでオートアイリスゲート信号を
生成している。

【０００５】一般に、オートアイリスゲート信号による
上述の限定された検出範囲の形状としては、図２の
（１）に示すようなパラボラ状の形状が用いられること
が多い。しかし近年スポーツ中継などの現場で、より多
様なショットに適応できるオートアイリスが要求される
ようになってきたことから、オートアイリスゲート信号
も図２の（１）〜（５）に示すような数種類の検出範囲
形状を、被写体の状況に応じて切り換えて使用できるよ
うにしたテレビジョンカメラ装置が一般的になつてい
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来ののテレ
ビジョンカメラ装置においては、オートアイリスゲート
信号により限定される検出範囲が、実際に画面上のどの
範囲なのかを詳細に知ることができない。また複数のオ
ートアイリスゲート信号を切り換えて使用することが可
能なテレビジョンカメラ装置の場合、どのオートアイリ
スゲート信号を使用しているかを即座に知ることができ
ない。

【０００７】本発明はこれらの欠点を除去し、テレビジ
ョンカメラ装置の使用者が、オートアイリスゲート信号
の種類及び検出範囲を知ることができるようにすること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明では上記目的を達
成するため、オートアイリスゲート信号の種類及び検出
範囲を示す信号を発生し、映像信号に重量することによ
りモニタ画面上に表示するようにしたものである。

【０００９】その結果テレビジョンカメラ装置のオート
アイリス運用時において、装置使用者は、オートアイリ
スゲート信号の種類及び検出範囲を即座に知ることがで
きるため、多様な被写体状況に応じて常に適正な映像を
得ることが可能である。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１及び
図２により説明する。図１は、本発明のオートアイリス
ゲート信号の画面表示を実現するテレビジョンカメラ装
置のブロック構成例を示す図である。図２は、オートア
イリスゲート信号により限定される検出範囲の形状の種
類を示す図である。

【００１１】レンズ１から入射された光は、撮像素子２
により映像信号に変換され、映像信号処理回路３を経て
オートアイリス検出回路４に入力される。オートアイリ
スゲート信号発生回路５は、複数の検出範囲にそれぞれ
応じたオートアイリスゲート信号のうちいずれか一つの
選択された検出範囲に応じた信号を発生し出力する。オ
ートアイリス検出回路４では、オートアイリスゲート信
号発生回路５から入力されたオートアイリスゲート信号
により限定される検出範囲において、映像信号のピーク
レベルおよび平均値レベルが検出される。検出されたピ
ークレベル及び平均値レベルは、それぞれ直流電圧に変
換され一定の加算比で加算されて１つの直流電圧信号す
なわちオートアイリス誤差信号となり、Ａ／Ｄ変換され
た後、Ａ／Ｄ変換されたオートアイリス誤差信号がオー
トアイリス検出回路４からＣＰＵ６へ入力される。ＣＰ
Ｕ６は、入力されたオートアイリス誤差信号が規定値と
なるようにレンズ１の絞りをフィードバック制御する。

【００１２】さらに、ＣＰＵ６は、オートアイリスゲー
ト信号切り替えスイッチ９から読み込んだスイッチ情報
に基いてオートアイリスゲート信号発生回路５を制御す
る。この制御により、オートアイリスゲート信号発生回
路５は図２に示すような複数の検出範囲にそれぞれ応じ
たオートアイリスゲート信号のうちいずれかが選択され
る。そして、所定の検出範囲に応じたオートアイリスゲ
ート信号が発生回路５から出力される。

【００１３】またＣＰＵ６は、オートアイリスゲート信
号切り替えスイッチ９から読み込んだスイッチ情報に基
いて文字・図形パターン発生回路７を制御し、現在選択
されているオートアイリスゲート信号を示す図形パター
ン信号を、実際のオートアイリスゲート信号と同一の画
面範囲に発生させるようにする。発生した図形パターン
信号は、映像信号１１に重畳され、モニタ８に画面表示
される。

【００１４】オートアイリスゲート信号表示制御スイッ
チ１０は、オートアイリスゲート信号の画面表示をオン
またはオフさせるためのスイッチで、ＣＰＵ６は読み込
んだスイッチ情報にもとずいて、オートアイリスゲート
信号の画面表示のオンまたはオフを行う。

【００１５】なお前記図形パターン信号は、実際のオー
トアイリスゲート信号画面範囲と同一としたが、パター
ンの大きさを縮小して画面の隅に表示する方法でもよ
い。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、オートアイリスの検出
範囲を示すオートアイリスゲート信号の種類及び範囲を
示す信号がモニタに表示されるため、テレビジョンカメ
ラ装置のオートアイリス運用時において、装置使用者
は、オートアイリスゲート信号の種類及び検出範囲を即
座に知ることが可能であり、多様な被写体状況に応じて
常に適正な映像を得ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のオートアイリスゲート信号の画面表示
系統を示すブロック図

【図２】オートアイリスゲート信号の種類を示す図

【符号の説明】

１：レンズ ２：撮像素子 ３：映像信号処理回路 ４：オートアイリス検出回路 ５：オートアイリスゲート信号発生回路 ６： ＣＰＵ ７；文字・図形パターン発生回路 ８：モニタ ９：オートアイリスゲート信号切り替えスイッチ １０：オートアイリスゲート信号画面表示制御スイッチ １１：映像信号

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被写体の明るさに応じてレンズの絞りを
   自動的に調節するオートアイリスにおいて、画面上の検
   出範囲を限定する信号（以下オートアイリスゲート信号
   と称す）を画面表示することを特徴とするテレビジョン
   カメラ装置。