JP2000068965A - 無線通信方法及び無線通信システム - Google Patents

無線通信方法及び無線通信システム

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JP2000068965A JP23738398A JP23738398A JP2000068965A JP 2000068965 A JP2000068965 A JP 2000068965A JP 23738398 A JP23738398 A JP 23738398A JP 23738398 A JP23738398 A JP 23738398A JP 2000068965 A JP2000068965 A JP 2000068965A
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    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/0602Systems characterised by the synchronising information used
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、受信側の通信端末において常時正確
に復調するようにする。 【解決手段】本発明は、情報データに基づいて所定の方
式で変調した送信信号を複数の通信端末間で交換すると
共に、制御端末によって複数の通信端末を制御する無線
通信方法において、制御端末は複数の通信端末に対して
制御端末及び複数の通信端末間における同期を確立する
ための第1の符号系列を生成して送信し、通信端末は第
1の符号系列を受信して得た基準タイミングに基づいて
制御端末との同期を確立し、送信信号の復調タイミング
を表す第2の符号系列を生成して複数の通信端末のうち
他の通信端末に送信した後、第2の符号系列に続いて送
信信号を他の通信端末に送信し、他の通信端末は第2の
符号系列を受信して得た復調タイミングに基づいて第2
の符号系列に続いて受信した送信信号を復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信方法及び無
線通信システムに関し、例えば複数の通信端末を無線に
よって接続する無線LAN(Local Area Network)システ
ムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のコンピュータを有線接続す
ることによりLANを構築した有線LANシステムがあ
る。この有線LANシステムにおいては、複数のコンピ
ュータ間でファイルやデータの共有化を図ると共に、電
子メールやデータの転送を行うようになされている。
【0003】ところが、このような有線LANシステム
を構築する際には、複数のコンピュータ同士を接続する
ための煩雑な工事が必要であり、また接続のための各種
ケーブルが必要になることによってシステムの構成が複
雑になる。そこで最近では、有線方式による有線LAN
システムから無線方式による無線LANシステムへと変
わりつつある。
【0004】この無線LANシステムにおいては、送信
データを疑似雑音符号でなる拡散符号(例えばPN(Pse
udorandom Noise)符号)によってスペクトラム拡散する
ことにより生成した送信信号を用いて各端末同士のデー
タ通信を行うようにした方式(以下、これをスペクトラ
ム拡散方式と呼ぶ)が提案されている。
【0005】このスペクトラム拡散方式を用いた無線L
ANシステムは、送信信号にPN符号を乗算することに
より広帯域に拡散して電力密度の小さな電波によって送
信する。このようにスペクトラム拡散方式では、電力密
度の小さな電波によって送信していることにより、送受
信を行っている端末以外の他の機器へ与える影響が少な
いと共に、PN符号を用いて拡散及び逆拡散しているた
め他の機器からの干渉を受け難い等の特徴がある。
【0006】さらにスペクトラム拡散方式は、受信側で
受信信号を復調する際には送信側で用いられた拡散符号
と同一系列パターン及び同一位相の拡散符号を受信信号
に乗算して逆拡散処理を施さなければ復調できないこと
から、秘話性に優れており盗聴防止にも大きな効果があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで図16に示す
ようにかかる構成のスペクトラム拡散方式による無線L
ANシステム1においては、複数の通信端末装置2及び
3と、当該通信端末装置2及び3を制御する通信制御端
末装置4とから構成されている。通信制御端末装置4
は、通信端末装置2及び3からそれぞれ所定距離L1及
びL2だけ離れた位置に設けられている。
【0008】通信制御端末装置4は、図17に示すよう
に通信端末装置2及び3との同期をとるために、フレー
ムの先頭のタイミングで所定の符号系列パターンでなる
PN符号PN1を距離間隔の異なる通信端末装置2及び
3にそれぞれ送信する。通信端末装置2及び3は、通信
制御端末装置4との距離L1及びL2にそれぞれ応じた
遅延時間Δt1及びΔt2後にPN符号PN1を受信す
る。
【0009】例えば図18に示すように、通信制御端末
装置4はフレームの先頭のタイミングでPN符号PN1
を通信端末装置2に対して送信した場合、当該通信端末
装置2は遅延時間Δt1(=約33[nsec])後にPN符号
PN1を受信することになる。そして通信端末装置2
は、送信割り当て時間TTX1 後のタイミングで所望の情
報データを含んだパケットデータPD1を通信制御端末
装置4に対して送信する。
【0010】この場合通信制御端末装置4は、距離L1
だけ離れた場所に位置する通信端末装置2とのデータ通
信には遅延時間Δt1が必ず生じるため、通信端末装置
2から送られてきたパケットデータPD1を受信するタ
イミングとしては、送信割り当て時間TTX1 に往復の遅
延時間2×Δt1を加算した遅延時間TTX1 ´後とな
る。
【0011】さらに通信制御端末装置4は、図示しない
が通信端末装置3から送られてきたパケットデータPD
2を受信するタイミングとしても、送信割り当て時間T
TX2に往復の遅延時間2×Δt2を加算した遅延時間T
TX2 ´後となる。
【0012】従って通信制御端末装置4は、通信端末装
置2及び3から送られてくるパケットデータPD1及び
PD2を受信するタイミングがそれぞれ異なり、ある一
定のタイミングでパケットデータPD1及びPD2を受
信すると期待していた場合、当該期待していたタイミン
グでパケットデータPD1及びPD2を復調すると、受
信タイミングの誤差によって復調誤りが生じるという問
題があった。
【0013】また受信タイミングの誤差2×Δti(i
=1又は2)は、例えば送信時の伝送レートが約30[Mbp
s]であった場合に、伝送データのビット長に対して2×
Δti(2×33[nsec])の誤差が非常に大きな値となる
ため必ず復調誤が生じてしまう。
【0014】さらに通信端末装置2及び3の間でデータ
通信を行う際にも、受信タイミングの誤差によって同様
の復調誤りが生じるという問題があった。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、常時正確に復調し得る無線通信方法及び無線通信シ
ステムを提案しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、情報データに基づいて所定の方式
で変調した送信信号を複数の通信端末間で交換すると共
に、制御端末によって複数の通信端末を制御する無線通
信方法において、制御端末は複数の通信端末に対して制
御端末及び複数の通信端末間における同期を確立するた
めの第1の符号系列を生成して送信し、通信端末は第1
の符号系列を受信して得た基準タイミングに基づいて制
御端末との同期を確立し、送信信号の復調タイミングを
表す第2の符号系列を生成して複数の通信端末のうち他
の通信端末に送信した後、第2の符号系列に続いて送信
信号を他の通信端末に送信し、他の通信端末は第2の符
号系列を受信して得た復調タイミングに基づいて第2の
符号系列に続いて受信した送信信号を復調するようにす
る。
【0017】通信端末は、制御端末から送られてきた第
1の符号系列に基づいて当該制御端末との同期を確立
し、その後に送信信号の復調タイミングを表す第2の符
号系列を他の通信端末に送信した後、当該第2の符号系
列に続いて送信信号を他の通信端末に送信するようにし
たことにより、他の通信端末は第2の符号系列を受信し
て得た復調タイミングに基づいて復調処理を開始すれば
受信した送信信号を常時正確に復調することができる。
【0018】情報データに基づいて所定の方式で変調し
た送信信号を互いに交換する複数の通信端末と、複数の
通信端末を制御する制御端末とから構成される無線通信
システムにおいて、制御端末は、当該制御端末及び複数
の通信端末間における同期を確立するための第1の符号
系列を生成する第1の符号系列生成手段と、第1の符号
系列を複数の通信端末に送信する第1の送信手段とを具
え、通信端末は、送信信号の復調タイミングを表す第2
の符号系列を生成する第2の符号系列生成手段と、情報
データに基づいて所定の変調処理を施すことにより送信
信号を生成する変調手段と、第2の符号系列を送信し、
当該第2の符号系列に続いて送信信号を送信する第2の
送信手段と、第1の符号系列、第2の符号系列及び送信
信号を受信する受信手段と、当該受信手段によって受信
された第1の符号系列及び第2の符号系列を検出する相
関検出手段と、当該相関検出手段によって第1の符号系
列を検出した基準タイミングに基づいて制御端末との同
期を確立し、第2の符号系列を検出して得た復調タイミ
ングに基づいて送信信号を復調する復調手段とを設ける
ようにする。
【0019】制御端末が同期を確立するための第1の符
号系列を生成して複数の通信端末に送信することにより
複数の通信端末との同期を確立し、その後通信端末が他
の通信端末に対して送信信号の復調タイミングを表す第
2の符号系列を送信した後、情報データに基づいて変調
した送信信号を送信することにより、他の通信端末は第
2の符号系列を受信して得た復調タイミングに基づいて
復調処理を開始すれば受信した送信信号を常時正確に復
調することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0021】(1)無線LANシステムの全体構成 図1において、10は全体として本発明を適用した無線
通信システムとしての無線LANシステムを示し、当該
無線LANシステム10は大きく分けて複数の通信端末
装置11A、11Bと、通信制御端末装置12とから構
成されており、各装置間でデータ通信を行う際には同一
周波数を用いて送信と受信とを交互に切り換える、いわ
ゆるTDD(Time Division Duplex)方式によって送受信
を行うようになされている。
【0022】この通信端末装置11A、11Bは、それ
ぞれコンピュータ等でなるデータ端末装置13A、13
Bに無線通信ユニット14A、14Bがそれぞれ接続さ
れて構成されている。同様に通信制御端末装置12にお
いても、コンピュータ等でなるデータ端末装置15に無
線通信ユニット16が接続されて構成されている。
【0023】この無線LANシステム10においては、
通信端末装置11A及び11Bの間でデータ通信が行わ
れ、通信制御端末装置12によって通信端末装置11A
及び11Bの間で行われるデータ通信を制御すると共
に、通信制御端末装置12から通信端末装置11A及び
11Bに対しても情報データを送信するようになされて
いる。実際上、無線LANシステム10においては、通
信制御端末装置12が、例えばイーサネット等を介して
得た情報データを通信端末装置11A及び11Bに送信
し、当該通信端末装置11A及び11BにIEEE13
94等の通信インターフェースを介して接続された各種
家庭用AV(Audio Vidual)機器(例えばTV、FAX、
VTR等)の間でデータ通信を行うようになされてい
る。
【0024】通信端末装置11Aに設けられた無線通信
ユニット14Aは、送信部17Aと、受信部18Aと、
制御部19Aと、アンテナ20Aと、アンテナ切換部2
1Aとから構成されている。同様に通信端末装置11B
に設けられた無線通信ユニット14Bは、送信部17B
と、受信部18Bと、制御部19Bと、アンテナ20B
と、アンテナ切換部21Bとから構成されている。
【0025】送信部17A及び17B及び受信部18A
及び18Bは、OFDM(Orthogonal Frequency Divisi
on Multiplexing : 直交周波数多重) 方式による無線回
線を介してデータ通信を行うようになされている。この
OFDM方式は、直交する複数のサブキャリアを使用し
てデータを並列的に送ることにより、伝送レートを容易
に上げることができると共に、ジッタが生じても誤りな
く復調できるようになされている。
【0026】ところで通信制御端末装置12に設けられ
た無線通信ユニット16は、資源情報格納部25を有
し、通信端末装置11A及び11Bがそれぞれデータ通
信を行う際の送信割り当て時間に関する資源情報(いわ
ゆる所定時間幅のタイムスロット情報)を格納してい
る。
【0027】また無線LANシステム10では、147455
シンボル(4[msec]に相当する)を1フレームとし、こ
のフレーム内で時分割多重(TDMA)方式によって情
報データを送信するようになされている。
【0028】このフレームの先頭では、通信制御端末装
置12の無線通信ユニット16から同期獲得用の第1の
PN符号が送信される。同期獲得用の第1のPN符号
は、通信端末装置11A及び11Bの無線通信ユニット
14A及び14Bによってそれぞれ受信され、この受信
タイミングを基準として通信制御端末装置12と通信端
末装置11A及び11Bとの間でデータ通信を行う際の
送受信タイミングと、通信端末装置11A及び11B間
でデータ通信を行う際の送受信タイミングとが設定され
る。
【0029】すなわち無線LANシステム10では、通
信端末装置11A、11Bからデータ通信要求がある場
合、当該通信端末装置11A、11Bの無線通信ユニッ
ト14A、14Bから通信制御端末装置12の無線通信
ユニット16に対して送信要求が送られる。
【0030】通信制御端末装置12の無線通信ユニット
16は、送られてきた送信要求と資源情報とに基づいて
通信端末装置11A、11Bに対する送信割り当て時間
を決定し、この送信割り当て時間を含んだ制御情報を通
信端末装置11A及び11Bの無線通信ユニット14A
及び14Bに送信する。
【0031】これにより無線通信ユニット14A及び1
4Bは、送信割り当て時間に従って所定のタイムスロッ
トのタイミングでデータの送受信を行うようになされて
いる。因みに、このとき無線通信ユニット14A及び1
4Bが行うデータの送受信タイミングとしては、上述し
たように1フレームの先頭で送られてくる同期獲得用の
第1のPN符号を基準にして行われる。
【0032】(2)通信制御端末装置の無線通信ユニッ
ト 次に、通信制御端末装置12に設けられている無線通信
ユニット16について、図2を用いて説明する。この無
線通信ユニット16は、通信コントローラ30を有し、
当該通信コントローラ30を介してデータ端末装置15
とデータの交換を行うようになされている。
【0033】通信コントローラ30は、データ端末装置
15から送られてきたメッセージ情報を表す情報データ
S9に対して、誤り検出用のCRC(Cyclic Redundancy
Check) コードを付加することにより送信データS10
を生成し、これをDQPSK変調回路31に送出する。
DQPSK変調回路31は、送信データS10に対して
DQPSK変調処理を施すことにより送信信号S11を
生成し、これをOFDM変調部47のシリアル/パラレ
ル変換回路32に送出する。
【0034】シリアル/パラレル変換回路32は、シリ
アルデータ列で供給される送信信号S11をパラレルデ
ータ列の送信信号S12に変換し、これを逆高速フーリ
エ変換回路(IFFT)33に送出する。逆高速フーリ
エ変換回路33は、送信信号S12に対して逆高速フー
リエ変換処理を施すことにより送信信号S12のパラレ
ルデータ列を周波数領域のデータにマッピングし、その
結果得られる送信信号S13をパラレル/シリアル変換
回路34に送出する。
【0035】パラレル/シリアル変換回路34は、周波
数領域にマッピングされたパラレルデータ列でなる送信
信号S13をシリアルデータ列に戻し、その結果得られ
る送信信号S14を切換スイッチ35に送出する。実際
上、このOFDM変調部47は、周波数間隔f0 の各キ
ャリアを互いに直交させることにより符号間干渉が生じ
ないようにした複数のサブキャリアを使用し、当該各サ
ブキャリアに低ビットレートの信号を割り当てて全体と
して高ビットレートを得るようにしたものである。
【0036】ここで図3には、OFDM方式における伝
送波形の周波数スペクトラムを示す。このようにOFD
M方式では、送信信号S11をシリアルパラレル変換
し、このパラレル変換された送信信号S12に逆高速フ
ーリエ変換処理を施すことによって、当該送信信号S1
2を互いに直交する周波数間隔f0 の各サブキャリアに
割り当てる。この逆に復調時には、周波数間隔f0 毎の
サブキャリアの信号成分を取り込み、高速フーリエ変換
処理を施すことによって当該サブキャリアに割り当てら
れているデータを抽出する。
【0037】実際上、図4に示すようにOFDM方式で
は、シリアル/パラレル変換回路32によってDQPS
K変調回路31から供給される送信信号S11のうち実
データの51サンプルをパラレルデータ列に変換し、こ
れを逆高速フーリエ変換回路33に送出する。
【0038】逆高速フーリエ変換回路33は、51サン
プルのパラレルデータ列を周波数領域にマッピングする
と共に、13サンプル分の無効データ(例えば「0」で
なる無効ビット)を周波数領域にマッピングすることに
より64サンプルからなる有効シンボル部分を生成した
後、当該64サンプルの有効シンボル部分に対して8サ
ンプルのガードインターバルを付加してパラレル/シリ
アル変換回路34に送出する。
【0039】すなわち図5に示すように、1シンボルは
64サンプルの有効シンボル部分及び8サンプルのガー
ドインターバルの合計72サンプルから構成されてい
る。この場合、シンボル周期Tsymbolは、例えば1.953
[μsec]であり、サンプル周期Tsampleは例えば27.127
[nsec]であり、さらにサンプル周波数fsampleは例えば
36.864[MHz] である。
【0040】このOFDM方式では、複数のサブキャリ
アに分散してデータを送信しているので、1シンボル当
たりの送信時間が長くなるが、時間軸上でガードインタ
ーバルを設けるようにしていることにより、ジッタに対
する影響やマルチパスに対する影響を受け難いという特
徴がある。なおガードインターバルは、有効シンボル長
の約1〜2割程度に選定されている。
【0041】すなわちOFDM方式では、復調時に連続
する受信信号の中から有効シンボル部分を抽出して高速
フーリエ変換処理を施す必要があり、このときジッタ等
によって有効シンボル部分を切り出す際の誤差が生じた
としても、ガードインターバルが設けられているために
周波数成分が変化することはなく、位相が回転した分の
位相差のみが生じる。
【0042】このためOFDM方式では、信号中に既知
パターンのデータを挿入して位相補正を行うか、あるい
は差分位相変復調方式によって位相差を打ち消すことに
より復調を可能にしている。通常のQPSK(Quadri Ph
ase Shift Keying) 変復調のみを用いた場合には、各ビ
ット毎に復調のタイミングを合わせる必要があるが、O
FDM方式の場合には数ビットずれたとしても感度が数
デシベル劣化するだけで復調が可能である。
【0043】続いて再度図2に戻って説明を続ける。パ
ラレル/シリアル変換回路34から出力される送信信号
S14は、切換スイッチ35の一方の切換入力端子35
Aに供給される。切換スイッチ35の他方の切換入力端
子35Bには、PN符号発生回路49によって生成され
コントローラ45の制御に基づいて選択された第1のP
N符号S49PN1 又は第2のPN符号S49PN2 が1周
期分だけ供給される。
【0044】このPN符号発生回路49は、M系列(Max
imum Length Code) でなる第1のPN符号S49PN1
生成する第1のPN符号発生部49Aと、M系列でなる
第2のPN符号S49PN2 を生成する第2のPN符号発
生部49Bとから構成されている。
【0045】図6に示すように、第1の符号系列生成手
段としての第1のPN符号発生部49Aは4段のシフト
レジスタSR1〜SR4と、当該シフトレジスタSR1
〜SR4のうちシフトレジスタSR1及びSR4の出力
を排他的論理和演算する排他的論理和回路(エクスクル
ーシブオア回路)EXOR1及び2と、FIRフィルタ
F49とから構成されている。
【0046】この第1のPN符号発生部49Aは、初期
値データとして例えば「1、1、1、1」をシフトレジ
スタSR1〜SR4に格納し、例えば18.432[MHz] の基
準クロックに同期したタイミングでシフトレジスタSR
1〜SR4に格納された初期値データを順次シフトする
と共に、EXOR1及び2によってエクスクルーシブオ
ア演算することによってシリアルデータ列でなる15ビ
ット(約1[ μsec])の符号系列P10を18.432[Mbps]
の速度で生成し、これを順次FIRフィルタF49に送
出する。
【0047】FIRフィルタF49は、15ビットの符
号系列P10を所定の周波数帯域幅で帯域制限し、符号
系列P10の1ビットをさらに8チップに量子化した
後、120チップ(15ビット×8チップ)のパラレル
データ列でなるの第1のPN符号S49PN1 を出力する
ようになされている。但し、第1のPN符号S49PN1
は符号系列P10の1ビットを8チップに量子化したの
であるから、ビット長は変わらない。
【0048】また図6との対応部分に同一符号を付して
示す図7に示すように、第2の符号系列生成手段として
の第2のPN符号発生部49Bは15ビットの符号系列
P10を5ビット遅延回路D49に送出する。5ビット
遅延回路D49は、符号系列P10を5ビット分遅延さ
せた符号系列P10´を順次FIRフィルタF49に送
出することにより、第1のPN符号S49PN1 とは位相
が合計40チップ(5ビット×8チップ)だけシフトし
た第2のPN符号S49PN2 を出力するようになされて
いる。
【0049】すなわち第1のPN符号S49PN1 と第2
のPN符号S49PN2 とは、同一の系列パターンであり
ながら位相が異なるために独立した2種類のPN符号と
して用いられる。第2のPN符号発生部49Bは第1の
PN符号発生部49Aに対して5ビット遅延回路D49
を設けるだけの簡単な構成で第2のPN符号S49PN2
を生成し得るようになされている。
【0050】ここで第1のPN符号S49PN1 とは、シ
ステム間における同期獲得用のPN符号であり、通信制
御端末装置12がフレームの先頭部分で送信するように
なされている。また第2のPN符号S49PN2 とは、通
信制御端末装置12、通信端末装置11A及び11Bが
指定された送信割り当て時間に従ってデータ通信を行う
際、復調タイミングを指示する同期獲得用のPN符号で
あり、メッセージデータの直前に送信するようになされ
ている。
【0051】切換スイッチ35は、システム間の同期信
号として第1のPN符号S49PN1又は復調タイミング
を指示する同期信号として第2のPN符号S49PN2
送信する場合、コントローラ45の制御に基づいて切換
入力端子35Bに切り換えて第1のPN符号S49PN1
又は第2のPN符号S49PN2 を出力し、それ以外の場
合には切換入力端子35Aに切り換えて送信信号S14
を出力する。
【0052】このようにして切換スイッチ35は、送信
信号S14、第1のPN符号S49PN1 又は第2のPN
符号S49PN2 を出力信号S16として周波数変換回路
36、パワーアンプ38、アンテナ切換スイッチ27及
びアンテナ26からなる第1の送信手段に入力する。
【0053】第1の送信手段の周波数変換回路36は乗
算器でなり、PLL(Phase LockedLoop) シンセサイザ
37から供給される局部発振信号S17を出力信号S1
6に乗算することにより、所定周波数に周波数変換した
送信信号S18を生成し、これをパワーアンプ38に送
出する。なお送信信号S18の周波数としては、例えば
準マイクロ波帯の2.4[GHz]、5.7[GHz]あるいは19[GHz]
帯を用いるようになされている。
【0054】パワーアンプ38は、送信信号S18を所
定の電力レベルに増幅し、その結果得られる送信信号S
19をアンテナ切換スイッチ27の切換入力端子27A
に送出する。アンテナ切換スイッチ27は、コントロー
ラ45の制御に基づいて送信時と受信時でアンテナ26
に対する接続を切り換えるようになされており、データ
送信時には切換入力端子27A側に切り換え、データ受
信時には切換入力端子27B側に切り換える。これによ
りアンテナ切換スイッチ27は、アンテナ26を介して
送信信号S19を送信し得るようになされている。
【0055】一方、無線通信ユニット16はデータ受信
時にアンテナ26を介して受信した受信信号S20を切
換スイッチ27の切換入力端子27Bを介して受信アン
プ(一般にはLNA(Low Noise Amplifier) と呼ばれ
る)39に送出する。受信アンプ39は、受信信号S2
0を所定レベルに増幅した後に周波数変換回路40に送
出する。
【0056】周波数変換回路40は乗算器でなり、PL
Lシンセサイザ37から供給される局部発振信号S21
を受信信号S20に乗算することにより、中間周波数の
受信信号S22を生成し、これを復調手段としてのOF
DM復調部48のシリアル/パラレル変換回路41に送
出する。
【0057】シリアル/パラレル変換回路41は、シリ
アルデータ列でなる受信信号S22をパラレルデータ列
に変換し、その結果得られる受信信号S23を高速フー
リエ変換回路(FFT)42に送出する。高速フーリエ
変換回路42は、受信信号S23に対して高速フーリエ
変換処理を施すことによって受信信号S24を生成し、
これをパラレル/シリアル変換回路43に送出する。パ
ラレル/シリアル変換回路43は、受信信号S24をシ
リアルデータ列の受信信号S25に戻し、これをDQP
SK復調回路44に送出する。
【0058】すなわちOFDM復調部48は、シリアル
/パラレル変換回路41によって有効データ部分を抽出
して受信波形を周波数間隔f0 毎に取り込んでパラレル
データに変換し、高速フーリエ変換回路42によって高
速フーリエ変換処理を施すことによりOFDM方式の復
調を行うようになされている。
【0059】DQPSK復調回路44は、受信信号S2
5に対してDQPSK復調処理を施すことにより送信デ
ータS10と同一の受信データS26を復元し、これを
通信コントローラ30に送出する。通信コントローラ3
0は、受信データS26に含まれているCRCコードに
基づいて誤り検出した後、データが正しい場合に受信デ
ータS26をデータ端末装置15に出力し、データが正
しくない場合には受信データS26をデータ端末装置1
5に出力しない。
【0060】ここで、この無線通信ユニット16におい
ては、全体の動作がコントローラ45によって制御され
る。すなわち無線通信ユニット16は、データ送信及び
データ受信をコントローラ45からの指令に基づいて行
い、通信コントローラ30が送信データS10又は受信
データS26の受渡しをデータ端末装置15との間で行
う。
【0061】かかる構成の無線LANシステム10にお
いては、1フレームを送信単位としてTDMA方式によ
ってデータを送信するようになされている。すなわち通
信制御端末装置12は、図8に示すフレームフォーマッ
トに基づいて、フレームの先頭部分における時点t0
タイミングで送信する1シンボルにはシステム間の同期
をとるための同期獲得用の第1のPN符号S49PN1
送信した後、指定された送信割り当て時間に基づく時点
5 のタイミングで第2のPN符号S49PN2を送信
し、通信端末装置11A及び11Bは時点t7 及び時点
9 のタイミングで第2のPN符号S49PN2 を送信す
るようになされている。
【0062】ここで第1のPN符号S49PN1 に続く管
理データ領域は、通信制御端末装置12から通信端末装
置11A、11Bに対して送信要求を問い合わせるポー
リングデータや、当該通信端末装置11A、11Bから
の送信要求を表すアクノーリッジデータ、さらに通信端
末装置11A及び11Bに対する送信割り当て時間を表
す時間データや受信電界強度を調整するための指令デー
タ等の制御情報を送受信するための領域である。
【0063】また第2のPN符号S49PN2 に続いて送
信されるパケットデータ領域は、通信制御端末装置1
2、通信端末装置11A及び11Bがメッセージデータ
である情報データS9にCRCコードを付加して生成し
たパケットデータを送信するためのデータ領域である。
なお、ここでパケットデータとしては、少なくとも3
[μsec]以上でかつ4[msec]以下の所定時間内でパケッ
ト長を可変としている。
【0064】このように通信制御端末装置12は、図8
のフレームフォーマットに従ってTDMA方式によって
データを伝送するために、無線通信ユニット16に資源
情報格納部25と、タイマ46とを設けている。
【0065】無線通信ユニット16においては、時点t
0 のタイミングで第1のPN符号S49PN1 を送信した
ときを基準としてタイマ46によって1フレーム分の時
間を順次カウントすることにより、コントローラ45は
次の1フレームの先頭における時点t0 のタイミングを
検出し、常時一定の時間間隔で第1のPN符号S49
PN1 を送信するようになされている。
【0066】これによりコントローラ45は、第1のP
N符号S49PN1 に続いて管理データ領域の中でポーリ
ングデータを送信し、通信端末装置11A、11Bの無
線通信ユニット14A、14Bから送信要求を表すアク
ノーリッジデータが送られてきた場合、当該アクノーリ
ッジデータがアンテナ26で受信されて周波数変換され
た後、OFDM復調及びDQPSK復調処理されて通信
コントローラ30を介してコントローラ45に送信要求
が供給される。
【0067】コントローラ45は、送信要求と資源情報
格納部25の通信資源残量すなわち残っているタイムス
ロット情報とに基づいて、通信端末装置11A、11B
に対する送信割り当て時間を決定する。そしてコントロ
ーラ45は、送信割り当て時間を表す制御情報を送信デ
ータS10として、通信コントローラ30からDQPS
K変調回路31及びOFDM変調部47に供給すること
により変調処理を施し、送信信号S19としてアンテナ
26から通信端末装置11A、11Bに送信するように
なされている。
【0068】(3)通信端末装置の無線通信ユニット 続いて、通信端末装置11A及び11Bに設けられてい
る無線通信ユニット14A及び14Bについて、図9を
用いて説明する。なお無線通信ユニット14A及び14
Bは、基本的に同一の回路構成であることにより、以降
の説明においては無線通信ユニット14Aについてのみ
説明する。
【0069】無線通信ユニット14Aは、通信コントロ
ーラ51を有し、当該通信コントローラ51を介してデ
ータ端末装置13Aとデータの交換を行うようになされ
ている。通信コントローラ51は、データ端末装置13
Aから送られてくる情報データS29に対して、誤り検
出用のCRCコードを付加することにより送信データS
30を生成し、これをDQPSK変調回路52に送出す
る。DQPSK変調回路52は、送信データS10に対
してDQPSK変調処理を施すことにより送信信号S3
1を生成し、これを変調手段としてのOFDM変調部7
0のシリアル/パラレル変換回路53に送出する。
【0070】シリアル/パラレル変換回路53は、シリ
アルデータ列の送信信号S31をパラレルデータ列の送
信信号S32に変換し、これを逆高速フーリエ変換回路
54に送出する。逆高速フーリエ変換回路54は、送信
信号S32に対して逆高速フーリエ変換処理を施すこと
により当該送信信号S32を周波数領域のデータにマッ
ピングし、その結果得られる送信信号S33をパラレル
/シリアル変換回路55に送出する。
【0071】パラレル/シリアル変換回路55は、パラ
レルデータ列で供給される送信信号S33をシリアルデ
ータ列に戻すことにより送信信号S34を生成し、これ
を切換スイッチ56の一方の切換入力端子56Aに供給
する。ここで切換スイッチ56における他方の切換入力
端子56Bには、第2のPN符号発生部68によって生
成された第2のPN符号S49PN2 が供給されている。
因みに第2の符号系列生成手段としての第2のPN符号
発生部68は、通信制御端末装置12の無線通信ユニッ
ト16で用いられた第2のPN符号発生部49Bと同一
の回路構成である。
【0072】ここで第2のPN符号S49PN2 とは、上
述したように通信端末装置11A及び11Bが指定され
た送信割り当て時間に従ってデータ通信を行う際、受信
側で復調するときの復調タイミングを指示する同期獲得
用のPN符号であり、当該通信端末装置11A及び11
Bがパケットデータを送信する直前に送信するようにな
されている。
【0073】切換スイッチ56は、復調タイミングを指
示する同期信号として第2のPN符号S49PN2 を送信
する場合、コントローラ72の制御に基づいて切換入力
端子56Bに切り換えて第2のPN符号S49PN2 を出
力し、それ以外の場合には切換入力端子56Aに切り換
えて送信信号S34を出力する。
【0074】この切換スイッチ56は、送信信号S34
及び第2のPN符号S49PN2 を出力信号S35として
周波数変換回路57、パワーアンプ59、アンテナ切換
スイッチ60及びアンテナ61からなる第2の送信手段
に入力する。
【0075】第2の送信手段の周波数変換回路57は乗
算器でなり、PLLシンセサイザ58から供給される局
部発振信号S36を出力信号S35に乗算することによ
り、所定周波数に周波数変換した送信信号S37を生成
し、これをパワーアンプ59に送出する。なお送信信号
S37の周波数としては、この場合も準マイクロ波帯の
2.4[GHz]、5.7[GHz]あるいは19[GHz] 帯を用いるように
なされている。
【0076】パワーアンプ59は、送信信号S37を所
定の電力レベルに増幅し、その結果得られる送信信号S
38をアンテナ切換スイッチ60の切換入力端子60A
に供給する。アンテナ切換スイッチ60は、コントロー
ラ72の制御に基づいて送信時と受信時でアンテナ61
に対する接続を切り換えるようになされており、データ
送信時には切換入力端子60A側に切り換え、データ受
信時には切換入力端子60B側に切り換える。これによ
りアンテナ切換スイッチ60は、アンテナ61を介して
送信信号S38を送信し得るようになされている。
【0077】一方、無線通信ユニット14Aは、データ
受信時にアンテナ61、アンテナ切換スイッチ60、受
信アンプ62及び周波数変換回路63からなる受信手段
に入力する。無線通信ユニット14Aは、アンテナ61
を介して受信した受信信号S39を切換スイッチ60の
切換入力端子60Bを介して受信アンプ62に送出す
る。受信アンプ62は、受信信号S39を所定レベルに
増幅した後に周波数変換回路63に送出する。
【0078】周波数変換回路63は乗算器でなり、PL
Lシンセサイザ58から供給される局部発振信号S40
を受信信号S39に乗算することにより、中間周波数の
受信信号S41を生成し、これを復調手段としてのOF
DM復調部71のシリアル/パラレル変換回路64に送
出する。
【0079】シリアル/パラレル変換回路64は、受信
信号S41をパラレルデータ列に変換し、その結果得ら
れる受信信号S42を高速フーリエ変換回路(FFT)
65に送出する。高速フーリエ変換回路65は、受信信
号S42に対して高速フーリエ変換処理を施すことによ
って受信信号S43を生成し、これをパラレル/シリア
ル変換回路66に送出する。パラレル/シリアル変換回
路66は、受信信号S43をシリアルデータ列の受信信
号S44に戻し、これをDQPSK復調回路67に送出
する。
【0080】DQPSK復調回路67は、受信信号S4
4に対してDQPSK復調処理を施すことにより送信デ
ータS10と同一の受信データS45を復元し、これを
通信コントローラ51に送出する。通信コントローラ5
1は、受信データS45に含まれているCRCコードに
基づいて誤り検出した後、データが正しい場合に受信デ
ータS45をデータ端末装置13Aに出力し、データが
正しくなかった場合には受信データS45をデータ端末
装置13Aに出力しない。
【0081】ここで、この無線通信ユニット14Aにお
いては、全体の動作がコントローラ72によって制御さ
れる。すなわち無線通信ユニット14Aは、データ送信
及びデータ受信をコントローラ72からの指令に基づい
て行い、通信コントローラ51が送信データS30又は
受信データS45の受渡しをデータ端末装置13Aとの
間で行う。
【0082】この場合、通信端末装置11Aにおいて
は、図8のフレームフォーマットに基づいて、1フレー
ムの先頭部分における時点t0 のタイミングで通信制御
端末装置12の無線通信ユニット16から同期獲得用の
第1のPN符号S49PN1 が送られてきた後、指定され
た送信割り当て時間に基づく時点t7 のタイミングで第
2のPN符号S49PN2 を送信し、時点t9 のタイミン
グで通信端末装置11Bから送られてくる第2のPN符
号S49PN2 を受信するようになされている。
【0083】すなわち、通信端末装置11Aの無線通信
ユニット14Aは、フレームの時点t7 のタイミングで
切換スイッチ56を切換入力端子56B側に切り換える
ことにより、時点t7 のタイミングで1シンボルの第2
のPN符号S49PN2 を出力し、時点t8 のタイミング
で切換スイッチ56を切換入力端子56A側に切り換え
ることにより、パケットデータでなる送信信号S34を
出力する。
【0084】このようなフレーム構造のTDMA方式に
よって相手装置からのデータを受信して正確に復調する
ために、通信端末装置11Aは無線通信ユニット14A
に第1の相関検出回路69、第2の相関検出回路70及
びタイマ71を設けている。
【0085】実際上、通信端末装置11Aの無線通信ユ
ニット14Aは、フレームの先頭における時点t0 のタ
イミングで通信制御端末装置12の無線通信ユニット1
6から送られてくる第1のPN符号S49PN1 をアンテ
ナ61を介して受信し、周波数変換回路63によって周
波数変換処理を施した後に受信信号S41として第1の
相関検出回路69及び第2の相関検出回路70に送出す
る。
【0086】そして無線通信ユニット14Aは、続いて
送られてくる第2のPN符号S49PN2 をアンテナ61
を介して受信し、周波数変換回路63によって周波数変
換処理を施した後に受信信号S41として第1の相関検
出回路69及び第2の相関検出回路70に送出する。
【0087】相関検出手段としての第1の相関検出回路
69では、受信した符号系列と予め内部で設定しておい
た符号系列との相関値を検出しており、高い相関値が得
られたときに第1のPN符号S49PN1 を受信したと判
定し、このとき検出信号S46をタイマ71に送出す
る。
【0088】ここで図10に示すように、第1のPN符
号S49PN1 は1周期分だけが送られてきており、これ
により送られてきた第1のPN符号S49PN1 の前後に
は一切データは存在しない。従って第1の相関検出回路
69は、第1のPN符号S49PN1 が送られてきたタイ
ミングで当該第1のPN符号S49PN1 を最初から全て
順番通りに格納して相関検出を行うことができるので、
第1のPN符号S49PN1 を受信したと判定したタイミ
ングで検出信号S46をタイマ71に送出することがで
きる。
【0089】相関検出手段としての第2の相関検出回路
70も、第1の相関検出回路69と同様に受信した符号
系列と予め内部で設定しておいた符号系列との相関値を
検出しており、高い相関値が得られたときに第2のPN
符号S49PN2 を受信したと判定し、このとき検出信号
S47をタイマ71に送出する。
【0090】この場合も第2のPN符号S49PN2 は1
周期分だけが送られてきており、これにより送られてき
た第2のPN符号S49PN2 の前後には一切データは存
在しない。従って第2の相関検出回路70は、第2のP
N符号S49PN2 が送られてきたタイミングで当該第2
のPN符号S49PN2 を最初から全て順番通りに格納し
て相関検出を行うことができるので、第2のPN符号S
49PN2 を受信したと判定したタイミングで検出信号S
47をタイマ71に送出することができる。
【0091】タイマ71は、第1の相関検出回路69か
ら供給された検出信号S46に基づいてOFDM復調部
71の高速逆フーリエ変換回路65による高速逆フーリ
エ変換処理を開始するタイミング情報S50をコントロ
ーラ72に送出する。
【0092】これによりコントローラ72は、タイミン
グ情報S50に基づいて高速逆フーリエ変換回路65に
よる高速逆フーリエ変換処理を開始させることにより、
高速逆フーリエ変換回路65に受信信号S42のパラレ
ルデータ列が全て入力されたタイミングで高速逆フーリ
エ変換処理を行うことができる。かくしてOFDM復調
部71は、第1のPN符号S49PN1 に続いて受信した
管理データ領域の制御情報を正確な復調タイミングでO
FDM復調し得るようになされている。
【0093】またタイマ71は、第2の相関検出回路7
0から供給された検出信号S47に基づいてOFDM復
調部71の高速逆フーリエ変換回路65による高速逆フ
ーリエ変換処理を開始するタイミング情報S51をコン
トローラ72に送出する。
【0094】これによりコントローラ72は、タイミン
グ情報S51に基づいて高速逆フーリエ変換回路65に
よる高速逆フーリエ変換処理を開始させることができ、
かくしてOFDM復調部71によって第2のPN符号S
49PN2 に続いて受信したパケットデータ領域のパケッ
トデータを正確な復調タイミングでOFDM復調し得る
ようになされている。
【0095】ところでタイマ71は、図11に示すよう
に検出信号S46を基準にして当該検出信号S46から
所定時間後に送られてくるはずの第2のPN符号S49
PN2のタイミングを予め予測し、そのタイミング情報T
S1をコントローラ72に送出する。これによりコント
ローラ72は、タイミング情報TS1のタイミングとタ
イミング情報S51のタイミングとを比較して、両者の
タイミングが大きく離れている場合には第2の相関検出
回路70によって検出された検出信号S47が誤検出で
あると判断し、このときタイミング情報S51に基づい
て高速逆フーリエ変換処理を行わないように制御する。
【0096】(4)動作及び効果 以上の構成において、本発明の無線LANシステム10
は図12の通信シーケンスに示すように、通信制御端末
装置12が時点t0 のタイミングでシステム間の同期を
とるための第1のPN符号S49PN1 を通信端末装置1
1A及び11Bに対して送出し、続く時点t1 のタイミ
ングで送信要求があるか否かを問い合わせるためのポー
リングデータを通信端末装置11A及び11Bに対して
送出する。
【0097】これを受けた通信端末装置11Aは、時点
2 のタイミングで応答信号であるアクノリッジデータ
を通信制御端末装置12に対して返答する。また通信端
末装置11Bは、時点t3 のタイミングでアクノリッジ
データを通信制御端末装置12に対して返答する。
【0098】ここで、例えば通信端末装置11Aが通信
端末装置11Bに対してデータ伝送する旨の送信要求を
送り、また通信端末装置11Bが通信端末装置11Aに
対してデータ伝送する旨の送信要求を送った場合、通信
制御端末装置12は受け取った送信要求に基づいて送信
割り当て時間を決定し、これを制御情報として時点t4
のタイミングで通信端末装置11A及び通信端末装置1
1Bに対してそれぞれ送信する。
【0099】なお、この場合の通信制御端末装置12は
自身のメッセージデータを送信する送信開始タイミング
を時点t5 と決定し、通信端末装置11Aの送信開始タ
イミングを時点t7 と決定し、通信端末装置11Bの送
信開始タイミングを時点t9と決定する。
【0100】すなわち通信制御端末装置12は、通信端
末装置11A及び通信端末装置11Bに対してメッセー
ジデータを送信する場合、時点t5 のタイミングで第2
のPN符号S49PN2 を通信端末装置11A及び通信端
末装置11Bに対してそれぞれ伝送し、続く時点t6
タイミングでパケットデータを通信端末装置11A及び
通信端末装置11Bに対してそれぞれ伝送する。
【0101】また通信端末装置11Bは、時点t9 のタ
イミングになると通信端末装置11Aに対して第1のP
N符号S49PN1 を送信した後、続く時点t10のタイミ
ングでパケットデータを通信端末装置11Aに対して伝
送する。なお通信端末装置11A及び通信端末装置11
Bにおける時点t7 及び時点t9 のタイミングは、第1
のPN符号S49PN1 を受信したタイミングを基準にし
て決定される。
【0102】この場合、通信制御端末装置12の無線通
信ユニット16は、フレームの先頭における時点t0
タイミングで切換スイッチ35を切換入力端子35B側
に切り換えることにより、時点t0 のタイミングで1シ
ンボルの第1のPN符号S49PN1 を出力し、時点t1
のタイミングで切換スイッチ35を切換入力端子35A
側に切り換えることにより、ポーリングデータでなる送
信信号S14を出力する。
【0103】そして無線通信ユニット16は、フレーム
の時点t5 、t7 、t9 のタイミングで切換スイッチ3
5を切換入力端子35B側に再度切り換えることによ
り、時点t5 のタイミングで1シンボルの第2のPN符
号S49PN2 を出力し、時点t6 、t8 、t10のタイミ
ングで切換スイッチ35を切換入力端子35A側に切り
換えることにより、パケットデータでなる送信信号S1
4を出力する。
【0104】このように無線LANシステム10では、
まずフレームの先頭で通信制御端末装置12から同期獲
得用の第1のPN符号S49PN1 を通信端末装置11A
及び11Bに対して送信することにより制御端末と通信
端末装置11A及び11B間の同期を確立する。
【0105】そして通信端末装置11A及び11B間で
相互にデータ通信を行う場合、通信端末装置11Aは、
送信割り当て時間に従った所定のタイミングで復調タイ
ミングを示す第2のPN符号S49PN2 を通信端末装置
11Bに対して送信した後に続けてパケットデータを送
信し、通信端末装置11Bはその後の送信割り当て時間
に従った所定のタイミングで第2のPN符号S49PN2
を通信端末装置11Aに対して送信した後に続けてパケ
ットデータを送信する。
【0106】この場合、例えば通信端末装置11Aは第
2の相関検出回路70によって第2のPN符号S49
PN2 を検出したタイミングで、OFDM復調部71の高
速フーリエ変換回路65による高速フーリエ変換処理を
開始させる。このとき第2のPN符号S49PN2 は1周
期分だけが送られてきていることにより、第2の相関検
出回路70は受信した符号系列と予め内部で設定してお
いた符号系列との間で位相ずれが生じることがないの
で、受信した符号系列をシフトレジスタSR1 〜SR4
に格納したタイミングで相関検出処理を1回行えば第2
のPN符号S49PN2 を受信したか否かを判定すること
ができる。
【0107】従って通信端末装置11Aは、受信した符
号系列が第2のPN符号S49PN2であると判定した
タイミングで第2のPN符号S49PN2 に続くパケ
ットデータを復調することにより、通信制御端末装置1
2と通信端末装置11Aとの距離に応じた遅延時間Δt
1に係わらず常に正確に復調することができ、かくして
ビット誤りを低減することができる。
【0108】ところで通信端末装置11Aは、システム
間の同期を合わせたタイミングから所定時間後に送られ
てくるはずの第2のPN符号S49PN2 のタイミング情
報TS1をタイマ71によって予め予測しておくように
したことにより、第2のPN符号S49PN2 を受信した
と判定したタイミングがタイミング情報TS1による予
測タイミングと大きく異なる場合には第2のPN符号S
49PN2 を誤検出したと判定する。このとき通信端末装
置11Aは、コントローラ72の制御に基づいてOFD
M復調部71の高速フーリエ変換回路65による高速フ
ーリエ変換処理を行わないことにより、データの復調誤
りを未然に防止することができる。
【0109】また無線LANシステム10では、パケッ
トデータを送信する前に復調タイミングを指示するため
の120チップでなる第2のPN符号S49PN2 を送信
するようにしたことにより、従来のようにパケットデー
タにビット長の長い同期用のビット列を挿入していた場
合に比べて、第2のPN符号S49PN2 の方が同期用の
ビット列よりもそのビット長が短いので、その分だけメ
ッセージデータの送信容量を増やして効率の良いデータ
通信を実行することができる。
【0110】また無線LANシステム10では、TDM
A方式を用いて所定の送信割り当て時間に従ってデータ
通信を行うと共に、通信制御端末装置12から通信端末
装置11A及び11Bに対してポーリングデータを送信
して送信要求を確認するようにしたことにより、当該通
信端末装置11A及び11Bによる同時送信を確実に防
止することができ、かくしてシステムの信頼性をより向
上させることができる。
【0111】さらに無線LANシステム10では、第2
のPN符号S49PN2 を誤検出したにも係わらず復調処
理してしまうことが万が一生じた場合でも、パケットデ
ータがメッセージデータにCRCコードが付加されて形
成されていることにより、当該CRCコードに基づいて
誤り検出することができ、かくして誤った復調結果を出
力することを未然に防止することができる。
【0112】ところで図13に示すように、無線LAN
システム10は近接した位置に、通信制御端末装置9
1、通信端末装置92A及び92Bからなる他の無線L
ANシステム90が存在していた場合、無線LANシス
テム10の通信端末装置11Bに対して無線LANシス
テム90の通信制御端末装置91から送信される電波が
干渉波となる。
【0113】ところが図14に示すように無線LANシ
ステム10及び90においては、互いに位相の異なる第
1のPN符号を使用してシステム間の同期を確立すると
共に、互いに位相の異なる第2のPN符号を使用してパ
ケットデータを送信すれば、通信端末装置11Bは無線
LANシステム10の第1のPN符号及び第2のPN符
号を検出しても、無線LANシステム90において用い
られている第1のPN符号及び第2のPN符号を検出す
ることはできないので、干渉波が存在してもデータ通信
に支障をきたすことはない。
【0114】以上の構成によれば、無線LANシステム
10は通信制御端末装置12からフレームの先頭でフレ
ーム同期獲得用に第1のPN符号S49PN1 を送信し、
通信端末装置11A(又は11B)から送信割り当て時
間に従った所定のタイミングで復調タイミングを示す第
2のPN符号S49PN2 を送信した後にユーザ情報であ
るパケットデータを送信するようにしたことにより、受
信した通信端末装置11B(又は11A)はシステム間
のフレーム同期を確立した後に所定のタイミングで送ら
れてくるパケットデータを短時間で常時正確に復調する
ことができる。
【0115】(5)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、第1のPN符号発生
部49A及び第2のPN符号発生部49Bによって生成
した符号系列P10に基づいて同一系列パターンでかつ
互いに位相の異なった第1のPN符号S49PN1 及び第
2のPN符号S49PN2 を生成して用いるようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、系列パタ
ーンが互いに異なる第1のPN符号S49PN1 及び第2
のPN符号S49PN2 を生成して用いるようにしても良
い。
【0116】この場合、第2のPN符号発生部49Bに
おいては第1のPN符号S49PN1の系列パターンとは
異なる第2のPN符号S49PN2 を発生するために、5
ビット遅延回路49Dは必要なくなり、シフトレジスタ
SR2とSR4の出力を排他的論理和回路EXOR1及
び2に供給するようにしてタップ位置を変更するだけで
簡単に構成することができる。
【0117】また上述の実施の形態においては、通信制
御端末装置12によって通信端末装置11A及び11B
の間で行われるデータ通信を制御するようにした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、通信端末装置
11A(又は11B)によって通信制御端末装置12と
通信端末装置11B(又は11A)との間で行われるデ
ータ通信を制御するようにしても良い。
【0118】この場合、通信制御端末装置12、通信端
末装置11A及び11Bは、図10との対応部分に同一
符号を付して示す図15のように第1のPN符号S49
PN1及び第2のPN符号S49PN2 を発生するPN符号
発生回路101と、第1のPN符号S49PN1 を検出す
る第1の相関検出回路102、第2のPN符号S49
PN2 を検出する第2の相関検出回路103及び資源情報
格納部104を具えた無線通信ユニット100をそれぞ
れ共通に有し、当該無線通信ユニット100を介して各
装置間でパケットデータを送信する前に必ず第2のPN
符号S49PN2 を送信すれば良い。また通信制御端末装
置12、通信端末装置11A及び11Bが全て共通の無
線通信ユニット100を有しておくようにしたことによ
り、通信状態の最も良好な通信端末装置によってデータ
通信を制御することができ、自由な端末の配置を可能に
することができる。
【0119】さらに上述の実施の形態においては、4段
のシフトレジスタSR1〜SR4で構成された第2のP
N符号発生部49Bにおいて15ビットの符号系列P1
0における位相を5ビット遅延回路D49によって5ビ
ットだけシフトするようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、1〜14ビットまでの任意のビ
ット数でシフトするようにしても良い。この場合、最大
で15種類のPN符号符号S49PN2 を生成することが
できる。
【0120】さらに上述の実施の形態においては、第1
のPN符号発生部49A及び第2のPN符号発生部49
Bにおいて15ビットの符号系列P10を生成し、当該
符号系列P10に基づいて120チップの第1のPN符
号S49PN1 及び第2のPN符号S49PN2 を発生する
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、任意のチップ数でなる第1のPN符号S49PN1
び第2のPN符号S49PN2 を発生するようにしても良
い。
【0121】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、通信端末
は制御端末から送られてきた第1の符号系列に基づいて
当該制御端末との同期を確立し、その後に送信信号の復
調タイミングを表す第2の符号系列を他の通信端末に送
信した後、当該第2の符号系列に続いて送信信号を他の
通信端末に送信するようにしたことにより、他の通信端
末は第2の符号系列を受信して得た復調タイミングに基
づいて復調処理を開始すれば受信した送信信号を常時正
確に復調し得る無線通信方法を実現できる。
【0122】制御端末が同期を確立するための第1の符
号系列を生成して複数の通信端末に送信することにより
複数の通信端末との同期を確立し、その後通信端末が他
の通信端末に対して送信信号の復調タイミングを表す第
2の符号系列を送信した後、情報データに基づいて変調
した送信信号を送信することにより、他の通信端末は第
2の符号系列を受信して得た復調タイミングに基づいて
復調処理を開始すれば受信した送信信号を常時正確に復
調し得る無線通信システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線LANシステムの全体構成を
示すブロック図である。
【図2】通信制御端末装置の無線通信ユニットの構成を
示すブロック図である。
【図3】OFDM方式のサブキャリアを示す略線図であ
る。
【図4】OFDM方式の信号処理の説明に供する略線図
である。
【図5】OFDM方式のシンボル構成を示す略線図であ
る。
【図6】第1のPN符号発生部の構成を示すブロック図
である。
【図7】第2のPN符号発生部の構成を示すブロック図
である。
【図8】フレームフォーマットを示す略線図である。
【図9】通信シーケンスを示すシーケンスチャートであ
る。
【図10】通信端末装置の無線通信ユニットの構成を示
すブロック図である。
【図11】1周期分の第1のPN符号を示す略線図であ
る。
【図12】タイマのカウントタイミングを示す略線図で
ある。
【図13】異なる無線LANシステムの混在を示す略線
図である。
【図14】干渉波による受信状態を示す略線図である。
【図15】他の実施の形態による無線通信ユニットの構
成を示すブロック図である。
【図16】従来の無線LANシステムの構成を示す略線
図である。
【図17】従来の受信タイミングを示す略線図である。
【図18】従来の通信制御端末装置における受信タイミ
ングを示す略線図である。
【符号の説明】
10、90……無線LANシステム、11A、11B…
…通信端末装置、12……通信制御端末装置、14A、
14B、100……無線通信ユニット、25……資源情
報格納部、45、72……コントローラ、47……OF
DM変調部、48……OFDM復調部、49……PN符
号発生回路、25、71……タイマ、77……第2の同
期遅延回路、78……特徴量抽出回路、79……画素数
判断回路。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報データに基づいて所定の方式で変調し
    た送信信号を複数の通信端末間で送受信すると共に、制
    御端末によって上記複数の通信端末を制御する無線通信
    方法において、 上記制御端末は、上記複数の通信端末に対して上記制御
    端末及び上記複数の通信端末間における同期を確立する
    ための第1の符号系列を生成して送信し、 上記通信端末は、上記第1の符号系列を受信して得た基
    準タイミングに基づいて上記制御端末との同期を確立
    し、上記送信信号の復調タイミングを表す第2の符号系
    列を生成して上記複数の通信端末のうち他の通信端末に
    送信した後、上記第2の符号系列に続いて上記送信信号
    を他の上記通信端末に送信し、 上記他の通信端末は、上記第2の符号系列を受信して得
    た上記復調タイミングに基づいて上記第2の符号系列に
    続いて受信した上記送信信号を復調することを特徴とす
    る無線通信方法。
  2. 【請求項2】上記情報データは、誤り検出符号が付加さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信方
    法。
  3. 【請求項3】上記情報データは、可変長のパケット単位
    で送信されるパケットデータであることを特徴とする請
    求項1に記載の無線通信方法。
  4. 【請求項4】上記第1の符号系列及び上記第2の符号系
    列は、位相が異なるだけの互いに同一の符号系列パター
    ンであることを特徴とする請求項1に記載の無線通信方
    法。
  5. 【請求項5】上記第1の符号系列及び上記第2の符号系
    列は、一周期分だけが送信されることを特徴とする請求
    項1に記載の無線通信方法。
  6. 【請求項6】上記複数の通信端末は、個々に指定された
    送信割り当て時間に従って上記第2の符号系列を送信
    し、当該第2の符号系列に続いて上記送信信号を送信す
    ることを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  7. 【請求項7】上記制御端末は、上記複数の通信端末に対
    して送信要求の有無を問い合わせ、当該複数の通信端末
    からの上記送信要求に対する応答信号に基づいて上記複
    数の通信端末を制御することを特徴とする請求項6に記
    載の無線通信方法。
  8. 【請求項8】情報データに基づいて所定の方式で変調し
    た送信信号を互いに交換する複数の通信端末と、上記複
    数の通信端末を制御する制御端末とから構成される無線
    通信システムにおいて、 上記制御端末は、 上記制御端末及び上記複数の通信端末間における同期を
    確立するための第1の符号系列を生成する第1の符号系
    列生成手段と、 上記第1の符号系列を上記複数の通信端末に送信する第
    1の送信手段とを具え、 上記通信端末は、 上記送信信号の復調タイミングを表す第2の符号系列を
    生成する第2の符号系列生成手段と、 上記情報データに基づいて所定の変調処理を施すことに
    より上記送信信号を生成する変調手段と、 上記第2の符号系列を送信し、当該第2の符号系列に続
    いて上記送信信号を送信する第2の送信手段と、 上記第1の符号系列、上記第2の符号系列及び上記送信
    信号を受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された上記第1の符号系列及
    び上記第2の符号系列を検出する相関検出手段と、 上記相関検出手段によって上記第1の符号系列を検出し
    た基準タイミングに基づいて上記制御端末との同期を確
    立し、上記第2の符号系列を検出して得た上記復調タイ
    ミングに基づいて上記送信信号を復調する復調手段とを
    具えることを特徴とする無線通信システム。
  9. 【請求項9】上記第1の符号系列生成手段は、 入力される初期値データを基準クロックに基づいて順次
    隣にシフトする所定段数のシフトレジスタと、 上記基準クロックに基づいて上記各シフトレジスタから
    読み出されるビットデータを所定の組み合わせで排他的
    論理和演算する排他的論理和回路と、 上記シフトレジスタ及び上記排他的論理和回路によって
    算出された符号系列を帯域制限した後所定チップ数に量
    子化することにより上記第1の符号系列を生成するフィ
    ルタ手段とからなることを特徴とする請求項8に記載の
    無線通信システム。
  10. 【請求項10】上記情報データは、誤り検出符号が付加
    されていることを特徴とする請求項8に記載の無線通信
    システム。
  11. 【請求項11】上記情報データは、可変長のパケット単
    位で送信されるパケットデータであることを特徴とする
    請求項8に記載の無線通信システム。
  12. 【請求項12】上記第1の符号系列及び上記第2の符号
    系列は、位相が異なるだけの互いに同一の符号系列パタ
    ーンであることを特徴とする請求項8に記載の無線通信
    システム。
  13. 【請求項13】上記第1の符号系列及び上記第2の符号
    系列は、一周期分だけが送信されることを特徴とする請
    求項8に記載の無線通信システム。
  14. 【請求項14】上記複数の通信端末は、個々に指定され
    た送信割り当て時間に従って上記第2の符号系列を送信
    し、当該第2の符号系列に続いて上記送信信号を送信す
    ることを特徴とする請求項8に記載の無線通信システ
    ム。
  15. 【請求項15】上記制御端末は、上記複数の通信端末に
    対して送信要求の有無を問い合わせ、当該複数の通信端
    末からの上記送信要求に対する応答信号に基づいて上記
    複数の通信端末を制御することを特徴とする請求項14
    に記載の無線通信システム。
  16. 【請求項16】上記通信端末は、上記制御端末と同様に
    当該制御端末及び上記複数の通信端末間における同期を
    確立するための第1の符号系列を生成する第1の符号系
    列生成手段と、上記第1の符号系列を上記複数の通信端
    末に送信する第1の送信手段とを具えることを特徴とす
    る請求項8に記載の無線通信システム。
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