JP2000068845A - 復調装置、および復調方法、並びに提供媒体 - Google Patents

復調装置、および復調方法、並びに提供媒体

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JP2000068845A
JP2000068845A JP10237043A JP23704398A JP2000068845A JP 2000068845 A JP2000068845 A JP 2000068845A JP 10237043 A JP10237043 A JP 10237043A JP 23704398 A JP23704398 A JP 23704398A JP 2000068845 A JP2000068845 A JP 2000068845A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビットシフトエラーが発生したときの復調
を、より簡単な構成でエラー伝搬が小さくする。 【解決手段】 復調装置のランエラー補正部12は、最
小ランを守らない符号列を検出し、符号列の前後の符号
を基に、符号列のエラーを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、復調装置、および
復調方法、並びに提供媒体に関し、特に、データ伝送や
記録媒体への記録に適するように変調されたデータを、
復調してデータを再生する復調装置、および復調方法、
並びに提供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】データを所定の伝送路で伝送する、また
は、例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク
等の記録媒体に記録するとき、伝送や記録に適するよう
にデータの変調が行われる。このような変調方法の1つ
として、ブロック符号が知られている。このブロック符
号は、データ列をm×iビットからなる単位(以下、単に
データ語と称する)にブロック化し、このデータ語を適
当な符号則に従ってn×iビットからなる符号語に変換す
るものである。そして、この符号は、iが1のとき、固
定長符号となり、また、iが複数個選べるとき、すなわ
ち、1乃至imax(最大のi)の範囲の所定のiを選択し
て変換したとき、可変長符号となる。このブロック符号
化された符号は、可変長符号(d,k;m,n;r)と表される。
【0003】ここでiは、拘束長と称され、imaxは、最
大拘束長rと称される。また、最小ランdは、符号系列内
の連続する”1”の間に入る、連続する”0”の最小の
個数を示し、最大ランkは、符号系列内の連続する”
1”の間に入る、連続する”0”の最大の個数を示して
いる。
【0004】コンパクトディスクやミニディスク等にお
いては、上述のようにして得られた可変長符号に対し
て、”1”で反転、”0”で無反転とするNRZI(NonRetu
rn toZero Inverted)変調を行い、NRZI変調された可変
長符号(以下、NRZI変調された可変長符号を、レベル符
号と称する)を記録する。
【0005】また、レベル符号を、”1”から”0”あ
るいは”0”から”1”に反転したとき、即ち、エッジ
となったとき、”1”とする、逆NRZI変調を行うと、元
のEFM符号やRLL(1-7)符号と同じ符号列を得ることがで
きる。この逆NRZI符号列は、エッジ符号と称する。
【0006】レベル符号の最小反転間隔をTminとし、最
大反転間隔をTmaxとするとき、線速方向に高密度の記録
を行うためには、最小反転間隔Tminは長い方が、すなわ
ち最小ランdは大きい方が良く、また、クロックの再生
の面からは最大反転間隔Tmaxは短いほうが、すなわち最
大ランkは小さい方が望ましく、種々の変調方法が提案
されている。
【0007】具体的には、例えば磁気ディスクまたは光
磁気ディスク等で用いられる変調方式としてRLL(Run Le
ngth Limited Code)(2-7)がある。この変調方式のパ
ラメータは(2,7;1,2;3)であり、レベル符号のビット間
隔をTとすると、(d+1)Tで求められる最小反転間隔Tmin
は、(2+1)Tより3Tとなる。データ列のビット間隔をTdat
aとすると、この最小反転間隔Tminは、(m/n)×Tmin=(1/
2)×3より、1.5Tdataとなる。また、(k+1)Tで求められ
る最大反転間隔Tmaxは、8(=7+1)T((=(m/n)×Tmax)Tdat
a=(1/2)×8Tdata=4.0Tdata)となる。さらに、(m/n)Tで
求められる検出窓幅Twは、0.5(=1/2)Tdataとなる。
【0008】この他、例えば、磁気ディスクまたは光磁
気ディスク等の記録で用いられる変調方式としてRLL(1-
7)がある。この変調方式のパラメータは(1,7;2,3;2)で
あり、最小反転間隔Tminは、2(=1+1)T(=2/3×2Tdata=1.
33Tdata)となる。また最大反転間隔Tmaxは8(=7+1)T(=2/
3×8Tdata=5.33Tdata)となる。さらに検出窓幅Twは、
0.67(=2/3)Tdataとなる。
【0009】ここでRLL(2-7)とRLL(1-7)を比較すると、
例えば磁気ディスクシステムや光磁気ディスクシステム
において、線速方向に記録密度を高くするには、最小反
転間隔Tminが1.33TdataであるRLL(1-7)より、1.5Tdata
であるRLL(2-7)の方が望ましい。しかしながら、実際に
は、RLL(2-7)より、検出窓幅Twがより大きく、ジッタに
対する許容量が大きいと言われるRLL(1-7)がよく用いら
れている。
【0010】RLL(1-7)符号の変換テーブルは、例えば、
表1に示すようなテーブルである。
【0011】 ここで変換テーブル内の記号xは、次に続くチャネルビ
ットが”0”であるとき”1”を与え、または次に続く
チャネルビットが”1”であるとき”0”を与える。最
大拘束長rは2である。
【0012】また、最小ランdが2で、最大反転間隔Tma
xが8T(最大ラン7)であるRLL(2-7)符号の変換テーブル
は、例えば、表2に示すようなテーブルである。
【0013】 最大拘束長rは4である。
【0014】ところで、RLL(1-7)による変調を行ったチ
ャネルビット列は、発生頻度としてはTminである2Tが一
番多く、以下3T,4Tと続く。2Tや3Tのようなエッジ情報
が早い周期で多く発生すると、クロック再生には有利で
あるが、2Tが連続しつづけると、記録波形に歪みが生じ
やすくなる(2Tの波形出力は小さく、デフォーカスやタ
ンジェンシャル・チルトによる影響を受けやすい)。ま
た、さらに高線密度で、最小マークの連続した記録は、
ノイズ等の外乱の影響を受けやすく、データ再生誤りを
起こしやすくなる。
【0015】そこで、本出願人は特願平9−13337
9号として、Tminが所定の回数以上連続するのを制限す
ることを提案したが、その符号の変換テーブルは、例え
ば表3に示すテーブルである。
【0016】 ここで変換テーブル内の記号xは、次に来るチャネルビ
ットが”0”であるとき”1”を与え、また次に来るチ
ャネルビットが”1”であるとき”0”を与える。最大
拘束長rは3である。
【0017】表3を使用した変換は、データ列が”1
0”となった場合、さらに次の4データを参照し、合計
6データ列が”100110”となったとき、最小ラン
dの繰り返しを制限するコード”100 000 01
0”を与える。この変換により得られる符号の最小ラン
dの繰り返しは、最大で5回までになる。
【0018】表3を使用した変換は、表1のRLL(1-7)と
比較すると、最小ランd、最大ランk、基本データ長
m、および基本符号長nが同じであるが、拘束長rが2
から3に大きくなっている。これは、即ち、テーブルの
最大サイズが大きくなっていることを示し、例えば復調
時にビットシフトエラーが発生したとき、復調エラー伝
搬が増加する可能性があることを示している。
【0019】ビットシフトエラーとは、符号列において
エッジを表す”1”が、前または後ろに1ビットずれる
エラーのことである。エラー伝搬は、例えば、ビットシ
フトエラーによって1ヶ所でエラーが発生した符号列
を、そのまま復号した際に発生する復調エラーの、エラ
ーの先頭からエラーの終了までのビット数で表される。
【0020】このビットシフトエラーは、実際の記録再
生装置における、データ再生時にもっともよく発生する
エラーの形態である。また、これらエラーは、もっぱら
最小ランd付近において発生することが確認されてい
る。
【0021】またさらに、可変長符号(d,k;m,n;r)を、
例えば可変長符号(2,7;1,2;5)であるとするとき、すな
わち0の最小ランdを2ビット、0の最大ランkを7ビ
ット、基本データ長mを1ビット、基本符号長nを2ビ
ット、最大拘束長rを5とする変換テーブルは、例え
ば、表4に示すような変換テーブルとされる。
【0022】 最大拘束長rは5である。
【0023】表4に示した変換テーブルを使用した変換
は、データ列が”010”となった場合、さらに次の2
データを参照し、合計5データ列が”01001”とな
ったとき、最小ランdの繰り返しを制限するコード”0
000100100”を与えることで、この変換により
得られる符号の最小ランdの繰り返しは、最大で4回ま
でとなる。
【0024】この表4の処理は、表2のRLL(2-7)と比較
すると、最小ランd、最大ランk、基本データ長m、お
よび基本符号長nが同じであるが、最大拘束長rが、4
から5に大きくなっている。これは、即ち、テーブルの
最大サイズが大きくなっていることを示し、例えば復調
のときにビットシフトエラーが発生した場合、復調エラ
ー伝搬が増加する可能性があることを示している。
【0025】この他のラン長制限符号として、本出願人
が特願平10−150280号にて提案している、例え
ば、表5および表6の変換テーブルで得られる符号があ
る。表5および表6の変換テーブルで得られる符号は、
RLL(1,7)符号であり、その上に最小ランdの連続を制限
し、さらにデータ語と符号語の対応した要素に規則を与
えた変調符号(17PP(Parity Preserve)符号)であ
る。
【0026】<表5> 17PP.RML.32 11 *0* 10 001 01 010 0011 010 100 0010 010 000 0001 000 100 000011 000 100 100 000010 000 100 000 000001 010 100 100 000000 010 100 000 "110111 001 000 000(next010) 00001000 000 100 100 100 00000000 010 100 100 100
【0027】表5は、最小ランdが1、かつ最大ランk
が7で、変換テーブル内の要素に不確定符号を有する。
不確定符号は、直前および直後の符号語列の如何によら
ず、最小ランdと最大ランkを守るように、”0”か”
1”かを決定する。すなわち表5の変換テーブルを利用
した処理は、変換するデータ列2ビットが(11)であ
ったとき、その直前の符号語列によって”000”ある
いは”101”が選択され、直前の符号語列の1チャネ
ルビットが”1”であったとき、最小ランdを守るた
め、(11)は、”000”に変換され、直前の符号語
列の1チャネルビットが”0”であったとき、(11)
は、”101”に変換され、最大ランdを守れるように
する。
【0028】表5の変換テーブルは、可変長構造であ
る。すなわち拘束長iが1における変換コードは、必要
数の4つ(2^(m x i) = 2^(2 x 1) = 4)よりも少ない3
つで構成されている。その結果、データ列を変換する際
に、拘束長iが1だけでは変換出来ないデータ列が存在
することになる。結局、表5において、全てのデータ列
に対応するためには、すなわち変換テーブルとして成り
立つためには、拘束長iが3までのテーブルを参照する
必要がある。
【0029】また、表5の変換テーブルは、変換テーブ
ル内に、最小ランの連続を制限する、置き換えコードを
有する。すなわち、データ列が(110111)である
場合、表5の変換テーブルを使用する処理は、さらに後
ろに続く符号語列を参照し、それが”010”であった
とき、”001 000 000”に置き換える。後ろに
続く符号語列が”010”以外のとき、”*0* 01
0 *0*”とテーブル変換する。
【0030】これによって、データ変換後の符号語列
は、最小ランdの連続が制限され、最大でも6回までの
最小ランdの繰り返しとなる。
【0031】さらに表5の変換テーブルは、データ列の
要素内の”1”の個数と、変換される符号語列の要素内
の”1”の個数が、それを2で割った時の余りが、どち
らも1あるいは0で同一となるような変換規則を有す
る。例えば、データ列の要素(000001)は”01
0 100 100”の符号語列に対応しているが、それ
ぞれ”1”の個数は、データ列では1個、対応する符号
語列では3個であり、どちらも2で割った余りが1で一
致している。同様にして、データ列の要素(00000
0)は、”010 100 000”の符号語列に対応し
ているが、それぞれ”1”の個数は、データ列が0個、
対応する符号語列は2個であり、どちらも2で割った余
りが0で一致している。
【0032】そして表5の変換テーブルは、最大拘束長
rが4である。拘束長iが4の変換コードは、最大ラン
kが7を実現するための、置き換えコードを有する。
【0033】
【0034】表6の変換テーブルは、最小ランdが1、
最大ランkが7で、拘束長iが1において変換コードを
4つ(2^(m x i) = 2^(2 x 1) = 4)有する構造をしてい
る。すなわち表6の変換テーブルは、拘束長iが1をメ
インテーブルとし、以下拘束長iを大きくすることで、
最小ランd、および最大ランk等を制限する構造となっ
ている。表6の変換テーブルは、拘束長iが2では最小
ランdを1に制限する置き換えコードを与え、拘束長i
が3では最大ランkを8までに制限する置き換えコード
を与え、さらに、拘束長iが4では、1である最小ラン
dの連続を制限する置き換えコードを与えると共に、最
大ランkを7までに制限する置き換えコードを与える。
表6の変換テーブルは、最大拘束長rが4である。
【0035】表6の変換テーブルは、変換テーブル内
に、最小ランdの連続を制限する、置き換えコードを有
する。すなわち、表6の変換テーブルを使用した処理で
は、例えばデータ列(00010001)は、”100
010010010”に置き換えられ、データ列(10
010001)は、その直前の符号語列を参照し、それ
が”0”か”1”かによって変換コードを選択して置き
換えられる。表6の変換テーブルを使用した処理は、直
前の符号語列が”0”ならば、”1000000100
10”を、”1”ならば”000010010010”
を選択する。これにより、データ変換後の符号語列は、
最小ランdの連続が制限され、最大でも6回までの最小
ランdの繰り返しとなる。
【0036】さらに表6の変換テーブルは、データ列の
要素内の”1”の個数と、変換される符号語列の要素内
の”1”の個数が、それを2で割ったときの余りが、ど
ちらも1あるいは0で同一となるような変換規則を有す
る。例えば、データ列の要素(1000)は、”000
010”の符号語列に対応しているが、それぞれ”1”
の個数は、データ列が1個、対応する符号語列は1個で
あり、どちらも2で割った余りが1で一致する。同様
に、データ列の要素(111111)は、”00001
0010”の符号語列に対応しているが、それぞれ”
1”の個数は、データ列では6個、対応する符号語列で
は2個であり、どちらも2で割った余りが0で一致す
る。
【0037】そして表6の変換テーブルは、最大拘束長
iが4の変換コードにおいて、最大ランkが7を実現す
るための、置き換えコードを有する。このとき、表6の
変換テーブルを使用した処理は、変換するために、その
直前の符号語列を参照し、それが”010”であると
き、置き換えが実行される。
【0038】ここでDSV(Digital Sum Value)制御につい
て説明する。表1乃至表6の変換テーブルを使用したデ
ータ変換は、それだけではDSV制御が行われない。従っ
て、システムによってDSV制御を行う必要があるとき、
データ変調後のチャネルビット列に、所定の間隔でDSV
制御ビットが挟みこまれる。
【0039】ところで、表5および表6に従ってデータ
列を変調し、変調後のチャネルビット列を、所定の間隔
で、これまでと同様にDSV制御することができるが、表
5および表6の例では、データ列と、変換される符号語
列の関係を生かして、さらに効率良くDSV制御を行うこ
とができる。
【0040】即ち、変換テーブルが、データ列の要素内
の”1”の個数と、変換される符号語列の要素内の”
1”の個数が、それを2で割った時の余りが、どちらも
1あるいは0で同一となるような変換規則を有すると
き、チャネルビットに、「反転」を表す”1”、あるい
は「非反転」を表す”0”のDSV制御ビットを挿入する
ことは、データビット列内に、「反転」するならば”
1”を挾み、「非反転」ならば”0”のDSV制御ビット
を挿入することと等価となる。
【0041】たとえば表5の変換テーブルを使用したデ
ータ変換において、データ変換する3ビットが”00
1”と続いたときに、その後ろにおいてDSV制御ビット
を挾むと決定すると、データ変換は、(001−x)
(xは1ビットで、0又は1)となる。ここでxに”
0”を与えれば、表5の変換テーブルは、表7に示すよ
うになる。
【0042】<表7> データ 符号語 0010 010 000
【0043】また、”1”を与えれば、表5の変換テー
ブルは、表8に示すようになる。 <表8> データ 符号語 0011 010 100
【0044】符号語列をNRZI化してレベル符号化したと
き、表7の変換テーブルおよび表8の変換テーブルは、
表9に示すようになる。
【0045】<表9> データ 符号語 レベル符号 0010 010 000 011111 0011 010 100 011000
【0046】レベル符号列の最後の3ビットが相互に反
転する。すなわち、DSV制御ビットxの、”1”と”
0”を選択することによって、データ列内においても、
DSV制御が行えることになる。
【0047】DSV制御による冗長度を考えると、データ
列内において1ビットでDSV制御を行うことは、チャネ
ルビット列で表現すれば、表5および表6の基本データ
長mが2で、基本符号長nが3であるから、1.5チャ
ネルビットでDSV制御を行っていることに相当する。こ
こで、例えば、表1のようなRLL(1-7)テーブルにおいて
DSV制御をするためには、チャネルビット列においてDSV
制御を行うことになり、最小ランdを守るためには、少
なくとも2チャネルビットが必要であり、冗長度は、よ
り大きくなってしまう。
【0048】表5および表6の変換テーブルを使用した
変換は、データ列内でDSV制御を行えるので、効率が良
い。表5および表6の変換テーブルにより変換された符
号は、DSV制御が行えると共に、最小ランdの繰り返し
が制限されているので、高線密度記録再生に適している
符号である。
【0049】ところで、表5および表6変換テーブルに
より変換された符号(PP17符号)は、表3のRML17符号
と比較すると、最小ランd、最大ランk、基本データ長
m、および基本符号長nが同じであるが、最大拘束長r
が3から4と大きい。これは即ち、テーブルの最大サイ
ズが大きくなっていることを示し、例えば復調時にビッ
トシフトエラーが発生したとき、エラー伝搬が増加する
可能性があることを示す。エラー伝搬は少ない方がよい
のは言うまでもない。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、磁気デ
ィスクや光磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体を高
密度化していった場合、変調符号としてRLL(1-7)あるい
はRLL(2-7)など、最小ランdが1以上である最小マーク
長が大きい符号を選択して、記録・再生時の歪みを少な
くすることでエラーの発生を抑え、より高密度記録再生
に適した符号としてRML17符号や、PP17符号を
選択すると、これら最大拘束長rの大きな符号は、エラ
ーが発生した後のエラー伝搬が増加することがあるとい
う課題がある。
【0051】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、上記のようなビットシフトエラーが発生
したとき、より簡単な構成でエラー伝搬が小さくなるよ
うにする。
【0052】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の復調装
置は、最小ランを守らない符号列を検出し、符号列の前
後の符号を基に、符号列のエラーを補正する補正手段を
備えることを特徴とする。
【0053】請求項5に記載の復調方法は、最小ランを
守らない符号列を検出し、符号列の前後の符号を基に、
符号列のエラーを補正する補正ステップを含むことを特
徴とする。
【0054】請求項6に記載の提供媒体は、最小ランを
守らない符号列を検出し、符号列の前後の符号を基に、
符号列のエラーを補正する補正ステップを含む処理を実
行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提
供することを特徴とする。
【0055】請求項7に記載の復調装置は、最大ランを
守らない符号列を検出し、符号列の前後の符号を基に、
符号列のエラーを補正する補正手段を備えることを特徴
とする。
【0056】請求項11に記載の復調方法は、最大ラン
を守らない符号列を検出し、符号列の前後の符号を基
に、符号列のエラーを補正する補正ステップを含むこと
を特徴とする。
【0057】請求項12に記載の提供媒体は、最大ラン
を守らない符号列を検出し、符号列の前後の符号を基
に、符号列のエラーを補正する補正ステップを含む処理
を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム
を提供することを特徴とする。
【0058】請求項1に記載の復調装置、請求項5に記
載の復調方法、および請求項6に記載の提供媒体におい
ては、最小ランを守らない符号列を検出し、符号列の前
後の符号を基に、符号列のエラーを補正する。
【0059】請求項7に記載の復調装置、請求項11に
記載の復調方法、および請求項12に記載の提供媒体に
おいては、最大ランを守らない符号列を検出し、符号列
の前後の符号を基に、符号列のエラーを補正する。
【0060】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0061】すなわち、請求項1に記載の復調装置は、
最小ランを守らない符号列を検出し、符号列の前後の符
号を基に、符号列のエラーを補正する補正手段(例え
ば、図1のランエラー補正部12)を備えることを特徴
とする。
【0062】請求項7に記載の復調装置は、最大ランを
守らない符号列を検出し、符号列の前後の符号を基に、
符号列のエラーを補正する補正手段(例えば、図1のラ
ンエラー補正部12)を備えることを特徴とする。
【0063】図1は、表1乃至表5の変換テーブルに対
応する復調テーブルを用いた、復調装置の一実施の形態
の構成を示すブロック図である。復調装置のコンパレー
ト部11は、伝送路より伝送されてきた信号、または、
記録媒体より再生された信号を、2値化する。コンパレ
ート部11はまた、チャネルビット列に変調した後に挿
入された、同期信号などのデータとは関係のない部分を
取り除く。
【0064】ランエラー補正部12では、2値化された
データより、最小ラン、最大ラン付近において発生した
エラーを検出し、補正を行う。復調部13は、復調テー
ブル(逆変換テーブル)に基づいて、符号列をデータに
復調する。
【0065】バッファ14は、復調部13から供給され
たシリアルデータを一旦記憶し、所定の転送レートで読
み出し、出力する。タイミング管理部15は、タイミン
グ信号を生成し、コンパレート部11、ランエラー補正
部12、復調部13、およびバッファ14に供給し、タ
イミングを管理する。
【0066】表5および表6を用いた場合においては、
データ列を、DSV制御ビットを1ビットだけ挿入した後
に符号語列に変換する様な、DSV制御方法を用いること
が出来る図2は、そのような再生データ列を復調する復
調装置の構成を表している。この復調装置は、復調部1
3の後段において、復調されたデータ列より、任意の間
隔で挿入されているデータ列内のDSV制御ビットを取り
除き、元のデータ列を生成する、DSVビット取り出し部
21を備える。その他の各部は、図1に示した復調装置
と同じであり、対応する部分には、同一の番号を付して
あり、その説明は、適宜省略する。
【0067】図1および図2の復調装置におけるコンパ
レート部11は、伝送路より伝送されてきた信号、また
は、記録媒体より再生された信号がNRZI変調されて
いるとき(レベル符号であるとき)、2値化したデータ
をさらに逆NRZI符号(エッジ符号)化する。ランエ
ラー補正部12は、2値化された(エッジ符号化され
た)データ列より、最小ランおよび最大ラン付近におい
て発生したエラーを検出し、補正を行う。
【0068】図3は復調部13の構成例を表している。
拘束長判定部32は、ランエラー補正部12より2値化
され、かつ、補正されたデジタル信号の入力を受け、拘
束長iを判定し、その判定結果をマルチプレクサ36に
供給する。最小ラン連続制限コード検出部33は、ラン
エラー補正部12により2値化され、補正されたデジタ
ル信号の入力から、最小ランの連続を制限するために与
えられた専用のコード(符号)を検出したとき、その情
報を拘束長判定部32に供給する。最小ラン・最大ラン
補償コード検出部34は、ランエラー補正部12により
2値化され、補正されたデジタル信号の入力から、最小
ランおよび最大ランを補償するために与えられた専用の
コードを検出し、その情報を拘束長判定部32に供給す
る。
【0069】逆変換部35−1乃至35−4は、n×i
ビットの符号語を、m×iビットのデータに逆変換する
テーブル(表5の例では、iが1乃至4であり、その逆
変換テーブルは、実質的に表5と同一の変換テーブルと
なる)を有している。マルチプレクサ36は、拘束長判
定部32から供給された信号に基づき、逆変換部35−
iからのデータを選択し、シリアルデータとして出力す
る。
【0070】次に、その動作の詳細について説明する。
伝送路より伝送されてきた信号、あるいは記録媒体より
再生され、波形等化等の処理がなされた信号は、コンパ
レート部11に入力され、コンパレートされ、2値化さ
れる。コンパレート部11は2値化した信号を、逆NR
ZI符号(”1”がエッジを示す符号)のデジタル信号
に変換し、ランエラー補正部12に入力する。ランエラ
ー補正部12においては、ランエラーの補正が行われ
る。その詳細は、後述する。ランエラー補正部12から
出力されたデジタル信号は、拘束長判定部32に入力さ
れ、拘束長の判定処理が行われる。その判定結果(拘束
長)は、マルチプレクサ36に出力される。拘束長判定
部32は、この判定のために、表5に対応する逆変換テ
ーブル(復調テーブル)を有している。
【0071】ランエラー補正部12からのデジタル信号
出力はまた、最小ラン連続制限データ検出部33にも供
給され、最小ランの連続を制限するために与えられた専
用のパターンが検出され、その検出結果が拘束長判定部
32に出力される。最小ラン連続制限データ検出部33
は、表5に示す変換テーブルのうちの、最小ランの連続
を制限する置き換えコード(表5の場合、符号語”00
1 000 000”)を含む逆変換テーブルを有してお
り、この逆変換テーブルを参照して、最小ランの連続を
制限するコードを検出したとき、所定の検出信号を拘束
長判定部32に出力する。
【0072】さらに、このランエラー補正部12からの
デジタル信号出力は、最小ラン・最大ラン補償コード検
出部34にも供給される。最小ラン・最大ラン補償コー
ド検出部34は、最小ラン及び最大ランを補償するため
に与えられた専用のパターンを検出したとき、その検出
結果を拘束長判定部32に出力する。最小ラン・最大ラ
ン補償コード検出部34は、表5に示す変換テーブルの
中では、最大ランを守る置き換えコード(表5の場合、
符号語列”000 100 100 100”あるいは”
010 100 100 100”)を含む逆変換テーブ
ルを有しており、この逆変換テーブルを参照して、最大
ランを守る置き換えコードを検出したとき、所定の検出
信号を拘束長判定部32に出力する。
【0073】以上のことから、拘束長判定部32、最小
ラン連続制限データ検出部33、および最小ラン・最大
ラン補償コード検出部34は、表5の変換テーブルに対
応する逆変換テーブルを分割して有いていればよいこと
になる。
【0074】次に図4を参照して、拘束長判定部32、
最小ラン連続制限コード検出部33、及び最小ラン・最
大ラン補償コード検出部34の処理の具体例を説明す
る。
【0075】最小ラン・最大ラン補償コード検出部34
は、表5に示すテーブルの、”000-100-100-
100”あるいは”010-100-100-100”の
逆変換部分を有し、入力された符号語列12ビットが、
これと一致する場合、拘束長i=4を示す検出信号を拘
束長判定部32に出力する。
【0076】最小ラン連続制限コード検出部33は、表
5に示すテーブルの、”001-000-000”の逆変
換部分を有し、入力された符号語列12ビットが、”0
01-000-000-(not100)”と一致する場合、拘
束長i=3を示す検出信号を拘束長判定部32に出力す
る。ここで (not100)は、”100”以外の3ビッ
トの符号語列を示す。
【0077】また、拘束長判定部32は、表5に示す逆
変換テーブルを内蔵しており、入力された符号語列の9
ビット又は12ビットが、”000-100-10
0”、”000-100-000-(not100)”、”01
0-100-100”、あるいは”010-100-000
-(not100)”のいずれかに一致する場合、拘束長i=
3と判定する。これに一致しない場合、入力された符号
語列の6ビット又は9ビットが、”010-10
0”、”010-000-(not100)”、あるいは”0
00-100”のいずれかに一致するとき、拘束長判定
部32は、拘束長i=2と判定する。さらに、これに当
てはまらない場合、入力された符号語列の3ビット
が、”000”もしくは”101”、”001”、また
は”010”のいずれかに一致するとき、拘束長判定部
32は、拘束長i=1と判定する。
【0078】なお、拘束長判定部32、最小ラン連続制
限コード検出部33、及び最小ラン・最大ラン補償コー
ド検出部34の拘束長判定の処理は、図4に示す他に、
拘束長の小さい方から順に(i=1、i=2、i=3、
またはi=4の順に)、検出するように構成してもよ
い。この構成でも、同様に拘束長の判定を行うことが可
能である。
【0079】拘束長の小さい方から順にi=1、i=
2、i=3、またはi=4のように判定していった場
合、入力された符号語列が例えば”000-100-10
0-100”であったとき、拘束長判定部32は、拘束
長の小さいほうから順に一致または不一致を判定してい
くと、拘束長が1あるいは、拘束長が2、拘束長が3、
そして拘束長が4と、全ての拘束長にあてはまると判定
する。このような場合、拘束長判定部32は、決定規則
として、それぞれ判定された拘束長から最大のものを選
択し、決定する。
【0080】一方、逆変換部35−1は、アドレス”1
01/000”にデータ(11)が、アドレス”00
1”にはデータ(10)が、そしてアドレス”010”
にはデータ(01)が書き込まれている。同様に、逆変
換部35−2乃至35−4の各逆変換テーブルも、同様
にそれぞれ対応するデータが書き込まれており、供給さ
れた3×iビットの符号語列を、2×iビットのデータ
列に変換し、そのデータ語をマルチプレクサ36に出力
する。
【0081】マルチプレクサ36は、逆変換テーブル3
5−1乃至35−4より供給されたデータの中から、拘
束長判定部32の拘束長判定結果に対応して、逆変換テ
ーブル35−iのデータを選択し、シリアルデータとし
て出力する。
【0082】逆変換テーブルは、例えば、次の表10の
ようになる。
【0083】 <表10> 逆変換テーブル(1,7;2,3;4) 符号 復調データ i=1 101 11 000 11 001 10 010 01 i=2 010 100 0011 010 000(not 100) 0010 000 100 0001 i=3 000 100 100 000011 000 100 000(not 100) 000010 010 100 100 000001 010 100 000(not 100) 000000 i=3 : Prohibit Repeated Minimum Transition Runlength 001 000 000(not 100) 110111 i=4 : limits k to 7 000 100 100 100 00001000 010 100 100 100 00000000
【0084】次に、図5を参照してランエラー補正部1
2における処理を説明する。補正の可能な最小ラン・最
大ラン付近で発生するエラーには、具体的には、最小ラ
ンが連続するエラーと、最小ランと最大ランが続くエラ
ーとがある。
【0085】表5では(d,k)が(1,7)であるから、最小ラ
ンが2T、最大ランが8Tである。すなわち1Tや9T
が発生した場合は、必ずエラーが発生したことがわか
る。そして、どちらのエッジがエラーを起こしたかを、
その前後のランによって判定することができる。
【0086】図5(A)に示すように、最小ランが連続
するエラーに対するランエラー補正部12が行う補正
は、表11の通りである。 <表11> (a) nT - 1T - 2T ( nは3以上 ) => (n-1)T - 2T - 2T (b) 2T - 1T - nT ( nは3以上 ) => 2T - 2T - (n-1)T
【0087】これをデータの並び(エッジデータ)で表
せば、表12のようになる。 <表12> (a) 011010 => 101010 (b) 010110 => 010101
【0088】図5(B)に示すように、最大ランと最小
ランが続くエラーに対する、ランエラー補正部12が行
う補正は、表13の通りである。 <表13> (c) 1T - 9T => 2T - 8T (d) 9T - 1T => 8T - 2T
【0089】これをデータの並び(エッジデータ)で表
せば、表14のようになる。 <表14> (c) 0110000000001 => 0101000000001 (d) 1000000000110 => 1000000001010
【0090】上記 (a) 乃至 (d) のエラー補正により、
パターンの並びだけで簡単に確からしく補正を行うこと
ができる。このような補正を行うことによって、ランエ
ラー補正部12の出力値は、ビットシフトによるエラー
が減少したデータとなる。
【0091】さらに図6は、ランエラー補正部12の他
の処理を説明する図である。
【0092】表5の変換テーブルに対応する可変長符号
(d,k;m,n)は(1,7;2,3)であり、その変換処理は、2デー
タビットに対して3符号語単位で行うことがある。すな
わち図5で示したランエラー補正を、3チャネルビット
単位に置き換えた場合の具体的な処理を示す図が、図6
である。
【0093】3ビット単位であるために、検出項目が増
加しているが、処理の中身は図6の場合と同様である。
【0094】 <表15> (a) nT - 1T - 2T ( nは3以上 ) => (n-1)T - 2T - 2T (b) 2T - 1T - nT ( nは3以上 ) => 2T - 2T - (n-1)T (c) 1T - 9T => 2T - 8T (d) 9T - 1T => 8T - 2T
【0095】これをデータの並びで表せば、次のように
なる。 <表16> (a) 011010 => 101010 (b) 010110 => 010101 (c) 0110000000001 => 0101000000001 (d) 1000000000110 => 1000000001010
【0096】表15および 表16に示した(a)乃至(d)
のエラー補正により、パターンの並びだけで簡単に確か
らしく補正が行うことができる。この補正によって、ラ
ンエラー補正部12の出力値は、ビットシフトによるエ
ラーが減少したデータとなる。
【0097】なお、以上では復調装置の例として表5に
対応する場合について説明したが、表1乃至表4、及び
表6に対応する復調装置も、同様にして実現することが
出来る。表1、および表2では、図3の最小ラン連続制
限コード検出部33、および最小ラン・最大ラン補償コ
ード検出部34が省略される。表3、および表4では、
図3の最小ラン・最大ラン補償コード検出部34が省略
される。表6は、表5と同様である。また、図3の逆変
換テーブル部35−1乃至35−4は、それぞれの表に
対応した拘束長と、その逆変換テーブルを搭載する。
【0098】ここで、表6について具体的な例を示す。
例えば、復調装置内の具体的構成例を示す図3の例にお
いて、最小ラン連続制限コード検出部33には、表6に
おける拘束長i=4のテーブルCを与えれば良い。ま
た、最小ラン・最大ラン補償コード検出部34には、表
6における拘束長i=2のテーブルA、拘束長i=3の
テーブルB、および拘束長i=4のテーブルDを与えれ
ば良い。
【0099】逆変換テーブルは例えば、次の表17のよ
うになる。
【0100】
【0101】次に、本発明における効果のシミュレーシ
ョン結果を示す。すなわち、まず表5にもとづいて、T
minの連続を制限し、かつデータ列内においてDSV制御ビ
ットを挿入したデータ列を変調した符号語列を作成す
る。次に、この符号語列より任意の位置でシフトエラー
を前方向または後方向に発生させる。そして、エラーを
含んだ符号語列を、本方式を用いた場合とそうでない場
合の2通りで復調を行う。復調結果は、一箇所のエラー
発生によって何データ語までエラーが伝搬したかによっ
て評価を行った。
【0102】符号語列(チャネルビット列)は、131
07200ビットの任意に作成したランダムデータを、
表5の変調コードテーブルを用いて、56データビット
おきにDSV制御ビットを1ビットを挿入することでDSV制
御を行い、発生させた。発生した符号語列は、DSV制御
されていることを確認した。また、平均のラン長は 3.3
66チャネルビットであった。さらに、最小ランは2T、
および最大ランは8Tであることを確認した。そして最
小ラン2Tの連続は、最大でも6回までであることを確
認した。
【0103】そして、上記のように得られたチャネルビ
ット列より、任意の間隔でシフトエラーを発生させ、そ
れを、ランエラー補正の有り/無しの両方で復調する。
復調結果を1バイト単位(8ビット単位)で区切り、一
ヶ所のシフトエラーによって何バイトまで復調エラーが
発生するかを調べた。
【0104】結果は、表18に示す。Byte errorは、百
分率で示している。また、バイト単位をビット単位で見
直したときの平均エラー伝搬長も示す。
【0105】
【0106】表18に示すように、本発明に係るランエ
ラー補正部12を加えることによって、復調エラーが発
生しない場合(Byte-error(0))が増加しており(2.82%
が11.90%に増加した)、すなわちビットシフト時のエラ
ー補正が有効に行われることが確かめられた。また平均
エラー伝搬(一ヶ所のシフトエラーに対して、平均して
伝搬するバイトあるいはビット数:Average-Byte error
rate)は、バイト単位(8データ単位に区切った時のエ
ラー)で、1.1668Byteが1.0707Byte に減少し、またビ
ット単位(bit error rate)で見ても2.8496bitが2.6672b
it に減少しており、双方において、伝搬値を少なくな
ることが確認できた。
【0107】なお、17PPの最悪のエラー伝搬は、3
バイトであり、これは例えば同じ最小ランdが1の符号
である、表1の従来RLL(1、7)符号では2バイト
である。また、表3のRML符号でも、最悪のエラー伝
搬は、2バイトである。しかしながら、結果にあるとお
り、表5における、実際の3バイトのエラー伝搬の発生
は、あったとしても1000分の1以下であり、非常に
小さいことが示された。
【0108】さらに、上記エラーレートの結果の数値
は、DSVビット1ビットを、含んだまま(即ち図2の復
調装置ブロック図で言うところの変調部13の直後の値
を示す)であり、実際のデータ列であるためには、さら
にDSVビットの1ビットを取り出す必要がある。従っ
て、データ列でいうエラー伝搬特性は、これよりも前後
することになる。一般に、エラー伝搬平均値は、上記の
結果よりも良好になる。その結果を、表19に示す。い
ずれにしても、ランエラー補正がある場合、エラーは減
少し、平均エラー伝搬も良好になった。
【0109】
【0110】以上より、最小ランdが1以上のRLL符
号列によるチャネルビット列において、最小ラン付近あ
るいは最大ラン付近を補正するというランエラー補正を
行うことによって、ビットシフトによる復調エラーを減
らすとともに、平均エラーレートを良好にすることがで
きる。
【0111】なお、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものとす
る。
【0112】なお、上記したような処理を行うコンピュ
ータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、
磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の
他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用すること
ができる。
【0113】
【発明の効果】請求項1に記載の復調装置、請求項5に
記載の復調方法、および請求項6に記載の提供媒体によ
れば、最小ランを守らない符号列を検出し、符号列の前
後の符号を基に、符号列のエラーを補正するようにした
ので、ビットシフトエラーが発生したときの復調を、よ
り簡単な構成でエラー伝搬が小さくなるようにする。
【0114】請求項7に記載の復調装置、請求項11に
記載の復調方法、および請求項12に記載の提供媒体に
よれば、最大ランを守らない符号列を検出し、符号列の
前後の符号を基に、符号列のエラーを補正するようにし
たので、ビットシフトエラーが発生したときの復調を、
より簡単な構成でエラー伝搬が小さくなるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】復調装置の一実施の形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】復調装置の他の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】ランエラー補正部12、および復調部13の構
成を示すブロック図である。
【図4】復調の処理を説明する図である。
【図5】ランエラー補正部12の処理を説明する図であ
る。
【図6】ランエラー補正部12の処理を説明する図であ
る。
【符号の説明】
12 ランエラー補正部, 13 復調部, 32 拘
束長判定部, 33最小ラン連続制限コード検出部,
34 最小ラン・最大ラン補償コード検出部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最小ランが1以上で、基本符号長がnビ
    ットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基本
    データ長がmビットのデータに復調する復調装置におい
    て、 最小ランを守らない符号列を検出し、前記符号列の前後
    の符号を基に、前記符号列のエラーを補正する補正手段
    を備えることを特徴とする復調装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、最小ランが2回連続す
    る部分のエラーを検出し、補正することを特徴とする請
    求項1に記載の復調装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、最小ランをTminとする
    とき、「(Tmin)-(Tmin-1)-n」の符号列を検出し、「(T
    min)-(Tmin)-(n-1)」に補正し、「n-(Tmin-1)-(Tmi
    n)」の符号列を検出し、「(n-1)-(Tmin)-(Tmin)」に補
    正することを特徴とする請求項1に記載の復調装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、最小ランd=1のとき
    に、「2T−1T−nT」の符号列を検出し、「2T−
    2T−(n−1)T」に補正し、「nT−1T−2T」
    の符号列を検出し、「(n−1)T−2T−2T」に補
    正することを特徴とする請求項1に記載の復調装置。
  5. 【請求項5】 最小ランが1以上で、基本符号長がnビ
    ットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基本
    データ長がmビットのデータに復調する復調方法におい
    て、 最小ランを守らない符号列を検出し、前記符号列の前後
    の符号を基に、前記符号列のエラーを補正する補正ステ
    ップを含むことを特徴とする復調方法。
  6. 【請求項6】 最小ランが1以上で、基本符号長がnビ
    ットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基本
    データ長がmビットのデータに復調する復調装置に、 最小ランを守らない符号列を検出し、前記符号列の前後
    の符号を基に、前記符号列のエラーを補正する補正ステ
    ップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可
    能なプログラムを提供することを特徴とする提供媒体。
  7. 【請求項7】 最小ランが1以上で、基本符号長がnビ
    ットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基本
    データ長がmビットのデータに復調する復調装置におい
    て、 最大ランを守らない符号列を検出し、前記符号列の前後
    の符号を基に、前記符号列のエラーを補正する補正手段
    を備えることを特徴とする復調装置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は、最小ランに続く最大ラ
    ンのエラーを検出し、補正することを特徴とする請求項
    7に記載の復調装置。
  9. 【請求項9】 前記補正手段は、最小ランをTminとし、
    最大ランをTmaxとするとき、「(Tmin-1)-(Tmax+1)」の
    符号列を検出し、「(Tmin)-(Tmax)」に補正し、「(Tmax
    +1)-(Tmin-1)」の符号列を検出し、「(Tmax)-(Tmin)」
    に補正することを特徴とする請求項7に記載の復調装
    置。
  10. 【請求項10】 前記補正手段は、最小ランd=1およ
    び最大ランk=7のときに、「1T−9T」の符号列を
    検出し、「2T-8T」に補正し、「9T−1T」の符
    号列を検出し、「8T−2T」に補正することを特徴と
    する請求項7に記載の復調装置。
  11. 【請求項11】 最小ランが1以上で、基本符号長がn
    ビットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基
    本データ長がmビットのデータに復調する復調方法にお
    いて、 最大ランを守らない符号列を検出し、前記符号列の前後
    の符号を基に、前記符号列のエラーを補正する補正ステ
    ップを含むことを特徴とする復調方法。
  12. 【請求項12】 最小ランが1以上で、基本符号長がn
    ビットのラン長制限符号を含む符号(d,k;m,n;r)を、基
    本データ長がmビットのデータに復調する復調装置に、 最大ランを守らない符号列を検出し、前記符号列の前後
    の符号を基に、前記符号列のエラーを補正する補正ステ
    ップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可
    能なプログラムを提供することを特徴とする提供媒体。
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