JP2000068381A - Lsiの自動レイアウト方法、及びlsiの自動レイアウトプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Lsiの自動レイアウト方法、及びlsiの自動レイアウトプログラムを記録した記録媒体

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JP2000068381A
JP2000068381A JP10231304A JP23130498A JP2000068381A JP 2000068381 A JP2000068381 A JP 2000068381A JP 10231304 A JP10231304 A JP 10231304A JP 23130498 A JP23130498 A JP 23130498A JP 2000068381 A JP2000068381 A JP 2000068381A
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lsi
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Sadayuki Mizunuma
貞幸 水沼
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LSIレイアウト設計において、短い処理時
間で、遅延違反パスを無くすか、若しくは遅延違反パス
を低減させたレイアウトの設計を行うことが可能なLS
Iの自動レイアウト方法、及びLSIの自動レイアウト
プログラムを記録した記録媒体を提供する。 【解決手段】 LSIのレイアウト設計において用いら
れるLSIの自動レイアウト方法において、初期配置の
レイアウト(ステップS103)に対して、クリティカ
ルパスを抽出し(ステップS104)、この抽出された
クリティカルパスにバッファを挿入した後に(ステップ
S106)、タイミングドリブン改良配置を行うことに
より(ステップS107)、遅延違反パスが無いか、若
しくは遅延違反パスが少ないレイアウト結果を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIの自動レイ
アウト方法、及びLSIの自動レイアウトプログラムを
記録した記録媒体に関し、特に違反遅延パスの少ないレ
イアウト結果を得ることが可能なLSIの自動レイアウ
ト方法、及びLSIの自動レイアウトプログラムを記録
した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LSIの開発においては、回路規
模が増大していることや、製品寿命が短くなっているこ
と等から、開発効率を向上させることが課題となってい
る。
【0003】開発効率を向上させるためには、LSIの
自動レイアウトが特に有効であるとされている。そこ
で、従来のLSIの設計技術について以下に説明する。
【0004】まず、第1のLSIの設計技術の従来技術
として、特開平10−74842号公報において開示さ
れた「LSIレイアウト設計方法およびLSI」につい
て説明する。
【0005】この第1の従来技術は、短い処理時間でL
SIのタイミング制約が確実に満たされるようにLSI
の設計を行うことを目的とする技術である。
【0006】そのために、この従来技術の第1例は、レ
イアウト上においてタイミング制約に関係するフリップ
フロップ同士の接続関係を表す、フリップフロップネッ
トリストを生成し、この生成されたフリップフロップネ
ットリストに基づき、まず各フリップフロップの配置を
決定した上で、レイアウト設計を行うものである。
【0007】即ち、LSIを構成する膨大な数のセルの
配置を一度に行うのではなく、より数の少ないフリップ
フロップのみをまず配置するので、処理時間を大幅に短
縮することができ、かつ、タイミング制約が確実に満た
される配置を実現することができるとしている。
【0008】次に、第2のLSIの設計技術の従来技術
として、特開平7−249058号公報において開示さ
れた「集積回路設計装置」について説明する。
【0009】この第2の従来技術は、レイアウト設計の
処理時間を短縮しつつ、信号遅延を軽減することが可能
な集積回路設計装置を提供することを目的とする技術で
ある。
【0010】そのために、この従来技術の第2例は、複
数の論理セルからなる論理セルグループの内部配線及び
各論理セルグループ間の配線の長さを見積もる仮配線長
見積り手段と、この見積もられた配線長を基に、各論理
セル間の遅延時間を計算する遅延時間解析手段とを備
え、所定のネット遅延時間制約の下で、パス遅延が最小
になるように、論理セルの所属グループを決定あるいは
変更することとしている。
【0011】次に、第3のLSIの設計技術の従来技術
として、特開平5−324760号公報において開示さ
れた「論理回路自動合成装置」について説明する。
【0012】この従来技術の第3例は、遅延制約を満足
した論理回路を提供することを目的とする技術である。
【0013】そのために、この従来技術の第3例は、論
理回路自動合成装置に、論理構造と電気的制約条件とを
入力として新たな論理素子を生成し、または信号の削除
や追加に伴う論理素子の再割り付けを行い、この論理素
子をその電気的特性と共にテクノロジライブラリに登録
する論理素子生成手段を備えることとしている。
【0014】その結果、論理素子生成手段を利用して生
成した論理素子を使って遅延違反を起こしている経路上
の論理素子を併合させるように構成しているため、テク
ノロジライブラリ内の論理素子品ぞろえ不足から起こる
回路品質の低下を抑制し、高い遅延改善能力を発揮でき
るとしている。
【0015】このように、LSIの設計技術の従来技術
としては種々のものが提案されているが、LSIの微細
化に伴い、配線による遅延時間の増加が支配的になって
おり、また、LSIが大規模化したこと等から、タイミ
ング制約を考慮した自動配置だけでは、パス制約を守っ
て配置することは難しい。
【0016】そこで、レイアウトの配置後にクリティカ
ルパスを抽出し、クリティカルパスを構成するネットの
中で遅延エラーを削減できるネットに対してバッファを
挿入するという技術が提案されている。
【0017】例えば、従来技術の第4例として、特開平
9−17875号公報に開示された「半導体装置の自動
レイアウト方法」について説明する。この第4の従来技
術では、タイミングドリブン配置後に配置結果あるいは
配線までの結果でクリティカルパスを抽出し、クリティ
カルパスを構成するネットの中で遅延エラーを削減でき
るネットに対してバッファを挿入している。
【0018】さらに、従来技術の第5例として、特開平
6−61348号公報に開示された「LSIの配置処理
方式」におけるタイミングドリブン配置でも同様に、レ
イアウトの配置後にクリティカルパスを抽出している。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第1の従来技術においては、クリティカルパス上のフリ
ップフロップに関わるセルをフリップフロップ間の最短
経路上に配置しているが、セル間の遅延時間の考慮を行
っていないため、セル間の配線遅延の影響によりタイミ
ング制約値を満たさないという問題点を有している。
【0020】即ち、上述の第1の従来技術においては、
設計のための処理時間を短縮するためにフリップフロッ
プのみに注目して設計を行うとしているが、論理素子の
内部遅延よりも配線遅延のほうが支配的となっている現
在においては、セル間の配線遅延の影響によりタイミン
グ制約値の条件を満たさないという問題点を有してい
る。
【0021】また、上述の第2の従来技術においては、
遅延制約値を満足させるために、論理セルの所属グルー
プを変更しているが、LSIの大規模化が進展している
現在にあっては、変更先の所属グループが多大になり処
理時間の増大を招くという問題点を有している。
【0022】また、上述の第3の従来技術においては、
様々な種類の論理素子を生成して併合することにより遅
延制約値を満足する論理回路を設計するとしているが、
前述のように、論理素子の内部遅延よりも配線遅延のほ
うが支配的となっている現在においては、たとえ併合を
行っても、論理素子間の配線遅延の影響により、遅延制
約値を満足しないという問題点を有している。
【0023】また、上述の第4の従来技術では、配置後
にクリティカルパスを構成するネットの中で遅延エラー
を削減できるネットすべてに対してバッファを挿入して
いるために、挿入するバッファ数が増え、収容性が悪化
するという問題点を有し、また、パス遅延時間を改善す
るための挿入対象となるネットは、配線長が長いネット
に効果があり、挿入されたネットの遅延時間は削減され
るが、必ずしもパス制約値を守るとは限らないという問
題点を有している。
【0024】さらに、上述の第5の従来技術では、配置
の処理段階において配線長の長くなるネットを持つパス
がクリティカルパスとして抽出されやすくなり、このよ
うな配線長が長くなるネットを無理に短くしようとして
おり、結果的に配置が最適化されないという問題点を有
している。
【0025】特にフロアプランのあるレイアウトにおい
て、タイミングドリブン配置を行った場合に、あるグル
ープに属するブロックの配置は、そのグループが属する
配置領域に配置されることになり、物理的にパス制約値
を守った配置をできない場合がある。このようなパスを
タイミングドリブン配置では、無理にパス制約値を守ろ
うとして配置するために他のパスにも影響を及ぼし、結
果としてパス制約違反を多く発生する。また、タイミン
グドリブン配置では遅延計算を行いながら、繰り返しブ
ロックの配置位置を変更するため、物理的にパス制約値
を守れないパスの配置に処理時間がかかるという問題点
を有している。
【0026】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
LSIレイアウト設計において、短い処理時間で、遅延
違反パスを無くすか、若しくは遅延違反パスを低減させ
たレイアウトの設計を行うことが可能なLSIの自動レ
イアウト方法、及びLSIの自動レイアウトプログラム
を記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
LSIのレイアウト設計において用いられるLSIの自
動レイアウト方法において、初期配置のレイアウトに対
して、クリティカルパスを抽出し、該抽出されたクリテ
ィカルパスにバッファを挿入した後に、タイミングドリ
ブン改良配置を行うことにより、遅延違反パスが無い
か、若しくは遅延違反パスが少ないレイアウト結果を得
ることを特徴とする。
【0028】請求項2記載の発明は、LSIのレイアウ
ト設計において用いられるLSIの自動レイアウト方法
において、既存の配置手法を用いて、レイアウトの初期
配置を行う初期配置工程と、前記初期配置工程において
配置されたレイアウトにおいて、所定のパス遅延制約値
を違反する可能性のあるパスをクリティカルパスとして
抽出するクリティカルパス抽出工程と、前記クリティカ
ルパス抽出工程において抽出されたクリティカルパスを
構成するネットのうち、バッファ挿入の対象となるネッ
トを決定して、該決定されたネットにバッファを挿入す
るバッファ挿入配置工程と、前記バッファ挿入配置工程
においてバッファが挿入されたレイアウトに対して、前
記パス遅延制約値を違反しないように、レイアウトの改
良配置を行うタイミングドリブン改良配置工程とを有す
ることを特徴とする。
【0029】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記既存の配置手法が、二次計画法、Mi
n−Cut法、及びペア交換法のうちの少なくともいず
れか1つにより行われることを特徴とする。
【0030】請求項4記載の発明は、請求項2又は3に
記載の発明において、前記クリティカルパス抽出工程
が、前記パスの論理素子の内部遅延時間と、下記式
(1)により与えられる該パスを構成する前記ネットの
配線遅延時間dw との合計であるパス遅延時間が、前記
所定のパス遅延制約値を違反する可能性のあるパスをク
リティカルパスとして抽出する工程であることを特徴と
する。 dw =r1 (c0 ・l+c1 )+r0 ・c0 ・l2 /2 ・・・(1) (c0 :配線の単位長あたりの容量、c1 :ネット接続
する入力端子の端子容量の合計、r0 :配線の単位長あ
たりの抵抗、r1 :出力端子の出力抵抗、l:ネットの
配線長)
【0031】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記ネットの配線長lは、擬似的にスタイ
ナー木を作成し、該作成されたスタイナー木よりネット
の仮想配線長を求め、該求めたネットの仮想配線長に対
して、係数α(α>1.0)を乗算した値により与えら
れることを特徴とする。
【0032】請求項6記載の発明は、請求項2から5の
いずれかに記載の発明において、前記バッファ挿入配置
工程において決定される、前記バッファが挿入されるネ
ットが、前記クリティカルパス抽出工程において抽出さ
れたクリティカルパスを構成するネットのうち、前記レ
イアウト上のグループ間を渡るネット、及びグループ内
のネットのうちで配線長の長いネットのうちの少なくと
も一方であることを特徴とする。
【0033】請求項7記載の発明は、請求項2から6の
いずれかに記載の発明において、前記LSIのレイアウ
ト設計において必要な情報として、前記LSIを構成す
る論理素子間の論理接続関係の情報である論理接続情報
と、前記設計するLSIのサイズ、各論理素子の種類別
のサイズ、各論理素子の種類別の端子位置、及び配線の
幅のうちの少なくとも1つ以上を含む物理ライブラリ情
報と、前記レイアウトを構成する配線の単位面積当たり
の容量、抵抗値その他の論理素子間の配線の遅延値を計
算するための情報、及び各論理素子の内部遅延値の情報
のうちの少なくとも1つ以上を含む遅延ライブラリ情報
と、前記レイアウトを構成するパスの信号伝搬時間に対
しての制約時間をパス遅延制約値として含むパス遅延制
約情報とのうちの少なくとも1つ以上の情報を入力する
ための情報入力工程を有することを特徴とする。
【0034】請求項8記載の発明は、請求項2から7の
いずれかに記載の発明において、前記LSIにおける外
部端子の配置位置、ハードマクロの配置、論理素子間の
接続関係、信号の流れに基づき複数のブロックをグルー
プ化した情報、該グループ化されたグループのサイズ、
及び該グループ化されたグループの配置のうちの少なく
とも1以上の情報を含むフロアプラン情報を入力するフ
ロアプラン入力工程を有することを特徴とする。
【0035】請求項9記載の発明は、請求項2から8の
いずれかに記載の発明において、前記タイミングドリブ
ン改良配置工程において得られた配置結果により配線処
理を行う配線工程を有することを特徴とする。
【0036】請求項10記載の発明は、LSIのレイア
ウト設計において用いられるLSIの自動レイアウトプ
ログラムを記録した記録媒体において、前記LSIのレ
イアウト設計において必要な情報として、前記LSIを
構成する論理素子間の論理接続関係の情報である論理接
続情報と、前記設計するLSIのサイズ、各論理素子の
種類別のサイズ、各論理素子の種類別の端子位置、及び
配線の幅のうちの少なくとも1つ以上を含む物理ライブ
ラリ情報と、前記レイアウトを構成する配線の単位面積
当たりの容量、抵抗値その他の論理素子間の配線の遅延
値を計算するための情報、及び各論理素子の内部遅延値
の情報のうちの少なくとも1つ以上を含む遅延ライブラ
リ情報と、前記レイアウトを構成するパスの信号伝搬時
間に対しての制約時間をパス遅延制約値として含むパス
遅延制約情報とのうちの少なくとも1つ以上の入力され
た情報と、前記LSIにおける外部端子の配置位置、ハ
ードマクロの配置、論理素子間の接続関係、信号の流れ
に基づき複数のブロックをグループ化した情報、該グル
ープ化されたグループのサイズ、及び該グループ化され
たグループの配置のうちの少なくとも1つ以上の入力さ
れた情報とを用い、既存の配置手法を用いて、レイアウ
トの初期配置を行い、前記初期配置されたレイアウトに
おいて、所定のパス遅延制約値を違反する可能性のある
パスをクリティカルパスとして抽出し、前記抽出された
クリティカルパスを構成するネットのうち、バッファ挿
入の対象となるネットを決定して、該決定されたネット
にバッファを挿入し、前記バッファが挿入されたレイア
ウトに対して、前記パス遅延制約値を違反しないよう
に、レイアウトの改良配置を行い、前記改良配置により
得られた配置結果により配線処理を行うプログラムが記
録されていることを特徴とする。
【0037】本発明の作用を以下に説明する。従来の自
動レイアウト方法では、タイミングドリブン配置を行
い、その後にクリティカルパスを抽出し、中継バッファ
を挿入していた。本発明では、クリティカルパスを抽出
し、中継バッファを挿入した後に、タイミングドリブン
改良配置を行っている。従って、短い処理時間で、従来
より挿入バッファ数を減らし、遅延違反パスを無くす
か、若しくは遅延違反パスの少ないレイアウト結果を得
ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るLSIの自動
レイアウト方法、及びLSIの自動レイアウトプログラ
ムを記録した記録媒体の実施形態について、図面を参照
して説明する。
【0039】まず、本発明に係るLSIの自動レイアウ
ト方法の一実施形態について図1を参照して説明する。
図1に、本発明に係るLSIの自動レイアウト方法の一
実施形態のフローチャートを示す。
【0040】図1に示されるように、本発明に係るLS
Iの自動レイアウト方法の一実施形態においては、情報
入力工程(ステップS101)、フロアプラン情報入力
工程(ステップS102)、初期配置工程(ステップS
103)、クリティカルパス抽出工程(ステップS10
4)、バッファ挿入ネットの決定工程(ステップS10
5)、バッファ挿入配置工程(ステップS106)、タ
イミングドリブン改良配置工程(ステップS107)、
及び配線工程(ステップS108)により構成されてい
る。
【0041】情報入力工程(ステップS101)は、違
反パスの少ないレイアウト結果を得るために、論理接続
情報、物理ライブラリ情報、遅延ライブラリ情報、パス
遅延制約情報等のレイアウト設計を行う上で必要となる
情報を入力する工程である。ここで、上述の各情報につ
いては後述する。
【0042】フロアプラン情報入力工程(ステップS1
02)は、フロアプラン情報を入力する工程である。
【0043】初期配置工程(ステップS103)は、既
存の配置手法を用いて初期配置を行う工程である。
【0044】クリティカルパス抽出工程(ステップS1
04)は、パス遅延制約値を違反する可能性のあるクリ
ティカルパスを抽出する工程である。
【0045】バッファ挿入ネットの決定工程(ステップ
S105)は、抽出したクリティカルパス上のネットに
おいてバッファ挿入の対象となるネットを決定する工程
である。
【0046】バッファ挿入配置工程(ステップS10
6)は、ネットにバッファを挿入し、配置する工程であ
る。
【0047】タイミングドリブン改良配置工程(ステッ
プS107)は、パス遅延制約値を違反しないで改良配
置を行う工程である。
【0048】配線工程(ステップS108)は、配置結
果に基づき配線処理を行う工程である。
【0049】なお、本発明に係るLSIの自動レイアウ
ト方法は、図1に示されるような工程順序に限定される
ものではなく、例えば、ステップS101と、ステップ
S102の工程順序をいれかえるというように、その他
適宜に変形実施が可能である。
【0050】次に、図1を参照して、本発明に係るLS
Iの自動レイアウト方法の一実施形態の動作についてさ
らに詳細に説明する。
【0051】前述のように、ステップS101は情報入
力ステップであり、レイアウト設計に必要な情報を入力
する。必要な情報として、論理接続情報、物理ライブラ
リ情報、遅延ライブラリ情報、及びパス遅延制約情報の
うちの少なくとも1つ以上の情報を入力する。
【0052】「論理接続情報」とは、回路を構成する論
理素子(ゲート)間の論理接続関係の情報である。
【0053】「物理ライブラリ情報」とは、設計するL
SIのサイズ、各ゲートの種類別のサイズや端子位置、
及び配線の幅その他のLSIのレイアウトを行う上での
必要な情報である。
【0054】「遅延ライブラリ情報」とは、配線の単位
面積あたりの容量、抵抗値等の論理素子間の配線の遅延
値を計算するための情報、及び各ゲートの内部遅延値等
の情報である。
【0055】「パス遅延制約情報」については、図2を
参照しつつ説明する。図2に、本発明における初期配置
結果の一例のブロック図を示す。
【0056】図2において、301、306、及び30
9はフリップフロップ(FF)であり、302、30
3、304、305、307、及び308は論理素子
(ゲート)である。なお、本明細書においては、フリッ
プフロップ等の論理素子をゲートともいう。
【0057】各フリップフロップ、及びその他の各ゲー
ト間は、ネット401〜407により接続されている。
さらに、各フリップフロップ、及び各ゲートは、図2に
示されるように、グループ201、グループ202、及
びグループ203というようにグループ分けされてい
る。
【0058】図2に示すように論理回路においてフリッ
プフロップ301、306間に、ゲート302、ゲート
303、及びゲート305が、ネット401、ネット4
02、ネット403、及びネット405で接続され、こ
れらは1つのパスを形成する。
【0059】ここで、本明細書において使用される「パ
ス」とは、例えば、ゲート301の出力端子P2から、
ゲート302の入力端子P3、ゲート302の出力端子
P4、ゲート303の入力端子P5、ゲート303の出
力端子P6、ゲート305の入力端子P9、ゲート30
5の出力端子P10を通過し、フリップフロップ306
の入力端子P11に到達する信号の流れをいう。
【0060】従って、同様に、フリップフロップ30
1、及び309間にゲート302、ゲート304、ゲー
ト307、及びゲート308が、ネット401、ネット
402、ネット404、ネット406、及びネット40
7が接続され、フリップフロップ301の出力端子P2
から各ゲートの各端子P3、P4、P7、P8、P1
3、P14、P15、P16の経路を通過し、フリップ
フロップ309の入力端子P17に到達する信号の流れ
がまた別のパスとして存在している。
【0061】このようにフリップフロップ間の繋がりを
パスといい、このパスの信号伝搬時間(以降、パス遅延
時間と呼ぶ)に対しての制約時間をパス遅延制約値(あ
るいは、タイミング制約値)という。
【0062】従って、前述の「パス遅延制約情報」と
は、レイアウトを構成するパスの信号伝搬時間に対して
の制約時間をパス遅延制約値として含むパス遅延制約情
報のことをいう。
【0063】次に、ステップS102でフロアプラン情
報を入力する。フロアプラン情報とは外部端子の配置位
置、ハードマクロの配置、ゲート間の接続関係、信号の
流れに基づき複数のブロックをグループ化した情報、そ
のグループのサイズ、及び配置等の情報である。
【0064】次に、ステップS103では、ステップS
101、及びステップS102で入力した情報を基にレ
イアウトの初期配置を行う。初期配置については、二次
計画法、Min−Cut法、若しくはペア交換法などの
既存の手法を用いて配置する。ただし、本発明において
使用される初期配置の手法としては、上記手法に限定さ
れるものではなく、その他の種々の手法を用いることが
できる。本発明においては、初期配置そのものは本発明
の要旨を構成するものではないからである。
【0065】また、この時点では、クリティカルパスを
抽出するための配置であるため、処理時間を短縮するた
めに大まかな配置結果でも構わない。このステップS1
03における初期配置の結果について、図2に示す。
【0066】図2に示されるように、フリップフロップ
301、ゲート302、ゲート303、及びゲート30
4がグループ201に属しており、ゲート305及びフ
リップフロップ306がグループ202に属しており、
ゲート307、ゲート308、及びフリップフロップ3
09がグループ203に属している。
【0067】そして、グループ201、グループ20
2、及びグループ203の大きさとチップ上の配置が決
められ、それぞれのゲートは、各グループの領域内に配
置される。
【0068】次に、ステップS104では、ステップS
103の配置結果よりステップS101で入力したパス
制約値を違反する可能性のあるクリティカルパスを抽出
する。
【0069】パス遅延時間は信号が通過するゲートの内
部遅延時間と各ネットの配線遅延時間との合計で表せ
る。更にネットの配線遅延時間dw は、次式(1)で近
似される。ただし、本発明において用いられるネットの
配線遅延時間としては、次式(1)により与えられるも
の以外であっても良い。 dw =r1 (c0 ・l+c1 )+r0 ・c0 ・l2 /2 ・・(1) (c0 :配線の単位長あたりの容量、c1 :ネット接続
する入力端子の端子容量の合計、r0 :配線の単位長あ
たりの抵抗、r1 :出力端子の出力抵抗、l:ネットの
配線長)
【0070】ここで、ネットの配線長を求める際には、
疑似的にスタイナー木を作成し、スタイナー木よりネッ
トの仮想配線長を求める。求めたネットの仮想配線長に
対して係数α(>1.0)を乗算した値をネットの配線
長とする。
【0071】各ネットの配線長を求め、(1)式より各
ネットの遅延時間が求まる。各ネットの遅延時間と各ゲ
ートの内部遅延時間とからパス毎のパス遅延時間が計算
され、パス遅延制約値を超えるパスをクリティカルパス
として抽出する。
【0072】ここで、図2に示されるレイアウトを一例
として、各ゲートの内部遅延時間(Tは時間の単位)の
表を図5に表1として示し、図2の初期配置結果の各ネ
ットの配線長(Lは線長の単位)と配線遅延時間との関
係を図6に表2として示す。
【0073】図5、及び図6に示される表1、及び表2
に示される結果から、フリップフロップ301、306
間のパス遅延時間は、17.5Tと計算され、このパス
のパス遅延制約値を15Tとすると、このパスがクリテ
ィカルパスとして抽出されることになる。
【0074】また、同様にフリップフロップ301、3
09間のパス遅延時間は、18.75Tと計算され、こ
のパスのパス遅延制約値も15Tとすると、このパスも
クリティカルパスとして抽出されることとなる。以上
が、図1に示される、ステップS104のクリティカル
パス抽出工程の動作である。なお、クリティカルパス抽
出工程の説明では、ゲートの遅延時間や、各ネットの配
線長と遅延時間とを、図5、及び図6に示される表1、
及び表2に示される例を用いて説明したが、ゲートの遅
延時間や、各ネットの配線長と遅延時間とは、その他に
も任意の値をとることができ、図5や図6の表に示され
る値に限定されるものではない。
【0075】次に、ステップS105では、ステップS
104で抽出したクリティカルパスを解析し、クリティ
カルパスを構成するネットの配線長とそのゲートの出力
端子の出力抵抗に基づき、当該パス全体の遅延エラーを
解消可能なネットを選択する。
【0076】そして、このネットの中でグループ間を渡
るネット、若しくはグループ内ネットの中で線長の長い
ネットという制約を付け、バッファ挿入の対象となるネ
ットを限定し、このネットをバッファ挿入ネットとして
決定する。
【0077】上記の(1)式より、配線遅延時間は配線
長の2乗に比例して増加することから、配線長の長いネ
ットに対してバッファゲートを挿入することによってネ
ットの配線遅延時間を小さくすることができる。バッフ
ァゲートの出力端子抵抗によりバッファゲートの選択、
挿入するバッファゲート数、挿入する間隔によって配線
遅延時間を調整する。従って、遅延違反パスの配線長の
長いネットに対してバッファゲートを挿入することによ
ってネットの配線遅延時間を短縮し、パス遅延時間を改
善することができる。
【0078】例えば、図2に示されるレイアウトにおい
ては、フリップフロップ301、306間と、フリップ
フロップ301、309間のパスがクリティカルパスと
して抽出されており、図6に示される表2より、配線長
の長いネット402、403、404、及び405にバ
ッファを挿入すれば、配線遅延時間を小さくできること
がわかる。
【0079】ここで、グループ間を渡り接続しているネ
ット403、及びネット404については、グループ内
で配置移動しても配線長を変更することができないの
で、この両ネットにバッファゲート310、及びバッフ
ァゲート311をそれぞれに挿入することとする。
【0080】また、ネット402、及びネット405に
ついてはグループ内で閉じるネットであり、配置移動に
より配線遅延を改善できる可能性があるため、グループ
内のネットに対しては5L以上の配線長を持つネットに
対してのみバッファゲートを挿入することとし、ネット
402、及びネット405にはバッファゲートを挿入し
ない。
【0081】次に、ステップS106では、ステップS
105の決定されたバッファ挿入ネットに対してバッフ
ァを挿入し、ステップS103の初期配置結果に対して
最適な位置にバッファを配置する。次に説明するステッ
プS107で再度配置位置を決定するので、ここでは、
ネットの配線長を等分割する間隔に配置しても良い。
【0082】ここで、上述のステップS106における
バッファ挿入配置工程の処理結果について図3を参照し
て説明する。図3に、ステップS106におけるバッフ
ァ挿入配置工程の処理結果のブロック図を示す。ただ
し、図3に示される部材において、図2に示される部材
と同様な部材には、同じ番号を付す。また、基本となる
レイアウトは、一例として、図2に示されるレイアウト
であったとする。
【0083】図3に示されるレイアウトは、図2に示さ
れるネット403にバッファゲート310を挿入し、図
2に示されるネット404にバッファゲート311を挿
入して配置した結果である。
【0084】図2に示されるレイアウトのネット403
は、バッファゲート310が挿入されたことにより、図
3に示されるネット403a、及びネット410に分割
され、同様に、図2に示されるネット404は、図3に
示されるネット404a、及びネット411に分割され
ている。バッファゲートは、一例として配線長を2分割
する位置に配置しているが、その他の位置に配置すると
しても良い。
【0085】次に、図3に示されるレイアウトにおけ
る、各ネットの配線長と配線遅延時間の関係を図7にお
いて表3として示す。
【0086】図7に示される表3からも明らかなよう
に、図2に示されていたネット403は、配線長5Lで
あり、配線遅延時間が6.5Tであったが、バッファゲ
ート310挿入され、図3に示されるネット403a、
ネット410となり、それぞれの配線長は2.5Lとな
る。そのため、配線遅延時間はそれぞれ1.8Tとなっ
ている。
【0087】さらに、バッファゲート310の内部遅延
時間は0.75Tであるので、図3に示されるネット4
03a、及びネット410の配線遅延時間と、バッファ
ゲート310の内部遅延時間の合計が4.35Tとな
り、遅延時間が改善されたことがわかる。
【0088】同様に図2に示されるネット404の配線
遅延時間が9.25Tであったが、図3に示されるネッ
ト404a、ネット411の配線遅延時間がそれぞれ
2.5Tとなり、バッファゲート311の内部遅延時間
が0.75Tであり、この合計時間が5.75Tとな
り、遅延時間が改善されている。
【0089】次に、ステップS107では、ステップS
103、及びステップS106の配置結果を初期配置と
して、タイミングドリブン改良配置を行う。タイミング
ドリブン改良配置では、ステップS105と同様に再度
クリティカルパスを抽出し、クリティカルパス上のゲー
トの配置位置を移動することにより、ネットの配線遅延
時間を調整し、パス制約値を違反しないように改良配置
を行う。
【0090】バッファ挿入配置工程(ステップS10
6)の動作結果である、図3に示されるレイアウトにお
いて、フリップフロップ301、306間と、フリップ
フロップ301、309間のパス遅延時間は、それぞれ
15.35Tと15.25Tとなり、図2におけるパス
遅延時間より改善したが、それぞれのパス制約値である
15Tをオーバーしているので、再度クリティカルパス
として抽出される。
【0091】そのため、ステップS107のタイミング
ドリブン改良配置は、クリティカルパス上の配線遅延時
間の大きいクリティカルなネットの配線長を短くするよ
うに動作し、結果として配線長、配線遅延時間が増加す
るネットもあるが、トータルとしてパスの遅延時間が改
善されるように改良配置を行う。
【0092】ここで、上述のステップS107のタイミ
ングドリブン改良配置を、図3に示されるレイアウトに
対して実行した場合の結果について図4を参照して説明
する。図4に、図3に示されるレイアウトに対してタイ
ミングドリブン改良配置を実行した後のレイアウトのブ
ロック図を示す。ただし、図4において、図3に示され
る部材と同様な部材には同じ番号を付す。
【0093】また、図4に示されるレイアウトの配置結
果の各ネットの配線長と配線遅延時間を、表4として図
8に示す。
【0094】図4、及び図8に示される表4からも明ら
かなように、図3に示されるネット405の配線遅延時
間を改善するためにゲート305、及びバッファゲート
310の配置位置を移動し、図3に示されるネット40
3a、ネット410が、図4においては、ネット403
b、ネット410bとなり、それぞれの配線長は長くな
り、配線遅延時間も増加している。
【0095】しかし、図3に示されるネット403a、
405、及び410の配線遅延時間はそれぞれ、1.8
T、4.25T、及び1.8Tであり、その合計は7.
85Tであるが、図4に示されるネット403b、40
5b、及び410bの配線遅延時間は、それぞれ2.5
T、2.5T、及び2.5Tとなり、その合計は7.5
Tとなり、多少ではあるが、トータルとしてパス遅延時
間は短縮している。
【0096】同様に、図3に示されるネット402の配
線長の改善のため、ゲート304、及びバッファゲート
311の配置位置を移動し、その結果、図4に示される
ネット404bと、ネット411bとの配線長、及び配
線遅延時間は、図3に示されるネット404aと、ネッ
ト411に比べて増加しているが、図4に示されるネッ
ト402b、404b、及び411bの配線遅延時間の
合計は、9.5Tから9.25Tに減少している。
【0097】また、同様にゲート308を配置移動させ
ることにより、ネット406b、ネット407bの配線
遅延時間合計を、1.75Tから1.6Tに減少させて
いる。これにより、フリップフロップ301、306間
と、フリップフロップ301、309間のパス遅延時間
は、それぞれ13.25Tと、14.95Tとなり、パ
ス遅延制約値を満たすこととなる。
【0098】最後に、ステップS108では、ステップ
107の配置結果で配線処理を行う。各ネットのスタイ
ナー木のα倍までに各ネットの配線長を抑え、配線を行
なった場合にすべてのパス制約値を違反しないレイアウ
ト結果を得ることができる。
【0099】以上から、これらの一連の処理の流れによ
り、違反パスの少ないレイアウト結果を自動で実現でき
る。
【0100】ただし、上記説明においては、初期配置と
して、図2に示されるレイアウトを一例として説明した
が、本発明において用いられるレイアウトとしては、図
2に示されるようなレイアウトに限定されず、フリップ
フロップや論理素子等のゲートの数、レイアウトの構成
等はその他にも任意に選択することができる。
【0101】次に、本発明に係るLSIの自動レイアウ
トプログラムを記録した記録媒体の一実施形態について
以下に説明する。
【0102】前述の本発明に係るLSIの自動レイアウ
ト方法の一実施形態に説明においては、レイアウト方法
を図1に示されるフローチャートに従って説明したが、
同様の処理をプログラムにより記述し、このプログラム
をコンピュータに実行させることにより、より容易にL
SIの自動レイアウトを実行することができる。
【0103】従って、本発明に係るLSIの自動レイア
ウトプログラムを記録した記録媒体の一実施形態は、例
えば図1に示されるフローチャートを、プログラムによ
り記述したものを記録した記録媒体である。ただし、図
1に示されるフローチャートの動作は、前述の説明と同
様なので省略する。
【0104】即ち、本発明に係るLSIの自動レイアウ
トプログラムを記録した記録媒体の一実施形態は、LS
Iの大規模化に伴う、遅延処理の困難さという技術的課
題を解決するための記録媒体であり、LSIの技術的性
質に基づく情報処理を実行する。
【0105】例えば、図1に示されるフローチャート
の、ステップS103の初期配置工程や、ステップS1
04のクリティカルパス抽出工程等はコンピュータによ
り演算させることが効果的である。
【0106】従って、本発明に係るLSIの自動レイア
ウトプログラムを記録した記録媒体の一実施形態を用い
て、コンピュータにLSIの自動レイアウトを実行させ
ることにより、LSIの設計をより迅速に行うことがで
きる。
【0107】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、バッファ挿入の際にバッファ挿入の影響によ
る遅延改善が高いネットのみにバッファを挿入し、挿入
するバッファ数を抑え、その後のタイミング改良配置に
よりパスの遅延改善を行うため、LSIのレイアウト設
計において、従来のバッファ挿入方法よりも挿入するバ
ッファ数を減らすことにより、配線収容性に影響を与え
ず、なおかつ、違反パスが無いか、若しくは違反パスの
少ないレイアウト結果を得ることが可能なLSIの自動
レイアウト方法、及びLSIの自動レイアウトプログラ
ムを記録した記録媒体を提供することができる。
【0108】また、従来ではバッファを挿入しなければ
物理的に遅延改善できないようなパスでも無理に遅延改
善の配置移動を繰り返すために処理時間がかかっていた
が、本発明ではバッファ挿入後にタイミングドリブン改
良配置を行うことから、クリティカルパスも減少し、遅
延改善のための配置移動の回数も削減できるため、タイ
ミングドリブン配置の処理時間を短縮することが可能な
LSIの自動レイアウト方法、及びLSIの自動レイア
ウトプログラムを記録した記録媒体を提供することがで
きる。
【0109】さらに、以上のことより、違反パスの修正
のためのレイアウト修正回数を削減でき、結果としてレ
イアウト設計に要する工数を削減することが可能なLS
Iの自動レイアウト方法、及びLSIの自動レイアウト
プログラムを記録した記録媒体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るLSIの自動レイアウト方法の一
実施形態のフローチャートである。
【図2】図1に示されるLSIの自動レイアウト方法の
一実施形態における、初期配置の結果の一例のブロック
図である。
【図3】図1に示されるLSIの自動レイアウト方法の
一実施形態における、初期配置の結果にバッファを挿入
した際の一例のブロック図である。
【図4】図1に示されるLSIの自動レイアウト方法の
一実施形態における、バッファを挿入したレイアウトに
タイミングドリブン配置を行った際の一例のブロック図
である。
【図5】図2に示されるゲートの内部遅延時間の一例を
示す表である。
【図6】図2に示されるネットの配線長と遅延時間の一
例を示す表である。
【図7】図3に示されるネットの配線長と遅延時間の一
例を示す表である。
【図8】図4に示されるネットの配線長と遅延時間の一
例を示す表である。
【符号の説明】
201,202,203 グループ 301,306,309 フリップフロップ(FF) 302,303,304,305,307,308 ゲ
ート 310,311 バッファゲート 401,402,403,404,405 ネット 406,407 ネット 403a,404a ネット 402b,403b,404b,405b ネット 406b,407b,410b,411b ネット P1,P2,P3,P4,P5 端子 P6,P7,P8,P9,P10 端子 P11,P12,P13,P14 端子 P15,P16,P17,P18 端子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LSIのレイアウト設計において用いら
    れるLSIの自動レイアウト方法において、 初期配置のレイアウトに対して、クリティカルパスを抽
    出し、該抽出されたクリティカルパスにバッファを挿入
    した後に、 タイミングドリブン改良配置を行うことにより、 遅延違反パスが無いか、若しくは遅延違反パスが少ない
    レイアウト結果を得ることを特徴とするLSIの自動レ
    イアウト方法。
  2. 【請求項2】 LSIのレイアウト設計において用いら
    れるLSIの自動レイアウト方法において、 既存の配置手法を用いて、レイアウトの初期配置を行う
    初期配置工程と、 前記初期配置工程において配置されたレイアウトにおい
    て、所定のパス遅延制約値を違反する可能性のあるパス
    をクリティカルパスとして抽出するクリティカルパス抽
    出工程と、 前記クリティカルパス抽出工程において抽出されたクリ
    ティカルパスを構成するネットのうち、バッファ挿入の
    対象となるネットを決定して、該決定されたネットにバ
    ッファを挿入するバッファ挿入配置工程と、 前記バッファ挿入配置工程においてバッファが挿入され
    たレイアウトに対して、前記パス遅延制約値を違反しな
    いように、レイアウトの改良配置を行うタイミングドリ
    ブン改良配置工程とを有することを特徴とするLSIの
    自動レイアウト方法。
  3. 【請求項3】 前記既存の配置手法が、 二次計画法、Min−Cut法、及びペア交換法のうち
    の少なくともいずれか1つにより行われることを特徴と
    する請求項2記載のLSIの自動レイアウト方法。
  4. 【請求項4】 前記クリティカルパス抽出工程が、 前記パスの論理素子の内部遅延時間と、下記式(1)に
    より与えられる該パスを構成する前記ネットの配線遅延
    時間dw との合計であるパス遅延時間が、 前記所定のパス遅延制約値を違反する可能性のあるパス
    をクリティカルパスとして抽出する工程であることを特
    徴とする請求項2又は3に記載のLSIの自動レイアウ
    ト方法。 dw =r1 (c0 ・l+c1 )+r0 ・c0 ・l2 /2 ・・・(1) (c0 :配線の単位長あたりの容量、c1 :ネット接続
    する入力端子の端子容量の合計、r0 :配線の単位長あ
    たりの抵抗、r1 :出力端子の出力抵抗、l:ネットの
    配線長)
  5. 【請求項5】 前記ネットの配線長lは、擬似的にスタ
    イナー木を作成し、該作成されたスタイナー木よりネッ
    トの仮想配線長を求め、 該求めたネットの仮想配線長に対して、係数α(α>
    1.0)を乗算した値により与えられることを特徴とす
    る請求項4記載のLSIの自動レイアウト方法。
  6. 【請求項6】 前記バッファ挿入配置工程において決定
    される、前記バッファが挿入されるネットが、 前記クリティカルパス抽出工程において抽出されたクリ
    ティカルパスを構成するネットのうち、 前記レイアウト上のグループ間を渡るネット、及びグル
    ープ内のネットのうちで配線長の長いネットのうちの少
    なくとも一方であることを特徴とする請求項2から5の
    いずれかに記載のLSIの自動レイアウト方法。
  7. 【請求項7】 前記LSIのレイアウト設計において必
    要な情報として、 前記LSIを構成する論理素子間の論理接続関係の情報
    である論理接続情報と、 前記設計するLSIのサイズ、各論理素子の種類別のサ
    イズ、各論理素子の種類別の端子位置、及び配線の幅の
    うちの少なくとも1つ以上を含む物理ライブラリ情報
    と、 前記レイアウトを構成する配線の単位面積当たりの容
    量、抵抗値その他の論理素子間の配線の遅延値を計算す
    るための情報、及び各論理素子の内部遅延値の情報のう
    ちの少なくとも1つ以上を含む遅延ライブラリ情報と、 前記レイアウトを構成するパスの信号伝搬時間に対して
    の制約時間をパス遅延制約値として含むパス遅延制約情
    報とのうちの少なくとも1つ以上の情報を入力するため
    の情報入力工程を有することを特徴とする請求項2から
    6のいずれかに記載のLSIの自動レイアウト方法。
  8. 【請求項8】 前記LSIにおける外部端子の配置位
    置、ハードマクロの配置、論理素子間の接続関係、信号
    の流れに基づき複数のブロックをグループ化した情報、
    該グループ化されたグループのサイズ、及び該グループ
    化されたグループの配置のうちの少なくとも1以上の情
    報を含むフロアプラン情報を入力するフロアプラン入力
    工程を有することを特徴とする請求項2から7のいずれ
    かに記載のLSIの自動レイアウト方法。
  9. 【請求項9】 前記タイミングドリブン改良配置工程に
    おいて得られた配置結果により配線処理を行う配線工程
    を有することを特徴とする請求項2から8のいずれかに
    記載のLSIの自動レイアウト方法。
  10. 【請求項10】 LSIのレイアウト設計において用い
    られるLSIの自動レイアウトプログラムを記録した記
    録媒体において、 前記LSIのレイアウト設計において必要な情報とし
    て、前記LSIを構成する論理素子間の論理接続関係の
    情報である論理接続情報と、前記設計するLSIのサイ
    ズ、各論理素子の種類別のサイズ、各論理素子の種類別
    の端子位置、及び配線の幅のうちの少なくとも1つ以上
    を含む物理ライブラリ情報と、前記レイアウトを構成す
    る配線の単位面積当たりの容量、抵抗値その他の論理素
    子間の配線の遅延値を計算するための情報、及び各論理
    素子の内部遅延値の情報のうちの少なくとも1つ以上を
    含む遅延ライブラリ情報と、前記レイアウトを構成する
    パスの信号伝搬時間に対しての制約時間をパス遅延制約
    値として含むパス遅延制約情報とのうちの少なくとも1
    つ以上の入力された情報と、 前記LSIにおける外部端子の配置位置、ハードマクロ
    の配置、論理素子間の接続関係、信号の流れに基づき複
    数のブロックをグループ化した情報、該グループ化され
    たグループのサイズ、及び該グループ化されたグループ
    の配置のうちの少なくとも1つ以上の入力された情報と
    を用い、 既存の配置手法を用いて、レイアウトの初期配置を行
    い、 前記初期配置されたレイアウトにおいて、所定のパス遅
    延制約値を違反する可能性のあるパスをクリティカルパ
    スとして抽出し、 前記抽出されたクリティカルパスを構成するネットのう
    ち、バッファ挿入の対象となるネットを決定して、該決
    定されたネットにバッファを挿入し、 前記バッファが挿入されたレイアウトに対して、前記パ
    ス遅延制約値を違反しないように、レイアウトの改良配
    置を行い、 前記改良配置により得られた配置結果により配線処理を
    行うプログラムが記録されていることを特徴とするLS
    Iの自動レイアウトプログラムを記録した記録媒体。
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