JP2000067353A - 音声警報機能を有した自火報システム - Google Patents

音声警報機能を有した自火報システム

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JP2000067353A
JP2000067353A JP10238374A JP23837498A JP2000067353A JP 2000067353 A JP2000067353 A JP 2000067353A JP 10238374 A JP10238374 A JP 10238374A JP 23837498 A JP23837498 A JP 23837498A JP 2000067353 A JP2000067353 A JP 2000067353A
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幸司 平田
Joji Tsutsui
譲二 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】適切な音声警報を出力し、迅速な避難ができる
ようにする。 【解決手段】自火報受信機Aは、設置場所の異なる火災
感知器Sから火災信号を受信する毎に、その火災感知器
Sに対応させたスピーカ回線L1,L2を順次加えて音
声警報を出力する構成とされ、火災感知器Sから火災信
号を第1報、第2報として順次受信する毎に、火災の発
生個所を、詳細管理単位から広域管理単位に段階的に変
化させて音声警報としてスピーカ回線L1,L2より出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自火報受信機が、
火災の発生に対し、スピーカ回線から音声警報を出力す
る構成の自火報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からビルやマンション等では、自動
火災報知システム(以下、「自火報システム」という)
が導入されており、管理室や防犯センタなどに自火報受
信機を設置し、各部屋や住戸、フロアなどに設置された
火災感知器によって、煙濃度や周囲温度のデータを基に
火災の発生を監視している。
【0003】自火報受信機は、火災感知器が発報したと
きに、予め、火災感知器に対応して設定された、近隣す
る防排煙機器(防火扉や排煙口など)を連動制御すると
ともに、発報個所近くのスピーカから火災の発生を報知
して、ビル内に居る人が迅速に避難できるようにしてい
る。このようなシステムでは、音声警報機能を実現する
ために、自火報受信機に内蔵された音声警報ユニット、
あるいは、自火報受信機に接続された音声警報装置か
ら、ビル内のフロアや所定の監視区域毎に、複数のスピ
ーカ回線を導出した構成になっており、スピーカ回線毎
に、例えば、「火事です。火事です。○○で火災が発生
しました。安全を確認の上避難して下さい」という様な
音声警報メッセージが出力できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
自火報システムでは、音声警報は、最初に火災の発生を
検知した火災感知器の設置場所を出力し続けていた。例
えば、「1棟2階201号室で火災が発生しました」と
いった音声メッセージを出力しているが、このような音
声警報を出力していれば、その最初に火災を検知した場
所から遠い場所にいる人は、続いて、近くに設置された
火災感知器が火災を検知し、火が接近しているにも拘ら
ず、迅速に避難をする必要が無いと思ってしまい、結
局、火災に巻き込まれてしまう場合が考えられていた。
【0005】また、従来、最初に火災を検知したときか
ら、「この近所で火災が発生しました」といったような
音声警報を出力することもできるが、このような警報を
全館一斉に出力した場合、正確な判断ができない場合が
あった。本発明は、このような事情に鑑みてなされたも
のであり、適切な音声警報を出力することにより、迅速
に避難できるようにした自火報システムを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の音声警報機能を有した自
火報システムでは、自火報受信機は、設置場所の異なる
火災感知器から火災信号を受信する毎に、その火災感知
器に対応させたスピーカ回線を順次加えて音声警報を出
力する構成とされ、火災感知器から火災信号を第1報、
第2報として順次受信する毎に、火災の発生個所を、詳
細管理単位から広域管理単位に段階的に変化させて音声
警報としてスピーカ回線より出力する。
【0007】すなわち、火災感知器が発報する度に、音
声警報で特定している火災の発生個所を、すべての発報
した火災感知器の設置場所を含むように拡張していく。
例えば、第1報に対応した音声警報では、火災の発生個
所を「1階101号室」としていたものを、「2階20
1号室」から第2報があれば、それに対応した音声警報
では、火災の発生個所を「1階と2階」とする。
【0008】請求項2では、請求項1において、自火報
受信機は、第1報、第2報として順次受信した火災信号
に対して出力される第1音声警報、第2音声警報によっ
て報知される火災の発生個所を、階層的に拡大して特定
する。例えば、第1報に対応した音声警報では、火災の
発生個所を「1階101号室」としていたものを、「1
階102号室」から第2報があれば、それに対応した音
声警報では、火災の発生個所を「1階」とする。
【0009】請求項3では、請求項2において、自火報
受信機は、第1報として受信した火災信号に対して出力
される第1音声警報によって報知される火災の発生個所
を、階情報と場所情報とで特定し、第2報以降に順次受
信した火災信号に対して出力される音声警報によって報
知される火災の発生個所を、階情報のみに拡大して特定
する。ここでは、各階の複数の場所に火災感知器が設置
されている、複数の階からなるビルなどにシステムが導
入されている場合を具体的に提案する。
【0010】請求項4では、請求項2において、自火報
受信機は、第1報として受信した火災信号に対して出力
される第1音声警報によって報知される火災の発生個所
を、棟情報と階情報と場所情報とで特定し、第2報以降
に順次受信した火災信号に対して出力される音声警報に
よって報知される火災の発生個所を、棟情報と階情報、
棟情報のみと順次拡大して特定する。ここでは、各々が
複数の階からなる複数の棟を、1台の自火報受信機で監
視しているシステムが導入されている場合を具体的に提
案する。
【0011】請求項5では、請求項3又は請求項4にお
いて、火災の発生個所を特定するための最終段階の情報
である場所情報は、同じ段階の複数の部分で構成され
る。例えば、場所情報が「西ロビー」である場合、
「西」と「ロビー」の各々に分けることが出来る。これ
によって、第1報が「1階の西ロビー」から、第2報が
「1階の東ロビー」からあったとすれば、第2報に対す
る音声警報(第2音声警報)の火災発生個所を「1階の
ロビー」とすることができる。また、「西」と「ロビ
ー」とは同じレベルなので、第1報が「1階の西ロビ
ー」から、第2報が「1階の西廊下」からあったとすれ
ば、第2報に対する音声警報の火災発生個所を「1階の
西」とすることもできる。
【0012】請求項6では、請求項1〜請求項5のいず
れかにおいて、自火報受信機は、火災感知器から第2報
以降として受信した火災信号に対して出力される音声警
報によって報知される火災の発生個所が、直前に出力さ
れた音声警報によって報知された火災の発生個所の管理
単位に含まれなくなったときには、火災の発生個所を特
定しない音声警報を出力する。すなわち、この場合は、
火災が広範囲にまで広がったか、離れた複数の場所から
火災が発生したことを示す。
【0013】請求項7では、請求項6において、自火報
受信機は、火災の発生個所を特定しない音声警報を出力
するときには、所定の情報を付加する。ここに、所定の
情報とは、音声警報を聞く人の全員が、避難の対象とな
っていることが分かるような情報である。請求項8で
は、請求項1〜請求項7のいずれかにおいて、自火報受
信機は、すべてのスピーカ回線から音声警報を出力させ
るために操作する操作部を備えており、操作部が操作さ
れたときには、すべてのスピーカ回線を通じて、その時
点で特定されている火災の発生個所を報知する音声警報
を出力する。したがって、通常は、操作部の操作がされ
た時点において、いずれかのスピーカ回線から出力され
ている音声警報が、全館一斉に出力される。
【0014】請求項9では、請求項1〜請求項8のいず
れかにおいて、自火報受信機は、予め、複数の火災感知
器の各々と、連動するスピーカ回線とを対応させて記憶
した記憶部を備えており、記憶部に記憶されているデー
タを定期的にチェックして、そのデータの異常を検知し
たあとに、火災感知器から火災信号を受信したときに
は、すべてのスピーカ回線を通じて、火災の発生個所を
特定しない音声警報を出力する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面とともに説明する。図1は、音声警報機能を
有した自火報システムの要部構成を示したブロック図で
ある。集合住宅の管理室や防犯センタなどに設置された
自火報受信機Aは、各住戸や、廊下や階段などの共用部
に設置された火災感知器Sを複数接続するとともに、ス
ピーカ回線として、複数の住戸用スピーカ回線L1と複
数の共用部用スピーカ回線L2とを接続している。
【0016】なお、ここでは、各住戸に住宅情報盤Bを
設置した場合を示しており、住戸用スピーカ回線L1
は、所定の住戸単位で各住戸の住宅情報盤Bを接続し、
住宅情報盤Bのスピーカから住戸内に音声警報を出力す
るようになっている。また、図示していないが、住宅情
報盤Bには、火災感知器Sが接続されており、住宅情報
盤Bが住戸内の火災感知器Sの発報を検知して、伝送線
Lを通じて、自火報受信機Aに通知するようになってい
る。
【0017】自火報受信機Aは、CPU等で構成された
情報処理回路1と、複数の住戸用スピーカ回線L1(1
〜n)のうち、指定したスピーカ回線から音声警報を出
力するための住戸用音声信号出力部2と、複数の共用部
用スピーカ回線L2(1〜n)のうち、指定したスピー
カ回線から音声警報を出力するための共用部用音声信号
出力部3と、予め警報として出力する音声メッセージな
どを登録し、再生して出力するための音声回路部4と、
スピーカ回線L1,L2から音声警報を出力するために
音声信号を増幅するアンプ回路5と、トランス6と、R
AMなどで構成され、火災感知器Sとスピーカ回線L
1,L2を対応させた連動データなどを記憶したデータ
記憶部7とを備えている。
【0018】なお、図示した音声警報を出力するための
構成は、自火報受信機Aに内蔵するユニットで構成して
もよく、また、自火報受信機Aに接続された音声警報装
置に備えるようにしてもよい。また、自火報受信機Aに
は、伝送線Lを通じて各住戸の住宅情報盤Bと信号を伝
送するための伝送回路部8と、共用部に設置された火災
感知器Sを接続し、伝送回路部8との伝送を中継する中
継器9と、少なくとも一斉警報スイッチを設けたスイッ
チ操作部10と、CRTや液晶画面、LEDや7セグメ
ント表示器などで構成される表示部11とを備えてい
る。
【0019】自火報受信機Aは、住戸や共用部に設置さ
れた火災感知器Sのいずれかの発報信号を、伝送回路部
8が受信すると、情報処理回路1は、表示部11に火災
警報表示を行い、内蔵警報装置(不図示)から火災感知
器Sが発報したことを音声メッセージなどで出力すると
ともに、データ記憶部7を参照する。データ記憶部7に
は、予め、複数の火災感知器Sの各々と、連動するスピ
ーカ回線L1,L2とを対応させて記憶しているので、
情報処理回路1は、発報した火災感知器Sに対応した、
発報階や直上階などに設置されたスピーカ回線L1,L
2から音声警報を出力させるべく、そのスピーカ回線L
1,L2を指定して、音声回路部4を作動し、アンプ回
路5、トランス6を介して、住戸用音声信号出力部2、
共用部用音声信号出力部3から音声警報を出力させる。
例えば、「1階ロビーで火災が発生しました」といった
火災の発生個所を特定した音声警報を、1階と2階の住
戸及び共用部において出力する。これによって、発報し
た火災感知器Sの近くにいる人などは、迅速に避難する
ことが出来る。
【0020】本発明では、自火報受信機Aが、火災感知
器Sから火災信号の第1報を受信した後、他の火災感知
器Sから、火災信号の第2報、第3報、…を順次受信し
たときに出力する音声警報の内容に特徴を有している。
自火報受信機Aは、火災感知器Sのいずれかから、火災
信号の第1報を受信したときには、上述したように、そ
の火災感知器Sに対応させたスピーカ回線L1,L2を
通じて、最終段階まで火災の発生個所を特定した第1音
声警報を出力する。
【0021】ここに、「最終段階まで火災の発生個所を
特定する」とは、火災感知器Sの設置場所を限定するこ
とをいい、予め、データ記憶部7に、火災感知器Sの各
々に割り付けられたアドレスなどに対応させて、「1階
ロビー」、「2階廊下」などといった場所が記憶されて
いる。例えば、「1階ロビー」であれば、「1階」、
「ロビー」の順に2段階で、場所が特定されていことに
なる。
【0022】続いて、他の火災感知器Sから、火災信号
の第2報を受信したときには、第1音声警報を出力して
いるスピーカ回線L1,L2と、その火災感知器Sに対
応したスピーカ回線L1,L2を通じて、第1音声警報
と共通する段階まで、火災の発生個所を特定した第2音
声警報を出力する。第1報を送出した火災感知器Sと、
第2報を送出した火災感知器Sが、近くに設置されてい
る場合は、通常、第1音声警報を出力したスピーカ回線
L1,L2と、第2報を送出した火災感知器Sに対応し
たスピーカ回線L1,L2は同じになる。
【0023】以降、火災感知器Sから火災信号を受信し
たときには、音声警報を出力しているスピーカ回線L
1,L2と、その火災感知器Sに対応したスピーカ回線
L1,L2を通じて、直前に出力した音声警報と共通す
る段階まで、火災の発生個所を特定した音声警報を出力
する。すなわち、本発明では、火災感知器Sが発報する
度に、音声警報で特定している火災の発生個所を、すべ
ての発報した火災感知器の設置場所を含むように階層的
に拡大して特定していく。例えば、第1報に対応した音
声警報では、火災の発生個所を「1階101号室」とし
ていたものを、「1階102号室」から第2報があれ
ば、それに対応した音声警報(第2音声警報)では、火
災の発生個所を「1階」とする。
【0024】また、この場合、「101号室」と「10
2号室」が建物の西側にある場合は、音声警報の火災の
発生個所を「1階西側」と置き換えるようにしてもよ
い。すなわち、自火報受信機Aは、設置場所の異なる火
災感知器Sから火災信号を受信する毎に、その火災感知
器Sに対応させたスピーカ回線L1,L2を順次加えて
音声警報を出力するが、火災感知器Sから火災信号を第
1報、第2報として順次受信する毎に、火災の発生個所
を、詳細管理単位から広域管理単位に段階的に変化させ
て音声警報としてスピーカ回線L1,L2より出力する
ことができる。
【0025】図2には、上記動作を模式的に示してい
る。第1報が「1階ロビー」に設置された火災感知器S
から送出されて来ると、音声メッセージM1を出力す
る。ここでは、最終段階まで火災の発生個所を特定した
音声警報を出力しており、「火事です。火事です。1階
ロビーで火災が発生しました。…」といったメッセージ
を出力する。
【0026】次いで、第2報が「1階廊下」から送出さ
れて来ると、音声メッセージM2を出力する。ここで
は、第2報の火災感知器Sの設置場所と、第1報の火災
感知器Sの設置場所とは「1階」までが共通するので、
火災の発生個所を拡大して、「火事です。火事です。1
階で火災が発生しました。…」といったメッセージを出
力する。
【0027】すなわち、この場合、自火報受信機Aは、
階情報と場所情報とで火災の発生個所を特定した第1音
声警報を出力し、火災信号の第2報以降を送出した火災
感知器Sの階情報と、直前に出力した音声警報の階情報
が共通する場合に、階情報のみに火災の発生個所を拡大
して特定した音声警報を出力している。続いて、第3報
が「2階廊下」から送出されて来ると、音声メッセージ
M3を出力する。ここでは、第2報に対する音声警報の
火災の発生個所と、第3報の火災感知器Sの設置場所と
は、共通する部分がないので、「火事です。火事です。
この建物で火災が発生しました。…」といったメッセー
ジを出力する。
【0028】すなわち、自火報受信機Aは、火災感知器
Sから、火災信号の第2報以降を受信したときに、直前
に出力した音声警報と、最初の段階でも火災の発生個所
が共通せず、その管理単位に含まれなくなったときは、
音声警報を出力しているスピーカ回線L1,L2と、そ
の火災感知器Sに対応したスピーカ回線L1,L2を通
じて、火災の発生個所を特定しない音声警報を出力す
る。この場合、火災が広範囲にまで広がったか、離れた
複数の場所から火災が発生したことを示す。
【0029】ここでは、火災の発生個所を特定しないと
きに、所定の情報として、「この建物で」というメッセ
ージを付加した音声警報を出力している。この所定の情
報は、音声警報を聞く人の全員が、避難の対象となって
いることが分かるような情報にすればよく、例えば、
「この建物で」以外に、「この近所で」といったものが
ある。なお、この所定の情報は、必ずしも付加する必要
はなく、その場合、「火事です。火事です。火災が発生
しました。…」といったメッセージを出力する。
【0030】また、自火報受信機Aが複数の棟における
火災を監視しているシステムでは、自火報受信機Aは、
棟情報と階情報と場所情報とで火災の発生個所を特定し
た第1音声警報を出力し、火災信号の第2報以降を送出
した火災感知器Sの棟情報及び階情報と、直前に出力し
た音声警報の棟情報及び階情報が共通する場合は、棟情
報と階情報まで火災の発生個所を拡大して特定した音声
警報を出力する。また、階情報のみが共通する場合は、
階情報のみまで火災の発生個所を拡大して特定した音声
警報を出力する。
【0031】例えば、第1報が「2棟3階会議室」、第
2報が「2棟3階廊下」から送出されて来れば、第2報
に対する音声警報は、「2棟3階で火災が発生しまし
た」といったメッセージを出力する。続いて、第3報が
「2棟3階給湯室」から送出されて来れば、依然として
「2棟3階」までの段階が共通するので、継続して「2
棟3階で火災が発生しました」の音声警報を出力し、第
4報が「2棟2階階段」から送出されて来れば、「2
棟」までの段階が共通するので、「2棟で火災が発生し
ました」といった音声警報を出力する。
【0032】なお、第4報が「1棟3階廊下」から送出
されて来れたときには、すでに棟情報の段階で共通する
部分がなくなるため、「火災が発生しました」といった
音声警報を出力する。また、この場合、「1棟と2棟で
火災が発生しました」といった、火災の発生個所を広域
管理単位に変化させた表現の音声警報を出力するように
してもよい。
【0033】次に、データ記憶部7に記憶されている連
動テーブルの構成を、図3に模式的に示す。図には、火
災感知器Sのアドレスに対応させて、その火災感知器S
の設置場所を、棟情報、階情報、場所情報を用いて記憶
しており、更に、各火災感知器Sに対応させて、連動す
るスピーカ回線L1,L2を、各スピーカ回線L1,L
2に割り当てられた番号で記憶している。
【0034】図示するように、1台の火災感知器Sに対
して、連動するスピーカ回線L1,L2は複数であって
もよく、また、複数の火災感知器Sで、同じスピーカ回
線L1,L2を連動させるようにしてもよい。また、本
発明では、火災の発生個所を特定するための最終段階の
情報である場所情報を、同じ段階の複数の部分で構成す
ることもできる。例えば、場所情報が「西ロビー」や
「東ロビー」である場合、「西」と「ロビー」、「東」
と「ロビー」の各々に分けることが出来る。これによっ
て、第1報が「1階の西ロビー」から、第2報が「1階
の東ロビー」からあったとすれば、第2報に対する音声
警報の火災発生個所を、共通する部分である「1階のロ
ビー」にまで拡大させた音声警報を出力することができ
る。
【0035】また、「西」と「ロビー」とは同じレベル
なので、第1報が「1階の西ロビー」から、第2報が
「1階の西廊下」からあったとすれば、第2報に対する
音声警報の火災の発生個所を、「1階の西」とすること
ができる。なお、ここでは、場所情報のみを複数の部分
で構成できる場合を説明したが、これには限定されず、
棟情報や階情報を同様の構成にしてもよい。例えば、自
火報受信機Aが監視する複数の棟が「第1住戸棟」と
「第2住戸棟」と「管理棟」からなる場合、「第1住戸
棟」と「第2住戸棟」で火災感知器Sの発報があれば、
音声警報の火災の発生個所を「住戸棟」としてもよい。
また、建物に「地下1階」と「地下2階」がある場合、
双方で火災感知器Sの発報があれば、音声警報の火災の
発生個所の階情報を「地下」としてもよい。
【0036】次に、すべてのスピーカ回線L1,L2か
ら音声警報を出力する場合について説明する。自火報受
信機Aは、スイッチ操作部10に、すべてのスピーカ回
線L1,L2から音声警報を出力させるために操作する
一斉警報スイッチを備えている。このスイッチが操作さ
れたときには、すべてのスピーカ回線L1,L2を通じ
て、その時点で特定されている火災の発生個所を報知す
る音声警報を出力する。
【0037】したがって、通常は、スイッチ操作がされ
た時点において、いずれかのスピーカ回線L1,L2か
ら出力されている音声警報が、全館一斉に出力される。
例えば、「2棟で火災が発生しました」といった音声警
報が、2棟のみで出力されている場合であっても、一斉
警報スイッチが操作されたときには、自火報受信機Aが
監視している全棟に対して、「2棟で火災が発生しまし
た」の音声警報が出力される。
【0038】また、自火報受信機Aは、データ記憶部7
に記憶している連動テーブル(図3参照)が破壊したあ
とに、火災感知器Sの発報があったときにも、すべての
スピーカ回線L1,L2から音声警報を出力する。情報
処理回路1は、データ記憶部7に記憶されているデータ
を定期的にチェックして、そのデータの異常を検知した
あとに、火災感知器Sから火災信号を受信したときに
は、すべてのスピーカ回線L1,L2を通じて、火災の
発生個所を特定しない音声警報を出力する。
【0039】このデータチェックは、例えば、チェック
サムなどを用いて行われるが、データエラーを検出した
後に、火災感知器Sの発報があったときには、フェイル
セーフとして、すべてのスピーカ回線L1,L2を通じ
て、「火事です。火事です。火災が発生しました。…」
といったメッセージを出力する。また、この場合、所定
の情報を付加し、「火事です。火事です。この建物で火
災が発生しました。…」といったメッセージを出力して
もよい。
【0040】自火報受信機Aは、データの異常を検出し
た時点で、音声警報を出力してもよいが、住戸人などに
混乱が生じることを防ぐため、その後、火災感知器Sか
ら火災信号を受信したときになって初めて、音声警報を
出力する。なお、この音声警報は、火災感知器Sの第1
報に対する第1音声警報の場合のみには限定されず、こ
の第1音声警報の後にデータエラーを検出したときに、
第2音声警報以降は、すべてのスピーカ回線L1,L2
から音声警報を出力するようにしてもよい。また、デー
タのチェックは、定期的に行うことには限定されず、火
災感知器Sから火災信号を受信したときに行うようにし
てもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の請求項1〜請求項9に記載の音声警報機能を有し
た自火報システムでは、自火報受信機は、火災感知器か
ら火災信号を順次受信する毎に、火災の発生個所を、詳
細管理単位から広域管理単位に段階的に変化させて音声
警報を出力するので、例えば、第1報の火災感知器の設
置場所には近くはないが、第2報以降の火災感知器の設
置場所にのみに近い人に対しても、音声警報に従って、
迅速に避難を促すことが出来る。
【0042】特に請求項2では、音声警報によって報知
される火災の発生個所を、階層的に拡大して特定してい
くので、音声警報の出力が容易に制御できる。請求項3
では複数の階からなる建物に導入されたシステムにおい
て、請求項4では更に複数の棟からなる建物に導入され
たシステムにおいて、適切な音声警報が出力できる。
【0043】請求項5では、場所情報の部分に拡大して
火災の発生箇所を特定した音声警報を出力できるので、
火災に対して適切な対応がとれる。請求項6,7では、
自火報受信機は、火災感知器から火災信号を受信したと
きに、直前に出力した音声警報が特定した火災の発生箇
所の管理単位に含まれなくなった場合は、火災の発生個
所を特定しない音声警報を出力するので、火災が広範囲
にまで広がったことが分かる。
【0044】請求項8では、自火報受信機は、スイッチ
操作などの簡単な操作により、すべてのスピーカ回線か
ら音声警報を出力できるので、火災の発生を全館一斉に
知らせることが出来る。請求項9では、自火報受信機
は、火災感知器と連動するスピーカ回線とを対応させて
記憶したデータに異常が発生した後に、火災感知器が発
報したときは、すべてのスピーカ回線を通じて、火災の
発生個所を特定しない音声警報を出力するので、音声警
報が出力されず、避難が遅れるような場合がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音声警報機能を有した自火報システム
の要部構成の一例を示すブロック図である。
【図2】自火報受信機の動作の一例を示す説明図であ
る。
【図3】自火報受信機の記憶部の構成の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
A 自火報受信機 1 情報処理回路 2 住戸用音声信号出力部 3 共用部用音声信号出力部 4 音声回路部 7 データ記憶部 10 スイッチ操作部 L1 住戸用スピーカ回線 L2 共用部用スピーカ回線 S 火災感知器 B 住宅情報盤
フロントページの続き Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA10 AA23 AA24 AA25 AA37 AA44 BB06 BB74 CC10 CC23 CC43 DD04 DD23 DD26 EE16 EE18 EE19 FF01 FF03 FF04 GG09 GG11 GG12 GG20 GG21 GG24 GG57 GG65 GG66 GG70 GG82 GG83 5G405 AA06 AA08 AD01 AD06 BA01 CA05 CA11 CA25 CA30 CA31 CA47 DA07 DA17 DA21 DA23 DA24 EA08 EA52

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の火災感知器を接続した自火報受信機
    に、複数のスピーカ回線を導出させた自火報システムに
    おいて、 上記自火報受信機は、設置場所の異なる火災感知器から
    火災信号を受信する毎に、その火災感知器に対応させた
    スピーカ回線を順次加えて音声警報を出力する構成とさ
    れ、火災感知器から火災信号を第1報、第2報として順
    次受信する毎に、火災の発生個所を、詳細管理単位から
    広域管理単位に段階的に変化させて音声警報としてスピ
    ーカ回線より出力することを特徴とする、音声警報機能
    を有した自火報システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記自火報受信機は、第1報、第2報として順次受信し
    た火災信号に対して出力される第1音声警報、第2音声
    警報によって報知される火災の発生個所を、階層的に拡
    大して特定することを特徴とする、音声警報機能を有し
    た自火報システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、 上記自火報受信機は、第1報として受信した火災信号に
    対して出力される第1音声警報によって報知される火災
    の発生個所を、階情報と場所情報とで特定し、 第2報以降に順次受信した火災信号に対して出力される
    音声警報によって報知される火災の発生個所を、階情報
    のみに拡大して特定することを特徴とする、音声警報機
    能を有した自火報システム。
  4. 【請求項4】請求項2において、 上記自火報受信機は、第1報として受信した火災信号に
    対して出力される第1音声警報によって報知される火災
    の発生個所を、棟情報と階情報と場所情報とで特定し、 第2報以降に順次受信した火災信号に対して出力される
    音声警報によって報知される火災の発生個所を、棟情報
    と階情報、棟情報のみと順次拡大して特定することを特
    徴とする、音声警報機能を有した自火報システム。
  5. 【請求項5】請求項3又は請求項4において、 上記火災の発生個所を特定するための最終段階の情報で
    ある場所情報は、同じ段階の複数の部分で構成されるこ
    とを特徴とする、音声警報機能を有した自火報システ
    ム。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、 上記自火報受信機は、上記火災感知器から第2報以降と
    して受信した火災信号に対して出力される音声警報によ
    って報知される火災の発生個所が、直前に出力された音
    声警報によって報知された火災の発生個所の管理単位に
    含まれなくなったときには、火災の発生個所を特定しな
    い音声警報を出力することを特徴とする、音声警報機能
    を有した自火報システム。
  7. 【請求項7】請求項6において、 上記自火報受信機は、上記火災の発生個所を特定しない
    音声警報を出力するときには、所定の情報を付加するこ
    とを特徴とする、音声警報機能を有した自火報システ
    ム。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項7のいずれかにおいて、 上記自火報受信機は、すべてのスピーカ回線から音声警
    報を出力させるために操作する操作部を備えており、 上記操作部が操作されたときには、すべてのスピーカ回
    線を通じて、その時点で特定されている火災の発生個所
    を報知する音声警報を出力することを特徴とする、音声
    警報機能を有した自火報システム。
  9. 【請求項9】請求項1〜請求項8のいずれかにおいて、 上記自火報受信機は、予め、上記複数の火災感知器の各
    々と、連動するスピーカ回線とを対応させて記憶した記
    憶部を備えており、 上記記憶部に記憶されているデータを定期的にチェック
    して、そのデータの異常を検知したあとに、上記火災感
    知器から火災信号を受信したときには、すべてのスピー
    カ回線を通じて、火災の発生個所を特定しない音声警報
    を出力することを特徴とする、音声警報機能を有した自
    火報システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013186565A (ja) * 2012-03-06 2013-09-19 Panasonic Corp 自動火災報知システム
JP2016035780A (ja) * 2011-10-19 2016-03-17 能美防災株式会社 火災報知設備
JP2017033086A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 ホーチキ株式会社 光警報システム

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