JP2000067339A - 火災検知装置 - Google Patents

火災検知装置

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JP2000067339A
JP2000067339A JP10238135A JP23813598A JP2000067339A JP 2000067339 A JP2000067339 A JP 2000067339A JP 10238135 A JP10238135 A JP 10238135A JP 23813598 A JP23813598 A JP 23813598A JP 2000067339 A JP2000067339 A JP 2000067339A
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純一 渡邉
Akiko Honda
亜紀子 本田
Shigeki Shimomura
茂樹 下村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一過性の煙の発生による誤報を低減するとと
もに、炎が発生するような進行の早い火災を早期に検知
することが可能になる火災検知装置を提供する。 【解決手段】 煙濃度が予め定めた蓄積時間にわたって
発報レベルを超えた場合に発報する煙検知手段10を備
えた火災検知装置1であって、炎から放射される電磁波
を検知する炎検知手段20を付加し、炎を検知した場合
には蓄積時間を短くするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災により生じた
煙と煙草等により生じた一過性の煙とを弁別する機能を
備えた火災検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、火災検知装置は、住宅やオフィス
等に導入され、火災の早期検知が可能になるようになっ
ている。この火災検知装置として煙感知器を用いたもの
を図4に基づいて説明する。この火災検知装置は、発光
ダイオード等の投光素子を有する投光部と、受光軸を投
光素子の光軸とずらして設けられたフォトダイオード等
の受光素子を有する受光部とを、暗箱内に設置した感煙
部と、感煙部からの出力に基づいて火災か否かを判定す
る判断部とから構成されている。
【0003】次に、この火災検知装置の動作について説
明する。まず、暗箱内に煙が流入すると、投光素子から
投光された光が流入した煙によって乱反射することにな
る。すると、乱反射した光が受光素子に受光され、これ
に伴って受光素子が微妙な電流を出力することとなり、
これにより煙を感知するのである。なお、流入する煙濃
度が高いほど、投光軸からの光が多く散乱することにな
るため、受光素子の出力が大きくなる。そこで、従来の
火災検知装置では、受光素子の出力が予め定めた発報レ
ベルLを超えたところで発報するようになっている。
【0004】ところが、上述した火災検知装置では、煙
草の煙や水蒸気等によっても発報レベルLを超えると、
誤って火災として判断し発報してしまう場合がある。そ
こで、このような一過性の煙等により発生する誤報を防
止するために、従来の火災検知装置では、図5に示すよ
うに、煙濃度が発報レベルLを超えてから経過時間Tに
わたって所定の蓄積時間A以上のときに発報するように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成の火災検知装置では、煙草等の一過性の煙により
発報してしまうことを防止するために蓄積時間Aを長く
すると、炎が生じるような進行の早い火災が生じた場合
に、迅速に発報させることができないという問題点を有
していた。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであり、その目的とするところは、一過性の煙の発
生による誤報を低減するとともに、炎が発生するような
進行の早い火災を早期に検知することが可能になる火災
検知装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
煙濃度が発報レベルを予め定めた蓄積時間にわたって超
えた場合に発報する煙検知手段を備えた火災検知装置で
あって、炎から放射される電磁波を検知する炎検知手段
を付加し、炎を検知した場合には蓄積時間を短くするよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図1乃至図4に基づき詳細に説明する。図1は本発
明に係る火災検知装置の概略構成図である。図2は本発
明に係る火災検知装置の火災検知の手続を示すフローチ
ャートである。図3は本発明に係る火災検知装置におい
て、一過性の煙を火災と判断しない過程を説明する説明
図である。図4は本発明に係る火災検知装置において、
炎が生じる進行の早い火災を検知する過程を説明する説
明図である。
【0009】図1に示すように、本実施の形態の火災検
知装置1は、煙検知手段10と、炎検知手段20と、判
断部30とから構成される。
【0010】煙検知手段10は、暗箱内に投光素子11
と受光素子12とを備えている。そして、煙感知手段1
0では、暗箱内において、投光素子11より照射される
光の煙粒子による散乱光を受光素子12で検出し、この
検出した散乱光の光強度を煙濃度として出力している。
受光素子12からの出力は、判断部30に入力され、発
報するか否かが判定される。
【0011】炎検知手段20は、炎から照射される赤外
線や紫外線等の変化を検知することで、炎が生じている
か否かを検知するものである。
【0012】判断部30は、CPU等で構成され、受光
素子12の出力が予め定めた発報レベルLを超えてから
の時間を計測するタイマー31を備えている。判断部3
0は、煙検知手段の受光素子12からの出力が予め定め
た蓄積時間Aにわたって所定レベルを超えている場合、
火災が生じていると判断する。また、炎検知手段20の
出力レベルが一定の量以上になったときに、炎が生じる
進行の早い火災が生じたと判断する。
【0013】次に、本実施の形態の火災検知装置1の動
作について図2に基づき説明する。本実施の形態の火災
検知装置1では、蓄積時間Aを充分に長く設定し、例え
ば、2〜5分に設定している。これは、煙草の煙等によ
り生じる煙濃度が発報レベルLを超えたとしても、煙の
総発生量は多くないため、暫くすると煙濃度が発報レベ
ルLを超えなくなる場合が多いからである。とはいえ、
非火災の場合に煙濃度が発報レベルLを超える原因は様
々であるこに鑑みて、誤報が生じないように充分な蓄積
時間Aを設定している。
【0014】そして、蓄積時間Aにわたって煙濃度が発
報レベルLを超えている場合、火災により煙が生じてい
ると判断して判断部30は発報するようになっている。
これにより、燻焼火災のように、炎が発生しない進行の
ゆっくしとした火災を検知することが可能になるととも
に、煙草の煙のような一過性の煙により誤報が生じるこ
とはない。
【0015】また、本実施の形態の火災検知装置1で
は、炎検知手段20により炎が生じたことを検知した場
合、蓄積時間Aを0にして即座に発報するようにしてい
る。なお、ライター等による一過性の炎により、火災検
知装置1が発報することを防止するために、炎が生じた
場合、蓄積時間Aを0にするのではなく、予め設定され
た値より短くするようにしてもよい。また、炎が生じた
場合、発報レベルLを低くするようにしてもよい。
【0016】図3は一過性の煙が生じた場合の時間と煙
濃度との関係を示すグラフである。上述した火災検知装
置1では、蓄積時間Aが短いと、誤って発報していた一
過性の煙が、蓄積時間Aを充分に長く設定することによ
り、発報しないようになっている。このため、煙草等を
火災と判断して誤って発報することを防止することがで
きる。
【0017】図4は炎を生じる進行の早い火災が生じた
場合の時間と煙濃度との関係を示すグラフである。上述
した火災検知装置1では、炎を検知した場合には、蓄積
時間Aを0とするため、煙濃度が発報レベルLを超えた
ところで直ちに発報する。このため、炎の生じる進行の
早い火災を早期に発見することが可能になる。
【0018】なお、本実施の形態の火災検知装置1で
は、炎が生じた場合に蓄積時間Aを0としていたが、他
の火災検知センサを用い、例えば、環境温度を測定する
温度測定手段を備え、所定温度以上になれば蓄積時間A
を0とするようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明にあ
っては、煙濃度が予め定めた蓄積時間にわたって発報レ
ベルを超えた場合に発報する煙検知手段を備えた火災検
知装置であって、炎から放射される電磁波を検知する炎
検知手段を付加し、炎を検知した場合には蓄積時間を短
くするようにしたので、一過性の煙と実際の火災とを精
度よく弁別することが可能になるとともに、炎を生じる
ような進行の早い火災が生じたときは即座に発報させる
ことが可能になるため、一過性の煙の発生による誤報を
低減するとともに、炎が発生するような進行の早い火災
を早期に検知することが可能になる火災検知装置を提供
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災検知装置の概略構成図であ
る。
【図2】本発明に係る火災検知装置の火災検知の手続を
示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る火災検知装置において、一過性の
煙を火災と判断しない過程を説明する説明図である。
【図4】本発明に係る火災検知装置において、炎が生じ
る進行の早い火災を検知する過程を説明する説明図であ
る。
【図5】従来の火災検知装置の火災検知の手続を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 火災検知装置 10 煙検知手段 20 炎検知手段 30 判断部 31 タイマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 茂樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5C085 AA03 AA11 AB09 BA33 DA16 5G405 AA01 AB02 AB05 AC07 CA05 CA07 CA08 DA21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙濃度が予め定めた蓄積時間にわたって
    発報レベルを超えた場合に発報する煙検知手段を備えた
    火災検知装置であって、炎から放射される電磁波を検知
    する炎検知手段を付加し、炎を検知した場合には蓄積時
    間を短くするようにしたことを特徴とする火災検知装
    置。
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