JP2000067326A - 代金自動支払機能付きｐｏｓ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャッシャーの役目をＰＯＳに行わせて人件
費を削減する。 【解決手段】 チェッカー機能部と、キャッシャー機能
部とを有すしている。チェッカー機能部１は、スーパマ
ーケットのような量販店内で買物を済ませた客の通路に
沿って会計カウンタ３の入り口側に設置され、キャッシ
ャー機能部２は出口側に設置されたものである。チェッ
カー機能部１は、客が購入した商品の品名、単価、販売
点数、販売金額などの販売情報の入力処理を行い、少な
くとも販売された商品代金の合計金額を含む販売情報を
キャッシャー機能部２に出力するものであり、キャッシ
ャー機能部２は、チェッカー機能部１から入力された販
売情報の内、少なくとも客が支払うべき商品代金の合計
金額を表示し、入金された金額を計算して会計処理を行
い、入金された金額と、商品代金とを清算して受領書を
発行し、入金金額が商品代金の合計金額を超えていると
きには釣り銭を放出するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する利用分野】本発明は、大規模小売店（い
わゆるスーパーマーケット）等の量販店のレジスタ業務
に使用する代金自動支払機能付きＰＯＳ（Ｐｏｉｎｔ
ｏｆ Ｓａｌｅｓ）装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＰＯＳ装置は、販売時点情報管理を行う
装置であり、ＰＯＳシステムは、複数のＰＯＳ端末に入
力された商品販売情報を集中管理するシステムとして、
スーパーマーケットなどの量販店で広く活用されてい
る。

【０００３】従来、ＰＯＳ装置を用いた商品販売情報の
入力業務は、概ね以下のとおりである。即ち、ＰＯＳ装
置を扱う店員（レジ係）は、バーコードスキャナまたは
キーボードなどの入力装置を通じて客が購入した商品の
コードをＰＯＳ端末に入力する。

【０００４】ＰＯＳ端末は、その入力情報をうけてその
商品コードに対応する商品データ（品名、価格等）をデ
ータファイルから読み出し、この商品データをもとに商
品の売り上げ登録をし、販売金額を合計金額メモリの内
容に加算する。また、売り上げ登録された商品の販売情
報（品名、単価、販売点数、販売金額など）は表示器に
表示され、プリンタは商品の販売情報を明細データとし
てレシート用紙に印字出力し、店員はこれを客に手渡
す。

【０００５】つまり、レジ係には、チェッカーとして商
品コードの入力作業と、キャッシャーとして販売代金の
受領作業が要求される。このようなレジ係の負担を軽減
する試みとして、例えば特開平４−１４２６９６号公報
には、ＰＯＳ装置に入金された紙幣、コインを認識し、
釣り銭の自動支払いを可能とした現金自動出納ＰＯＳ装
置が記載されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、現在、多く
の中規模スーパーマーケットにおいては、会計時の顧客
の流れをスムーズにするため、一台のＰＯＳ装置を二人
のレジ係が扱うシステム、いわゆる”二人制ＰＯＳ”を
採用している。

【０００７】一人は、客の買い上げた商品のコードをレ
ジスタに入力する作業を行うチェッカーであり、他の一
人は、客から商品の購入代金を受け取り、商品代金と現
金を清算する作業を行うキャッシャーである。つまり、
一台のＰＯＳ装置を運用するために、二人の人員を要
し、したがって人件費は二人分必要となり、結局は、こ
れが商品価格にはねかえる結果となっている。

【０００８】本発明の目的は、キャッシャーの作業は、
客のセルフサービスによって行わせる代金自動支払い機
能付きＰＯＳ装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による代金自動支払機能付きＰＯＳ装置にお
いては、チェッカー機能部と、キャッシャー機能部とを
有する代金自動支払機能付きＰＯＳ装置であって、チェ
ッカー機能部は、客が購入した商品の品名、単価、販売
点数、販売金額などの販売情報の入力処理を行い、少な
くとも販売された商品代金の合計金額を含む販売情報を
キャッシャー機能部に出力するものであり、キャッシャ
ー機能部は、チェッカー機能部から入力された販売情報
の内、少なくとも客が支払うべき商品代金の合計金額を
表示し、入金された金額を計算して会計処理を行い、入
金された金額と、商品代金とを清算して受領書を発行
し、入金金額が商品代金の合計金額を超えているときに
は釣り銭を放出するものである。

【００１０】また、チェッカー機能部は、販売店の係員
が扱うバーコードスキャナ、キーボードのような入力装
置を有し、キャッシャー機能部は、客が通貨を投入する
通貨投入装置を有するものである。

【００１１】また、チェッカー機能部とキャッシャー機
能部とは買物客の通路に沿って前後に配置され、チェッ
カー機能部は、会計処理用の販売情報をキャッシャー機
能部に出力すると共に、チェッカー機能部にて商品の入
力処理を受けた客に対してキャッシャー機能部に支払う
べき商品の購入代金を表示するものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
よって説明する。図１において、本発明における代金自
動支払機能付きＰＯＳ装置は、チェッカー機能部１と、
キャッシャー機能部２との組み合わせからなるものであ
る。

【００１３】チェッカー機能部１は、スーパマーケット
のような量販店内で買物を済ませた客の通路に沿って会
計カウンタ３の入り口側に設置され、キャッシャー機能
部２は出口側に設置されている。チェッカー機能部１
は、ＰＯＳ端末としてのＰＯＳ制御部４と、バーコード
スキャナ５またはキーボード６などの入力装置と、表示
器としてのＣＲＴ７とから構成されている。

【００１４】入力装置、例えばバーコードスキャナ５か
ら、客が購入した商品のバーコードを読み取り、その商
品コードがＰＯＳ制御部４に入力される。ＰＯＳ制御部
４では入力された商品の商品コードに対応する商品デー
タ(品名、単価)をファイルから読み出し、この商品デー
タをもとに、商品の販売点数、販売金額などを含めて、
販売情報の情報処理を行い、商品の売り上げ登録を行う
と共に、少なくとも販売された商品代金の合計金額を含
む販売情報をキャッシャー機能部２に出力する。

【００１５】ＣＲＴ７は、入力処理を行うチェッカーに
対する販売情報の表示用であるが、もちろん客に対する
販売情報の表示用であってもよい。キャッシャー機能部
１は、自動販売機の金銭装置の部分に相当するものであ
り、現金出納制御部８と、表示部９と、通貨投入装置１
０と、選別部１１と、計数部１２と、釣り銭部１３と、
受領書発行部１４と、金庫１５とを有している。

【００１６】現金出納制御部８は、ＰＯＳ制御部４から
出力された販売情報をもとに入金された金額を計算して
会計処理を行うものであり、表示部９は、チェッカー機
能部１から入力された販売情報の内、少なくとも客が支
払うべき商品代金の合計金額を表示するものである。

【００１７】すなわち、チェッカー機能部１は、会計処
理用の販売情報をキャッシャー機能部２に出力すると共
に、チェッカー機能部１にて購入商品の入力処理を受け
た客に対してキャッシャ機能部２に支払うべき商品の購
入代金を表示部９に表示するものである。

【００１８】通貨投入装置１０は、金銭装置の通貨投入
口であり、客は、表示部９に表示された金額を紙幣又は
コインによって通貨投入装置１０内に投入する。選別部
１１は、投入された通貨の真偽を判定し、また、その通
貨の種類の分別を行うものである。

【００１９】計数部１２は、投入された通貨を計数して
販売代金の合計金額を超えているかどうかを判定するも
のであり、現金出納制御部８は、入金された金額と、商
品代金とを清算し、超過額が生じたときには釣り銭部１
３に超過額を返還するように指令を発する。

【００２０】釣り銭部１３は、超過額を釣り銭皿に放出
し、金庫１５は、投入された通貨を収容する。現金出納
制御部８は、受領書発行指令を受領書発行部１４に指示
し、受領書発行部１４は、商品の購入代金を投入した客
に対して受領書（レシート）を発行する。

【００２１】本発明において、買物をしたあと、客は、
購入したい商品を持って会計カウンタ３に並び、チェッ
カー機能部１で販売店の店員であるチェッカーによる商
品のチエックを受け、ついで、表示部９に表示された金
額をキャッシャー機能部２の通貨投入装置１０に投入
し、発行された領収書を受け取って清算を終了する。

【００２２】本発明において、チェッカー機能部１のバ
ーコードスキャナ５、キーボード６のような入力装置
は、販売店の店員であるチェッカーが扱うが、キャッシ
ャー機能部２の通貨投入装置１０は、客のセルフサービ
スによって利用される。

【００２３】

【発明の効果】以上のように本発明によるときには、客
が購入した商品代金の入力処理は、従来通り、販売店の
店員であるチェッカーが行うが、商品と購入代金の清算
の処理は、客のセルフサービスによって行われるため、
二人制ＰＯＳにて運用していた量販店においては、キャ
ッシャーが不要となり、レジ業務による人件費を半分に
削減することができる。

【００２４】また、本発明によるときには、金銭の受け
渡しをＰＯＳ装置自身で行うために人的なミスを避ける
ことができ、顧客の信頼を高めることができる効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示す概念図である。

【図２】本発明の実施形態を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ チェッカー機能部 ２ キャッシャー機能部 ３ 会計カウンタ ４ ＰＯＳ制御部 ５ バーコードスキャナ ６ キーボード ７ ＣＲＴ ８ 現金出納制御部 １０ 通貨投入装置 １１ 選別部 １２ 計数部 １３ 釣り銭部 １４ 受領書発行部 １５ 金庫

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】チェッカー機能部と、キャッシャー機能部
   とを有する代金自動支払機能付きＰＯＳ装置であって、 チェッカー機能部は、客が購入した商品の品名、単価、
   販売点数、販売金額などの販売情報の入力処理を行い、
   少なくとも販売された商品代金の合計金額を含む販売情
   報をキャッシャー機能部に出力するものであり、 キャッシャー機能部は、チェッカー機能部から入力され
   た販売情報の内、少なくとも客が支払うべき商品代金の
   合計金額を表示し、入金された金額を計算して会計処理
   を行い、入金された金額と、商品代金とを清算して受領
   書を発行し、入金金額が商品代金の合計金額を超えてい
   るときには釣り銭を放出するものであることを特徴とす
   る代金自動支払機能付きＰＯＳ装置。
2. 【請求項２】チェッカー機能部は、販売店の係員が扱う
   バーコードスキャナ、キーボードのような入力装置を有
   し、 キャッシャー機能部は、客が通貨を投入する通貨投入装
   置を有することを特徴とする請求項１に記載の代金自動
   支払機能付きＰＯＳ装置。
3. 【請求項３】チェッカー機能部とキャッシャー機能部と
   は買物客の通路に沿って前後に配置され、 チェッカー機能部は、会計処理用の販売情報をキャッシ
   ャー機能部に出力すると共に、チェッカー機能部にて入
   力処理を受けた客に対してキャッシャー機能部に支払う
   べき商品の購入代金を表示するものであることを特徴と
   する請求項２に記載の代金自動支払機能付きＰＯＳ装
   置。