JP2000066261A - ブレ検出装置、ブレ補正カメラ及び交換レンズ - Google Patents
ブレ検出装置、ブレ補正カメラ及び交換レンズInfo
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- JP2000066261A JP2000066261A JP10232464A JP23246498A JP2000066261A JP 2000066261 A JP2000066261 A JP 2000066261A JP 10232464 A JP10232464 A JP 10232464A JP 23246498 A JP23246498 A JP 23246498A JP 2000066261 A JP2000066261 A JP 2000066261A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレセンサ用光学系と撮影光学系との視差の
影響を軽減することができるブレ検出装置、ブレ補正カ
メラ及び交換レンズを提供することである。 【解決手段】 被写体距離が無限遠のときには、撮影光
学系10の光軸Iとブレ検出用光学系17の光軸I’と
が略平行になり、撮影画面の中央における像が、撮像範
囲191の中央に位置する。このために、撮像範囲19
1内における画像データが選択されてブレ量が演算され
る。被写体距離が近距離のときには、光軸Iに対して光
軸I’が傾斜して、撮影光学系10とブレセンサ用光学
系17との間に視差が生じる。その結果、撮像範囲19
1ではなく撮像範囲192の中央に、撮影画面の中央に
おける像が位置する。このために、撮像範囲192内に
おける画像データが選択されてブレ量が演算される。こ
のように、撮像範囲をX軸方向に移動させて、画像デー
タの一部に基づいてブレ量が演算される。
影響を軽減することができるブレ検出装置、ブレ補正カ
メラ及び交換レンズを提供することである。 【解決手段】 被写体距離が無限遠のときには、撮影光
学系10の光軸Iとブレ検出用光学系17の光軸I’と
が略平行になり、撮影画面の中央における像が、撮像範
囲191の中央に位置する。このために、撮像範囲19
1内における画像データが選択されてブレ量が演算され
る。被写体距離が近距離のときには、光軸Iに対して光
軸I’が傾斜して、撮影光学系10とブレセンサ用光学
系17との間に視差が生じる。その結果、撮像範囲19
1ではなく撮像範囲192の中央に、撮影画面の中央に
おける像が位置する。このために、撮像範囲192内に
おける画像データが選択されてブレ量が演算される。こ
のように、撮像範囲をX軸方向に移動させて、画像デー
タの一部に基づいてブレ量が演算される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラなどの手ブ
レなどにより生ずる振動を検出するブレ検出装置、ブレ
補正カメラ及び交換レンズに関するものである。
レなどにより生ずる振動を検出するブレ検出装置、ブレ
補正カメラ及び交換レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、撮像した画像信号に基づいて
手ブレを検出して、手ブレを補正するビデオカメラなど
が知られている。また、撮像素子やAFに使用するライ
ンセンサなどの出力信号に基づいて手ブレを検出して、
手ブレを補正する銀塩スチルカメラが知られている。
手ブレを検出して、手ブレを補正するビデオカメラなど
が知られている。また、撮像素子やAFに使用するライ
ンセンサなどの出力信号に基づいて手ブレを検出して、
手ブレを補正する銀塩スチルカメラが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ブレ検出用の
撮像素子に被写体像を結ぶブレセンサ用光学系と、フィ
ルム面に被写体像を結ぶ撮影光学系とが離れていると、
視差(パララックス)が生ずる。このために、被写体が
遠距離にあるときと近距離にあるときとによって、ブレ
検出用の撮像素子が検出する撮影範囲内の領域が変化し
てしまうという問題点があった。
撮像素子に被写体像を結ぶブレセンサ用光学系と、フィ
ルム面に被写体像を結ぶ撮影光学系とが離れていると、
視差(パララックス)が生ずる。このために、被写体が
遠距離にあるときと近距離にあるときとによって、ブレ
検出用の撮像素子が検出する撮影範囲内の領域が変化し
てしまうという問題点があった。
【0004】本発明の課題は、ブレセンサ用光学系と撮
影光学系との視差の影響を軽減することができるブレ検
出装置、ブレ補正カメラ及び交換レンズを提供すること
である。
影光学系との視差の影響を軽減することができるブレ検
出装置、ブレ補正カメラ及び交換レンズを提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定するものではない。すなわ
ち、請求項1の発明は、撮影光学系(10,11;4
0,41)と、前記撮影光学系と異なる位置に設けられ
た検出用光学系(17;47)と、前記検出用光学系に
よって結像する被写体像を電気信号に変換する光電変換
部(19;49)と、前記電気信号に基づいて、ブレ量
を演算する演算部(20;50)と、撮影距離に応じ
て、前記撮影光学系と前記検出用光学系との視差を補正
する視差補正部(20;50)とを含むことを特徴とす
るブレ検出装置である。
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定するものではない。すなわ
ち、請求項1の発明は、撮影光学系(10,11;4
0,41)と、前記撮影光学系と異なる位置に設けられ
た検出用光学系(17;47)と、前記検出用光学系に
よって結像する被写体像を電気信号に変換する光電変換
部(19;49)と、前記電気信号に基づいて、ブレ量
を演算する演算部(20;50)と、撮影距離に応じ
て、前記撮影光学系と前記検出用光学系との視差を補正
する視差補正部(20;50)とを含むことを特徴とす
るブレ検出装置である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のブレ
検出装置において、前記光電変換部は、前記撮影光学系
の光軸(I)と直交し、かつ、前記検出用光学系の光軸
(I’,I'')と交差する仮想軸線(X)上に配置され
ていることを特徴とするブレ検出装置である。
検出装置において、前記光電変換部は、前記撮影光学系
の光軸(I)と直交し、かつ、前記検出用光学系の光軸
(I’,I'')と交差する仮想軸線(X)上に配置され
ていることを特徴とするブレ検出装置である。
【0007】請求項3の発明は、請求項2に記載のブレ
検出装置において、前記光電変換部は、その受光面(1
90;490)上における一部の範囲(191,19
2;491;492)を、ブレ検出領域として使用し、
前記視差補正部は、前記撮影距離に応じて、前記仮想軸
線に沿って前記ブレ検出領域を移動することを特徴とす
るブレ検出装置である。
検出装置において、前記光電変換部は、その受光面(1
90;490)上における一部の範囲(191,19
2;491;492)を、ブレ検出領域として使用し、
前記視差補正部は、前記撮影距離に応じて、前記仮想軸
線に沿って前記ブレ検出領域を移動することを特徴とす
るブレ検出装置である。
【0008】請求項4の発明は、請求項1に記載のブレ
検出装置において、前記視差補正部は、前記撮影距離に
応じて、前記検出用光学系の光軸を傾けることを特徴と
するブレ検出装置である。
検出装置において、前記視差補正部は、前記撮影距離に
応じて、前記検出用光学系の光軸を傾けることを特徴と
するブレ検出装置である。
【0009】請求項5の発明は、請求項1又は請求項4
に記載のブレ検出装置において、前記視差補正部は、前
記撮影光学系の光軸及び前記検出用光学系の光軸を含む
仮想面内において、前記検出用光学系及び前記光電変換
部を一体的に回転することを特徴とするブレ検出装置で
ある。
に記載のブレ検出装置において、前記視差補正部は、前
記撮影光学系の光軸及び前記検出用光学系の光軸を含む
仮想面内において、前記検出用光学系及び前記光電変換
部を一体的に回転することを特徴とするブレ検出装置で
ある。
【0010】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載のブレ検出装置において、前
記撮影光学系及び前記検出用光学系とは別に、ファイン
ダ光学系(22)を備えることを特徴とするブレ検出装
置である。
までのいずれか1項に記載のブレ検出装置において、前
記撮影光学系及び前記検出用光学系とは別に、ファイン
ダ光学系(22)を備えることを特徴とするブレ検出装
置である。
【0011】請求項7の発明は、請求項1から請求項6
までのいずれか1項に記載のブレ検出装置と、前記撮影
光学系の少なくとも一部を構成し、ブレを補正するブレ
補正光学系(11)と、前記ブレ補正光学系を駆動する
駆動部(13)と、前記ブレ量に基づいて、前記駆動部
を駆動制御する制御部(20)とを含むことを特徴とす
るブレ補正カメラ(1)である。
までのいずれか1項に記載のブレ検出装置と、前記撮影
光学系の少なくとも一部を構成し、ブレを補正するブレ
補正光学系(11)と、前記ブレ補正光学系を駆動する
駆動部(13)と、前記ブレ量に基づいて、前記駆動部
を駆動制御する制御部(20)とを含むことを特徴とす
るブレ補正カメラ(1)である。
【0012】請求項8の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載のブレ検出装置と、前記撮影
光学系の少なくとも一部を構成し、ブレを補正するブレ
補正光学系(41)と、前記ブレ補正光学系を駆動する
駆動部(43)と、前記ブレ量に基づいて、前記駆動部
を駆動制御する制御部(50)とを含むことを特徴とす
る交換レンズ(4)である。
までのいずれか1項に記載のブレ検出装置と、前記撮影
光学系の少なくとも一部を構成し、ブレを補正するブレ
補正光学系(41)と、前記ブレ補正光学系を駆動する
駆動部(43)と、前記ブレ量に基づいて、前記駆動部
を駆動制御する制御部(50)とを含むことを特徴とす
る交換レンズ(4)である。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、本発明の第1実施形態について、さらに詳しく
説明する。まず、本発明の第1実施形態に係るブレ検出
装置を内蔵するカメラについて説明し、このブレ検出装
置の概要を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係るカメラのブロック図である。
照して、本発明の第1実施形態について、さらに詳しく
説明する。まず、本発明の第1実施形態に係るブレ検出
装置を内蔵するカメラについて説明し、このブレ検出装
置の概要を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係るカメラのブロック図である。
【0014】カメラ1は、図1に示すように、撮影光学
系10,11と、AF駆動部12,18と、ブレ光学系
駆動部13と、位置検出部14と、結像面15と、被写
体距離検出部16と、ブレセンサ用光学系17と、光電
変換部19と、制御部20と、ドライバ21と、ファイ
ンダ光学系22とを備えている。
系10,11と、AF駆動部12,18と、ブレ光学系
駆動部13と、位置検出部14と、結像面15と、被写
体距離検出部16と、ブレセンサ用光学系17と、光電
変換部19と、制御部20と、ドライバ21と、ファイ
ンダ光学系22とを備えている。
【0015】撮影光学系10は、AF駆動部12によっ
て光軸I方向に移動して、焦点調節するフォーカス光学
系である。撮影光学系10は、撮影光学系11ととも
に、被写体像を結像面15に結ぶ。
て光軸I方向に移動して、焦点調節するフォーカス光学
系である。撮影光学系10は、撮影光学系11ととも
に、被写体像を結像面15に結ぶ。
【0016】撮影光学系11は、撮影光路を変更してブ
レを補正するブレ補正光学系である。撮影光学系11
は、例えば、光軸Iに対して直交する平面内(XY平面
内)で駆動する単レンズ又は複数枚のレンズ群である。
撮影光学系11は、撮影光学系10よりも結像面15寄
りに配置されている。撮影光学系11は、結像面15上
の像が手ブレなどによって移動するときに、移動方向と
逆方向に像が移動するように、光軸Iと直交する方向に
駆動してブレを打ち消す。撮影光学系11は、例えば、
4本のワイヤなどの支持部材によって、移動自在に支持
されている。
レを補正するブレ補正光学系である。撮影光学系11
は、例えば、光軸Iに対して直交する平面内(XY平面
内)で駆動する単レンズ又は複数枚のレンズ群である。
撮影光学系11は、撮影光学系10よりも結像面15寄
りに配置されている。撮影光学系11は、結像面15上
の像が手ブレなどによって移動するときに、移動方向と
逆方向に像が移動するように、光軸Iと直交する方向に
駆動してブレを打ち消す。撮影光学系11は、例えば、
4本のワイヤなどの支持部材によって、移動自在に支持
されている。
【0017】ブレ光学系駆動部13は、駆動力を発生し
て撮影光学系11を駆動するアクチュエータである。ブ
レ光学系駆動部13は、例えば、ヨーク及びマグネット
が形成する磁気回路内にコイルを配置し、このコイルに
駆動電流が流れると、フレミングの左手の法則により電
磁力を発生するボイスコイルモータ(Voice Co
il Motor(以下、VCMという))である。ブ
レ光学系駆動部13は、撮影光学系11をX軸方向に駆
動し、撮影光学系11をY軸方向に駆動するVCMにつ
いては、図示を省略する。
て撮影光学系11を駆動するアクチュエータである。ブ
レ光学系駆動部13は、例えば、ヨーク及びマグネット
が形成する磁気回路内にコイルを配置し、このコイルに
駆動電流が流れると、フレミングの左手の法則により電
磁力を発生するボイスコイルモータ(Voice Co
il Motor(以下、VCMという))である。ブ
レ光学系駆動部13は、撮影光学系11をX軸方向に駆
動し、撮影光学系11をY軸方向に駆動するVCMにつ
いては、図示を省略する。
【0018】位置検出部14は、撮影光学系11の実際
の位置を検出し、現在位置信号(位置検出信号)を出力
する装置である。位置検出部14は、赤外発光ダイオー
ド(IRED)と、撮影光学系11とともに移動するス
リットと、このスリットを通過した光の重心位置を検出
する位置検出素子(PSD)とを備えている。位置検出
部14は、現在位置信号を制御部20にフィードバック
する。位置検出部14は、撮影光学系11のX軸方向の
位置を検出し、撮影光学系11のY軸方向の位置を検出
する装置については、図示を省略する。
の位置を検出し、現在位置信号(位置検出信号)を出力
する装置である。位置検出部14は、赤外発光ダイオー
ド(IRED)と、撮影光学系11とともに移動するス
リットと、このスリットを通過した光の重心位置を検出
する位置検出素子(PSD)とを備えている。位置検出
部14は、現在位置信号を制御部20にフィードバック
する。位置検出部14は、撮影光学系11のX軸方向の
位置を検出し、撮影光学系11のY軸方向の位置を検出
する装置については、図示を省略する。
【0019】結像面15は、撮影光学系10,11を透
過した光線が像を結ぶ平面である。結像面15には、銀
塩フィルムが配置されている。
過した光線が像を結ぶ平面である。結像面15には、銀
塩フィルムが配置されている。
【0020】被写体距離検出部16は、被写体までの距
離を検出するものである。被写体距離検出部16は、被
写体に向けて赤外線を照射するIRED16aと、AF
センサ用光学系16bと、被写体からの反射光が入射す
るAFセンサ16cとを備えている。被写体距離検出部
16は、被写体距離に関する被写体距離信号を出力す
る。
離を検出するものである。被写体距離検出部16は、被
写体に向けて赤外線を照射するIRED16aと、AF
センサ用光学系16bと、被写体からの反射光が入射す
るAFセンサ16cとを備えている。被写体距離検出部
16は、被写体距離に関する被写体距離信号を出力す
る。
【0021】ブレセンサ用光学系17は、被写体の像を
光電変換素子18に結ぶ光学系である。ブレセンサ用光
学系17は、AF駆動部18によって光軸I’方向に移
動して焦点調節する。ブレセンサ用光学系17は、撮影
光学系10,11とは別に設けられた検出用光学系であ
り、これらとは異なる位置に設けられている。ブレセン
サ用光学系17は、その光軸I’と光軸Iとが離れてい
るために、撮影光学系10,11との位置の相違から視
差を生じる。
光電変換素子18に結ぶ光学系である。ブレセンサ用光
学系17は、AF駆動部18によって光軸I’方向に移
動して焦点調節する。ブレセンサ用光学系17は、撮影
光学系10,11とは別に設けられた検出用光学系であ
り、これらとは異なる位置に設けられている。ブレセン
サ用光学系17は、その光軸I’と光軸Iとが離れてい
るために、撮影光学系10,11との位置の相違から視
差を生じる。
【0022】光電変換部19は、受光面190上の被写
体像を電気信号に変換するものである。光電変換部19
は、例えば、ブレを光学的に検出するCCDやMOS型
撮像デバイスなどの固体撮像素子である。光電変換部1
9は、被写体像に関する画像データを電気信号として制
御部20に出力する。光電変換部19は、結像面15と
同一平面上又は平行に配置されている。
体像を電気信号に変換するものである。光電変換部19
は、例えば、ブレを光学的に検出するCCDやMOS型
撮像デバイスなどの固体撮像素子である。光電変換部1
9は、被写体像に関する画像データを電気信号として制
御部20に出力する。光電変換部19は、結像面15と
同一平面上又は平行に配置されている。
【0023】図2は、撮影光学系とブレセンサ用光学系
との間に視差があるときの撮影範囲と撮像範囲との位置
関係を概略的に示す図である。図2に示す撮像範囲21
は、被写体が遠距離のときに光電変換部19が検出する
範囲であり、撮像範囲22は、被写体が近距離のときに
光電変換部19が検出する範囲である。光電変換部19
は、ブレセンサとして使用するときには、10μm程度
の精度で像の動きを検出する。光電変換部19は、固体
撮像素子の画素サイズとチップサイズより、撮影範囲2
0全体ではなくその一部を切り出して検出する。通常、
主要な被写体は、画面中央に位置することが多く、光電
変換部19が画面中央を検出しているものと撮影者も期
待している。しかし、ブレセンサ用光学系17と撮影光
学系10,11との間には、図1に示すように、視差が
生じている。このために、光電変換部19は、図2に示
すように、被写体が遠いときに撮影画面の中央付近を検
出していても、被写体が近いときには、撮影画面の中央
とは異なる位置を検出してしまう。
との間に視差があるときの撮影範囲と撮像範囲との位置
関係を概略的に示す図である。図2に示す撮像範囲21
は、被写体が遠距離のときに光電変換部19が検出する
範囲であり、撮像範囲22は、被写体が近距離のときに
光電変換部19が検出する範囲である。光電変換部19
は、ブレセンサとして使用するときには、10μm程度
の精度で像の動きを検出する。光電変換部19は、固体
撮像素子の画素サイズとチップサイズより、撮影範囲2
0全体ではなくその一部を切り出して検出する。通常、
主要な被写体は、画面中央に位置することが多く、光電
変換部19が画面中央を検出しているものと撮影者も期
待している。しかし、ブレセンサ用光学系17と撮影光
学系10,11との間には、図1に示すように、視差が
生じている。このために、光電変換部19は、図2に示
すように、被写体が遠いときに撮影画面の中央付近を検
出していても、被写体が近いときには、撮影画面の中央
とは異なる位置を検出してしまう。
【0024】図3は、本発明の第1実施形態に係るカメ
ラの正面図である。光電変換部19は、図1及び図3に
示すように、撮影光学系10の光軸Iと直交し、かつ、
ブレセンサ用光学系17の光軸I’と交差する仮想軸線
上(X軸方向)に配置されている。光電変換部19は、
受光面190が長方形であり、その長辺がX軸と平行に
配置されている。
ラの正面図である。光電変換部19は、図1及び図3に
示すように、撮影光学系10の光軸Iと直交し、かつ、
ブレセンサ用光学系17の光軸I’と交差する仮想軸線
上(X軸方向)に配置されている。光電変換部19は、
受光面190が長方形であり、その長辺がX軸と平行に
配置されている。
【0025】図1に示す制御部20は、光電変換部19
が出力する画像データに基づいて、手ブレの大きさ及び
方向を演算するマイクロコンピュータである。また、制
御部20は、手ブレ量に応じてブレ光学系駆動部13を
駆動制御したり、AFセンサ16cが出力する被写体距
離情報に基づいて、AF駆動部12,18を駆動制御す
る。制御部20は、光電変換部19が2値化した画像デ
ータを出力するときには、この画像データをポートから
取り込み、光電変換部19がアナログ信号を出力すると
きには、A/Dコンバータで変換したディジタル信号を
取り込む。
が出力する画像データに基づいて、手ブレの大きさ及び
方向を演算するマイクロコンピュータである。また、制
御部20は、手ブレ量に応じてブレ光学系駆動部13を
駆動制御したり、AFセンサ16cが出力する被写体距
離情報に基づいて、AF駆動部12,18を駆動制御す
る。制御部20は、光電変換部19が2値化した画像デ
ータを出力するときには、この画像データをポートから
取り込み、光電変換部19がアナログ信号を出力すると
きには、A/Dコンバータで変換したディジタル信号を
取り込む。
【0026】制御部20は、図3に示すように、ブレの
検出に利用する領域として、受光面190上の一部を使
用する。制御部20は、受光面190上の全領域よりも
狭い領域内における画像データに基づいて、ブレを検出
する。制御部20は、AFセンサ16cが出力する被写
体距離情報に応じて、ブレの検出に利用する領域をX軸
方向に移動して、ブレセンサ用光学系17と撮影光学系
10,11との位置の相違から生ずる視差を補正する。
制御部20は、図3に示すように、被写体距離が無限遠
であるときには、撮像範囲191内における画像データ
に基づいてブレを検出し、被写体距離が近距離であると
きには、撮像範囲192内における画像データに基づい
てブレを検出する。
検出に利用する領域として、受光面190上の一部を使
用する。制御部20は、受光面190上の全領域よりも
狭い領域内における画像データに基づいて、ブレを検出
する。制御部20は、AFセンサ16cが出力する被写
体距離情報に応じて、ブレの検出に利用する領域をX軸
方向に移動して、ブレセンサ用光学系17と撮影光学系
10,11との位置の相違から生ずる視差を補正する。
制御部20は、図3に示すように、被写体距離が無限遠
であるときには、撮像範囲191内における画像データ
に基づいてブレを検出し、被写体距離が近距離であると
きには、撮像範囲192内における画像データに基づい
てブレを検出する。
【0027】制御部20は、例えば、前回撮像したフレ
ームと今回撮像したフレームとを画素を少しずつずら
し、相関の最大になるずれ分を演算して、前回から今回
までのサンプリング間隔中に生じた手ブレ量を検出す
る。制御部20は、手ブレを打ち消すために、撮影光学
系10を目標位置に駆動するための目標位置信号を演算
する。制御部20は、位置検出部14が出力する現在位
置信号を、A/Dコンバータによってディジタル信号に
変換して取り込む。制御部20は、現在位置信号と目標
位置信号との差分から駆動信号を演算して、この駆動信
号をポートから出力する。制御部20には、AF駆動部
12,18と、位置検出部14と、IRED16aと、
AFセンサ16cと、光電変換部19と、ドライバ21
とが接続されている。
ームと今回撮像したフレームとを画素を少しずつずら
し、相関の最大になるずれ分を演算して、前回から今回
までのサンプリング間隔中に生じた手ブレ量を検出す
る。制御部20は、手ブレを打ち消すために、撮影光学
系10を目標位置に駆動するための目標位置信号を演算
する。制御部20は、位置検出部14が出力する現在位
置信号を、A/Dコンバータによってディジタル信号に
変換して取り込む。制御部20は、現在位置信号と目標
位置信号との差分から駆動信号を演算して、この駆動信
号をポートから出力する。制御部20には、AF駆動部
12,18と、位置検出部14と、IRED16aと、
AFセンサ16cと、光電変換部19と、ドライバ21
とが接続されている。
【0028】ドライバ21は、制御部20が出力する駆
動信号に基づいて、ブレ光学系駆動部13に電力を供給
するものである。ドライバ21は、電流増幅を行って、
ブレ光学系駆動部13に駆動電流を流す。ドライバ21
には、ブレ光学系駆動部13が接続されている。
動信号に基づいて、ブレ光学系駆動部13に電力を供給
するものである。ドライバ21は、電流増幅を行って、
ブレ光学系駆動部13に駆動電流を流す。ドライバ21
には、ブレ光学系駆動部13が接続されている。
【0029】ファインダ光学系22は、撮影者の目によ
って撮影範囲を確認するための光学系である。ファイン
ダ光学系22は、対物光学系22aと、接眼光学系22
bとを備えている。ファインダ光学系22は、撮影光学
系10,11及びブレセンサ用光学系17とは別に設け
られた光学系であり、これらとは異なる位置に設けられ
ている。
って撮影範囲を確認するための光学系である。ファイン
ダ光学系22は、対物光学系22aと、接眼光学系22
bとを備えている。ファインダ光学系22は、撮影光学
系10,11及びブレセンサ用光学系17とは別に設け
られた光学系であり、これらとは異なる位置に設けられ
ている。
【0030】つぎに、本発明の第1実施形態に係るカメ
ラの動作を説明する。制御部20がIRED16aを発
光させると、被写体からの反射光がAFセンサ16cに
よって検出される。制御部20は、AFセンサ16cが
出力する被写体距離信号に基づいて、AF駆動部12,
18を駆動制御する。撮影光学系10は、光軸I方向に
駆動して、被写体像を結像面15に結ぶために焦点調節
し、ブレセンサ用光学系17は、光軸I’方向に駆動し
て、光電変換部19の受光面190に被写体像を結ぶた
めに焦点調節する。光電変換部19は、受光面190上
の全範囲における画像データを制御部20に出力する。
ラの動作を説明する。制御部20がIRED16aを発
光させると、被写体からの反射光がAFセンサ16cに
よって検出される。制御部20は、AFセンサ16cが
出力する被写体距離信号に基づいて、AF駆動部12,
18を駆動制御する。撮影光学系10は、光軸I方向に
駆動して、被写体像を結像面15に結ぶために焦点調節
し、ブレセンサ用光学系17は、光軸I’方向に駆動し
て、光電変換部19の受光面190に被写体像を結ぶた
めに焦点調節する。光電変換部19は、受光面190上
の全範囲における画像データを制御部20に出力する。
【0031】制御部20は、被写体距離に応じて、撮像
範囲がX軸方向に移動するように、光電変換部19が出
力する画像データの一部を選択してブレ量を演算する。
例えば、被写体距離が無限遠のときには、撮影光学系1
0,11の光軸Iとブレセンサ用光学系17の光軸I’
とが略平行になるために、撮影画面の中央における像
が、撮像範囲191の略中央に位置する。このために、
制御部20は、光電変換部19が出力する画像データの
うち、図3に示す撮像範囲191内における画像データ
を選択してブレ量を検出する。
範囲がX軸方向に移動するように、光電変換部19が出
力する画像データの一部を選択してブレ量を演算する。
例えば、被写体距離が無限遠のときには、撮影光学系1
0,11の光軸Iとブレセンサ用光学系17の光軸I’
とが略平行になるために、撮影画面の中央における像
が、撮像範囲191の略中央に位置する。このために、
制御部20は、光電変換部19が出力する画像データの
うち、図3に示す撮像範囲191内における画像データ
を選択してブレ量を検出する。
【0032】一方、被写体距離が近距離のときには、撮
影光学系10,11の光軸Iに対してブレセンサ用光学
系17の光軸I''が傾斜して、撮影光学系10,11と
ブレセンサ用光学系17との間に視差が生じる。その結
果、撮像範囲191ではなく撮像範囲192の略中央
に、撮影画面の中央における像が位置する。このため
に、制御部20は、光電変換部19が出力する画像デー
タのうち、図3に示す撮像範囲192内における画像デ
ータを選択してブレ量を検出する。制御部20は、演算
したブレ量に応じて、ブレ光学系駆動部13を駆動制御
し、撮影光学系11がブレを補正する。
影光学系10,11の光軸Iに対してブレセンサ用光学
系17の光軸I''が傾斜して、撮影光学系10,11と
ブレセンサ用光学系17との間に視差が生じる。その結
果、撮像範囲191ではなく撮像範囲192の略中央
に、撮影画面の中央における像が位置する。このため
に、制御部20は、光電変換部19が出力する画像デー
タのうち、図3に示す撮像範囲192内における画像デ
ータを選択してブレ量を検出する。制御部20は、演算
したブレ量に応じて、ブレ光学系駆動部13を駆動制御
し、撮影光学系11がブレを補正する。
【0033】本発明の第1実施形態に係るカメラは、以
下に記載する効果を有する。 (1) 本発明の第1実施形態は、被写体距離に応じて
撮像範囲をX軸方向に移動して、制御部20によってブ
レ量を演算する。その結果、撮影光学系10,11とブ
レセンサ用光学系17との間に生ずる視差を解消するこ
とができるために、被写体距離にかかわらず光電変換部
19によって撮影範囲の略中央を検出して、ブレ量を正
確に演算することができる。
下に記載する効果を有する。 (1) 本発明の第1実施形態は、被写体距離に応じて
撮像範囲をX軸方向に移動して、制御部20によってブ
レ量を演算する。その結果、撮影光学系10,11とブ
レセンサ用光学系17との間に生ずる視差を解消するこ
とができるために、被写体距離にかかわらず光電変換部
19によって撮影範囲の略中央を検出して、ブレ量を正
確に演算することができる。
【0034】(2) 本発明の第1実施形態は、光電変
換部19が出力する画像データの一部を選択してブレ量
を演算するために、演算量を軽減することができるとと
もに、演算時間を短くすることができる。
換部19が出力する画像データの一部を選択してブレ量
を演算するために、演算量を軽減することができるとと
もに、演算時間を短くすることができる。
【0035】(第2実施形態)図4は、本発明の第2実
施形態に係るカメラのブロック図である。なお、以下で
は、図1に示した部材又はブロックと同一の部材又はブ
ロックは、同一の番号を付して説明し、その詳細な説明
を省略する。本発明の第2実施形態は、第1実施形態と
異なり、撮影光学系10,11の光軸I及びブレセンサ
用光学系17の光軸I’,I''を含む仮想平面内におい
て、ブレセンサ用光学系17、AF駆動部18及び光電
変換部29を一体的に回転自在にする他の実施形態であ
る。
施形態に係るカメラのブロック図である。なお、以下で
は、図1に示した部材又はブロックと同一の部材又はブ
ロックは、同一の番号を付して説明し、その詳細な説明
を省略する。本発明の第2実施形態は、第1実施形態と
異なり、撮影光学系10,11の光軸I及びブレセンサ
用光学系17の光軸I’,I''を含む仮想平面内におい
て、ブレセンサ用光学系17、AF駆動部18及び光電
変換部29を一体的に回転自在にする他の実施形態であ
る。
【0036】保持筒30は、ブレセンサ用光学系17、
AF駆動部18及び光電変換部29を保持する部材であ
る。保持筒30は、その先端部(開口部)にブレセンサ
用光学系17を取り付ており、後端部(底部)に光電変
換部29を取り付けている。保持筒30は、そのの外周
部にAF駆動部18を取り付けている。保持筒30は、
撮影光学系10,11の光軸I及びブレセンサ用光学系
17の光軸I’,I''を含む仮想平面内において、軸3
0aを中心に回転自在に支持されている。
AF駆動部18及び光電変換部29を保持する部材であ
る。保持筒30は、その先端部(開口部)にブレセンサ
用光学系17を取り付ており、後端部(底部)に光電変
換部29を取り付けている。保持筒30は、そのの外周
部にAF駆動部18を取り付けている。保持筒30は、
撮影光学系10,11の光軸I及びブレセンサ用光学系
17の光軸I’,I''を含む仮想平面内において、軸3
0aを中心に回転自在に支持されている。
【0037】保持筒駆動部31は、保持筒30を回転す
るための駆動力を発生するアクチュエータである。保持
筒駆動部31は、制御部20に接続されている。保持筒
駆動部31は、被写体距離に応じて、図中二点鎖線に示
すように保持筒30を回転する。
るための駆動力を発生するアクチュエータである。保持
筒駆動部31は、制御部20に接続されている。保持筒
駆動部31は、被写体距離に応じて、図中二点鎖線に示
すように保持筒30を回転する。
【0038】つぎに、本発明の第2実施形態に係るカメ
ラの動作を説明する。制御部20は、AFセンサ16c
が出力する被写体距離情報に基づいて、AF駆動部1
2,18を駆動制御する。また、制御部20は、この被
写体距離情報に基づいて、光軸Iに対して光軸I’を傾
ける角度を演算し、保持筒駆動部31がこの角度分だけ
駆動する。その結果、撮影光学系10の中心とブレセン
サ用光学系17の中心を結ぶ方向に、ブレセンサ用光学
系17の光軸I’が振られる。
ラの動作を説明する。制御部20は、AFセンサ16c
が出力する被写体距離情報に基づいて、AF駆動部1
2,18を駆動制御する。また、制御部20は、この被
写体距離情報に基づいて、光軸Iに対して光軸I’を傾
ける角度を演算し、保持筒駆動部31がこの角度分だけ
駆動する。その結果、撮影光学系10の中心とブレセン
サ用光学系17の中心を結ぶ方向に、ブレセンサ用光学
系17の光軸I’が振られる。
【0039】本発明の第2実施形態に係るカメラは、以
下に記載する効果を有する。 (1) 本発明の第2実施形態は、被写体距離に応じ
て、ブレセンサ用光学系17の光軸I’が撮影光学系1
0,11の光軸Iに対して傾く。その結果、撮影光学系
10,11とブレセンサ用光学系17との間に生ずる視
差を解消することができるために、光電変換部29によ
って撮影範囲の略中央を検出して、ブレ量を正確に演算
することができる。
下に記載する効果を有する。 (1) 本発明の第2実施形態は、被写体距離に応じ
て、ブレセンサ用光学系17の光軸I’が撮影光学系1
0,11の光軸Iに対して傾く。その結果、撮影光学系
10,11とブレセンサ用光学系17との間に生ずる視
差を解消することができるために、光電変換部29によ
って撮影範囲の略中央を検出して、ブレ量を正確に演算
することができる。
【0040】(2) 本発明の第2実施形態は、被写体
距離にかかわらず、受光面290上の全領域における画
像データをブレ量の演算に使用するために、第1実施形
態に比べて、受光面290が小さくなり光電変換部29
を小型にすることができる。
距離にかかわらず、受光面290上の全領域における画
像データをブレ量の演算に使用するために、第1実施形
態に比べて、受光面290が小さくなり光電変換部29
を小型にすることができる。
【0041】(第3実施形態)図5は、本発明の第3実
施形態に係る交換レンズのブロック図である。本発明の
第3実施形態は、第1実施形態に係るカメラ1における
ブレ検出装置を、一眼レフカメラの交換レンズ4に搭載
した他の実施形態である。以下では、図1に示すブロッ
ク又は部材と同一のブロック又は部材は、対応する番号
を付して説明し、その詳細な説明を省略する。
施形態に係る交換レンズのブロック図である。本発明の
第3実施形態は、第1実施形態に係るカメラ1における
ブレ検出装置を、一眼レフカメラの交換レンズ4に搭載
した他の実施形態である。以下では、図1に示すブロッ
ク又は部材と同一のブロック又は部材は、対応する番号
を付して説明し、その詳細な説明を省略する。
【0042】交換レンズ4は、図5に示すように、撮影
光学系40,41と、AF駆動部42,48と、ブレ光
学系駆動部43と、位置検出部44と、ブレセンサ用光
学系47と、光電変換部49と、レンズ側制御部50
と、ドライバ51とを備えている。レンズ側マウント部
4aは、カメラボディと着脱自在に係合する部分であ
る。電気接点4bは、図示しないボディ側制御部との間
で情報を伝達する部分である。
光学系40,41と、AF駆動部42,48と、ブレ光
学系駆動部43と、位置検出部44と、ブレセンサ用光
学系47と、光電変換部49と、レンズ側制御部50
と、ドライバ51とを備えている。レンズ側マウント部
4aは、カメラボディと着脱自在に係合する部分であ
る。電気接点4bは、図示しないボディ側制御部との間
で情報を伝達する部分である。
【0043】図6は、本発明の第3実施形態に係る交換
レンズの正面図である。光電変換部49は、図5及び図
6に示すように、撮影光学系40の光軸Iと直交し、か
つ、ブレセンサ用光学系47の光軸I’と交差する仮想
軸線上(X軸方向)に配置されている。光電変換部49
は、受光面490が長方形であり、その長辺がX軸と平
行に配置されている。
レンズの正面図である。光電変換部49は、図5及び図
6に示すように、撮影光学系40の光軸Iと直交し、か
つ、ブレセンサ用光学系47の光軸I’と交差する仮想
軸線上(X軸方向)に配置されている。光電変換部49
は、受光面490が長方形であり、その長辺がX軸と平
行に配置されている。
【0044】つぎに、本発明の第3実施形態に係る交換
レンズの動作を説明する。図示しないボディ側制御部
は、カメラボディ側に設けたAFセンサによって被写体
距離を検出し、レンズ側制御部50は、この被写体距離
信号に基づいてAF駆動部42,48を駆動制御する。
光電変換部49は、受光面490上の全領域における画
像データをレンズ側制御部50に出力する。レンズ側制
御部50は、被写体距離に応じて、撮像範囲がX軸方向
に移動するように、光電変換部49が出力する画像デー
タの一部を選択してブレ量を演算する。レンズ側制御部
50は、被写体距離が無限遠であるときには、撮像範囲
491内における画像データを選択してブレを検出し、
被写体距離が近距離であるときには、撮像範囲492内
における画像データを選択してブレを検出する。本発明
の第3実施形態に係る交換レンズは、第1実施形態と同
一の効果を有する。
レンズの動作を説明する。図示しないボディ側制御部
は、カメラボディ側に設けたAFセンサによって被写体
距離を検出し、レンズ側制御部50は、この被写体距離
信号に基づいてAF駆動部42,48を駆動制御する。
光電変換部49は、受光面490上の全領域における画
像データをレンズ側制御部50に出力する。レンズ側制
御部50は、被写体距離に応じて、撮像範囲がX軸方向
に移動するように、光電変換部49が出力する画像デー
タの一部を選択してブレ量を演算する。レンズ側制御部
50は、被写体距離が無限遠であるときには、撮像範囲
491内における画像データを選択してブレを検出し、
被写体距離が近距離であるときには、撮像範囲492内
における画像データを選択してブレを検出する。本発明
の第3実施形態に係る交換レンズは、第1実施形態と同
一の効果を有する。
【0045】(第4実施形態)図7は、本発明の第4実
施形態に係る交換レンズのブロック図である。以下で
は、図4に示すブロック又は部材と同一のブロック又は
部材は、対応する番号を付して説明し、その詳細な説明
を省略する。本発明の第4実施形態は、第2実施形態に
係るカメラ1におけるブレ検出装置を、一眼レフカメラ
の交換レンズ4に搭載した他の実施形態である。
施形態に係る交換レンズのブロック図である。以下で
は、図4に示すブロック又は部材と同一のブロック又は
部材は、対応する番号を付して説明し、その詳細な説明
を省略する。本発明の第4実施形態は、第2実施形態に
係るカメラ1におけるブレ検出装置を、一眼レフカメラ
の交換レンズ4に搭載した他の実施形態である。
【0046】レンズ側制御部50は、カメラボディ側に
設けたAFセンサが出力する被写体距離情報に基づい
て、AF駆動部42,48を駆動制御する。また、レン
ズ側制御部50は、光軸Iに対して光軸I’を傾ける角
度を演算する。レンズ側制御部50は、この角度に応じ
て保持筒駆動部61を駆動制御する。その結果、軸60
aを中心に保持筒60が回転して、ブレセンサ用光学系
47の光軸I’が撮影光学系40,41の光軸Iに対し
て傾く。本発明の第4実施形態に係る交換レンズは、第
2実施形態と同一の効果を有する。
設けたAFセンサが出力する被写体距離情報に基づい
て、AF駆動部42,48を駆動制御する。また、レン
ズ側制御部50は、光軸Iに対して光軸I’を傾ける角
度を演算する。レンズ側制御部50は、この角度に応じ
て保持筒駆動部61を駆動制御する。その結果、軸60
aを中心に保持筒60が回転して、ブレセンサ用光学系
47の光軸I’が撮影光学系40,41の光軸Iに対し
て傾く。本発明の第4実施形態に係る交換レンズは、第
2実施形態と同一の効果を有する。
【0047】(他の実施形態)本発明は、以上説明した
実施形態に限定するものではなく、以下に記載するよう
に、種々の変形又は変更が可能であって、これらも本発
明の均等の範囲内である。 (1) 本発明の実施形態は、アクティブ方式による測
距を例に挙げて説明したが、これに限定するものではな
い。例えば、デフォーカス量を検出して測距するパッシ
ブ方式であってもよい。この場合には、AF駆動部1
2,17は、デフォーカス量に基づいて、撮影光学系1
0,40及びブレセンサ用光学系17,47を駆動す
る。パッシブ方式では、撮影光学系10,40の繰り出
し量をエンコーダなどによって検出して、被写体距離を
検出することができる。
実施形態に限定するものではなく、以下に記載するよう
に、種々の変形又は変更が可能であって、これらも本発
明の均等の範囲内である。 (1) 本発明の実施形態は、アクティブ方式による測
距を例に挙げて説明したが、これに限定するものではな
い。例えば、デフォーカス量を検出して測距するパッシ
ブ方式であってもよい。この場合には、AF駆動部1
2,17は、デフォーカス量に基づいて、撮影光学系1
0,40及びブレセンサ用光学系17,47を駆動す
る。パッシブ方式では、撮影光学系10,40の繰り出
し量をエンコーダなどによって検出して、被写体距離を
検出することができる。
【0048】(2) 本発明の実施形態は、AFセンサ
16cが出力する被写体距離情報に基づいて、保持筒駆
動部31,61を駆動しているが、撮影光学系10の繰
り出し量に基づいて、保持筒駆動部31,61を駆動し
てもよい。また、保持筒駆動部31,61を省略し、撮
影光学系10の繰り出し動作と連動するカム機構部など
によって保持筒30,60を駆動してもよい。
16cが出力する被写体距離情報に基づいて、保持筒駆
動部31,61を駆動しているが、撮影光学系10の繰
り出し量に基づいて、保持筒駆動部31,61を駆動し
てもよい。また、保持筒駆動部31,61を省略し、撮
影光学系10の繰り出し動作と連動するカム機構部など
によって保持筒30,60を駆動してもよい。
【0049】(3) 本発明の実施形態は、撮影光学系
10,11,40,41とブレセンサ用光学系17,4
7とをX軸方向(横方向)に配置した場合を例に挙げて
説明したが、これらをY軸方向(縦方向)又は斜めに配
置してもよい。
10,11,40,41とブレセンサ用光学系17,4
7とをX軸方向(横方向)に配置した場合を例に挙げて
説明したが、これらをY軸方向(縦方向)又は斜めに配
置してもよい。
【0050】(4) 本発明の実施形態は、2つの撮影
光学系10,11,40,41を備えるカメラ1又は交
換レンズ4を例に挙げて説明したが、これに限定するも
のではない。例えば、撮影光学系10,40を省略して
もよいし、撮影光学系10,11,40,41を光軸I
方向に駆動して、焦点距離を連続的に変えてもよい。
光学系10,11,40,41を備えるカメラ1又は交
換レンズ4を例に挙げて説明したが、これに限定するも
のではない。例えば、撮影光学系10,40を省略して
もよいし、撮影光学系10,11,40,41を光軸I
方向に駆動して、焦点距離を連続的に変えてもよい。
【0051】(5) 本発明の実施形態は、保持筒駆動
部31,61によって保持筒30,60を駆動して、ブ
レセンサ用光学系17,47の光軸I’を傾ける場合を
例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。
例えば、ブレセンサ用光学系17,47を、光軸I’に
対して直交する方向にシフトさせてもよい。また、ブレ
センサ用光学系17,47中にミラーなどを配置し、こ
のミラーなどを傾けて光軸I’を傾けてもよい。
部31,61によって保持筒30,60を駆動して、ブ
レセンサ用光学系17,47の光軸I’を傾ける場合を
例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。
例えば、ブレセンサ用光学系17,47を、光軸I’に
対して直交する方向にシフトさせてもよい。また、ブレ
センサ用光学系17,47中にミラーなどを配置し、こ
のミラーなどを傾けて光軸I’を傾けてもよい。
【0052】(6) 本発明の実施形態は、レンズ一体
型のカメラ1、一眼レフカメラの交換レンズ4を例に挙
げて説明したが、交換レンズ4に限らず中間アダプタな
どにも本発明を適用することができる。また、結像面1
5に銀塩フィルムを設置した場合を例に挙げて説明した
が、CCDやMOS型撮像デバイスなどの固体撮像素子
を設置してもよい。
型のカメラ1、一眼レフカメラの交換レンズ4を例に挙
げて説明したが、交換レンズ4に限らず中間アダプタな
どにも本発明を適用することができる。また、結像面1
5に銀塩フィルムを設置した場合を例に挙げて説明した
が、CCDやMOS型撮像デバイスなどの固体撮像素子
を設置してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、被写体像を光電変換部に結像させる検出用光学系
と撮影光学系との視差を、撮影距離に応じて補正する視
差補正部を備えるので、撮影距離にかかわらず撮影範囲
の略中央を検出して、ブレ量を正確に演算することがで
きる。
れば、被写体像を光電変換部に結像させる検出用光学系
と撮影光学系との視差を、撮影距離に応じて補正する視
差補正部を備えるので、撮影距離にかかわらず撮影範囲
の略中央を検出して、ブレ量を正確に演算することがで
きる。
【図1】本発明の第1実施形態に係るカメラのブロック
図である。
図である。
【図2】撮影光学系とブレセンサ用光学系との間に視差
があるときの撮影範囲と撮像範囲との位置関係を概略的
に示す図である。
があるときの撮影範囲と撮像範囲との位置関係を概略的
に示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るカメラの正面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の第2実施形態に係るカメラのブロック
図である。
図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る交換レンズのブロ
ック図である。
ック図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る交換レンズの正面
図である。
図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る交換レンズのブロ
ック図である。
ック図である。
1 カメラ 4 交換レンズ 10,11,40,41 撮影光学系 13,43 ブレ光学系駆動部 16 被写体距離検出部 17,47 ブレセンサ用光学系 19,49 光電変換部 20 制御部 50 レンズ側制御部 60 保持筒 61 保持筒駆動部 190,490 受光面 191,192,491,492 撮像範囲 I,I’,I'' 光軸
Claims (8)
- 【請求項1】 撮影光学系と、 前記撮影光学系と異なる位置に設けられた検出用光学系
と、 前記検出用光学系によって結像する被写体像を電気信号
に変換する光電変換部と、 前記電気信号に基づいて、ブレ量を演算する演算部と、 撮影距離に応じて、前記撮影光学系と前記検出用光学系
との視差を補正する視差補正部と、 を含むことを特徴とするブレ検出装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のブレ検出装置におい
て、 前記光電変換部は、前記撮影光学系の光軸と直交し、か
つ、前記検出用光学系の光軸と交差する仮想軸線上に配
置されていること、 を特徴とするブレ検出装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載のブレ検出装置におい
て、 前記光電変換部は、その受光面上における一部の範囲
を、ブレ検出領域として使用し、 前記視差補正部は、前記撮影距離に応じて、前記仮想軸
線に沿って前記ブレ検出領域を移動すること、 を特徴とするブレ検出装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載のブレ検出装置におい
て、 前記視差補正部は、前記撮影距離に応じて、前記検出用
光学系の光軸を傾けること、 を特徴とするブレ検出装置。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項4に記載のブレ検出
装置において、 前記視差補正部は、前記撮影光学系の光軸及び前記検出
用光学系の光軸を含む仮想平面内において、前記検出用
光学系及び前記光電変換部を一体的に回転すること、 を特徴とするブレ検出装置。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
項に記載のブレ検出装置において、 前記撮影光学系及び前記検出用光学系とは別に、ファイ
ンダ光学系を備えること、 を特徴とするブレ検出装置。 - 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
項に記載のブレ検出装置と、 前記撮影光学系の少なくとも一部を構成し、ブレを補正
するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 前記ブレ量に基づいて、前記駆動部を駆動制御する制御
部と、 を含むことを特徴とするブレ補正カメラ。 - 【請求項8】 請求項1から請求項5までのいずれか1
項に記載のブレ検出装置と、 前記撮影光学系の少なくとも一部を構成し、ブレを補正
するブレ補正光学系と、 前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、 前記ブレ量に基づいて、前記駆動部を駆動制御する制御
部と、 を含むことを特徴とする交換レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10232464A JP2000066261A (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | ブレ検出装置、ブレ補正カメラ及び交換レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10232464A JP2000066261A (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | ブレ検出装置、ブレ補正カメラ及び交換レンズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000066261A true JP2000066261A (ja) | 2000-03-03 |
Family
ID=16939710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10232464A Pending JP2000066261A (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | ブレ検出装置、ブレ補正カメラ及び交換レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2000066261A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007053427A (ja) * | 2005-08-15 | 2007-03-01 | Casio Comput Co Ltd | 撮像装置、画像処理方法及びプログラム |
-
1998
- 1998-08-19 JP JP10232464A patent/JP2000066261A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007053427A (ja) * | 2005-08-15 | 2007-03-01 | Casio Comput Co Ltd | 撮像装置、画像処理方法及びプログラム |
JP4529840B2 (ja) * | 2005-08-15 | 2010-08-25 | カシオ計算機株式会社 | 撮像装置、画像処理方法及びプログラム |
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