JP2000065165A - 遊星歯車減速機及びその組立方法 - Google Patents
遊星歯車減速機及びその組立方法Info
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- JP2000065165A JP2000065165A JP10250501A JP25050198A JP2000065165A JP 2000065165 A JP2000065165 A JP 2000065165A JP 10250501 A JP10250501 A JP 10250501A JP 25050198 A JP25050198 A JP 25050198A JP 2000065165 A JP2000065165 A JP 2000065165A
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- stage
- planetary
- gear
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/28—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
- F16H1/46—Systems consisting of a plurality of gear trains each with orbital gears, i.e. systems having three or more central gears
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 遊星歯車減速機の生産体制においての組立作
業性の向上と、遊星歯車の加工箇所の工程削減が得ら
れ、組立の自動化が可能な設計構造で減速機構として機
能する多段遊星歯車式の減速装置を提供する。 【構成】 複数段の遊星歯車ユニットの各配列に対応す
るそれぞれ分割した一組の遊星キャリアと、その対向す
る一対のキャリア穴部に軸両端が軸支されて間挿され、
等分配置された複数の遊星歯車と、前記遊星歯車の軸端
間距離を一定に保つためのサポート部品からなる遊星歯
車ユニットを、ハウジングケースに複数段内挿し、減速
歯車機構として機能的に一体に形成された遊星歯車減速
機。
業性の向上と、遊星歯車の加工箇所の工程削減が得ら
れ、組立の自動化が可能な設計構造で減速機構として機
能する多段遊星歯車式の減速装置を提供する。 【構成】 複数段の遊星歯車ユニットの各配列に対応す
るそれぞれ分割した一組の遊星キャリアと、その対向す
る一対のキャリア穴部に軸両端が軸支されて間挿され、
等分配置された複数の遊星歯車と、前記遊星歯車の軸端
間距離を一定に保つためのサポート部品からなる遊星歯
車ユニットを、ハウジングケースに複数段内挿し、減速
歯車機構として機能的に一体に形成された遊星歯車減速
機。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、多段式の小型遊星
歯車減速機に関するものである。
歯車減速機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般的に精密機器あるいはオフィスにお
けるＯＡ周辺機器等の機械装置には、動力源である電動
機（小型モータ）の軸回転の出力を、所望の回転域に減
速して動力を伝動しなければならない設置箇所が数多く
ある。
けるＯＡ周辺機器等の機械装置には、動力源である電動
機（小型モータ）の軸回転の出力を、所望の回転域に減
速して動力を伝動しなければならない設置箇所が数多く
ある。
【０００３】こうした要求に対して、小型軽量で比較的
大きい減速比を得るには、動力源の小型モータと組み合
わされる遊星歯車式の減速装置が適用されることが多
い。しかし各機器に組み込まれ、装置部品として使用さ
れる場合においても、単一的な歯車による１段減速では
充分な減速比が得られないことから、多段式の遊星歯車
減速装置がどうしても機構的に必要となる。
大きい減速比を得るには、動力源の小型モータと組み合
わされる遊星歯車式の減速装置が適用されることが多
い。しかし各機器に組み込まれ、装置部品として使用さ
れる場合においても、単一的な歯車による１段減速では
充分な減速比が得られないことから、多段式の遊星歯車
減速装置がどうしても機構的に必要となる。
【０００４】図２は、従来から用いられている多段遊星
歯車式減速機の一実施例であり、３段遊星歯車式減速機
内部の側断面図(b)、及び内部の歯車配置を軸方向から
見た略図(a)を示すものである。
歯車式減速機の一実施例であり、３段遊星歯車式減速機
内部の側断面図(b)、及び内部の歯車配置を軸方向から
見た略図(a)を示すものである。
【０００５】図に示すように、円筒内径に内歯車が形成
された一体型のハウジングケース１内には、これと同軸
状に３組の遊星歯車ユニットＰ１，Ｐ２，Ｐ３が一列に
収納され、基本的な多段式の遊星歯車減速構造を形成し
ている。
された一体型のハウジングケース１内には、これと同軸
状に３組の遊星歯車ユニットＰ１，Ｐ２，Ｐ３が一列に
収納され、基本的な多段式の遊星歯車減速構造を形成し
ている。
【０００６】図においてＰ１は第１段減速用遊星歯車ユ
ニットであり、図示していない駆動用モータ本体がエン
ドキャップ側に接続され取り付けられた時、モータの回
転軸２に固着されたピニオン３が、Ｐ１ユニットの３個
配置の遊星歯車（プラネットギヤ）５Ａと噛み合い、そ
の遊星歯車５Ａの軸芯となるピン７を介してキャリア４
Ａ全体を回転させるような構造となり、またこの第１段
減速用遊星歯車ユニットＰ１の遊星キャリア（プラネッ
トキャリア）４Ａ中心軸上の太陽歯車（サンギヤ）９Ａ
は、次段Ｐ２の遊星歯車５Ｂに連結される。
ニットであり、図示していない駆動用モータ本体がエン
ドキャップ側に接続され取り付けられた時、モータの回
転軸２に固着されたピニオン３が、Ｐ１ユニットの３個
配置の遊星歯車（プラネットギヤ）５Ａと噛み合い、そ
の遊星歯車５Ａの軸芯となるピン７を介してキャリア４
Ａ全体を回転させるような構造となり、またこの第１段
減速用遊星歯車ユニットＰ１の遊星キャリア（プラネッ
トキャリア）４Ａ中心軸上の太陽歯車（サンギヤ）９Ａ
は、次段Ｐ２の遊星歯車５Ｂに連結される。
【０００７】このようにして各段の遊星歯車ユニット
は、その入力をモータ回転軸（ピニオン３）から遊星歯
車５Ａ→ピン７→遊星キャリア４Ａ→太陽歯車９Ａ→遊
星歯車５Ｂ→ピン７→遊星キャリア４Ｂ…へと順次に動
力を伝え、最終段の遊星歯車ユニットＰ３の遊星キャリ
ア４Ｃは、最終的な減速出力を出力軸６に伝えている。
は、その入力をモータ回転軸（ピニオン３）から遊星歯
車５Ａ→ピン７→遊星キャリア４Ａ→太陽歯車９Ａ→遊
星歯車５Ｂ→ピン７→遊星キャリア４Ｂ…へと順次に動
力を伝え、最終段の遊星歯車ユニットＰ３の遊星キャリ
ア４Ｃは、最終的な減速出力を出力軸６に伝えている。
【０００８】この時、各段の３個配置の遊星歯車５は、
それぞれの段の遊星キャリア４の軸方向に挿入されたピ
ン７を中心軸として回転し、遊星歯車５の軸穴内径側が
ピン７の外周面に対し、常に摺動する形で軸支する配置
になっている。
それぞれの段の遊星キャリア４の軸方向に挿入されたピ
ン７を中心軸として回転し、遊星歯車５の軸穴内径側が
ピン７の外周面に対し、常に摺動する形で軸支する配置
になっている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】このように、構造上、
ピン７はキャリア４に対し片端側だけが挿入される片支
持構造であるため、強度的に太い軸径が必要となる。こ
のため、組み合わされる遊星歯車側は逆に中心の軸穴内
径が大きくなり、外周の歯部との残肉が少なくなり、歯
車自身が強度的に問題となる。また中心に穴のある形状
に切削加工した後、歯車として歯切加工するにはやはり
強度的にワークをチャッキング固定することが難しく、
小型遊星歯車の成形機械加工にも限界があった。
ピン７はキャリア４に対し片端側だけが挿入される片支
持構造であるため、強度的に太い軸径が必要となる。こ
のため、組み合わされる遊星歯車側は逆に中心の軸穴内
径が大きくなり、外周の歯部との残肉が少なくなり、歯
車自身が強度的に問題となる。また中心に穴のある形状
に切削加工した後、歯車として歯切加工するにはやはり
強度的にワークをチャッキング固定することが難しく、
小型遊星歯車の成形機械加工にも限界があった。
【００１０】また、遊星歯車減速機の小型化の問題とし
て、ユニットの組立工程における作業性の問題がある。
通常、遊星歯車ユニットの組立は、内歯車が形成された
ハウジングケース１の一端側であるメタルフランジ８側
から順次挿入して組み立てられ、まずキャリア４Ｃ中心
に圧入された出力軸６をライナー10を介してメタルフラ
ンジ８の軸中心位置に挿入し、次にピン７をハウジング
ケース１開口部側から内部に挿入してキャリア４の(360
/n)°等分配置の穴部に差込み、その各ピン７に対し遊
星歯車５を配置して組み合わせ、次に太陽歯車９を軸中
心位置に固定した次段のユニットＰ２のキャリア４を挿
入し、次にまたピン７を前記同様に配置するというよう
に、順次ハウジングケース１内で、細かな減速段を組み
立てて完成させている。
て、ユニットの組立工程における作業性の問題がある。
通常、遊星歯車ユニットの組立は、内歯車が形成された
ハウジングケース１の一端側であるメタルフランジ８側
から順次挿入して組み立てられ、まずキャリア４Ｃ中心
に圧入された出力軸６をライナー10を介してメタルフラ
ンジ８の軸中心位置に挿入し、次にピン７をハウジング
ケース１開口部側から内部に挿入してキャリア４の(360
/n)°等分配置の穴部に差込み、その各ピン７に対し遊
星歯車５を配置して組み合わせ、次に太陽歯車９を軸中
心位置に固定した次段のユニットＰ２のキャリア４を挿
入し、次にまたピン７を前記同様に配置するというよう
に、順次ハウジングケース１内で、細かな減速段を組み
立てて完成させている。
【００１１】よってギヤ段数が多く、かつハウジングケ
ース１が小型小径になればなるほど、各ギヤ段を組み込
んで各部品をはめ込む作業が難しくなり、また多くの時
間も要し、熟練者でも拡大視用の双眼鏡を必要とするな
ど、量産時の作業性が問題となっていた。
ース１が小型小径になればなるほど、各ギヤ段を組み込
んで各部品をはめ込む作業が難しくなり、また多くの時
間も要し、熟練者でも拡大視用の双眼鏡を必要とするな
ど、量産時の作業性が問題となっていた。
【００１２】このように構成された従来型の遊星歯車式
減速機は、多品種少量化の生産体制においては手作業で
の組立対応でも充分であったが、大量量産においては上
記記載のとおり作業性の問題があった。
減速機は、多品種少量化の生産体制においては手作業で
の組立対応でも充分であったが、大量量産においては上
記記載のとおり作業性の問題があった。
【００１３】本発明の目的は、遊星歯車減速機の生産体
制においての組立作業性の向上と、遊星歯車の加工箇所
の工程削減が得られ、組立の自動化が可能な設計構造で
減速機構として機能する多段遊星歯車式の減速装置を提
供することである。
制においての組立作業性の向上と、遊星歯車の加工箇所
の工程削減が得られ、組立の自動化が可能な設計構造で
減速機構として機能する多段遊星歯車式の減速装置を提
供することである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明の多段遊星歯車式
減速装置は、複数段の遊星歯車ユニットの各配列に対応
するそれぞれ分割した一組のキャリアと、その対向する
２枚のキャリアに軸両端を軸支して挟まれ、角度等分配
置される複数の遊星歯車と、軸端間距離を一定に保つ同
心円状に配置されるサポートからなり、各段の遊星歯車
ユニットがハウジングケース外でも挿入前に事前に組み
立てることができる独立したユニット構造であり、挿入
組立が容易で、減速歯車機構として機能的に一体に形成
されたことを特徴とする遊星歯車減速機である。
減速装置は、複数段の遊星歯車ユニットの各配列に対応
するそれぞれ分割した一組のキャリアと、その対向する
２枚のキャリアに軸両端を軸支して挟まれ、角度等分配
置される複数の遊星歯車と、軸端間距離を一定に保つ同
心円状に配置されるサポートからなり、各段の遊星歯車
ユニットがハウジングケース外でも挿入前に事前に組み
立てることができる独立したユニット構造であり、挿入
組立が容易で、減速歯車機構として機能的に一体に形成
されたことを特徴とする遊星歯車減速機である。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明の太陽及び遊星歯車は、軸
方向両端面ボス(軸)付きの駒型形状で、中心穴に軸ピン
を挿入しない穴なし構造であり、遊星歯車は対向するキ
ャリアの挿入穴部で歯車の軸を挟み込むように構成され
ており、キャリア側には遊星歯車のボス(軸)に対応する
軸受部の嵌合穴部が設けられている。又、同時に歯車を
サンドイッチする２枚のキャリアの平行空間（軸間距
離）を規制するためのサポート部品が歯車間に等間隔に
設けられている。
方向両端面ボス(軸)付きの駒型形状で、中心穴に軸ピン
を挿入しない穴なし構造であり、遊星歯車は対向するキ
ャリアの挿入穴部で歯車の軸を挟み込むように構成され
ており、キャリア側には遊星歯車のボス(軸)に対応する
軸受部の嵌合穴部が設けられている。又、同時に歯車を
サンドイッチする２枚のキャリアの平行空間（軸間距
離）を規制するためのサポート部品が歯車間に等間隔に
設けられている。
【００１６】遊星歯車ユニットの一段分は、太陽歯車及
び遊星歯車を全て組んだ状態として、外部作業で組込み
立てた後にハウジングケース内に挿入することが可能で
あり、逆に組立後、分解またはメンテナンスする場合に
も歯車ユニット単位で取り出すことができる。
び遊星歯車を全て組んだ状態として、外部作業で組込み
立てた後にハウジングケース内に挿入することが可能で
あり、逆に組立後、分解またはメンテナンスする場合に
も歯車ユニット単位で取り出すことができる。
【００１７】また、太陽及び遊星歯車の単品部品として
は、メタル及びプラスチックの射出成形によるものでも
よく、この場合、駒型形状でボス付きの方が設計上ゲー
ト部を軸端部に設けやすく、後加工も容易で、歯車とし
て小径化が可能である。
は、メタル及びプラスチックの射出成形によるものでも
よく、この場合、駒型形状でボス付きの方が設計上ゲー
ト部を軸端部に設けやすく、後加工も容易で、歯車とし
て小径化が可能である。
【００１８】
【実施例】図１に本発明の３段遊星歯車式減速機の内部
側断面構造図(b)、及び軸方向から見た歯車等の配置図
(a)を示す。図のように本発明の３段遊星歯車部分は、
同軸状に３組の遊星歯車ユニットＰ１，Ｐ２，Ｐ３が一
列に収納され、これに対応しハウジングケース１の内歯
車が、各遊星歯車ユニットＰ１〜Ｐ３の各ギヤ段に対応
し、一連が円筒内周部分で隙間はめに嵌合している。
側断面構造図(b)、及び軸方向から見た歯車等の配置図
(a)を示す。図のように本発明の３段遊星歯車部分は、
同軸状に３組の遊星歯車ユニットＰ１，Ｐ２，Ｐ３が一
列に収納され、これに対応しハウジングケース１の内歯
車が、各遊星歯車ユニットＰ１〜Ｐ３の各ギヤ段に対応
し、一連が円筒内周部分で隙間はめに嵌合している。
【００１９】遊星歯車５Ａ〜５Ｃは図のように軸方向両
端面がボス(軸)付きの駒型形状で、中心に軸ピンを挿入
していない一体形状であり、キャリア間の軸穴で遊星歯
車のボス(軸)を挟み込むように構成されており、キャリ
ア側には遊星歯車のボスに対応する軸受部の穴がそれぞ
れに設けられている。又、同時に２枚のキャリアの平行
空間（軸間距離）を規制するためのサポート11が遊星歯
車と同様、120°等分配置で３カ所に設けられている。
端面がボス(軸)付きの駒型形状で、中心に軸ピンを挿入
していない一体形状であり、キャリア間の軸穴で遊星歯
車のボス(軸)を挟み込むように構成されており、キャリ
ア側には遊星歯車のボスに対応する軸受部の穴がそれぞ
れに設けられている。又、同時に２枚のキャリアの平行
空間（軸間距離）を規制するためのサポート11が遊星歯
車と同様、120°等分配置で３カ所に設けられている。
【００２０】組立方法としては、最終段の２枚一組の一
方側のキャリア４Ｃと出力軸６を一体に嵌合させたもの
に、遊星歯車５Ｃをキャリア４Ｃの所定穴位置に３個配
置し、さらにサポート11を等分間に３個配置し、これら
部品を他方側のキャリア４Ｃでサンドイッチして遊星歯
車ユニットＰ３を構成し、次に出力軸６の代わりに太陽
歯車９Ｂを配置した２段目の遊星歯車ユニットＰ２、さ
らに１段目遊星歯車ユニットＰ１も同様な組立手順でユ
ニット一段を構成し、これらを図の配置位置に従いなが
らハウジングケース１内に３段分挿入し、多段式の遊星
歯車減速機を完成させた。
方側のキャリア４Ｃと出力軸６を一体に嵌合させたもの
に、遊星歯車５Ｃをキャリア４Ｃの所定穴位置に３個配
置し、さらにサポート11を等分間に３個配置し、これら
部品を他方側のキャリア４Ｃでサンドイッチして遊星歯
車ユニットＰ３を構成し、次に出力軸６の代わりに太陽
歯車９Ｂを配置した２段目の遊星歯車ユニットＰ２、さ
らに１段目遊星歯車ユニットＰ１も同様な組立手順でユ
ニット一段を構成し、これらを図の配置位置に従いなが
らハウジングケース１内に３段分挿入し、多段式の遊星
歯車減速機を完成させた。
【００２１】この構造により、各段の遊星歯車ユニット
Ｐ１〜Ｐ３は、太陽及び遊星歯車等をセットした状態
で、作業台のハウジング外部で組込み後にハウジングケ
ース１内に全て挿入することが容易にでき、作業性が向
上した。また遊星の歯車単体は、機械加工により駒型形
状でボス付きに成形されたものをそのまま用いたが、ボ
ス端面のバリ取り処理だけで機械加工をあまり行わずに
そのまま使用することができ、この形状の方が軸ピン挿
入のための中心穴開け加工がなく、歯車が強度的にも優
れ、極小歯車として、また全体的には遊星歯車減速機の
小径化が可能となった。
Ｐ１〜Ｐ３は、太陽及び遊星歯車等をセットした状態
で、作業台のハウジング外部で組込み後にハウジングケ
ース１内に全て挿入することが容易にでき、作業性が向
上した。また遊星の歯車単体は、機械加工により駒型形
状でボス付きに成形されたものをそのまま用いたが、ボ
ス端面のバリ取り処理だけで機械加工をあまり行わずに
そのまま使用することができ、この形状の方が軸ピン挿
入のための中心穴開け加工がなく、歯車が強度的にも優
れ、極小歯車として、また全体的には遊星歯車減速機の
小径化が可能となった。
【００２２】また、格段２枚一組に分割されたキャリア
及び各歯車の構成部品の材質としては、真鍮、リン青
銅、ベリ銅等の銅系、又はＳＵＳ系、又はＳＵＭ（硫黄
複合研削綱材）、ＳＫ材等の鉄系、又はアルミニウム
系、又は洋白等の各金属材料から選択された一種、又は
ＰＯＭ、ＰＡ、ＰＣ系の樹脂材料から選択された一種な
ど、これら材料の組み合わせが全て可能であり、用途に
合った仕様で構成できる。
及び各歯車の構成部品の材質としては、真鍮、リン青
銅、ベリ銅等の銅系、又はＳＵＳ系、又はＳＵＭ（硫黄
複合研削綱材）、ＳＫ材等の鉄系、又はアルミニウム
系、又は洋白等の各金属材料から選択された一種、又は
ＰＯＭ、ＰＡ、ＰＣ系の樹脂材料から選択された一種な
ど、これら材料の組み合わせが全て可能であり、用途に
合った仕様で構成できる。
【００２３】
【発明の効果】減速装置組立の際、各段の遊星歯車を一
つのユニットとして組み立てた状態で、外部からハウジ
ングケース内に挿入して減速機を組み上げることが可能
となり、装置組立に要する作業時間が、従来型のものに
比べ約二分の一に短縮でき、作業性及び量産性が向上し
た。また同時に、細かな部品を双眼拡大鏡及び特殊な治
工具を用いなくとも組み立てることができるので、熟練
者による作業の必要がなくなった。
つのユニットとして組み立てた状態で、外部からハウジ
ングケース内に挿入して減速機を組み上げることが可能
となり、装置組立に要する作業時間が、従来型のものに
比べ約二分の一に短縮でき、作業性及び量産性が向上し
た。また同時に、細かな部品を双眼拡大鏡及び特殊な治
工具を用いなくとも組み立てることができるので、熟練
者による作業の必要がなくなった。
【００２４】また、遊星歯車部品を機械加工のみなら
ず、より量産性に優れた射出成形品でも可能なボス
（軸）付き形状としたので、射出金型の設計上、ゲート
部をボス部先端に設けることができ、射出後の端部処理
等の後加工も容易となり、穴明けが不要で歯車単体とし
て最小化が可能となり、遊星歯車ユニット全体を含め、
トータル寸法で減速機全体をさらに小径小型化すること
ができた。
ず、より量産性に優れた射出成形品でも可能なボス
（軸）付き形状としたので、射出金型の設計上、ゲート
部をボス部先端に設けることができ、射出後の端部処理
等の後加工も容易となり、穴明けが不要で歯車単体とし
て最小化が可能となり、遊星歯車ユニット全体を含め、
トータル寸法で減速機全体をさらに小径小型化すること
ができた。
【図１】本発明に係る３段遊星歯車式減速機の内部側断
面構造図及び歯車配置図。
面構造図及び歯車配置図。
【図２】従来例の３段遊星歯車式減速機の内部側断面構
造図及び歯車配置図。
造図及び歯車配置図。
１ ハウジングケース ２ 回転軸 ３ ピニオン ４ 遊星キャリア ５ 遊星歯車 ６ 出力軸 ７ ピン ８ メタルフランジ ９ 太陽歯車 10 ライナー 11 サポート 12 ブッシュ
Claims (4)
- 【請求項１】 複数段の遊星歯車ユニットの各配列に対
応するそれぞれ分割した一組の遊星キャリアと、その対
向する一対のキャリア穴部に軸両端が軸支されて間挿さ
れ、等分配置された複数の遊星歯車と、前記遊星歯車の
軸端間距離を一定に保つためのサポート部品からなる遊
星歯車ユニットを、ハウジングケースに複数段内挿し、
減速歯車機構として機能的に一体に形成されたことを特
徴とする遊星歯車減速機。 - 【請求項２】 各段の遊星歯車ユニットがハウジングケ
ース外で挿入前に事前にユニットとして組み立てること
ができる構造である請求項１記載の遊星歯車減速機。 - 【請求項３】 複数段の遊星歯車ユニットの各配列に対
応するそれぞれ分割した一段一段が、相互に独立して分
解、組み込むことのできるセパレート構造である請求項
１記載の遊星歯車減速機。 - 【請求項４】 出力軸６を一体に嵌合させた最終段２枚
一組の一方側のキャリア４Ｃに、遊星歯車５を所定穴位
置に等分配置し、さらに遊星歯車５の等分間にサポート
11を配置し、これら部品を他方側のキャリア４Ｃでサン
ドイッチして遊星歯車ユニットＰ３を構成し、次に２段
目の遊星歯車ユニットＰ２として、同じく２枚一組の一
方側のキャリア４Ｂと太陽歯車９を一体に嵌合させたも
のに、遊星歯車５を所定穴位置に等分配置し、さらに遊
星歯車５の等分間にサポート11を配置し、これら部品を
他方側のキャリア４Ｂでサンドイッチして遊星歯車ユニ
ットＰ２を構成し、さらに１段目遊星歯車ユニットＰ１
も同様な組立手順で遊星歯車ユニットを構成し、これら
各段を遊星歯車減速機の配置位置に従い、ハウジングケ
ース１内に順次挿入し、多段式の減速機を組立完成させ
る遊星歯車減速装置の組立方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10250501A JP2000065165A (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | 遊星歯車減速機及びその組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10250501A JP2000065165A (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | 遊星歯車減速機及びその組立方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000065165A true JP2000065165A (ja) | 2000-03-03 |
Family
ID=17208828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10250501A Pending JP2000065165A (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | 遊星歯車減速機及びその組立方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000065165A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101307576B1 (ko) | 2012-05-30 | 2013-09-12 | 동아하이테크 주식회사 | 다단 변속형 구동장치 |
| CN105650249A (zh) * | 2014-11-28 | 2016-06-08 | 日本电产新宝株式会社 | 摩擦减速机 |
| WO2016104559A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-06-30 | 日本電産コパル株式会社 | 減速装置、ギアドモータ、及び電子機器 |
| WO2017199941A1 (ja) * | 2016-05-16 | 2017-11-23 | 日本電産シンポ株式会社 | トラクション減速機および電動機付き減速機 |
| JP2017207193A (ja) * | 2016-05-16 | 2017-11-24 | 日本電産シンポ株式会社 | トラクション減速機および電動機付き減速機 |
| JP2021025590A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 日本電産コパル株式会社 | 遊星歯車減速装置、ギアドモータ、及び駆動装置 |
-
1998
- 1998-08-20 JP JP10250501A patent/JP2000065165A/ja active Pending
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