JP2000064900A - 内燃エンジンの平均有効圧推定方法及びポンピングロス推定方法 - Google Patents
内燃エンジンの平均有効圧推定方法及びポンピングロス推定方法Info
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- JP2000064900A JP2000064900A JP10229156A JP22915698A JP2000064900A JP 2000064900 A JP2000064900 A JP 2000064900A JP 10229156 A JP10229156 A JP 10229156A JP 22915698 A JP22915698 A JP 22915698A JP 2000064900 A JP2000064900 A JP 2000064900A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D35/00—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for
- F02D35/02—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions
- F02D35/023—Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions by determining the cylinder pressure
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D2200/00—Input parameters for engine control
- F02D2200/02—Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
- F02D2200/10—Parameters related to the engine output, e.g. engine torque or engine speed
- F02D2200/1002—Output torque
- F02D2200/1004—Estimation of the output torque
Abstract
(57)【要約】
【課題】 内燃エンジンの平均有効圧推定方法及びポン
ピングロス推定方法を提供する。 【解決手段】 エンジン1の気筒内圧力Piを検出する
筒内圧センサ11を備えた内燃エンジンの平均有効圧推
定方法において、エンジン1の上下死点間毎の筒内圧セ
ンサ11出力を単位角度毎に積算し、燃焼行程終了時に
圧縮行程における積算値Pmpを燃焼行程における積算
値Pmfから減じて平均有効圧力Pmiを算出する。ま
た、エンジン1の上下死点間毎の筒内圧センサ11出力
を単位角度毎に積算し、吸気行程終了時に排気行程にお
ける積算値Pmeから吸気行程における積算値Pmsを
減じてポンピングロスPmfpを算出する。
ピングロス推定方法を提供する。 【解決手段】 エンジン1の気筒内圧力Piを検出する
筒内圧センサ11を備えた内燃エンジンの平均有効圧推
定方法において、エンジン1の上下死点間毎の筒内圧セ
ンサ11出力を単位角度毎に積算し、燃焼行程終了時に
圧縮行程における積算値Pmpを燃焼行程における積算
値Pmfから減じて平均有効圧力Pmiを算出する。ま
た、エンジン1の上下死点間毎の筒内圧センサ11出力
を単位角度毎に積算し、吸気行程終了時に排気行程にお
ける積算値Pmeから吸気行程における積算値Pmsを
減じてポンピングロスPmfpを算出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃エンジンの
平均有効圧推定方法及びポンピングロス推定方法に関す
るものである。
平均有効圧推定方法及びポンピングロス推定方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃エンジンの気筒内圧力を
検出する筒内圧センサを設け、この筒内圧センサの検出
結果に基づいてエンジンの燃焼状態を把握しつつ、これ
を制御することが行われている(特開昭62−9544
1号公報参照)。ところで、例えば、4サイクル内燃エ
ンジンにおいては、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排
気行程を通じて各気筒内圧力は変化しており、この気筒
による正味外部仕事Pmeは、 Pme=Pmi−Pmfp で示される。ここで、Pmiは平均有効圧力、Pmfp
はポンピングロスである。そして、この平均有効圧力P
miは、ポンピングロスPmfpと共にエンジンの出力
推定や、気筒間のばらつき補正等、様々な制御の基礎と
なっている。
検出する筒内圧センサを設け、この筒内圧センサの検出
結果に基づいてエンジンの燃焼状態を把握しつつ、これ
を制御することが行われている(特開昭62−9544
1号公報参照)。ところで、例えば、4サイクル内燃エ
ンジンにおいては、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排
気行程を通じて各気筒内圧力は変化しており、この気筒
による正味外部仕事Pmeは、 Pme=Pmi−Pmfp で示される。ここで、Pmiは平均有効圧力、Pmfp
はポンピングロスである。そして、この平均有効圧力P
miは、ポンピングロスPmfpと共にエンジンの出力
推定や、気筒間のばらつき補正等、様々な制御の基礎と
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記平
均有効圧力Pmiや、ポンピングロスPmfpを算出す
るにあたっては、これを厳密に決定することが困難であ
るという問題がある。すなわち、筒内圧センサによって
サンプリングした圧力を正確に積分処理する操作は複雑
であり、使用されるメモリを多く確保しなければならな
い等の問題がある。逆に、簡易的に決定するにしても、
上述したように様々な制御のベースとなる関係上、その
積算値の信頼性の如何がそのままエンジン性能に直接的
に影響するため、適切な方法で推定する必要がある。そ
こで、この発明は、様々なエンジン制御の基礎となる平
均有効圧力とポンピングロスを明確に把握することがで
きる内燃エンジンの平均有効圧推定方法及びポンピング
ロス推定方法を提供することを目的とする。
均有効圧力Pmiや、ポンピングロスPmfpを算出す
るにあたっては、これを厳密に決定することが困難であ
るという問題がある。すなわち、筒内圧センサによって
サンプリングした圧力を正確に積分処理する操作は複雑
であり、使用されるメモリを多く確保しなければならな
い等の問題がある。逆に、簡易的に決定するにしても、
上述したように様々な制御のベースとなる関係上、その
積算値の信頼性の如何がそのままエンジン性能に直接的
に影響するため、適切な方法で推定する必要がある。そ
こで、この発明は、様々なエンジン制御の基礎となる平
均有効圧力とポンピングロスを明確に把握することがで
きる内燃エンジンの平均有効圧推定方法及びポンピング
ロス推定方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明においては、内燃エンジン
(例えば、実施形態におけるエンジン1)の気筒内圧力
(例えば、実施形態における図4のステップ3のPi)
を検出する筒内圧センサ(例えば、実施形態の筒内圧セ
ンサ11)を備えた内燃エンジンの平均有効圧推定方法
において、前記内燃エンジンの上下死点(例えば、実施
形態における上死点TDC、下死点BDC)間毎の筒内
圧センサ出力を単位角度毎(例えば、実施形態における
クランク角センサ10により1度毎)に積算し、燃焼行
程(例えば、実施形態における図2、図3の3−4間の
範囲)終了時に圧縮行程(例えば、実施形態における図
2、図3の2−3間の範囲)における積算値(例えば、
実施形態における図4のステップ15のPmp)と燃焼
行程における積算値(例えば、実施形態における図4の
ステップ5のPmf)とに基づいて平均有効圧力(例え
ば、実施形態における図4のステップ7のPmi)を算
出することを特徴とする。
に、請求項1に記載した発明においては、内燃エンジン
(例えば、実施形態におけるエンジン1)の気筒内圧力
(例えば、実施形態における図4のステップ3のPi)
を検出する筒内圧センサ(例えば、実施形態の筒内圧セ
ンサ11)を備えた内燃エンジンの平均有効圧推定方法
において、前記内燃エンジンの上下死点(例えば、実施
形態における上死点TDC、下死点BDC)間毎の筒内
圧センサ出力を単位角度毎(例えば、実施形態における
クランク角センサ10により1度毎)に積算し、燃焼行
程(例えば、実施形態における図2、図3の3−4間の
範囲)終了時に圧縮行程(例えば、実施形態における図
2、図3の2−3間の範囲)における積算値(例えば、
実施形態における図4のステップ15のPmp)と燃焼
行程における積算値(例えば、実施形態における図4の
ステップ5のPmf)とに基づいて平均有効圧力(例え
ば、実施形態における図4のステップ7のPmi)を算
出することを特徴とする。
【0005】上下死点毎に出力される信号(例えば、T
DC、BDC信号)を有効利用し、この信号を基準とし
て圧縮行程と燃焼行程とを切り出し、この各行程におけ
るサンプリング値によって平均有効圧力の推定が可能と
なる。すなわち、筒内圧センサによるサンプリング値に
基づいて得られた、燃焼行程における積算値と圧縮行程
における積算値との差を算出して、これを平均有効圧力
と推定する。
DC、BDC信号)を有効利用し、この信号を基準とし
て圧縮行程と燃焼行程とを切り出し、この各行程におけ
るサンプリング値によって平均有効圧力の推定が可能と
なる。すなわち、筒内圧センサによるサンプリング値に
基づいて得られた、燃焼行程における積算値と圧縮行程
における積算値との差を算出して、これを平均有効圧力
と推定する。
【0006】請求項2に記載した発明によれば、内燃エ
ンジンの気筒内圧力を検出する筒内圧センサを備えた内
燃エンジンのポンピングロス推定方法において、前記内
燃エンジンの上下死点間毎の筒内圧センサ出力を単位角
度毎に積算し、吸気行程(例えば、実施形態における図
2、図3の1−2間の範囲)終了時に排気行程(例え
ば、実施形態における図2、図3の4−5間の範囲)に
おける積算値(例えば、実施形態における図4のステッ
プ9のPme)と吸気行程における積算値(例えば、実
施形態における図4のステップ12のPms)とに基づ
いてポンピングロス(例えば、実施形態における図4の
ステップ14のPmfp)を算出することを特徴とす
る。
ンジンの気筒内圧力を検出する筒内圧センサを備えた内
燃エンジンのポンピングロス推定方法において、前記内
燃エンジンの上下死点間毎の筒内圧センサ出力を単位角
度毎に積算し、吸気行程(例えば、実施形態における図
2、図3の1−2間の範囲)終了時に排気行程(例え
ば、実施形態における図2、図3の4−5間の範囲)に
おける積算値(例えば、実施形態における図4のステッ
プ9のPme)と吸気行程における積算値(例えば、実
施形態における図4のステップ12のPms)とに基づ
いてポンピングロス(例えば、実施形態における図4の
ステップ14のPmfp)を算出することを特徴とす
る。
【0007】上下死点毎に出力される信号(例えば、T
DC、BDC信号)を有効利用し、この信号を基準とし
て排気行程と吸気行程とを切り出し、この各行程におけ
るサンプリング値によってポンピングロスの推定が可能
となる。すなわち、筒内圧センサによるサンプリング値
に基づいて得られた、排気行程における積算値と吸気行
程における積算値との差を算出して、これをポンピング
ロスと推定する。
DC、BDC信号)を有効利用し、この信号を基準とし
て排気行程と吸気行程とを切り出し、この各行程におけ
るサンプリング値によってポンピングロスの推定が可能
となる。すなわち、筒内圧センサによるサンプリング値
に基づいて得られた、排気行程における積算値と吸気行
程における積算値との差を算出して、これをポンピング
ロスと推定する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
と共に説明する。図1に示すのは、ポート噴射型4気筒
エンジンを示すものである。同図において、エンジン1
には吸気ダクト2、スロットル弁3及び吸気マニホール
ド4を介して空気が吸入される。吸気マニホールド4の
分岐部には各気筒毎に燃料噴射弁5が設けられている。
燃料噴射弁5は、ソレノイドに通電されて開弁し、通電
停止されて閉弁する電磁式燃料噴射弁であって、コント
ロールユニット6から出力される駆動パルス信号により
通電制御され、図示しない燃料ポンプから圧送されてプ
レッシャーレギュレータにより所定の圧力調整された燃
料を間欠的に噴射供給する。
と共に説明する。図1に示すのは、ポート噴射型4気筒
エンジンを示すものである。同図において、エンジン1
には吸気ダクト2、スロットル弁3及び吸気マニホール
ド4を介して空気が吸入される。吸気マニホールド4の
分岐部には各気筒毎に燃料噴射弁5が設けられている。
燃料噴射弁5は、ソレノイドに通電されて開弁し、通電
停止されて閉弁する電磁式燃料噴射弁であって、コント
ロールユニット6から出力される駆動パルス信号により
通電制御され、図示しない燃料ポンプから圧送されてプ
レッシャーレギュレータにより所定の圧力調整された燃
料を間欠的に噴射供給する。
【0009】エンジン1の各燃焼室にはそれぞれ点火プ
ラグ7が設けられており、この点火プラグ7によって火
花点火して混合気を着火燃焼させる。そして、エンジン
1からは排気マニホールド、キャタライザ等を経て排気
が排出される。ここで、点火プラグ7には、イグニッシ
ョン回路8の点火コイルにより発生した高電圧がディス
トリビュータを介して順次分配され、これによって、各
気筒毎に点火が実行される。
ラグ7が設けられており、この点火プラグ7によって火
花点火して混合気を着火燃焼させる。そして、エンジン
1からは排気マニホールド、キャタライザ等を経て排気
が排出される。ここで、点火プラグ7には、イグニッシ
ョン回路8の点火コイルにより発生した高電圧がディス
トリビュータを介して順次分配され、これによって、各
気筒毎に点火が実行される。
【0010】コントロールユニット6はCPU、RO
M、RAM、A/D変換器、入出力インターフェイスを
含んで構成される周知のマイクロコンピュータを備え、
各種のセンサからの入力信号を受け、この入力信号に基
づいて前記燃料噴射弁による燃料噴射量を制御すると共
に点火プラグ7による点火時期を制御する。また、クラ
ンクシャフト9にはクランク角センサ10が設けられて
いる。このクランク角センサ10は、クランクシャフト
9の1回転につき、360回のクランク信号を出力する
と共に4回の上下死点(2回のTDCと2回のBDC)
信号を出力するものである。
M、RAM、A/D変換器、入出力インターフェイスを
含んで構成される周知のマイクロコンピュータを備え、
各種のセンサからの入力信号を受け、この入力信号に基
づいて前記燃料噴射弁による燃料噴射量を制御すると共
に点火プラグ7による点火時期を制御する。また、クラ
ンクシャフト9にはクランク角センサ10が設けられて
いる。このクランク角センサ10は、クランクシャフト
9の1回転につき、360回のクランク信号を出力する
と共に4回の上下死点(2回のTDCと2回のBDC)
信号を出力するものである。
【0011】そして、各点火プラグ7には、筒内圧セン
サ11が設けられている。この筒内圧センサ11は実開
昭63−17432号公報等に開示されているように、
点火プラグ7の座金として形成され圧電素子によって各
気筒の筒内圧力を相対圧として検出するものである。
尚、特開平4−81557号公報に開示されているよう
に、センサ部を直接燃焼部に臨ませるタイプのものでも
よい。また、スロットル弁3にはこのスロットル弁3の
開度を検出するスロットルセンサ3aが付設されてい
る。
サ11が設けられている。この筒内圧センサ11は実開
昭63−17432号公報等に開示されているように、
点火プラグ7の座金として形成され圧電素子によって各
気筒の筒内圧力を相対圧として検出するものである。
尚、特開平4−81557号公報に開示されているよう
に、センサ部を直接燃焼部に臨ませるタイプのものでも
よい。また、スロットル弁3にはこのスロットル弁3の
開度を検出するスロットルセンサ3aが付設されてい
る。
【0012】ここで、図2は、この実施形態のエンジン
1の指示線図である。同図において、1−2間が吸気行
程、2−3間が圧縮行程、3−4間が燃焼行程、及び、
4−5間が排気行程であり、このようにTDC(上死
点)とBDC(下死点)を境に分割された4行程によっ
て1サイクルが終了するようになっている。図3は、気
筒内圧力の時間による変化を示すグラフ図であり、各行
程を示す数字は図2に対応している。そして、この実施
形態では、平均有効圧力Pmiを推定するために、図
2、図3における、圧縮行程と燃焼行程(2−3間と3
−4間)とを切り出して推定を行い、一方、ポンピング
ロスPmfpを推定するために、排気行程と吸気行程と
(4−5間と1−2間)を切り出して推定を行い、これ
により筒内圧センサ出力の演算処理を明確にしようとし
たのである。尚、図3にはTDC、BDC信号出力を併
記する。
1の指示線図である。同図において、1−2間が吸気行
程、2−3間が圧縮行程、3−4間が燃焼行程、及び、
4−5間が排気行程であり、このようにTDC(上死
点)とBDC(下死点)を境に分割された4行程によっ
て1サイクルが終了するようになっている。図3は、気
筒内圧力の時間による変化を示すグラフ図であり、各行
程を示す数字は図2に対応している。そして、この実施
形態では、平均有効圧力Pmiを推定するために、図
2、図3における、圧縮行程と燃焼行程(2−3間と3
−4間)とを切り出して推定を行い、一方、ポンピング
ロスPmfpを推定するために、排気行程と吸気行程と
(4−5間と1−2間)を切り出して推定を行い、これ
により筒内圧センサ出力の演算処理を明確にしようとし
たのである。尚、図3にはTDC、BDC信号出力を併
記する。
【0013】ここで、コントロールユニット6による平
均有効圧とポンピングロスを推定するための制御は図4
に示すフローチャートにより行われる。このフローチャ
ートはクランク角センサ10による1度クランク割り込
みによりスタートする。まず、クランク位置がTDCか
BDCにあるか否かが判別され(ステップ1)両者のい
ずれの位置でもないときには、筒内圧センサ11によっ
て気筒内圧力Piのサンプリングが開始される(ステッ
プ2)。
均有効圧とポンピングロスを推定するための制御は図4
に示すフローチャートにより行われる。このフローチャ
ートはクランク角センサ10による1度クランク割り込
みによりスタートする。まず、クランク位置がTDCか
BDCにあるか否かが判別され(ステップ1)両者のい
ずれの位置でもないときには、筒内圧センサ11によっ
て気筒内圧力Piのサンプリングが開始される(ステッ
プ2)。
【0014】次いで、今回の気筒内圧力Piに角度毎の
体積の変化率ΔVを乗じた値を、前回までの積算値Pm
に加算し、現時点における積算値Pmとして積算する
(ステップ3)。そして、このステップ1〜3の積算操
作を繰り返す。なお、上記変化率ΔVは、クランク角度
に対する気筒内容積の変化率ΔVを表したテーブルから
検索して求める。ここで、気筒がTDCあるいはBDC
に至った場合に、それがどの行程であるかが判断され
(ステップ4、8、11)、燃焼行程であると判断され
た場合(ステップ4)には、前回の積算値Pmを燃焼行
程における積算値Pmfに代入する(ステップ5)と共
に前回の積算値Pmをリセット(ステップ6)する。
体積の変化率ΔVを乗じた値を、前回までの積算値Pm
に加算し、現時点における積算値Pmとして積算する
(ステップ3)。そして、このステップ1〜3の積算操
作を繰り返す。なお、上記変化率ΔVは、クランク角度
に対する気筒内容積の変化率ΔVを表したテーブルから
検索して求める。ここで、気筒がTDCあるいはBDC
に至った場合に、それがどの行程であるかが判断され
(ステップ4、8、11)、燃焼行程であると判断され
た場合(ステップ4)には、前回の積算値Pmを燃焼行
程における積算値Pmfに代入する(ステップ5)と共
に前回の積算値Pmをリセット(ステップ6)する。
【0015】そして、積算値Pmfから後述する圧縮行
程における積算値Pmpを減じたものを平均有効圧力P
miとして推定する(ステップ7)。これにより、図2
におけるハッチング部の上部Aの面積が推定されること
となる。その後、ステップ1からの操作を繰り返す。
程における積算値Pmpを減じたものを平均有効圧力P
miとして推定する(ステップ7)。これにより、図2
におけるハッチング部の上部Aの面積が推定されること
となる。その後、ステップ1からの操作を繰り返す。
【0016】次に、排気行程であると判断された場合
(ステップ4、8)には、前回の積算値Pmを排気行程
における積算値Pmeに代入する(ステップ9)と共に
前回の積算値Pmをリセット(ステップ10)する。そ
の後、ステップ1からの操作を繰り返す。また、吸気行
程であると判断された場合(ステップ8、11)には、
前回の積算値Pmを吸気行程における積算値Pmsに代
入する(ステップ12)と共に前回の積算値Pmをリセ
ット(ステップ13)する。そして、前記排気行程にお
ける積算値Pmeから吸気行程における積算値Pmsを
減じたものをポンピングロスPmfpとして推定する
(ステップ14)。これにより、図2におけるハッチン
グ部の下部Bの面積が推定されることとなる。その後、
ステップ1からの操作を繰り返す。
(ステップ4、8)には、前回の積算値Pmを排気行程
における積算値Pmeに代入する(ステップ9)と共に
前回の積算値Pmをリセット(ステップ10)する。そ
の後、ステップ1からの操作を繰り返す。また、吸気行
程であると判断された場合(ステップ8、11)には、
前回の積算値Pmを吸気行程における積算値Pmsに代
入する(ステップ12)と共に前回の積算値Pmをリセ
ット(ステップ13)する。そして、前記排気行程にお
ける積算値Pmeから吸気行程における積算値Pmsを
減じたものをポンピングロスPmfpとして推定する
(ステップ14)。これにより、図2におけるハッチン
グ部の下部Bの面積が推定されることとなる。その後、
ステップ1からの操作を繰り返す。
【0017】ステップ11おいて、吸気行程でないと判
断された場合には、この行程が圧縮行程であることとな
り、前回の積算値Pmを吸気行程における積算値Pmp
に代入する(ステップ15)と共に前回の積算値Pmを
リセット(ステップ13)し、ステップ1からの操作を
繰り返す。したがって、ステップ7において算出された
平均有効圧力Pmiと、ステップ14によって算出され
たポンピングロスPmfpとを様々な制御に用いること
ができる。
断された場合には、この行程が圧縮行程であることとな
り、前回の積算値Pmを吸気行程における積算値Pmp
に代入する(ステップ15)と共に前回の積算値Pmを
リセット(ステップ13)し、ステップ1からの操作を
繰り返す。したがって、ステップ7において算出された
平均有効圧力Pmiと、ステップ14によって算出され
たポンピングロスPmfpとを様々な制御に用いること
ができる。
【0018】このように、筒内圧センサ11を用いて得
られたサンプリングデータにより、様々なエンジン制御
の基礎となる平均有効圧力PmiとポンピングロスPm
fpを明確に把握することができるため、上述したエン
ジン1の出力推定や、気筒間のばらつき補正等に必要な
データとして有効に利用することが可能となる。また、
筒内圧センサ11によりサンプリングして平均有効圧力
Pmiを推定する場合には、燃焼行程と圧縮行程を除く
行程についてはサンプリングの必要がないため、余分な
メモリ領域を必要としないメリットがある。なお、この
点はポンピングロスPmfpの推定についても同様であ
る。
られたサンプリングデータにより、様々なエンジン制御
の基礎となる平均有効圧力PmiとポンピングロスPm
fpを明確に把握することができるため、上述したエン
ジン1の出力推定や、気筒間のばらつき補正等に必要な
データとして有効に利用することが可能となる。また、
筒内圧センサ11によりサンプリングして平均有効圧力
Pmiを推定する場合には、燃焼行程と圧縮行程を除く
行程についてはサンプリングの必要がないため、余分な
メモリ領域を必要としないメリットがある。なお、この
点はポンピングロスPmfpの推定についても同様であ
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、上下死点信号を利用して切り出さ
れた燃焼行程と圧縮行程において、気筒内圧力をサンプ
リングすることにより、燃焼行程終了時において、燃焼
行程における積算値と圧縮行程における積算値との差を
算出する等により、これを平均有効圧力と推定すること
ができる。したがって、様々なエンジン制御の基礎とな
る平均有効圧力を明確に把握することができるため、上
述したエンジンの出力推定や、気筒間のばらつき補正等
のエンジン制御のためのデータとして有効に利用するこ
とができる効果がある。
載した発明によれば、上下死点信号を利用して切り出さ
れた燃焼行程と圧縮行程において、気筒内圧力をサンプ
リングすることにより、燃焼行程終了時において、燃焼
行程における積算値と圧縮行程における積算値との差を
算出する等により、これを平均有効圧力と推定すること
ができる。したがって、様々なエンジン制御の基礎とな
る平均有効圧力を明確に把握することができるため、上
述したエンジンの出力推定や、気筒間のばらつき補正等
のエンジン制御のためのデータとして有効に利用するこ
とができる効果がある。
【0020】請求項2に記載した発明によれば、上下死
点信号を利用して切り出された吸気行程と排気行程にお
いて、気筒内圧力をサンプリングすることにより、吸気
行程終了時において、排気行程における積算値と吸気行
程における積算値との差を算出する等により、これをポ
ンピングロスと推定することができる。したがって、ポ
ンピングロスを明確に把握することができるため、様々
なエンジン制御のためのデータとして有効に利用するこ
とができる効果がある。
点信号を利用して切り出された吸気行程と排気行程にお
いて、気筒内圧力をサンプリングすることにより、吸気
行程終了時において、排気行程における積算値と吸気行
程における積算値との差を算出する等により、これをポ
ンピングロスと推定することができる。したがって、ポ
ンピングロスを明確に把握することができるため、様々
なエンジン制御のためのデータとして有効に利用するこ
とができる効果がある。
【図1】 この発明の実施形態の概略説明図である。
【図2】 4サイクルエンジンの指示線図である。
【図3】 気筒内圧力の時間による変化を示すグラフ図
である。
である。
【図4】 この発明の実施形態のフローチャート図であ
る。
る。
1 エンジン(内燃エンジン)
10 クランク角センサ
11 筒内圧センサ
1−2 吸気行程
2−3 圧縮行程
3−4 燃焼行程
4−5 排気行程
Pi 気筒内圧力
Pmp 圧縮行程における積算値
Pmf 燃焼行程における積算値
Pmi 平均有効圧力
Pme 排気行程における積算値
Pms 吸気行程における積算値
Pmfp ポンピングロス
─────────────────────────────────────────────────────
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(72)発明者 澤村 和同
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
(72)発明者 福地 博直
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
(72)発明者 加藤 裕明
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
(72)発明者 島崎 勇一
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
(72)発明者 安部 賢二
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
(72)発明者 都築 俊一
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
Fターム(参考) 2G087 AA01 CC12 FF07
3G084 BA13 BA16 DA04 DA25 EA02
EA05 EB24 EC01 FA10 FA21
FA38
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃エンジンの気筒内圧力を検出する筒
内圧センサを備えた内燃エンジンの平均有効圧推定方法
において、前記内燃エンジンの上下死点間毎の筒内圧セ
ンサ出力を単位角度毎に積算し、燃焼行程終了時に圧縮
行程における積算値と燃焼行程における積算値とに基づ
いて平均有効圧力を算出することを特徴とする内燃エン
ジンの平均有効圧推定方法。 - 【請求項2】 内燃エンジンの気筒内圧力を検出する筒
内圧センサを備えた内燃エンジンのポンピングロス推定
方法において、前記内燃エンジンの上下死点間毎の筒内
圧センサ出力を単位角度毎に積算し、吸気行程終了時に
排気行程における積算値と吸気行程における積算値とに
基づいてポンピングロスを算出することを特徴とする内
燃エンジンのポンピングロス推定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10229156A JP2000064900A (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 内燃エンジンの平均有効圧推定方法及びポンピングロス推定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10229156A JP2000064900A (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 内燃エンジンの平均有効圧推定方法及びポンピングロス推定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000064900A true JP2000064900A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=16887668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10229156A Pending JP2000064900A (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 内燃エンジンの平均有効圧推定方法及びポンピングロス推定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000064900A (ja) |
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-
1998
- 1998-08-13 JP JP10229156A patent/JP2000064900A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041129 |
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