JP2000064508A - 鉄筋載置台およびその製造方法 - Google Patents

鉄筋載置台およびその製造方法

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JP2000064508A JP10251767A JP25176798A JP2000064508A JP 2000064508 A JP2000064508 A JP 2000064508A JP 10251767 A JP10251767 A JP 10251767A JP 25176798 A JP25176798 A JP 25176798A JP 2000064508 A JP2000064508 A JP 2000064508A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の熱可塑性樹脂からなる廃棄プラスチック
をリサイクルし、資源として有効利用するために、樹脂
の種類ごとに分別せずに、熱成形した鉄筋コンクリート
施工用鉄筋載置台並びにその製造方法を提供する。 【解決手段】主として熱可塑性樹脂からなる廃棄プラス
チックによって形成され、全体が直方体、立方体、円筒
または上下面が互いに略平行をなす立体のうちのいずれ
か一つからなり、前記上下面のうちの一面または両面に
は一本の直線状の鉄筋係止溝10または互いに段違い状
に交差する鉄筋係止溝10a,10bの何れかを有する
鉄筋コンクリート施工用鉄筋載置台1からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として熱可塑性
樹脂からなる廃棄プラスチックを原料とした鉄筋コンク
リート施工用鉄筋載置台及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチックの需要が増大するの
に伴って、資源の有効利用の観点から廃棄プラスチック
の再利用が注目されている。しかし、廃棄プラスチック
は劣化や変色により、もとの用途に使用することは困難
であり、また、樹脂の種類ごとに選別するための費用が
コストアップの要因になる等の問題があった。
【0003】一方、鉄筋コンクリート施工において、型
枠板と鉄筋あるいは鉄筋同士の間隔を保持するために、
従来から主にコンクリート製やモルタル製等の鉄筋載置
台(例えば実公平4−49291)が使用されてきた。
しかし、これらの鉄筋載置台はプラスチック製のものに
比較して衝撃力に弱く重量が重く搬送が困難な上に、製
造上はセメントが硬化する迄に長時間を要し量産に向か
ない。また、単なるブロック状の鉄筋載置台の場合、鉄
筋が鉄筋載置台から外れやすい上に、鉄筋載置台が転倒
し易い等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は前
記のような問題点を改善し、種々の熱可塑性樹脂からな
る廃棄プラスチックをリサイクルする用途を更に追及し
た結果、本発明を完成するに至ったものである。即ち、
本発明は、これらの廃棄プラスチックを資源として有効
利用するために、樹脂の種類ごとに分別せずに、これら
の樹脂をまとめて混合し、その立体成形物の一面または
両面に鉄筋係止溝を形成した鉄筋コンクリート施工用鉄
筋載置台並びにその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、主として熱可塑性樹脂からなる廃棄プ
ラスチックによって形成され、全体が直方体、立方体、
円筒または上下面が互いに略平行をなす立体のうちのい
ずれか一つからなり、前記上下面のうちの一面または両
面には一本の直線状の鉄筋係止溝または互いに段違い状
に交差する鉄筋係止溝の何れかを有することを特徴とす
る鉄筋コンクリート施工用鉄筋載置台とする(請求項
1)。
【0006】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、前記の鉄筋係止溝は、縦断面の形状がU字状から
なり、該鉄筋係止溝の幅は、該鉄筋係止溝に係止される
鉄筋の直径よりもわずかに小さく構成したことを特徴と
する鉄筋コンクリート施工用鉄筋載置台とすることが好
ましい(請求項2)。
【0007】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、前記の立体の上下両面に設けた鉄筋係止溝におい
て、そのうちの一方の面に設けた鉄筋係止溝の幅と他の
面に設けた鉄筋係止溝の幅がそれぞれ異なることを特徴
とする鉄筋コンクリート施工用鉄筋載置台とすることが
好ましい(請求項3)。
【0008】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、粉砕された主として熱可塑性樹脂からなる廃棄プ
ラスチックを加熱して所望の形状の成形物を製造する方
法において、前記の廃棄プラスチックを所望の大きさに
粉砕する工程と、押出機若しくは熱圧縮機等により加熱
し軟化若しくは溶融させて圧縮混合し、鉄筋係止溝を形
成するための凸条部を設けたダイスより押出す工程と、
前記押出成形物を冷却後所定の長さに切断して該押出成
形物の押出方向に沿って上下面のうちの一面または両面
に前記凸条部によって直線状の鉄筋係止溝を形成する工
程とからなる鉄筋コンクリート施工用鉄筋載置台の製造
方法とする(請求項4)。
【0009】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、粉砕された主として熱可塑性樹脂からなる廃棄プ
ラスチックを加熱して所望の形状の成形物を製造する方
法において、前記の廃棄プラスチックを所望の大きさに
粉砕する工程と、射出成形機、トランスファー成形機、
熱圧縮成形機の何れか等により加熱し軟化若しくは溶融
させて圧縮混合し、係る圧縮混合物を鉄筋係止溝の形状
に対応する凸条部が形成してある金型に挿入し、次に冷
却して固化させて成形物の上下面のうちの一面または両
面には直線状の鉄筋係止溝または互いに段差をなして直
交する鉄筋係止溝の何れかを形成する工程とからなる鉄
筋コンクリート施工用鉄筋載置台の製造方法とする(請
求項5)。
【0010】また、前記の課題を解決するために、本発
明は、前記の廃棄プラスチックは二種以上の熱可塑性樹
脂からなる2乃至30mmの大きさに粉砕したものであ
って、これらを加熱して軟化若しくは溶融混合する工程
において、これらが不均一混合物を形成するように構成
したことを特徴とする鉄筋コンクリート施工用鉄筋載置
台の製造方法とすることが好ましい(請求項6)。
【0011】
【作用】請求項1記載の鉄筋コンクリート施工用鉄筋載
置台は、前記のようにその一面に鉄筋係止溝が形成して
あるので、この溝に鉄筋を係止することによって鉄筋が
鉄筋載置台から外れることを防止する作用をなす。ま
た、互いに段違い状に交差する鉄筋係止溝によって、交
差する鉄筋を安定して保持することができ、鉄筋載置台
の転倒を防止すると共にコンクリートに対する鉄筋の定
着を高める作用をなす。
【0012】本発明に係る鉄筋載置台は、廃棄プラスチ
ックを原料としているので経済的であるばかりでなく、
限られた地球資源を有効利用するために人類に不可欠の
技術である。更に、種々の熱可塑性樹脂が混在した廃棄
プラスチックを原料として使用できるので分別に要する
無駄な手間が省け、また、従来、焼却炉を腐食する等の
理由で敬遠されていた塩化ビニル樹脂も使用でき、利用
価値は極めて高い。
【0013】また、請求項2記載の発明の鉄筋載置台
は、前記のような鉄筋係止溝を有し、プラスチック特有
の可撓性に基づきこの溝の幅よりもやや大きな直径の鉄
筋をこの溝の底部に押し込んで保持することができる。
これによって鉄筋が鉄筋載置台から外れることを確実に
防止することができる。
【0014】また、請求項3記載の発明の鉄筋載置台
は、上下両面に幅が異なる鉄筋係止溝をそれぞれに設
け、鉄筋の直径に合った鉄筋係止溝を設けた面を上面側
にして使用することができる。係る鉄筋載置台を用いた
ならば、1種類の鉄筋載置台を直径の異なる複数種類の
鉄筋に対して共用することができる。
【0015】また、請求項4記載の発明の鉄筋載置台の
製造方法は、粉砕された数種類の熱可塑性樹脂からなる
廃棄プラスチックを押出成形機等によって連続的に直線
状の鉄筋係止溝を有する鉄筋載置台を製造できるので効
率的である。
【0016】また、請求項5記載の発明の鉄筋載置台の
製造方法は、押出工程の後で金型によるプレス工程等を
経て前記の直線状の鉄筋係止溝の他に互いに段違い状に
交差する鉄筋係止溝を有する鉄筋載置台を製造できる。
【0017】また、請求項6記載の発明の鉄筋載置台の
製造方法は、請求項4または請求項5記載の製造方法に
おいてこれらの二種以上の廃棄プラスチックは均一に混
合されずに、例えばメルトインデックスの比較的高い完
全軟化または溶融した樹脂からなる海の中にメルトイン
デックスの比較的低い不完全溶融または軟化した樹脂か
らなる島が点在するような不均一な混合状態が生ずる。
係る不均一な混合物をノズルから押出しまたは金型中で
プレスした後、徐々に冷却固化すると、前記の不完全溶
融または軟化した樹脂が異物状に点在し、更に収縮率
(熱膨張係数)の差によって成形物の表面に粗面を形成
する。これによってコンクリートとの密着性がより確実
に向上する。
【0018】
【実施例】以下に代表的な実施例について図に基づいて
説明する。実施例1ないし4は本発明に係る鉄筋載置台
についての代表的な実施例であり、実施例5ないし6は
その製造方法についての代表的な実施例である。
【0019】[実施例1]図1に示すように、鉄筋載置
台1は、略立方体からなる成形物の上面(A面)に直線
状で且つその縦断面がU字状の鉄筋係止溝10が形成さ
れている。この鉄筋係止溝10の幅は、係止される鉄筋
2の直径よりもわずかに小さく形成される。この鉄筋載
置台1は熱可塑性樹脂からなる廃棄プラスチックによっ
て形成されていて、従って、鉄筋はU字状の鉄筋係止溝
10の開口部から押し込まれて溝の底部に係止される。
このようにして、鉄筋を配置する際、またはコンクリー
ト施工の際に鉄筋2が鉄筋載置台1から容易に外れるの
を防止することができる。
【0020】鉄筋係止溝10は、鉄筋2を鉄筋係止溝1
0の両壁に挟持する状態でU字状に構成されている。同
様に、鉄筋が鉄筋係止溝10から外れない範囲において
鉄筋係止溝10の幅を鉄筋2の直径と同等ないしそれよ
り大きく形成することもできる。原料の熱可塑性樹脂か
らなる廃棄プラスチックについては実施例5に詳述す
る。
【0021】また、鉄筋載置台1は、前記立方体の他に
直方体、円筒などの立体であって、上下面(A面とB
面)が略平行で、上下面(A面とB面)のうち一面(B
面)は、鉄筋載置台1を設置する際に安定して設置でき
る程度に平坦であればよく、この底面(B面)と鉄筋係
止溝10とが向かう方向によって鉄筋の上下方向の水平
度が決定される。従って、上下面(A面とB面)の平行
度はそれ程厳密には問われない。また、鉄筋載置台1の
全体の形状も前記立方体以外に設置安定性を考慮して側
面視の形状が台形等であってもよい。
【0022】また、鉄筋載置台1の高さや幅は、鉄筋2
の表面とコンクリートの表面との最短距離で測ったコン
クリートの厚さ、所謂鉄筋のかぶり11や強度、設置安
定性等を考慮して適宜の大きさに設定される。
【0023】[実施例2]次に、図2に示すように、実
施例2に係る鉄筋載置台1は、全体の形状が略直方体で
あって、その上面には、互いに段違い状に直交するU字
状の鉄筋係止溝10a,10bが設けられている。これ
らの鉄筋係止溝10a,10bは相互に段違い状に交差
しているので鉄筋が交差する場所に使用したり、1種類
の鉄筋載置台1によって鉄筋のかぶり11a,11bが
異なる場所に使用することができる。交差の状態は前記
の直交するもの以外に角度をなして交差するものであっ
てもよい(図示せず)。
【0024】[実施例3]次に、図3に示す実施例3に
係る鉄筋載置台1は、予め鉄筋2の直径を想定して、幅
の異なる鉄筋係止溝10A,10Bを立方体の両面にそ
れぞれ設けた例である。例えば、直径の小さい鉄筋2を
載置する場合はA面を上面にして使用し、直径の大きい
鉄筋2を載置する場合はB面を上面にして使用すること
によって、直径が異なる2種類の鉄筋2に対して1種類
の鉄筋載置台1で対応が可能となる。
【0025】[実施例4]また、図4に示す実施例4に
係る鉄筋載置台1は、、幅の異なる鉄筋係止溝を立体の
上下面に段違い状に交差するようにして、A面には溝幅
の小さい鉄筋係止溝(10Aa,10Ab)を、B面に
は溝幅の大きい鉄筋係止溝(10Ba,10Bb)をそ
れぞれに設けたものである。鉄筋が交差する場所に使用
する場合に、鉄筋の口径に応じてA面またはB面の何れ
かを上面にして使用すれば1台の鉄筋載置台1で口径の
異なる鉄筋に対応することが可能となる。
【0026】[実施例5]本実施例では熱可塑性樹脂か
らなる廃棄プラスチックを粉砕したものを押出成形機で
加熱して混練り圧縮し、所定の形状のダイスを通して押
出し、常温に冷却後、所定の長さに切断して前述の実施
例1記載の鉄筋載置台1を作成した。前記の熱可塑性樹
脂からなる廃棄プラスチックには、主として、高密度ポ
リエチレン、アクリル系樹脂、硬質塩化ビニル樹脂が重
量比で約2:4:4からなり、これらを粉砕機で予め5
乃至10mmの大きさに粉砕したものを原料として用い
た。粉砕品の大きさは好ましくは2乃至30mm、より
好ましくは5乃至10mmである。
【0027】原料の熱可塑性樹脂は、この他に例えば、
中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、ポリアセタール、AS樹脂、AB
S樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、フッ素樹脂、アセテート樹脂等を使用することがで
きる。また、これらの廃棄プラスチックの他に所謂バー
ジンプラスチック、再生プラスチック、炭酸カルシウム
等の充填剤、安定剤、着色材、その他の添加剤を混合し
て使用することもできる。更に、前記熱可塑性樹脂から
なる廃棄プラスチックの混合比率は成形機における流動
特性、成形物の強度、外観等によって適宜に設定するこ
とができる。
【0028】次に、押出機はスクリュー式またはプラン
ジャー式の押出機を使用し、約140乃至190°Cの
温度で3乃至5分間混練りした。また、押出成形用ダイ
18は図5に示すようにソリッド形部17の一辺に凸状
部12を形成してある。但し、成形物の断面の形状と押
出成形用ダイ18の形状は必ずしも一致せず、材料及び
成形条件等の樹脂の流動特性によってそれぞれ異なり、
図5に示したものはその中の一例にすぎない。
【0029】[実施例6]本実施例では、前記の実施例
5の加熱混練り圧縮工程を終了後、所定の形状の金型に
圧縮混合物を挿入して前記実施例1乃至4の各鉄筋載置
台1を作成した。主として、原材料の流動特性等を考慮
して前記の圧縮混合物を金型に挿入する方法の違いによ
って、射出成形、トランスファー成形、熱圧縮成形等の
中から適宜の成形方法、成形条件によって成形すること
ができる。
【0030】図6は射出成形、トランスファー成形用の
金型の一連の動作を模型的に示したものである。先ず、
同図(a)に示すように、上金型14及び下金型15に
は鉄筋係止溝10a,10bの形状に対応する凸状部1
2a,12bがそれぞれ設けてあり、次に、同図(b)
に示すように、これら上金型14及び下金型15が閉じ
ると同時にキャビティー13に流動化した圧縮混合物で
ある成形材16が圧入され、充填が終了すると金型は冷
却され、次に、同図(c)に示すように、上金型14及
び下金型15が開き、鉄筋載置台1を金型より取り出し
一連の動作が終了する。
【0031】係る動作を繰り返し行うことにより、同一
形状の鉄筋載置台1を連続的に、しかも効率よく製造す
ることができる。また、熱圧縮成形またはプレス成形の
場合は、前記の金型の一連の動作において、下金型15
に成形材料を入れると同時に加熱し、樹脂を軟化流動化
させてから上金型14を合わせ圧力をかけるかまたは下
金型15に成形材料を入れて上金型14を合わせて加圧
と同時に加熱し、樹脂を軟化流動化させて成形する点が
前記の場合と異なる。この発明においては、前記成形方
法のうち、材料の種類等に応じて何れの成形方法で成形
してもよい。
【0032】次に、本発明に係る鉄筋載置台1の使用方
法について図に基づいて説明する。図7は、鉄筋載置台
1を用いて鉄筋が交差する部分のコンクリート施工を行
う場合等を示しており、地面、コンクリート、堰板等の
下地4の上に鉄筋載置台1を配置し、次に、この鉄筋載
置台1の上面の鉄筋係止溝10に鉄筋2を係止させた状
態で載置する。鉄筋を支承する高さに応じて適宜のかぶ
り11を有する鉄筋載置台1を使用したり、また、段違
いの鉄筋係止溝(10Aa,10Ab)の何れかを選択
して使用することもできる。
【0033】このようにして鉄筋2,2a,2bを配置
した後、コンクリート3を流し込み、鉄筋載置台1を埋
め込んだ状態でコンクリートを固化させる。鉄筋載置台
1は前記の床施工の他に壁や天井、梁その他の鉄筋コン
クリート施工に対して自由に適用できる。
【0034】前記実施例によって作成した鉄筋載置台1
は何れもその表面が塩化ビニル樹脂乃至アクリル系樹脂
からなる海に高密度ポリエチレンが島状態に点在するよ
うな不均一混合物が固化した状態の粗面からなるもので
あった。更に、これらの鉄筋載置台1を試験的に床の鉄
筋コンクリート施工に使用した結果、鉄筋が鉄筋係止溝
10に確実に係止し、コンクリートが固化した後も鉄筋
載置台1が倒れたりコンクリートから抜け出たりしない
ことが確認できた。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る鉄筋載置
台によれば、廃棄プラスチックを有効利用することがで
き、経済的であるばかりでなく、地球資源保護の観点か
ら極めて有意義である。更に、従来のコンクリート製の
ものに比較して、軽く、強度があり、また、この発明に
係る鉄筋載置台の製造方法によれば、単位時間当たりの
生産量が格段に大きく、製造コストの削減に大きな効果
がある。
【0036】しかも、この発明に係る鉄筋載置台の製造
方法によれば、従来のプラスチックの成形機を利用して
製造することができ、設備費の負担を最小限に抑える効
果がある。また、鉄筋係止溝に鉄筋を係止せしめて鉄筋
が鉄筋載置台から外れるのを防止し、かつ、コンクリー
トの定着性を向上させることから、コンクリート施工に
おける作業の効率を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の鉄筋載置台を示す斜視図である。
【図2】実施例2の鉄筋載置台を示す斜視図である。
【図3】実施例3の鉄筋載置台を示す斜視図である。
【図4】実施例4の鉄筋載置台を示す斜視図である。
【図5】(a)は実施例1の押出成形用ダイの断面図で
あり、(b)はその成形物の断面図である。
【図6】実施例6の射出成形またはトランスファー成形
用金型の一連の動作を示す断面図である。
【図7】鉄筋載置台の使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1:鉄筋載置台、2:鉄筋、3:コンクリート、10:
鉄筋係止溝、11:かぶり、12:凸状部、13:キャ
ビティー、14:上金型、15:下金型、16:成形
材、17:ソリッド形部、18:押出成形用ダイ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として熱可塑性樹脂からなる廃棄プラス
    チックによって形成され、全体が直方体、立方体、円筒
    または上下面が互いに略平行をなす立体のうちのいずれ
    か一つからなり、前記上下面のうちの一面または両面に
    は一本の直線状の鉄筋係止溝または互いに段違い状に交
    差する鉄筋係止溝の何れかを有することを特徴とする鉄
    筋コンクリート施工用鉄筋載置台。
  2. 【請求項2】前記の鉄筋係止溝は、縦断面の形状がU字
    状からなり、該鉄筋係止溝の幅は、該鉄筋係止溝に係止
    される鉄筋の直径よりもわずかに小さく構成したことを
    特徴とする請求項1記載の鉄筋コンクリート施工用鉄筋
    載置台。
  3. 【請求項3】前記の立体の上下両面に設けた鉄筋係止溝
    において、そのうちの一方の面に設けた鉄筋係止溝の幅
    と他の面に設けた鉄筋係止溝の幅がそれぞれ異なること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の鉄筋コンク
    リート施工用鉄筋載置台。
  4. 【請求項4】粉砕された主として熱可塑性樹脂からなる
    廃棄プラスチックを加熱して所望の形状の成形物を製造
    する方法において、前記の廃棄プラスチックを所望の大
    きさに粉砕する工程と、押出機若しくは熱圧縮機等によ
    り加熱し軟化若しくは溶融させて圧縮混合し、鉄筋係止
    溝を形成するための凸条部を設けたダイスより押出す工
    程と、前記押出成形物を冷却後所定の長さに切断して該
    押出成形物の押出方向に沿って上下面のうちの一面また
    は両面に前記凸条部によって直線状の鉄筋係止溝を形成
    する工程とからなる鉄筋コンクリート施工用鉄筋載置台
    の製造方法。
  5. 【請求項5】粉砕された主として熱可塑性樹脂からなる
    廃棄プラスチックを加熱して所望の形状の成形物を製造
    する方法において、前記の廃棄プラスチックを所望の大
    きさに粉砕する工程と、射出成形機、トランスファー成
    形機、熱圧縮成形機の何れか等により加熱し軟化若しく
    は溶融させて圧縮混合し、係る圧縮混合物を鉄筋係止溝
    の形状に対応する凸条部が形成してある金型に挿入し、
    次に冷却して固化させて成形物の上下面のうちの一面ま
    たは両面には直線状の鉄筋係止溝または互いに段差をな
    して直交する鉄筋係止溝の何れかを形成する工程とから
    なる鉄筋コンクリート施工用鉄筋載置台の製造方法。
  6. 【請求項6】前記の廃棄プラスチックは二種以上の熱可
    塑性樹脂からなる2乃至30mmの大きさに粉砕したも
    のであって、これらを加熱して軟化若しくは溶融混合す
    る工程において、これらが不均一混合物を形成するよう
    に構成したことを特徴とする請求項4または請求項5記
    載の鉄筋コンクリート施工用鉄筋載置台の製造方法。
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