JP2000064486A - 庇 - Google Patents

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JP2000064486A
JP2000064486A JP10233744A JP23374498A JP2000064486A JP 2000064486 A JP2000064486 A JP 2000064486A JP 10233744 A JP10233744 A JP 10233744A JP 23374498 A JP23374498 A JP 23374498A JP 2000064486 A JP2000064486 A JP 2000064486A
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skeleton
pulling
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Sankyo Aluminium Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 庇本体と躯体との間のシール性を高めること
ができる庇を提供する。 【解決手段】 本発明による庇1は、庇本体3と、躯体
21の外壁22に設けた第1部材5と、庇本体3に設け
た第2部材7と、第1部材5と第2部材7との間に設け
た引き寄せ具9とを備え、第2部材7を第1部材5に引
き寄せることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄関やテラス等に
設ける庇(または小屋根)に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、玄関ポーチに設ける庇は、庇本
体の後端側を建物の躯体に固定し、躯体から突き出すよ
うに設けている。庇の施工は、施工者が庇本体の後端側
を躯体側に押し付けるようにして躯体と庇本体とを密着
させて固定し、庇本体と躯体との間をシールしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる庇の施
工時において、庇本体の躯体に対する密着の程度は、施
工者によって異なったり、躯体の仕上がり誤差等によっ
ても異なり、庇本体と躯体との密着の程度にバラツキが
生じるため、十分なシールが図れない場合がある。
【0004】そこで、本発明は、庇本体と躯体との間の
シール性を高めることができる庇を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、庇本体と、躯体の外壁に設けた第1部材と、庇本体
に設けた第2部材と、第1部材と第2部材との間に設け
た引き寄せ具とを備え、第2部材を第1部材に引き寄せ
ることを特徴とする。
【0006】この請求項1に記載の発明では、庇を施工
するときに、躯体に対して庇本体を配置した後、第1部
材と第2部材との間に設けた引き寄せ具を操作して、第
2部材を第1部材に引き寄せる。引き寄せ具によって第
2部材を第1部材に引き寄せることによって、躯体と庇
本体とを密着させるので、施工者が異なったり、仕上が
り誤差等により生じる躯体と庇本体との密着程度のバラ
ツキを防止し、庇本体と躯体との間のシール性を高める
ことができる。
【0007】尚、第1部材は躯体の外壁に設けるが、躯
体の垂直壁に直接取り付けるものも含む。また、第1部
材は、躯体と別体であっても一体であってもよく、第2
部材も庇本体と別体であっても一体であってもよい。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、第1部材は、着脱可能に取り付けた補
助部材を備え、引き寄せ具を補助部材と第2部材との間
に配置し、第2部材を第1部材に引き寄せることを特徴
とする。
【0009】この請求項2に記載の発明では、補助部材
は第1部材に対して脱着可能であり、引き寄せが必要な
ときは、引き寄せ具とともに補助部材を第1部材に装着
し、引き寄せを必要としない場合には、引き寄せ具とと
もに補助部材を外すことができるので、引き寄せ具を必
要に応じて設けることができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、引き寄せ具は、第1部材と第
2部材との間に設けたボルトと、ボルトに螺合するナッ
トとを備え、ナットの締め付けにより第2部材を第1部
材に引き寄せることを特徴とする。
【0011】この請求項3に記載の発明では、ボルトに
対してナットを締め付ける構成であるから、引き寄せ具
の構成が簡易である。尚、引き寄せ具は、ボルトを第1
部材と第2部材とに直接挿通させてナットの締め付ける
により第1部材と第2部材とを直接引き寄せるものであ
ってもよいし、ボルトを補助部材と第2部材とに挿通さ
せてナットを締め付けて、結果的に第1部材と第2とを
引き寄せるものであってもよい。即ち、本明細書では、
補助部材は第1部材に含まれるものであり、第1部材の
文言を補助部材の文言に置き換えることができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、第1部材は、庇本体
を載せる受け部を備えることを特徴とする。
【0013】この請求項4に記載の発明は、庇の施工時
に躯体に設けた第1部材が庇本体を受けた状態で、引き
寄せできるので、施工が容易である。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明において、庇本体と第1部材と
は、ボルト挿通孔を備え、少なくとも一方のボルト挿通
孔は、引き寄せ方向に長い長孔であることを特徴とす
る。
【0015】この請求項5に記載の発明は、第1部材と
第2部材とを引き寄せた後に、庇本体と第1部材とに設
けたボルト挿通孔にボルト挿通して固定する。ボルトの
位置は長孔内で調整して庇本体と第1部材とをボルト固
定できるので、躯体と庇本体とを引き寄せた状態を容易
に保持できる。尚、上述したように、第1部材は、補助
部材であってもよく、補助部材に長孔を形成するもので
あってもよい。この場合には庇本体と補助部材とを固定
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、本
発明の実施の形態を詳細に説明する。図1乃至図4に示
すように、第1実施の形態にかかる庇1は、玄関ポーチ
の庇であり、建物の躯体21に固定されている。
【0017】庇1は、庇本体3と、第1部材5、第2部
材7、及び引き寄せ具9とを備えている。庇本体3は、
前枠11、後枠13及び2つの側枠15とで四方組され
ている。庇本体3の後枠13は、躯体21の垂直壁21
aに固定されている。前枠11が躯体21から張り出
し、後述するように、側枠15を柱47で支持してい
る。
【0018】また、後枠13と躯体21の垂直壁21a
との間には、シール材24が介在されている。尚、本実
施の形態では、左右の側枠15部分は略同じ構成である
から、図面では左の側枠15側における構成だけを示
す。
【0019】第1部材5は、庇本体3の下に配置した断
面略L字形状の金具であり、L字を構成する側板部5a
をねじ23により躯体21の垂直壁21aに固定して外
壁22に設けているが、外壁22に直接固定するもので
あってもよい。L字を構成する上板部5bは庇本体3に
固定ボルト25により固定されている。この第1部材5
には、図3に示すように、側板部5aの躯体21側にシ
ール材27が設けられている。また、第1部材5の上板
部5bには、庇本体3に固定する固定ボルト25を挿通
する長孔34の他、後述する補助部材29をねじ止めす
るねじの挿通孔31、31が形成されている。長孔34
は、第1部材5と第2部材7との引き寄せ方向に沿って
長く形成されており、引き寄せ調整後に固定ボルト25
が長孔34の長手方向に位置を変えて第1部材5と庇本
体3とを固定できるようになっている。尚、固定ボルト
25は、庇本体3に固定されたブラケット26の孔に螺
合して固定される。また、この第1部材5は、上板部5
bが庇本体3を受けており、庇本体3を上板部5bに載
せた状態で引き寄せできる。尚、本実施の形態では、第
1部材5は両側枠15、15に対応する位置に合計2カ
所設けているが、後枠11に設けてよく、更に、2カ所
に限らず、3カ所等いくつ設けてもよい。
【0020】第2部材7は、一端部が略V字形状に形成
された係止部33を備えており、庇本体3の側枠15の
底面に予め形成された溝16に係止するようになってい
る。溝16は、側枠15に多数形成されており、係止部
33は適当な位置の溝16に係合させることができる。
第2部材7の他端部は、係止部33と反対側に突出した
突部35が形成されており、この突部35には、後述す
るボルト39の挿通孔37が形成されている。尚、第2
部材7は、庇本体3と別体に設けることに限らず、庇本
体3の一部に直接形成してもよく、例えば、側枠15に
直接形成してもよい。また、第2部材7は前枠11に設
けるものであってもよい。
【0021】第1部材5は、補助部材29を備えてお
り、この補助部材29は、平板状の板金の一側を突設さ
せて側面から見た状態が略L字形状に形成されている。
補助部材29の突設部40は、上述した第2部材7の突
部35と同方向に突設させて向かい合わせて配置されて
いる。補助部材29の平板部42は、第1部材5の上板
部5bに重ねて配置しており、ねじ30、30にて第1
部材5に固定されるようになっている。従って、補助部
材29は第1部材5にねじ30、30により後付できる
ので、引き寄せ具9とともに必要に応じて装着すること
ができる。尚、補助部材29には、固定ボルト25、2
5を挿通する長孔32が形成されており、補助部材29
を第1部材5とともに固定ボルト25により庇本体3に
固定できるようになっている。
【0022】引き寄せ具9は、ボルト39及びナット4
1を備えており、ボルト39は、上述した第2部材7の
突部35と補助部材29の突部40とに挿通されてお
り、ボルト39の頭39aが補助部材29に係止され、
ナット41を締め付けて補助部材29と第2部材7との
間隔を狭めるようになっている。
【0023】次に、本実施の形態の作用を説明する。庇
1を施工する際には、予め、玄関口上方の庇取付位置
に、吊り具43により庇本体3を吊り上げて、施工位置
に配置する。一方、玄関口上の躯体21には、庇本体3
の取付位置に予め第1部材5の下板部5aをねじ23で
固定しておく。第1部材5の上板部5bは、躯体21か
ら突設しており、庇本体3の前枠11側を上板部5bに
載せて配置し、第1部材5が庇本体3の後側を受ける。
このように、第1部材5が庇本体3を受けているので、
以下に説明する躯体21に庇本体3を引き寄せる作業が
容易にできる。尚、庇本体3の後枠13側では、側枠1
5、15に固定したブラッケト45を柱47に係合させ
て支持する。
【0024】次に、引き寄せ具9を庇本体3に装着する
が、補助部材29をねじ30により第1部材5に固定
し、補助部材29の突部40に形成された孔にボルト3
9を挿通し、第2部材7の係止部33を庇本体3の側枠
15に形成された溝16に係合させる。尚、ボルト39
の頭39aは、補助部材29の突部40に予め固定され
ていてもよい。
【0025】そして、ボルト39にナット41を螺合
し、ナット41を締め付けて、補助部材29と第2部材
7との間隔を狭め、躯体21に対して庇本体3を引き寄
せる。これにより、庇本体3の前枠11を躯体21に十
分に密着させることができる。特に、施工者が異なるこ
とにより生じる密着むらや、躯体の外壁の仕上げにむら
があるために生じる密着むらを防止する。即ち、庇本体
3と躯体21との密着の程度のバラツキを防止し、十分
な密着を実現できるので、シール性を高めることができ
る。
【0026】庇本体3を躯体21に十分に密着させるよ
うに引き寄せた状態で、固定ボルト25、25により庇
本体3を第1部材5に固定する。その後、柱47にブラ
ケット45を固定し、庇本体3の底面に化粧板49を取
付ける。
【0027】次に、図5及び図6を参照して、第2実施
の形態について説明する。尚、以下に説明する他の実施
の形態では、上述した第1実施の形態と同一部分には同
一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省
略する。
【0028】図5に示す第2実施の形態は、第1部材
5、第2部材7及び引き寄せ具9を庇本体3の上から見
て両側に設けたものである。この場合、施工者は庇本体
3の横側で引き寄せ作業ができるので作業しやすい。
【0029】図6に示す第3実施の形態では、第1実施
の形態の引き寄せ具9におけるボルト39とナット41
とに換えて、歯車57とラック59とを用いて第1部材
5に第2部材7を引き寄せる構成とし、歯車57はハン
ドル61により回転させる構成である。尚、第1部材5
に歯車57を直接設けることに限らず、第1実施の形態
と同様に、第1部材5に係合する補助部材29を設け、
この補助部材29に歯車57を設ける構成であってもよ
い。
【0030】本発明は、上述した実施の形態に限らず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、第1部材5、第2部材7及び引き寄せ具9は、
後枠13と躯体21とに設けて後枠13と躯体21とを
引き寄せることに限らず、側枠15と躯体21とに設け
て側枠15と躯体21とを引き寄せて密着固定するもの
であってもよい。また、庇1は、玄関口の庇に限らず窓
の上に設けてもよく、また、カーポートの屋根やテラス
等に設けるものであってもよい。
【0031】更に、第1実施の形態において、庇本体3
の側枠15、15を柱47で支持しないで、後枠13と
躯体21との固定のみで庇本体3を支持するいわゆる片
持ちタイプの庇であってもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、引き寄
せ具によって、躯体と庇本体とを密着させるので、施工
者が異なることや躯体の仕上がり状態等にかかわらず、
躯体と庇本体との密着のバラツキを防止し、庇本体と躯
体との間のシール性を高めることができる。
【0033】請求項2に記載の発明によれば、補助部材
は、第1部材に対して脱着可能であるから、必要に応じ
て補助部材とともに引き寄せ具を取り付けることができ
る。
【0034】請求項3に記載の発明によれば、引き寄せ
具の構成が簡易である。
【0035】請求項4に記載の発明によれば、第1部材
が庇本体を受けた状態で、引き寄せできるので、施工が
容易である。
【0036】請求項5に記載の発明によれば、躯体と庇
本体とを引き寄せた状態を容易に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかる庇を側枠に沿
って切断した状態を示す断面図である。
【図2】図1に示す庇を前枠に沿って切断した状態を示
す断面図である。
【図3】第1部材、第2部材及び引き寄せ具を示す斜視
図である。
【図4】補助部材の平面図である。
【図5】第2実施の形態にかかる庇を上から見た状態を
示す平面図である。
【図6】第3実施の形態にかかる第1部材、第2部材及
び引き寄せ具を示す側面図である。
【符号の説明】
1 庇 3 庇本体 5 第1部材 5b 上板部(受け部) 7 第2部材 9 引き寄せ具 21 躯体 22 外壁 25 固定ボルト 29 補助部材 39 ボルト 41 ナット
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月18日(1998.9.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 庇
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄関やテラス等に
設ける庇(または小屋根)に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、玄関ポーチに設ける庇は、庇本
体の後端側を建物の躯体に固定し、躯体から突き出すよ
うに設けている。庇の施工は、施工者が庇本体の後端側
を躯体側に押し付けるようにして躯体と庇本体とを密着
させて固定し、庇本体と躯体との間をシールしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる庇の施
工時において、庇本体の躯体に対する密着の程度は、施
工者によって異なったり、躯体の仕上がり誤差等によっ
ても異なり、庇本体と躯体との密着の程度にバラツキが
生じるため、十分なシールが図れない場合がある。
【0004】そこで、本発明は、庇本体と躯体との間の
シール性を高めることができる庇を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、庇本体と、躯体の外壁に固定した第1部材と、庇本
体に設けた第2部材と、第1部材と第2部材との間に設
けた引き寄せ具とを備え、第2部材を第1部材に引き寄
せることを特徴とする。
【0006】この請求項1に記載の発明では、庇を施工
するときに、躯体に対して庇本体を配置した後、第1部
材と第2部材との間に設けた引き寄せ具を操作して、第
2部材を第1部材に引き寄せる。引き寄せ具によって第
2部材を第1部材に引き寄せることによって、躯体と庇
本体とを密着させるので、施工者が異なったり、仕上が
り誤差等により生じる躯体と庇本体との密着程度のバラ
ツキを防止し、庇本体と躯体との間のシール性を高める
ことができる。
【0007】尚、第1部材は躯体の外壁に固定するが、
躯体の垂直壁に直接取り付けるものも含む。また、第1
部材は、躯体と別体であっても一体であってもよく、第
2部材も庇本体と別体であっても一体であってもよい。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、第1部材は、別体に設けて取り付けた
補助部材を備え、引き寄せ具を補助部材と第2部材との
間に配置し、第2部材を第1部材に引き寄せることを特
徴とする。
【0009】この請求項2に記載の発明では、補助部材
は第1部材に対して別体に設けているので、脱着可能で
あり、引き寄せが必要なときは、引き寄せ具とともに補
助部材を第1部材に装着し、引き寄せを必要としない場
合には、引き寄せ具とともに補助部材を外すことができ
るので、引き寄せ具を必要に応じて設けることができ
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、引き寄せ具は、第1部材と第
2部材との間に設けた引き寄せボルトと、引き寄せボル
に螺合するナットとを備え、ナットの締め付けにより
第2部材を第1部材に引き寄せることを特徴とする。
【0011】この請求項3に記載の発明では、引き寄せ
ボルトに対してナットを締め付ける構成であるから、引
き寄せ具の構成が簡易である。尚、引き寄せ具は、引き
寄せボルトを第1部材と第2部材とに直接挿通させてナ
ットの締め付けるにより第1部材と第2部材とを直接引
き寄せるものであってもよいし、引き寄せボルトを補助
部材と第2部材とに挿通させてナットを締め付けて、結
果的に第1部材と第2とを引き寄せるものであってもよ
い。即ち、本明細書では、補助部材は第1部材に含まれ
るものであり、第1部材の文言を補助部材の文言に置き
換えることができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、第1部材は、庇本体
を載せて保持できる受け部を備えることを特徴とする。
【0013】この請求項4に記載の発明は、庇の施工時
に躯体に設けた第1部材が庇本体を受けた状態で、引き
寄せできるので、施工が容易である。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明において、庇本体と第1部材と
は、庇本体と第1部材とを連結する連結ボルトのボルト
挿通孔を備え、少なくとも一方のボルト挿通孔は、引き
寄せ方向に長い長孔であることを特徴とする。
【0015】この請求項5に記載の発明は、第1部材と
第2部材とを引き寄せた後に、庇本体と第1部材とに設
けた連結ボルトのボルト挿通孔に連結ボルトを挿通して
固定する。連結ボルトの位置は長孔内で調整して庇本体
と第1部材とをボルト固定できるので、躯体と庇本体と
を引き寄せた状態を容易に保持できる。尚、上述したよ
うに、第1部材は、補助部材であってもよく、補助部材
に長孔を形成するものであってもよい。この場合には庇
本体と補助部材とを固定する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面を参照して、本
発明の実施の形態を詳細に説明する。図1乃至図4に示
すように、第1実施の形態にかかる庇1は、玄関ポーチ
の庇であり、建物の躯体21に固定されている。
【0017】庇1は、庇本体3と、第1部材5、第2部
材7、及び引き寄せ具9とを備えている。庇本体3は、
前枠11、後枠13及び2つの側枠15とで四方組され
ている。庇本体3の後枠13は、躯体21の垂直壁21
aに固定されている。前枠11が躯体21から張り出
し、後述するように、側枠15を柱47で支持してい
る。
【0018】また、後枠13と躯体21の垂直壁21a
との間には、シール材24が介在されている。尚、本実
施の形態では、左右の側枠15部分は略同じ構成である
から、図面では左の側枠15側における構成だけを示
す。
【0019】第1部材5は、庇本体3の下に配置した断
面略L字形状の金具であり、L字を構成する側板部5a
をねじ23により躯体21の垂直壁21aに固定して外
壁22に設けているが、外壁22に直接固定するもので
あってもよい。L字を構成する上板部5bは庇本体3に
固定ボルト(連結ボルト)25により固定されている。
この第1部材5には、図3に示すように、側板部5aの
躯体21側にシール材27が設けられている。また、第
1部材5の上板部5bには、庇本体3に固定する固定ボ
ルト25を挿通する長孔34の他、後述する補助部材2
9をねじ止めするねじの挿通孔31、31が形成されて
いる。長孔34は、第1部材5と第2部材7との引き寄
せ方向に沿って長く形成されており、引き寄せ調整後に
固定ボルト25が長孔34の長手方向に位置を変えて第
1部材5と庇本体3とを固定できるようになっている。
尚、固定ボルト25は、庇本体3に固定されたブラケッ
ト26の孔に螺合して固定される。また、この第1部材
5は、上板部5bが庇本体3を受けており、庇本体3を
上板部5bに載せた状態で引き寄せできる。尚、本実施
の形態では、第1部材5は両側枠15、15に対応する
位置に合計2カ所設けているが、後枠11に設けてよ
く、更に、2カ所に限らず、3カ所等いくつ設けてもよ
い。
【0020】第2部材7は、一端部が略V字形状に形成
された係止部33を備えており、庇本体3の側枠15の
底面に予め形成された溝16に係止するようになってい
る。溝16は、側枠15に多数形成されており、係止部
33は適当な位置の溝16に係合させることができる。
第2部材7の他端部は、係止部33と反対側に突出した
突部35が形成されており、この突部35には、後述す
るボルト39の挿通孔37が形成されている。尚、第2
部材7は、庇本体3と別体に設けることに限らず、庇本
体3の一部に直接形成してもよく、例えば、側枠15に
直接形成してもよい。また、第2部材7は前枠11に設
けるものであってもよい。
【0021】第1部材5は、補助部材29を備えてお
り、この補助部材29は、平板状の板金の一側を突設さ
せて側面から見た状態が略L字形状に形成されている。
補助部材29の突設部40は、上述した第2部材7の突
部35と同方向に突設させて向かい合わせて配置されて
いる。補助部材29の平板部42は、第1部材5の上板
部5bに重ねて配置しており、ねじ30、30にて第1
部材5に固定されるようになっている。従って、補助部
材29は第1部材5にねじ30、30により後付できる
ので、引き寄せ具9とともに必要に応じて装着すること
ができる。尚、補助部材29には、固定ボルト25、2
5を挿通する長孔32が形成されており、補助部材29
を第1部材5とともに固定ボルト25により庇本体3に
固定できるようになっている。
【0022】引き寄せ具9は、ボルト(引き寄せボル
ト)39及びナット41を備えており、ボルト39は、
上述した第2部材7の突部35と補助部材29の突部4
0とに挿通されており、ボルト39の頭39aが補助部
材29に係止され、ナット41を締め付けて補助部材2
9と第2部材7との間隔を狭めるようになっている。
【0023】次に、本実施の形態の作用を説明する。庇
1を施工する際には、予め、玄関口上方の庇取付位置
に、吊り具43により庇本体3を吊り上げて、施工位置
に配置する。一方、玄関口上の躯体21には、庇本体3
の取付位置に予め第1部材5の下板部5aをねじ23で
固定しておく。第1部材5の上板部5bは、躯体21か
ら突設しており、庇本体3の前枠11側を上板部5bに
載せて配置し、第1部材5が庇本体3の後側を受ける。
このように、第1部材5が庇本体3を受けているので、
以下に説明する躯体21に庇本体3を引き寄せる作業が
容易にできる。尚、庇本体3の後枠13側では、側枠1
5、15に固定したブラッケト45を柱47に係合させ
て支持する。
【0024】次に、引き寄せ具9を庇本体3に装着する
が、補助部材29をねじ30により第1部材5に固定
し、補助部材29の突部40に形成された孔にボルト3
9を挿通し、第2部材7の係止部33を庇本体3の側枠
15に形成された溝16に係合させる。尚、ボルト39
の頭39aは、補助部材29の突部40に予め固定され
ていてもよい。
【0025】そして、ボルト39にナット41を螺合
し、ナット41を締め付けて、補助部材29と第2部材
7との間隔を狭め、躯体21に対して庇本体3を引き寄
せる。これにより、庇本体3の前枠11を躯体21に十
分に密着させることができる。特に、施工者が異なるこ
とにより生じる密着むらや、躯体の外壁の仕上げにむら
があるために生じる密着むらを防止する。即ち、庇本体
3と躯体21との密着の程度のバラツキを防止し、十分
な密着を実現できるので、シール性を高めることができ
る。
【0026】庇本体3を躯体21に十分に密着させるよ
うに引き寄せた状態で、固定ボルト25、25により庇
本体3を第1部材5に固定する。その後、柱47にブラ
ケット45を固定し、庇本体3の底面に化粧板49を取
付ける。
【0027】次に、図5及び図6を参照して、第2実施
の形態について説明する。尚、以下に説明する他の実施
の形態では、上述した第1実施の形態と同一部分には同
一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省
略する。
【0028】図5に示す第2実施の形態は、第1部材
5、第2部材7及び引き寄せ具9を庇本体3の上から見
て両側に設けたものである。この場合、施工者は庇本体
3の横側で引き寄せ作業ができるので作業しやすい。
【0029】図6に示す第3実施の形態では、第1実施
の形態の引き寄せ具9におけるボルト39とナット41
とに換えて、歯車57とラック59とを用いて第1部材
5に第2部材7を引き寄せる構成とし、歯車57はハン
ドル61により回転させる構成である。尚、第1部材5
に歯車57を直接設けることに限らず、第1実施の形態
と同様に、第1部材5に係合する補助部材29を設け、
この補助部材29に歯車57を設ける構成であってもよ
い。
【0030】本発明は、上述した実施の形態に限らず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、第1部材5、第2部材7及び引き寄せ具9は、
後枠13と躯体21とに設けて後枠13と躯体21とを
引き寄せることに限らず、側枠15と躯体21とに設け
て側枠15と躯体21とを引き寄せて密着固定するもの
であってもよい。また、庇1は、玄関口の庇に限らず窓
の上に設けてもよく、また、カーポートの屋根やテラス
等に設けるものであってもよい。
【0031】更に、第1実施の形態において、庇本体3
の側枠15、15を柱47で支持しないで、後枠13と
躯体21との固定のみで庇本体3を支持するいわゆる片
持ちタイプの庇であってもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、引き寄
せ具によって、躯体と庇本体とを密着させるので、施工
者が異なることや躯体の仕上がり状態等にかかわらず、
躯体と庇本体との密着のバラツキを防止し、庇本体と躯
体との間のシール性を高めることができる。
【0033】請求項2に記載の発明によれば、補助部材
は、第1部材に対して脱着可能であるから、必要に応じ
て補助部材とともに引き寄せ具を取り付けることができ
る。
【0034】請求項3に記載の発明によれば、引き寄せ
具の構成が簡易である。
【0035】請求項4に記載の発明によれば、第1部材
が庇本体を受けた状態で、引き寄せできるので、施工が
容易である。
【0036】請求項5に記載の発明によれば、躯体と庇
本体とを引き寄せた状態を容易に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかる庇を側枠に沿
って切断した状態を示す断面図である。
【図2】図1に示す庇を前枠に沿って切断した状態を示
す断面図である。
【図3】第1部材、第2部材及び引き寄せ具を示す斜視
図である。
【図4】補助部材の平面図である。
【図5】第2実施の形態にかかる庇を上から見た状態を
示す平面図である。
【図6】第3実施の形態にかかる第1部材、第2部材及
び引き寄せ具を示す側面図である。
【符号の説明】 1 庇 3 庇本体 5 第1部材 5b 上板部(受け部) 7 第2部材 9 引き寄せ具 21 躯体 22 外壁 25 固定ボルト(連結ボルト) 29 補助部材 39 ボルト(引き寄せボルト) 41 ナット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】庇本体と、躯体の外壁に設けた第1部材
    と、庇本体に設けた第2部材と、第1部材と第2部材と
    の間に設けた引き寄せ具とを備え、第2部材を第1部材
    に引き寄せることを特徴とする庇。
  2. 【請求項2】第1部材は、着脱可能に取り付けた補助部
    材を備え、引き寄せ具を補助部材と第2部材との間に配
    置し、第2部材を第1部材に引き寄せることを特徴とす
    る請求項1に記載の庇。
  3. 【請求項3】引き寄せ具は、第1部材と第2部材との間
    に設けたボルトと、ボルトに螺合するナットとを備え、
    ナットの締め付けにより第2部材を第1部材に引き寄せ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の庇。
  4. 【請求項4】第1部材は、庇本体を載せる受け部を備え
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    庇。
  5. 【請求項5】庇本体と第1部材とは、ボルト挿通孔を備
    え、少なくとも一方のボルト挿通孔は、引き寄せ方向に
    長い長孔であることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の庇。
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