JP2000063659A - 熱可塑性ポリウレタンと特定ポリオレフィンの相溶性ブレンド物 - Google Patents
熱可塑性ポリウレタンと特定ポリオレフィンの相溶性ブレンド物Info
- Publication number
- JP2000063659A JP2000063659A JP11221008A JP22100899A JP2000063659A JP 2000063659 A JP2000063659 A JP 2000063659A JP 11221008 A JP11221008 A JP 11221008A JP 22100899 A JP22100899 A JP 22100899A JP 2000063659 A JP2000063659 A JP 2000063659A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copolymer
- thermoplastic polyurethane
- ethylene
- propylene
- thermoplastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L75/00—Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L75/04—Polyurethanes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/70—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
- C08G18/72—Polyisocyanates or polyisothiocyanates
- C08G18/74—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic
- C08G18/75—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic cycloaliphatic
- C08G18/758—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic cycloaliphatic containing two or more cycloaliphatic rings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/08—Processes
- C08G18/0895—Manufacture of polymers by continuous processes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L75/00—Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L75/04—Polyurethanes
- C08L75/08—Polyurethanes from polyethers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱可塑性ポリウレタンとオレフィン共重合体
を含んで成る熱可塑性成形用組成物を開示する。 【解決手段】 上記ポリウレタン成分に脂肪族イソシア
ネートから誘導された単位とエーテル構造単位を含め
る。上記共重合体の分子構造にオレフィン不飽和を有す
るモノマーから誘導された単位を含める。この組成物は
これの樹脂成分が相溶性を示すことと機械的特性が向上
していることを特徴とする。
を含んで成る熱可塑性成形用組成物を開示する。 【解決手段】 上記ポリウレタン成分に脂肪族イソシア
ネートから誘導された単位とエーテル構造単位を含め
る。上記共重合体の分子構造にオレフィン不飽和を有す
るモノマーから誘導された単位を含める。この組成物は
これの樹脂成分が相溶性を示すことと機械的特性が向上
していることを特徴とする。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性成形用組成物
(thermoplastc moldingcomp
osition)に関し、これにオレフィン系不飽和を
有する少なくとも1種のモノマーから作られた共重合体
と熱可塑性ポリウレタンを含有させ、より詳細には、上
記熱可塑性ポリウレタンをこれが脂肪族イソシアネート
の反応生成物であることで特徴づける。 【0002】 【発明の背景】熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)の
製造は一般にポリオールとジイソシアネートと鎖伸長剤
(chain extender)であるグリコールを
反応させることで行われる。このような樹脂の特性は大
きな度合で反応体の相対量に依存する。これらの樹脂
は、数多くの用途に適するように多様な特性を持たせた
組成物を生じさせる目的で他の熱可塑性樹脂と一緒にブ
レンドされてきた。極性のあるTPUと非極性のポリエ
チレンまたはポリプロピレンは互いに混和しないと見ら
れていたが、そのようなブレンド物が得られれば、これ
は望ましいことであり、オレフィン類とのブレンド物は
報告されてはいるが、それに入っている量は少量であっ
た。 【0003】例えば、米国特許第3,929,928号
には、熱可塑性ポリウレタンとポリエチレンをミルブレ
ンドする(mill blending)と結果として
この2つの重合体が相溶しないことが原因でひどいプレ
ートアウト(plate−out)がもたらされること
が示されている。どのようなポリウレタン/ポリエチレ
ンブレンド比にしても有用な試験片をロールミル(ro
ll mill)で調製するのは不可能であると言った
研究がOrganic Coatings Plast
ics Chemistry、40巻、664頁(19
79)に報告されている。同様に、Walker’s
Handbook of Thermoplastic
Elastomers,セクション5.4.17に
も、ポリウレタン重合体を低密度ポリオレフィンで修飾
するにはこの2種類の重合体は相溶しないことから悪影
響を避ける目的でその量を3パーセント未満に保つ必要
があることが報告されている。米国特許第3,272,
890号にポリオレフィンと軟質ポリウレタン重合体の
有用なブレンド物を得たと主張されてはいるが、そのよ
うなブレンド物はポリオレフィンを基礎にしていてポリ
ウレタン重合体の含有量は25重量パーセント未満であ
り、ポリウレタン重合体の含有量が25パーセントを越
えると相溶しなくなって有用なプラスチック容器に成形
するのは不可能になる。結晶性のポリオレフィンとポリ
ウレタンは相溶しないことから、結晶性の高密度ポリエ
チレンまたはポリプロピレン重合体のブレンド物を調製
するのは更により困難である。エチレン/カルボン酸共
重合体を中和したものを15重量パーセント未満の量で
含有させた熱可塑性ポリウレタン弾性重合体の有用なブ
レンド物が米国特許第4,238,574号に開示され
ており、それはブロー成形操作で用いるに有用な弾性重
合体ブレンド物を与えると開示されている。 【0004】米国特許第4,975,207号にはカル
ボニル修飾ポリオレフィンとTPUのブレンド物が開示
されている。米国特許第5,623,019号にはTP
Uとポリオレフィンを含有させた相溶化(compat
ibilized)組成物が開示されている。モノアル
キレンアレンと共役ジエンから作られたブロックを含有
する特に組織化した(structured)共重合体
が上記成分を相溶させると述べられている。 【0005】米国特許第4,990,557号には、少
なくとも大部分が結晶性のポリオレフィンとTPUの溶
融物を高せん断混合することを通して機械的安定化を受
けさせた相溶性重合体ブレンド物を調製することが開示
されている。 【0006】 【発明の詳細な記述】本発明に従う熱可塑性成形用組成
物は、(i)脂肪族イソシアネートから誘導された単位
とエーテル単位を含む分子構造を有する熱可塑性ポリウ
レタンを99から50、好適には95から60パーセン
ト、および(ii)オレフィン系不飽和を有するモノマ
ーから誘導された単位を含む分子構造を有する共重合体
を1から50、好適には5から40パーセント、含んで
成る。 【0007】本発明の組成物の調製で用いるに適切な熱
可塑性ポリウレタン類は公知で商業的に入手可能であ
り、例えばBayer Corporationから商
標Texinの下で入手可能である。適切なTPUが示
すメルトフロー率(meltflow rate)[A
STM D−1238に従う]は、典型的に約4から1
00、より好適には10から90g/10分である。 【0008】このような樹脂は、関連文献に長年に渡っ
て示されてきた方法を用いて適切なポリオールとポリイ
ソシアネートと鎖伸長剤を反応させると生じる。 【0009】本発明のTPUの調製で用いるに適切なポ
リオール類は、少なくとも1種のエーテル構造単位を含
むことを特徴とする。ポリエーテルポリオール類としば
しば呼ばれるポリオール類の数平均分子量は少なくとも
400、好適には少なくとも1250、最も好適には少
なくとも2,000であるが、20,000未満、好適
には10,000未満、より好適には8,000未満で
ある。このポリオールの官能性、即ち1分子当たりのイ
ソシアネート反応性(isocyanate−reac
tive)水素原子の数は好適には6以下であり、より
好適には、この官能性は2から4の範囲である。適切な
ポリエーテルポリオール類には、ポリオキシエチレング
リコール類、ポリオキシプロピレングリコール類、エチ
レンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体、ポ
リテトラメチレングリコール類、テトラヒドロフランと
エチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイ
ドの共重合体が含まれる。好適なポリエーテルポリオー
ル類はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共
重合体である。 【0010】ポリオールを2種以上用いる方が通常であ
り、ある場合には有利であり得る。そのような追加的ポ
リオール類の例は、ポリエステルポリオール類、ヒドロ
キシ末端のポリカーボネート類、ヒドロキシ末端のポリ
ブタジエン類、ヒドロキシ末端のポリブタジエン−アク
リロニトリル共重合体およびヒドロキシ末端のジアルキ
ルシロキサン共重合体であり、そして混合物では上記ポ
リオール類のいずれかを少量成分として用いる(ポリエ
ーテルポリオールとの混合物の重量を基準にして50%
未満)。好適な態様はポリエーテルポリオールを単独で
用いることを伴う。 【0011】本発明のTPUの調製では有機脂肪族ポリ
イソシアネート類、好適にはポリウレタン化学で公知の
ジイソシアネート類のいずれも使用可能である。そのよ
うなイソシアネート類の例はヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス
(シクロヘキシルイソシアネート)に加えてそれの4,
4’−異性体、2,4’−異性体およびそれらの混合
物、シクロヘキシレンジイソシアネートに加えてそれの
1,2−異性体、1,3−異性体および1,4−異性
体、1−メチル−2,5−シクロヘキシレンジイソシア
ネート、1−メチル−2,4−シクロヘキシレンジイソ
シアネート、1−メチル−2,6−シクロヘキシレンジ
イソシアネートおよび4,4’−イソプロピリデンビス
(シクロヘキシルイソシアネート)である。 【0012】また、本文脈で鎖伸長剤として用いるに適
切なグリコール類も公知である。この伸長剤は典型的に
は鎖の炭素原子数が含めて2から10の脂肪族直鎖およ
び分枝鎖ジオール類であってもよい。そのようなジオー
ル類の例はエチレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ールなど;1,4−シクロヘキサンジメタノール、ヒド
ロキノンのビス−(ヒドロキシエチル)エーテル;シク
ロヘキシレンジオール類(1,4−、1,3−および
1,2−異性体)、イソプロピリデンビス(シクロヘキ
サノール)類;ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、エタノールアミン、N−メチルジエタノール
アミンなど;そして上記いずれかの混合物である。ある
場合には、結果として得られるTPUの熱可塑性が悪化
しないならば、二官能伸長剤の少量(約20当量パーセ
ント未満)を三官能伸長剤に置き換えることも可能であ
り、そのような伸長剤の例はグリセロール、トリメチロ
ールプロパンなどである。この上で述べたジオール伸長
剤のいずれも単独または混合物の状態で使用可能である
が、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、エチレングリコールおよびジエチレング
リコールのいずれかを単独でか或は互いの混合物の状態
またはこの上に挙げた1種以上の脂肪族ジオール類との
混合物の状態で用いるのが好適である。特に好適なジオ
ール類は1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オールおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールであ
る。TPUの調製で使用可能な鎖伸長剤にはまた脂肪族
ジオールもしくはトリオール、例えば1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、ヘキサ
ン−1,2−ジオール、エチレングリコール、ブタン−
1,4−ジオール、トリメチロールプロパンなどとカプ
ロラクトンをジオールもしくはトリオール1モル当たり
0.01から2モルのカプロラクトンのモル比で用いて
得られる付加体も含まれる。 【0013】そのような高分子量ジオールと上記伸長剤
の当量比はTPU生成物で望まれる硬度に応じてかなり
多様であり得る。この比率は一般にそれぞれ約1:1か
ら約1:20、好適には約1:2から約1:10の範囲
内に入る。同時に、イソシアネートの当量と活性水素含
有材料の当量の全体比を0.90:1から1.10:
1、好適には0.95:1から1.05:1の範囲内に
する。 【0014】熱可塑性ポリウレタンを調製する時、この
上に記述して例示したジオール伸長剤いずれも単独でか
或は混合物の状態で使用可能であるが、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、エチレングリコールおよびジエチ
レングリコールのいずれかを単独でか或は互いの混合物
の状態で用いるのが好適である。 【0015】TPUをもたらす材料を有機溶媒中で反応
させてもよいが、好適には溶媒を存在させないで溶融押
出し加工を約125℃から約250℃、好適には約16
0℃から約225℃の温度で行うことで、それらを反応
させる。好適には、鎖伸長剤とポリオールを各々前以て
加熱しておいて、それらを最初に混合した後、その結果
として生じた混合物を加熱しておいたポリイソシアネー
トと一緒に混合する。有利には、適切な任意触媒、例え
ば米国特許第2,620,516号、2,621,16
6号および2,729,618号(これらは全部引用す
ることによって本明細書に組み入れられる)に挙げられ
ている第三級アミン類などを反応混合物に添加して反応
速度を速めてもよい。イソシアネートと反応性水素含有
化合物の反応を触媒させる技術で通常用いられる触媒の
いずれも上記目的で使用可能であり、例えばSaund
ers他、“Polyurethanes: Chem
istry and Technology”,Par
t 1,Interscience, ニューヨーク
1963、228−232頁、そしてまたBritai
n他 J.Applied Polymer Scie
nce,4,207−211頁、1960を参照のこ
と。そのような触媒には、ビスマス、鉛、錫、鉄、アン
チモン、ウラン、カドミウム、コバルト、トリウム、ア
ルミニウム、水銀、亜鉛、ニッケル、セリウム、モリブ
デン、バナジウム、銅、マンガンおよびジルコニウムの
有機および無機酸塩および有機金属誘導体に加えて、ホ
スフィン類および第三級有機アミン類が含まれる。代表
的な有機錫触媒はカプリル酸第一錫(stannous
octoate)、ジブチル錫ジオクトエート、ジブ
チル錫ジラウレートなどである。代表的な第三級有機ア
ミン触媒はトリエチルアミン、トリエチレンジアミン、
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、
N,N,N’,N’−テトラエチルエチレンジアミン、
N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,
N,N’,N’−テトラメチルグアニジン、N,N,
N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、
N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチル
エタノールアミンなどである。このような触媒の使用量
は一般に反応体の全重量を基準にして約0.02から約
2.0重量パーセントの範囲内である。 【0016】本発明の文脈で有用な他の熱可塑性ポリウ
レタン製造技術が出典“Polyurethanes:
Chemistry and Technolog
y”2巻、299−452頁、J.H.Saunder
s およびK.C.Frisch著、Intersci
ence Publishers,ニューヨーク(19
64)(引用することによって本明細書に組み入れられ
る)に開示されている。 【0017】この文脈で用いるに適切な他の熱可塑性ポ
リウレタン類が米国特許第2,621,166;2,72
9,618;3,214,411;2,778,810およ
び4,376,834そしてカナダ特許第754,23
3;733,577および842,325(これらは全部
引用することによって本明細書に組み入れられる)に開
示されている。 【0018】本発明で用いるに有用なコポリオレフィン
類は、オレフィン、即ち炭素−炭素二重結合不飽和を有
するC2−C18モノマー類から作られた結晶性または結
晶化し得る熱可塑性共重合体である。 【0019】オレフィンモノマー類は、有利には、炭素
原子を2から6個含むものであり、例えばエチレン、プ
ロピレン、アルファ−もしくはベータ−ブチレン、イソ
ブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−
1−ブテン、2−メチル−2−ブテンおよび1−ヘキセ
ンである。適切なコポリオレフィン類の結晶融点は10
0℃を越え、より好適には約100から250℃であ
る。そのような適切なコポリオレフィン類の例の中でと
りわけモノオレフィンとモノもしくはジオレフィンまた
はビニルモノマー類から作られた共重合体を挙げること
ができる。それにはエチレン−プロピレン共重合体(任
意に追加的モノマー類が1種以上用いられていてもよ
い、例えばEPDM)、エチレンと酢酸ビニルの共重合
体、エチレンとブチレンの共重合体、エチレンと酢酸ビ
ニルの共重合体、エチレンとアクリル酸の共重合体;プ
ロピレンと4−メチルペンテン−1の共重合体;エチレ
ンとメタアクリル酸の共重合体に加えて、それらの個々
のアイオノマー類が含まれる。このようなポリオレフィ
ン類の製造は公知である(例えば“Olefin Po
lymers”,14巻、Kirk Othmer E
ncyclopediaof Chemical Te
chnology,217−335頁(1967)を参
照)。 【0020】特に有用な共重合体は、アルファオレフィ
ン類の共重合体、特にエチレンとプロピレンの共重合体
であり、最も好適な態様はエチレンとプロピレンの共重
合体の使用を伴う。特に好適な共重合体は、プロピレン
単位が共重合体の重量を基準にして1から50、最も好
適には25から35パーセントの量で存在している共重
合体である。 【0021】以下に示す実施例を用いて本発明のさらな
る説明を行うが、それに限定することを意図するもので
なく、ここで、部およびパーセントは全部特に明記しな
い限り重量である。 【0022】 【実施例】実験 以下の表に挙げるデータは本発明の範囲内のブレンド物
を評価した結果の要約である。ブレンド物の調製で下記
の成分を用いた:− ポリエーテルポリオール(エチレ
ンオキサイドとプロピレンオキサイドをプロピレンオキ
サイド/エチレンオキサイド=80/20で用いて作ら
れた数平均分子量が4,000g/モルの二官能共重合
体)とビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン
から生じさせた熱可塑性ポリウレタン(TPU)、およ
び− ブタンジオール。 【0023】このTPUの高メルトフロー版[メルトフ
ロー(160℃、10kg荷重)が80g/10分]を
以下にHMTPUと表示する。 【0024】相当する低メルトフローTPU[43g/
10分]を以下にLMTPUと表示する。 【0025】エチレンとプロピレンの共重合体(エチレ
ンが68+/−3%)を以下にEPRと表示する。 【0026】以下に記述する組成物の調製を、ZSK−
30同方向回転二軸押出し加工機を150rpmで操作
することで行う。この押出し加工機には加熱ゾーンが6
カ所と加熱ダイスが備わっている。設定点温度(set
point temperatures)は下記の通
りであった: 本発明に従って生じさせたブレンド物の機械的特性を測
定した結果、以下の表に示す通りであった。 表1:HMTPUと指示量のEPRを含有させたブレンド物の機械的特性 EPR 引張り強度 伸び Die C裂け 硬度(ショアA) (%) (psi) (%) (ポンド/インチ) 0 770 260 210 75 10 820 280 230 73 20 910 250 220 70 30 850 250 210 70 40 660 240 160 68 50 580 210 160 65 表2:LMTPUと指示量のEPRを含有させたブレンド物の機械的特性 EPR 引張り強度 伸び Die C裂け 硬度(ショアA) (%) (psi) (%) (ポンド/インチ) 0 1120 320 300 74 10 1260 380 310 75 20 1140 360 280 75 30 920 320 230 71 40 770 270 200 69 50 630 230 180 66 【0027】 【表1】 【0028】 【表2】【0029】 【表3】 【0030】 【表4】 上記結果は、本発明に従う組成物が示す特性は基礎樹脂
に比較して向上していることを示している。 【0031】追加的組の実験で本発明の組成物をコポリ
オレフィンの代わりにホモポリオレフィンを用いた組成
物と比較した。この実験で用いたポリプロピレンは16
0℃におけるメルトフローインデックスが19g/10
分で密度が1.049g/cm3のホモポリマー(以降
PPと呼ぶ)であり、そしてポリエチレンは160℃に
おけるメルトフローインデックスが71g/10分で密
度が1.025g/cm3であることを特徴とするホモ
ポリマー(以降PEと呼ぶ)であった。この実験ではま
た熱可塑性ポリウレタンも変え、従って、(i)脂肪族
イソシアネートとポリエーテルポリオールから生じさせ
たTPU(本発明を代表し、以下にALPETHと表
示)、(ii)脂肪族イソシアネートとポリエステルポ
リオールから生じさせたTPU(以下にALPESと表
示)、(iii)芳香族イソシアネートとポリエーテル
ポリオールから生じさせたTPU(ARPETHと表
示)、および(iv)芳香族イソシアネートとポリエス
テルポリオールから生じさせたTPU(ARPESと表
示)の4種類のTPUを用いた。上記組成物の各々に指
示ポリオレフィンを10%含有させて、以下にそれらの
特性を基礎樹脂の特性と比較する。 【0032】機械的特性はポリオレフィンの種類および
TPUの種類に依存することが下記の表に示されてい
る。 【0033】 引張り強度 伸び Die C裂け (psi) (%) (ポンド/インチ) ALPETH 830 250 240 ALPETH+PE 860 200 210 ALPETH+PP 760 190 190 ALPETH+CPEP 1000 270 270 ALPES 3900 440 nd ALPES+PE 3400 450 510 ALPES+PP * * * ALPES+CPEP 3400 470 490 ARPETH 5500 500 500 ARPETH+PE 4300 560 570 ARPETH+PP 4500 610 530 ARPETH+CPEP 4700 670 480 ARPES 5000 nd 500 ARPES+PE 5500 580 530 ARPES+PP 4700 550 520 ARPES+CPEP 5400 590 480 nd−測定せず *この材料系はひどく相溶せず、成形することができなかった。 【0034】本発明を説明の目的でこの上に詳細に記述
してきたが、そのような詳細は単にその目的のためであ
り、本分野の技術者は本請求の範囲で制限可能なことを
除き本発明の精神および範囲から逸脱することなくそれ
に関する変形を成し得ると理解されるべきである。 【0035】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。 【0036】1. 熱可塑性成形用組成物であって、
(i)脂肪族イソシアネートから誘導された単位とエー
テル単位を含む分子構造を有する熱可塑性ポリウレタン
を99から50パーセント、および(ii)オレフィン
系不飽和を有するモノマーから誘導された単位を含む分
子構造を有する共重合体を1から50パーセント、含ん
で成る熱可塑性成形用組成物。 【0037】2. 上記エーテル単位が少なくとも40
0の数平均分子量を有するポリオールから誘導された単
位である第1項記載の熱可塑性成形用組成物。 【0038】3. 上記分子量が少なくとも2,000
であるが8,000未満である第2項記載の成形用組成
物。 【0039】4. 上記ポリオールがポリエーテルポリ
オール、ポリオキシエチレングリコール類、ポリオキシ
プロピレングリコール類、エチレンオキサイドとプロピ
レンオキサイドの共重合体、ポリテトラメチレングリコ
ール類、テトラヒドロフランとエチレンオキサイドの共
重合体およびテトラヒドロフランとプロピレンオキサイ
ドの共重合体から成る群から選択される第2項記載の成
形用組成物。 【0040】5. 該ポリオールがエチレンオキサイド
とプロピレンオキサイドの共重合体である第4項記載の
成形用組成物。 【0041】6. 脂肪族イソシアネートがジイソシア
ネートである第1項記載の熱可塑性成形用組成物。 【0042】7. イソシアネートがヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレ
ンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキ
シレンジイソシアネート、1−メチル−2,5−シクロ
ヘキシレンジイソシアネート、1−メチル−2,4−シ
クロヘキシレンジイソシアネート、1−メチル−2,6
−シクロヘキシレンジイソシアネートおよび4,4’−
イソプロピリデンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)から成る群から選択される少なくとも1員である第
1項記載の熱可塑性成形用組成物。 【0043】8. 上記共重合体のコモノマーがC2−
C18コモノマーである第1項記載の熱可塑性成形用組成
物。 【0044】9. 上記コモノマーがエチレン、プロピ
レン、アルファ−ブチレン、ベータ−ブチレン、イソブ
チレン、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−1
−ブテン、2−メチル−2−ブテンおよび1−ヘキセン
から成る群から選択される第8項記載の熱可塑性成形用
組成物。 【0045】10. 上記共重合体がモノオレフィン
類、ジオレフィン類およびビニルモノマー類から成る群
から選択される少なくとも1員とモノオレフィンから作
られた共重合体である第8項記載の熱可塑性成形用組成
物。 【0046】11. 上記共重合体がエチレン−プロピ
レンの共重合体である第10項記載の熱可塑性成形用組
成物。 【0047】12. 上記共重合体がプロピレン単位を
1から50重量パーセント含有することを特徴とする第
11項記載の熱可塑性成形用組成物。
(thermoplastc moldingcomp
osition)に関し、これにオレフィン系不飽和を
有する少なくとも1種のモノマーから作られた共重合体
と熱可塑性ポリウレタンを含有させ、より詳細には、上
記熱可塑性ポリウレタンをこれが脂肪族イソシアネート
の反応生成物であることで特徴づける。 【0002】 【発明の背景】熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)の
製造は一般にポリオールとジイソシアネートと鎖伸長剤
(chain extender)であるグリコールを
反応させることで行われる。このような樹脂の特性は大
きな度合で反応体の相対量に依存する。これらの樹脂
は、数多くの用途に適するように多様な特性を持たせた
組成物を生じさせる目的で他の熱可塑性樹脂と一緒にブ
レンドされてきた。極性のあるTPUと非極性のポリエ
チレンまたはポリプロピレンは互いに混和しないと見ら
れていたが、そのようなブレンド物が得られれば、これ
は望ましいことであり、オレフィン類とのブレンド物は
報告されてはいるが、それに入っている量は少量であっ
た。 【0003】例えば、米国特許第3,929,928号
には、熱可塑性ポリウレタンとポリエチレンをミルブレ
ンドする(mill blending)と結果として
この2つの重合体が相溶しないことが原因でひどいプレ
ートアウト(plate−out)がもたらされること
が示されている。どのようなポリウレタン/ポリエチレ
ンブレンド比にしても有用な試験片をロールミル(ro
ll mill)で調製するのは不可能であると言った
研究がOrganic Coatings Plast
ics Chemistry、40巻、664頁(19
79)に報告されている。同様に、Walker’s
Handbook of Thermoplastic
Elastomers,セクション5.4.17に
も、ポリウレタン重合体を低密度ポリオレフィンで修飾
するにはこの2種類の重合体は相溶しないことから悪影
響を避ける目的でその量を3パーセント未満に保つ必要
があることが報告されている。米国特許第3,272,
890号にポリオレフィンと軟質ポリウレタン重合体の
有用なブレンド物を得たと主張されてはいるが、そのよ
うなブレンド物はポリオレフィンを基礎にしていてポリ
ウレタン重合体の含有量は25重量パーセント未満であ
り、ポリウレタン重合体の含有量が25パーセントを越
えると相溶しなくなって有用なプラスチック容器に成形
するのは不可能になる。結晶性のポリオレフィンとポリ
ウレタンは相溶しないことから、結晶性の高密度ポリエ
チレンまたはポリプロピレン重合体のブレンド物を調製
するのは更により困難である。エチレン/カルボン酸共
重合体を中和したものを15重量パーセント未満の量で
含有させた熱可塑性ポリウレタン弾性重合体の有用なブ
レンド物が米国特許第4,238,574号に開示され
ており、それはブロー成形操作で用いるに有用な弾性重
合体ブレンド物を与えると開示されている。 【0004】米国特許第4,975,207号にはカル
ボニル修飾ポリオレフィンとTPUのブレンド物が開示
されている。米国特許第5,623,019号にはTP
Uとポリオレフィンを含有させた相溶化(compat
ibilized)組成物が開示されている。モノアル
キレンアレンと共役ジエンから作られたブロックを含有
する特に組織化した(structured)共重合体
が上記成分を相溶させると述べられている。 【0005】米国特許第4,990,557号には、少
なくとも大部分が結晶性のポリオレフィンとTPUの溶
融物を高せん断混合することを通して機械的安定化を受
けさせた相溶性重合体ブレンド物を調製することが開示
されている。 【0006】 【発明の詳細な記述】本発明に従う熱可塑性成形用組成
物は、(i)脂肪族イソシアネートから誘導された単位
とエーテル単位を含む分子構造を有する熱可塑性ポリウ
レタンを99から50、好適には95から60パーセン
ト、および(ii)オレフィン系不飽和を有するモノマ
ーから誘導された単位を含む分子構造を有する共重合体
を1から50、好適には5から40パーセント、含んで
成る。 【0007】本発明の組成物の調製で用いるに適切な熱
可塑性ポリウレタン類は公知で商業的に入手可能であ
り、例えばBayer Corporationから商
標Texinの下で入手可能である。適切なTPUが示
すメルトフロー率(meltflow rate)[A
STM D−1238に従う]は、典型的に約4から1
00、より好適には10から90g/10分である。 【0008】このような樹脂は、関連文献に長年に渡っ
て示されてきた方法を用いて適切なポリオールとポリイ
ソシアネートと鎖伸長剤を反応させると生じる。 【0009】本発明のTPUの調製で用いるに適切なポ
リオール類は、少なくとも1種のエーテル構造単位を含
むことを特徴とする。ポリエーテルポリオール類としば
しば呼ばれるポリオール類の数平均分子量は少なくとも
400、好適には少なくとも1250、最も好適には少
なくとも2,000であるが、20,000未満、好適
には10,000未満、より好適には8,000未満で
ある。このポリオールの官能性、即ち1分子当たりのイ
ソシアネート反応性(isocyanate−reac
tive)水素原子の数は好適には6以下であり、より
好適には、この官能性は2から4の範囲である。適切な
ポリエーテルポリオール類には、ポリオキシエチレング
リコール類、ポリオキシプロピレングリコール類、エチ
レンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体、ポ
リテトラメチレングリコール類、テトラヒドロフランと
エチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイ
ドの共重合体が含まれる。好適なポリエーテルポリオー
ル類はエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共
重合体である。 【0010】ポリオールを2種以上用いる方が通常であ
り、ある場合には有利であり得る。そのような追加的ポ
リオール類の例は、ポリエステルポリオール類、ヒドロ
キシ末端のポリカーボネート類、ヒドロキシ末端のポリ
ブタジエン類、ヒドロキシ末端のポリブタジエン−アク
リロニトリル共重合体およびヒドロキシ末端のジアルキ
ルシロキサン共重合体であり、そして混合物では上記ポ
リオール類のいずれかを少量成分として用いる(ポリエ
ーテルポリオールとの混合物の重量を基準にして50%
未満)。好適な態様はポリエーテルポリオールを単独で
用いることを伴う。 【0011】本発明のTPUの調製では有機脂肪族ポリ
イソシアネート類、好適にはポリウレタン化学で公知の
ジイソシアネート類のいずれも使用可能である。そのよ
うなイソシアネート類の例はヘキサメチレンジイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス
(シクロヘキシルイソシアネート)に加えてそれの4,
4’−異性体、2,4’−異性体およびそれらの混合
物、シクロヘキシレンジイソシアネートに加えてそれの
1,2−異性体、1,3−異性体および1,4−異性
体、1−メチル−2,5−シクロヘキシレンジイソシア
ネート、1−メチル−2,4−シクロヘキシレンジイソ
シアネート、1−メチル−2,6−シクロヘキシレンジ
イソシアネートおよび4,4’−イソプロピリデンビス
(シクロヘキシルイソシアネート)である。 【0012】また、本文脈で鎖伸長剤として用いるに適
切なグリコール類も公知である。この伸長剤は典型的に
は鎖の炭素原子数が含めて2から10の脂肪族直鎖およ
び分枝鎖ジオール類であってもよい。そのようなジオー
ル類の例はエチレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ールなど;1,4−シクロヘキサンジメタノール、ヒド
ロキノンのビス−(ヒドロキシエチル)エーテル;シク
ロヘキシレンジオール類(1,4−、1,3−および
1,2−異性体)、イソプロピリデンビス(シクロヘキ
サノール)類;ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、エタノールアミン、N−メチルジエタノール
アミンなど;そして上記いずれかの混合物である。ある
場合には、結果として得られるTPUの熱可塑性が悪化
しないならば、二官能伸長剤の少量(約20当量パーセ
ント未満)を三官能伸長剤に置き換えることも可能であ
り、そのような伸長剤の例はグリセロール、トリメチロ
ールプロパンなどである。この上で述べたジオール伸長
剤のいずれも単独または混合物の状態で使用可能である
が、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、エチレングリコールおよびジエチレング
リコールのいずれかを単独でか或は互いの混合物の状態
またはこの上に挙げた1種以上の脂肪族ジオール類との
混合物の状態で用いるのが好適である。特に好適なジオ
ール類は1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オールおよび1,4−シクロヘキサンジメタノールであ
る。TPUの調製で使用可能な鎖伸長剤にはまた脂肪族
ジオールもしくはトリオール、例えば1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、ヘキサ
ン−1,2−ジオール、エチレングリコール、ブタン−
1,4−ジオール、トリメチロールプロパンなどとカプ
ロラクトンをジオールもしくはトリオール1モル当たり
0.01から2モルのカプロラクトンのモル比で用いて
得られる付加体も含まれる。 【0013】そのような高分子量ジオールと上記伸長剤
の当量比はTPU生成物で望まれる硬度に応じてかなり
多様であり得る。この比率は一般にそれぞれ約1:1か
ら約1:20、好適には約1:2から約1:10の範囲
内に入る。同時に、イソシアネートの当量と活性水素含
有材料の当量の全体比を0.90:1から1.10:
1、好適には0.95:1から1.05:1の範囲内に
する。 【0014】熱可塑性ポリウレタンを調製する時、この
上に記述して例示したジオール伸長剤いずれも単独でか
或は混合物の状態で使用可能であるが、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、エチレングリコールおよびジエチ
レングリコールのいずれかを単独でか或は互いの混合物
の状態で用いるのが好適である。 【0015】TPUをもたらす材料を有機溶媒中で反応
させてもよいが、好適には溶媒を存在させないで溶融押
出し加工を約125℃から約250℃、好適には約16
0℃から約225℃の温度で行うことで、それらを反応
させる。好適には、鎖伸長剤とポリオールを各々前以て
加熱しておいて、それらを最初に混合した後、その結果
として生じた混合物を加熱しておいたポリイソシアネー
トと一緒に混合する。有利には、適切な任意触媒、例え
ば米国特許第2,620,516号、2,621,16
6号および2,729,618号(これらは全部引用す
ることによって本明細書に組み入れられる)に挙げられ
ている第三級アミン類などを反応混合物に添加して反応
速度を速めてもよい。イソシアネートと反応性水素含有
化合物の反応を触媒させる技術で通常用いられる触媒の
いずれも上記目的で使用可能であり、例えばSaund
ers他、“Polyurethanes: Chem
istry and Technology”,Par
t 1,Interscience, ニューヨーク
1963、228−232頁、そしてまたBritai
n他 J.Applied Polymer Scie
nce,4,207−211頁、1960を参照のこ
と。そのような触媒には、ビスマス、鉛、錫、鉄、アン
チモン、ウラン、カドミウム、コバルト、トリウム、ア
ルミニウム、水銀、亜鉛、ニッケル、セリウム、モリブ
デン、バナジウム、銅、マンガンおよびジルコニウムの
有機および無機酸塩および有機金属誘導体に加えて、ホ
スフィン類および第三級有機アミン類が含まれる。代表
的な有機錫触媒はカプリル酸第一錫(stannous
octoate)、ジブチル錫ジオクトエート、ジブ
チル錫ジラウレートなどである。代表的な第三級有機ア
ミン触媒はトリエチルアミン、トリエチレンジアミン、
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、
N,N,N’,N’−テトラエチルエチレンジアミン、
N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N,
N,N’,N’−テトラメチルグアニジン、N,N,
N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジアミン、
N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチル
エタノールアミンなどである。このような触媒の使用量
は一般に反応体の全重量を基準にして約0.02から約
2.0重量パーセントの範囲内である。 【0016】本発明の文脈で有用な他の熱可塑性ポリウ
レタン製造技術が出典“Polyurethanes:
Chemistry and Technolog
y”2巻、299−452頁、J.H.Saunder
s およびK.C.Frisch著、Intersci
ence Publishers,ニューヨーク(19
64)(引用することによって本明細書に組み入れられ
る)に開示されている。 【0017】この文脈で用いるに適切な他の熱可塑性ポ
リウレタン類が米国特許第2,621,166;2,72
9,618;3,214,411;2,778,810およ
び4,376,834そしてカナダ特許第754,23
3;733,577および842,325(これらは全部
引用することによって本明細書に組み入れられる)に開
示されている。 【0018】本発明で用いるに有用なコポリオレフィン
類は、オレフィン、即ち炭素−炭素二重結合不飽和を有
するC2−C18モノマー類から作られた結晶性または結
晶化し得る熱可塑性共重合体である。 【0019】オレフィンモノマー類は、有利には、炭素
原子を2から6個含むものであり、例えばエチレン、プ
ロピレン、アルファ−もしくはベータ−ブチレン、イソ
ブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−
1−ブテン、2−メチル−2−ブテンおよび1−ヘキセ
ンである。適切なコポリオレフィン類の結晶融点は10
0℃を越え、より好適には約100から250℃であ
る。そのような適切なコポリオレフィン類の例の中でと
りわけモノオレフィンとモノもしくはジオレフィンまた
はビニルモノマー類から作られた共重合体を挙げること
ができる。それにはエチレン−プロピレン共重合体(任
意に追加的モノマー類が1種以上用いられていてもよ
い、例えばEPDM)、エチレンと酢酸ビニルの共重合
体、エチレンとブチレンの共重合体、エチレンと酢酸ビ
ニルの共重合体、エチレンとアクリル酸の共重合体;プ
ロピレンと4−メチルペンテン−1の共重合体;エチレ
ンとメタアクリル酸の共重合体に加えて、それらの個々
のアイオノマー類が含まれる。このようなポリオレフィ
ン類の製造は公知である(例えば“Olefin Po
lymers”,14巻、Kirk Othmer E
ncyclopediaof Chemical Te
chnology,217−335頁(1967)を参
照)。 【0020】特に有用な共重合体は、アルファオレフィ
ン類の共重合体、特にエチレンとプロピレンの共重合体
であり、最も好適な態様はエチレンとプロピレンの共重
合体の使用を伴う。特に好適な共重合体は、プロピレン
単位が共重合体の重量を基準にして1から50、最も好
適には25から35パーセントの量で存在している共重
合体である。 【0021】以下に示す実施例を用いて本発明のさらな
る説明を行うが、それに限定することを意図するもので
なく、ここで、部およびパーセントは全部特に明記しな
い限り重量である。 【0022】 【実施例】実験 以下の表に挙げるデータは本発明の範囲内のブレンド物
を評価した結果の要約である。ブレンド物の調製で下記
の成分を用いた:− ポリエーテルポリオール(エチレ
ンオキサイドとプロピレンオキサイドをプロピレンオキ
サイド/エチレンオキサイド=80/20で用いて作ら
れた数平均分子量が4,000g/モルの二官能共重合
体)とビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン
から生じさせた熱可塑性ポリウレタン(TPU)、およ
び− ブタンジオール。 【0023】このTPUの高メルトフロー版[メルトフ
ロー(160℃、10kg荷重)が80g/10分]を
以下にHMTPUと表示する。 【0024】相当する低メルトフローTPU[43g/
10分]を以下にLMTPUと表示する。 【0025】エチレンとプロピレンの共重合体(エチレ
ンが68+/−3%)を以下にEPRと表示する。 【0026】以下に記述する組成物の調製を、ZSK−
30同方向回転二軸押出し加工機を150rpmで操作
することで行う。この押出し加工機には加熱ゾーンが6
カ所と加熱ダイスが備わっている。設定点温度(set
point temperatures)は下記の通
りであった: 本発明に従って生じさせたブレンド物の機械的特性を測
定した結果、以下の表に示す通りであった。 表1:HMTPUと指示量のEPRを含有させたブレンド物の機械的特性 EPR 引張り強度 伸び Die C裂け 硬度(ショアA) (%) (psi) (%) (ポンド/インチ) 0 770 260 210 75 10 820 280 230 73 20 910 250 220 70 30 850 250 210 70 40 660 240 160 68 50 580 210 160 65 表2:LMTPUと指示量のEPRを含有させたブレンド物の機械的特性 EPR 引張り強度 伸び Die C裂け 硬度(ショアA) (%) (psi) (%) (ポンド/インチ) 0 1120 320 300 74 10 1260 380 310 75 20 1140 360 280 75 30 920 320 230 71 40 770 270 200 69 50 630 230 180 66 【0027】 【表1】 【0028】 【表2】【0029】 【表3】 【0030】 【表4】 上記結果は、本発明に従う組成物が示す特性は基礎樹脂
に比較して向上していることを示している。 【0031】追加的組の実験で本発明の組成物をコポリ
オレフィンの代わりにホモポリオレフィンを用いた組成
物と比較した。この実験で用いたポリプロピレンは16
0℃におけるメルトフローインデックスが19g/10
分で密度が1.049g/cm3のホモポリマー(以降
PPと呼ぶ)であり、そしてポリエチレンは160℃に
おけるメルトフローインデックスが71g/10分で密
度が1.025g/cm3であることを特徴とするホモ
ポリマー(以降PEと呼ぶ)であった。この実験ではま
た熱可塑性ポリウレタンも変え、従って、(i)脂肪族
イソシアネートとポリエーテルポリオールから生じさせ
たTPU(本発明を代表し、以下にALPETHと表
示)、(ii)脂肪族イソシアネートとポリエステルポ
リオールから生じさせたTPU(以下にALPESと表
示)、(iii)芳香族イソシアネートとポリエーテル
ポリオールから生じさせたTPU(ARPETHと表
示)、および(iv)芳香族イソシアネートとポリエス
テルポリオールから生じさせたTPU(ARPESと表
示)の4種類のTPUを用いた。上記組成物の各々に指
示ポリオレフィンを10%含有させて、以下にそれらの
特性を基礎樹脂の特性と比較する。 【0032】機械的特性はポリオレフィンの種類および
TPUの種類に依存することが下記の表に示されてい
る。 【0033】 引張り強度 伸び Die C裂け (psi) (%) (ポンド/インチ) ALPETH 830 250 240 ALPETH+PE 860 200 210 ALPETH+PP 760 190 190 ALPETH+CPEP 1000 270 270 ALPES 3900 440 nd ALPES+PE 3400 450 510 ALPES+PP * * * ALPES+CPEP 3400 470 490 ARPETH 5500 500 500 ARPETH+PE 4300 560 570 ARPETH+PP 4500 610 530 ARPETH+CPEP 4700 670 480 ARPES 5000 nd 500 ARPES+PE 5500 580 530 ARPES+PP 4700 550 520 ARPES+CPEP 5400 590 480 nd−測定せず *この材料系はひどく相溶せず、成形することができなかった。 【0034】本発明を説明の目的でこの上に詳細に記述
してきたが、そのような詳細は単にその目的のためであ
り、本分野の技術者は本請求の範囲で制限可能なことを
除き本発明の精神および範囲から逸脱することなくそれ
に関する変形を成し得ると理解されるべきである。 【0035】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。 【0036】1. 熱可塑性成形用組成物であって、
(i)脂肪族イソシアネートから誘導された単位とエー
テル単位を含む分子構造を有する熱可塑性ポリウレタン
を99から50パーセント、および(ii)オレフィン
系不飽和を有するモノマーから誘導された単位を含む分
子構造を有する共重合体を1から50パーセント、含ん
で成る熱可塑性成形用組成物。 【0037】2. 上記エーテル単位が少なくとも40
0の数平均分子量を有するポリオールから誘導された単
位である第1項記載の熱可塑性成形用組成物。 【0038】3. 上記分子量が少なくとも2,000
であるが8,000未満である第2項記載の成形用組成
物。 【0039】4. 上記ポリオールがポリエーテルポリ
オール、ポリオキシエチレングリコール類、ポリオキシ
プロピレングリコール類、エチレンオキサイドとプロピ
レンオキサイドの共重合体、ポリテトラメチレングリコ
ール類、テトラヒドロフランとエチレンオキサイドの共
重合体およびテトラヒドロフランとプロピレンオキサイ
ドの共重合体から成る群から選択される第2項記載の成
形用組成物。 【0040】5. 該ポリオールがエチレンオキサイド
とプロピレンオキサイドの共重合体である第4項記載の
成形用組成物。 【0041】6. 脂肪族イソシアネートがジイソシア
ネートである第1項記載の熱可塑性成形用組成物。 【0042】7. イソシアネートがヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレ
ンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、シクロヘキ
シレンジイソシアネート、1−メチル−2,5−シクロ
ヘキシレンジイソシアネート、1−メチル−2,4−シ
クロヘキシレンジイソシアネート、1−メチル−2,6
−シクロヘキシレンジイソシアネートおよび4,4’−
イソプロピリデンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)から成る群から選択される少なくとも1員である第
1項記載の熱可塑性成形用組成物。 【0043】8. 上記共重合体のコモノマーがC2−
C18コモノマーである第1項記載の熱可塑性成形用組成
物。 【0044】9. 上記コモノマーがエチレン、プロピ
レン、アルファ−ブチレン、ベータ−ブチレン、イソブ
チレン、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−1
−ブテン、2−メチル−2−ブテンおよび1−ヘキセン
から成る群から選択される第8項記載の熱可塑性成形用
組成物。 【0045】10. 上記共重合体がモノオレフィン
類、ジオレフィン類およびビニルモノマー類から成る群
から選択される少なくとも1員とモノオレフィンから作
られた共重合体である第8項記載の熱可塑性成形用組成
物。 【0046】11. 上記共重合体がエチレン−プロピ
レンの共重合体である第10項記載の熱可塑性成形用組
成物。 【0047】12. 上記共重合体がプロピレン単位を
1から50重量パーセント含有することを特徴とする第
11項記載の熱可塑性成形用組成物。
フロントページの続き
(72)発明者 リツク・エル・アーチー
アメリカ合衆国ペンシルベニア州15236プ
レザントヒルズ・オールドクラリオンロー
ド333
(72)発明者 エイチ・リー・ノーブル
アメリカ合衆国ペンシルベニア州15241ア
ツパーセントクレア・ヘイステイングスミ
ルロード1710
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 熱可塑性成形用組成物であって、(i)
脂肪族イソシアネートから誘導された単位とエーテル単
位を含む分子構造を有する熱可塑性ポリウレタンを99
から50パーセント、および(ii)オレフィン系不飽
和を有するモノマーから誘導された単位を含む分子構造
を有する共重合体を1から50パーセント、含んで成る
熱可塑性成形用組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/132575 | 1998-08-11 | ||
US09/132,575 US6174959B1 (en) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | Compatible blends of thermoplastic polyurethane with certain polyolefins |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000063659A true JP2000063659A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=22454662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11221008A Pending JP2000063659A (ja) | 1998-08-11 | 1999-08-04 | 熱可塑性ポリウレタンと特定ポリオレフィンの相溶性ブレンド物 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6174959B1 (ja) |
EP (1) | EP0985707A1 (ja) |
JP (1) | JP2000063659A (ja) |
KR (1) | KR20000017202A (ja) |
CN (1) | CN1244551A (ja) |
CA (1) | CA2279742A1 (ja) |
TW (1) | TW539723B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010535934A (ja) * | 2007-08-10 | 2010-11-25 | バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 熱可塑性ポリウレタンコポリマー成形用組成物 |
WO2013099188A1 (ja) | 2011-12-26 | 2013-07-04 | キヤノン株式会社 | 導電性部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000047687A1 (de) * | 1999-02-11 | 2000-08-17 | Jowat Lobers Und Frank Gmbh & Co. Kg | Mehrkomponenten beschichtungs- und klebstoffmaterial |
US7514147B2 (en) * | 2003-01-14 | 2009-04-07 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Formable thermoplastic multi-layer laminate, a formed multi-layer laminate, an article, and a method of making an article |
US7270882B2 (en) * | 2003-02-21 | 2007-09-18 | General Electric Company | Weatherable multilayer articles and method for their preparation |
WO2004085102A2 (en) * | 2003-02-21 | 2004-10-07 | General Electric Company | Weatherable multilayer articles and method for their preparation |
US20050144309A1 (en) * | 2003-12-16 | 2005-06-30 | Intel Corporation, A Delaware Corporation | Systems and methods for controlling congestion using a time-stamp |
KR100645065B1 (ko) * | 2005-06-23 | 2006-11-10 | 삼성전자주식회사 | 핀 전계 효과 트랜지스터와 이를 구비하는 비휘발성 메모리장치 및 그 형성 방법 |
CN1328311C (zh) * | 2005-07-08 | 2007-07-25 | 中山大学 | 一种相容性共混物及其制备方法与应用 |
CA2622408A1 (en) * | 2005-09-12 | 2007-03-22 | Dow Global Technologies Inc. | Ethylene/ alpha-olefins compositions, articles made therefrom and methods for preparing the same |
US20090163663A1 (en) * | 2007-12-19 | 2009-06-25 | Escalator Handrail Company Inc. | Method of preparing thermoplastic polyurethane blends |
US20100009207A1 (en) * | 2008-07-10 | 2010-01-14 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Formable thermoplastic multi-layer article, a formed multi-layer article, an article, and a method of making an article |
US8155759B2 (en) * | 2009-03-20 | 2012-04-10 | Innovia, Llc | Pacemaker lead and method of making same |
US20110196464A1 (en) * | 2010-02-09 | 2011-08-11 | Leonard Pinchuk | Pacemaker Lead and Method of Making Same |
US11712926B2 (en) | 2017-12-15 | 2023-08-01 | Bridgestone Corporation | Polyurethane-containing tread rubber compositions and related methods |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3272890A (en) | 1963-03-04 | 1966-09-13 | Container Corp | Compatible polyolefin and polyurethane composition |
US3929928A (en) | 1973-03-29 | 1975-12-30 | Uniroyal Inc | Blend of thermoplastic polyurethane elastomer, chlorinated polyethylene, and additional polyethylene |
US4238574A (en) | 1979-03-26 | 1980-12-09 | American Cyanamid Company | Blends of thermoplastic polyurethane elastomers and ethylene/carboxylic acid copolymers for blow molding |
US4684576A (en) * | 1984-08-15 | 1987-08-04 | The Dow Chemical Company | Maleic anhydride grafts of olefin polymers |
US4883837A (en) | 1988-06-24 | 1989-11-28 | The Dow Chemical Company | Compatible blends of polyolefins with thermoplastic polyurethanes |
US4990557A (en) | 1988-08-01 | 1991-02-05 | The B. F. Goodrich Company | Mechanically compatible polyurethane/polyolefin thermoplastic polymeric blends |
US4975207A (en) | 1988-08-01 | 1990-12-04 | The B. F. Goodrich Company | Impact modified polyurethane blends |
DE3904802A1 (de) | 1989-02-17 | 1990-08-23 | Standard Elektrik Lorenz Ag | Polymermischung |
EP0641828A1 (en) | 1993-09-08 | 1995-03-08 | Bayer Corporation | A thermoplastic composition containing polyurethane and polypropylene |
US5623019A (en) | 1995-07-13 | 1997-04-22 | Bayer Corporation | Compatibilized thermoplastic molding composition |
CA2217904A1 (en) | 1996-10-31 | 1998-04-30 | Donald P. Nardi | A thermoplastic article having low gloss and a composition for its preparation |
-
1998
- 1998-08-11 US US09/132,575 patent/US6174959B1/en not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-07-16 TW TW088112045A patent/TW539723B/zh active
- 1999-07-30 EP EP99115013A patent/EP0985707A1/en not_active Withdrawn
- 1999-08-04 JP JP11221008A patent/JP2000063659A/ja active Pending
- 1999-08-05 CA CA002279742A patent/CA2279742A1/en not_active Abandoned
- 1999-08-10 KR KR1019990032671A patent/KR20000017202A/ko not_active Application Discontinuation
- 1999-08-11 CN CN99117703A patent/CN1244551A/zh active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010535934A (ja) * | 2007-08-10 | 2010-11-25 | バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 熱可塑性ポリウレタンコポリマー成形用組成物 |
WO2013099188A1 (ja) | 2011-12-26 | 2013-07-04 | キヤノン株式会社 | 導電性部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
US8628854B2 (en) | 2011-12-26 | 2014-01-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Electro-conductive member, process cartridge, and electrophotographic apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2279742A1 (en) | 2000-02-11 |
CN1244551A (zh) | 2000-02-16 |
US6174959B1 (en) | 2001-01-16 |
TW539723B (en) | 2003-07-01 |
EP0985707A1 (en) | 2000-03-15 |
KR20000017202A (ko) | 2000-03-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2711144B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2000063659A (ja) | 熱可塑性ポリウレタンと特定ポリオレフィンの相溶性ブレンド物 | |
US5605961A (en) | Thermoplastic composition containing polyurethane and polypropylene | |
KR100688290B1 (ko) | 카복실화된 니트릴 고무 및 열가소성 폴리우레탄의열가소성 가황고무 | |
CA2168938C (en) | A thermoplastic polyurethane resin | |
US8609766B2 (en) | Polymer compositions | |
US5623019A (en) | Compatibilized thermoplastic molding composition | |
US8034873B2 (en) | In-situ plasticized thermoplastic polyurethane | |
TW200406464A (en) | Reactive blend polymer compositions with thermoplastic polyurethane | |
AU762643B2 (en) | Elastomers from compositions comprising rigid thermoplastic polyurethane | |
US20110077346A1 (en) | Thermoplastic polyurethane copolymer molding compositions | |
DE10361277A1 (de) | Hoch elastische Polyurethan Schmelzklebstoffe | |
CN113278125A (zh) | 一种光固化聚氨酯及其用途 | |
TW201137035A (en) | Melt processable copolyurea elastomers | |
JP2000234014A (ja) | ウレタン樹脂組成物 | |
JPH06184367A (ja) | ポリマーアロイ | |
KR20010030855A (ko) | 테일러드 액상 중합체의 반응성 압출방법 | |
JP2001253980A (ja) | ウレタン系エラストマー | |
JP2001254012A (ja) | ポリウレタンとゴム状弾性体の組成物 | |
JPH08325383A (ja) | 熱可塑性吸水性樹脂の製造法 |