JP2000063421A - 触媒及びその調製法 - Google Patents

触媒及びその調製法

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JP2000063421A
JP2000063421A JP11116484A JP11648499A JP2000063421A JP 2000063421 A JP2000063421 A JP 2000063421A JP 11116484 A JP11116484 A JP 11116484A JP 11648499 A JP11648499 A JP 11648499A JP 2000063421 A JP2000063421 A JP 2000063421A
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hydrocarbon solvent
ziegler
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alcohol
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Dominique Vereecken
ドミニク・ベレーケン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F10/02Ethene

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より良質の生成物を与えるチーグラー−ナッ
タ型触媒。 【解決手段】 (i)炭化水素溶媒中で一般式MgR1
2のジアルキルマグネシウム化合物を炭化水素溶媒中
に可溶性の塩素化剤と、二塩化グネシウム誘導体を被制
御的に沈殿させる条件下で混合し、ここでR1及びR2
それぞれ独立してC 1〜C10アルキル基であり、塩素化
剤は一般式R3OHのアルコールと一般式R4 nAlCl
3-nのアルキルアルミニウムクロリドの間の反応から得
ることができ、ここでR3OHは環状もしくは分枝鎖状
3〜C20アルコールであり、それぞれのR4は独立して
2〜C8アルキルであり、nは1又は2であり; (ii)洗浄又は反応により望ましくない還元性化学種
を除去し; (iii)塩素化チタン化合物を用いて二塩化マグネシ
ウム誘導体をチタン化してチーグラー−ナッタ触媒を得
ることを含むチーグラー−ナッタ触媒の調製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はチーグラー−ナッタ型触媒、そ
のような触媒の調製法及びポリオレフィン製造における
その使用に関する。
【0002】
【発明の背景】チーグラー−ナッタ触媒の調製に適して
いる無水二塩化マグネシウム誘導体が有機マグネシウム
又はグリニヤル試薬をハロゲン化化合物と反応させるこ
とにより得られ得ることは既知である。例えばUS 4
186107及びその相当特許(equivalen
t)FR−A−2464965はそれぞれハロゲン化マ
グネシウム担体上に付着させたハロゲン化チタンから成
る触媒の合成につき記載している。担体はジアルキルマ
グネシウムをアルキルアルミニウムハライドと炭化水素
溶媒中で反応させることにより製造することができる。
担体をジアルキルエーテルなどの電子供与体で処理し、
その形態を制御するための手段を与えることができる。
触媒の合成においては非常に低い温度が好ましく、すべ
ての実施例は約−65℃で行われた。これはこの方法の
工業的適用性における重大な欠点を与えている。
【0003】EP−A−98196は電子供与体、好ま
しくはエーテルの存在下でジアルキルマグネシウムを塩
化アルキルと反応させることによる、制御可能な寸法分
布の球形粒子を有する二塩化マグネシウム触媒担体の合
成を報告している。
【0004】EP−A−68200は大きくて均一な粒
度及び高いかさ密度を有する粒状エチレンポリマーの製
造法を記載している。有機マグネシウム化合物をヒドロ
ポリシロキサン又はケイ素化合物と反応させてケイ素−
含有反応生成物を得、次いでそれを有機塩化アルミニウ
ム化合物とアルコールの混合物との反応生成物と反応さ
せる。この反応の生成物をさらにハロゲン−含有チタン
又はバナジウム化合物と反応させる。この方法はさらに
US−A−4223118において発展し、それも有機
マグネシウム化合物とヒドロポリシロキサン又はケイ素
化合物の反応生成物の使用を必要としている。このケイ
素−含有反応生成物をさらに場合によりハロゲン原子を
含むことができるアルミニウムアルコキシドと反応させ
る。これらの方法は所望の触媒を得るために複雑な合成
手順が必要であるという欠点に苦しんでいる。
【0005】EP−A−093494はn−ブチル、s
ec−ブチル−マグネシウムなどのマグネシウム化合物
を塩化アルミニウムと安息香酸エチルの反応により得ら
れるような触媒と反応させることにより作られるアルフ
ァ−オレフィン重合のための固体触媒成分を報告してい
る。固体触媒成分の形態又は粒度分布の制御のための段
階はとられていない。
【0006】US−A−4873300は炭化水素可溶
性マグネシウムアルキル化合物、脂肪族アルコール及び
チタン化合物の混合物を還元性ハライド源と反応させる
ことによる触媒調製を報告している。
【0007】
【発明の構成】本発明は: (i)炭化水素溶媒中で一般式MgR12のジアルキル
マグネシウム化合物を炭化水素溶媒中に可溶性の塩素化
剤と、二塩化グネシウム誘導体を被制御的に沈殿させる
条件下で混合し、ここでR1及びR2はそれぞれ独立して
1〜C10アルキル基、好ましくはC2〜C8アルキル基
であり、塩素化剤は一般式R3OHのアルコールと一般
式R4 nAlCl3-nのアルキルアルミニウムクロリドと
の間の反応から得ることができ、ここでR3OHは環状
もしくは分枝鎖状C3〜C20アルコールであり、それぞ
れのR4は独立してC2〜C8アルキルであり、nは1又
は2であり; (ii)塩素化チタン化合物を用いて二塩化マグネシウ
ム誘導体をチタン化してチーグラー−ナッタ触媒を得る
ことを含んでなるチーグラー−ナッタ触媒の調製法を提
供する。
【0008】本方法により得られ得る触媒は、125μ
m未満の微粉(fines)の量が少なく、1600μ
mより大きい凝集塊がなく、粒度分布が狭く、かさ密度
が高く且つ形が規則的なポリオレフィン、特にポリエチ
レンホモポリマーもしくはコポリマーを与える。さらに
該触媒は高い活性及び水素に対する高い感度を有する。
【0009】ジアルキルマグネシウム化合物は好ましく
はn−ブチルsec−ブチルマグネシウム又はブチルエ
チルマグネシウムであるが、ブチルオクチルマグネシウ
ム、ジブチルマグネシウム及びジヘキシルマグネシウム
などの他のジアルキルマグネシウム化合物を用いること
ができる。ジアルキルマグネシウム誘導体は該方法で用
いられる炭化水素溶媒中に可溶性でなければならない。
【0010】アルコールとアルキルアルミニウムクロリ
ドとの間の反応から得られ得る塩素化剤は一般的構造
(R3O)nAlCl3-n、好ましくは(R3O)2AlC
lを有していることができる。アルコールは、アルキル
アルミニウムクロリドとの反応の後に塩素化剤生成物が
該方法で用いられる炭化水素溶媒中に可溶性の化合物で
あるように選ばれる。これは粒度及び粒度分布の制御の
ために重要である。アルコールは2−エチル−1−ヘキ
サノール、2−メチル−1−ペンタノール、2−エチル
−1−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、2
−メチル−1−プロパノール、シクロペンタノール又は
シクロヘキサノール、好ましくは2−エチル−1−ヘキ
サノールであることができる。好ましいアルキルアルミ
ニウムクロリドはジエチルアルミニウムクロリドであ
る。
【0011】アルコール対アルキルアルミニウムクロリ
ドのモル比は通常0.5〜2.5、好ましくは約2であ
る。アルキルアルミニウムクロリド対ジアルキルマグネ
シウム化合物のモル比は通常0.8〜2.2の範囲内で
ある。
【0012】式(R3O)nAlCl3-nの化合物を作る
他の方法は、アルコキシアルミニウム誘導体Al(OR
33、例えばアルミニウムエトキシド又はイソプロポキ
シドを塩素化剤、典型的に塩化アセチルなどのアシルハ
ライドと一緒に反応させることを含む。
【0013】該方法においていずれの非−芳香族炭化水
素溶媒も用いることができるが、実施上の観点から、溶
媒は続いて除去されるのが通常である。炭素数が6未満
の炭化水素溶媒はあまり容易に沸騰する傾向があるが炭
素数が7より多い炭化水素溶媒は多くの場合に除去が困
難である。従って好ましい炭化水素溶媒はヘキサン又は
ヘプタンである。
【0014】段階(ii)において、二塩化マグネシウ
ム誘導体をチタン化するのに適したいずれの塩素化チタ
ン化合物も用いることができる。そのような塩素化チタ
ン化合物には各R5が独立してC2〜C8アルキルである
TiCl4、TiCl3OR5、TiCl2OR5 2、TiC
lOR5 3又はそれらの混合物が含まれ、好ましくはTi
Cl4である。
【0015】ジアルキルエーテルを該方法の中に加え、
ポリオレフィン合成の間に達成される羽毛(fluf
f)かさ密度を向上させることができる。好適にはジア
ルキルマグネシウム化合物を炭化水素溶媒中で一般式R
5−O−R6の非環状ジアルキルエーテルと予備混合し、
ここでR5及びR6はそれぞれ独立してC2〜C10アルキ
ル基である。好適にはジアルキルエーテルはジイソアミ
ルエーテルである。ジアルキルマグネシウム化合物対ジ
アルキルエーテルのモル比は好適には1.93である。
エーテルはポリオレフィンの羽毛かさ密度を向上させる
ために用いられるが、触媒の粒度又は粒度分布にはほと
んど又は全く影響を有していない。
【0016】チーグラー−ナッタ触媒の調製のための一
般的に手順にとりかかると、室温でジアルキルマグネシ
ウム化合物を炭化水素溶媒中に溶解し、ジアルキルエー
テルと混合し、溶液を形成することができる。炭化水素
溶媒中に溶解されたアルキルアルミニウムクロリドにア
ルコールを加え、溶液を形成することができる。この溶
液を室温で少なくとも0.5時間放置し、アルコールと
アルキルアルミニウムクロリドとの間で反応が起きて塩
素化剤が生成するのを確実にすることができる。別の場
合、ジアルキルマグネシウム化合物及び塩素化剤を溶媒
に同時に加えることができる。しかしながら通常、反応
混合物を不活性雰囲気下で4〜6日の長さの間、分解さ
せずに保存することができる。
【0017】通常炭化水素溶媒中の塩素化剤の溶液を炭
化水素溶媒中のジアルキルマグネシウム化合物の溶液
と、例えば滴下により迅速に混合し、制御された沈殿を
伴う混合を達成する。これらの条件下で、「MgC
2」沈殿は非常にゆっくり進行し、粒度及び粒度分布
の優れた制御が達成される。適した制御なしで混合が行
われると、例えばジアルキルマグネシウム化合物の溶液
が過剰の塩素化剤に加えられる場合(すなわち逆の順序
で)、劣った形態の触媒が得られる。
【0018】二塩化マグネシウム誘導体は好ましくはチ
タン化段階(ii)の前に、撹拌せずに、通常20o
範囲の周囲温度から炭化水素溶媒の沸点、好適には約8
5℃で、一般に1時間〜1週間の範囲内の期間、エージ
ングされる。一般にエージングは、向上した形態を有す
る触媒を得るために、懸濁液中の二塩化マグネシウム誘
導体のさらなる加熱を必要とする。
【0019】好適には、段階(i)から沈殿した二塩化
マグネシウム誘導体をチタン化段階(ii)の前に炭化
水素溶媒で洗浄し、反応の副生成物を除去する。通常、
二塩化マグシネウム誘導体を炭化水素溶媒で数回洗浄す
る。これはチタン化段階の間のTiCl3の沈殿を妨げ
るのを助け、そうでないとチタン化段階は劣った形態を
有する触媒を生ずる。
【0020】通常室温でチタン化剤を二塩化マグネシウ
ム誘導体に滴下し、触媒を得ることができる。通常反応
は最初に室温で、次いで50℃でそして最後に98℃で
行う。次いで触媒を炭化水素溶媒を用いて60℃で4回
洗浄することができる。触媒はスラリの形態でか又は乾
燥後に、エチレン重合又は共重合などのオレフィン重合
において用いることができる。
【0021】
【発明の詳細な記述】ここで例のみとして以下の実施例
に言及して本発明をさらに詳細に記載する。
【0022】
【実施例】触媒合成 1.原料 すべての操作を窒素雰囲気下で行う。n−ブチルsec
−ブチルマグネシウム(DBM)(ヘプタン中の1M)
及びTiCl4はAldrichから購入し、受け取っ
たまま用いる。ジエチルアルミニウムクロリド(DEA
C)(ヘプタン中の25重量%溶液)及びブチルエチル
マグネシウム(BEM)(ヘプタン中の15重量%)は
Akzoから購入する。アルコールはAldrichか
ら購入し、モレキュラーシーブ(3Å)上で乾燥する。
ジイソアミルエーテル(DIAE)はAldrichか
ら購入し、乾燥し、ナトリウム/ベンゾフェノン上で蒸
留する。ヘプタン及びヘキサンは乾燥し、ナトリウム/
ベンゾフェノン上で蒸留する。2.塩素化剤の一般的製造手順 窒素ボックス中でDEAC(0.05モル)を500m
lの丸底フラスコ中に量り込み、50mlのヘプタンで
希釈する。次いでフラスコに温度計、磁気撹拌機、10
0mlの均圧滴下漏斗及び気体導入口を備える。系を窒
素ボックスから取り出し、窒素導入系に接続する。
【0023】アルコール(40mlのヘプタン中に溶解
された0.1モル)を滴下漏斗に移し、室温(22〜2
5℃)でDEAC/ヘプタン溶液に滴下する(滴下時
間:10分)。反応は発熱反応であり(Toは55℃に
上昇)、煙霧の生成が観察される。混合物を撹拌せずに
室温で終夜放置する。便宜的に、通常溶液を室温で夜間
放置する。しかしながら、もっと短い(2時間)又はも
っと長い(2〜4日)反応時間の場合に差は観察されな
かった。以下のアルコールでこの方法を用いた:シクロ
ペンタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、2−メ
チル−1−ペンタノール、2−メチル−2−プロパノー
ル及び2−メチル−1−プロパノール。それぞれの場合
に透明な溶液が得られる。
【0024】芳香族もしくは直鎖状アルコール、フェノ
ール、ベンジルアルコール、エタノール及びオクタノー
ルを用いて該方法を繰り返した。それぞれの場合に白い
固体の誘導体が作られ、それは反応溶媒中で不溶性であ
る。これは炭化水素可溶性塩素化剤の製造におけるこれ
らのアルコールの場合の適性の欠如を示している。 3.触媒調製 以下の実施例では、アルコールとして2−エチル−1−
ヘキサノールを用いて上記の通りに製造される塩素化剤
を、n−ブチルsec−ブチルマグネシウム(DBM)
又はブチルエチルマグネシウム(BEM)に基づく触媒
の調製において用いる。 触媒A 窒素ボックス中でDBM(0.027モル)を1Lの4
−口丸底フラスコ中に量り込み、90mlのヘプタンで
希釈する。次いでフラスコに機械的撹拌機、100ml
の均圧滴下漏斗、温度計及びコンデンサーを備える。フ
ラスコをドライボックスから取り出し、窒素導入系に接
続する。溶液を室温で200rpmの速度において撹拌
する。
【0025】ジイソアミルエーテル(DiAE)(0.
014モル、10mlのヘプタンで希釈)を1Lのフラ
スコ上の100mlの滴下漏斗に移し、室温でDBM/
ヘプタン混合物に滴下する(約5分内で)。滴下漏斗を
20mlのヘプタンで濯ぎ、撹拌を15分間続ける。明
らかな変化は観察されない。
【0026】DEAC/2−エチル−1−ヘキサノール
塩素化剤混合物を22〜25℃において滴下漏斗を介
し、DBM/DIAE/ヘプタン溶液に滴下する。約3
5〜40ml(合計容積140ml)の滴下の後に沈殿
(白色の固体)が始まる。全部の滴下には約1時間かか
る。滴下漏斗を50mlのヘプタンで濯ぐ。室温で1時
間、次いで98℃(油浴To:110℃)で2時間、撹
拌を続ける。油浴の温度を85℃に下げる(フラスコ中
のTo:75℃)。撹拌を停止する。固体の沈降は非常
に速い(5分未満);しかしながら上澄み液は曇ったま
まである。温度を夜間(約15時間)、85℃で保持す
る。
【0027】上澄み液をカニューレを介してデカンテー
ションし、「MgCl2」を50℃において250ml
づつのヘプタンを用いて4回洗浄する。洗浄の後、白い
「MgCl2」を約250mlのヘプタン中でスラリ化
する。
【0028】TiCl4(90mlのヘプタン中の0.
06モル)を滴下する(45分内で、To=24℃、2
8℃に上昇)。混合物はわずかに黄色になる。室温で1
時間、次いで50℃で5時間そして最後に98℃で2時
間撹拌を続ける。夜間、撹拌及び加熱を停止する。
【0029】ヘキサンを用い、50℃で洗浄を行う(4
x250ml)。沈降は速い(<5分)。最終的触媒は
淡褐色であり、スラリとして重合に用いる。
【0030】触媒試料を乾燥し(P3の粗いフィルター
上で濾過し、次いで50℃において真空乾燥)、微細な
淡褐色の粉末(凝集塊なし)が得られる。 触媒B この触媒はDBMの代わりにBEMを用いた以外は触媒
Aと厳密に同じ方法で調製した。塩素化剤混合物を25
℃においてBEM/DIAE/ヘプタン溶液に滴下し、
約20mlの滴下の後に(15分)沈殿が始まる。Ti
Cl4を50分以内で滴下する。
【0031】比較実施例触媒C1(塩素化剤としてDEACを使用) 窒素ボックス中でDBM(0.5モル)を1Lの4−口
丸底フラスコ中に量り込み、50mlのヘプタンで希釈
する。次いでフラスコに機械的撹拌機、100mlの均
圧滴下漏斗、温度計及びコンデンサーを備える。溶液を
室温で310rpmの速度において撹拌する。
【0032】DEAC(0.1モル、90mlのヘプタ
ンで希釈)を、室温でDBM/ヘプタン混合物に滴下す
る。滴下の間、白いMgCl2の沈殿が生成する。固体
はコロイド状に見え、長時間の後でも(5時間)沈降し
ない。
【0033】懸濁液を90℃で2時間、撹拌下にさらに
加熱する。加熱はMgCl2の沈降を改善しない。
【0034】温度を室温に下げ、TiCl4(90ml
のヘプタン中の0.05モル)を45分かけて滴下す
る。スラリは灰−黒色に変わる。室温で1時間、次いで
50℃で1時間撹拌を続ける。
【0035】ヘキサンを用い、50℃で洗浄を行う(4
x250ml)。沈降は改善され、20分しかかからな
い。最終的触媒は暗灰色であり、スラリとして重合に用
いる。
【0036】この実施例は制御された狭い粒度分布を有
する触媒の調製のための塩素化剤としてDEACのみで
は適していないことを示している(表2を参照された
い:PSDひろがり(PSD Broadness):
本発明の触媒Aの場合の19.4と比較して30.
3)。C1触媒は、多量の125μ未満の微粉(表4を
参照されたい:本発明の触媒の場合の0.4重量%と比
較して12.3重量%)及び多量の1600μmより大
きい凝集体(表4を参照されたい:本発明の触媒の場合
の0重量%と比較して4重量%)を有するポリマー羽毛
を与える。 *触媒C2(DIAEの添加なし) この触媒はDIAEを用いないことを除いて、本発明の
触媒Aと厳密に同じ方法で調製する。
【0037】この実施例は、DIAEが: −羽毛かさ密度を増加させ(0.15g/ccから0.
26g/ccに;表3を参照されたい) −ポリマー羽毛中の微粉の含有率に影響を有しておらず
(表4を参照されたい:触媒Aの場合の0.4重量%と
比較して125μm未満の0.2重量%) −触媒の粒度分布にほとんど影響を有していない(表2
を参照されたい:PSDひろがり:本発明の触媒Aの場
合の19.4と比較してC2の場合の24.1)ことを
示している。 *触媒C3(逆の添加) この触媒は、逆の添加法を用いる以外は本発明の触媒A
と厳密に同じ方法で調製する:DBMをDEAC/2−
エチル−1−ヘキサノール混合物に滴下し;DIAEは
加えない。
【0038】この実施例は、狭い粒度分布を有する触媒
の調製のためのこの方法が適していないことを示してい
る(表2を参照されたい:PSDひろがり:本発明の触
媒Aの場合の19.4と比較して25.5)。
【0039】C3触媒を用いて製造される羽毛は多量の
125μm未満の微粉(表4を参照されたい:本発明の
触媒Aの場合の0.4重量%と比較して8.4重量%)
及び多量の凝集塊(表4を参照されたい:本発明の触媒
Aの場合の0重量%と比較して6.5重量%)を含有す
る。 *触媒C4(エージング法なし) この触媒は、エージング手順を省略する以外は本発明の
触媒Aと厳密に同じ方法で調製する。
【0040】DEAC/2−エチル−1−ヘキサノール
塩素化剤のDBM/DIAE混合物への添加の後、室温
で1時間、次いで98℃で2時間撹拌を続ける。撹拌を
停止し、上澄み液をデカンテーションし、「MgC
2」を触媒Aの場合に記載した通りに洗浄する。
【0041】この実施例は、狭い粒度分布を有する触媒
の調製のためにエージング法が必要であることを示して
いる(表2を参照されたい:PSDひろがり:本発明の
触媒Aの場合の19.4と比較してC4触媒(エージン
グ法なし)の場合の37.6)。
【0042】C4触媒は多くの125μm未満の微粉
(表4を参照されたい:本発明の触媒Aの場合の0.4
重量%と比較して17.1重量%)及び多量の1600
μmより大きい凝集塊(表4を参照されたい:本発明の
触媒Aの場合の0重量%と比較して10.4重量%)を
有するPE羽毛を与える。4.結果 (a)触媒合成
【0043】
【表1】 触媒粒度分布 触媒粒度分布(PSD)を表2に示す。触媒の平均粒度
を下記に挙げ、比較実施例の触媒と比較する。
【0044】
【表2】 d50:考慮されている触媒全体の重量の50%がその
寸法未満である粒度として定義する。
【0045】わかる通り、本発明の触媒のd50値は一般
に比較実施例の触媒より大きい。触媒Bは触媒Aよりず
っと大きいd50を有する。本発明の触媒は比較実施例の
触媒より狭いPSDを有する。(b)重合結果 500rpm(分当たりの回転数)の速度で運転される
撹拌機が取り付けられている4リットルのステンレスス
チール反応器中で重合を行う。
【0046】反応器に最初に1.5リットルの精製iC
4を装填する。次いで温度を90℃に上げ、4.7Nl
の水素を反応器中に導入する。
【0047】触媒(20mg)及び助触媒(TIBA
L;ヘキサン中の10重量%溶液;iC4に対して80
ppm)を0.5lのiC4を用いて反応器中に導入す
る。
【0048】継続的にエチレンを供給して全圧を20.
7バールに保持しながら重合を1時間行わせる。
【0049】結果を表3に示す。
【0050】
【表3】 表3はポリエチレンの製造においてスラリ触媒を用い、
種々の触媒系に関する活性を比較している。
【0051】この表からわかる通り、触媒A(DBM)
の場合の活性は触媒B(BEM)の場合の活性より高
い。触媒C1〜C4はすべてもっと低い活性を有する。 羽毛粒度分布 表4は触媒A、B及びC1〜C4の場合の羽毛粒度分布
を示す。
【0052】触媒A及びBの両方は<63μmにおける
微粉のない羽毛及び87.6〜87.8%という500
μmにおける極大寸法分布を与える。
【0053】
【表4】 本発明の主たる特徴及び態様は以下の通りである。
【0054】1.(i)炭化水素溶媒中で一般式MgR
12のジアルキルマグネシウム化合物を炭化水素溶媒中
に可溶性の塩素化剤と、二塩化グネシウム誘導体を被制
御的に沈殿させる条件下で混合し、ここでR1及びR2
それぞれ独立してC1〜C10アルキル基であり、塩素化
剤は一般式R3OHのアルコールと一般式R4 nAlCl
3-nとのアルキルアルミニウムクロリドの間の反応から
得ることができ、ここでR3OHは環状もしくは分枝鎖
状C3〜C20アルコールであり、それぞれのR4は独立し
てC2〜C8アルキルであり、nは1又は2であり; (ii)洗浄又は反応により望ましくない還元性化学種
を除去し; (iii)塩素化チタン化合物を用いて二塩化マグネシ
ウム誘導体をチタン化してチーグラー−ナッタ触媒を得
ることを含むチーグラー−ナッタ触媒の調製法。
【0055】2.ジアルキルマグネシウム化合物がn−
ブチルsec−ブチルマグネシウム又はブチルエチルマ
グネシウムである上記1項に記載の方法。
【0056】3.アルコールが2−エチル−1−ヘキサ
ノール、2−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−
1−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール、2−
メチル−1−プロパノール、シクロペンタノール又はシ
クロヘキサノールである上記1又は2項に記載の方法。
【0057】4.アルキルアルミニウムクロリドがジエ
チルアルミニウムクロリドである上記1〜3項のいずれ
か1つに記載の方法。
【0058】5.塩素化チタン化合物がTiCl4、T
iCl3OR5、TiCl2OR5 2、TiClOR5 3又は
それらの混合物であり、ここで各R5は独立してC2〜C
8アルキルである上記1〜4項のいずれか1つに記載の
方法。
【0059】6.炭化水素溶媒が非−芳香族炭化水素溶
媒を含む上記1〜5項のいずれか1つに記載の方法。
【0060】7.非−芳香族炭化水素溶媒がヘキサン又
はヘプタンである上記6項に記載の方法。
【0061】8.ジアルキルマグネシウム化合物を炭化
水素溶媒中で一般式R5−O−R6の非環状ジアルキルエ
ーテルと予備混合し、ここでR5及びR6はそれぞれ独立
してC2〜C10アルキル基である上記1〜7項のいずれ
か1つに記載の方法。
【0062】9.ジアルキルエーテルがジイソアミルエ
ーテルである上記8項に記載の方法。
【0063】10.塩素化剤の溶液を炭化水素溶媒中で
ジアルキルマグネシウム化合物の溶液と迅速に混合する
上記1〜9項のいずれか1つに記載の方法。
【0064】11.チタン化段階(ii)の前に、二塩
化マグネシウム誘導体を撹拌せずに、20℃から炭化水
素溶媒の沸点の範囲内の温度でエージングする上記1〜
10項のいずれか1つに記載の方法。
【0065】12.二塩化マグネシウム誘導体を1時間
〜1週間の期間、エージングする上記11項に記載の方
法。
【0066】13.チタン化段階(ii)の前に段階
(i)から沈殿する二塩化マグネシウムを炭化水素溶媒
を用いて洗浄し、反応副生成物を除去する上記1〜12
項のいずれか1つに記載の方法。
【0067】14.上記1〜13項のいずれか1つに記
載の方法により得ることのできるチーグラー−ナッタ触
媒。
【0068】15.オレフィン重合法における上記14
項に記載のチーグラー−ナッタ触媒の使用。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)炭化水素溶媒中で一般式MgR1
    2のジアルキルマグネシウム化合物を炭化水素溶媒中
    に可溶性の塩素化剤と、二塩化グネシウム誘導体を被制
    御的に沈殿させる条件下で混合し、ここでR1及びR2
    それぞれ独立してC1〜C10アルキル基であり、塩素化
    剤は一般式R3OHのアルコールと一般式R4 nAlCl
    3-nのアルキルアルミニウムクロリドとの間の反応から
    得ることができ、ここでR3OHは環状もしくは分枝鎖
    状C3〜C20アルコールであり、それぞれのR4は独立し
    てC2〜C8アルキルであり、nは1又は2であり; (ii)洗浄又は反応により望ましくない還元性化学種
    を除去し; (iii)塩素化チタン化合物を用いて二塩化マグネシ
    ウム誘導体をチタン化してチーグラー−ナッタ触媒を得
    ることを含むチーグラー−ナッタ触媒の調製法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法により得ることの
    できるチーグラー−ナッタ触媒。
  3. 【請求項3】 オレフィン重合法における請求項2に記
    載のチーグラー−ナッタ触媒の使用。
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