JP2000063200A - 結晶成長方法および結晶成長用装置 - Google Patents

結晶成長方法および結晶成長用装置

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JP2000063200A JP10227879A JP22787998A JP2000063200A JP 2000063200 A JP2000063200 A JP 2000063200A JP 10227879 A JP10227879 A JP 10227879A JP 22787998 A JP22787998 A JP 22787998A JP 2000063200 A JP2000063200 A JP 2000063200A
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solid
heating
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Akira Miki
明 三城
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    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B7/00Single-crystal growth from solutions using solvents which are liquid at normal temperature, e.g. aqueous solutions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/54Organic compounds
    • C30B29/58Macromolecular compounds

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンパク質等の生体高分子を結晶化させるの
に適した方法および装置を提供する。 【解決手段】 結晶成長用装置は、高分子化合物を含む
溶液23の環境に応じて表面部分の正孔または電子の濃
度を制御できるよう価電子が制御された領域22aを有
する固体素子22と、領域22aの近傍に設けられる発
熱素子24とを含む。価電子が制御された領域22a
は、シリコン半導体基板上に形成された不純物領域であ
る。発熱素子24は、Crの電熱線を有する。結晶成長
方法において、溶液23は、発熱素子24によって加熱
される。領域22aの表面にもたらされる電気的状態の
下、加熱された溶液23から、高分子化合物の結晶が生
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学物質の結晶を
成長させるための方法および装置に関し、特に、不純物
が添加された半導体等からなる価電子が制御された領域
を有する固体素子を用いて有機化合物等の結晶を成長さ
せる方法および装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】タンパク質等の生体高分子の結晶化は、
通常の無機塩等の低分子量化合物の場合と同様、高分子
を含む水または非水溶液から溶媒を奪う処理を施すこと
により、過飽和状態にして、結晶を成長させるのが基本
となっている。このための代表的な方法として、バッチ
法、透析法および気液相間拡散法があり、これらは、試
料の種類、量、性質等によって使い分けられている。
【0003】本発明者は、これらの方法に代わる新たな
方法として、またはこれらの方法と組合せてより効率的
に結晶を成長させるための方法として、価電子が制御さ
れた半導体基板等を用いて結晶化を行なう方法および装
置を開発してきた(国際公開公報WO96/2678
1、WO97/49845およびWO98/02601
参照)。この方法では、図1(a)に示すように、価電
子制御により、所定の電気的状態とされる固体素子1の
表面に、結晶核2が静電的な作用によって固定される。
そして、図1(b)に示すように、タンパク質等の化合
物は、静電的な相互作用により、固体素子表面に凝集
し、結晶核の生成が促進され、結晶の成長がもたらされ
る。したがって、固体素子表面の電気的特性を制御する
ことにより、結晶化の制御が可能となる。たとえば、固
体素子表面に固定される結晶核の種類、量、配列密度等
を価電子制御により調整することでき、それによって結
晶化の制御が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】概して、タンパク質等
の生体高分子は非常に大きな分子量を有し、溶液中での
自己拡散係数が小さいため、結晶核形成に必要な分子同
士の集合または会合が起こりにくい。このことは、タン
パク質等の生体高分子の結晶化が困難である1つの要因
となっている。
【0005】本発明の1つの目的は、結晶化の制御のた
め価電子が制御された領域を有する固体素子を用いる方
法および装置を改良し、結晶化をより容易にまたはより
速やかに行なうことのできる方法および装置を提供する
ことである。
【0006】本発明のさらなる目的は、国際出願公報W
O96/26781、WO97/49845およびWO
98/02601に開示される方法および装置を改良
し、結晶化をより容易にまたはより速やかに行なうこと
のできる方法および装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明により、溶液中に
含まれる高分子化合物の結晶を成長させる方法が提供さ
れ、この方法は、高分子化合物を含む溶液の環境に応じ
て表面部分の正孔または電子の濃度を制御できるよう価
電子が制御された領域を有する固体素子を与える工程
と、固体素子の価電子が制御された領域またはその近傍
に、発熱素子を設ける工程と、価電子が制御された領域
上に高分子化合物を含む溶液を保持する工程と、保持さ
れた溶液を発熱素子によって加熱する工程とを備える。
この方法では、制御された価電子により固体素子の表面
にもたらされる電気的状態の下、加熱された溶液から、
高分子化合物の結晶を生成させる。
【0008】本発明による方法において、発熱素子の加
熱温度を測定する工程をさらに備えることができる。価
電子が制御された領域は、不純物が添加された半導体か
らなることができる。
【0009】本発明により、結晶成長用装置が提供さ
れ、この装置は、高分子化合物を含む溶液の環境に応じ
て表面部分の正孔または電子の濃度を制御できるよう価
電子が制御された領域を有する固体素子と、固体素子と
は別個に調製され、固体素子に取り付けられた発熱素子
とを備える。発熱素子は、固体素子とは別個に調製され
た基材と、基材上に設けられた電熱材料とを備える。
【0010】本発明による装置において、発熱素子は、
電熱材料による発熱温度を測定するため基材上に設けら
れた抵抗材料を備えることができる。電熱材料は、薄膜
の形状とすることができる。抵抗材料も薄膜の形状とす
ることができる。価電子が制御された領域は、不純物が
添加された半導体からなることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による装置は、たとえば図
2に示すような構造を有することができる。結晶成長用
装置20は、固体素子22、および固体素子22とは別
個に調製され固体素子22上に設けられた発熱素子24
を含む。固体素子22は、価電子が制御された領域(た
とえばシリコン等の半導体に形成された不純物領域)2
2aを有する。また、固体素子22には、必要に応じて
結晶化を制御するための溝、孔、アイランド、突起等が
形成される。発熱素子24は、結晶化において保持され
る溶液23を加熱するため、固体素子22上の適当な部
分に設けられる。装置20では、発熱素子24は、溶液
23を保持する領域に対向する素子22の裏側部分に設
けられる。発熱素子24は、結晶化のため溶液23を加
熱する。
【0012】図3に示すように、発熱素子による加熱に
よって、溶液の温度は上昇し、溶液の底と表面との間に
温度差ΔTが生じる。また、溶媒分子が溶液の表面から
蒸発し、溶液の表面において溶質の濃度(密度)が高く
なる。こうして、溶液の表面にある分子が下に移動し、
底にある分子が上に移動し、溶液中に液体の運動(対
流)が起こる。加熱エネルギによって、結晶化すべき分
子の移動(マイグレーション)は促進される。このよう
に分子の移動速度が大きくなれば、遠くに存在している
分子も、結晶化のための領域に集合し、結晶核の形成に
寄与することができる。また、溶液中における分子同士
の衝突が起こりやすくなり、結晶核の形成が促進され
る。さらに、加熱により溶媒分子を蒸発させ、結晶化す
べき分子を過飽和状態にすることができる。過飽和溶液
中において、結晶の成長は効率よく進む。
【0013】図4(a)は、結晶化時の自由エネルギ変
化を模式的に示している。グラフにおいて、縦軸は自由
エネルギを表わし、横軸は結晶核のサイズを表わす。曲
線Aは、結晶化において溶液を静置した場合、曲線B
は、本発明に従い結晶化において発熱素子による加熱を
行なった場合、曲線Cは、結晶の成長が起こらない場合
(非晶質体あるいは単なる分子凝集体が形成される場
合)を示す。通常、結晶核の生成のため最も大きなエネ
ルギが必要である。一旦結晶核ができれば、その後の結
晶成長は、より小さなエネルギで進む。曲線AからBへ
の矢印で示すように、本発明によれば、熱エネルギによ
り分子のマイグレーションを促進させ、核形成時のエネ
ルギ障壁を下げることができる。すなわち、核形成のた
めの活性化エネルギを小さくすることができる。図4
(b)の示すように、互いに離れた状態にあるいくつか
の分子が集合し、規則的に配列されれば結晶核ができ
る。このような過程に必要なエネルギが活性化エネルギ
である。
【0014】加熱により過飽和溶液を得る方法は、Na
Cl、硫酸アンモニウムなどの沈澱剤を用いる方法より
も確実である。沈澱剤は、タンパク質を非晶質の凝集体
にすることがあり、また、過飽和溶液を得るまでに長い
時間を要することがある。
【0015】本発明において、加熱温度は、30℃〜8
0℃好ましくは30℃〜50℃の範囲とすることができ
る。タンパク質等の生体高分子は、高温において変性す
ることがあるため、オーバヒートを回避することが望ま
しい。加熱温度の管理は、後述するような温度測定手段
によって行なうことができる。本発明による結晶成長プ
ロセスにおいて、結晶化の開始から結晶核が形成される
まで加熱を行ない、結晶核ができた段階で加熱を止める
ことができる。また、発熱素子により、タンパク質等の
分子が変性しない範囲の温度Aまで溶液を加熱し、水等
の溶媒を蒸発させた後、加熱温度Aを温度Bまで下げ、
温度Bにおいて過飽和溶液を作ることができる。温度B
は、たとえば30℃〜80℃好ましくは30℃〜50℃
の範囲とすることができる。加熱を止めるタイミング
は、たとえば時間によって管理することができる。すな
わち、結晶化の開始から所定の時間加熱を行ない、所定
の時間が過ぎれば加熱を止めることができる。そのよう
な時間は、予めテストサンプルにおいて測定された結晶
核ができる時間とすることができる。そのようなテスト
において、加熱を行ないながら結晶化の過程を顕微鏡で
観察すれば、結晶核ができるまでの時間を測定すること
ができる。測定された時間は、加熱プログラムの制御に
用いることができる。
【0016】本発明では、結晶化の制御のため価電子が
制御された領域を有する固体素子が用いられる。そのよ
うな固体素子は、WO96/26781、WO97/4
9845およびWO98/02601に開示される。価
電子が制御された領域は、たとえば、所定の濃度で不純
物が添加された半導体からなる。半導体には、Ge、S
i等の単体のもの、Ga−As、CdS等の化合物のも
のが含まれる。また本発明では、価電子制御が可能なも
のであれば、その他の材料を用いることもでき、たとえ
ば、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム等の強
誘電体、ならびに価電子制御が可能なその他の無機材料
および有機材料を用いることができる。
【0017】価電子制御された半導体材料は、pn接合
部を有することができる。また、価電子制御された材料
において空間電荷層を形成し、空間電荷層に基づく表面
電位によって、結晶化を制御することができる。この表
面電位を固体素子の表面の部位によって異ならしめ、そ
れにより、表面の特定の領域で所望の結晶化を行なうこ
とができる。固体素子の表面電位または表面の電気的状
態は、固体素子中にドーピングされる不純物の濃度によ
って制御することができる。また、固体素子の表面部分
において、第1の所定領域から第2の所定領域まで、不
純物の濃度を連続的または段階的に減少または増加させ
ることができる。さらに、固体素子の表面部分におい
て、不純物濃度は、特定の領域において極大もしくは最
大または極小もしくは最小とすることができる。
【0018】本発明において、固体素子は、複数の溝ま
たは孔を有してもよい。複数の溝または孔の深さおよび
/または開口部の幅は、異なるものとすることができ
る。この固体素子において、溝または孔の内と外とにお
いて異なる態様で価電子を制御することができる。たと
えば、半導体基板を用いた固体素子において、添加され
た不純物の種類および/または濃度を、半導体基板に形
成された溝または孔の内と外とで異ならしめることがで
きる。また、固体素子上には、形成された複数の溝また
は孔を取囲むように撥水層を設けることができる。
【0019】本発明において、固体素子は、2つの対向
する主要面を有し、さらにこの2つの主要面の一方の面
側に形成された深さおよび/または開口部の幅が異なる
2つ以上の溝または孔と、この2つの主要面の他方の面
側から上記溝または孔に高分子化合物を含む溶液を供給
するための貫通孔とを有することができる。この固体素
子において、溝または孔の外よりも内で高分子化合物の
結晶化が促進されるよう価電子が制御される。このよう
な固体素子のため、不純物添加された半導体基板を用い
ることができる。半導体基板には、複数のサイズの異な
る溝または孔が形成されており、不純物の種類および/
または濃度は、溝または孔の内と外とで異なっている。
【0020】また、深さおよび/または開口部の幅が異
なる2つ以上の溝または孔を有する複数の固体素子と、
複数の固体素子を向かい合わせにし、所定の隙間をあけ
て保持するための手段とを備える、結晶成長用装置を本
発明に用いてもよい。この装置では、向かい合わせにさ
れた固体素子の間に、結晶化すべき分子を含む溶液が保
持される。
【0021】本発明において、結晶成長のために必要な
溶液を保持するための複数の溶液貯留部と、複数の溶液
貯留部の間に設けられた流路とを有する装置を用いるこ
とができる。このような溶液貯留部および流路は、価電
子が制御された領域を有する基板上に設けることができ
る。複数の溶液貯留部の少なくとも1つにおいて、価電
子が制御された領域が設けられており、この領域におい
て結晶化を行なうことができる。たとえば、結晶成長用
装置は、2種類以上の溶液をそれぞれ保持するための複
数の第1溶液貯留部と、結晶を成長させるため高分子化
合物を含む溶液を滞留させる複数の第2溶液貯留部と、
複数の第1溶液貯留部と複数の第2溶液貯留部とを連結
し、溶液の流通を可能にする複数の流路とを有すること
ができる。少なくとも第2溶液貯留部において、結晶化
の制御のため、価電子が制御されている。特に、第2溶
液貯留部の特定の領域で結晶核の形成および結晶の成長
が促進され、かつその他の領域で結晶核の形成が抑制さ
れるよう、価電子が制御されていることが好ましい。こ
のような場合、第2溶液貯留部の特定の領域において選
択的に結晶を成長させることができる。価電子が制御さ
れた領域は、たとえば不純物が添加された半導体からな
る。また、第2溶液貯留部には、溝または孔を形成して
もよい。
【0022】他の態様において、本発明に用いる結晶成
長用装置は、2種類以上の溶液をそれぞれ保持するため
の複数の第1溶液貯留部と、複数の第1溶液貯留部から
それぞれ溶液を排出させて1方向に流すための複数の第
1流路と、複数の第1流路によりそれぞれ送られる2種
類以上の溶液を同時に受入れる第2溶液貯留部と、第2
溶液貯留部から溶液を排出させて1方向に流すための第
2流路と、第2流路により送られる溶液を受入れる第3
溶液貯留部とを備えることができる。少なくとも第2溶
液貯留部において、結晶化のため価電子が制御されてい
る。第1流路および/または第2流路は、基板上に形成
された溝とすることができる。これらの溶液貯留部も、
基板上に形成することができる。溝は、溶液を1方向に
流すために階段形状であるかまたは勾配を有するものと
することができる。第1流路および第2流路は、基板上
に形成された幅および深さの異なる複数の溝から構成す
ることもできる。溝の幅は、上流から下流にいくに従っ
て広げることができ、溝の深さは上流から下流にいくに
従って深くなっていることが好ましい。この装置におい
て、価電子が制御された領域は、不純物が添加された半
導体からなることができる。この装置においても、第2
溶液貯留部の特定の領域で結晶核の形成および結晶の成
長が促進され、その他の領域で結晶核の形成が抑制され
るよう、価電子を制御することができる。
【0023】他の態様において、本発明に用いる結晶成
長用装置は、対応する1対の主表面を有し、かつ価電子
が制御された領域を有する基板を備え、そこにおいてこ
の基板は、1対の主表面の一方に設けられた、結晶成長
のために用いられる溶液を保持するための第1溶液貯留
部と、1対の主表面の一方に設けられた、第1溶液貯留
部から溶液を排出させて所定の方向に流すための流路
と、1対の主表面の一方に設けられた、該流路より送ら
れる溶液を受入れるための第2溶液貯留部と、第2貯留
部にある溶液を1対の主表面の他方に導くための貫通孔
と、貫通孔を介して送られる溶液を1対の主表面の他方
において受入れるための第3溶液貯留部とを備える。こ
の基板の少なくとも第2溶液貯留部および/または第3
溶液貯留部において、結晶化のため価電子が制御されて
いる。この装置において、流路は、幅および/または深
さの異なる複数の溝から構成することができる。第2溶
液貯留部から第3溶液貯留部に溶液を送る貫通孔の径
は、結晶成長条件に応じて変えることができる。第2溶
液貯留部に溝または孔を形成してもよい。第2溶液貯留
部および/または第3溶液貯留部の特定の領域で結晶核
の形成および結晶の成長が促進され、他の領域で結晶核
の形成が抑制されるよう、価電子を制御することができ
る。価電子が制御された領域は、たとえば不純物が添加
された半導体からなる。価電子の制御は、不純物の濃度
および/または種類の制御により行なうことができる。
【0024】本発明において、n型およびp型のシリコ
ン結晶が固体素子のための材料として好ましく用いられ
る。シリコン結晶は、通常のLSIプロセスに用いられ
るシリコンと同等の特性を有するものでよい。シリコン
結晶の比抵抗は、0.0001〜1000Ωcm程度の
範囲内であればよく、より好ましくは0.001〜10
0Ωcmの範囲のものを用いることができる。n型およ
びp型に価電子制御されたシリコンは、種々の方法によ
って得ることができる。最も簡便で不純物濃度の制御が
正確に行なえる方法の1つは、イオン注入法である。p
型およびn型の価電子制御は、それぞれ周期律表第II
I族および第V族に属する元素のイオンをシリコンに注
入、アニールすることによって容易に行なうことができ
る。p型にするためのIII族元素には、B、Al、G
a、In、Tl等が含まれる。特にBが一般的である。
n型にするための第V族元素として、N、P、As、S
b、Biが含まれる。特に、P、As、Sbが一般的で
ある。シリコン結晶の表面は、ミラーポリッシュされて
いることが好ましい。シリコン基板の表面に不純物層を
生成する際、その厚みは0.1〜200μmが好まし
く、1〜50μmの範囲がより好ましい。シリコン以外
の半導体結晶も、本発明に好ましく用いることができ
る。さらには、半導体結晶以外の材料、たとえば電荷分
布の制御された無機化合物、有機化合物、高分子化合物
およびそれらの複合物を候補として挙げることができ
る。基板表面に形成される溝または孔の開口部のサイズ
および溝または孔の深さは、結晶化すべき分子の種類に
応じて、好ましい範囲を設定することができる。一般的
に溝または孔の開口部の幅は0.01〜100μmとす
ることができ、溝の長さは1〜10mmとすることがで
きる。複数の溝または孔は、1μm〜1mmの範囲の間
隔で作製することができる。溝または孔の深さは、0.
01〜200μmとすることができる。溶液貯留部およ
び流路を取囲むように形成される撥水層の厚みは、0.
1〜100μmとすることができる。撥水層は、溶液の
保持に寄与する。撥水層は、ポリイミドなどの撥水性の
樹脂によって形成することができる。
【0025】結晶化のため価電子が制御された領域、
溝、孔、アイランド、溶液貯留部、溶液のための流路お
よび必要に応じて設けられるその他の構造は、WO96
/26781、WO97/49845およびWO98/
02601の開示に従って得ることができる。本発明に
用いられる固体素子の構造およびその製造方法について
は、WOO96/26781、WO97/49845お
よびWO98/02601をここに引用により援用す
る。
【0026】図5は、本発明に用いる発熱素子の一具体
例を示している。発熱素子54は、外部電源に接続する
ためのパッド55aおよび55bと、これらのパッドを
接続する電熱線57とを有する。電熱線57は、パッド
55aと55bの間にコンパクトに折り畳まれている。
パッド55aおよび55bは、アルミニウム、銅などの
良導体からなり、電熱線57は、Cr、Fe−Cr−A
l系合金、Ni−Cr系合金などの電熱材料からなる。
パッド55aおよび55bを介して電熱線57に電流を
流し、電熱線57を発熱させる。電熱線57の長さ、幅
等を変えることにより、単位時間あたりの発熱量が異な
る素子を得ることができる。
【0027】本発明の好ましい態様に従って、電熱材料
は基材上に設けられる。図6は、好ましい発熱素子の一
具体例を示す。発熱素子64において、基材61上に
は、パッド65aおよび65bが形成される。パッド6
5aと65bとの間には、コンパクトに折り畳まれた電
熱線67が設けられる。パッド65aおよび65bなら
びに電熱線67は、基材61上に形成された薄膜であ
る。基材61には、シリコン基板やガラス基板等を用い
ることができる。パッド65aおよび65bは、アルミ
ニウム、銅等の良導体からなる薄膜であり、電熱線67
は、Cr、Fe−Cr−Al系合金、Ni−Cr系合金
等の電熱材料からなる薄膜である。電熱線67の隣に
は、温度測定用の抵抗線68が設けられる。抵抗線68
の両端には、パッド65cおよび65dが設けられる。
パッド65cおよび65dは、アルミニウム、銅などの
良導体からなる薄膜であり、抵抗線68は、Cr、銅マ
ンガン合金、銅ニッケル合金などの抵抗材料からなる薄
膜である。厳密な温度管理が必要な場合、図6に示すよ
うに電熱線の隣に温度測定用の抵抗線を設けることが好
ましい。たとえば、電熱線67の厚みは、0.1μm〜
1.0μmであり、パッド65a〜65dの厚みは、
0.5μm〜2.0μmである。電熱線67の幅は、た
とえば50μm〜100μmである。一方、発熱素子の
温度を正確に測定するため、抵抗線68の熱容量はでき
るだけ小さくすることが望ましい。したがって、抵抗線
68のサイズは、必要な範囲でできるだけ小さくするこ
とが望ましい。たとえば抵抗線68の幅は、10μm以
下が好ましく、たとえば1〜10μmである。抵抗線6
8の厚みは、0.3μm以下が好ましく、たとえば0.
1〜0.3μmである。
【0028】図7に示すように、電熱線67はパッド6
5aおよび65bを介して発熱のために外部電源に接続
され、抵抗線68はパッド65cおよび65dを介して
抵抗計に接続される。抵抗線68の抵抗率と温度との間
には相関関係がある。たとえば、室温およびそれに近い
温度において、抵抗線68の抵抗率は温度に比例する。
したがって、抵抗線68の抵抗率を測定することによっ
て、発熱素子64の温度を求めることができる。温度測
定の結果は、電熱線67に流される電流値の制御に用い
られる。すなわち、温度が必要以上に高ければ、電熱線
67に流される電流が低減され、温度が下げられる。測
定温度が低い場合、電熱線67における電流が増大され
る。このようにして、発熱素子の加熱温度が管理され
る。
【0029】本発明において、発熱素子は、固体素子に
おいて必要な任意の位置に必要な数だけ配置できる。固
体素子が、結晶化のための領域を複数有する場合、対応
する数の発熱素子を固体素子に設けることができる。ま
た、発熱素子は、固体素子上に保持される溶液を効果的
に加熱することができしかも溶液に接触することのない
適当な位置に設けることができる。さらに、大量生産さ
れた発熱素子を、固体素子の必要な位置に必要な数だけ
装着できる。配置の自由度という観点において、個別に
調製された発熱素子を固体素子に装着する方が、発熱部
分を固体素子自体にモノリシックに作るよりも顕著に有
利である。
【0030】1つの固体素子に複数の発熱素子を設ける
場合、発熱素子を直列接続し、1つの電源からそれらの
発熱素子に電力を供給できる。図8は、そのような場合
を示している。固体素子80上には、2つの発熱素子6
4および64′が設けられる。また固体素子80上に
は、パッド85a、85b、85cおよび85dが形成
される。発熱素子64のパッド65aおよび65bは、
それぞれワイヤボンディング83aおよび83bを介し
て固体素子80のパッド85aおよび85bに接続され
る。同様に発熱素子64′のパッド65′aおよび6
5′bは、ワイヤボンディング83eおよび83dによ
って固体素子のパッド85dおよび85cに接続され
る。パッド85bと85cとの間もワイヤボンディング
83cによって接続される。パッド85aおよび85d
に外部電源が接続され、電熱線67および67′に同時
に電力が供給される。抵抗線68は、パッド65cおよ
び65dを介して抵抗計に接続され、抵抗線68′は、
パッド65′cおよび65′dを介して別の抵抗計に接
続される。発熱素子64および64′の温度は、それぞ
れ独立して測定することができる。
【0031】電熱線の長さ、幅、厚さなどが異なる複数
の発熱素子を設けた場合、発熱素子ごとに異なった温度
条件を作ることができる。この場合、異なる温度条件下
で、結晶化プロセスを進めることができる。この場合、
各発熱素子の温度は、独立に測定することが好ましい。
一方、同じ発熱素子を複数配置する場合、すべての発熱
素子について温度を測定してもよいし、いずれか1つの
発熱素子について温度を測定してもよい。複数の発熱素
子間で条件がほぼ同じである場合、それらの温度はほぼ
同じになる。
【0032】図9(a)および(b)は、結晶化を行な
う複数の反応セルを有し、それに対応して複数の発熱素
子を有する結晶成長用装置を示す。装置において、固体
素子90は、2つの溶液セル、3つの反応セルおよび3
つの排液用セルを有する。反応セルの1つ101aは、
流路102aを介して溶液セル100aに繋がる。また
反応セル101aは、流路102bを介して溶液セル1
00bに繋がる。さらに反応セル101aは、流路10
3aを介して排液用セル104aに繋がる。他の反応セ
ルも、同様に流路を介して溶液セル100aおよび10
0b、ならびに排液用セルに繋がる。これらのセルおよ
び流路は、シリコン基板上に形成される。流路は、溶液
セルから反応セル、反応セルから排液用セルに溶液を流
すように形成される。各溶液セルは、所定のサイズの領
域の周囲に、V溝をエッチングによって形成し、この領
域を他の領域から仕切ることにより得られる。反応セル
を得るため、所定のサイズの領域の周囲にV溝がエッチ
ングにより形成され、さらに所定のサイズの領域が所定
の深さで異方性エッチングされる。排液用セルを得るた
め、所定のサイズの領域が異方性エッチングされる。固
体素子90において、約30Ω・cmの比抵抗のn型シ
リコン基板の表面に、リン元素のイオン注入およびアニ
ールにより低抵抗のp型シリコン層(比抵抗:約0.0
1Ω・cm、厚み:約5μm)が形成されている。さら
に、その表面に熱酸化によって酸化シリコン層が200
nmの厚みで形成されている。各反応セルにおいては、
エッチングによって、所定の幅を有する薄いp型層の領
域が露出されている。流路は、基板に溝を形成すること
によって得られる。図9(a)は、点線によって各セル
および流路の配置を示し、図9(b)は、各セルおよび
流路が形成されている基板表面の形状を示している。p
型シリコン層が露出されている反応セルにおいて結晶化
が行なわれる。
【0033】固体素子90の表側に各セルおよび流路が
形成される一方、裏側には発熱素子およびそれに電力を
供給するための配線層およびパッド、ならびに温度測定
用の抵抗線に抵抗計を繋ぐためのパッドおよび配線層が
設けられている。図9(a)は、実線により、発熱素
子、パッドおよび配線層の配置を示す。固体素子90の
裏側において、各反応セルに対応する位置に発熱素子6
4a、64bおび64cが取付けられている。また、固
体素子90の裏側には、配線層96a〜96h、ならび
にパッド95a〜95k、95m、95n、95p〜9
5vが形成される。これらの配線層およびパッドは、適
当なリソグラフィおよびアルミニウム、銅などの金属の
蒸着によって、形成される。パッドと発熱素子との間、
およびパッドとパッドとの間はワイヤボンディング93
によって接続される。パッド95e〜95g、95m、
95n、95p〜95r、配線層96c、96fおよび
ワイヤボンディングによって、3つの発熱素子64a〜
64cは直列接続される。パッド95gと95rに外部
電源を接続すれば、3つの発熱素子に同時に電力を供給
できる。また各発熱素子の温度測定用抵抗線のためのパ
ッドは、ワイヤボンディング93により固体素子90上
のパッドに接続される。各発熱素子に設けられた温度測
定用の抵抗線は、固体素子90のパッド95a〜95
d、95h〜95k、95s〜95v、配線層96a、
96b、96d、96e、96g、96h、ワイヤボン
ディングおよびスイッチ105a、105bを介して抵
抗計に接続される。スイッチ105aおよび105bを
切換えることによって、1つの抵抗計で各発熱素子の温
度を測定することができる。
【0034】図9(a)および(b)に示す装置に設け
られる3つの発熱素子64a、64bおよび64cは、
図10に示すような構造を有する。発熱素子間で電熱線
の長さは異なっている。発熱素子64aの電熱線が最も
長く、発熱素子64cの電熱線が最も短い、したがっ
て、単位時間あたりの発熱量は発熱素子64aが最も大
きく、発熱素子64cが最も小さい。これらの発熱素子
は、異なる加熱条件を反応セルに与える。発熱能力の異
なる複数の発熱素子を固体素子上に配列し、それらを直
列接続すれば、1つの電源で異なる加熱条件をもたらす
ことができる。
【0035】発熱素子は、たとえば図11に示すような
プロセスによって得られる。図11(a)に示すよう
に、所定の厚みおよびサイズの基板110を準備する。
シリコン基板は、加工性の点において好ましい材料であ
る。図11(b)に示すように、必要に応じて基板11
0上に電気絶縁層111を形成する。シリコン基板を用
いる場合、酸化シリコン膜を電気絶縁層111に用い
る。基板110上にレジスト材料を塗布した後、フォト
リソグラフィによってレジストパターン112を得る。
レジストパターン112は、電熱線に対応するパターン
および必要に応じて抵抗線に対応するパターンを有す
る。基板110上に電熱材料および必要に応じて抵抗材
料を堆積した後、レジストパターンを除去すれば、図1
1(d)に示すような電熱層117および必要に応じて
抵抗層(図示せず)が得られる。電熱材料および抵抗材
料は、たとえばスパッタリングなどの物理蒸着によって
基板110上に堆積される。次に、レジスト材料を基板
上に厚く塗布した後、フォトリソグラフィにより図11
(e)に示すようなレジストパターン112′を得る。
レジストパターン112′は、電熱層のためのパッドお
よび必要に応じて抵抗線のためのパッドに対応する形状
を有する。基板110上に導電率の高い金属を堆積し、
レジストパターンを除去すれば、パッド118が得られ
る。得られた発熱素子は、固体素子に載置されるか、接
着剤によって固体素子に付着される。好ましくは、熱伝
導性にすぐれた銀ペースト等の導電性ペーストを用いて
固体素子に接着する。
【0036】本発明は、種々の高分子化合物、特に高分
子電解質を結晶化するために用いることができる。本発
明は特に、酵素および膜タンパク質等のタンパク質、ポ
リペプチド、ペプチド、ポリサッカライド、核酸、なら
びにこれらの複合体および誘導体等を結晶化させるため
好ましく適用される。本発明は、生体高分子の結晶化の
ため好ましく適用される。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、発熱素子による加熱に
よって、結晶核の生成を促進し、結晶成長を加速するこ
とができる。本発明によれば、大型の結晶を得ることが
困難なタンパク質などの生体高分子について、X線構造
解析を可能にし得る大型の結晶を得ることができる。本
発明は、製薬産業や食品産業等において、有用な物質、
特にタンパク質、核酸等の生体高分子の研究、開発およ
び製造に適用される。また、本発明は、関心のある分子
の精製または結晶化に適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、価電子が制御された固
体素子の表面に結晶核が固定化され、結晶成長が進んで
いく様子を示す模式図である。
【図2】本発明による結晶成長用装置を模式的に示す断
面図である。
【図3】発熱素子による加熱によって、固体素子上に保
持される溶液において対流が生じかつ溶媒分子の蒸発が
起こる様子を示す模式図である。
【図4】(a)は、結晶核の形成および結晶成長におい
て自由エネルギと結晶核サイズとの関係を示す図であ
り、(b)は、分子が集合して結晶核が形成される様子
を示す模式図である。
【図5】本発明に用いられる発熱素子を示す平面図であ
る。
【図6】基板上に薄膜を形成した発熱素子を示す斜視図
である。
【図7】図6に示す発熱素子に外部電源および抵抗計を
それぞれ接続する様子を示す模式図である。
【図8】固体素子上で直列接続された2つの発熱素子を
示す模式図である。
【図9】(a)は、本発明により複数の発熱素子を有す
る結晶成長装置を示す平面図であり、(b)は、(a)
に示す装置のX−X断面図である。
【図10】図9に示す結晶成長用装置に用いられる3種
類の発熱素子を示す平面図である。
【図11】(a)〜(f)は、本発明に用いられる発熱
素子の製造プロセスを模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
20 結晶成長用装置 22 固体素子 22a 価電子制御領域 23 溶液 24、54、64、64′、64a、64b、64c
発熱素子 55a、55b、65a〜65d、65′a〜65′d
パッド 57、67、67′ 電熱線 68、68′ 温度測定用抵抗線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶液中に含まれる高分子化合物の結晶を
    成長させる方法であって、 前記高分子化合物を含む溶液の環境に応じて表面部分の
    正孔または電子の濃度を制御できるよう価電子が制御さ
    れた領域を有する固体素子を与える工程と、 前記固体素子の前記価電子が制御された領域またはその
    近傍に、発熱素子を設ける工程と、 前記価電子が制御された領域上に前記高分子化合物を含
    む溶液を保持する工程と、 前記保持された溶液を、前記発熱素子によって加熱する
    工程とを備え、 前記制御された価電子により前記固体素子の表面にもた
    らされる電気的状態の下、前記加熱された溶液から、前
    記高分子化合物の結晶を生成させることを特徴とする、
    結晶成長方法。
  2. 【請求項2】 前記発熱素子の加熱温度を測定する工程
    をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記価電子が制御された領域は、不純物
    が添加された半導体からなることを特徴とする、請求項
    1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 溶液中に含まれる高分子化合物の結晶を
    成長させるための装置であって、 前記高分子化合物を含む溶液の環境に応じて表面部分の
    正孔または電子の濃度を制御できるよう価電子が制御さ
    れた領域を有する固体素子と、 前記固体素子とは別個に調製され、前記固体素子に取り
    付けられた発熱素子とを備え、 前記発熱素子は、 前記固体素子とは別個に調製された基材と、 前記基材上に設けられた電熱材料とを備えることを特徴
    とする、結晶成長用装置。
  5. 【請求項5】 前記発熱素子が、前記電熱材料による発
    熱温度を測定するため前記基材上に設けられた抵抗材料
    を備えることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記電熱材料が、薄膜の形状であること
    を特徴とする、請求項4または5に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記抵抗材料が、薄膜の形状であること
    を特徴とする、請求項5または6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記価電子が制御された領域は、不純物
    が添加された半導体からなることを特徴とする、請求項
    4〜7のいずれか1項に記載の装置。
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