JP2000063037A - 合成樹脂製の広幅フィルム帯の折り畳み包装方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品としての流通、展示にも適し、需要者に
於いても運搬し易く、これを広げて農作物の天幕として
使用する場合にも、地面に殆ど接触させること無く、容
易に広がる長尺であって合成樹脂製の広幅フィルム帯の
包装体の製造方法、並びにその製造装置を市場に提供す
る。 【解決手段】 ２つ折りにしてある長尺で広幅の合成樹
脂フィルム帯Ｗを長さ方向に順次搬送する途中におい
て、２枚重なっている部分の各平フィルム部分をそれぞ
れ独立して、縦方向に折り目１０を少なくとも２箇ずつ
設ける第１工程。この細幅に折り畳まれたフイルム帯を
外箱乃至外袋に於いて、更に横断方向に折り目１２を設
けてジッグザッグに全長にわたり順次折り畳み、後、前
記外箱乃至外袋の開口部を閉じるむ第２工程。とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は６ｍ乃至１２ｍ若
しくはこれを越えるような合成樹脂製の超広幅のフィル
ム帯を主として農業用のフイルム帯として用いる場合に
取扱易い大きさに包装する包装方法、並びにその装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】現在この種の農業用の合成樹脂製の広幅
のフイルム帯は芯紙管に巻き取るか（図１２のＡ参
照）、幅を４つ折りにし、反物のように扁平に巻くか、
或いは、広幅のフイルム帯を幅方向に折り目を付けて、
ジッグザッグに必要長さまで手作業で折り畳み、これを
幅方向に巻いたもの（図１２のＢ参照）、フイルム帯を
幅方向に適当にロ−プ状に束ね、これを適宜ジッグザッ
グに折り畳み紐で縛るか（図１２のＣ参照）、包装フィ
ルム又は包装紙で包んだりしている。しかし、芯紙管に
巻き取とったものは、長さが６乃至１２ｍ若しくはこれ
を越える長さにもなると小型の農作業トラックには長過
ぎる。また商品として流通保管するときも長過ぎ不便で
ある。また反物形状に扁平に畳むのは、折り畳みが難し
いし、解くときは一般に農場で行うため、反物形状の原
反を支えるものもなく、地面に転がすことになり、広幅
フイルム帯を広げるときの抵抗となり、労力が加重され
るだけでなく、地面を転動するときに広幅フイルム帯が
汚れるし、場合によっては角張った石に当たって破断す
るおそれすらある。また広幅フイルム帯を幅方向に適当
に束ねたものは、外観が悪く商品価値を低下し、問屋、
販売店の評判がよくない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は前述のよう
な従来の欠点を改善し、商品としての流通、展示にも適
し、需要者に於いても運搬し易く、これを広げて農作物
の天幕として使用する場合にも、地面に殆ど接触させる
こと無く、容易に広がる長尺であって合成樹脂製の広幅
フィルム帯の包装体の製造方法、並びにその製造装置を
市場に提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、この出願の特定発明はフルガゼット広幅扁平チュ
−ブ帯、広幅扁平チュ−ブ帯、これらの一部を縦方向に
切り開いた広幅フィルム帯、半折された広幅扁平フイル
ム帯のうちの一種よりなる合成樹脂製の広幅フィルム帯
を連続供給し、縦方向に縦方向に少なくとも折り目を５
箇設けて、ジッグザッグに幅を狭く折る第１工程。前記
の細幅に折り畳まれた広幅フイルム帯を外箱乃至外袋内
に於いて、更に横断方向に折り目を設けてジッグザッグ
に全長順次折り畳み、後、前記外箱乃至外袋の開口部を
閉じる第２工程。以上１、２工程を含むことを特徴とす
る広幅フィルム帯の折り畳み包装方法とする。

【０００５】また前記の課題を解決するために、この方
法の関連発明は、予め搬送方向に折り目を付けて半折し
てある長尺で合成樹脂製の広幅フィルム帯を、長さ方向
に順次搬送する途中において、２枚重なっている部分の
各平フィルム部分をそれぞれ独立して、縦方向に稜及び
谷の縦方向の折り目を少なくとも２箇ずつ設けかつ、上
下のフイルム帯の内側の折り目が相互にごく接近して形
成して、幅を狭く折り畳む第１工程。この細幅に折り畳
まれたフイルム帯を外箱乃至外袋内に於いて、更に横断
方向に折り目を設けてジッグザッグに全長順次折り畳
み、後、前記外箱乃至外袋の開口部を閉じる第２工程。
以上１及び２工程を含むことを特徴とする広幅フィルム
帯の折り畳み包装方法とする。

【０００６】また前記の課題を解決するために、この方
法の関連発明は、予め搬送方向に折り目を付けて両側縁
が内側に折り畳まれ、前記両側縁が相互に突き合わされ
乃至は極接近している長尺で合成樹脂製の広幅フィルム
帯を、長さ方向に順次搬送する途中において、２枚重な
っている部分の各平フィルム部分の内、片面側の広幅部
分の平フイルム部分を縦方向に稜及び谷の折り目を少な
くとも５箇、他の面側の半分幅の各平フィルム部分には
それぞれ独立して、凹凸の縦方向の折り目を少なくとも
２箇設けて、幅を狭く折り畳む第１工程。この細幅に折
り畳まれたフイルム帯を外箱乃至外袋内に於いて、更に
横断方向に折り目を設けてジッグザッグに全長折り畳
み、後前記外箱乃至外袋の開口部を閉じる第２工程。以
上第１及び第２工程を含むことを特徴とする広幅フィル
ム帯の折り畳み包装方法とする。

【０００７】また前記の課題を解決するために、この方
法の関連発明は、前記第１工程と第２工程の間に於い
て、第１工程後の広幅フィルム帯を更に２つ乃至３つ折
りにする第３工程を挿入することを特徴とする請求項１
又は２記載の広幅フィルム帯の折り畳み包装方法とす
る。

【０００８】また前記の課題を解決するために、この方
法の関連発明は、予めフルガゼットに両側縁が折り込ま
れ、片面側のフィルムの中央部分において、縦方向に切
り開かれている合成樹脂製の広幅フイルム帯を順次長さ
方向に供給し、次に、前記切り開き部を外側にして、こ
の位置より半折して幅を半分にする第１工程。前記の細
幅に折り畳まれた広幅フイルム帯を外箱乃至外袋内に於
いて、更に横断方向に折り目を設けてジッグザッグに全
長順次折り畳み、後、前記外箱乃至外袋の開口部を閉じ
る第２工程。以上第１及び第２工程を含むことを特徴と
する広幅フィルム帯の折り畳み包装方法とする。

【０００９】また前記の課題を解決するために、この方
法の関連発明は、予めフルガゼットに折り込まれ、合成
樹脂製の広幅扁平チュ−ブ帯を順次長さ方向に供給し、
次に、前記広幅扁平チュ−ブ帯を中央の前記フルガゼッ
ト両谷間の位置より半折して幅を半分にし、前記半折り
工程の前後の任意のところで、前記広幅扁平チュ−ブ帯
であって、最外側のフイルムの折り曲げ部を、順次縦方
向に切り開く第１工程。前記の細幅に折り畳まれたフイ
ルム帯を外箱乃至外袋内に於いて、更に横断方向に折り
目を設けてジッグザッグに全長順次折り畳み、後、前記
外箱乃至外袋の開口部を閉じるむ第２工程。以上第１及
び第２工程を含むことを特徴とする広幅フィルム帯の折
り畳み包装方法とする。

【００１０】前記の課題を解決するために、この関連の
装置発明は、ロ−ル状に巻かれた原反を支持する原反支
持装置と、この下流側には順次上流側より、前記の原反
支持装置より連なるフイルム帯を挾持する第１挾持ロ−
ラ、第２挾持ロ−ラ、水平方向に揺動する折り畳み装置
及び、この下方に外箱乃至外袋支持装置が設けてあり、
前記原反支持装置は２つ折りにした広幅フィルム帯、扁
平チュ−ブ帯の一種の原反が支持できるものであり、前
記第１挾持ロ−ラは前記の原反がそのまま挾持可能な広
幅挾持部を有するものであり、前記第２挾持ロ−ラは前
記第１挾持ロ−ラより格段に挾持幅の狭いものであり、
第１挾持ロ−ラと第２挾持ロ−ラはこれらの軸線方向が
相互に９０°異にしてあり、前記第１挾持ロ−ラと第２
挾持ロ−ラの間には二枚重ねのフィルムをそれぞれ独立
して縦方向に稜及び谷よりなる折り目を付ける襞折り装
置が設けてあり、前記襞折り装置はそれぞれ少なくとも
２箇の前記折り目を付けるものであり、前記襞折り装置
は２枚のフィルム間に挿入可能な内側ガイド装置と、こ
れに対応した外側ガイド装置を備え、これら内外のガイ
ド装置はそれぞれフィルム毎に内外１組ずつ機枠に装備
してあることを特徴とする広幅フィルム帯包装体の製造
装置とする。

【００１１】また前記の課題を解決するために、この関
連の装置発明は、前記各ガイド装置にはフィルムと接触
するガイドが複数箇それぞれ設けてあり、このガイドは
前記折り目数に対応して、増減変更可能に前記ガイド装
置に装備してあることを特徴とすることが好ましい。

【００１２】また前記の課題を解決するために、この関
連の装置発明は、前記第２挾持ロ−ラと前記水平方向に
揺動する折り畳み装置の間には、上流側より搬送広幅フ
ィルム帯を半折する半折装置及び第３挾持ロ−ラが順次
設けてあり、前記第３挾持ロ−ラは前記第１挾持ロ−ラ
と軸線が平行で、その長さは第２挾持ロ−ラと同程度乃
至その１／３長さに短くしてあることが好ましい。

【００１３】前記一対の広幅挾持部のある挾持ローラは
それぞれ軸方向に一直線に連なる数本の部分ロ−ラより
なり、各部分ロ−ラは独立して、機枠に回転自在に支持
してあることを特徴とすることが好ましい。

【００１４】前記外箱乃至外袋支持装置はコンベヤ−で
あることを特徴とすることが好ましい。前記外箱乃至外
袋支持装置はコンベヤ−とこれに支持された袋保持装置
によって構成してあることを特徴とする場合もある。前
記ガイドの上流側であって、広幅フィルム帯の通路には
これを縦方向に切り開くカッタ−が前記機枠に着脱自在
に装備してあることを特徴とする場合もある。

【００１５】発明の作用請求項１記載の発明において
は、前述の方法であるから、供給される広幅フィルム帯
は一枚の広幅フィルム帯に拡げった時の１／２又は１／
４の幅であり、取扱易く、この方法を実施するために、
広幅フイルム帯を支持、搬送する装置は幅が狭いもので
よく、また広幅フィルム帯は第１工程に於いて、縦方向
の折り目が少なくとも５箇設けて、ジッグザッグに幅が
狭く折り畳まれる作用をなし、更に第２工程で横断方向
に外箱乃至外袋内でジッグザッグに折り畳むときは、外
箱乃至外袋の中で折り畳む方法であるから、この工程中
においては、前記外箱乃至外袋が細幅に折られた広幅フ
ィルム帯の左右の位置を規制する一種のガイドの役目を
なし、外箱乃至外袋に添って整然と折り畳みができる作
用をなし、全体として、コンパクト包装でき、且つ、外
箱乃至外袋内から縦横にジッグザッグに折りた畳まれた
前記広幅フィルム帯を取り出すときに、取り出し易く、
拡げ易い包装形態にする作用をなす。また元の広幅フィ
ルム帯の幅と目的に応じ、前記折り目数を適宜選択可能
とする作用をなす。

【００１６】請求項２及び３記載の方法発明に於いて
は、前記請求項１記載の発明の作用の外、広幅フィルム
帯は２枚重ねの状態で重なっているから、元々のフイル
ム帯の半分幅であり、前記上下の各フィルム帯が独立し
て、縦方向に稜及び谷よりなる縦方向の折り目を設けて
折り畳むから、一気に幅を狭く折り畳め、これら広幅フ
イルム帯を支持、搬送する装置は幅の狭いもので折り畳
みが可能となる。第２工程の作用は請求項１記載の発明
と同一である。

【００１７】請求項４記載の発明の作用は請求項２又は
乃至３記載の方法発明の作用の外、第１工程の後、第３
工程で更に半分乃至３つ折りにするから、より幅が狭く
折れ、殊に極広幅フィルム帯の原反の折り畳みに適した
作用をなし、２段階に分けての折り畳みは広幅フィルム
帯に無理が無く、安定した折り畳み作用をなす。

【００１８】請求項５載の方法発明に於いては、請求項
１記載の発明の作用の外、第１工程に於いて、供給され
る広幅フィルム帯が、予めフルガゼットに両側縁が折り
込まれ、片面側のフィルムの中央部分において、縦方向
に切り開かれている合成樹脂製の広幅フイルム帯である
から、既にフルガゼット状態であるから、広幅フイルム
帯全幅の１／４幅に、左右対称にジッグザッグに折り畳
まれており、これを順次長さ方向に供給し、次に、前記
前記切り開き部を外側にして、この位置より半折して幅
を半分にするだけで、全体として、前記縦方向の折り目
が７箇設けられて、幅が元のフィルム幅の１／８に形成
される作用をなす。

【００１９】請求項６載の方法発明に於いては、請求項
１記載の発明の作用の外、第１工程に於いて、予めフル
ガゼットに折り込まれ、合成樹脂製の広幅扁平チュ−ブ
帯を順次長さ方向に供給する方法であり、次に、前記広
幅扁平チュ−ブ帯を中央の前記フルガゼット両谷間の位
置より半折して幅を半分にし、前記半折り工程の前後の
任意のところで、前記広幅扁平チュ−ブ帯であって、最
外側のフイルムの折り曲げ部を、順次縦方向に切り開く
から、この状態の広幅扁平チュ−ブ帯は重なっている各
フイルムは相互に殆ど滑らず、搬送折り畳みが容易とな
る作用をなす。また、前記順次縦方向に切り開くことに
よって、フイルム帯は縦方向に７箇の折り目が設けられ
たジッグザッグに折り畳まれた状態になる。

【００２０】請求項７記載の装置発明においては、目的
の広幅フィルム帯幅の半分又は１／４の幅のフィルム帯
を通すことが可能な幅の装置で、各フィルムを先ず元の
フイルム帯幅の少なくとも１／４に折り畳む作用を成
し、前記の通り第２挾持ローラが第１挾持ローラに対し
て９０°軸線を変えて配設して折むから、無理な力がフ
ィルム帯に作用せず、極広幅のフィルム帯でもスム−ズ
に細幅に折り畳める作用をなす。

【００２１】請求項８記載の装置発明においては、請求
項７記載の装置発明の作用のほか、前記各ガイドの数は
目的の襞数に応じて増減変更が可能であり、目的の襞数
の加工ができる作用をなす

【００２２】請求項９記載の装置発明においては、請求
項７又は８記載の装置発明の作用のほか、第２挾持ロ−
ラと前記水平方向に揺動する折り畳み装置の間には、上
流側より搬送広幅フィルム帯を半折する２つ折装置及び
第３挾持ロ−ラが順次設けてあり、前記第３挾持ロ−ラ
は前記第１挾持ロ−ラと軸線が平行で、その長さは第２
挾持ロ−ラと同程度乃至１／３長さに短くしある装置を
付加したから、第２挾持ロ−ラで狭く折り畳まれた前記
広幅フィルム帯は、更に２つ折装置で半分幅に折り畳ま
れ、この時も第２挾持ロ−ラと第３挾持ロ−ラの軸線が
９０°異にしてあるから、２つ折り円滑にできる。

【００２３】請求項１０記載の装置発明においては、請
求項７、８又は９記載の装置発明の作用のほか、一対の
広幅挾持部のある挾持ローラは前述のように構成されて
いるから、個々の部分ロ−ラの軸方向の長さは短く、撓
む率は少なく、且つ広幅フィルム帯は充分に挾める作用
をなす。

【００２４】請求項１１記載の装置発明においては、請
求項７、８、９又は１０記載の装置発明の作用のほか、
前記外箱乃至外袋支持装置はコンベヤ−であるから、順
次箱詰め乃至袋詰めされたものを運び出せ、この間に外
箱乃至外袋の中に広幅フイルム帯と共に連行された空気
も、広幅フイルム帯の自重で次第に排除され、後僅かの
押し圧力で外箱乃至外袋の中に広幅フイルム帯を完全に
押し込めるものとなる作用をなす。

【００２５】請求項１２記載の装置発明においては、請
求項７、８、９、１０又は１１記載の装置発明の作用の
ほか、前記ジッグザッグに折り畳むとき、角底袋を用い
ることができ、角底袋の中に折り畳まれる作用を成す。

【００２６】請求項１３記載の装置発明においては、請
求項７、８、９、１０、１１又は１２記載の装置発明の
作用のほか、供給される原反がインフレ−ション方法で
成形された、扁平チュ−ブ帯、扁平フルガゼット帯で
も、順次その任意の場所を縦方向にきり開き、折り畳み
装置に供給でき、二つ折りの広幅フイルム帯とし、折り
畳み装置に供給できる作用をなす。

【００２７】

【発明の実施の形態】実施の形態１ 請求項１及び請求項２記載の方法発明を実施するための
装置発明であり、請求項７乃至１１、及び請求項１３記
載の発明を含む実施の形態であり、図４、図５、図８乃
至図１０に示すものである。先ず上流側より、インフレ
−ション方式で成形した扁平チュ−ブをロ−ル状に巻い
た原反Ｗ０を支持する原反支持装置２０があり、これよ
り連なる扁平チュ−ブ帯Ｗ０の一側は機枠３０に支持さ
れたカッタ−２１によって切り開かれ、半折された広幅
フィルム帯Ｗとなる。半折された広幅フィルム帯Ｗを原
反支持装置２０に供給する場合は前記カッタ−２１は使
用しない。

【００２８】この原反Ｗ０の幅は通常４ｍ乃至８ｍなど
であるが最近はもっと幅の広いものもある。一般には、
半折され原反ＷＯの幅は２ｍ、４ｍである。前記カッタ
−２１位置より搬出側に、前記原反である半折された広
幅フィルム帯Ｗの幅そのまま挾持できる一対の広幅挾持
部のある第１挾持ローラ３５が水平に機枠３０に設けて
ある。更に搬出側には第２挾持ローラ３６が機枠３０に
装備してあり、この第２挾持ロ−ラ３６は前記第１挾持
ローラ３５の長さに対して格段に短い寸法（約１／２乃
至１／４寸法）であり、第１挾持ロ−ラ３５からこの長
さ相当寸法隔てて設けてあり、軸線は垂直方向としてあ
る。やはり機枠３０に装備してある。

【００２９】前記第１挾持ローラ３５はその軸長が４ｍ
若しくはそれを越える場合もあり、連続した１本の挾持
ロ−ラでは撓み易く、この発明の実施の形態において
は、それぞれ一直線上に２乃至４本の部分ロ−ラ３５ａ
を連ね（図５参照）、その継ぎ目部分でそれぞれ機枠３
０に回転自在に支持し、部分挾持ロ−ラ３５ａ全体とし
て、一斉に同一回転角で回転し、全体で一連の広幅挾持
部を形成させることもある。従って、全体として一連の
広幅挾持部を有するが、個々の部分挾持ロ−ラ３５ａの
直径を大きくしなくとも撓む率は無視出来るほど僅かで
ある（請求項１０記載の発明の実施の形態）。

【００３０】前記第１挾持ローラ３５と第２挾持ローラ
３６の間の機枠３０には襞折り装置４０が設けてある。
この襞折り装置４０は前記二つ折りされた広幅フィルム
帯Ｗの切り開かれた開口縁１５から内部に挿入し、広幅
フィルム帯Ｗの上下の内面を案内する内側ガイド装置４
１と広幅フィルム帯Ｗの外面を案内する外側ガイド装置
４２とよりなり、内側ガイド装置４１は機枠３０に片持
ち支持された水平支持棒４３ａが設けてあり（図８及び
図９参照）、前記広幅フイルム帯フイルム帯Ｗの横断方
向に設けてあるこれら水平支持棒４３ａにはそれぞれ、
複数箇のスライダ−４４ａが移動固定可能に設けてあ
り、各スライダ−４４ａには下流方向に伸びる腕杆４５
ａが設けてあり、その先端に前記広幅フィルム帯Ｗの内
面に接触するガイド４６の一種である薄板回転円盤４６
ａがそれぞれ設けてある。つまり、この薄板回転円盤４
６ａは、折り目が外側に突出した稜を形成するためのも
のである。前記の腕杆４５ａは各スライダ−４４ａに対
して腕杆４５ａの方向が若干変更可能に設けてある。つ
まり下流側に於いて、複数のガイドの薄板回転円盤４６
ａが接近し、縦方向の襞が形成し易くしてある。

【００３１】前述の片持された水平支持棒４３ａの代わ
りに、機枠の一部に片持支持部３１を設けて、この先端
で、水平支持棒４３の中央部を支持したものでもよい
（図９参照）。

【００３２】前記の内側のガイド装置４１である水平支
持棒４３ａ、スライダ−４４ａ、腕杆４５ａ及び薄板回
転円盤４６ａは上下２組設けてあり、それぞれの組の薄
板回転円盤４６ａは広幅フィルム帯Ｗの上側の内面又は
下側の内面に接触するように設けてある。

【００３３】他方外側ガイド装置４２は前記広幅フィル
ム帯Ｗの外側に上下に２組設けてあり、前記水平支持棒
４３ａに対応する水平支持棒４３ｂは片持ち支持ではな
く、両端が機枠３０に支持され、その他の構造は原則的
に内側ガイド装置４１と同様の構成であり、対応する構
成部材は同一の数字符号を付し、更に添字ｂを付けて表
示した。各組の外側ガイド装置４２は全体として、折り
畳み中の広幅フィルム帯Ｗに対し、接離調整可能（フイ
ルム面に直角方向に移動固定可能）に機枠３０に装備し
てある。外側ガイド装置４２の薄板回転円盤４６ｂは、
フイルム帯を内側に折り、谷を形成するためのものであ
る。これら内側ガイド装置４１と外側ガイド装置４２の
薄板回転円盤４６ａと４６ｂを、広幅フィルム帯Ｗの幅
方向に並べ、相互にラップさせ、広幅フィルム帯Ｗの上
下２枚のフィルムをそれぞれ独立に、縦方向に襞つまり
稜及び谷折り目１０を付ける。前述の内外の薄板回転円
盤４６ａ、４６ｂのラップ寸法は目的の襞の深さに対応
して定める。また、これら薄板回転円盤４６ａ、４６ｂ
はゴム製など若干柔軟性のあるものが好ましい。

【００３４】前述の襞折り装置４０の一部として、前記
内側ガイド装置４１及び外側ガイド装置４２の上流側の
位置には、上下のそれぞれのフイルムを独立に挾持する
上下２組の第４挾持ロ−ラ４８ａ，４８ｂが設けてあ
り、これら第４挾持ロ−ラ４８ａ，４８ｂは共に、広幅
フイルム帯Ｗの開放縁より挿入可能に機枠３０に片持ち
支持してある。これら第４挾持ロ−ラ４８ａ，４８ｂに
よって、前記内側ガイド装置４１及び外側ガイド装置４
２でジッグザッグに折り畳まれる広幅フイルム帯Ｗが安
定する。

【００３５】前記第２挾持ローラ３６の下流側には更に
一対の第３挾持ロ−ラ５５が水平に設けてあり、前記第
２挾持ローラ３６と第３挾持ローラ５５の間には三角体
形状の半折装置６０又は３つ折装置が設けてある。前記
の第３挾持ローラ５５の長さは、前記第２挾持ローラ３
６と同一か、この１／２乃至１／３長さに短く形成して
ある（請求項９記載の装置発明の実施の形態）。

【００３６】前記第３挾持ローラ５５の下流側から垂れ
る細幅に折り畳まれた広幅フィルム帯Ｗの位置には、折
り畳み装置６５が設けてあり、その下に外箱又は外袋支
持装置の一種である搬出コンベヤ−７０が設けてある。
前記折り畳み装置６５は一般に知られている水平方向に
揺動するロ−ラ６６とこれを駆動する往復駆動手段６７
とによって構成してある。揺動するロ−ラ６６のストロ
−クは通常変更可能なものを用いる。第２挾持ロ−ラ３
６の下流側に直ちに前記折り畳み装置６５を設ける場合
もあり（請求項２記載の方法発明の実施の形態）、この
場合は、折り畳まれた広幅フィルム帯Ｗの面を平面に変
更するため、第２挾持ロ−ラ３６と折り畳み装置６５の
間にタ−ンバ−（図示していない）を設ける。

【００３７】前記搬出コンベヤ−７０は外箱支持装置の
一種であり、外箱の一種たる包装用の段ボ−ルＢ０が数
箇載せられるものである。

【００３８】実施の形態１の作用 先ず原反支持装置２０にロ−ラ状に巻いてあるインフレ
−ション方式で成形された扁平チュ−ブ帯Ｗ０を支持す
る。この扁平チュ−ブ帯Ｗ０の耳部分の両面には予め異
色耳表示１４が表示してある。この原反支持装置２０に
支持されている扁平チュ−ブ帯Ｗ０を前記カッタ−２１
部を通し（請求項１３記載の発明の実施の形態）、異色
耳表示１４が表示してある部分に側縁を切り開いて、二
枚折りの広幅フイルム帯Ｗとして、第１挾持ローラ３５
に通し、襞折り装置４０を通し、この部分において、広
幅フイルム帯Ｗの開口縁１５より第４挾持ロ−ラ４８
ａ、４８ｂによって、上下２枚のフィルムを独立して相
互に若干離反させて挾持し、また内側ガイド装置４１も
開口縁１５より上下２枚のフィルム間に挿入し、それぞ
れの薄板回転円盤４６ａを上下のフイルムの内面に接触
させ、広幅フイルム帯Ｗの外側の上下から、外側ガイド
装置４２の薄板回転円盤４６ａを接触させて、上下のフ
ィルムにそれぞれ独立して、縦方向の稜又は谷を形成
し、これらの各稜又は谷の折り目１０ａよりなる襞の深
さが、相互に等しく、上側のフィルムの襞の谷の折り目
１０ａと下側のフィルムの襞の谷とが丁度突合せ状態に
なるように、前記内外の薄板回転円盤４６ａ、４６ｂと
のラップ寸法を調節して、内外ガイド装置４１及び４２
の各スライダ−４３、腕杆４４を機枠３０に対して間接
に固定する。

【００３９】前記襞折り装置４０によって幅が元の広幅
フイルム帯Ｗの１／４乃至１／８の幅Ｗ１寸法に狭くな
った広幅フイルム帯Ｗを、前記第２挾持ローラ３６に通
し、次いで半折装置６０又は３つ折装置により、更に半
分又は１／３幅Ｗ２にし、第３挾持ローラ５５に通し、
広幅フイルム帯Ｗを折り畳み装置６５に通して、その先
端をコンベヤ−７０上に設置してある段ボ−ル箱Ｂ０の
中に垂す。段ボ−ル箱Ｂ０の寸法を例示すれば幅４０乃
至１００ｃｍ、奥行き４０乃至１００ｃｍ、高さ１５ｃ
ｍ乃至１００ｃｍとする。

【００４０】而して、装置全体を運転すると、請求項４
記載の方法発明の実施の形態となる。即ち、広幅フイル
ム帯Ｗは各挾持ローラによって搬送されて、扁平チュ−
ブ帯Ｗ０はカッタ−２１で切り開かれて２つ折りの広幅
フイルム帯Ｗとなり（図２のＡ参照）、次いで襞折り装
置４０によって上下二枚のフィルムは独立して、縦方向
に順次２組みの襞群が形成され、短い挾持ローラ部分で
扁平にされ、この間に各襞群間の空気は排除され縦方向
の折り目が少なくとも３箇付けられ扁平になる（図２の
Ｂ参照）。

【００４１】更に半折装置６０又は３つ折装置によって
（請求項７記載の装置発明の実施の形態）、更に半分又
は１／３幅、即ち元の２枚折りの広幅フイルム帯Ｗの１
／８乃至１／１２の幅のＷ２に折り畳まれ、第２の短い
挾持ローラ５５によって再び扁平にされて、図示の例で
は折り目１０が９箇形成され（図２のＣ参照）、折り畳
み装置６５において外箱Ｂの内のり寸法相当に横断方向
の折り目１２を付けてジッグザッグに折り畳まれる。

【００４２】段ボ−ル箱Ｂ０内でジッグザッグに折り畳
まれた広幅フイルム帯Ｗは次第に嵩高となり、その自重
によって、或いは手作業乃至機械的に押し込まれて、各
ジッグザッグの広幅フイルム帯Ｗ間の空気は徐々に排除
され、所定長さ送り込まれたところで、広幅フイルム帯
Ｗを切断し、コンベヤ−７０を外箱１個分の寸法移動さ
せ、次の外箱Ｂ０の中にに新しい先端を垂し、同様の運
転が継続される。このようにして運転が継続し、コンベ
ヤ−７０の上の段ボ−ル箱Ｂ０が２乃至３箇溜るうち
に、自重乃至機械的に段ボ−ル箱Ｂ０内に更に押し込ま
れて、前記各ジッグザッグのフィルム間の空気は更に排
除される。広幅フイルム帯Ｗがジッグザッグに折り畳ま
れて詰め込まれた段ボ−ル箱Ｂ０をコンベヤ−７０の上
から下し、広幅フイルム帯Ｗを段ボ−ル箱Ｂ０内に更に
押し込み、段ボ−ル箱Ｂ０の各フラップ１８を閉じ梱包
を終了し、請求項４記載の方法発明である一つの実施の
形態の折り畳み包装方法は完了する。

【００４３】このような運転によって、最初の２つ折り
の広幅フイルム帯Ｗの幅が、例えば４ｍとすれば、縦方
向の折り目数を５とすれば、最終の襞幅が６６ｃｍとな
り、広幅フイルム帯Ｗの長さを例えば５０ｍとすれば、
ジッグザッグの各折り長さを８０ｃｍに折り畳んだ最終
的厚みも、フイルム帯の厚みによるが、介在される若干
の空気層の厚みも含め１５ｃｍ乃至３０ｃｍ内に収ま
る。これらの数値は特に限定的な意味はなく、広幅フイ
ルム帯の長さも幅も等しいとすれば、前述の襞幅と長さ
方向の折り幅狭くすれば、最終的な折り畳み厚みが増加
する。逆に襞幅Ｗ２、ジッグザッグの折り畳み寸法Ｗ３
を大きくすれば包装体の底面積は拡がり、高さが減少す
ることになり、これらの寸法は目的に応じ適宜選定す
る。

【００４４】この実施の形態の原反支持装置２０の外
に、ローラ状原反の軸線が垂直な別個の原反支持装置
（図示してない）を設けておき、これに支持したフルガ
ゼットチューブ帯の一部をカッター２１で切り開き、後
狭幅挾持部の第２挾持ローラ３６に通し、その後半折装
置６０又は３つ折装置で半折又は３つ折りし、以後、折
り畳み装置６５で折り畳むことも可能である。この方法
は請求項１、請求項６記載の方法発明の実施の形態とな
る。カッタ−２１を用いず、予めフルガゼットチューブ
帯の一側面のフィルムの中央が切り開かれているものを
供給する方法とすれば請求項５記載の方法の実施の形態
となる。

【００４５】実施の形態２ 請求項７乃至１１及び１３に記載の発明の実施の形態で
あり、図６に示すものである。前述の実施の形態１と異
なるところは、第１挾持ローラ３５、第２挾持ローラ３
６及び第３挾持ローラ５５の全てが、広幅フイルム帯Ｗ
が垂直に下降する通路に階層的に順次機枠３０に配設し
てある。従ってこれら第１挾持ローラ３５、第２挾持ロ
ーラ３６及び第３挾持ローラ５５は全てこれらの軸線は
水平に設けてあり、唯その方向が順次９０°方向を異に
している。その他の構成は前述の実施の形態１と同一で
ある。

【００４６】この実施の形態において、は、請求項７記
載の実施の形態となり、この装置を用いる折り畳み包装
方法は請求項２及び請求項４記載の方法発明の実施の形
態となる。

【００４７】実施の形態２の作用 作用は前記の実施の形態１と原則的に同じである。異な
るところは、第１挾持ローラ３５から、第３挾持ローラ
５５に至る襞、つまり縦方向の折り目１０を形成する広
幅フイルム帯Ｗの搬送路が垂直であるから、広幅フイル
ム帯Ｗの自重はその搬送方向に作用するから、前記第１
挾持ローラ３５、第２挾持ローラ３６及び第３挾持ロー
ラ５５の全ての軸方向に前記の自重が作用せず、この間
の広幅フイルム帯Ｗの搬送が安定するし、また運転前の
段取り作業のとき広幅フイルム帯Ｗは真下に垂れ、作業
しやすい作用をなす。また装置の大部分が竪型で床面積
が実施の形態１の１／２程度となる。

【００４８】また前述の第３挾持ロ−ラ５５及び２つ折
り装置６０を使用せず、第２挾持ロ−ラ３６より搬送さ
れた折り畳まれた広幅フィルム帯Ｗを直ちに折り畳み装
置６５に供給する装置を利用する方法（請求項２又３記
載の方法発明の実施の形態）のときは、特に折り畳み装
置６５の方向を平面に見て実施の形態１とは９０°方向
を異にするだけでよく、広幅フィルム帯Ｗの搬送方向を
９０°転換するためのタ−ンバ−を第２挾持ロ−ラ３６
の次に設ける必要はない。

【００４９】実施の形態３ 請求項７乃至１３記載の発明の実施の形態であり、図７
に示すものである。前述の実施の形態２と異なるところ
は、第１挾持ローラ３５、第２挾持ローラ３６及び第３
挾持ローラ５５の全てが、広幅フイルム帯Ｗが垂直に上
昇する通路に階層的に順次機枠３０に下から上に配設し
てある。その他実施の形態２と略同一である。

【００５０】実施の形態３の作用 作用は実施の形態４と殆ど同一であり説明を省略する。
この装置は、実施の形態２の装置より更に床面積が小さ
くなる作用をなす。

【００５１】実施の形態２及び３の装置に於いて、請求
項１、請求項５又は請求項６記載の方法を実施する場合
は、第２挾持ロ−ラ３６と平行に原反支持装置２０を位
置させ、これより連なる広幅フイルム帯（フルガゼット
扁平チュ−ブ帯、又はこの一部を縦方向に切り開いたも
の）Ｗを、直ちに第２挾持ロ−ラ３６に導き、前記の切
り開かれた開放縁１５を外側にして、半折り装置で折る
ようにして実施する。

【００５２】実施の形態４ 請求項３及び４記載の方法の発明を実施するための装置
であり、請求項７記載の装置発明の一実施の形態であ
る。実施の形態１の装置のカッター２１の位置が扁平チ
ューブＷ０の一方の耳部分ではなく、この中央部分であ
り、切り開かれて形成された広幅フイルム帯は両側縁が
両側から中央に折り畳まれて、前記広幅フイルムの両側
縁１６が相互に突き合わされた形状となる（図３のＡ参
照）。

【００５３】従って、広幅フイルム帯Ｗの内側に挿入さ
れる内側ガイド装４１は、片持支持ではなく、水平支持
棒４３の長さの中間点で機枠３０に支持され、この両側
に対称的に、前記実施の形態３及び４に示すものと同様
のガイド４６が設けられている。即ち、内側ガイド装４
１は、図８のものを少し変形し、前記図３のＡに示す開
放部１５が中央にある広幅フィルム帯Ｗの開口縁１５か
ら挿入できる様に、前記水平支持棒４３ａの長さの中間
点を支持している固定部４９は流れ方向に薄い形状にし
てある（図示してない）。外側ガイド装置４２は他の実
施の形態と同一のものでもよい。

【００５４】実施の形態４の作用 この方法に使用される扁平チューブ帯Ｗ０は、その片面
の中央部が異色耳表示１４が連続表示してあるものを用
いることが好ましい。先ず前述の異色耳表示１４幅の中
央カッター２１により切り開くようにし、カッター２１
を通過した扁平チューブＷ０は両耳部分１３に異色耳表
示１４がされた広幅フイルム帯Ｗとなって広幅挾持部の
ある第１挾持ロール３５を通り襞折り装置４０部分を通
過する。

【００５５】このとき広幅フイルム帯Ｗの内部に挿入さ
れる内部ガイド装置４１は前述の図１６に示す、水平支
持棒４３の中央部によって機枠３０に支持されているも
のを、前記の広幅フイルム帯Ｗの切り開かれている開口
縁１５より挿入し、広い幅のフイルム部分と狭い幅のフ
イルム部分をそれぞれ案内する。

【００５６】従って、襞折り装置４０を通過する間に前
述の図３のＡに示す断面形状の広幅フイルム帯Ｗの下側
の広幅部分のフイルム帯は、他の実施の形態とまったく
同様に広幅フイルム帯Ｗの長さ方向に稜又は谷が複数個
順次形成され、また上側の下側フイルムの半分幅のフイ
ルム部分は、左右対称に稜又は谷よりなる折り目１０が
順次形成される（図３のＢ参照）。而して、第２挾持ロ
ーラ３６に通され、各襞間の空気は完全に押し出され、
図３のＢに示すように、上下２段に襞がグループ化され
て、扁平な状態となる。

【００５７】この上下２段に襞がグループ化している広
幅フイルム帯Ｗを半折装置６０によって更に半分幅に
し、図３のＣの状態とし、或いは３つ折装置で３つ折り
にし、第３挾持ロール５５に供給する。以後実施の形態
１及び２と同じ作用である。この実施の形態２の装置を
運転することによって、請求項２、３又は４記載の方法
発明が実施される。

【００５８】前述の実施の形態１乃至２に用いられてい
る薄板回転円盤４６ａはガイド４６の一つの例示に過ぎ
ず、これに限定されるわけではなく、図１１に示すよう
に、ジッグザッグに折り畳まれた金属板４６ｃ、硬質紙
板などでもよいし（図１１のＡ参照）、或いは図１１の
Ｂに示す、エッジが滑らかなへら形状４６ｄでも、或い
は図１１のＣに示すように、細い湾曲したパイプ４６ｅ
であっても、或いは湾曲したばね棒であっても（図示し
てない）、本件発明のガイド４６の実施の形態に含まれ
る。前記のパイプ４６ｅを用いるものは、この中に送り
込まれた空気がフィルムと接触する部分の小孔４７よ吹
き出し、フィルムとパイプ４６ｅの摩擦を軽減させるこ
とが好ましい（図１１のＣ参照）。要は広幅フイルム帯
Ｗに縦方向の折り目１０が形成されて、細幅に折り畳め
るガイドであればよく、その型式、形状及び材質に制限
はない。また、内側ガイド装置４１と外側ガイド装置４
２のそれぞれれのガイドは相互に異なる型式のものを組
み合わせて用いても、この発明のガイドの概念に含まれ
る。

【００５９】実施の形態５ 実施の形態１、又は２であって、コンベヤー７０の上に
順次載置するものが、段ボ−ル箱Ｂ０ではなく、外袋Ｂ
１を保持する袋保持具７６としてあり（図１０参照、請
求項１２記載の実施の形態）、外袋の一種である角底袋
Ｂ１の口縁１８ａを挾持する口縁支持部７７と、外袋Ｂ
１を起立させておく脚部乃至胴部７８を備えている。前
述の袋保持具７６は、外袋Ｂ１がすっぽり挿入でき、そ
の口縁１８ａを外側に折り返せる木箱、金属箱、段ボー
ル箱であっても、この発明の袋保持具７６の概念に含ま
れ、前記コンベヤー７０と袋保持具７６によって、外袋
保持装置を構成している。

【００６０】実施の形態５の作用 前述の袋保持具７６に外袋Ｂ１を順次保持してコンベヤ
ー７０の上に順次供給する。後は外箱Ｂ０の場合と同
様、細幅に折り畳まれた広幅フイルム帯Ｗは幅方向に折
り目１２をつけてジッグザッグに順次折り畳まれる。

【００６１】前述の実施の形態１乃至５に於いて、第３
挾持ロ−ラ５５を用いないで、第２挾持ロ−ラ３６から
順次送り出されるものを、直ちに外箱乃至外袋内で幅方
向に折り目１２を付けて折り畳むときは（請求項２又は
３記載の方法発明の実施の形態）、折り畳まれた広幅フ
ィルム帯Ｗの断面形状は図２のＢ、又は図３のＢの状態
となり、左右に２組のジッグザッグの襞が形成されてい
る状態となり、折り畳まれている広幅フィルム帯Ｗは前
記襞の組の間から空気が各フィルム間に入り易く、更に
拡げ易い折り畳みが可能と成る。

【００６２】発明の効果 請求項１記載の方法発明においては、広幅フイルム帯は
第１工程に於いて、縦方向の折り目が少なくとも５箇ジ
ッグザッグに形成され、第２工程に於いて、外箱乃至外
袋の中で横断方向にジッグザッグに形成されるから、外
箱乃至外袋がガイドとなって、折り畳まれ、折り畳み中
にこの広幅フイルム帯が崩れるおそれも無く、全体とし
て、コンパクト包装でき、且つ、外箱乃至外袋内から縦
横にジッグザッグに折りた畳まれた前記広幅フィルム帯
を取り出すときに、取り出し易く、拡げ易い包装形態に
する作用をなす。また元の広幅フィルム帯の幅と目的に
応じ、前記折り目数を適宜選択可能とする効果を奏す
る。又この方法を実施する装置も供給する広幅フイルム
帯の幅は拡げたときのフィルム幅の１／２、１／４の幅
であり、余り大型化せず、取り扱いやすい。

【００６３】請求項２及び３記載の方法発明において
は、特に広幅フイルム帯であっても、元々半折状態で供
給するからこの方法を実施する装置が小型化でき、また
二枚折りにされている広幅フイルム帯の上下のフイルム
をそれぞれ独立して縦方向の折り目を形成する方法であ
るから、折り畳み途中で、内部に空気が多量に封入され
るおそれは極めて少なく、嵩張らずに折り畳める効果を
有し、また包装後の広幅フイルム帯は一度縦横にジッグ
ザッグに折り畳まれた状態で、包装用の外箱又は外袋に
包装されているから、その形態が保持され、各フィルム
間には、嵩張るほど空気は挾み込んではいないが、極僅
かに空気が介在されるため、一旦包装後のものを拡げと
きは、各フィルムは密着しておらず、拡げ易いものが製
造できる。また前述の方法を実施すれば、広幅フィルム
帯が４ｍ乃至８ｍ或いはそれ以上の幅であっても、折り
目数を適当に選択することによって、包装体の大きさを
凡そ４０〜１００ｃｍ×４０〜１００ｃｍ×１５〜１０
０ｃｍの範囲内と出来、従来のように非能率な人手作業
から開放される。

【００６４】請求項４記載の方法においては、前述の請
求項２及び３の効果の外、搬送方向の折り目が２工程で
入れられるから、第１工程、第３工程の折り目の和又は
積の数の折り目が設けられることになり、前記の第１工
程、第３工程のそれぞれの工程での折り目数は少なくで
き、広幅フィルム帯に無理な力を作用させないで、折り
畳める効果を奏する。従って、６ｍを越える例えば１２
ｍ幅、或いはそれ以上の広幅フィルム帯を折り畳むとき
に適する。

【００６５】請求項５記載の発明に於いては、供給する
広幅フイルム帯を前述の通りのフルガゼット扁平チュ−
ブ帯に一側面の幅の中央を縦方向に切り開いたものとし
たため、これを単に半折するだけで、縦方向の折り目が
７箇形成できる効果を奏し、この方法を実施する装置が
簡略化される。

【００６６】請求項６記載の発明に於いては、前記請求
項５記載の方法発明と同様のフルガゼット扁平チュ−ブ
帯であって、縦方向に切り開いてないものを供給する方
法であるから、内部に空気が殆ど介在しておらず、広幅
フイルム帯の搬送が安定し、前記の取り半折工程の前後
に於いて、縦方向に切れ目を入れても、直ちに各フィイ
ルム間までは空気の介在はなく搬送、折り畳みが容易で
ある。

【００６７】請求項７記載の発明においては、請求項２
又は３記載の方法発明が実施できる。また、その一部の
装置を用いることによって、請求項５又は６記載の方法
の発明が実施できる。請求項８記載の発明においては、
各ガイドはその数が増減変更自在であるから目的の縦方
向の折り目数に応じ、増減でき、又は広幅フイルム帯の
幅寸法、襞の方法に応じ、その配置が調整できる。

【００６８】請求項９記載の発明においては、請求項４
記載の方法発明が実施できる。第２挾持ロ−ラと第３挾
持ロ−ラとの間に２つ折り装置が設けてあるから、２段
階に襞折りができ、一時に多数の襞を形成しなくともよ
く、襞折作用に無理がない。

【００６９】請求項１０記載の発明においては、広幅挾
持部のある第１挾持ロ−ラは前述の構造であるから、広
幅フイルム帯を搬送するときに撓まず、正確な搬送がで
きるだけでなく、装置が徒に大型化しない。

【００７０】請求項１１記載の発明におすいて、外箱又
は外袋支持装置はコンベヤー又はコンベヤーと袋保持装
置であるから、空箱を順次供給すれば広幅フイルム帯を
ジッグザッグに積め込んだ外紙箱は順次搬出でき、その
間に内部に挾み込まれている空気もある程度自然排出さ
れる効果を有す。

【００７１】請求項１２記載の発明は、外袋体が外袋で
あっても外箱同様に取り扱える効果を奏する。

【００７２】請求項１３記載の発明においては、広幅フ
イルム帯とする前に扁平チューブ帯の原反を供給して
も、この一部を縦方向に切り開いて、２つ折り若しく
は、ガゼット折り、広幅フイルム帯とすることができ、
原反支持装置の軸長も、広幅フイルム帯の正味幅の半分
又は１／４強の長さのものでよく、装置全体が小型化で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】Ａは外箱を用いた包装体の蓋を開けた状態の斜
視図、Ｂは外袋を用いた包装体の蓋を開けた状態の斜視
図である。

【図２】折り畳み方法の一実施の形態の一部を示す広幅
フィルム帯の断面形状の変化を厚み方向の寸法を誇張し
て示した説明図である。

【図３】折り畳み方法の他の一実施の形態の一部を示す
広幅フィルム帯の断面形状の変化を厚み方向の寸法を誇
張して示した説明図である。

【図４】装置発明の実施の形態１の原理的機構概略図で
ある。

【図５】広幅挾持部のある挾持ロ−ラの実施の形態を示
す正面図である。

【図６】実施の形態２の装置の原理的機構概略図であ
る。

【図７】実施の形態３の装置の原理的機構概略図であ
る。

【図８】襞折り装置の実施の形態の側面図である。

【図９】図８の内側折り畳み装置の平面図である。

【図１０】襞折り装置部の縦断正面図である。

【図１１】Ａ、Ｂ及びＣはそれぞれ、ガイドの実施の形
態を示す斜視図である。

【図１２】Ａは先行技術のローラ状に巻いた広幅フイル
ム帯の斜視図、Ｂは先行技術の扁平に巻いた反物状の広
幅フイルム帯の斜視図、Ｃは先行技術の紐状に束ねた広
幅フイルム帯の斜視図である。

【符号の説明】

Ｂ０ 外箱 Ｂ１ 外袋 Ｗ 広幅フイルム帯 Ｗ０ 扁平チューブ帯 １０ 縦方向の折り目 １２ 横断方向の折り目 １３ 耳部分 １４ 異色耳表示 １５ 開口縁 １８ｂ 袋の開口部 ２０ 原反支持装置 ３５ 第１挾持ローラ ３６ 第２挾持ローラ ４０ 襞折り装置 ４１ 内側ガイド装置 ４２ 外側ガイド装置 ４６ａ、４６ｂ 薄板回転円盤 ５５ 第３挾持ローラ ６０ ２つ折り装置 ６５ 折り畳み装置 ７０ コンベヤー ７６ 袋保持装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3F108 AA02 AB04 AC10 BA02 BA04 BB03 CA01 CA04 CB03 CB43 CC33

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】フルガゼット広幅扁平チュ−ブ帯、広幅扁
   平チュ−ブ帯、これらの一部を縦方向に切り開いた広幅
   フィルム帯、半折してある広幅扁平フィルム帯のうちの
   一種よりなる合成樹脂製の広幅フィルム帯を連続供給
   し、最終的に一枚の広幅フイルム帯として、縦方向に少
   なくとも折り目を５箇設けて、ジッグザッグに幅を狭く
   折る第１工程。前記の細幅に折り畳まれた広幅フイルム
   帯を外箱乃至外袋内に於いて、更に横断方向に折り目を
   設けてジッグザッグに全長順次折り畳み、後、前記外箱
   乃至外袋の開口部を閉じる第２工程。以上１、２工程を
   含むことを特徴とする広幅フィルム帯の折り畳み包装方
   法。
2. 【請求項２】予め搬送方向に折り目を付けて半折してあ
   る長尺で合成樹脂製の広幅フィルム帯を長さ方向に順次
   搬送する途中において、 ２枚重なっている部分の各平フィルム部分をそれぞれ独
   立して、縦方向に稜及び谷の縦方向の折り目を少なくと
   も２箇ずつ設けかつ、上下のフイルム帯の内側の折り目
   が相互にごく接近して形成して、幅を狭く折り畳む第１
   工程。この細幅に折り畳まれたフイルム帯を外箱乃至外
   袋内に於いて、更に横断方向に折り目を設けてジッグザ
   ッグに全長順次折り畳み、後、前記外箱乃至外袋の開口
   部を閉じる第２工程。以上１及び２工程を含むことを特
   徴とする広幅フィルム帯の折り畳み包装方法。
3. 【請求項３】予め搬送方向に折り目を付けて両側縁が内
   側に折り畳まれ、前記両側縁が相互に突き合わされ乃至
   は極接近している長尺で合成樹脂製の広幅フィルム帯
   を、長さ方向に順次搬送する途中において、２枚重なっ
   ている部分の各平フィルム部分の内、片面側の広幅部分
   の平フイルム部分を縦方向に稜及び谷の折り目を少なく
   とも５箇、他の面側の半分幅の各平フィルム部分にはそ
   れぞれ独立して、凹凸の縦方向の折り目を少なくとも２
   箇設けて、幅を狭く折り畳む第１工程。この細幅に折り
   畳まれたフイルム帯を外箱乃至外袋内に於いて、更に横
   断方向に折り目を設けてジッグザッグに全長折り畳み、
   後前記外箱乃至外袋の開口部を閉じる第２工程。以上第
   １及び第２工程を含むことを特徴とする広幅フィルム帯
   の折り畳み包装方法。
4. 【請求項４】前記第１工程と第２工程の間に於いて、第
   １工程後の広幅フィルム帯を更に２つ乃至３つ折りにす
   る第３工程を挿入することを特徴とする請求項１又は２
   記載の広幅フィルム帯の折り畳み包装方法。
5. 【請求項５】予めフルガゼットに両側縁が折り込まれ、
   片面側のフィルムの中央部分において、縦方向に切り開
   かれている合成樹脂製の広幅フイルム帯を順次長さ方向
   に供給し、次に、前記切り開き部を外側にして、この位
   置より半折して幅を半分にする第１工程。最後に、前記
   の細幅に折り畳まれた広幅フイルム帯を外箱乃至外袋内
   に於いて、更に横断方向に折り目を設けてジッグザッグ
   に全長順次折り畳み、後、前記外箱乃至外袋の開口部を
   閉じる第２工程。以上第１及び第２工程を含むことを特
   徴とする広幅フィルム帯の折り畳み包装方法。
6. 【請求項６】予めフルガゼットに折り込まれ、合成樹脂
   製の広幅扁平チュ−ブ帯を順次長さ方向に供給し、次
   に、前記広幅扁平チュ−ブ帯を中央の前記フルガゼット
   両谷間の位置より半折して幅を半分にし、前記半折り工
   程の前後の任意のところで、前記広幅扁平チュ−ブ帯で
   あって、最外側のフイルムの折り曲げ部を、順次縦方向
   に切り開く第１工程。前記の細幅に折り畳まれたフイル
   ム帯を外箱乃至外袋内に於いて、更に横断方向に折り目
   を設けてジッグザッグに全長順次折り畳み、後、前記外
   箱乃至外袋の開口部を閉じるむ第２工程。以上第１及び
   第２工程を含むことを特徴とする広幅フィルム帯の折り
   畳み包装方法。
7. 【請求項７】ロ−ル状に巻かれた原反を支持する原反支
   持装置と、この下流側には順次上流側より、前記の原反
   支持装置より連なるフイルム帯を挾持する第１挾持ロ−
   ラ、第２挾持ロ−ラ、水平方向に揺動する折り畳み装置
   及び、この下方に外箱乃至外袋支持装置が設けてあり、
   前記原反支持装置は２つ折りにした広幅フィルム帯、扁
   平チュ−ブ帯の一種の原反が支持できるものであり、前
   記第１挾持ロ−ラは前記の原反がそのまま挾持可能な広
   幅挾持部を有するものであり、前記第２挾持ロ−ラは前
   記第１挾持ロ−ラより格段に挾持幅の狭いものであり、
   第１挾持ロ−ラと第２挾持ロ−ラはこれらの軸線方向が
   相互に９０°異にしてあり、 前記第１挾持ロ−ラと第２挾持ロ−ラの間には二枚重ね
   のフィルムをそれぞれ独立して縦方向に稜及び谷よりな
   る折り目を付ける襞折り装置が設けてあり、前記襞折り
   装置はそれぞれ少なくとも２箇の前記折り目を付けるも
   のであり、 前記襞折り装置は２枚のフィルム間に挿入可能な内側ガ
   イド装置と、これに対応した外側ガイド装置を備え、こ
   れら内外のガイド装置はそれぞれフィルム毎に内外１組
   ずつ機枠に装備してあることを特徴とする広幅フィルム
   帯包装体の製造装置。
8. 【請求項８】前記各ガイド装置にはフィルムと接触する
   ガイドが複数箇それぞれ設けてあり、このガイドは前記
   折り目数に対応して、増減変更可能に前記ガイド装置に
   装備してあることを特徴とする請求項７記載の広幅フィ
   ルム帯包装体の製造の製造装置。
9. 【請求項９】前記第２挾持ロ−ラと前記水平方向に揺動
   する折り畳み装置の間には、上流側より搬送広幅フィル
   ム帯を半折する半折装置及び第３挾持ロ−ラが順次設け
   てあり、前記第３挾持ロ−ラは前記第１挾持ロ−ラと軸
   線が平行で、その長さは第２挾持ロ−ラと同程度乃至そ
   の１／３長さに短くしてあることを特徴とする請求項７
   又は８記載の広幅フィルム帯包装体の製造の製造装置。
10. 【請求項１０】前記一対の広幅挾持部のある挾持ローラ
    はそれぞれ軸方向に一直線に連なる数本の部分ロ−ラよ
    りなり、各部分ロ−ラは独立して、機枠に回転自在に支
    持してあることを特徴とする請求項７又は８記載の広幅
    フィルム帯包装体の製造の製造装置。
11. 【請求項１１】前記外箱乃至外袋支持装置はコンベヤ−
    であることを特徴とする請求項７，８，９又は１０記載
    の広幅フィルム帯包装体の製造の製造装置。
12. 【請求項１２】前記外箱乃至外袋支持装置はコンベヤ−
    とこれに支持された袋保持装置によって構成してあるこ
    とを特徴とする請求項７、８、９、１０又は１１記載の
    広幅フィルム帯包装体の製造の製造装置。
13. 【請求項１３】前記ガイドの上流側であって、広幅フィ
    ルム帯の通路にはこれを縦方向に切り開くカッタ−が前
    記機枠に着脱自在に装備してあることを特徴とする請求
    項７、８、９、１０、１１、又は１２記載の広幅フィル
    ム帯包装体の製造の製造装置。