JP2000062966A - シート積載装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間トレイ上に排出されているシートが押圧
ポジションから退避ポジションへ移行途中のシート押圧
部材による影響を受けての排出不良が生じないようにす
る。 【解決手段】 図３は、繰り出しローラ１２３に搬送力
を与えるシート押圧部材１３１が支軸１３０を中心に反
時計回り方向に回動して押圧ポジションから退避ポジシ
ョンへ移行している途中にあり、かつ、排出ローラ対１
２２による中間トレイ１２０上へのシートＳの排出が行
われている状態を示している。この場合、排出ローラ対
１２２のニップを抜けたシート後端は通常は、反時計回
り方向に回動しているシート押圧部材１３１のシートガ
イド部１３２によって下側ローラ１２２ａ下に引き込ま
れてしまうが、本発明のシート積載装置２００Ｂでは下
側ローラ１２２ａの軸部に取り付けたシートストッパ部
材１３３によって下側ローラ１２２ａ下へのシートの引
き込みを阻止できるので、排出不良が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に備えられるシート
積載装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５に、１枚のシートの表裏両面に画像
を形成する両面画像形成、及び１枚のシートの同一面に
複数回画像を重ねて形成する多重画像形成が可能な画像
形成装置（複写機）の全体的な構成を示す。

【０００３】画像形成装置本体１００内には複数のカセ
ット給紙部１０１，１０２，１０３，１０４が設置され
ている。画像形成装置本体１００外には手差し給紙部１
０５が設置されている。これらの給紙部の中の１つから
選択的にシートが画像形成部１０６へ給送される。

【０００４】カセット給紙部１０１，１０２，１０３，
１０４から給送されたシートは給紙パス（縦パス）１０
７を通ってレジストローラ対１０８に到達する。手差し
給紙部１０５から給送されたシートはパス１０９を通っ
てレジストローラ対１０８に到達する。

【０００５】レジストローラ対１０８に到達したシート
は同レジストローラ対１０８によって、時計回り方向に
回転している感光ドラム１１０と転写帯電器１１１の間
の転写部へと送られる。そして、転写部を通過中のシー
トには、感光ドラム１１０上のトナー像が転写帯電器１
１１によって転写される。

【０００６】なお、感光ドラム１１０上には次のように
してトナー像が形成される。

【０００７】原稿搬送装置１１２が図示しない原稿をプ
ラテンガラス１１３上にセットする。プラテンガラス１
１３上にセットされた原稿の画像を光学系１１４が走査
して読み取る。光学系１１４に読み取られた光像は感光
ドラム１１０上に照射される。これにより、感光ドラム
１１０上に静電潜像が形成され、同静電潜像はトナー現
像器１１５によって現像される。

【０００８】転写部を通過したトナー像転写済みのシー
トは搬送ベルト１１６によって定着装置１１７へ送られ
る。そして、同定着装置１１７の定着ニップを通過中に
加熱及び加圧されることにより、未定着状態にあったト
ナー像がシート面に定着される。

【０００９】定着装置１１７を通過した定着処理済みの
シートが通常画像形成モードのシートである場合、同シ
ートは排出ローラ対１１８によって機外の排紙トレイ１
１９上に排出される。

【００１０】定着装置１１７を通過した定着処理済みの
シートが両面画像形成モード又は多重画像形成モードの
シートである場合、同シートは一時的に中間トレイ１２
０上に積載される。

【００１１】この場合、フラッパ１２１が、通常画像形
成モードのシートと両面画像形成モード、多重画像形成
モードのシートの進行方向を設定する。

【００１２】両面画像形成モード又は多重画像形成モー
ドのシートは排出ローラ対１２２によって中間トレイ１
２０上へ排出される。中間トレイ１２０上に積載された
シートは繰り出しローラ１２３によって最下位のシート
から順に繰り出される。

【００１３】中間トレイ１２０上に積載されているシー
トが両面画像形成モードのシートの場合、繰り出しロー
ラ１２３によって繰り出された後、分離ベルト１２４と
給送ローラ１２５からなる分離／給送装置を通り、搬送
ローラ対１２７に搬送されて再給送パス１２８に至る。

【００１４】中間トレイ１２０上に積載されているシー
トが多重画像形成モードのシートの場合、繰り出しロー
ラ１２３によって繰り出された後、分離ベルト１２４と
給送ローラ１２５からなる分離／給送装置を通り、搬送
ローラ対１２６，１２７に順次搬送されて再給送パス１
２８に至る。

【００１５】両面画像形成モード、多重画像形成モード
のシートは、再給送パス１２８、給紙パス１００を通っ
てレジストローラ対１０８に到達する。

【００１６】図６ないし図８に、本画像形成装置に備え
られている従来例のシート積載装置２００Ａの構成を示
す。

【００１７】図６は、中間トレイ１２０からシートＳが
繰り出されている時の状態を示している。

【００１８】中間トレイ１２０下に設置されている半月
状の繰り出しローラ１２３は反時計回り方向に回転して
シートＳを繰り出す。この時、シート押圧部材１３１が
シートＳを上から押圧して繰り出しローラ１２３に搬送
力を与えている。

【００１９】中間トレイ１２０からシートＳが繰り出さ
れている時にも、排出ローラ対１２２によってシートＳ
が中間トレイ１２０上に排出されることがある。この場
合、排出ローラ対１２２のニップを抜け出たシート後端
はシート押圧部材１３１に設置されている低摩擦のシー
トガイド部１３２上を滑って中間トレイ１２０上に落下
する。

【００２０】図７は、中間トレイ１２０上へのシートＳ
の排出のみが行われている時の状態を示している。

【００２１】この時、シート押圧部材１３１はシートＳ
を押圧しない図示の退避位置に退避している。図６の押
圧ポジションにあったシート押圧部材１３１は支軸１３
０を中心に回動して図７の退避ポジションに移動する。
シートガイド部１３２は排出ローラ対１２２の下側ロー
ラ１２２ａ下に入り込んでいる。この状態で、排出ロー
ラ対１２２によるシートＳの排出が行われる。排出ロー
ラ対１２２のニップを抜けたシート後端はシート押圧部
材１３１及びシートガイド部１３２に当たらずに中間ト
レイ１２０上に落下する。

【００２２】図９に、シート押圧部材１３１とシートガ
イド部１３２と下側ローラ１２２ａの構成を示す。シー
トガイド部１３２はローラとローラの間に配置されてい
る。

【００２３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
場合、シート押圧部材１３１が図６の押圧ポジションか
ら図７の退避ポジションに移行する途中で排出ローラ対
１３２によるシートＳの排出が行われると、シートガイ
ド部１３２がシート後端を下側ローラ１２２ａ下に引き
込んでしまい、排出不良が生ずる問題があった。これを
図８を用いて説明する。

【００２４】図８は、シート押圧部材１３１が押圧ポジ
ションから退避ポジションに移行する途中にあり、この
時点で、排出ローラ対１２２によるシートＳの排出が行
われている状態を示している。排出ローラ対１２２のニ
ップを抜けたシート後端はシートガイド部１３２上を滑
るが、中間トレイ１２０上に落下する前に反時計回り方
向（矢印方向）に回動するシートガイド部１３２によっ
て下側ローラ１２２ａ下に引き込まれてしまい、下側ロ
ーラ１２２ａとシートガイド部１３２に挟まれて中間ト
レイ１２０上へ落下しなくなる。

【００２５】近時、画像形成装置は益々高速処理化する
傾向にあり、多重画像形成モード及び両面画像形成モー
ドにおいても自ずと高生産性が要求されている。

【００２６】このようなことから、中間トレイ１２０上
にシートＳを排出するタイミングも多様であり、結果、
上述のような状況が生ずるのである。

【００２７】シート押圧部材１３１は退避時に繰り出し
ローラ１２３の搬送力が不十分な場合には押圧ポジショ
ンに戻ってリトライするが、この場合も再び退避する時
に同様の状況が生ずる。

【００２８】なお、シート後端にカールが付いている場
合にはシートガイド部１３２に引っかかって引き込まれ
易い。また、下側ローラ１２２ａが引き込み方向に回転
していることもシート後端の引き込みを助けている。

【００２９】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、シート押圧部材が押圧ポジションから
退避ポジションに移行する途中でシート排出ローラ対に
よるシートの排出が行われた場合でも排出不良が生じな
いようにしたシート積載装置を提供することを目的とす
る。

【００３０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、シートを積載するシート積載部と、前記シ
ート積載部上にシートを排出するシート排出ローラ対
と、シート排出側と同じ側で、前記シート積載部上に積
載されたシートを最下位のシートから順に繰り出すシー
ト繰り出しローラと、前記シート繰り出しローラに搬送
力を与えるために前記シート積載部上に積載されたシー
トを上から押圧するシート押圧部材と、を具備すると共
に、前記シート押圧部材は、前記シート繰り出しローラ
によるシートの繰り出しが行われる時には支軸を中心に
回動してシートを押圧する押圧ポジションに移動し、前
記シート繰り出しローラによるシートの繰り出しが行わ
れない時には前記支軸を中心に回動してシートを押圧し
ない退避ポジションに移動するようになっているシート
積載装置に係る。

【００３１】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、前記シート排出ローラ対の下側ローラ下へのシート
の入り込みを阻止するシート入り込み阻止部材を有す
る、ことを特徴とする。

【００３２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００３３】図１ないし図３は本発明のシート積載装置
の構成を示す。

【００３４】本シート積載装置２００Ｂの基本的構成は
上記従来例のシート積載装置２００Ａと何等変わらな
い。従って、ここでは、同一部材には同一符号を付して
本発明の特徴的な部分についての説明のみを行う。

【００３５】本発明の特徴とする点は、排出ローラ対１
２２の下側ローラ１２２の部分にシートストッパ部材
（シート入り込み阻止部材）１３３を備えた点である。
図４に示すように、シートストッパ部材１３３は、シー
トガイド部１３２を挟む形状をしており、ローラとロー
ラの間の軸部に一端が嵌め込まれて位置決めされ、他端
はビス１３４で固定されている。

【００３６】図１は、中間トレイ１２０からシートＳが
繰り出されている時の状態を示している。この時、シー
ト押圧部材１３１は押圧ポジションにある。

【００３７】中間トレイ１２０からシートＳが繰り出さ
れている時に排出ローラ対１２２のニップを抜けたシー
ト端はシートストッパ部材１３３、シートガイド部１３
２上を順に滑って中間トレイ１２０上に落下する。

【００３８】図２は、中間トレイ１２０上へのシートＳ
の排出のみが行われている時の状態を示している。この
時、シート押圧部材１３１は退避ポジションにある。

【００３９】排出ローラ対１２２のニップを抜けたシー
ト端はシートストッパ部材１３３上を滑って中間トレイ
１２０上に落下する。

【００４０】図３は、シート押圧部材１３１が図１の押
圧ポジションから図２の退避ポジションに移行する途中
にあり、この時点で、排出ローラ対１２２によるシート
Ｓの排出が行われている状態を示している。

【００４１】排出ローラ対１２２のニップを抜けたシー
ト端は反時計回り方向（矢印方向）に回動するシートガ
イド部１３２によって下側ローラ１２２ａ下に引き込ま
れるがシートストッパ１３３によって引き込みが阻止さ
れ、シート押圧部材１３１が退避ポジションまで回動し
た時点で中間トレイ１２０上へ落下する。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シート排出ローラ対の下側ローラ下へのシートの入り込
みを阻止するシート入り込み阻止部材を設けたので、シ
ート押圧部材が押圧ポジションから退避ポジションに移
行する途中で排出ローラ対によるシートの排出が行われ
ても排出不良が生じない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシート積載装置の構成を示す断面図。
本図はシート押圧部材が押圧ポジションにある時を示
す。

【図２】本発明のシート積載装置の構成を示す断面図。
本図はシート押圧部材が退避ポジションにある時を示
す。

【図３】本発明のシート積載装置の構成を示す断面図。
本図はシート押圧部材が押圧ポジションから退避ポジシ
ョンへ移行する途中の状態を示す。

【図４】同シート積載装置における主要部（発明部分）
の構成を示す斜視図。

【図５】画像形成装置（複写機）の全体的な構成を示す
断面図。

【図６】図５の画像形成装置に備えられている従来例の
シート積載装置の構成を示す断面図。本図はシート押圧
部材が押圧ポジションにある時を示す。

【図７】従来例のシート積載装置の構成を示す断面図。
本図はシート押圧部材が押圧ポジションにある時を示
す。

【図８】従来例のシート積載装置の構成を示す断面図。
本図はシート押圧部材が押圧ポジションから退避ポジシ
ョンへ移行する途中の状態を示す。

【図９】同シート積載装置における主要部（問題点部
分）の構成を示す斜視図。

【符号の説明】

１０６ 画像形成部 １２０ 中間トレイ（シート積載部） １２２ 排出ローラ対 １２２ａ 下側ローラ １２３ 繰り出しローラ １３０ 支軸 １３１ シート押圧部材 １３２ シートガイド部 １３３ シートストッパ部材（シート入り込み阻止部
材） ２００Ｂ シート積載装置 Ｓ シート

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2H072 AA17 AA22 CA01 FA01 FB01 JA01 3F063 AB08 BA01 CA04 CD01 3F343 FA02 FB02 FB03 FB04 FC29 HD10 HD17 KB04 KB17 LA03 LC02

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートを積載するシート積載部と、 前記シート積載部上にシートを排出するシート排出ロー
   ラ対と、 シート排出側と同じ側で、前記シート積載部上に積載さ
   れたシートを最下位のシートから順に繰り出すシート繰
   り出しローラと、 前記シート繰り出しローラに搬送力を与えるために前記
   シート積載部上に積載されたシートを上から押圧するシ
   ート押圧部材と、 を具備すると共に、前記シート押圧部材は、前記シート
   繰り出しローラによるシートの繰り出しが行われる時に
   は支軸を中心に回動してシートを押圧する押圧ポジショ
   ンに移動し、前記シート繰り出しローラによるシートの
   繰り出しが行われない時には前記支軸を中心に回動して
   シートを押圧しない退避ポジションに移動するようにな
   っているシート積載装置において、 前記シート排出ローラ対の下側ローラ下へのシートの入
   り込みを阻止するシート入り込み阻止部材を有する、 ことを特徴とするシート積載装置。
2. 【請求項２】 前記シート入り込み阻止手段は、前記押
   圧ポジションから前記退避ポジションへ移動途中にある
   前記シート押圧部材によって前記下側ローラ下へ引き込
   まれるシートの入り込みを阻止する、ことを特徴とする
   請求項１に記載のシート積載装置。
3. 【請求項３】 前記シート押圧部材には、前記シート押
   圧部材が前記押圧ポジションにある時、前記シート排出
   ローラ対を通過したシートの後端を前記シート積載部上
   へ導くためのシートガイド部が設けられている、ことを
   特徴とする請求項１に記載のシート積載装置。
4. 【請求項４】 前記シート入り込み阻止手段は、前記押
   圧ポジションから前記退避ポジションへ移動途中にある
   前記シート押圧部材の前記シートガイド部によって前記
   下側ローラ下へ引き込まれるシートの入り込みを阻止す
   る、ことを特徴とする請求項３に記載のシート積載装
   置。
5. 【請求項５】 前記シート入り込み阻止手段は前記シー
   ト排出ローラ対の下側ローラ軸上に取り付けられて位置
   決めされている、ことを特徴とする請求項１ないし４に
   記載のいずれかのシート積載装置。
6. 【請求項６】 １枚のシートの表裏両面に画像を形成す
   る両面画像形成又は１枚のシートの同一面に複数回画像
   を重ねて形成する多重画像形成が可能な画像形成装置に
   おいて、 再度画像形成部へ搬送されるシートを一時的に積載する
   手段として、請求項１ないし５に記載のいずれかのシー
   ト積載装置を備えた、ことを特徴とする画像形成装置。