JP2000062100A - 汚染防止プラスチック容器 - Google Patents
汚染防止プラスチック容器Info
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- JP2000062100A JP2000062100A JP10229604A JP22960498A JP2000062100A JP 2000062100 A JP2000062100 A JP 2000062100A JP 10229604 A JP10229604 A JP 10229604A JP 22960498 A JP22960498 A JP 22960498A JP 2000062100 A JP2000062100 A JP 2000062100A
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- plastic container
- antibacterial
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Abstract
(57)【要約】
【課題】プラスチック容器表面に発生するぬめり、黒ず
み等の汚染物付着防止に優れ、汚染を容易に取り除くこ
とを可能とし、更に優れた抗菌効果の付与を可能とし、
併せて印刷適正など後加工適性も実用上十分な汚染防止
プラスチック容器。 【解決手段】プラスチック製の容器外表面に、撥水材と
抗菌材を併用して添加されたコーティング層を有するこ
とを特徴とする汚染防止プラスチック容器。
み等の汚染物付着防止に優れ、汚染を容易に取り除くこ
とを可能とし、更に優れた抗菌効果の付与を可能とし、
併せて印刷適正など後加工適性も実用上十分な汚染防止
プラスチック容器。 【解決手段】プラスチック製の容器外表面に、撥水材と
抗菌材を併用して添加されたコーティング層を有するこ
とを特徴とする汚染防止プラスチック容器。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カビや細菌などの
微生物に汚染され易い環境下にて、長期間使用されるプ
ラスチック製容器に関し、より詳細には、プラスチック
容器表面に発生するぬめり、黒ずみ等の汚染を容易に取
り除くことができ、更に汚染防止が可能なプラスチック
製容器に関するものである。
微生物に汚染され易い環境下にて、長期間使用されるプ
ラスチック製容器に関し、より詳細には、プラスチック
容器表面に発生するぬめり、黒ずみ等の汚染を容易に取
り除くことができ、更に汚染防止が可能なプラスチック
製容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、汚染され易い環境下にて使用され
るプラスチック容器表面に、撥水性の素材、例えばシリ
コン樹脂、フッ素樹脂等を溶融混練、コーティングする
などして、汚染物が付着しにくくさせるもの、或いは容
易に取り除けるものが開発なされてきているが、長期間
使用すると、カビや微生物などの汚染物に対しては撥水
性能のみの付与であると、汚染防止効果が不十分であっ
た。
るプラスチック容器表面に、撥水性の素材、例えばシリ
コン樹脂、フッ素樹脂等を溶融混練、コーティングする
などして、汚染物が付着しにくくさせるもの、或いは容
易に取り除けるものが開発なされてきているが、長期間
使用すると、カビや微生物などの汚染物に対しては撥水
性能のみの付与であると、汚染防止効果が不十分であっ
た。
【0003】また、撥水性素材を溶融混練した場合、添
加した撥水材によって、プラスチック容器表面に印刷等
の後加工を施す場合、印刷が非常に困難であるという問
題があった。
加した撥水材によって、プラスチック容器表面に印刷等
の後加工を施す場合、印刷が非常に困難であるという問
題があった。
【0004】一方、プラスチックに抗菌材を溶融混練
し、プラスチック容器等の構造物を製作することは従来
より行われているが、構造物に十分な抗菌性能を持たせ
る為の薬剤を添加した場合、添加した薬剤が構造物表面
にブリードアウトし、この薬剤が膜状となって、印刷適
性等の後加工適性が低下するという問題があり、このよ
うな後加工を行う必要がある構造物においては十分な抗
菌性を付与することが困難であった。
し、プラスチック容器等の構造物を製作することは従来
より行われているが、構造物に十分な抗菌性能を持たせ
る為の薬剤を添加した場合、添加した薬剤が構造物表面
にブリードアウトし、この薬剤が膜状となって、印刷適
性等の後加工適性が低下するという問題があり、このよ
うな後加工を行う必要がある構造物においては十分な抗
菌性を付与することが困難であった。
【0005】更に微生物以外の汚染においては、これら
の薬剤を使用しただけでは、十分な機能を持たせること
ができなかった。
の薬剤を使用しただけでは、十分な機能を持たせること
ができなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
の問題点を解決したものであり、プラスチック容器表面
に発生するぬめり、黒ずみ等の汚染物付着防止に優れ、
汚染を容易に取り除くことを可能とし、更に優れた抗菌
効果の付与を可能とし、併せて印刷適正など後加工適性
も実用上十分な汚染防止プラスチック容器を提供するこ
とを課題とする。
の問題点を解決したものであり、プラスチック容器表面
に発生するぬめり、黒ずみ等の汚染物付着防止に優れ、
汚染を容易に取り除くことを可能とし、更に優れた抗菌
効果の付与を可能とし、併せて印刷適正など後加工適性
も実用上十分な汚染防止プラスチック容器を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1記載の発明においては、プラスチック製の
容器外表面に、撥水材と抗菌材を併用して添加されたコ
ーティング層を有することを特徴とする汚染防止プラス
チック容器、としたものである。
め、請求項1記載の発明においては、プラスチック製の
容器外表面に、撥水材と抗菌材を併用して添加されたコ
ーティング層を有することを特徴とする汚染防止プラス
チック容器、としたものである。
【0008】また、請求項2記載の発明においては、請
求項1記載の容器がポリオレフィン樹脂からなることを
特徴とする汚染防止プラスチック容器、としたものであ
る。
求項1記載の容器がポリオレフィン樹脂からなることを
特徴とする汚染防止プラスチック容器、としたものであ
る。
【0009】また、請求項3記載の発明においては、請
求項1記載の容器がポリエステル樹脂からなることを特
徴とする汚染防止プラスチック容器、としたものであ
る。
求項1記載の容器がポリエステル樹脂からなることを特
徴とする汚染防止プラスチック容器、としたものであ
る。
【0010】また、請求項4記載の発明においては、容
器が、プラスチックシートの真空又は圧空成形品である
ことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の汚染防止
プラスチック容器、としたものである。
器が、プラスチックシートの真空又は圧空成形品である
ことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の汚染防止
プラスチック容器、としたものである。
【0011】また、請求項5記載の発明においては、容
器が、ダイレクトブロー成形品であることを特徴とする
請求項1、2、又は3記載の汚染防止プラスチック容
器、としたものである。
器が、ダイレクトブロー成形品であることを特徴とする
請求項1、2、又は3記載の汚染防止プラスチック容
器、としたものである。
【0012】また、請求項6記載の発明においては、容
器が、延伸ブロー成形品であることを特徴とする請求項
1、2、又は3記載の汚染防止プラスチック容器、とし
たものである。
器が、延伸ブロー成形品であることを特徴とする請求項
1、2、又は3記載の汚染防止プラスチック容器、とし
たものである。
【0013】また、請求項7記載の発明においては、容
器が、インジェクションブロー成形品であることを特徴
とする請求項1、2、又は3記載の汚染防止プラスチッ
ク容器、としたものである。
器が、インジェクションブロー成形品であることを特徴
とする請求項1、2、又は3記載の汚染防止プラスチッ
ク容器、としたものである。
【0014】
【作用】本発明によれば、プラスチック容器外表面に撥
水材と抗菌材を併用して添加されたコーティング層を設
けることにより、カビや細菌などの微生物に汚染されや
すい環境下にて、長期間使用された場合に、表面に発生
するぬめり、黒ずみ等の汚染を、付着しづらくさせ、あ
るいは容易に取り除くことができ、更に汚染防止ができ
るプラスチック容器が得られる。また、印刷適正など後
加工適性も、撥水材と抗菌材を単独で添加した場合に比
べ、実用上十分な印刷適正など後加工適性が得られる汚
染防止プラスチック容器となる。
水材と抗菌材を併用して添加されたコーティング層を設
けることにより、カビや細菌などの微生物に汚染されや
すい環境下にて、長期間使用された場合に、表面に発生
するぬめり、黒ずみ等の汚染を、付着しづらくさせ、あ
るいは容易に取り除くことができ、更に汚染防止ができ
るプラスチック容器が得られる。また、印刷適正など後
加工適性も、撥水材と抗菌材を単独で添加した場合に比
べ、実用上十分な印刷適正など後加工適性が得られる汚
染防止プラスチック容器となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳細に
説明する。本発明のプラスチック容器が、汚染されやす
い環境下にて、長期間使用された場合に、表面に発生す
るカビや細菌などの微生物に起因するぬめり、黒ずみな
どの汚染を、容易に取り除くあるいは、付着防止するこ
とが可能な方法として、容器外表面に撥水材と抗菌材を
併用して添加したコーティング層を設けたことが重要な
特徴である。
説明する。本発明のプラスチック容器が、汚染されやす
い環境下にて、長期間使用された場合に、表面に発生す
るカビや細菌などの微生物に起因するぬめり、黒ずみな
どの汚染を、容易に取り除くあるいは、付着防止するこ
とが可能な方法として、容器外表面に撥水材と抗菌材を
併用して添加したコーティング層を設けたことが重要な
特徴である。
【0016】このコーティング層に添加されている撥水
材により、容器外表面は、水との接触角が増大すること
から、汚れも付着しにくくなり、仮に付着したとして
も、容易に取り除くことができる。
材により、容器外表面は、水との接触角が増大すること
から、汚れも付着しにくくなり、仮に付着したとして
も、容易に取り除くことができる。
【0017】この撥水性を付与させる撥水剤としては、
ケイ素系化合物である有機シリコーン化合物、例えばシ
リコーン系のオイル、各種変性シリコーン化合物、各種
変性シリコーン樹脂など、フッ素系化合物、各種フッ素
樹脂、例えば、四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレ
ン・エチレン共重合体、四フッ化エチレン・パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体、四フッ化エチレン
・プロピレン共重合体など、または、シリコーン系化合
物とフッ素系化合物との共重合体などである。
ケイ素系化合物である有機シリコーン化合物、例えばシ
リコーン系のオイル、各種変性シリコーン化合物、各種
変性シリコーン樹脂など、フッ素系化合物、各種フッ素
樹脂、例えば、四フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレ
ン・エチレン共重合体、四フッ化エチレン・パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体、四フッ化エチレン
・プロピレン共重合体など、または、シリコーン系化合
物とフッ素系化合物との共重合体などである。
【0018】また、コーティング層に添加されている抗
菌材により、容器外表面は、抗菌性が付与されることに
より、微生物による汚染を著しく低下させることが可能
となる。
菌材により、容器外表面は、抗菌性が付与されることに
より、微生物による汚染を著しく低下させることが可能
となる。
【0019】この抗菌性を付与させる抗菌剤としては、
銀、銅、亜鉛、酸化チタン等、又はこれらを含むいわゆ
る無機系抗菌剤、チアベンダゾール(TBZ)等の有機
物、または、例えば特開平5−124806号公報、特
開平5−213906号公報等に開示されている有機物
を無機物に担持させて、取扱性および耐熱性などを向上
させた薬剤等既存の物が使用可能である。
銀、銅、亜鉛、酸化チタン等、又はこれらを含むいわゆ
る無機系抗菌剤、チアベンダゾール(TBZ)等の有機
物、または、例えば特開平5−124806号公報、特
開平5−213906号公報等に開示されている有機物
を無機物に担持させて、取扱性および耐熱性などを向上
させた薬剤等既存の物が使用可能である。
【0020】これらの撥水材及び抗菌材を容器外表面に
コーティングする手法としては、添加される撥水材及び
抗菌材、使用される容器材質及び外表面形状によって、
様々な形態を採ることが可能であるが、例えば、あらか
じめ撥水材及び抗菌剤が添加された紫外線硬化する有機
系ポリマー溶液を、容器外表面にスプレー塗布した後、
紫外線照射することにより、外表面にコーティング層を
形成させることができる。
コーティングする手法としては、添加される撥水材及び
抗菌材、使用される容器材質及び外表面形状によって、
様々な形態を採ることが可能であるが、例えば、あらか
じめ撥水材及び抗菌剤が添加された紫外線硬化する有機
系ポリマー溶液を、容器外表面にスプレー塗布した後、
紫外線照射することにより、外表面にコーティング層を
形成させることができる。
【0021】このプラスチック容器には、ポリオレフィ
ン樹脂が使用でき、このポリオレフィン樹脂としては、
一般的なポリオレフィン樹脂、すなわちポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポ
リブテン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等にエチレ
ン−αオレフィン共重合体または、プロピレン−αオレ
フィン共重合体を添加した樹脂、あるいはエチレン−α
オレフィン共重合体または、プロピレン−αオレフィン
共重合体の単体の樹脂等のポリオレフィン樹脂、また
は、これらの2種類以上の混合物を用いることができ
る。
ン樹脂が使用でき、このポリオレフィン樹脂としては、
一般的なポリオレフィン樹脂、すなわちポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポ
リブテン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体等にエチレ
ン−αオレフィン共重合体または、プロピレン−αオレ
フィン共重合体を添加した樹脂、あるいはエチレン−α
オレフィン共重合体または、プロピレン−αオレフィン
共重合体の単体の樹脂等のポリオレフィン樹脂、また
は、これらの2種類以上の混合物を用いることができ
る。
【0022】さらに、このプラスチック容器には、ポリ
エステル樹脂が使用でき、このポリエステル樹脂として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリカーボネート等の樹脂であり、または、こ
れらの混合物等も用いることができる。
エステル樹脂が使用でき、このポリエステル樹脂として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリカーボネート等の樹脂であり、または、こ
れらの混合物等も用いることができる。
【0023】また、このプラスチック容器の成形手法と
しては、シートの真空又は圧空成形法、ダイレクトブロ
ー成形法、延伸ブロー成形法、インジェクションブロー
成形法などによって成形可能である。
しては、シートの真空又は圧空成形法、ダイレクトブロ
ー成形法、延伸ブロー成形法、インジェクションブロー
成形法などによって成形可能である。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例とその比較例を示す。
<実施例1>ダイレクトブロー成形機を用いて、ポリエ
チレン樹脂構成、胴部平均肉厚600μm、内容積80
0mlのプラスチックボトルを成形した。このプラスチ
ックボトルの外表面に、撥水材として、フロロアルキル
基変性シリコーン化合物2.0重量%、抗菌材として、
塩化ベンザルコニウムをイオン交換によりトリポリリン
酸アルミニウムに担持させたベンザルコニウムイオン
1.0重量%、および2-n-オクチル-4- イソチアゾリン
-3- オンを酸化亜鉛に担持させた2-n-オクチル-4- イソ
チアゾリン-3- オン0.2重量%を、紫外線照射により
硬化するアクリル樹脂をベースとしたインキ96.8重
量%に添加した化合物を、スプレーコーティングし、紫
外線照射により、コーティング層を硬化させ、平均コー
ティング層厚10μmの汚染防止プラスチック容器を得
た。
チレン樹脂構成、胴部平均肉厚600μm、内容積80
0mlのプラスチックボトルを成形した。このプラスチ
ックボトルの外表面に、撥水材として、フロロアルキル
基変性シリコーン化合物2.0重量%、抗菌材として、
塩化ベンザルコニウムをイオン交換によりトリポリリン
酸アルミニウムに担持させたベンザルコニウムイオン
1.0重量%、および2-n-オクチル-4- イソチアゾリン
-3- オンを酸化亜鉛に担持させた2-n-オクチル-4- イソ
チアゾリン-3- オン0.2重量%を、紫外線照射により
硬化するアクリル樹脂をベースとしたインキ96.8重
量%に添加した化合物を、スプレーコーティングし、紫
外線照射により、コーティング層を硬化させ、平均コー
ティング層厚10μmの汚染防止プラスチック容器を得
た。
【0025】<実施例2>延伸ブロー成形機を用いて、
ポリエチレンテレフタレート樹脂構成、胴部平均肉厚3
00μm、内容積600mlのプラスチックボトルを成
形した。このプラスチックボトルの外表面に、撥水材と
して、フロロアルキル基変性シリコーン化合物2.0重
量%、抗菌材として、塩化ベンザルコニウムをイオン交
換によりトリポリリン酸アルミニウムに担持させたベン
ザルコニウムイオン1.0重量%、および2-n-オクチル
-4-イソチアゾリン-3- オンを酸化亜鉛に担持させた2-n
-オクチル-4- イソチアゾリン-3- オン0.2重量%
を、紫外線照射により硬化するアクリル樹脂をベースと
したインキ96.8重量%に添加した化合物を、スプレ
ーコーティングし、紫外線照射により、コーティング層
を硬化させ、平均コーティング層厚10μmの汚染防止
プラスチック容器を得た。
ポリエチレンテレフタレート樹脂構成、胴部平均肉厚3
00μm、内容積600mlのプラスチックボトルを成
形した。このプラスチックボトルの外表面に、撥水材と
して、フロロアルキル基変性シリコーン化合物2.0重
量%、抗菌材として、塩化ベンザルコニウムをイオン交
換によりトリポリリン酸アルミニウムに担持させたベン
ザルコニウムイオン1.0重量%、および2-n-オクチル
-4-イソチアゾリン-3- オンを酸化亜鉛に担持させた2-n
-オクチル-4- イソチアゾリン-3- オン0.2重量%
を、紫外線照射により硬化するアクリル樹脂をベースと
したインキ96.8重量%に添加した化合物を、スプレ
ーコーティングし、紫外線照射により、コーティング層
を硬化させ、平均コーティング層厚10μmの汚染防止
プラスチック容器を得た。
【0026】<比較例1>ダイレクトブロー成形機を用
いて、ポリエチレン樹脂構成、内容積800ml、胴部
平均肉厚500μmのプラスチック容器を成形した。
いて、ポリエチレン樹脂構成、内容積800ml、胴部
平均肉厚500μmのプラスチック容器を成形した。
【0027】<比較例2>延伸ブロー成形機を用いて、
ポリエチレンテレフタレート樹脂構成、内容積600m
l、胴部平均肉厚300μmのプラスチック容器を成形
した。
ポリエチレンテレフタレート樹脂構成、内容積600m
l、胴部平均肉厚300μmのプラスチック容器を成形
した。
【0028】以上で得られたプラスチック容器を以下の
評価方法にて評価を行い、その結果を(表1)に示す。
(評価方法)接触角については、FACE自動接触角計CA-Z
型(協和界面科学(株)製)を使用し、純水を用い、液
滴法にて、プラスチック容器表面との接触角を測定し
た。
評価方法にて評価を行い、その結果を(表1)に示す。
(評価方法)接触角については、FACE自動接触角計CA-Z
型(協和界面科学(株)製)を使用し、純水を用い、液
滴法にて、プラスチック容器表面との接触角を測定し
た。
【0029】耐汚染性内の洗浄性は、滅菌シャーレに寒
天培地を約20ml滴下し、固化後下記供試菌の菌液を
含む寒天培地を約5ml重層する。プラスチック容器を
切断した試料を培地中央に突き刺し、蓋をして40℃9
0%RHの環境下で繰り返し培養し続けたものと、滅菌
シャーレに寒天培地を約25ml滴下し水分保持用と
し、固化後容器を切断した試料を置き、下記供試黴の胞
子懸濁液を1ml試料外層面上に滴下し30℃80%R
Hの環境下で繰り返し培養し続け、試料上に黴を発生、
発育させ続けたものを6ヶ月後、12ヶ月後に培地から
取り出し、試料表面上に発生させられた細菌、黴、それ
に伴う汚染物(培地による汚れ等)を25℃の水道水中
にさらし、流水洗浄した。この時の判定で○は、良好に
汚染物を洗い流せたとし、×は手によってこすっても、
洗い流すことが不可能であるとした。
天培地を約20ml滴下し、固化後下記供試菌の菌液を
含む寒天培地を約5ml重層する。プラスチック容器を
切断した試料を培地中央に突き刺し、蓋をして40℃9
0%RHの環境下で繰り返し培養し続けたものと、滅菌
シャーレに寒天培地を約25ml滴下し水分保持用と
し、固化後容器を切断した試料を置き、下記供試黴の胞
子懸濁液を1ml試料外層面上に滴下し30℃80%R
Hの環境下で繰り返し培養し続け、試料上に黴を発生、
発育させ続けたものを6ヶ月後、12ヶ月後に培地から
取り出し、試料表面上に発生させられた細菌、黴、それ
に伴う汚染物(培地による汚れ等)を25℃の水道水中
にさらし、流水洗浄した。この時の判定で○は、良好に
汚染物を洗い流せたとし、×は手によってこすっても、
洗い流すことが不可能であるとした。
【0030】抗菌性は、滅菌シャーレに寒天培地を約2
0ml滴下し、固化後下記供試菌の菌液を含む寒天培地
を約5ml重層する。プラスチック容器を切断した試料
を培地中央に突き刺し、蓋をして40℃90%RHの環
境下で48時間培養し、発育阻止幅により抗菌性を判定
した。
0ml滴下し、固化後下記供試菌の菌液を含む寒天培地
を約5ml重層する。プラスチック容器を切断した試料
を培地中央に突き刺し、蓋をして40℃90%RHの環
境下で48時間培養し、発育阻止幅により抗菌性を判定
した。
【0031】防黴性は、滅菌シャーレに寒天培地を約2
5ml滴下し水分保持用とし、固化後容器を切断した試
料を置き、下記供試黴の胞子懸濁液を1ml滴下し30
℃80%RHの環境下で10日間培養し、試料上の黴発
生の有無を観察した。なお、抗菌防黴評価は、成形6ヶ
月目及び12ヶ月目について行った。また判定で○は抗
菌性、防黴性有りとし、×は、抗菌性、防黴性無しとし
た。 供試菌:Methylobacterium extorquens IFO3708 供試黴:Penicillium citrinum IFO06352
5ml滴下し水分保持用とし、固化後容器を切断した試
料を置き、下記供試黴の胞子懸濁液を1ml滴下し30
℃80%RHの環境下で10日間培養し、試料上の黴発
生の有無を観察した。なお、抗菌防黴評価は、成形6ヶ
月目及び12ヶ月目について行った。また判定で○は抗
菌性、防黴性有りとし、×は、抗菌性、防黴性無しとし
た。 供試菌:Methylobacterium extorquens IFO3708 供試黴:Penicillium citrinum IFO06352
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明の汚染防止プラスチック容器は、
カビや細菌などの微生物に汚染されやすい環境下にて長
期間使用しても、汚染されやすいプラスチック容器の肩
部あるいは底部などに発生するぬめり、黒ずみなどの汚
染物付着防止に優れ、汚染を容易に取り除くことを可能
とし、更に優れた抗菌防黴効果が得られる。さらに、印
刷適正など後加工適性においても、実用上十分な印刷適
正など後加工適性が得られる。
カビや細菌などの微生物に汚染されやすい環境下にて長
期間使用しても、汚染されやすいプラスチック容器の肩
部あるいは底部などに発生するぬめり、黒ずみなどの汚
染物付着防止に優れ、汚染を容易に取り除くことを可能
とし、更に優れた抗菌防黴効果が得られる。さらに、印
刷適正など後加工適性においても、実用上十分な印刷適
正など後加工適性が得られる。
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フロントページの続き
(72)発明者 大日方 野枝
東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印
刷株式会社内
Fターム(参考) 4F100 AA04 AA19 AA25 AH02 AH03
AH04 AH05 AK01A AK04A
AK25B AK42A AL08B BA02
BA07 CA12 CA30 DA01 EJ17
EJ24 EJ54 GB16 GB23 HB31
JB06 JB06B JC00 JC00B
JL06 JM02B
Claims (7)
- 【請求項1】プラスチック製の容器外表面に、撥水材と
抗菌材を併用して添加されたコーティング層を有するこ
とを特徴とする汚染防止プラスチック容器。 - 【請求項2】請求項1記載の容器がポリオレフィン樹脂
からなることを特徴とする汚染防止プラスチック容器。 - 【請求項3】請求項1記載の容器がポリエステル樹脂か
らなることを特徴とする汚染防止プラスチック容器。 - 【請求項4】容器が、プラスチックシートの真空又は圧
空成形品であることを特徴とする請求項1、2、又は3
記載の汚染防止プラスチック容器。 - 【請求項5】容器が、ダイレクトブロー成形品であるこ
とを特徴とする請求項1、2、又は3記載の汚染防止プ
ラスチック容器。 - 【請求項6】容器が、延伸ブロー成形品であることを特
徴とする請求項1、2、又は3記載の汚染防止プラスチ
ック容器。 - 【請求項7】容器が、インジェクションブロー成形品で
あることを特徴とする請求項1、2、又は3記載の汚染
防止プラスチック容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10229604A JP2000062100A (ja) | 1998-08-14 | 1998-08-14 | 汚染防止プラスチック容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10229604A JP2000062100A (ja) | 1998-08-14 | 1998-08-14 | 汚染防止プラスチック容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|---|
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JP2018111683A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | Toto株式会社 | 樹脂成形体および水まわり部材 |
-
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US10967134B2 (en) | 2011-04-28 | 2021-04-06 | Terumo Kabushiki Kaisha | Injection needle assembly and medicine injection device |
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