JP2000061743A - しまり嵌合装置 - Google Patents
しまり嵌合装置Info
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- JP2000061743A JP2000061743A JP10238186A JP23818698A JP2000061743A JP 2000061743 A JP2000061743 A JP 2000061743A JP 10238186 A JP10238186 A JP 10238186A JP 23818698 A JP23818698 A JP 23818698A JP 2000061743 A JP2000061743 A JP 2000061743A
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Abstract
の一方である第2部材を、それに圧力気体を作用させる
ことにより加速し、それにより2部材のうちの他方であ
る第1部材に衝突によりしまり嵌合させるしまり嵌合装
置において、2部材がしまり嵌合を開始する前に第2部
材の加速を止めて実質慣性運動状態とする。 【解決手段】しまり嵌合装置において、第2部材として
のトーションバー12を第1部材としての出力シャフト
10に接近する方向に移動可能に保持する保持穴36
と、圧力気体によりトーションバーを加速する加速装置
22との間に、圧力気体の保持穴内への流入を選択的に
遮断する通路遮断装置24を設け、その通路遮断装置に
より、トーションバーが十分に加速された後であって、
出力シャフトと衝突する前に圧力気体を遮断して、トー
ションバーの加速を止める。
Description
まり嵌合させるしまり嵌合装置に関するものである。
8─168496号公報に記載されている。この従来例
は、本出願人が開発したものであり、具体的には、(a)
互いにしまり嵌合させられるべき2部材の一方である第
1部材を保持する保持装置と、(b) 2部材の他方である
第2部材を、しまり嵌合の方向において、保持装置に保
持された第1部材に接近可能に案内する案内通路であっ
て、第2部材と実質的に気密にかつしまり嵌合の方向に
移動可能に嵌合されるものと、(c) その案内通路に嵌合
された第2部材の両端部のうち、保持装置に保持された
第1部材から遠い端部に圧力気体を作用させることによ
り、第2部材を第1部材に向かって加速し、それによ
り、それら第2部材と第1部材とを衝突により互いにし
まり嵌合させる加速装置とを含む構成となっている。本
出願人は、第2部材の加速開始後であってしまり嵌合の
開始前に、第2部材の加速を止めて、第2部材を実質的
に慣性運動させることが望ましいことに気づいた。第2
部材を実質慣性運動状態で第1部材に衝突させれば、し
まり嵌合の際に第2部材に不要な応力の発生を防ぎ、第
2部材の予定外の変形を回避することができるのであ
る。そして、第2部材の実質慣性運動を実現するため
に、本出願人は、案内通路を形成する部材にその案内通
路内の内部空間と大気とを互いに連通させる連通路を設
けることを提案した。この連通路も前記公報に記載され
ており、以下、具体的に説明する。案内通路の内部空間
は、その案内通路に第2部材が実質的に気密に嵌合され
ることにより、2つの部分空間に仕切られている。第2
部材の両端部のうち第1部材に近い前端部の前方に位置
する前方空間と、第1部材から遠い後端部の後方に位置
する後方空間とに仕切られているのである。一方、連通
路の一端部は案内通路内の内部空間、他端部は大気とそ
れぞれ常時連通させられている。そして、連通路は、第
2部材が圧力気体作用前の初期位置にあるときには、第
2部材によって後方空間から遮断される。この状態にお
いては、加速装置により圧力気体が後方空間に供給され
れば、後方空間が昇圧して第2部材が加速させられる。
これに対して、第2部材が第1部材に衝突する直前で
は、連通路は、後方空間に連通させられる。この状態に
おいては、加速装置から後方空間に供給された圧力気体
が連通路を経て大気に放出されるため、第2部材が加速
させられずに実質慣性運動を行わせられる。以上の説明
から明らかなように、上記公報には、後方空間と大気と
の間の流通状態を、第2部材と連通路との相対移動によ
り、第2部材に圧力気体を作用させることが必要である
場合には遮断状態、そのことが必要でない場合には連通
状態とする技術が記載されているのである。
にして、本発明は、新規な方式により第2部材の実質慣
性運動を実現可能なしまり嵌合装置を提供することを課
題としてなされたものである。
上記課題は、下記の本発明の各態様により解決される。
なお、以下の説明において、本発明の各態様を、それぞ
れに項番号を付して請求項と同じ形式で記載する。各項
に記載の特徴を組み合わせて採用することの可能性を明
示するためであり、ここに記載された組合せ以外の組合
せを採用することの可能性を排除したり、ここに記載さ
れた特徴以外の特徴を組み合わせることの可能性を排除
するものではない。
材の一方である第1部材を保持する保持装置と、前記2
部材の他方である第2部材とそれと一緒に運動する別の
部材とのうち少なくとも第2部材を有する運動部材の両
端部のうち、前記保持装置に保持された第1部材から遠
い端部である後端部に圧力気体を作用させることによ
り、運動部材を第1部材に向かって加速し、それによ
り、それら第2部材と第1部材とを衝突により互いにし
まり嵌合させる加速装置と、それら保持装置と加速装置
との間に設けられた通路であって、(a) 前記運動部材と
実質的に気密にかつ前記しまり嵌合の方向に移動可能に
嵌合されることにより、運動部材を前記保持装置に保持
された第1部材にしまり嵌合の方向において接近可能に
案内する案内部と、(b) 前記圧力気体を前記加速装置か
ら、前記案内部に嵌合された運動部材の後端部に導く導
入部とを有する通路とを含むしまり嵌合装置において、
前記通路のうち、それの両端部のうち前記加速装置に近
い端部と前記運動部材の後端部との間の部分に、その通
路を選択的に閉じる通路遮断装置を設けたことを特徴と
するしまり嵌合装置〔請求項1〕。このしまり嵌合装置
によれば、運動部材と加速装置との間に通路遮断装置が
設けられるため、運動部材を実質慣性運動状態で第1部
材に衝突させることが可能となる。また、通路遮断装置
は、運動部材および前記公報に記載の連通路を利用する
ことが不可欠ではない。したがって、このしまり嵌合装
置によれば、その公報に記載の方式とは異なる方式によ
り、運動部材の実質慣性運動を実現可能となる。ところ
で加速装置は普通、圧力気体を運動部材に作用させる状
態と作用させない状態とに切り換わる制御弁を有するよ
うに設計されるため、本項に記載のしまり嵌合装置にお
いては、運動部材から見れば、制御弁と通路遮断装置と
いうように、遮断装置が2重に設けられることになる。
したがって、このしまり嵌合装置によれば、例えば、制
御弁が何らかの理由で故障してしまい、圧力気体を作用
させる位置でロックしてしまった場合でも、通路遮断装
置を制御弁として機能させることが可能となり、よっ
て、しまり嵌合装置の信頼性を向上させることが可能と
なる。なお、このしまり嵌合装置における「2部材」と
は、一方が穴部を有する部材であり、他方がその穴部に
嵌合されるべき嵌合部分を有する部材である。これら2
部材のうち加速されるべき第2部材は、穴部を有する部
材であっても、嵌合部分を有する部材であってもよい。
ところで、第2部材を加速する方式が、本項に記載のし
まり嵌合装置におけるように、第2部材の後端部に圧力
気体を作用させる方式である場合には、第2部材が通路
の案内部に実質的に気密に嵌合されることが必要であ
る。しかし、第2部材の断面が円形等、単純な形状を有
していない場合や、中空部を有する場合には、別の部材
を案内部に嵌合させてその別の部材に圧力気体を作用さ
せて加速するとともに、その別の部材によって第2部材
を加速することが望ましい。このような知見に基づき、
本項に記載のしまり嵌合装置においては、また、「運動
部材」は、第2部材のみから構成したり、第2部材とそ
れとは別の部材であって第2部材と一緒に運動するもの
とから構成することができる。 (2) 前記通路遮断装置が、前記加速装置が前記運動部材
を加速するときには前記通路を開き、その加速開始後で
あって、前記第2部材が前記第1部材に衝突する前に
は、通路を閉じるものである(1) 項に記載のしまり嵌合
装置〔請求項2〕。このしまり嵌合装置においては、圧
力気体による運動部材の加速開始後であって、第2部材
が第1部材に衝突する前に、通路遮断装置により、圧力
気体が運動部材に作用することが止められる。よって、
第2部材は実質慣性運動状態で第1部材に衝突させられ
る。 (3) 前記通路遮断装置が、自らを貫通する回転軸線を有
する弁体がその回転軸線を中心に回転することによって
前記通路を閉じる状態と開く状態とに切り換わる回転弁
を含む(1) または(2) 項に記載のしまり嵌合装置〔請求
項3〕。一般に弁体を回転させることにより通路開閉を
制御する回転弁は、弁体を移動させることにより通路開
閉を制御するスライド弁よりも作動力が小さくて済む。
したがって、本項に記載のしまり嵌合装置によれば、そ
のような特徴を有する回転弁を主体として通路遮断装置
が構成されるため、通路遮断装置の作動速度の高速化お
よび通路遮断装置の小形化を容易に図り得る。なお、こ
のしまり嵌合装置において「回転軸線」は例えば、通路
に対して直角に設定したり、平行に設定することができ
る。 (4) 前記回転弁が、さらに、前記通路の導入部を形成す
る部材の内壁の一部に形成され、前記弁体との接触によ
って通路を閉じる弁座を含み、前記弁体が、前記回転軸
線と同軸に回転可能に設けられた円筒部であって、外周
部に切欠部が形成され、かつ、その外周部のうち切欠部
が形成されていない非切欠部の外周面が前記弁座と接触
可能な面とされた円筒部を含み、それにより、前記回転
弁が、非切欠部が弁座と接触するように弁体が回転させ
られた状態では、通路を閉じるものである(3) 項に記載
のしまり嵌合装置。 (5) 前記弁体が合成樹脂製であることと中空であること
との少なくとも一方を特徴とする(3) または(4) 項に記
載のしまり嵌合装置。弁体を合成樹脂製としたり、中空
として軽量化すれば、弁体の慣性モーメントが小さくな
るので、通路遮断装置の作動力をさらに小さくすること
がより容易となる。 (6) さらに、前記通路内において前記運動部材と前記通
路遮断装置とによって仕切られる空間の圧力が大気圧よ
り低下することを防止する圧力低下防止機構を含む(1)
ないし(5) 項のいずれかに記載のしまり嵌合装置〔請求
項4〕。前記(1) ないし(5) 項に記載のしまり嵌合装置
においては、通路遮断装置が通路を遮断すると、運動部
材の後方空間が遮断される。したがって、その状態で運
動部材が第1部材に接近すると後方空間の容積が増加す
るため、後方空間の圧力が大気圧より低下する可能性が
ある。このように、後方空間の圧力が大気圧よりも低く
なると、運動部材が減速される可能性がある。そこで、
本項に記載のしまり嵌合装置においては、圧力低下防止
装置により、運動部材の後方空間の圧力が大気圧より低
下することが防止される。したがって、このしまり嵌合
装置によれば、運動部材がその後方空間の負圧により減
速されることを防止することができる。 (7) 前記圧力低下防止機構が、(a) 前記通路を形成する
部材に設けられ、その通路内において前記第1部材に衝
突する直前における前記運動部材と前記通路遮断装置と
によって規定される内部空間と大気とを互いに連通させ
る連通路と、(b) その連通路の途中に設けられ、内部空
間への大気の流入は許容するが、内部空間からの圧力気
体の流出は阻止する逆止弁とを含む(6) 項に記載のしま
り嵌合装置〔請求項5〕。このしまり嵌合装置によれ
ば、比較的簡単な構成により圧力低下防止機構を実現で
きるため、圧力低下防止機構の採用に伴うコストアップ
および大形化を容易に回避し得る。
かを図面に基づいて詳細に説明する。
り嵌合装置の側面断面図である。このしまり嵌合装置
は、第1部材としての出力シャフト10に予め加工され
た穴に第2部材としてのトーションバー12を高速で圧
入する装置である。それら出力シャフト10とトーショ
ンバー12との圧入組立体は、自動車のパワーステアリ
ング装置において使用される部品である。しまり嵌合装
置は、ベース14と、出力シャフト10を固定的かつ水
平に保持する第1保持装置16と、トーションバー12
を、第1保持装置16によって保持されている出力シャ
フト10に接近可能かつ水平に保持する第2保持装置1
8とを備えており、さらに、その第2保持装置18によ
って保持されているトーションバー12の運動を制御す
る運動制御装置20を備えている。運動制御装置20
は、加速装置22と通路遮断装置24とを含んでいる。
それら第1保持装置16,第2保持装置18および運動
制御装置20はいずれもベース14に設けられている。
ている。フレーム26は前記ベース14に固定されてい
る。フレーム26には水平方向に延びる穴28が形成さ
れている。その穴28に保持部材としての円筒部材30
が着脱可能に設けられている。その円筒部材30とフレ
ーム26とには着脱制御部材としての一対のピン32が
径方向に着脱可能に設けられている。それら一対のピン
32は円筒部材30とフレーム26とに径方向に同時に
嵌入させられることによって円筒部材30がフレーム2
6から離脱することを阻止する。
装着は次のようにして行われる。すなわち、まず、一対
のピン32を第1保持装置16から取り外し、円筒部材
30をフレーム26から取り外す。次に、その円筒部材
30に出力シャフト10を同軸的に固定する。さらに、
その円筒部材30を出力シャフト10と共に第1保持装
置16に装着し、一対のピン32をフレーム26に装着
して円筒部材30をフレーム26に固定する。
いる。このフレーム34もベース14に固定されてい
る。フレーム34には、第1保持装置16によって保持
される出力シャフト10と同軸的に延びるとともに、第
1保持装置16の側において開口する有底の保持穴36
が形成されている。保持穴36は、トーションバー12
を実質的に気密かつ摺動可能に嵌合することにより、ト
ーションバー12を第1保持装置16により保持されて
いる出力シャフト10に接近可能に保持するものであ
る。保持穴36の底部は、ストッパ部38とされてい
る。このストッパ部38は、トーションバー12を保持
穴36内に装填した場合に、トーションバー12を第2
保持装置18内において正規の位置に位置決めするため
に設けられている。その正規の位置にあるトーションバ
ー12の後端部が図において2点鎖線で示されている。
と制御通路41とが形成されている。これらエア通路4
0および制御通路41は互いに共同して前記保持穴36
とポート42とを互いにつないでいる。ポート42に
は、プラグ44により、チューブ46の一端部が接続さ
れており、ポート42は、そのチューブ46等を介し、
常時エアを大気圧より高圧下に蓄積する高圧エアタンク
48(高圧気体タンクの一例である)と接続されてい
る。エア通路40の途中には、制御弁としてのニードル
弁50が設けられている。このニードル弁50は、フレ
ーム34に摺動可能に嵌合された弁体52を有し、図示
のようにエア通路40を遮断して、高圧エアタンク48
から高圧エア(圧力気体の一例)が制御通路41および
保持穴36内の空間に流入することを阻止する遮断状態
と、エア通路40を開いて高圧エアタンク48から高圧
エアが制御通路41および保持穴36内の空間に流入す
ることを許容する開放状態とに切り換わる。この切換え
は、カム54によって行われる。カム54はフレーム3
4に弁体52の後端部に近接して配置され、そのカム5
4が図示しない駆動装置によって駆動されることによ
り、ニードル弁50が開放状態と遮断状態とに切り換え
られる。
備えている。導管60はフレーム34のうち保持穴36
が開口する部位から延びて、第1保持装置16に保持さ
れている出力シャフト10に至るように配置されてい
る。導管60は、トーションバー12と実質的に気密に
かつ摺動可能に嵌合されることにより、トーションバー
12の運動経路を規制し、トーションバー12がちょう
ど出力シャフト10を目掛けて運動するように案内す
る。
に嵌合させられる端部の外周には、軸方向に延びる溝6
2が形成されている。これにより、トーションバー12
の前端部と出力シャフト10の底部とによって画定され
るエア室が常に大気と連通し、トーションバー12が出
力シャフト10に接近してそのエア室の容積が減少すれ
ば、そのエア室について排気が行われ、エアの圧縮、す
なわち、トーションバー12の前方における圧力である
前方圧(高圧エアタンク48の供給圧に対する背圧)の
上昇が抑制される。その結果、トーションバー12が前
進してその前方におけるエア室の容積が減少するにもか
かわらず、トーションバー12の前方圧がほぼ大気圧に
維持される。
れている。回転弁66は、(a) 自らを貫通する回転軸線
ARを有する弁体67と、(b) 前記フレーム34のうち
制御通路41を形成する部分の内壁の一部に形成され、
弁体67との接触によって制御通路41を閉じる弁座6
8とを含むように構成されている。弁体67は、回転軸
線ARと同軸に回転可能に設けられた円筒部により構成
されている。その円筒部の外周部には切欠部が形成され
ており、その外周部のうち切欠部が形成されていない非
切欠部の外周面が弁座68と接触可能な面とされてい
る。
線ARが、図1に示すように、制御通路41の延びる方
向に対して直角に設定されている。さらに、切欠部が、
図2に示すように、円筒部を、それの中心軸74からず
れた位置においてその中心軸74と平行に延びる一平面
で切断することによって形成されている。
に示すように、非切欠部が弁座68と接触しないように
弁体67が回転させられた状態では、制御通路41を開
く一方、接触するように弁体67が回転させられた状態
では、制御通路41を閉じる。
ータ78によって行われる。モータ78は、弁体67と
同軸的に連結されている。
制御される。モータ制御装置80は、CPU,ROMお
よびRAMを含むコンピュータを主体として構成されて
いる。モータ制御装置80は、概略的に説明すれば、ニ
ードル弁50を遮断状態から開放状態に切り換えてトー
ションバー12の加速を開始する加速開始指令が前記駆
動装置に入力されてからの経過時間を計測し、その経過
時間によって回転弁66を開放状態から遮断状態に切り
換えるために、モータ78に信号を出力する。
タにより実行される回転弁制御プログラムをフローチャ
ートで示したものである。まず、ステップS1(以下、
単に「S1」と表現する。他のステップについても同
じ)において加速開始指令が駆動装置に入力されるのが
待たれる。その加速開始指令が入力されたならば、S2
において加速開始指令が入力されたときからの経過時間
t1 が測定される。S3において、その測定された経過
時間t1 が設定時間T1 以上であるか否かが判定され
る。設定時間T1 は、加速開始指令が入力されたときか
ら、しまり嵌合が開始される直前までに経過すると予想
される時間の長さとされている。また、設定時間T
1 は、モータ制御装置80がモータ78に信号を供給し
てから回転弁66が開放状態から遮断状態に切り換わる
際のおくれ時間を考慮して設定されている。経過時間t
1 が設定時間T1 より短い場合はS3の判定がNOとな
り、S2において再び経過時間t1 が測定される。S2
とS3の実行が繰り返された結果、経過時間t1 が設定
時間T1 以上となれば、S3の判定がYESとなり、S
4において、予め開放状態とされている回転弁66を遮
断状態に切り換える回転弁遮断信号がモータ78に出力
される。次にS5において、回転弁66が遮断状態に切
り換えられたときからの経過時間t2 が測定され、S6
においてその測定された経過時間t2 が設定時間T2 以
上であるか否かが判定される。設定時間T2 は、回転弁
66が遮断状態に切り換えられたときからニードル弁5
0が遮断状態に戻されるときまでに経過すると予想され
る時間の長さとされている。経過時間t 2 が設定時間T
2 よりも短い場合はS6の判定がNOとなり、S5に戻
る。S5とS6の実行が繰り返された結果、経過時間t
2 が設定時間T2 以上となれば、S6の判定がYESと
なり、S7において回転弁66を開放状態に切り換える
回転弁開放信号がモータ78に出力される。以上で本プ
ログラムの実行が終了する。
御通路41を遮断して圧力気体がトーションバー12に
作用することを止めることができる。言い換えれば、ト
ーションバー12を直接利用することなく、圧力気体に
よるトーションバー12の加速を止めることができるの
である。
態においては、第1保持装置16が「保持装置」を構成
し、エア通路40と、高圧エアタンク48と、ニードル
弁50と、カム54と、図示しない駆動装置とが互いに
共同して加速装置22を構成し、この加速装置22が
「加速装置」を構成しているのである。また、導管60
と保持穴36とが互いに共同して「通路」のうち「案内
部」を構成し、制御通路41が「通路」のうち「導入
部」を構成しているのである。また、回転弁66と、モ
ータ78と、モータ制御装置80とが互いに共同して通
路遮断装置24を構成し、この通路遮断装置24が「通
路遮断装置」を構成しているのである。
合装置を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形
態と基本的な構成が共通するため、共通の要素について
は同じ符号を用いることによって詳細な説明を省略し、
異なる要素についてのみ詳細に説明する。
す。本実施形態においては、第2保持装置18のフレー
ム34に連通路100が形成されている。この連通路1
00は、保持穴36内の内部空間と大気とを互いに常時
連通させる。連通路100の、保持穴36内における開
口部はトーションバー12が初期位置にあるときにはト
ーションバー12によって遮断されているが、トーショ
ンバー12が出力シャフト10に衝突するときまでには
開放される。ただし、連通路100をそのように配置す
ることは本発明を実施するために不可欠なことではな
く、連通路100のその開口部は、トーションバー12
が初期位置から出力シャフト10に向かって前進して出
力シャフト10に衝突するまでの期間のいずれの時期に
おいても、トーションバー12によって遮断されない位
置に配置することが可能である。
られている。逆止弁102は、保持穴36内の内部空間
からの圧力気体の流出は阻止するが、その内部空間への
大気の流入は許容する。
ョンバー12の後方空間104、すなわち、導管60お
よび保持穴36内の空間のうちトーションバー12の後
端部と回転弁66とにより規定される空間は大気から遮
断されている。この後方空間104の容積は、トーショ
ンバー12が前進させられるにつれて増加する。そのた
め、連通路100がないと、その容積増加によって後方
空間104に負圧が発生し、その負圧によってトーショ
ンバー12の前進が阻害される可能性がある。一方、連
通路100を設けただけでは、トーションバー12が十
分に加速させられないうちに、後方空間104が連通路
100によって大気に連通させられ、加速装置22から
後方空間104に供給された高圧エアが連通路100を
経て大気に放出されてしまう。そこで、本実施形態にお
いては、連通路100の途中に逆止弁102が設けられ
ている。その結果、トーションバー12を加速させるこ
とが必要である場合には、逆止弁102により、加速装
置22から後方空間104に供給された高圧エアが大気
に放出されることが防止され、一方、後方空間104に
負圧が発生しようとすると、逆止弁102が開いて、大
気が後方空間104に流入し、それにより、後方空間1
04の負圧発生が抑制されている。
態においては、連通路100とチェック弁102とが互
いに共同して「圧力低下防止機構」を構成しているので
ある。
合装置について説明する。ただし、本実施形態も、第1
実施形態と基本的な構成が共通するため、共通の要素に
ついては同じ符号を用いることによって詳細な説明を省
略し、異なる要素についてのみ詳細に説明する。
を簡略化して示したものである。このしまり嵌合装置
は、第1部材106に筒状の第2部材108を圧入する
装置である。本実施形態は、第2保持装置18の保持穴
36に、第2部材108がそれの外周面において摺動可
能に嵌合されている点で第1実施形態と共通する。しか
し、第1実施形態とは異なり、本実施形態における第2
部材108は筒状とされている。このため、第1実施形
態と同じ構成を採用するのみでは、加速装置22が保持
穴36内に高圧エアを供給しても、高圧エアが第2部材
108の後方空間から前方空間へ流出してしまい、よっ
て、後方空間を昇圧して第2部材108を加速すること
ができない。
2部材108の後方に、第2部材108と一緒に運動し
て第2部材108を加速させる加速部材110を配置し
た構成となっている。加速部材110は、それの外周面
において保持穴36と実質的に気密にかつ摺動可能に嵌
合されるとともに、加速部材110の前方空間と後方空
間とを互いに連通させる穴部を有しない形状とされてい
る。加速部材110は、加速部材110の両端部のうち
第1部材106に近い前端部において、第2部材108
の両端部のうち第1部材106から遠い後端部と接触さ
せられている。したがって、本実施形態においては加速
装置22が保持穴36内に高圧エアを供給すると、後方
空間が昇圧されて加速部材110が加速され、その結
果、その加速部材110によって第2部材108が加速
される。
態においては、加速部材110が「別の部材」を構成
し、その加速部材110と第2部材108とが互いに共
同して「運動部材」を構成しているのである。
に基づいて詳細に説明したが、これらの他にも、特許請
求の範囲を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種
々の変形、改良を施した形態で本発明を実施することが
できるのはもちろんである。
示す側面断面図である。
して詳しく示す正面図と斜視図である。
ROMに記憶されている回転弁制御プログラムを示すフ
ローチャートである。
示す側面断面図である。
示す側面断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】互いにしまり嵌合させられるべき2部材の
一方である第1部材を保持する保持装置と、 前記2部材の他方である第2部材とそれと一緒に運動す
る別の部材とのうち少なくとも第2部材を有する運動部
材の両端部のうち、前記保持装置に保持された第1部材
から遠い端部である後端部に圧力気体を作用させること
により、運動部材を第1部材に向かって加速し、それに
より、それら第2部材と第1部材とを衝突により互いに
しまり嵌合させる加速装置と、 それら保持装置と加速装置との間に設けられた通路であ
って、(a) 前記運動部材と実質的に気密にかつ前記しま
り嵌合の方向に移動可能に嵌合されることにより、運動
部材を前記保持装置に保持された第1部材にしまり嵌合
の方向において接近可能に案内する案内部と、(b) 前記
圧力気体を前記加速装置から、前記案内部に嵌合された
運動部材の後端部に導く導入部とを有する通路とを含む
しまり嵌合装置において、 前記通路のうち、それの両端部のうち前記加速装置に近
い端部と前記運動部材の後端部との間の部分に、その通
路を選択的に閉じる通路遮断装置を設けたことを特徴と
するしまり嵌合装置。 - 【請求項2】前記通路遮断装置が、前記加速装置が前記
運動部材を加速するときには前記通路を開き、その加速
開始後であって、前記第2部材が前記第1部材に衝突す
る前には、通路を閉じるものである請求項1に記載のし
まり嵌合装置。 - 【請求項3】前記通路遮断装置が、自らを貫通する回転
軸線を有する弁体がその回転軸線を中心に回転すること
によって前記通路を閉じる状態と開く状態とに切り換わ
る回転弁を含む請求項1または2に記載のしまり嵌合装
置。 - 【請求項4】さらに、前記通路内において前記運動部材
と前記通路遮断装置とによって仕切られる空間の圧力が
大気圧より低下することを防止する圧力低下防止機構を
含む請求項1ないし3のいずれかに記載のしまり嵌合装
置。 - 【請求項5】前記圧力低下防止機構が、(a) 前記通路を
形成する部材に設けられ、その通路内において前記第1
部材に衝突する直前における前記運動部材と前記通路遮
断装置とによって規定される内部空間と大気とを互いに
連通させる連通路と、(b) その連通路の途中に設けら
れ、内部空間への大気の流入は許容するが、内部空間か
らの圧力気体の流出は阻止する逆止弁とを含む請求項4
に記載のしまり嵌合装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23818698A JP3557909B2 (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | しまり嵌合装置 |
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JP23818698A JP3557909B2 (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | しまり嵌合装置 |
Publications (2)
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JP2000061743A true JP2000061743A (ja) | 2000-02-29 |
JP3557909B2 JP3557909B2 (ja) | 2004-08-25 |
Family
ID=17026454
Family Applications (1)
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JP23818698A Expired - Fee Related JP3557909B2 (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | しまり嵌合装置 |
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JP (1) | JP3557909B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108857316A (zh) * | 2018-07-24 | 2018-11-23 | 安庆市吉安汽车零件锻轧有限公司 | 一种汽车零件生产用多功能套接装置 |
CN109551208A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-04-02 | 浙江奥德华汽配有限公司 | 一种便于维护的离合器弹簧装配工装 |
CN112247528A (zh) * | 2020-10-22 | 2021-01-22 | 湖南工学院 | 一种电动转向器扭力杆压装工装 |
-
1998
- 1998-08-25 JP JP23818698A patent/JP3557909B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN109551208A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-04-02 | 浙江奥德华汽配有限公司 | 一种便于维护的离合器弹簧装配工装 |
CN109551208B (zh) * | 2018-12-27 | 2020-11-27 | 浙江奥德华汽配有限公司 | 一种便于维护的离合器弹簧装配工装 |
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