JP2000061629A - アルミニウム材ろう付け用フラックスの塗布方法 - Google Patents

アルミニウム材ろう付け用フラックスの塗布方法

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JP2000061629A
JP2000061629A JP10239175A JP23917598A JP2000061629A JP 2000061629 A JP2000061629 A JP 2000061629A JP 10239175 A JP10239175 A JP 10239175A JP 23917598 A JP23917598 A JP 23917598A JP 2000061629 A JP2000061629 A JP 2000061629A
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JP
Japan
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flux
coating
aluminum material
brazing
synthetic resin
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Tatsuya Fujiyoshi
達也 藤吉
Makoto Kono
誠 河野
Ryoji Matsunami
亮二 松波
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラックスを塗布必要箇所にのみ塗布するこ
とができると共に、塗布必要箇所にろう付けに必要なフ
ラックスの量を安定して保持することができ、以てろう
付け部位の信頼性の向上を図ることができること。 【解決手段】 弗化物系フラックスを、常温で流動性を
有しかつろう付温度未満の温度で昇華する合成樹脂中
に、40〜70重量%均一に分散混合して塗布材2を構
成し、この塗布材2を走行する塗布ベルト1a,1bに
塗布すると共に、この塗布ベルト1a,1bからアルミ
ニウム材8の表面に転写させる。塗布材2は高粘性を有
しており、転写部位に安定して保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アルミニウム又
はアルミニウム合金(以下、これらを総称してアルミニ
ウム材とする)同士をろう付けして、各種製品(例え
ば、ラジエータやコンデンサ等)を製造する場合に採用
されるアルミニウム材ろう付け用フラックスの塗布方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、アルミニウム材製の熱交換器を
製造する場合、アルミニウム材製の伝熱管と、アルミニ
ウム材製の放熱フィンとを組み合わせた状態で、これら
伝熱管とフィンとを加熱炉中で加熱し、予め伝熱管とフ
ィンとの当接面間に介在させたろう材(Siを5〜16
%含むアルミニウム合金)を溶融させ、このろう材によ
って伝熱管とフィンとをろう付けするようにしている。
【0003】このろう付作業の際、伝熱管やフィンを構
成しているアルミニウム材の表面の酸化膜を破壊して、
伝熱管とフィンとのろう付けが良好に行われるようにす
るため、ろう付部に弗化物系フラックスを塗布する。
【0004】この種の弗化物系フラックスとしては、6
5.6〜99.9%のKAlF4と34.4〜0.1%
のK3AlF6とからなるものがあり、『 NOCOLO
KFLUX 』(商品名)として一般に市販されてい
る。
【0005】そしてこのフラックスの塗布方法として
は、特開平1ー143796号公報、及び特開平3ー2
75272号公報に開示されている。
【0006】すなわち特開平1ー143796号公報に
は、水に比べて粘性が大きく、しかも温度上昇に伴って
昇華するポリブテンを分散媒として使用することによっ
て、フラックスを必要部分にのみ塗布できるようにした
ことが開示されており、また特開平3ー275272号
公報には、ポリブテンを分散媒として使用したフラック
スを、走行する塗布ベルトに塗布すると共に、この塗布
ベルトからアルミニウム材の表面に転写することによっ
て、例えばアルミニウム材製の熱交換器を工業的に能率
良く製造することができたことが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
公報には、ポリブテン中のフラックス添加量と、そのフ
ラックスの塗布手段との相関関係についての具体的な開
示が無い。すなわち、前者公報には、ポリブテン中のフ
ラックス添加量についての開示のみでその塗布手段につ
いての開示が無く、また後者公報には、フラックスの塗
布手段についての開示のみでポリブテン中のフラックス
添加量についての開示が無い。
【0008】ところで、ポリブテン中にフラックスを添
加した塗布材は、フラックスの添加量が増すと粘度が増
大する。したがって、フラックスの低添加量の塗布材
は、低粘度であるが故に塗布手段としてスプレー法ある
いは浸漬法の適用が可能であるが、塗布ベルトを用いた
転写法には不向きであり、他方フラックスの高添加量の
塗布材は、高粘度であるが故に塗布手段として塗布ベル
トを用いた転写法の適用が可能であるが、スプレー法あ
るいは浸漬法には不向きである。
【0009】このように、およそアルミニウム材ろう付
け用フラックスの塗布方法においては、ポリブテン中の
フラックス添加量と、そのフラックスの塗布手段との間
に密接な相関関係がある。
【0010】そして本発明者は、加えてフラックスの塗
布必要箇所が多くは突部の頂部で、狭小面積部位であ
り、このためフラックスを添加した塗布材には塗布後該
狭小面積部位に安定して保持できるだけの高粘性が要求
される、と言う新たな知見を得てこの発明を完成したも
のである。
【0011】そこで、この発明は、フラックスを塗布必
要箇所にのみ塗布することができると共に、前記塗布必
要箇所にろう付けに必要なフラックスの量を安定して保
持することができ、以てろう付け部位の信頼性の向上を
図ることができるアルミニウム材ろう付け用フラックス
の塗布方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、弗化物系フラックスを、常温で
流動性を有しかつろう付温度未満の温度で昇華する合成
樹脂中に、40〜70重量%均一に分散混合し、このも
のを走行する塗布ベルトに塗布すると共に、この塗布ベ
ルトからアルミニウム材の表面に転写させることを特徴
とする。
【0013】このため請求項1の発明では、フラックス
を添加した合成樹脂は、高粘度を有し、このため流失を
伴うことなく塗布ベルト上及びアルミニウム材の表面の
転写部位に安定して保持される。
【0014】また、合成樹脂中のフラックス添加量が多
いため、少ない転写量でろう付けに必要なフラックスの
量を確保することができると共に、その分転写部位の合
成樹脂の量を一層少なくしてろう付け前の昇華工程にお
ける合成樹脂の昇華スピードを速めることができる。
【0015】また、フラックスを添加した合成樹脂を、
塗布ベルトからアルミニウム材の表面に転写させるよう
にしたので、その転写部位が必然的に、組み付け時にア
ルミニウム材同士が接触するアルミニウム材の突部の頂
部となり、これによりフラックスを塗布必要箇所にのみ
塗布することができる。
【0016】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のアルミニウム材ろう付け用フラックスの塗布方法であ
って、前記塗布ベルトの少なくともアルミニウム材と対
応する側の表面が、前記転写時に前記アルミニウム材で
押されて撓みを生じる弾性材で構成されていることを特
徴とする。
【0017】このため請求項2の発明では、転写時に塗
布ベルト側が撓んでアルミニウム材の転写部位を覆うよ
うにするので、フラックスを添加した合成樹脂を塗布ベ
ルト上からアルミニウム材の転写部位へ確実に転写する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0019】図1は、この発明の一実施形態としてのア
ルミニウム材ろう付け用フラックスの塗布方法を実施す
る塗布装置を示す。この塗布方法によれば、前記塗布装
置により、合成樹脂中にフラックスを分散混合してなる
塗布材を、走行する塗布ベルトに塗布すると共に、この
塗布ベルトからアルミニウム材の表面に転写させるよう
にした。
【0020】この塗布装置は、上側に位置する一対の案
内ロール3a,3bに掛け渡された無端状の塗布ベルト
1aと、一対の案内ロール3a,3bに対向させて下側
に配置した一対の案内ロール4a,4bに掛け渡された
無端状の塗布ベルト1bと、案内ロール3aの上側に配
置された一対の供給ロール5a,5bと、案内ロール4
bの下側に配置された一対の供給ロール6a,6bと、
各塗布ベルト1a,1bの内側に配置されそれぞれ塗布
ベルト1aの下側部分及び塗布ベルト1bの上側部分を
下方及び上方に押圧して塗布ベルト1a,1b間の間隔
を調整する高さ調整板7,7とを備えて大略構成されて
いる。このとき一対の供給ロール5a,5b間及び6
a,6b間の各上部に貯留部5c及び6cが形成されて
おり、この貯留部5c及び6cに塗布材2が貯留される
ようになっている。
【0021】そしてこの塗布装置によれば、図1に示す
矢印方向に一対の案内ロール3a,3b及び4a,4
b、及び一対の供給ロール5a,5b及び6a,6bが
回転することによって、塗布ベルト1a及び1bが同方
向に走行すると共に、各貯留部5c及び6cの塗布材2
が各供給ロール5b及び6aのロール上面に薄層状とな
って供給される。この供給された薄層状の塗布材2は、
各供給ロール5b及び6aからそれぞれ走行する塗布ベ
ルト1a及び1b上に塗布され、さらに各塗布ベルト1
a及び1bからそれぞれ塗布ベルト1a,1b間に挟ま
れて搬送されるアルミニウム材(図1では熱交換器のフ
ィン8を例示した)の上面及び下面に転写される。な
お、この塗布装置は、塗布材2をアルミニウム材の上面
または下面の一側面にのみ塗布する場合は、各貯留部5
c及び6cの内アルミニウム材の塗布面に対応するいず
れか一方の貯留部5c(または6c)に塗布材2を貯留
して駆動する。
【0022】このように塗布材2を塗布ベルト1a(1
b)からアルミニウム材の表面に転写させるようにした
本実施形態の塗布方法によれば、その転写部位が必然的
に、組み付け時にアルミニウム材同士が接触するアルミ
ニウム材の突部の頂部となり、これによりフラックスを
塗布必要箇所にのみ塗布することができる。
【0023】また塗布材2は、65.6〜99.9%の
KAlF4と34.4〜0.1%のK3AlF6とからな
る弗化物系フラックスを、常温で流動性を有しかつろう
付温度未満の温度で昇華する合成樹脂中に、40〜70
重量%均一に分散混合して構成される。
【0024】このとき弗化物系フラックスは、『 NO
COLOK FLUX 』(商品名)として一般に市販
されているものが使用される。
【0025】また、合成樹脂は、常温で流動性を有し、
かつろう付温度(約600℃)未満の温度で解重合して
完全に昇華する、例えばポリブテンや、アクリル酸ブチ
ル等のアクリル酸系樹脂が用いられる。例えばポリブテ
ンは、平均分子量が200〜2500のものを使用する
ことができ、450℃でほぼ100%昇華して残査を残
すことがない。
【0026】また、合成樹脂中へのフラックスの添加量
を40〜70重量%としたのは、この添加範囲で、流失
を伴うことなく塗布ベルト1a(1b)上及びアルミニ
ウム材(フィン8)の表面の転写部位に安定して保持す
ることができる粘性を有し、かつ少ない転写量でろう付
けに必要なフラックスの量を確保することができる塗布
材2が得られるからである。
【0027】すなわち、図2は、平均分子量1000の
ポリブテン中に、濃度を変えてフラックスを添加したと
きの、フラックス濃度(wt.%)と動粘度(cSt.
40℃)との関係を示しており、フラックス濃度が高く
なるにつれて動粘度が増大し、フラックス濃度40w
t.%で、動粘度100000cSt.(40℃)を得
ることができる。なお、フラックス濃度が50wt.%
を越えて高動粘度となる場合でも、攪拌羽を備えた電動
攪拌器を用いることにより、フラックスを合成樹脂中に
容易に均一分散させることができる。
【0028】この動粘度100000cSt.(40
℃)の塗布材2は、流失を伴うことなく、供給ロール5
a,5b,6a,6bのロール表面に薄層を形成するこ
とができると共に、塗布ベルト1a,1b上に塗布する
ことができ、これによりアルミニウム材の表面に良好に
転写することができて、総じて前述した塗布装置を良好
に運転することができる。
【0029】また、この塗布材2は、その高粘性である
が故に転写後アルミニウム材の転写部位に安定して保持
することができる。例えば、図7(a),(b)に示す
熱交換器をろう付けにより製造する場合、伝熱管9を構
成するクラッド板12,12同士が接触する一方のクラ
ッド板12の外周ビード12a及び中央ビード12b
(図5(a),(b),(c)参照)、及び組み付け状
態で伝熱管9に接触するフィン8の頂部,さらには組み
付け状態で伝熱管9に接触する座板11の接触部分に塗
布材2を塗布する必要があるが、特に塗布面積の狭小な
外周ビード12a,中央ビード12b,及びフィン8の
頂部においてですら転写後の塗布材2を流失を伴うこと
なく安定して保持することができる。なお、図5(a)
中、符号12cは、伝熱管9内の冷媒の流れを乱すよう
に機能する楕円ビードである。
【0030】また、図3は、平均分子量1000のポリ
ブテン中に、濃度を変えてフラックスを添加したとき
の、本実施形態におけるフラックス濃度(wt.%)と
フラックス塗布量(g/m2)との関係を示しており、
フラックス濃度が高くなるにつれてフラックス塗布量が
増大する。
【0031】また、図4は、このときのフラックス塗布
量と、ろう付け後の熱交換器の耐圧強度及び放熱性能と
の関係を示す。
【0032】この熱交換器は、図7(a),(b)に示
すように伝熱管9,フィン8,座板11を組み付けて互
いにろう付けして製造されたものである。このとき伝熱
管9は、JIS4343材(皮材)ーJIS3003材
(芯材)ーJIS4343材(皮材)でクラッド率10
%のクラッド板で構成されており、フィン8は、JIS
3003材に1.5%のZnを添加した板材で構成され
ており、さらに座板11は、JIS4343材(皮材)
ーJIS3003材(芯材)ーJIS4343材(皮
材)でクラッド率10%のクラッド板で構成されてお
り、かつろう付条件は、N2ガス雰囲気中で、150℃
で3分間予熱した後600℃で3分間加熱してろう付け
するようにした。
【0033】また耐圧強度は、熱交換器内部に圧力を負
荷したときに該圧力の外部洩れを生じるのに要した圧力
で示し、放熱性能は、フラックス濃度75%の塗布材を
用いたものを100としたときの比較で示した。評価
は、耐圧強度及び放熱性能を含めた熱交換器の総合評価
で、◎が優良、○が良、△が可、×が不可を示し、かつ
耐圧強度の場合は、3.5Mpa以上を良好と判断し
た。
【0034】図4から解るように、フラックス濃度が4
0〜70重量%の本実施形態の塗布方法を採用した熱交
換器は、いずれも「良」以上の評価を得たが、フラック
ス濃度が35重量%(比較例1),75重量%(比較例
2)の比較例としての塗布方法を採用した熱交換器は、
いずれも「可」以下の評価を得た。
【0035】比較例1の場合は、「不可」の評価となっ
たが、これはフラックス濃度が低いために塗布材が低動
粘度となり、もともとフラックス塗布量が少ない(1.
8g/m2)上に、塗布材の転写部位からの流失も加わ
って、伝熱管9とフィン8との接合部のフィレット形成
が不十分となり、これにより放熱性能が低下したことに
よる。
【0036】また、比較例2の場合は、耐圧強度が良好
にも拘わらず「可」の評価となったが、これはフラック
ス濃度が高いためにろう付後フラックス残査が多くな
り、これにより外観上好ましくないばかりか、通気抵抗
が増大して放熱性能を低下させるためである。
【0037】以上の根拠に基づいて本実施形態の塗布材
2は、合成樹脂中へのフラックスの添加量を40〜70
重量%として構成したが、より好ましくは合成樹脂中へ
のフラックスの添加量を50〜70重量%として構成す
る。これにより塗布材2は、下限フラックス濃度(50
重量%)における動粘度及びフラックス塗布量が増大し
て、ろう付部位の信頼性を一層向上させることができ
る。
【0038】図6は、他の実施形態としてのアルミニウ
ム材ろう付け用フラックスの塗布方法を実施できる塗布
装置を示す。
【0039】すなわち、この塗布方法は、塗布ベルトの
少なくともアルミニウム材と対応する側の表面が、転写
時にアルミニウム材で押されて撓みを生じる弾性材で構
成される。このためこの塗布方法を実施できる塗布装置
は、塗布ベルト1a,1bが、例えば耐油性ゴム材で構
成される点が異なるのみで、他の構成は前述した塗布装
置と同様に構成される。
【0040】そしてこの塗布方法によれば、転写時に塗
布ベルト側が撓んでアルミニウム材の転写部位を覆うよ
うにするので、フラックスを添加した合成樹脂を塗布ベ
ルト上からアルミニウム材の転写部位へ確実に転写する
ことができる。
【0041】すなわち、図6に示すように、アルミニウ
ム材がフィン8のときは、転写時に塗布ベルト1a,1
bがフィン8の頂部8aで押されて頂部8aに相応する
窪み部1cを生じて撓み、これによってフィン8の頂部
8aが窪み部1cで覆われる。このため各塗布ベルト1
a,1bに塗布された塗布材2は、窪み部1cと頂部8
aとの間に位置して頂部8aに充分に接触することがで
き、これにより狭小面積の頂部8aにも拘わらず該頂部
8aに確実に転写される。
【0042】また、いずれの実施形態においても塗布材
2が、合成樹脂中のフラックス添加量を多くして構成さ
れているため、少ない転写量でろう付けに必要なフラッ
クスの量を確保することができると共に、その分転写部
位の合成樹脂の量を一層少なくしてろう付け前の昇華工
程における合成樹脂の昇華スピードを速めることがで
き、これにより省エネルギーを図ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、弗化物系フラックスを添加した合成樹脂を
塗布ベルトからアルミニウム材の表面に転写させるよう
にしたのでフラックスを塗布必要箇所にのみ塗布するこ
とができると共に、合成樹脂中のフラックス添加量を多
くして高粘性にしたので前記塗布必要箇所にろう付けに
必要なフラックスの量を安定して保持することができ、
以てろう付け部位の信頼性の向上を図ることができる。
【0044】その上、請求項1の発明によれば、合成樹
脂中のフラックス添加量を多くしたので、少ない転写量
でろう付けに必要なフラックスの量を確保することがで
きると共に、その分転写部位の合成樹脂の量を一層少な
くしてろう付け前の昇華工程における合成樹脂の昇華ス
ピードを速めることができ、これにより省エネルギーを
図ることができる。
【0045】また、請求項2の発明によれば、塗布ベル
トの少なくともアルミニウム材と対応する側の表面を、
転写時にアルミニウム材で押されて撓みを生じる弾性材
で構成したので、転写時に塗布ベルト側が撓んでアルミ
ニウム材の転写部位を覆うようにして、フラックスを添
加した合成樹脂を、塗布ベルト上からアルミニウム材の
転写部位へ確実に転写することができ、これによりろう
付け部位の信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのアルミニウム材ろ
う付け用フラックスの塗布方法を実施するための塗布装
置の概略図である。
【図2】合成樹脂中のフラックス濃度と、フラックスを
添加した合成樹脂の動粘度との関係を示すグラフであ
る。
【図3】合成樹脂中のフラックス濃度と、フラックス塗
布量との関係を示すグラフである。
【図4】ろう付け後の熱交換器の性能と、合成樹脂中の
フラックス濃度及びフラックス塗布量との関係を示す表
である。
【図5】熱交換器の伝熱管を構成するクラッド板を示
し、(a)はその平面図、(b)は(a)のVbーVb
線に沿う断面図、(c)は(a)のVcーVc線に沿う
断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態としてのアルミニウム材
ろう付け用フラックスの塗布方法を実施するための塗布
装置の部分概略図である。
【図7】熱交換器を示し、(a)はその一部省略した正
面図、(b)はその一部省略した側面図である。
【符号の説明】
1a,1b 塗布ベルト 2 塗布材(フラックスを添加した合成樹脂) 8 フィン(アルミニウム材) 12 クラッド板(アルミニウム材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松波 亮二 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 Fターム(参考) 4F040 AA17 AA31 AB20 BA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弗化物系フラックスを、常温で流動性を
    有しかつろう付温度未満の温度で昇華する合成樹脂中
    に、40〜70重量%均一に分散混合し、このものを走
    行する塗布ベルトに塗布すると共に、この塗布ベルトか
    らアルミニウム材の表面に転写させることを特徴とする
    アルミニウム材ろう付け用フラックスの塗布方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアルミニウム材ろう付
    け用フラックスの塗布方法であって、 前記塗布ベルトの少なくともアルミニウム材と対応する
    側の表面が、前記転写時に前記アルミニウム材で押され
    て撓みを生じる弾性材で構成されていることを特徴とす
    るアルミニウム材ろう付け用フラックスの塗布方法。
JP10239175A 1998-07-29 1998-08-25 アルミニウム材ろう付け用フラックスの塗布方法 Pending JP2000061629A (ja)

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