JP2000060898A

JP2000060898A - おむつ

Info

Publication number: JP2000060898A
Application number: JP10237266A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Kitagawa; 安洋北川
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-08-24
Filing date: 1998-08-24
Publication date: 2000-02-29

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、着用者が大便をしても該着用者の
尻等の身体に大便が付着しにくいおむつを提供すること
を課題とする。【解決手段】おむつ本体１の内面側に、大便を収容す
る収容部７が設けられ、且つ該収容部７に連通する開口
部８が形成されたおむつを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、赤ちゃんや寝たき
りの人等の着用者に使用されるおむつに関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
おむつについては種々の考案がなされているが、一般的
には、尿等が外部に漏れないように液不透過性の外側シ
ートと、液透過性の内側シートと、両シート間に介装さ
れた吸収体とからなる。

【０００３】かかるおむつは、赤ちゃん等の着用者の股
間に内側シートを当てて着用され、尿や大便を外部に漏
らさないようになっている。

【０００４】ところで、従来のおむつは、尿等の液体に
ついてはシート間に介装された吸収体に吸収され、更
に、吸収体や内側シートの改良により、吸収された尿等
の液体が逆流して尻等の身体を濡らさない工夫がなされ
ているが、大便については、吸収体に殆ど吸収されるこ
とはできない。

【０００５】従って、着用者が大便をした場合には、尻
等の身体に大便が広範囲に付着し、おむつを交換する際
等に付着した大便を拭き取る作業が必要となる。

【０００６】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、着用者が大便をしても尻等の身体に大便が付着しに
くいおむつを提供することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたもので、その課題を解決する手段
は、おむつ本体１の内面側に、大便を収容する収容部７
が設けられ、且つ該収容部７に連通する開口部８が形成
されていることにある。

【０００８】上記構成からなるおむつは、着用者の肛門
に開口部８が一致するようにして着用者の股間に着用さ
れて使用される。そして、着用者が大便をした場合に
は、開口部８を通じて収容部７内に大便が収容されるの
で、従来のおむつのように着用者の尻等の身体に大便が
広範囲に付着することを防止できる。

【０００９】さらに、請求項２記載のように、前記開口
部８の周囲に、尻等の身体に貼着可能な粘着部１１が設
けられていれば、おむつを着用した際に、肛門の周囲の
尻等の身体に粘着部１１が貼着し、従って、着用者が動
いたりしても、収容部７の開口部８が肛門から位置ずれ
することを防止できる。よって、大便は確実に開口部８
を通じて収容部７内に収容され、又、粘着部１１によっ
て開口部８の周囲が身体に密着状態となっているので、
一旦収容部７に収容された大便が開口部８から逆流して
も身体の広範囲に拡がる虞がない。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るおむつの実施
形態について図面を参照しつつ説明する。図１及び図２
に於いて、１は、外側シート２と内側シート３の間に吸
収体５が介装された所定形状のおむつ本体を示す。該お
むつ本体１には、大便を収容可能な収容部７が設けられ
ている。

【００１１】具体的には、外側シート２は、尿等が漏れ
ないような材質、例えば、液不透過性で且つ通気性を有
する樹脂シート等によって構成されている。内側シート
３は、着用者の肌に直接接触し、且つ尿等を吸収体５に
透過させる必要があるので、肌に優しく且つ液透過性の
材質、例えば、目付け１５〜２５ｇ／ｍ２の不織布等に
よって構成されている。

【００１２】吸収体５は、尿等の液体を十分に吸収でき
る材質、例えば、粉砕パルプ又は粉砕パルプと高吸水性
ポリマー等の混合物等によって構成されている。

【００１３】大便を収容可能な収容部７は、おむつ本体
１の内面側であって、尻の肛門付近を中心として設けら
れている。

【００１４】収容部７は、おむつ本体１の外側シート２
と吸収体５の間に、開口部８（例えば、円形状に形成さ
れた開口部８）が設けられたシート体１０の周縁を、外
側シート２の内面に接着又は溶着等の手段により固着す
ることにより形成されている。即ち、該シート体１０と
外側シート２で包囲された部分が収容部７とされてい
る。

【００１５】さらに、吸収体５及び内側シート３には、
前記シート体１０の開口部８に連通する貫通孔４（開口
部８に相当する）が設けられている。尚、おむつを付け
た際に、尻の肛門付近に位置するように開口部８は設け
られている。

【００１６】かかるシート体１０としては、液透過性又
は液不透過性の何れの材質のシートを用いてもよい。

【００１７】また、収容部７の大きさは特に限定される
ものではないが、少なくとも一度の排泄に伴う大便が収
容できる程度の容積にするのが好ましい。

【００１８】さらに、開口部８の大きさ及び形状につい
ても特に限定されるものではないが、余りに大きいと収
容部７に収容された大便が開口部８から逆流して尻等の
身体に広範囲に付着するので好ましくなく、一方、余り
に小さすぎては大便を収容部７内に円滑に通過させるこ
とが困難となる。これらを考慮すると、開口部８の大き
さは、肛門よりも少し大きい程度、具体的には、直径３
ｃｍ〜６ｃｍ程度が好ましい。

【００１９】また、前記内側シート３の内面であって、
開口部８の周囲には、尻等の身体に貼着可能な粘着部１
１が設けられている。かかる粘着部１１としては、ドー
ナツ状の粘着テープ１１が例示できる。

【００２０】かかる粘着部１１は、押圧することで容易
に身体に貼着可能で、且つ引き剥がすことにより剥離可
能な材質のものが用いられる。さらに、粘着部１１は、
着用者の肌に直接接触するため、肌のかぶれ等を生じに
くい材質によって構成されていることが好ましい。

【００２１】尚、図中、１２は、おむつを着用する際の
留め具であるフック面とループ面とからなる面ファスナ
ーを示す。また、おむつ本体１の両側部１ａ，１ａに
は、脚に密着するようにゴム入りギャザーが設けられて
いる（図示せず）。

【００２２】上記構成からなるおむつの使用例について
説明する。着用者の肛門に開口部８が一致するようにし
て着用者の股間におむつを着用する。このように着用す
ることにより着用者が大便をした場合には、開口部８を
通じて収容部７内に大便が収容される。従って、従来の
おむつのように着用者の尻等の身体に大便が広範囲に付
着しない。

【００２３】特に、開口部８の周囲に粘着部１１が設け
られているので、おむつを着用した際には、肛門の周囲
の尻等の身体に粘着部１１が貼着し、従って、着用者が
動いたりしても、収容部７の開口部８が肛門から位置ず
れする虞がない。よって、大便は確実に開口部８を通じ
て収容部７内に収容される。また、粘着部１１によって
開口部８の周囲が身体に密着状態となっているので、一
旦収容部７に収容された大便が開口部８から逆流しても
身体の広範囲に拡がる虞がない。

【００２４】尚、上記実施形態に於いて、収容部７は、
外側シート２と吸収体５の間に設けられているが、収容
部７が設けられる位置は必ずしもかかる位置に限定され
ず、例えば、図３及び図４に示すように、内側シート３
に開口部８が設けられたシート体１０の周縁を固着する
ことにより、収容部７が形成されていてもよい。この
際、シート体１０としては、液不透過性の材質、例え
ば、外側シート２と同様の樹脂シート等を用いることが
好ましい。収容部７に収容された大便が、シート体１０
を透過して尻等の身体に付着する虞があるからである。

【００２５】また、上記実施形態に於いて、収容部７
は、外側シート２又は内側シート３にシート体１０を固
着することにより形成されているが、必ずしも収容部７
はかかる構成に限定されず、収容部７は、おむつ本体１
に着脱可能に設けられていてもよい。例えば、図５に示
すように、収容部７が、一面に開口部８を有するシート
体１４によって袋状に形成されており、おむつ本体１に
着脱可能に取り付けられた硬性が例示できる。。

【００２６】かかる収容部７は、おむつ本体１に着脱可
能であるため、着用者が大便をした場合に、収容部７を
おむつ本体１から取り外し（図中、二点鎖線で示す）、
収容部７のみを処分することができ、おむつ全体を処分
する必要がないという利点がある。

【００２７】さらに、収容部７を着脱可能に構成した際
のシート体１４は、少なくとも肌に接触する側（表面側
１４ａ）が液不透過性のシートで構成されていることが
好ましく、更には、全体（表面側及び裏面側１４ｂ）が
液不透過性のシートで構成されていることがより好まし
い。裏面側１４ｂも液不透過性であれば、大便の液が浸
透しておむつ本体１の内側シート３や吸収体５にまで浸
透しないからである。

【００２８】その他、上記実施形態で例示したおむつ
は、本発明の意図する範囲で適宜設計変更することがで
きる。

【００２９】

【発明の効果】以上のように本発明に係るおむつによれ
ば、おむつ本体に大便を収容する収容部が設けられてい
るので、着用者が大便をした場合に、該大便が収容部に
収容され、尻等の身体に広範囲に付着することを防止で
きる。

【００３０】さらに、請求項２記載のように、収容部の
開口部の周囲に、尻等の身体に貼着可能な粘着部が設け
られていれば、着用者が動いたりしても、収容部の開口
部が肛門から位置ずれする虞がなく、よって、大便は確
実に開口部を通じて収容部内に収容される。また、粘着
部によって開口部の周囲が身体に密着状態となっている
ので、一旦収容部に収容された大便が開口部から逆流し
ても身体の広範囲に拡がる虞がないのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るおむつの一実施形態を示す平面
図。

【図２】図１のＡ−Ａ線一部省略断面図。

【図３】本発明に係るおむつの他実施形態を示す平面
図。

【図４】図３のＢ−Ｂ線一部省略断面図。

【図５】本発明に係るおむつの他実施形態を示す一部省
略断面図。

【符号の説明】

１…おむつ本体、７…収容部、８…開口部、１１…粘着
部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】おむつ本体（１）の内面側に、大便を収
容する収容部（７）が設けられ、且つ該収容部（７）に
連通する開口部（８）が形成されていることを特徴とす
るおむつ。
【請求項２】前記開口部（８）の周囲には、尻等の身
体に貼着可能な粘着部（１１）が設けられている請求項
１記載のおむつ。