JP2000060792A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2000060792A
JP2000060792A JP10235911A JP23591198A JP2000060792A JP 2000060792 A JP2000060792 A JP 2000060792A JP 10235911 A JP10235911 A JP 10235911A JP 23591198 A JP23591198 A JP 23591198A JP 2000060792 A JP2000060792 A JP 2000060792A
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tube
endoscope
optical system
sterilization
ccd
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JP10235911A
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English (en)
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Kazutaka Nakatsuchi
一孝 中土
Takeaki Nakamura
剛明 中村
Yousuke Yoshimoto
羊介 吉本
Susumu Aono
進 青野
Masaichi Higuma
政一 樋熊
Takao Yamaguchi
貴夫 山口
Yutaka Tatsuno
裕 龍野
Yasuto Kura
康人 倉
Takahiro Kishi
孝浩 岸
Yasuyuki Futaki
泰行 二木
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EOGや水蒸気等の滅菌用気体が内視鏡内部
に侵入した場合にも、観察光学系或いは固体撮像素子等
の劣化を防止できる内視鏡を提供する。 【解決手段】 挿入部の先端部16に設けた観察窓29
には対物光学系37、CCD39を備えた撮像ユニット
25がレンズ枠36を介して取り付けられ、CCD39
の周囲を接着剤43を充填し、熱収縮チューブ45で覆
うようにすると共に、滅菌処理によりこの熱収縮チュー
ブ45を透過してEOGや水蒸気等の滅菌用気体がその
内側のCCD39やカバーガラス20、対物光学系37
のレンズ側に侵入しないように滅菌用気体に対して透過
性が十分に低いアルミ蒸着層44を熱収縮チューブ45
の外表面に設けている。照明光学系26を構成するライ
トガイドもその保護チューブにアルミ蒸着層44を設け
て内部への侵入を防止している。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は水密の確保された軟
性の挿入部を有する内視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】内視鏡およびその付属品は必要に応じて
洗滌・消毒・滅菌を行うのが一般的である。その方法と
して、滅菌用気体としてのエチレンオキサイドガス(E
OG)滅菌や高温、高圧の水蒸気によるオートクレーブ
滅菌がある。これらの滅菌の一般的な工程では、滅菌装
置のチャンバ内を陰圧にする場合がある。 【0003】この際、チャンバ内にエチレンオキサイド
ガス(EOGと略記)や水蒸気を導入するが、従来の軟
性の挿入部を有する内視鏡では、完全に気密が確保され
ていないので、内視鏡内部にEOGや水蒸気が侵入して
しまう虞がある。 【0004】また、この陰圧工程時において、通常の内
視鏡では内視鏡本体内部が陽圧となり、内外の圧力差に
絶えられない部分が破壊されてしまうことがある。上述
のような背景において、従来技術として特開平8−86
966号公報がある。この従来例では、陰圧工程時に内
視鏡内部の圧力が高くなった場合には外部に流出させる
ようにして、圧力差で破壊されないようにしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開平8
−86966号公報では、内視鏡内外の連通にともな
う、EOGや水蒸気の内視鏡の内蔵物に対する影響を考
慮していないので、EOGや水蒸気等の滅菌用気体に晒
された場合に特性が劣化さらには破損するような観察光
学系或いは固体撮像素子等の内蔵物(挿入部構成要素)
に対してはその問題点を解消できない欠点がある。 【0006】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、EOGや水蒸気等の滅菌用気体が
内視鏡内部に侵入した場合にも、照明光学系や観察光学
系、更には固体撮像素子等の滅菌用気体に晒された場合
に特性が劣化し易い内視鏡内蔵物の劣化を防止して長寿
命を維持できる内視鏡を提供することことを目的とす
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】水密の確保された軟性の
挿入部を有する内視鏡において、前記挿入部に内挿さ
れ、滅菌に使用されるEOG或いは水蒸気等の滅菌用気
体に晒された場合に劣化し易い挿入部構成要素を滅菌用
気体に対する透過性が十分に低い被覆部材で被覆するこ
とにより、内視鏡内部に滅菌用気体が侵入しても、観察
光学系或いは固体撮像素子等の前記挿入部構成要素は前
記被覆部材で被覆されているので、その被覆部材の内部
に侵入することを十分に防止でき従って挿入部構成要素
の劣化を防止でき、長寿命を維持する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態を備えた内
視鏡装置の構成を示し、図2は第1の実施の形態の内視
鏡の外観を示し、図3は先端部の構成を示し、図4は図
3のB−B断面を示し、図5は撮像ユニットの側面図を
示す。 【0009】図1に示す内視鏡装置1は、例えば被検部
位の観察画像を得るために撮像素子を内蔵した電子内視
鏡2と、この電子内視鏡2へ照明光を供給する光源装置
3と、電子内視鏡2で得られた画像信号の信号処理を行
うカメラコントロールユニット(以下CCUと略記)4
と、このCCU4から出力されるビデオ信号を受けて観
察画像を表示するカラーモニタ5と、観察画像の記録を
行うVTRデッキ6及びビデオディスク7と、観察画像
のプリントアウトを行うビデオプリンタ8とを備えてい
る。 【0010】電子内視鏡2は、細長で軟性の挿入部11
と、この挿入部11の後端に設けられ術者が把持して操
作を行う操作部12と、この操作部12から延出された
ユニバーサルケーブル13とを有し、このユニバーサル
ケーブル13の末端のコネクタ14の光源装置接続部と
なるライトガイドコネクタ14aは光源装置3に着脱自
在で接続される。また、このコネクタ14の電気コネク
タ14bに接続された信号ケーブル15の末端のコネク
タ15aはCCU4に着脱自在に接続される。 【0011】挿入部11は照明光学系や観察光学系など
が配設される硬質の部材で形成される先端部16と、上
下方向等に湾曲自在の湾曲部17と、可撓性(軟性)を
有する柔軟な可撓部(軟性部)18とで構成され、図2
に示すように操作部12に設けた湾曲操作レバー19を
操作することにより湾曲部17を湾曲できるようにして
いる。 【0012】上記光源装置3内のランプ21の照明光
は、集光レンズ22を通ってライトガイドコネクタ14
aの端面に集光され、ユニバーサルコード13及び電子
内視鏡2内に挿通されたライトガイド32(図4参照)
を介して、挿入部11の先端部16まで導かれ、照明窓
を経て患部等の被写体に向かって照射される。 【0013】照明光で照明された被写体は図3に示すよ
うに観察窓に取り付けられた対物光学系(或いは観察光
学系)37により、CCD39に結像され、このCCD
39で光電変換された信号はCCU4に入力され、信号
処理されてビデオ信号に変換され、カラーモニタ5で表
示される。 【0014】なお、操作部12の前端付近にはには鉗子
等の処置具を挿入する鉗子挿入口24が設けられてい
る。この電子内視鏡2はその全体が水密性を有する構造
にして、消毒液中に浸して消毒したり、洗滌液中に浸し
て洗滌できるようにしている。 【0015】また、本実施の形態では、以下に説明する
ように挿入部11の内蔵物の内、特にEOG或いは水蒸
気等の滅菌用気体に晒された場合に特性が劣化し易い部
分をこれらの滅菌用気体を殆ど透過しない気体不透過性
の被覆部材で覆うようにしている。 【0016】次に、図3および図4を参照して先端部1
6の構造を説明する。図3(A)は図3(B)のA矢視
図、図3(B)は先端部16の断面図である。また、図
4は図3(A)のB−B断面図で照明光学系を示してい
る。 【0017】先端部16内には、被写体を撮像する撮像
ユニット25と被写体を照明する照明光学系26とが併
設されている。先端部16を形成する金属製の先端部本
体27とその先端側に設けられ弾性を有する先端カバー
28には、観察窓29、照明窓30および処置具用チャ
ンネル31をそれぞれ形成する孔が形成され、撮像ユニ
ット25、ライトガイドファイババンドル(LGファイ
ババンドルと略記)32及び照明レンズ33、チャンネ
ルチューブ34が接着により固定されている。処置具用
チャンネル31を形成するチャンネルチューブ34は、
座屈防止用のチャンネルコイル35が巻かれた状態で接
着されている。 【0018】また、撮像ユニット25は金属製のレンズ
枠36に取り付けられた対物光学系37と、このレンズ
枠36に連結された金属製のCCDホルダ38に取り付
けられ、対物光学系37の結像位置に配置されたCCD
39と、このCCD39に接続され、電子部品40が実
装された回路基板41と、さらにその後端に半田付けで
接続された複数の信号ケーブルを束ねた総合ケーブル4
2等から成る。対物光学系37は、気体を殆ど透過しな
い金属製のレンズ枠36、CCDホルダ38に覆われ、
CCDホルダ38の後端にカバーガラス20でその受光
面が保護されたCCD39が設けられている。なお、各
部品間の接合には以下の接着剤が用いられている。 【0019】ここで、撮像ユニット25は、CCD39
から総合ケーブル42の前端付近までを密封、かつ強度
を保つために絶縁性を有する接着剤(或いは樹脂)43
が、その周囲に充填され、各部品間の接着をしている。 【0020】さらにこれらを、予め外表面に少なくとも
滅菌に用いられるEOG或いは水蒸気等の滅菌用気体に
対する透過性が殆ど無い或いは十分に小さい金属膜、例
えばアルミニュウム膜を蒸着で設けたアルミ蒸着層44
を外表面に設けたチューブ状の弾性部材としての熱収縮
チューブ45で覆うようにしている。この撮像ユニット
25の外観図を図5に示す。 【0021】このアルミ蒸着層44を外表面に設けた熱
収縮チューブ45はその前端がCCDホルダ38の後端
付近の外周面を覆い、その後端は総合ケーブル42の前
端付近を覆うようにしている。 【0022】また、図4に示すように照明光学系26を
構成し、光学繊維束よりなるLGファイババンドル32
はその前端部に金属製の筒状部材(例えばステンレス製
パイプ)46が外挿して接着され、さらにこの筒状部材
46の後端にかかるようにLGファイババンドル32
を、その外表面にアルミ蒸着層44が形成された保護チ
ューブ47で被覆している。さらに、LGファイババン
ドル32に外挿して接着された上記筒状部材46は先端
部本体27の孔に嵌入され、接着剤43を用いて接着・
固定されている。 【0023】また、図3の対物光学系37における前面
が外部に露出する第1レンズの側部外周面には蒸着等で
金属メッキ膜を設けて金属製の先端部本体27に嵌合す
る部分を半田付け等で接合すると、接着剤による接合の
場合よりもその嵌合部分からその内部に滅菌用気体が侵
入すること(例えば水蒸気の侵入により内部が曇って像
を結ぶ機能が低下すること等)をより確実に防止でき
る。 【0024】また、同様に図4の照明レンズ33に対し
ても上記第1レンズと同様に金属膜を設けて先端部本体
27に嵌合する部分を半田付け等で接合すると、その嵌
合部分からその内部に滅菌用気体が侵入することをより
確実に防止できる。 【0025】先端部本体27の外周は円筒管等を介して
ゴム等のチューブ部材による外皮48で覆われている。
先端部本体22の後段には図示しないパイプ材を介して
最先端の湾曲駒49が固定され、さらにその後段には次
の湾曲駒がリベット50で回動自在に連結され、湾曲部
17が形成されている。 【0026】なお、CCD39はCCDホルダ38から
露出する側面が絶縁テープ51を貼り付けた後、その外
側に金属製のテープ52を貼り付けることにより、処置
具用チャンネル31にレーザ処置具(レーザプローブ)
を挿通した場合にも、CCD39の側面方向からレーザ
光がCCD39の受光面に入射するのを防止するように
している。 【0027】このような構成の本実施の形態では、挿入
部11内に内蔵される内蔵物(挿入部構成要素)のう
ち、滅菌用気体としてのEOG或いは水蒸気に晒された
場合にその特性或いはその機能が劣化し易い対物光学系
37を含む撮像ユニット25における主要部をアルミ蒸
着層44を設けた熱収縮チューブ45で覆うと共に、照
明光学系26をアルミ蒸着層44を設けた保護チューブ
47で覆うようにしていることが特徴となっている。 【0028】次に本実施の形態の作用を説明する。上述
の構成により、電子内視鏡2を滅菌する際、電子内視鏡
2の内部にEOGや水蒸気等の滅菌用気体が侵入して
も、撮像ユニット25がアルミ蒸着層44の設けられた
熱収縮チューブ45で被覆されているので、上述のEO
Gや水蒸気が撮像ユニット25の内部の対物光学系37
内やCCD39或いはその撮像面を保護するカバーガラ
ス20に到達することが殆どできず、対物光学系37や
カバーガラス20がEOGや水蒸気に晒されることは殆
どなく、従って特性が劣化したりその機能が低下するこ
とは殆どない。 【0029】より詳しく説明すると、対物光学系37の
周囲は金属製のレンズ枠36及びCCDホルダ38で覆
われ、このレンズ枠36及びCCDホルダ38を滅菌用
気体が透過することは殆どない。 【0030】しかし、対物光学系37の最終レンズに対
向するカバーガラス20、CCD39及びその後方に配
置された回路基板41、信号ケーブルの接続部等はその
周囲に充填された接着剤43と(アルミ蒸着層44を設
けない)熱収縮チューブ45のみとで覆った場合には、
接着剤43及び熱収縮チューブ45は滅菌用気体に対し
て透過性が十分に低い或いは殆ど無いとは言えないの
で、繰り返しの滅菌処理により、その内部に滅菌用気体
が少しずつ浸み込むことが予想され、長期の使用に対し
ては浸透した滅菌用気体により、カバーガラス20、C
CD39、電子部品40、対物光学系37の特に最終レ
ンズの特性の劣化とか機能の劣化等、さらにそれが進行
した場合にはCCD39、電子部品40の絶縁不良によ
る故障(破壊)等が予想される。 【0031】これに対し、CCDホルダ38の後端付近
から総合ケーブル42の前端付近までを覆う熱収縮チュ
ーブ45の外表面に滅菌用気体に対する透過性が殆どな
いないしは十分に低い金属膜としてのアルミ蒸着層44
が形成してあるので、このアルミ蒸着層44の内側に滅
菌用気体が透過することを殆ど無いないしは十分に防止
でき、従ってその内側の撮像ユニット25の主要な構成
要素が滅菌用気体により特性が劣化したりその機能が低
下するのを有効に防止できる。 【0032】なお、総合ケーブル42はその前端付近よ
り後方側はアルミ蒸着層44が設けてないが、その総合
ケーブル42は外皮で覆われた内側にさらに絶縁被覆さ
れた各信号ケーブルが挿通されているので、内部に滅菌
用気体が侵入しても、短期ではその特性が劣化すること
は殆どない。 【0033】また、LGファイババンドル32は筒状部
材46および外表面にアルミ蒸着層44が形成された保
護チューブ47で覆われているので、電子内視鏡2の内
部にEOGや水蒸気が侵入しても、LGファイババンド
ル32もEOGや水蒸気に晒されることは殆どなく、従
って特性が劣化することも殆どない。 【0034】本実施の形態は以下の効果を有する。上述
の構成及び作用により、電子内視鏡2内に侵入したEO
Gや水蒸気が撮像ユニット25内やLGファイババンド
ル32には殆ど侵入しないので、ガラス製の部品の特性
の劣化を防止できるとともに、CCD39の特性の劣
化、劣化より進行した場合の破損等を有効に防止するこ
とができ、それらの寿命を長く確保できる。 【0035】なお、LGファイババンドル32におい
て、本実施の形態のようにアルミ蒸着層44を形成した
保護チューブ47を用いなくても、通常の保護チューブ
を、アルミ蒸着層44を形成した熱収縮チューブで被覆
しても同様である。 【0036】また、上述の実施の形態では、LGファイ
ババンドル32はその保護チューブ47の外周面の全域
にアルミ蒸着層44等を設けているが、特に劣化し易い
部分のみとか特に劣化を防止すべき部分のみ、(換言す
ると一部のみ)に設けるようにしても良い。 【0037】例えば、湾曲部17は他の部分よりも湾曲
頻度が大きいので、その内側のLGファイババンドル3
2が劣化すると、湾曲に対し、折損し易くなることが予
想されるので、湾曲部17内側付近の保護チューブ47
のみにアルミ蒸着層44等を設けてそのような折損等を
防止するようにしても良い。 【0038】また、本実施の形態では電子内視鏡2の場
合を記載したが、これに限られるものではなく、光学式
内視鏡の場合にも同様の効果を得ることができる。つま
り、上述の、筒状部材46および外表面にアルミ蒸着層
44が形成された保護チューブ47で覆われているLG
ファイババンドル32の構成を、光学式内視鏡のイメー
ジガイドファイババンドルやLGファイババンドルに適
用することで、ガラス製の部品の劣化を防止できるよう
になる。 【0039】(第2の実施の形態)図6及び図7を参照
して本発明の第2の実施の形態を説明する。図6は第2
の実施の形態における先端部の主要部の構成を示し、図
7は照明光学系部分を示す。ただし、第1の実施の形態
と同一の構成は同一の符号を付し詳細な説明は省略し、
異なる点のみを説明する。 【0040】本実施の形態においては、図3(B)に示
した第1の実施の形態における撮像ユニット25を覆う
アルミ蒸着層44の代わりに、図6に示すようにパリレ
ン樹脂による化学蒸着層55を設けた熱収縮チューブ4
5で覆うようにしている。 【0041】また、図4で示した第1の実施の形態にお
ける照明光学系26を構成するLGファイババンドル3
2を覆う保護チューブ47の外表面に設けたアルミ蒸着
層44の代わりに、図7に示すようにパリレン樹脂によ
る化学蒸着層55を設けた保護チューブ47で覆うよう
にしている。 【0042】第1の実施の形態同様、予め熱収縮チュー
ブ45および保護チューブ47に化学蒸着層55を形成
しておいてもよいが、各々組み立て後に蒸着を行っても
よい。 【0043】本実施の形態の作用は第1の実施の形態に
同じである。さらに、組み立て後の蒸着も可能なので、
構造的に複雑な部位にも化学蒸着層55を形成すること
ができる。本実施の形態の効果は第1の実施の形態に同
じである。 【0044】さらに、構造的に複雑な部位に組み立て後
の蒸着が可能なので、ガラス製の部品の劣化を防止でき
るとともに、CCD39の破損を防止する効果をより一
層高めることができる。 【0045】なお、この他に熱収縮チューブ45或いは
保護チューブ47の外周面に上述したアルミ蒸着層4
4、化学蒸着層55以外のコーティング膜を形成するこ
とで、EOG或いは水蒸気の侵入を防止するようにして
も良い。 【0046】このコーティング膜としては例えばシリカ
のコーティングとしてポリシラザンのコーティング部材
(商品名:ポリシラザンー東燃株式会社製)を用いたも
のを採用できる。 【0047】このコーティング膜は適当な膜厚にするこ
とにより、反射防止膜を兼ねることができる。ポリシラ
ザンは大気燃成することによってシリカに転化する塗布
型コーティング材料である。特に、低温硬化型ポリシラ
ザンを用いると、25〜120℃という低温で燃成する
ことができるのでCCD39、保護チューブ47にダメ
ージを与えることなくコーティング膜の形成が可能とな
る。 【0048】また、ポリシラザンは無色透明であり、こ
の特性を生かして、対物光学系37における第1レンン
ズ16の外部に露出した前面部分を含めてコーティング
膜で覆うようにしても良い。 【0049】このコーティング膜は塗布により形成でき
るので、蒸着処理により形成する場合よりも簡単に滅菌
用気体に対してその透過を十分に防止する被覆部材を形
成できる。この他に、滅菌用気体に対してその透過を十
分に防止するセラミックのコーティング膜を熱収縮チュ
ーブ45或いは保護チューブ47の外周面に形成するよ
うにしても良い。 【0050】(第3の実施の形態)図8乃至図9を参照
して本発明の第3の実施の形態を説明する。ただし、第
1、第2の実施の形態と同一の構成は同一の符号を付
し、詳細な説明は省略し、異なる点のみを説明する。本
実施の形態は滅菌時の陰圧工程においても、材質間の膨
張率の差による外皮の剥離を有効に防止したり、湾曲部
の破裂を有効に防止する構造にするものである。 【0051】図8は、本発明の第3の実施の形態におけ
る湾曲部17の断面図である。最先端の湾曲駒49と、
その後段に位置する湾曲駒60と、更にその後段で連接
する隣り合う湾曲駒60...というように湾曲駒60
同士はリベット50によって、対向している縁部60a
同士が接触するまで湾曲するように回動自在に連結され
て所謂湾曲管を形成している。 【0052】この湾曲管の外周には、金属細線製の網状
管62が被覆され、さらに外皮48が被覆されて湾曲部
17を構成している。また、最先端の湾曲駒49には、
リング状のワイヤ受け63が複数箇所設けられており、
このワイヤ受け63に少なくとも2本の湾曲操作ワイヤ
64の先端が固定されている。 【0053】ここで、湾曲管つまり湾曲駒49或いは6
0と網状管62、網状管62と外皮48を各々位置決め
固定するために、接着剤を用いる。この際、図9に示す
ように、乾燥後においてもある程度の弾性を有する接着
剤により湾曲駒49或いは60と外皮48の間に接着剤
層65を形成され、この接着剤層65に網状管62が埋
没するように構成されている。 【0054】接着剤層65を形成するための接着剤に
は、外皮48として用いられる樹脂と同質であることが
望ましい。詳しくは、加圧や加温に対する膨張率が外皮
48に用いられる樹脂と同程度のものであればよい。な
お、外皮48は、耐熱性を有する軟性のゴム等が用いら
れる。その他は例えば第1の実施の形態と同様の構成で
ある。 【0055】このように構成された本実施の形態の作用
を説明する。前述の構成により、網状管62を埋没した
接着剤層65を介することにより、外皮48、網状管6
2および湾曲管の膨張率の差が小さくなる。 【0056】本実施の形態は以下の効果を有する。滅菌
時の陰圧工程においても、材質間の膨張率の差による外
皮48の剥離を防止することができる。また、外皮48
に接着固定された網状管62の剛性によって、湾曲部1
7の破裂を防止することができる。その他は第1の実施
の形態と同様の効果がある。 【0057】(第4の実施の形態)次に図10を参照し
て本発明の第4の実施の形態を説明する。ただし、前述
の実施の形態と同一の構成は同一の符号を付し、詳細な
説明は省略し、異なる点のみを説明する。なお、本実施
の形態は第3の実施の形態の変形例である。 【0058】第3の実施の形態では、外皮48を単一の
樹脂にて形成したが、本実施の形態では二重チューブを
用いる。 【0059】図10に示すように、図9の外皮48の代
わりに、インナチューブ66とアウタチューブ67の各
々のチューブ間の隙間に第2の網状管68が内挿され、
接着剤を充填して形成された第2の接着剤層69で構成
される二重チューブ70が用いられている。 【0060】なお、第2の網状管68は、インナチュー
ブ66の弾性力を付勢する程度の内径を有するものであ
る。また、接着剤層69の形成に用いられる接着剤は、
第3の実施の形態のものと同様である。 【0061】このように構成された本実施の形態の作用
を説明する。前述の構成により、第3の実施の形態と同
様、網状管62を埋没した接着剤層65を介してインナ
チューブ66を固着し、さらに同様にアウタチューブ6
7を第2の網状管68を埋没した第2の接着剤層69を
介して固着することにより、各部材間の膨張率の差が小
さくなる。 【0062】本実施の形態の効果は第3の実施の形態に
同じである。 【0063】さらに、第2の網状管68により、湾曲駒
49或いは60と網状管62(もしくは接着剤層65)
との間の剥離をより一層防止することができる。 【0064】なお、第3、第4の実施の形態では、従来
用いられている湾曲管の被覆構造の改善に当たるが、湾
曲部17の構成自体を変更することも可能である。 【0065】図11では、内部側から外皮48、網状管
62、湾曲駒60、第2の外皮71の順の構成されてい
る。外皮48は内視鏡内部を水密に確保し、網状管62
は外皮48の湾曲駒60への歯付かれを防止している。 【0066】また、第2の外皮71は、剥き出しになっ
た湾曲駒60を被覆し、対象部位への挿入性の確保に寄
与している。この第2の外皮71は、網状管62と比較
し、柔軟性を有するものが望ましい。また、メッシュ状
に形成した樹脂製であってもよい。 【0067】上述によれば、滅菌時の陰圧工程において
も内視鏡内部までガスまたは水蒸気を行き渡らせること
ができる上に、湾曲部17の破損を防止できる。 【0068】(第5の実施の形態)次に図12を参照し
て本発明の第5の実施の形態を説明する。ただし、前述
の実施の形態と同一の構成は同一の符号を付し、詳細な
説明は省略し、異なる点のみを説明する。 【0069】図12は、本実施形態に係る湾曲部17の
断面図である。最先端の湾曲駒49以降、湾曲駒60が
リベット50によって回動可能に連結されて構成される
湾曲管に、本実施の形態の網状管75が被覆され、さら
に本実施の形態の外皮チューブ76が被覆されて湾曲部
17が構成されている。 【0070】ここで、上記網状管75には、所定の間隔
をあけて複数の孔部77が形成されている。一方、上記
外皮チューブ76の内側には孔部77と同じ間隔をあけ
て複数の凸部78が形成されている。 【0071】湾曲管を被覆し固定された網状管75に、
上述の孔部77と凸部78が係合するように外皮76を
被せてある。なお、凸部78は孔部77の径よりも若干
大きく(きのこ状に)形成されており、外皮76チュー
ブを形成する樹脂の弾性力によって係合されている。 【0072】また、網状管75と湾曲駒49乃至は60
とを固定する際、網状管75に形成されている孔部78
が湾曲駒49と湾曲駒60の間、湾曲駒60と次の湾曲
駒60の間...というように各湾曲駒の間に位置決め
されている。なお、凸部78の形状は、孔部77と係合
可能であれば本発明の形態のものに特定されるものでは
ない。 【0073】このように構成された本実施の形態の作用
を説明する。前述の構成により、孔部77の形成された
網状管75に凸部78の形成された外皮チューブ76を
被覆し、前記孔部77と凸部78を係合させるだけの簡
単な構成で湾曲部17が形成される。 【0074】本実施の形態は以下の効果を有する。滅菌
時の陰圧工程において、網状管75と外皮チューブ76
と孔部77と凸部78を係合させるだけの簡単な構成と
しているので、湾曲部17は各材質間の膨張率の差によ
って生じる剥離や破裂を防止することができる。 【0075】(第6の実施の形態)次に図13を参照し
て本発明の第6の実施の形態を説明する。ただし、前述
の実施の形態と同一の構成は同一の符号を付し、詳細な
説明は省略し、異なる点のみを説明する。なお、本実施
の形態は第5の実施の形態の変形例である。 【0076】図13は、本実施形態に係る湾曲部17の
断面図である。網状管75に所定の間隔をあけて複数の
孔部77が形成されている一方、外皮チューブ76の内
側には孔部77と同じ間隔をあけて複数の凸部78が形
成されている点は第5の実施の形態と同様である。 【0077】本実施の形態の湾曲部17においては、湾
曲駒49、60...の各々にも上記の孔部77と等間
隔に孔部77′が形成され、孔部77と77′がともに
凸部78と係合されるように構成されている。 【0078】このように構成された本実施の形態の作用
を説明する。前述の構成により、孔部77の形成された
網状管75に凸部78の形成された外皮チューブ76を
被覆し、前記孔部77、湾曲駒49、60に形成された
孔部77′と凸部78をともに係合させるだけの簡単な
構成で湾曲部17が形成される。 【0079】本実施の形態の効果は第5の実施の形態に
同じである。さらに、外皮チューブ76を金属製の湾曲
駒49、60に直接固定されるので、湾曲部17の強度
を上げることができる。また、湾曲部17の湾曲時にお
ける凸部78が湾曲駒49、60や他の内臓物に干渉す
ることもないので、外皮チューブ76の削れによる破損
を防止することができる。 【0080】なお、上述では、EOG或いは水蒸気等の
滅菌に使用される滅菌用気体に対する透過性が十分に低
い被覆部材で撮像ユニット25等を被覆する説明を行っ
たが、特定の滅菌用気体に対して透過性が十分に低い被
覆部材で撮像ユニット25等を被覆するようにしたもの
も本発明に属する。 【0081】例えば、EOGでのみの滅菌に使用される
内視鏡の場合には、EOGに対する透過性が十分に低い
被覆部材で撮像ユニット25等を覆うようにしても良
い。また、高温、高圧の水蒸気によるオートクレーブ滅
菌に使用される内視鏡の場合には、水蒸気に対する透過
性が十分に低い被覆部材で撮像ユニット25等を覆うよ
うにしても良い。また、上述した各実施の形態等を部分
的等で組み合わせる等して構成される実施の形態等も本
発明に属する。 【0082】[付記] 1.水密の確保された軟性の挿入部を有する内視鏡にお
いて、前記挿入部に内挿される挿入部構成要素の少なく
とも一部を蒸気透過性の低い部材で被覆したことを特徴
とする内視鏡。 2.前記蒸気透過性の低い部材は、予め蒸気透過性の低
い蒸着膜或いは被覆膜を施した部材であることを特徴と
する付記1に記載の内視鏡。 【0083】3.前記蒸気透過性の低い部材は、チュー
ブ状の弾性部材に予め蒸気透過性の低い蒸着を施してな
ることを特徴とする付記1に記載の内視鏡。 4.前記蒸気透過性の低い蒸着は、アルミ蒸着であるこ
とを特徴とする付記2乃至3に記載の内視鏡。 5.前記蒸気透過性の低い蒸着は、化学蒸着であること
を特徴とする付記2乃至3に記載の内視鏡。 【0084】6.前記被覆膜はセラミックコーティング
膜或いはシラザンから成る透明なシリカコーティング膜
であることを特徴とする付記2に記載の内視鏡。 7.前記挿入部構成要素は、光学要素であることを特徴
とする付記1に記載の内視鏡。 8.前記光学要素は、被写体に照明光を導光する照明光
学系もしくは被写体像を結像する対物光学系であること
を特徴とする付記7に記載の内視鏡。 【0085】9.前記照明光学系は、光学繊維束からな
るライトガイドであることを特徴とする付記8に記載の
内視鏡。 10.前記対物光学系は、固体撮像素子を含む撮像装置
に設けられることを特徴とする付記8に記載の内視鏡。 【0086】11.軟性挿入部の先端に観察窓、対物光
学系と固体操像素子を含む撮像ユニットとを有し、水密
に構成された内視鏡において、前記撮像ユニットを蒸気
透過性の低い蒸着処理を施した被覆部材で被覆し、該撮
像ユニット内部の気密を確保したことを特徴とする内視
鏡。 12.前記被覆部材は、前記撮像ユニットに密着してい
ることを特徴とする付記11に記載の内視鏡。 【0087】13.前記被覆部材は、チューブ状の弾性
部材であることを特徴とする付記12に記載の内視鏡。 14.前記被覆部材は、その外表面に蒸気透過性の低い
物質で蒸着膜が形成されていることを特徴とする付記1
1に記載の内視鏡。 15.前記蒸気透過性の低い物質の蒸着膜は、金属の蒸
着膜であることを特徴とする付記14に記載の内視鏡。 16.前記蒸気透過性の低い物質の蒸着膜は、樹脂の蒸
着膜であることを特徴とする付記14に記載の内視鏡。 【0088】1′.水密の確保された軟性の挿入部を有
する内視鏡において、前記挿入部に内挿され、滅菌に使
用される滅菌用気体に晒された場合に劣化し易い挿入部
構成要素を滅菌用気体に対する透過性が十分に低い被覆
部材で被覆したことを特徴とする内視鏡。 1″.水密の確保された軟性の挿入部を有する内視鏡に
おいて、前記挿入部に内挿され、滅菌に使用される滅菌
用気体に晒された場合に劣化或いはその機能が低下し易
い挿入部構成要素を滅菌用気体に対する透過性が十分に
低い被覆部材で被覆したことを特徴とする内視鏡。 【0089】2′.前記滅菌用気体に対する透過性が十
分に低い被覆部材は被覆部材自身の表面に滅菌用気体に
対する透過性が十分に低い気体透過阻止膜を設けたもの
であることを特徴とする付記1′又は1″に記載の内視
鏡。 3′.前記気体透過阻止膜は蒸着膜或いは被覆膜である
付記2′に記載の内視鏡。 【0090】17.複数の駒を回動自在に連結し、網状
管、チューブ部材の順に被覆して構成される湾曲部を有
する内視鏡において、前記網状管は前記駒と前記チュー
ブ部材を接着固定する接着剤層に埋没して設けられるこ
とを特徴とする内視鏡。 18.回動自在に連結された複数の駒と、前記複数の駒
を被覆する第1の網状管と、前記第1の網状管を被覆す
る第1のチューブ部材と、前記第1のチューブ部材を被
覆する第2の網状管と、前記第2の網状管を被覆するチ
ューブ部材と、前記複数の駒と前記第1のチューブ部材
を接着し前記第1の網状管を埋没した第1の接着剤層
と、前記第1のチューブ部材と前記第2のチューブ部材
を接着し前記第2の網状管を埋没した第2の接着剤層
と、からなる湾曲部を具備したことを特徴とする内視
鏡。 【0091】19.前記チューブ部材は、弾性を有する
樹脂材料からなることを特徴とする付記17乃至18に
記載の内視鏡。 20.前記チューブ部材は、耐熱性を有する樹脂材料か
らなることを特徴とする付記17乃至18に記載の内視
鏡。 21.前記接着剤層は、前記チューブ部材と同系列の樹
脂材料からなることを特徴とする付記18乃至20に記
載の内視鏡。 【0092】22.前記接着剤層は、前記チューブ部材
を形成する材料と少なくとも温度もしくは圧力に対する
膨張率が同程度であることを特徴とする付記17乃至2
1に記載の内視鏡。 23.複数の駒を回動自在に連結し、網状管、チューブ
部材の順に被覆して構成される湾曲部を有する内視鏡に
おいて、前記チューブ部材は、前記網状管に設けられた
孔部に該チューブ部材の内表面に形成された凸部を係合
して固着されることを特徴とする内視鏡。 24.複数の駒を回動自在に連結し、網状管、チューブ
部材の順に被覆して構成される湾曲部を有する内視鏡に
おいて、前記チューブ部材は、前記網状管に設けられた
第1の孔部と前記複数の駒の各々に設けられた第2の孔
部に該チューブ部材の内表面に形成された凸部を係合し
て固着されることを特徴とする内視鏡。 【0093】25.前記チューブ部材は、弾性を有する
樹脂材料からなることを特徴とする付記23乃至24に
記載の内視鏡。 26.前記チューブ部材は、耐熱性を有する樹脂材料か
らなることを特徴とする付記23乃至24に記載の内視
鏡。 27.前記孔部は、前記網状管が駒と接触しない位置に
設けられることを特徴とする付記23に記載の内視鏡。 【0094】(付記17〜27に対する従来技術)特開
平5―103754 (特開平5−103754の問題点)被覆ゴムとして用
いられている内外二重のチューブと挟設されるように網
状管を配設する他、潤滑剤を充填する必要があるので、
組立作業性が非常に悪いという点があげられる。 【0095】(付記17〜27の目的)滅菌時の陰圧工
程にも耐性を有し、かつ、比較的簡単な構造で組立作業
性を向上させた内視鏡を提供することである。 (付記17〜27の作用)潤滑剤を用いる等の特別な構
成を必要とせず、滅菌時の陰圧工程においても、挿入部
の被覆が破損しないということである。 (付記17〜27の効果)付記17〜27に記載の構成
によると、滅菌時の陰圧工程にも耐性を有し、かつ、比
較的簡単な構造なので組立作業性を向上させることがで
きる。 【0096】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、水
密の確保された軟性の挿入部を有する内視鏡において、
前記挿入部に内挿され、滅菌に使用されるEOG或いは
水蒸気等の滅菌用気体に晒された場合に劣化し易い挿入
部構成要素を滅菌用気体に対する透過性が十分に低い被
覆部材で被覆しているので、内視鏡内部に滅菌用気体が
侵入しても、その被覆部材の内部に侵入することを十分
に防止でき被覆部材で覆われた前記挿入部構成要素の劣
化を有効に防止でき、長寿命を維持できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた内視鏡装置
の全体構成図。 【図2】第1の実施の形態の内視鏡の外観図。 【図3】先端部の構成を示す正面及び断面図。 【図4】図3のB−B線断面で照明光学系の構成を示す
断面図。 【図5】撮像ユニットの側面図。 【図6】本発明の第2の実施の形態における先端部の撮
像ユニット周辺の構成を示す断面図。 【図7】照明光学系の構成を示す断面図。 【図8】本発明の第3の実施の形態における湾曲部の構
成を示す断面図。 【図9】図8の網状管部分の構造を拡大して示す断面
図。 【図10】本発明の第4の実施の形態における湾曲部の
外皮構造を示す断面図。 【図11】変形例における湾曲部の構造を示す断面図。 【図12】本発明の第5の実施の形態における湾曲部の
構造を示す断面図。 【図13】本発明の第6の実施の形態における湾曲部の
構造を示す断面図。 【符号の説明】 1…内視鏡装置 2…電子内視鏡 11…挿入部 16…先端部 20…カバーガラス 25…撮像ユニット 26…照明光学系 27…先端部本体 28…先端カバー 29…観察窓 30…照明窓 32…LGファイババンドル 33…照明レンズ 34…チャンネルチューブ 36…レンズ枠 37…対物光学系 38…CCDホルダ 39…CCD 42…総合ケーブル 43…接着剤 44…アルミ蒸着層 45…熱収縮チューブ 46…筒状部材 47…保護チューブ 48…外皮
フロントページの続き (72)発明者 吉本 羊介 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 青野 進 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 樋熊 政一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 山口 貴夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 龍野 裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 倉 康人 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岸 孝浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 二木 泰行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA24 CA12 CA23 DA03 DA11 DA12 DA14 DA16 DA17 GA04 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 FF30 FF35 GG09 JJ03 JJ11

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 水密の確保された軟性の挿入部を有する
    内視鏡において、 前記挿入部に内挿され、滅菌に使用される滅菌用気体に
    晒された場合に劣化し易い挿入部構成要素を滅菌用気体
    に対する透過性が十分に低い被覆部材で被覆したことを
    特徴とする内視鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006320543A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡およびその製造方法
CN113543693A (zh) * 2019-03-19 2021-10-22 富士胶片株式会社 内窥镜的连接器装置

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