JP2000060716A - 吸水性マット用基布 - Google Patents

吸水性マット用基布

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JP2000060716A
JP2000060716A JP10231389A JP23138998A JP2000060716A JP 2000060716 A JP2000060716 A JP 2000060716A JP 10231389 A JP10231389 A JP 10231389A JP 23138998 A JP23138998 A JP 23138998A JP 2000060716 A JP2000060716 A JP 2000060716A
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Japan
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fiber
yarn
polypropylene
woven
mixed
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JP10231389A
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English (en)
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Shinji Yoda
伸二 依田
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Hagiwara Industries Inc
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Hagiwara Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水廻りマットに使用する基布に吸水機能を付
与し、パイル表面から素早く水分を吸収してパイル表面
の肌触りをよくし、かつ水分が基布中に留まるようにし
て裏の床が水分で傷まないようにする。 【解決手段】 ポリプロピレン繊維と天然繊維が混在し
てなる織編布を基材層2として、この基材層2の少なく
とも片面に合成繊維綿層3をニードルパンチ法により絡
合してなる吸水性マット用基布1である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、吸水性マット用基
布に関し、さらに詳しくは、水廻り用マットに使用する
基布に吸水機能を付与し、かつ水分が基布中に留まるよ
うにした吸水性マット用基布に関する 【0002】 【従来の技術】従来より風呂場または台所等には水廻り
向けの足拭きマットが用いられているが、そのマット用
基布には、例えばポリプロピレン織布にエステル糸の綿
をニードルパンチしたエステル綿付き基布や綿糸を織っ
て基布にした綿基布が使用されている。しかし、エステ
ル綿付き基布は基布自体に吸水機能がなく、パイルの水
分はそのまま床面に落ちて床を傷めやすい。また、綿基
布は吸水機能が強いが、綿基布自体が床面に接する構造
のため、吸水した綿基布が床を傷めるという皮肉な結果
になっていた。さらに、綿基布にエステル綿をニードル
パンチしようとすると、綿基布に対してはニードルの貫
通抵抗が大きく、ニードリング中における寸法安定性が
良くないうえに、これにパイルヤーンを打ち込む際にも
寸法安定性が悪いという問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
み、水廻りマットに使用する基布に吸水機能を付与し、
パイル表面から素早く水分を吸収してパイル表面の肌触
りをさっぱりさせ、なおかつ、水分が基布中に留まるよ
うにして裏の床が水分で傷まないようにする吸水性マッ
ト用基布を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を考
慮してなされたもので、ポリプロピレン繊維と天然繊維
が混在してなる織編布の少なくとも片面に合成繊維綿層
をニードルパンチ法により絡合してなる吸水性マット用
基布を提供して、上記課題を解消するものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明で用いられるポリプロピレ
ン繊維は、ポリプロピレン樹脂を溶融押出して熱延伸処
理を施されて繊維形状としたもので、その形状は特に限
定されるものでなく、モノフィラメント、低繊度モノフ
ィラメントを集束したマルチフィラメント、テープ状の
フラットヤーン、フラットヤーンに割繊処理を施したス
プリットヤーンなどいずれも使用できる。上記ポリプロ
ピレン繊維は熱延伸処理により高強力が付与されている
ため基布の強力、寸法安定性、パイル糸把持力の向上に
寄与することができる。上記形状のうちでは、後述する
天然繊維との混繊効率にすぐれ、得られる基布のニード
ル貫通抵抗の小さいスプリットヤーンが好ましい。ポリ
プロピレン繊維の繊度は500〜5000デニール(以
下、dと記載する)が好ましく、1000〜3000d
がより好ましい。 【0006】ポリプロピレンとしては、プロピレン単独
重合体、プロピレン−エチレン共重合体などが用いられ
るが、延伸効果を有し、高強力の得られるプロピレン単
独重合体が好ましい。ポリプロピレンのメルトフローレ
ート(以下、MFRと記載する)は、1〜20g/10
min.が好ましい。 【0007】本発明に用いられる天然繊維は、綿紡績
糸、絹紡績糸、羊毛紡績糸、レーヨン紡績糸などであ
り、親水基を有する天然繊維を用いることにより、基布
に保水性を付与することができるものである。糸の太さ
は1〜30番手が好ましく、5〜10番手がより好まし
い。これらのうちでは保水性、廉価性などから綿紡績糸
が好ましい。 【0008】上記ポリプロピレン繊維と天然繊維が混在
してなる織編布とは、混繊、交織、交編などいずれの方
法でも差し支えない。ポリプロピレン繊維と天然繊維の
混繊糸を用いる方法としては、ポリプロピレン繊維と天
然繊維を混撚または引揃えた混繊糸を経糸もしくは緯糸
のどちらか一方、または両方の一部または全部に用いる
ことができる。混繊糸以外の繊維としては、ポリプロピ
レン繊維を用いるのが好ましい。 【0009】ポリプロピレン繊維と天然繊維を交織また
は交編する方法としては、経糸または緯糸にそれぞれポ
リプロピレン繊維または天然繊維を用いてもよく、経糸
または緯糸にポリプロピレン繊維と天然繊維を交互にも
しくはブロック状に配列して用いてもよい。織編布の織
編組織にはとくに限定はなく、織布では平織が好ましい
が、所望により綾織、その他の変形織であっても差し支
えない。また編布では、横編み、縦編みいずれでもよ
く、具体的にはトリコット編、ミラニーズ編、ラッセル
編等が挙げられる。 【0010】ポリプロピレン繊維と天然繊維の重量割合
は、80:20〜20:80が好ましい。この範囲を超
えてポリプロピレン繊維が少なすぎると基布の強力、寸
法安定性などが低下して好ましくなく、天然繊維が少な
すぎると吸水性が低下して好ましくない。 【0011】本発明に用いられる合成繊維綿層は、ポリ
エステル、ナイロン、アクリル、ビニロンなどの合成樹
脂からなる繊維ウエブ層であって、公知のカード機を用
いて形成される短繊維を集積した繊維ウエブ層や長繊維
を集積した繊維ウエブ層であってもよい。上記繊維ウエ
ブの繊度は好ましくは1〜50d、より好ましくは3〜
20dである。また、繊維ウエブがスパンボンド不織布
やメルトブロー不織布などの不織布層であってもよい。
これらのうちでは成形性、廉価性などからポリエステル
短繊維綿が好ましい。 【0012】前記織編布に合成繊維綿層を絡合する方法
としては、織編布の少なくとも片面に対して合成繊維綿
層が積層され、公知のニードルパンチ法により絡合処理
が施され積層体が形成されて基布として使用される。基
布の構成としては、織編布の目付が好ましくは50〜5
00g/m2、より好ましくは100〜300g/m2
合成繊維綿層の目付は好ましくは50〜500g/
2、より好ましくは100〜300g/m2、基布とし
て好ましくは100〜1000g/m2、より好ましく
は150〜600g/m2である。 【0013】上記積層体は、その合成繊維綿層を有する
面を裏面にして基布として用い、従来用いられているナ
イロン、ポリエステル、ポリプロピレン等からなるパイ
ル糸を植設して水廻り用マットが形成される。上記のよ
うな疎水性の合成繊維からパイル糸が用いられると、パ
イル糸で拭き取られた水分が素早く基布に織編成された
親水基を有する天然繊維に吸収されるとともに、パイル
糸表面が乾燥してさっぱりした水廻り用マットが得られ
る。 【0014】本発明に用いられるポリプロピレンおよび
天然繊維あるいは合成繊維には、芳香剤、抗菌剤、防黴
剤処理を施してもよく、その使用目的により本発明の趣
旨を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、滑剤、紫外
線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤、顔料、無機充填剤、有
機充填剤、架橋剤、発泡剤、核剤等の添加剤を配合して
もよい。 【0015】 【実施例】ポリプロピレン(MFR=1.2g/10m
in.、密度=0.90g/cm3、Tm=161℃)を
用いてインフレーション法により形成したポリプロピレ
ンフィルムを、15mm幅にスリットした後に約6倍に
延伸し、刃を植え込んだロールを高速度で回転させ微細
に割繊することで単糸繊度1400dのスプリットヤー
ンを得た。ついで、このスプリットヤーンと5番手の綿
紡績糸を混繊した混繊糸を作成した。この混繊糸を経緯
糸に用いて、14×13本/インチの打込密度で平織し
て織布として、基材層を得た。この基材層の目付は11
0g/m2で、天然繊維の割合は43重量%であった。 【0016】一方、合成繊維綿層として、繊度6デニー
ルのポリエステル短繊維をカーデイングし目付200g
/m2の繊維ウエブを得た。この繊維ウエブを先に形成
した織布の片面に積層した後、針密度50本/m2でニ
ードルパンチ処理を行い、織布と繊維ウエブとを絡合一
体化して本実施例の基布を形成した。 【0017】図1に示すように、本実施例の基布の合成
繊維綿層を積層した面を裏面としてナイロン製パイル糸
をタフティング法により植設しマットを得た。このマッ
トを風呂場用マットとして用いたところ、パイル糸に拭
き取られた水分は綿混繊糸に吸収されて、パイル糸表面
は水分が切れて肌触りがよく、床面にも水分は移行しな
いので床が傷むこともなく、好適に用いられた。 【0018】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸水性マ
ット用基布は、ポリプロピレン繊維および天然繊維が混
在する織編布を基材に用い、少なくともその片面に合成
繊維綿層をニードルパンチ法により絡合させた基布であ
って、疎水性のポリプロピレン繊維の有する寸法安定性
と、親水性の天然繊維の有する吸水性とを備え、かつ疎
水性の合成繊維からなる繊維ウエブ層を積層して床面と
の遮蔽効果を付与することにより吸収した水分の影響が
床面に及ばないようになされた吸水性マット用基布であ
って、風呂場や台所などの水廻りマットとして使用され
ると、吸収された水分は基布に保持されているがマット
表面は乾いていてさっぱりしていて気持ちよく使用さ
れ、床面を水分で傷めることのないものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施例に係る吸水性マット用基布を使用した
マットの模式断面図である。 【符号の説明】 1 吸水性マット用基布 2 基材層 3 合成繊維綿層 4 パイル糸

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリプロピレン繊維と天然繊維が混在し
    てなる織編布の少なくとも片面に合成繊維綿層をニード
    ルパンチ法により絡合してなる吸水性マット用基布。
JP10231389A 1998-08-18 1998-08-18 吸水性マット用基布 Pending JP2000060716A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100402533B1 (ko) * 2000-09-08 2003-10-22 우진물산 주식회사 천공 pvc 시트를 이용한 바닥재
NL2010172C2 (nl) * 2013-01-23 2014-07-24 Desso B V Textiele vloerbedekking met verlaagde vlekgevoeligheid.
CN115447257A (zh) * 2022-09-14 2022-12-09 石狮市谊丰化纤无纺布有限公司 一种复合无纺布的缝编工艺

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