JP2000059964A - 線材の端止め具並びに線材の端部固定方法 - Google Patents

線材の端止め具並びに線材の端部固定方法

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JP2000059964A
JP2000059964A JP10227466A JP22746698A JP2000059964A JP 2000059964 A JP2000059964 A JP 2000059964A JP 10227466 A JP10227466 A JP 10227466A JP 22746698 A JP22746698 A JP 22746698A JP 2000059964 A JP2000059964 A JP 2000059964A
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stopper
fixing
edge
electric wire
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JP10227466A
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Takeo Munakata
武男 宗像
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は送電線に巻き付けた低キュリー点材
を使用した発熱線等の端末が経年ほぐれることなく、か
つ、宙乗機による点検等の支障とならない線材の端止め
具、並びに該端止め具を使用した線材の端部固定方法の
提供。 【解決手段】 本発明は送電線に巻き付けた線材の端末
を固定する線材の端止め具であって、該端止め具は、縦
断面が三日月状で、縦方向または側面に線材挿通孔を有
することを特徴とし、該端止め具の前記線材挿通孔に線
材の端末を挿入し、端止め具をアーマロッドで送電線に
固定することを特徴とする線材の端部固定方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架空送電線に融雪の
目的で巻き付けた低キュリ−線材、磁性発熱線材等の端
末が経年ほぐれることなく、かつ、宙乗機による架空電
線工事等に支障を来さない線材の端止め具、並びに該端
止め具を用いた線材の端部固定方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】架空送電線の難着雪化として電線に発熱
体を装着し、着雪の初期の発達段階で雪を溶かす方法が
提唱され、実用化されている。融雪の方法としては、電
線に発熱体として磁性体を装着し、交番磁界でのヒステ
リシス損及び渦電流損による発熱を利用する方法があ
る。発熱体としては0°C付近では小さな電流範囲でも
十分に発熱し、高温側では発熱しない低キュリー点材を
使用した発熱線(以下LC線材という)が広範囲にわた
り実用化されている。このLC線材を電線に装着する方
法の一つに、図7に示すように、低キュリー点材にアル
ミあるいは銅を被覆し、スパイラルロッド78として送
電線77に取り付ける方法(アーマロッドタイプ)と、
図8に示すように、LC線材88を送電線87に巻き付
け、該LC線材88の端末を、LC線材88の上からア
ーマロッド86を巻き付けて固定する方法(巻き付けタ
イプ)とがある。
【0003】上記図7に示すアーマロッドタイプでは、
スパイラルロッド78を人力で電線77に巻き付けなけ
ればならないために非能率的である。また、図8に示す
巻き付けタイプではLC線材88の端末をアーマロッド
86で固定しているが、LC線材88の端末がアーマロ
ッド86の隙間に入るようにアーマロッド86を巻き付
けているために、振動その他の外力によりLC線材88
の端末がアーマロッド86から外れることがある。LC
線材の端末がアーマロッドの締めつけから外れるとLC
線材の巻き付けが緩むことになる。LC線材の巻き付け
が緩むと交番磁界によりLC線材が電源周波数で振動
し、電線表面を磨耗劣化させるとともに騒音を発生して
環境問題を引き起こす等有害な結果となる。
【0004】このような有害な結果を引き起こさないた
めの対策としてアーマロッドでの端末固定方法に代わっ
てLC線材の端末部分をボルト締め型のクランプで固定
する方法もあるが、このようなクランプは送電線の保守
等で電線上を往来する宙乗機の通過に支障をきたして好
ましくないため、LC線材の端末を不都合なく固定する
機器(端止め具)または方法の出現が強く望まれてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は送電線に巻き
付けたLC線材の端部を安全強固に、しかも簡易に固定
できる端止め具を提供するとともに、端末止め作業を容
易にした線材の端部固定方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記端止め具を
用いてLC線材を電線に固定する方法も提供する。本発
明は縦断面が三日月状で、縦方向に線材端部挿通孔を有
することを特徴とする線材の端止め具を提供する。送電
線に巻き付けられた複数本のLC線材の端末部分を折り
曲げて端止め具の線材端部挿通孔に挿入することにより
LC線材の端末を処理することができる。また、本発明
は、縦断面が三日月状で、少なくとも一方の側面に横方
向の線材挿通孔を有することを特徴とする線材の端止め
具を提供する。送電線に巻き付けられた複数本のLC線
材の端末部分は、端止め具の線材端部挿通孔に挿入する
ことによりLC線材の端末を処理することができる。こ
のような端止め具はアーマロッドで電線に固定されるた
め、端止め具の背面外側に少なくとも1つのア−マロッ
ド貫通孔を設けておくと良い。少なくとも1本のアーマ
ロッドが端止め具と一体となり、外れ難くなるため、端
止め具がアーマロッドから外れて落下する危険性もなく
なる。
【0007】本発明は線材の端部固定方法をも提供す
る。本発明の線材の端部固定方法は、縦断面三日月状
で、線材端部挿通孔を有する線材の端止め具の前記線材
端部挿通孔に、電線に巻き付けの複数本の線材の端部を
挿入し、端止め具の背面に複数本のアーマロッドで電線
に固定して線材の端部を電線に固定することを特徴とす
る線材の端部固定方法である。また、本発明は、縦断面
三日月状で、少なくとも一方の側面に線材端部挿通孔を
有する線材の端止め具の前記線材端部挿通孔に、電線に
巻き付けの複数本の線材の端部を挿入し、端止め具を複
数本のアーマロッドで電線に固定して線材の端部を電線
に固定することを特徴とする線材の端部固定方法を提供
する。本発明の線材の端部固定方法において、本発明の
端止め具を電線に固定する複数本のアーマロッドの巻き
付け方向を、該アーマロッドが緩む時に電線に巻き付け
た線材が締まる方向で巻き付けるとより効果的である。
また、本発明の線材の端部固定方法において、線材の端
部に予めバラケ防止用圧縮スリーブを取り付けて本発明
端止め具の線材端部挿通孔に装着すると、工事がより容
易になり好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を説明す
る。図1(イ)、(ロ)は本発明の端止め具の一実施形
態を示すもので、1は端止め具で、縦断面三日月状の本
体2の背面に線材端部挿通孔4が設けられている。な
お、図中5はアーマロッドのズレを防止する突起であ
る。図2および図2のA−A線断面拡大図である図3
は、本発明端止め具1を使用してLC線材の端部を電線
に固定した状態を示すもので、27は電線、28は複数
本(図示した実施例では3本)のLC線材で、該LC線
材28は電線に一定のピッチで巻き付けられている。L
C線材28のそれぞれの端末部分は90°折り曲げら
れ、端止め具1の線材端部挿通孔4に挿入、装着され、
LC線材28の端末を装着した端止め具1はアーマロッ
ド26で電線に固定されている。なお、アーマロッド2
6は通常4〜5本で十分強固に端止め具1を電線に固定
することができる。
【0009】図4は本発明の第2の実施形態を示すもの
で、41は端止め具で、該端止め具41は、縦断面三日
月状の本体42の中央部に線材端部挿通孔44が設けら
れ、端止め具本体42には少なくとも1つのア−マロッ
ド貫通孔45(図示する実施例では左右に2個の貫通
孔)が設けられている。この貫通孔45にアーマロッド
46を貫通させることにより端止め具41はアーマロッ
ド46と一体化され、端止め具41を電線に装着する
際、端止め具41を落下させる恐れがなくなり、また、
強固な把持力をうることができる。なお、ア−マロッド
貫通孔45の数は端止め具41の大きさ等により2乃至
5個設けることが好ましい。
【0010】図5は本発明の第3の実施形態を示すもの
で、51は端止め具で、該端止め具51は縦断面三日月
状の本体52の側面に線材端部挿通孔54を設けたもの
である。該線材端部挿通孔54は本体52の側面に設け
られているため電線と平行な挿通孔となっており、従っ
て、LC線材58の端末を折り曲げることなく差し込む
ことができ、端止め具51をアーマロッド56で電線5
7に固定することでLC線材58の端末がバラケること
なく電線に装着することができる。なお、線材端部挿通
孔54を両側面に設けておくと、端止め具51を電線に
固定する際、左右を気づかうことなく作業ができ、好ま
しい。
【0011】図6は本発明の第4の実施形態を示すもの
で、本発明端止め具の線材端部挿通孔にLC線材68の
端末を装着するのを容易にするために、LC線材の端末
にスリーブ69を被せ、予め端末を揃えた上で電線に巻
き付けるもので、LC線材相互のズレやバラケを防止す
ることができる効果もある。なお、アーマロッドの巻き
付け方向は、アーマロッドが緩む方向に回転した時にL
C線材を締めつける方向に巻くことが好ましい。
【0012】上述したように、本発明によれば、LC線
材の端部を端止め具に装着し、該端止め具をアーマロッ
ドで電線に固定するように構成したので、従来のように
アーマロッドのみでLC線材の端末を電線に固定してい
た時に比べて長期にわたり安定した把持力で電線に固定
することができるので、LC線材の巻き付けが緩むこと
に起因するLC線材端末の振動で、電線表面が磨耗劣化
したり、騒音を発生することがない。また、端止め具を
縦断面三日月形状としたことにより送電線の保守、点検
等を行う宙乗機の通過にも支障はないものとなってい
る。なお、上記端止め具は、鉄、アルミ等の金属材料で
形成してもよく、樹脂等の軽量な材料で形成してもよ
い。
【0013】
【発明の効果】上述したように、本発明の縦断面三日月
形状の端止め具に設けた線材端部挿通孔にLC線材の端
部を装着し、該端止め具をアーマロッドで電線に固定す
るので、LC線材の端末が確実、強固に固定でき、送電
線の保守、点検のための宙乗機の通過に支障がなく、施
工が容易で経済的である等の優れた効果を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)(ロ)は本発明に係わる端止め具の1実
施形態を示す平面図、側面図
【図2】本発明に係わる端止め具を電線に固定した状態
を示す平面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】本発明に係わる端止め具の第2の実施形態を示
す断面図
【図5】本発明に係わる端止め具の第3の実施形態を示
す断面図
【図6】本発明に係わるLC線材端末に装着するスペー
サの一例を示す平面図
【図7】従来のLC線材取付け方法を示す説明図
【図8】従来のLC線材取付け方法を示す説明図
【符号の説明】
1、41、51 端止め具 2 42、52 端止め具本体 4 44、54 線材挿通孔 5 突起 45 アーマロッド貫通孔 26、46 アーマロッド 27、47、57 送電線 28、48、58 LC線材 69 スリーブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線に巻き付けた線材の端部を仮止めす
    る線材の端止め具であって、該端止め具は縦断面が三日
    月状で、縦方向に線材端部挿通孔を有することを特徴と
    する線材の端止め具
  2. 【請求項2】 電線に巻き付けた線材の端部を仮止めす
    る線材の端止め具であって、該端止め具は縦断面が三日
    月状で、少なくとも一方の側面に横方向の線材挿通孔を
    有することを特徴とする線材の端止め具
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の線材の端止め
    具において、該端止め具に少なくとも1つのア−マロッ
    ド貫通孔を設けたことを特徴とする線材の端止め具。
  4. 【請求項4】 縦断面三日月状で、線材端部挿通孔を有
    する線材の端止め具の前記線材端部挿通孔に、電線に巻
    き付けの複数本の線材の端部を挿入し、端止め具の背面
    に複数本のアーマロッドで電線に固定して線材の端部を
    電線に固定することを特徴とする線材の端部固定方法。
  5. 【請求項5】 縦断面三日月状で、少なくとも一方の側
    面に線材端部挿通孔を有する線材の端止め具の前記線材
    端部挿通孔に、電線に巻き付けの複数本の線材の端部を
    挿入し、端止め具を複数本のアーマロッドで電線に固定
    して線材の端部を電線に固定することを特徴とする線材
    の端部固定方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の線材の端部固
    定方法において、端止め具を電線に固定する複数本のア
    ーマロッドの巻き付け方向を、該アーマロッドが緩む時
    に電線に巻き付けた線材が締まる方向で巻き付けてなる
    ことを特徴とする線材の端部固定方法。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至6のいずれかに記載の線材
    の端末固定方法において、線材の端部に予めバラケ防止
    用圧縮スリーブを取り付けて端止め具の線材端部挿通孔
    に装着することを特徴とする線材の端部固定方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009065782A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Asahi Electric Works Ltd 電線把持装置

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JP2009065782A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Asahi Electric Works Ltd 電線把持装置

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