JP2000059811A - 輝度信号色信号分離回路 - Google Patents

輝度信号色信号分離回路

Info

Publication number
JP2000059811A
JP2000059811A JP10223051A JP22305198A JP2000059811A JP 2000059811 A JP2000059811 A JP 2000059811A JP 10223051 A JP10223051 A JP 10223051A JP 22305198 A JP22305198 A JP 22305198A JP 2000059811 A JP2000059811 A JP 2000059811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
horizontal
color
detecting means
luminance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10223051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3475800B2 (ja
Inventor
Toshihiro Kai
俊博 賀井
Masanori Kojima
正典 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP22305198A priority Critical patent/JP3475800B2/ja
Publication of JP2000059811A publication Critical patent/JP2000059811A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3475800B2 publication Critical patent/JP3475800B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドット妨害が発生しない輝度信号色信号分離
回路を得る。 【解決手段】 複合映像信号から通過帯域を切り替えて
色信号を抽出す色抽出手段101と、上記複合映像信号
から上記色出力を減算して輝度出力を得る輝度抽出手段
701と、上記複合映像信号からライン相関周波数の2
分の1付近で、かつ色搬送周波数の2分の1付近の縦ド
ット周波数領域の縦ドット成分を抽出する縦ドット検出
手段201と、上記複合映像信号からライン相関周波数
の4分の1付近で、かつ色搬送周波数の付近の横ドット
周波数領域の横ドット成分を抽出する横ドット検出手段
301と、上記複合映像信号から基準成分を検出する基
準検出手段501と、上記縦ドット成分および横ドット
成分と上記基準成分の比較出力を得る比較手段601と
を設け、上記比較出力に応じて上記色抽出手段101の
通過帯域を切り替えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複合テレビジョン
信号から輝度信号と色信号とを分離する輝度信号色信号
分離回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は、例えば通常VTRやTV受像
器などに用いられている従来の輝度信号色信号分離回路
のブロック図である。図13において、1は入力端、
2,3は出力端、5はA/D変換器、100は色信号抽
出フィルタ、700は輝度信号抽出フィルタ、6,7は
D/A変換器である。入力端1より入力された複合映像
信号Vは、A/D変換器5によりアナログ信号からデジ
タル信号vに変換され、色信号抽出フィルタ100およ
び輝度信号抽出フィルタ700に与えられる。色信号抽
出フィルタ100の出力cは、D/A変換器6および輝
度信号抽出フィルタ700に与えられ、D/A変換器6
によりデジタル信号からアナログ信号Cに変換され、出
力端2より出力される。他方、輝度信号抽出フィルタ7
00の出力yは、D/A変換器7によりデジタル信号か
らアナログ信号Yに変換され、出力端3より出力され
る。
【0003】図14は、図13における色信号抽出フィ
ルタ100を示すブロック図である。図に示すように、
色信号抽出フィルタ100は、1水平ライン遅延器11
0およびバンドパスフィルタ121からなる垂直バンド
パスフィルタ120と、遅延器140a、遅延器140
bおよびバンドパスフィルタ151からなる水平バンド
パスフィルタ150とで構成されている。入力された複
合映像信号vは、バンドパスフィルタ121および1水
平ライン遅延器110に与えられる。1水平ライン遅延
器110の出力は、バンドパスフィルタ121に与えら
れる。バンドパスフィルタ121の出力は、バンドパス
フィルタ151および遅延器140aに与えられる。遅
延器140aの出力は、バンドパスフィルタ151およ
び遅延器140bに与えられる。遅延器140bの出力
は、バンドパスフィルタ151に与えられる。バンドパ
スフィルタ151の出力は、色信号抽出フィルタ100
の出力cとなる。なお、遅延器140a、遅延器140
bは2画素分の遅延を行うものである。
【0004】図15は、図13における輝度信号抽出フ
ィルタ700を示す図である。図15において、740
は遅延器、770は減算器である。輝度信号抽出フィル
タ700に入力されたc信号は、減算器770に与えら
れ、v信号は遅延器740で遅延された後、減算器77
0に与えられる。減算器770の出力yは、輝度信号抽
出フィルタ700の出力yとなる。
【0005】この従来の輝度信号色信号分離回路では、
例えばNTSC放送方式の場合においては、水平ライン
周波数15.734KHz(以下、「fl(エル)」と
いう)の1水平ライン(約63.5μs、1l(エ
ル))毎に3.579545MHz(以下、「fsc」
という)のバーストおよび色信号が反転して伝送され
る。これはfsc=227.5fhだからである。この
性質を利用して、輝度信号と色信号を分離するためのフ
ィルタとして使用されている。
【0006】次に動作について説明する。図において、
A/D変換器5の出力信号vは、色信号抽出フィルタ1
00において、まず1水平ライン遅延器110およびバ
ンドパスフィルタ121により構成される垂直バンドパ
スフィルタ120に入力される。この垂直バンドパスフ
ィルタ120では、1水平ライン遅延器110とバンド
パスフィルタ121の構成により、周波数fscの信号
は倍増される。またfscからfl(エル)の整数倍離
れた周波数の場合でも倍増される。しかし、縦縞の場合
のように周波数がfl(エル)の整数倍のときに最小値
を持ち、あたかも櫛の歯の形状に似た周波数特性とな
る。
【0007】一方、NTSC放送方式は、輝度信号と色
信号を多重する際、周波数インターリーブを利用してい
るため、fl(エル)毎に立つ周波数スペクトラムの間
に色信号スペクトラムが分布する。そのため櫛の歯状の
周波数特性を持つフィルタを使用すると、fl(エル)
毎に立つ輝度信号スペクトラムか色信号スペクトラムを
抽出することができる。なお、この垂直バンドパスフィ
ルタ120は、以下の伝達関数を持つ。 VB(z)=(1/2)(1−1z-l
【0008】次に、この垂直バンドパスフィルタ120
の出力信号は遅延器140a,140b、バンドパスフ
ィルタ151により構成される水平バンドパスフィルタ
150に入力される。この水平バンドパスフィルタ15
0は、色信号の存在する周波数帯域(例えばNTSC方
式では3.58MHz±500KHz)を通過させるよ
うな特性を有するフィルタであり、以下の伝達関数を持
つ。 HB(z)=(1/4)(−1+2z-2−z-4
【0009】この水平バンドパスフィルタ150によっ
て櫛の歯状の周波数特性になる帯域を設定している。
【0010】一方、図15に示した輝度信号抽出フィル
タ700の遅延器740は、垂直バンドパスフィルタ1
20や水平バンドパスフィルタ150の伝搬遅延を補償
する回路で、この遅延器740の出力であるv信号か
ら、色信号抽出フィルタ100の出力であるc信号を減
算器770により減算することによりy信号を生成する
ように動作する。
【0011】上記性質から、この色信号抽出フィルタ1
00は、一般に櫛形フィルタと呼ばれるが、水平方向と
垂直方向の両バンドパスフィルタを縦続接続したもので
もあるので、水平垂直バンドパスフィルタ(HVB)と
も呼ばれる。
【0012】図16に、水平垂直バンドパスフィルタ
(HVB)である色信号抽出フィルタ100の抽出帯域
を示している。ここでは、輝度信号の水平高域成分Yh
が色信号として抽出されていないため、Yh を含む信号
を処理した場合でもクロスカラーは発生しない。なお、
クロスカラーとは、例えば図17のようなfsc縦縞が
ある場合に輝度信号が虹のような色信号となってしまう
妨害成分である。また、色信号の水平高域成分Ch があ
る場合、これを色信号抽出フィルタ100では色信号と
して抽出していないため、色信号が輝度信号に漏れ込
み、ドット妨害が発生する。これは横方向に色トランジ
ェントのあるとき(例えば、図17に示すようにグリー
ンからマゼンタに変化する場合)の縦ドットである。色
信号の垂直高域成分Cv がある(縦方向に色信号の変化
がある)場合、これも色信号抽出フィルタ100では色
信号として抽出していないため、色信号が輝度信号に漏
れ込み、ドット妨害が発生する。これは例えば図17の
ような横ドットである。
【0013】各種信号成分を2次元周波数平面上に示し
たのが図18であり、それぞれ領域の特徴を以下に記
す。 va :複合映像信号が主に分布する領域 Ya :輝度信号が主に分布する領域 Y0 :輝度信号の低周波成分が分布する領域 Yh :輝度信号の水平高周波成分が分布する領域でクロ
スカラーの原因 Ca :色信号が主に分布する領域 C0 :色信号の低周波成分が分布する領域 Ch :色信号の水平高周波成分が分布する領域で横方向
に色トランジェントがあるときの縦ドットの原因 Cv :色信号の垂直高周波成分が分布する領域で横ドッ
トの原因 Vb :複合映像信号を垂直方向に帯域制限した領域 Hb :複合映像信号を水平方向に帯域制限した領域
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の輝度信号色信号
分離回路は、以上のように構成されていたので、横方向
に色トランジェントのあるとき縦ドットが発生し、ライ
ン間で色信号に変化のあるとき横ドットが発生するとい
う問題点があった。
【0015】この発明は上述のような問題点を解決する
ためになされたもので、横方向に色トランジェントのあ
るとき、またはライン間で色信号に変化のあるときでも
ドット妨害が発生しない輝度信号色信号分離回路を得る
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る輝度信号
色信号分離回路は、複合映像信号から通過帯域を切り替
えて色信号を抽出して色出力を得る色抽出手段と、上記
複合映像信号から上記色出力を減算して輝度出力を得る
輝度抽出手段と、上記複合映像信号からライン相関周波
数の2分の1付近で、かつ色搬送周波数の2分の1付近
の縦ドット周波数領域から縦ドット成分を検出する縦ド
ット検出手段と、上記複合映像信号からライン相関周波
数の4分の1付近で、かつ色搬送周波数付近の横ドット
周波数領域から横ドット成分を検出する横ドット検出手
段と、上記複合映像信号の所定の周波数成分を抽出する
ための基準成分を検出する基準検出手段と、上記縦ドッ
ト成分または上記横ドット成分と上記基準成分の比較出
力を得る比較手段とを備え、上記比較出力に応じて上記
色抽出手段の通過帯域を切り替えるようにしたものであ
る。上記構成によれば、縦方向・横方向ともにドット妨
害のない輝度信号色信号を分離できる。
【0017】また、基準検出手段は、縦ドット検出手段
と横ドット検出手段のうち遅延時間の大きい方と同じ遅
延時間を付与する遅延手段により構成したものである。
上記構成によれば、基準検出手段を遅延器だけで安価に
構成でき、かつ縦ドットと横ドットのない輝度信号色信
号分離を実現できる。
【0018】また、基準検出手段は、入力された複合映
像信号のうち色信号低周波領域より広い帯域の信号に、
縦ドット検出手段と横ドット検出手段のうち遅延時間の
大きい方と同じ遅延時間を付与するようにしたものであ
る。上記構成によれば、色信号同士の比較がされている
ので、色信号変化の激しい画像においても誤検出をしに
くく、縦ドットと横ドットのない輝度信号色信号分離を
実現できる。
【0019】また、基準検出手段は、入力された複合映
像信号のうちライン相関周波数の2分の1付近の信号
に、縦ドット検出手段と横ドット検出手段のうち遅延時
間の大きい方と同じ遅延時間を付与するようにしたもの
である。上記構成によれば、検出に用いるフィルタと色
信号抽出に用いるフィルタを兼用でき、ハードウェア規
模を簡単に構成でき、縦ドットと横ドットのない輝度信
号色信号分離を実現できる。
【0020】また、基準検出手段は、入力された複合映
像信号のうち色搬送周波数付近の信号に、縦ドット検出
手段と横ドット検出手段のうち遅延時間の大きい方と同
じ遅延時間を付与するようにしたものである。上記構成
によれば、基準検出手段の遅延器を他の手段と共用する
ことにより、回路規模を低減でき、かつ縦ドットと横ド
ットのない輝度信号色信号分離を実現できる。
【0021】また、基準検出手段は、入力された複合映
像信号のうち輝度成分の信号に、縦ドット検出手段と横
ドット検出手段のうち遅延時間の大きい方と同じ遅延時
間を付与するようにしたものである。上記構成によれ
ば、輝度信号成分からの漏れ込みが少なく、かつ縦ドッ
トと横ドットのない輝度信号色信号分離を実現できる。
【0022】また、輝度信号色信号分離回路の比較手段
は、比較する信号に対して重み付けをするように構成し
たものである。上記構成によれば、発生するドット妨害
とクロスカラーの量の配分を決めることができる。
【0023】また、ライン相関周波数を水平走査周波数
とすることでNTSC複合映像信号に対応するようにし
たものである。上記構成によれば、NTSC複合映像信
号に対応することができる。
【0024】また、ライン相関周波数を水平走査周波数
の2分の1とすることでPAL複合映像信号に対応する
ようにしたものである。上記構成によれば、PAL複合
映像信号に対応することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1である
輝度信号色信号分離回路の構成を示すブロック図であ
る。図において、 1は入力端、2,3は出力端、5はA
/D変換器、101は色信号抽出フィルタ、201は縦
ドット検出フィルタ、301は横ドット検出フィルタ、
501は基準検出器、601は比較器、701は輝度信
号抽出フィルタ、6,7はD/A変換器である。
【0026】図2は、図1中の色信号抽出フィルタ10
1の一構成例を示すブロック回路図である。図におい
て、122aは垂直バンドパスフィルタ、111a,1
11bは1水平ライン遅延器、123aはバンドパスフ
ィルタ、152aは水平バンドパスフィルタ、141
a,141bは遅延器、153aはバンドパスフィル
タ、122bは垂直バンドパスフィルタ、111c,1
11dは1水平ライン遅延器、123bはバンドパスフ
ィルタ、142は遅延器、112は1水平ライン遅延
器、152bは水平バンドパスフィルタ、141c,1
41dは遅延器、153bはバンドパスフィルタ、10
2はスイッチ回路である。
【0027】図3は、図1中の縦ドット検出フィルタ2
01の一構成例を示すブロック回路図である。図におい
て、221は垂直バンドパスフィルタ、211a,21
1bは1水平ライン遅延器、222はバンドパスフィル
タ、251は水平バンドパスフィルタ、241は遅延
器、252はバンドパスフィルタである。
【0028】図4は、図1中の横ドット検出フィルタ3
01の一構成例を示すブロック回路図である。図におい
て、321は垂直バンドパスフィルタ、311a,31
1bは1水平ライン遅延器、322はバンドパスフィル
タ、351は水平バンドパスフィルタ、341a,34
1bは遅延器、352はバンドパスフィルタである。
【0029】図5は、図1中の基準検出器501の一構
成例を示すブロック回路図である。図において、510
は1水平ライン遅延器、540は遅延器である。
【0030】図6は、図1中の比較器601の一構成例
を示すブロック回路図である。図において、602a,
602b,602cは絶対値回路、670a,670b
は減算器である。
【0031】図7は、図1中の輝度信号抽出フィルタ7
01の一構成例を示すブロック回路図である。図におい
て、710は1水平ライン遅延器、740は遅延器、7
70は減算器である。
【0032】以下、図1ないし図7に基づいて、この実
施の形態1の輝度信号色信号分離回路の動作について説
明する。図1に示すように、入力端1より入力された複
合映像信号VはA/D変換器5によりアナログ信号から
デジタル信号vに変換され、色信号抽出フィルタ10
1、輝度信号抽出フィルタ701、縦ドット検出フィル
タ201、横ドット検出フィルタ301、および基準検
出器501に与えられる。縦ドット検出フィルタ201
の出力、横ドット検出フィルタ301の出力および基準
検出器501の出力は、共に比較器601に与えられ
る。比較器601の出力は、色信号抽出フィルタ101
に制御信号として与えられる。色信号抽出フィルタ10
1の出力は、輝度信号抽出フィルタ701およびD/A
変換器6に与えられ、D/A変換器6によりデジタル信
号cからアナログ信号Cに変換され、出力端2より出力
される。他方、輝度信号抽出フィルタ701の出力y
は、D/A変換器7によりデジタル信号からアナログ信
号Yに変換され、出力端3より出力される。
【0033】図2に示すように、色信号抽出フィルタ1
01において、入力された複合映像信号v、およびこの
信号vが1水平ライン遅延器111a,1水平ライン遅
延器111bにより順次遅延された2つの信号は、バン
ドパスフィルタ123aに与えられる。この1水平ライ
ン遅延器111a,1水平ライン遅延器111b、バン
ドパスフィルタ123aは垂直バンドパスフィルタ(以
下、「VB」という)122aを構成しており、fl
(エル)/2を中心周波数として通過させる。VB12
2aの出力、およびこの出力が遅延器141a,遅延器
141bにより順次遅延された2つの信号は、バンドパ
スフィルタ153aに与えられる。
【0034】遅延器141a,遅延器141bは、2画
素分遅延するものである。この遅延器141a,遅延器
141bおよびバンドパスフィルタ153aは、水平バ
ンドパスフィルタ(以下、「HB」という)152aを
構成しており、fscを中心周波数として通過させる。
VB122aと同様の構成を持つVB122bの出力
は、遅延器142で遅延されてスイッチ回路102に与
えられる。また、1水平ライン遅延器112で遅延され
た信号vが入力された水平バンドパスフィルタ(HB)
152bの出力は、スイッチ回路102に与えられる。
スイッチ回路102には、VB122aの出力、および
VB122aとHB152aを縦続接続することで水平
垂直バンドパスフィルタ(HVB)の出力となった信号
が入力される。これらの信号は制御信号H/VH,V/
VHにより3つのうちの一つが選択され、色信号cとし
て出力される。なお、VB122bは、以下の伝達関数
を持つ。 VB(z)=(1/4)(1−2z-l−1z-2l
【0035】また、HB152bでは、以下の伝達関数
を持つ。 HB(z)=(1/4)(−1+2z-2−z-4
【0036】また、VB122aの出力とHB152a
の出力を縦続接続させたHVBは、以下の伝達関数を持
つ。 HVB(z)=(1/16)(1−2z-l−1z-2l
(−1+2z-2−z-4
【0037】図3に示すように、縦ドット検出フィルタ
201において、入力された複合映像信号vおよびこの
信号vが1水平ライン遅延器211a,1水平ライン遅
延器211bにより順次遅延された2つの信号は、バン
ドパスフィルタ222に与えられる。この1水平ライン
遅延器211a,1水平ライン遅延器211bおよびバ
ンドパスフィルタ222は垂直バンドパスフィルタ22
1を構成しており、fl(エル)/2を中心周波数とし
て通過させる。垂直バンドパスフィルタ221の出力、
およびこの出力が遅延器241により遅延された信号
は、バンドパスフィルタ252に与えられる。この遅延
器241およびバンドパスフィルタ252は水平バンド
パスフィルタ251を構成しており、fsc/2を中心
周波数として通過させる。水平バンドパスフィルタ25
1の出力は、縦ドット検出フィルタ201の出力信号c
hとなる。
【0038】図4に示すように、横ドット検出フィルタ
301において、入力された複合映像信号vおよびこの
信号vが1水平ライン遅延器311aと1水平ライン遅
延器311bにより順次遅延された2つの信号は、バン
ドパスフィルタ322に与えられる。この1水平ライン
遅延器311a,1水平ライン遅延器311bおよびバ
ンドパスフィルタ322は垂直バンドパスフィルタ32
1を構成しており、fl(エル)/4を中心周波数とし
て通過させる。垂直バンドパスフィルタ321の出力、
およびこの出力が遅延器341a,341bにより遅延
された信号は、バンドパスフィルタ352に与えられ
る。この遅延器341a,341bおよびバンドパスフ
ィルタ352は水平バンドパスフィルタ351を構成し
ており、fscを中心周波数として通過させる。水平バ
ンドパスフィルタ351の出力は、横ドット検出フィル
タ301の出力信号cvとなる。
【0039】図5に示すように、基準検出器501にお
いて、入力された複合映像信号vは1水平ライン遅延器
510に与えられ、1ライン期間遅延される。この1水
平ライン遅延器510の出力は、遅延器540に与えら
れ、2画素期間遅延される。遅延器540の出力は、基
準検出器501の出力信号reとなる。
【0040】図6に示すように、比較器601におい
て、入力された信号chは絶対値回路602aに与えら
れ、信号cvは絶対値回路602bに与えられ、信号r
eは絶対値回路602cに与えられる。絶対値回路60
2aと602cの出力は減算器670aにより減算さ
れ、この減算器670aの出力が比較器601の出力信
号V/VHとなる。また、絶対値回路602bと602
cの出力は減算器670bにより減算され、この減算器
670bの出力が比較器601の出力信号H/VHとな
る。信号V/VHは、縦ドット検出フィルタ201の出
力信号chと基準検出器501の出力信号reとの比較
結果であり、また、信号H/VHは、横ドット検出フィ
ルタ301の出力信号cvと基準検出器501の出力信
号reとの比較結果であり、色信号抽出フィルタ101
に与えられて、スイッチ回路102を切り替える制御信
号となる。
【0041】図7に示すように、輝度信号抽出フィルタ
701において、入力された複合映像信号vは1水平ラ
イン遅延器710に与えられ、1ライン期間遅延され
る。この1水平ライン遅延器710の出力は、遅延器7
40に与えられ、2画素期間遅延される。遅延器740
の出力は減算器770に与えられ、もう一方の入力信号
である色信号cと減算される。減算器770の出力は、
輝度信号抽出フィルタ701の出力信号yとなる。
【0042】縦ドット検出フィルタ201の出力信号c
hは、図18のような2次元周波数領域におけるCh の
ように分布する。横ドット検出フィルタ301の出力信
号cvは、図18のような2次元周波数領域におけるC
v のように分布する。基準検出器501の出力信号re
は、図18におけるVa のように分布する。つまり、比
較器601では、色信号の水平高周波成分が分布する領
域からの抽出成分である信号chと色信号の垂直高周波
成分が分布する領域からの抽出成分である信号cvを、
複合映像信号である基準信号reと比較することとな
る。信号chが信号reより大きいときは横方向に色ト
ランジェントがあり、HVBで色信号を抽出した場合に
は縦ドットが発生する画像であると判断し、制御信号V
/VHによりVBを選択するようにスイッチ回路102
を切り替える。また、信号cvが信号reより大きいと
きは縦方向に色信号の変化があり、HVBで色信号を抽
出した場合には横ドットが発生する画像であると判断
し、制御信号H/VHによりHBを選択するようにスイ
ッチ回路102を切り替える。
【0043】制御信号V/VHと御信号H/VHによる
スイッチ回路102の出力は、例えば表1のようにな
る。
【0044】
【表1】
【0045】表1に示すように、制御信号V/VHが
“0”で、制御信号H/VHが“0”のときは縦方向・
横方向共に色信号の変化のない画像と判断し、スイッチ
回路102でHVBを選択する。制御信号V/VHが
“1”で、制御信号H/VHが“0”のときは横方向に
色トランジェントのある画像と判断し、スイッチ回路1
02でVBを選択する。制御信号V/VHが“0”で、
制御信号H/VHが“1”のときは縦方向に色信号が変
化する画像と判断し、スイッチ回路102でHBを選択
する。制御信号V/VHが“1”で、制御信号H/VH
が“1”のときは縦方向・横方向共に色信号の変化があ
る画像と判断し、この場合はスイッチ回路102でHB
を選択する。
【0046】以上のように、この実施の形態1による輝
度信号色信号分離回路は、A/D変換器と、色信号抽出
フィルタと、縦ドット検出フィルタと、横ドット検出フ
ィルタと、基準検出器と、比較器と、輝度信号抽出フィ
ルタと、D/A変換器を有し、縦ドット検出フィルタで
色信号の水平高周波成分を抽出し、横ドット検出フィル
タで色信号の水平高周波成分を抽出し、基準検出器で主
に複合映像信号を抽出し、比較器でこれらを比較し、色
信号抽出フィルタ中のフィルタを切り替えることでドッ
ト妨害を抑圧した輝度信号色信号が分離できる。
【0047】なお、1水平ライン遅延器111a,11
1b,,111c,111d,211a,211b,3
11a,311b,510,710は1ライン分の遅延
を行うことにより、1ライン毎に色信号が反転するNT
SC信号に適応する。なお、この場合、色信号の位相が
反転する、つまりラインが逆相関を持つ周波数をライン
相関周波数とすると、これが水平走査周波数と同じにな
る。
【0048】なお、図2においては、説明を簡単のする
ために、VB122aと並列にVB122bを置いてい
たが、VB122aの出力を遅延器142に入力する構
成にすると、VB122bを省略でき、また、VB12
2bの出力をHB152aに入力する構成にすると、V
B122aを省略できる。
【0049】実施の形態2.図8は、この発明の実施の
形態2である輝度信号色信号分離回路内の基準検出器の
他の構成例を示すブロック回路図である。図において、
501bは基準検出器、520は垂直バンドパスフィル
タ、511a,511bは1水平ライン遅延器、521
はバンドパスフィルタ、553は水平バンドパスフィル
タ、541は遅延器、554はバンドパスフィルタ、5
42は遅延器である。
【0050】基準検出器501bにおいて、入力された
複合映像信号vおよびこの信号vが1水平ライン遅延器
511a,1水平ライン遅延器511bにより順次遅延
された2つの信号は、バンドパスフィルタ521に与え
られる。この1水平ライン遅延器511a,1水平ライ
ン遅延器511bおよびバンドパスフィルタ521は垂
直バンドパスフィルタ520を構成しており、fl(エ
ル)/2を中心周波数として通過させる。垂直バンドパ
スフィルタ520の出力およびこの信号が遅延器541
により遅延された信号はバンドパスフィルタ554に与
えられる。この遅延器541およびバンドパスフィルタ
554は水平バンドパスフィルタ553を構成してお
り、fscを中心周波数として通過させる。水平バンド
パスフィルタ553の出力は遅延器542で遅延され、
基準検出器501bの出力信号reとなる。
【0051】この動作は、実施の形態1における基準検
出器501の出力信号reを、図18におけるCa のよ
うに抽出したものである。つまり、比較器601では、
色信号の水平高周波成分が分布する領域からの抽出成分
である信号chと色信号の垂直高周波成分が分布する領
域からの抽出成分である信号cvを、色信号の全帯域で
ある基準信号reと比較することとなる。信号chが信
号reより大きいときは横方向に色トランジェントがあ
り、HVBで色信号を抽出した場合には縦ドットが発生
する画像であると判断し、制御信号V/VHによりVB
を選択するようにスイッチ回路102を切り替える。ま
た、信号cvが信号reより大きいときは縦方向に色信
号変化があり、HVBで色信号を抽出した場合には横ド
ットが発生する画像であると判断し、制御信号H/VH
によりHBを選択するようにスイッチ回路102を切り
替える。このようにすることで縦ドットと横ドットを抑
圧した輝度信号色信号分離ができる。
【0052】実施の形態3.図9は、この発明の実施の
形態3である輝度信号色信号分離回路内の基準検出器の
さらに他の構成例を示すブロック回路図である。図にお
いて、501cは基準検出器、522は垂直バンドパス
フィルタ、513a,513bは1水平ライン遅延器、
523はバンドパスフィルタ、514は遅延器である。
【0053】基準検出器501cにおいて、入力された
複合映像信号vおよびこの信号vが1水平ライン遅延器
513aおよび1水平ライン遅延器513bにより順次
遅延された2つの信号は、バンドパスフィルタ523に
与えられる。この1水平ライン遅延器513a,1水平
ライン遅延器513bおよびバンドパスフィルタ523
は垂直バンドパスフィルタ522を構成しており、fl
(エル)/2を中心周波数として通過させる。垂直バン
ドパスフィルタ522の出力は遅延器514で遅延さ
れ、基準検出器501cの出力信号reとなる。遅延器
514は、縦ドット検出フィルタ201の遅延時間を補
償するものである。
【0054】この動作は、実施の形態1における基準検
出器501の出力信号reを、図18におけるVb のよ
うに抽出したものである。つまり、図1の比較器601
では、色信号の水平高周波成分が分布する領域からの抽
出成分である信号chと色信号の垂直高周波成分が分布
する領域からの抽出成分である信号cvを、fl(エ
ル)/2を中心周波数とする帯域成分である基準信号r
eと比較することとなる。信号chが信号reより大き
いときは横方向に色トランジェントがあり、HVBで色
信号を抽出した場合には縦ドットが発生する画像である
と判断し、制御信号V/VHによりVBを選択するよう
にスイッチ回路102を切り替える。また、信号cvが
信号reより大きいときは縦方向に色信号変化があり、
HVBで色信号を抽出した場合には横ドットが発生する
画像であると判断し、制御信号H/VHによりHBを選
択するようにスイッチ回路102を切り替える。このよ
うにすることで縦ドットと横ドットを抑圧した輝度信号
色信号分離ができる。
【0055】実施の形態4.図10は、この発明の実施
の形態4である輝度信号色信号分離回路内の基準検出器
のさらに他の構成例を示すブロック回路図である。図に
おいて、501dは基準検出器、515は1水平ライン
遅延器、555は水平バンドパスフィルタ、544a,
544bは遅延器、556はバンドパスフィルタであ
る。
【0056】基準検出器501dにおいて、入力された
複合映像信号vは、1水平ライン遅延器515に入力さ
れる。1水平ライン遅延器515の出力、およびこの信
号が遅延器544a,遅延器544bにより順次遅延さ
れた2つの信号は、バンドパスフィルタ556に与えら
れる。この遅延器544a,遅延器544b、バンドパ
スフィルタ556は水平バンドパスフィルタ555を構
成しており、fscを中心周波数として通過させる。水
平バンドパスフィルタ555の出力は基準検出器501
dの出力信号reとなる。
【0057】この動作は、実施の形態1における基準検
出器501の出力信号reを、図18におけるHb のよ
うに抽出したものである。つまり、図1の比較器601
では、色信号の水平高周波成分が分布する領域からの抽
出成分である信号chを、fl(エル)/2を中心周波
数とする帯域成分である基準信号reと比較することと
なる。信号chが信号reより大きいときは横方向に色
トランジェントがあり、HVBで色信号を抽出した場合
には縦ドットが発生する画像であると判断し、制御信号
V/VHによりVBを選択するようにスイッチ回路10
2を切り替える。また、信号cvが信号reより大きい
ときは縦方向に色信号変化があり、HVBで色信号を抽
出した場合には横ドットが発生する画像であると判断
し、制御信号H/VHによりHBを選択するようにスイ
ッチ回路102を切り替える。このようにすることで、
縦ドットと横ドットを抑圧した輝度信号色信号分離がで
きる。
【0058】実施の形態5.図11は、この発明の実施
の形態5である輝度信号色信号分離回路内の基準検出器
のさらに他の構成例を示すブロック回路図である。図に
おいて、501eは基準検出器、526は垂直ローパス
フィルタ、516a,516bは1水平ライン遅延器、
527はローパスフィルタ、545は遅延器、517は
1水平ライン遅延器、528は水平ローパスフィルタ、
546a,546bは遅延器、529はローパスフィル
タ、570は加算器である。
【0059】基準検出器501eにおいて、入力された
複合映像信号vは1水平ライン遅延器517、ローパス
フィルタ527および1水平ライン遅延器516aに入
力される。またローパスフィルタ527には、1水平ラ
イン遅延器516a,516bにより順次遅延された2
つの信号が与えられる。この1水平ライン遅延器516
a,1水平ライン遅延器516bおよびローパスフィル
タ527はfl(エル)/2を遮断特性とする垂直ロー
パスフィルタ526を構成している。他方、1水平ライ
ン遅延器517の出力およびこの信号が遅延器546
a,遅延器546bにより順次遅延された2つの信号
は、ローパスフィルタ529に与えられる。この遅延器
546a,遅延器546bおよびローパスフィルタ52
9はfscを遮断特性とする水平ローパスフィルタ52
8を構成している。垂直ローパスフィルタ526の出力
および水平ローパスフィルタ528の出力は加算器57
0で加算され、基準検出器501eの出力信号reとな
る。
【0060】この動作は、実施の形態1における基準検
出器501の出力信号reを、図18におけるYa のよ
うに抽出したものである。つまり、図1の比較器601
では、色信号の水平高周波成分が分布する領域からの抽
出成分である信号chを、fl(エル)/2を中心周波
数とする帯域成分である基準信号reと比較することと
なる。信号chが信号reより大きいときは横方向に色
トランジェントがあり、HVBで色信号を抽出した場合
には縦ドットが発生する画像であると判断し、制御信号
V/VHによりVBを選択するようにスイッチ回路10
2を切り替える。また、信号cvが信号reより大きい
ときは縦方向に色信号変化があり、HVBで色信号を抽
出した場合には横ドットが発生する画像であると判断
し、制御信号H/VHによりHBを選択するようにスイ
ッチ回路102を切り替える。このようにすることで縦
ドットと横ドットを抑圧した輝度信号色信号分離ができ
る。
【0061】なお、図11においては、説明を簡単にす
るために、1水平ライン遅延器516aと並列に1水平
ライン遅延器517を置いたが、1水平ライン遅延器5
16aの出力を水平ローパスフィルタ528に入力する
構成にすると、1水平ライン遅延器517を省略でき
る。
【0062】実施の形態6.図12は、この発明の実施
の形態6である輝度信号色信号分離回路内の比較器の他
の構成例を示すブロック回路図である。図において、6
01bは比較器、602a,602b,602cは絶対
値回路、603a,603b,603cは乗数器、67
0a,670bは減算器である。
【0063】比較器601bにおいて、入力された信号
chは乗数器603aによりl(エル)倍され、信号c
vは乗数器603bによりm倍され、信号reは乗数器
603cによりn倍され、それぞれ絶対値回路602
a,602b,602cに与えられる。絶対値回路60
2a、602cの出力は減算器670aにより減算さ
れ、この減算器670aの出力が比較器601bの出力
信号V/VHとなり、絶対値回路602b、602cの
出力は減算器670bにより減算され、この減算器67
0bの出力が比較器601bの出力信号H/VHとな
る。信号V/VH、信号H/VHは色信号抽出フィルタ
101に与えられ、スイッチ回路102を切り替える制
御信号となる。
【0064】この動作は、実施の形態1の図6における
比較器601に乗数器603a,603b,603cを
備えたもので、縦ドット検出フィルタ201の出力信号
chと横ドット検出フィルタ301の出力信号cvと基
準検出器501の出力信号reに対して、それぞれ重み
付けをするもので、このl(エル)倍、m倍、n倍の値
の設定により、発生するドット妨害とクロスカラーの量
の配分を決めることが可能になる。
【0065】実施の形態7.この実施の形態7による基
本的な構成は、図1に示した実施の形態1と同様である
が、この実施の形態7は、輝度信号色信号分離回路の図
2に示した色信号抽出フィルタ101、図3に示した縦
ドット検出フィルタ201、図4に示した横ドット検出
フィルタ301、図5に示した基準検出器501、およ
び図7に示した輝度信号抽出フィルタ701内の1水平
ライン遅延器111a,111b,111c,111
d,211a,211b,311a,311b,51
0,710を、すべて2水平ライン遅延器にすることに
より、2ライン毎に色信号が反転するPAL信号に適応
できる。なお、この場合、色信号の位相が反転する、つ
まりラインが逆相関を持つ周波数をライン相関周波数と
すると、これが水平走査周波数の2分の1となる。
【0066】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0067】複合映像信号を入力信号とし、これから色
信号を抽出し色出力を得てかつ通過帯域を切り替えられ
る色抽出手段と、上記複合映像信号から上記色出力を減
算して輝度出力を得る輝度抽出手段と、上記複合映像信
号からライン相関周波数の2分の1付近で、かつ色搬送
周波数の2分の1付近の縦ドット周波数領域から縦ドッ
ト成分を検出する縦ドット検出手段と、上記複合映像信
号からライン相関周波数の4分の1付近で、かつ色搬送
周波数付近の横ドット周波数領域から横ドット成分を抽
出する横ドット検出手段と、上記複合映像信号の所定の
周波数成分を抽出する基準成分を検出する基準検出手段
と、上記横ドット成分と上記基準成分の比較出力を得る
比較手段とを備え、上記比較出力が上記横ドット成分の
多い状態を示すとき上記色抽出手段の通過帯域に横ドッ
ト周波数領域を含むよう切り替えるように構成されてい
るので、縦方向・横方向ともにドット妨害のない輝度信
号色信号分離を実現できる。
【0068】また、基準検出手段は、縦ドット検出手段
と横ドット検出手段のうち遅延時間の大きい方と同じ遅
延時間を付与する遅延手段により構成されているので、
基準検出手段を遅延器だけで安価に構成でき、かつ縦ド
ットと横ドットのない輝度信号色信号分離を実現でき
る。
【0069】また、基準検出手段は、入力された複合映
像信号のうち色信号低周波領域より広い帯域の信号に、
縦ドット検出手段と横ドット検出手段のうち遅延時間の
大きい方と同じ遅延時間を付与するよう構成されてお
り、色信号同士の比較がされているので、色信号変化の
激しい画像においても誤検出をしにくく、縦ドットと横
ドットのない輝度信号色信号分離を実現できる。
【0070】また、基準検出手段は、入力された複合映
像信号のうちライン相関周波数の2分の1付近の信号
に、縦ドット検出手段と横ドット検出手段のうち遅延時
間の大きい方と同じ遅延時間を付与するよう構成されて
いるので、検出に用いるフィルタと色信号抽出に用いる
フィルタを兼用でき、ハードウェア規模を簡単に構成で
き、縦ドットと横ドットのない輝度信号色信号分離を実
現できる。
【0071】また、基準検出手段は、入力された複合映
像信号のうち色搬送周波数付近の信号に、縦ドット検出
手段と横ドット検出手段のうち遅延時間の大きい方と同
じ遅延時間を付与するよう構成されているので、基準検
出手段の遅延器を他の手段と共用することにより、回路
規模を低減でき、かつ、縦ドットと横ドットのない輝度
信号色信号分離を実現できる。
【0072】また、基準検出手段は、入力された複合映
像信号のうち輝度成分の信号に、縦ドット検出手段と横
ドット検出手段のうち遅延時間の大きい方と同じ遅延時
間を付与するよう構成されているので、輝度信号成分か
らの漏れ込みが少なく、かつ、縦ドットと横ドットのな
い輝度信号色信号分離を実現できる。
【0073】また、比較手段は、比較する信号に対して
重み付けするよう構成されているので、発生するドット
妨害とクロスカラーの量の配分を決めることができる。
【0074】また、ライン相関周波数を水平走査周波数
とすることでNTSC複合映像信号に対応することがで
きる。
【0075】また、ライン相関周波数を水平走査周波数
の2分の1とすることでPAL複合映像信号に対応する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における輝度信号色
信号分離回路を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1における色信号抽出フィルタを
示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1における縦ドット検出フィルタ
を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態1における横ドット検出フィルタ
を示すブロック図である。
【図5】 実施の形態1における基準検出器を示すブロ
ック図である。
【図6】 実施の形態1における比較器を示すブロック
図である。
【図7】 実施の形態1における輝度信号抽出フィルタ
を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態2における基準検出器
を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態3における基準検出器
を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態4における基準検出
器を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態5における基準検出
器を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態6における比較器を
示すブロック図である。
【図13】 従来の輝度信号色信号分離回路を示すブロ
ック図である。
【図14】 従来の色信号抽出フィルタを示すブロック
図である。
【図15】 従来の輝度信号抽出フィルタを示すブロッ
ク図である。
【図16】 2次元周波数領域における色信号の分布と
バンドパスフィルタの抽出帯域を示す概念図である。
【図17】 画面上に発生する妨害を表す説明図であ
る。
【図18】 2次元周波数領域における各信号の分布を
示す概念図である。
【符号の説明】
1 入力端、2,3 出力端、5 A/D変換器、6,
7 D/A変換器、101 色信号抽出フィルタ、10
2 スイッチ回路、111a〜111d,112 1水
平ライン遅延器、122 垂直バンドパスフィルタ、1
23 バンドパスフィルタ、141a,141b 遅延
器、142 遅延器、152 水平バンドパスフィル
タ、153 バンドパスフィルタ、201 縦ドット検
出フィルタ、211a,211b 1水平ライン遅延
器、221 垂直バンドパスフィルタ、222 バンド
パスフィルタ、241 遅延器、251 水平バンドパ
スフィルタ、252 バンドパスフィルタ、バンドパス
フィルタ、301 横ドット検出フィルタ、311a,
311b 1水平ライン遅延器、321 垂直バンドパ
スフィルタ、322 バンドパスフィルタ、341 遅
延器、351 水平バンドパスフィルタ、352 バン
ドパスフィルタ、501 基準検出器、5101水平ラ
イン遅延器、511a,511b 1水平ライン遅延
器、513a,513b 1水平ライン遅延器、514
遅延器、515 1水平ライン遅延器、516a,5
16b 1水平ライン遅延器、517 1水平ライン遅
延器、520 垂直バンドパスフィルタ、521 バン
ドパスフィルタ、522 垂直バンドパスフィルタ、5
23 バンドパスフィルタ、526 垂直ローパスフィ
ルタ、527 ローパスフィルタ、528 水平ローパ
スフィルタ、529 ローパスフィルタ、540 遅延
器、541 遅延器、542 遅延器、544a,54
4b 遅延器、545 遅延器、546a,546b
遅延器、553水平バンドパスフィルタ、554 バン
ドパスフィルタ、555 水平バンドパスフィルタ、5
56 バンドパスフィルタ、570 加算器、601
比較器、602a〜602c 絶対値回路、603a〜
603c,608,609 乗数器、670 減算器、
701 輝度信号抽出フィルタ、710 1水平ライン
遅延器、740 遅延器、770 減算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C066 BA02 BA03 CA00 CA01 CA03 CA05 DC02 EF14 GA02 GA04 GA05 GA11 GA27 HA01 KC01 KC02 KC04 KC08 KC09 KC11 KD01 KD08 KE02 KE03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合映像信号から通過帯域を切り替えて
    色信号を抽出して色出力を得る色抽出手段と、 上記複合映像信号から上記色出力を減算して輝度出力を
    得る輝度抽出手段と、 上記複合映像信号からライン相関周波数の2分の1付近
    で、かつ色搬送周波数の2分の1付近の縦ドット周波数
    領域から縦ドット成分を検出する縦ドット検出手段と、 上記複合映像信号からライン相関周波数の4分の1付近
    で、かつ色搬送周波数付近の横ドット周波数領域から横
    ドット成分を検出する横ドット検出手段と、 上記複合映像信号の所定の周波数成分を抽出するための
    基準成分を検出する基準検出手段と、 上記縦ドット成分または上記横ドット成分と上記基準成
    分の比較出力を得る比較手段とを備え、 上記比較出力に応じて上記色抽出手段の通過帯域を切り
    替えて出力するようにしたことを特徴とする輝度信号色
    信号分離回路。
  2. 【請求項2】 基準検出手段は、縦ドット検出手段と横
    ドット検出手段のうち遅延時間の大きい方と同じ遅延時
    間を付与する遅延手段により構成したことを特徴とする
    請求項1記載の輝度信号色信号分離回路。
  3. 【請求項3】 基準検出手段は、入力された複合映像信
    号のうち色信号低周波領域より広い帯域の信号に、縦ド
    ット検出手段と横ドット検出手段のうち遅延時間の大き
    い方と同じ遅延時間を付与するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の輝度信号色信号分離回路。
  4. 【請求項4】 基準検出手段は、入力された複合映像信
    号のうちライン相関周波数の2分の1付近の信号に、縦
    ドット検出手段と横ドット検出手段のうち遅延時間の大
    きい方と同じ遅延時間を付与するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の輝度信号色信号分離回路。
  5. 【請求項5】 基準検出手段は、入力された複合映像信
    号のうち色搬送周波数付近の信号に、縦ドット検出手段
    と横ドット検出手段のうち遅延時間の大きい方と同じ遅
    延時間を付与するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の輝度信号色信号分離回路。
  6. 【請求項6】 基準検出手段は、入力された複合映像信
    号のうち輝度成分の信号に、縦ドット検出手段と横ドッ
    ト検出手段のうち遅延時間の大きい方と同じ遅延時間を
    付与するようにしたことを特徴とする請求項1記載の輝
    度信号色信号分離回路。
  7. 【請求項7】 比較手段は、比較する信号に対して重み
    付けをすることを特徴とする請求項1記載の輝度信号色
    信号分離回路。
  8. 【請求項8】 ライン相関周波数を水平走査周波数とす
    ることでNTSC複合映像信号に対応するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の輝度信号色信号分離回
    路。
  9. 【請求項9】 ライン相関周波数を水平走査周波数の2
    分の1とすることでPAL複合映像信号に対応するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の輝度信号色信号
    分離回路。
JP22305198A 1998-08-06 1998-08-06 輝度信号色信号分離回路 Expired - Fee Related JP3475800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22305198A JP3475800B2 (ja) 1998-08-06 1998-08-06 輝度信号色信号分離回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22305198A JP3475800B2 (ja) 1998-08-06 1998-08-06 輝度信号色信号分離回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000059811A true JP2000059811A (ja) 2000-02-25
JP3475800B2 JP3475800B2 (ja) 2003-12-08

Family

ID=16792076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22305198A Expired - Fee Related JP3475800B2 (ja) 1998-08-06 1998-08-06 輝度信号色信号分離回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3475800B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004102975A1 (ja) * 2003-05-13 2004-11-25 Neuro Solution Corp. コンポジット・ビデオ信号のyc分離回路およびyc分離方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004102975A1 (ja) * 2003-05-13 2004-11-25 Neuro Solution Corp. コンポジット・ビデオ信号のyc分離回路およびyc分離方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3475800B2 (ja) 2003-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4994906A (en) Digital luminance/chrominance separation apparatus
JPH11504174A (ja) 共通の遅延要素を有するルミナンス/クロミナンス分離フィルタ
JPH04126489A (ja) 複合映像信号の輝度/色度信号分離回路
US6999130B2 (en) Luminance signal/chrominance signal separation device, and luminance signal/chrominance signal separation method
JP2002159015A (ja) 単板式カラーカメラにおける水平輪郭信号生成回路
GB2221814A (en) Motion detection circuits
JPH07123307B2 (ja) Y/c分離回路
JP3299810B2 (ja) 輝度信号色信号分離フィルタ
KR950003039B1 (ko) 스펙트럼 분포 적응형 휘도/색신호 분리 시스템
JP2000059811A (ja) 輝度信号色信号分離回路
JP2000059813A (ja) 輝度信号色信号分離回路
JP2000059812A (ja) 輝度信号色信号分離回路
JP2000324511A (ja) 輝度信号色信号分離回路
JP2000201357A (ja) 輝度信号色信号分離回路
JP2000333201A (ja) 輝度信号色信号分離回路
JP2000333202A (ja) 輝度信号色信号分離回路
JP2000201356A (ja) 輝度信号色信号分離回路
JPS6346088A (ja) Yc分離回路
JP3052582B2 (ja) 輝度信号/色信号分離回路とテレビジョン受像機または映像信号記録再生装置
JP2000324510A (ja) 輝度信号色信号分離回路
JPH0338991A (ja) 輝度信号/色信号分離回路
JP2730064B2 (ja) テレビジョン受像機及び動き検出回路
JP2557511B2 (ja) テレビジョン表示画面の動き検出回路
JPS6019365A (ja) 垂直輪郭回路
JP3003178B2 (ja) 輝度信号色信号分離フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100926

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees