JP2000058837A - 半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体素子及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000058837A
JP2000058837A JP10221499A JP22149998A JP2000058837A JP 2000058837 A JP2000058837 A JP 2000058837A JP 10221499 A JP10221499 A JP 10221499A JP 22149998 A JP22149998 A JP 22149998A JP 2000058837 A JP2000058837 A JP 2000058837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal oxide
conductivity type
thickness
layer
oxide layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10221499A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Ogawa
芳孝 小川
Yasutaka Takahashi
康隆 高橋
Yutaka Oya
豊 大矢
Takayuki Ban
隆幸 伴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP10221499A priority Critical patent/JP2000058837A/ja
Publication of JP2000058837A publication Critical patent/JP2000058837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温環境に強く、かつ透明である。 【解決手段】 透明絶縁基板11上にNiに対し1%の
Liを含むNiアルコキシドを塗布し、これに対し、フ
ォトレジスト法によりパターニングした後、500〜6
00℃程度で焼結してNiO(1%Li)のソース領域
15、ドレイン領域16、チャネル領域17を形成する
(C)、Tiアルコキシドを塗布し、パターニングし、
500〜600℃で焼結してTiO2 のゲート領域18
とNiTiO3 のゲート絶縁膜24を形成する。領域1
5,16,18の各厚さは10〜200nmとされる。
ITOの電極21,22,23を各領域に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、整流作用、能動
作用を有し、特に耐熱性が高い、半導体素子及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体素子はシリコン半導体より
なるバイポーラトランジスタ、あるいはMOSFET、
あるいはGaAsなどの半導体化合物よりなるバイポー
ラトランジスタなどが主に用いられている。これら従来
の半導体素子の動作可能な温度は200℃程度までであ
り、これ以上高温な状況では使用が困難であった。
【0003】また液晶駆動用トランジスタは、その面積
をなるべく小にするような研究がなされているが、トラ
ンジスタ自体に透光性をもたせ、画面を明るくするよう
な研究はなされていなかった。金属酸化物のNiOはP
形の導電特性を示し、TiO2 はN形の導電特性を示す
ことが知られている。しかしキャリア濃度が低いから、
半導体素子としては使用不可能とされていた。金属酸化
物単体として、各種ガスを検知するセンサ素子として使
用され、その研究もなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は比較
的高い温度環境下でも使用可能な半導体素子及びその製
造方法を提供することにある。この発明の他の目的は高
い温度環境で使用可能であり、かつ透光性を有する半導
体素子及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体素子に
よれば、絶縁基板上に厚さが500nm以下の第1導電
形の金属酸化物層が形成され、その第1導電形の金属酸
化物層と一部が重なって、厚さが500nm以下の第2
導電形の金属酸化物層が上記絶縁基板に形成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下この発明によるFETをその
製造方法と共に説明する。図1Aに示すように絶縁基板
11が用意される。この例では絶縁基板11は石英、ガ
ラスなどの透明材よりなる基板本体12上に厚さが10
〜500nm、好ましくは100〜200nmのP型金
属酸化物層13が形成されて構成されている。つまり、
この絶縁基板11の一面は金属酸化物層13の面とされ
ている。
【0007】この絶縁基板11上に図1Bに示すように
厚さが10〜500nm、好ましくは100〜200n
mのP形金属酸化物層14が形成される。このP形金属
酸化物層14のキャリア濃度は金属酸化物層13のそれ
よりも大とされ、導電率が1桁以上高くされている。例
えば金属酸化物層13はNiOであり、P形金属酸化物
層14はNiO(Li1%)、つまりNiO中でLiが
1%ドープされたものである。例えばニッケル(Ni)
をエトキシエタノールに金属濃度が0.2〜0.6mo
l/l程度に溶したNiアルコキシドを塗布し、その
後、酸素雰囲気中で焼結することによりNiO層を得
る。この場合の前記Niアルコキシド中のNiに対し、
1%のLiを、そのNiアルコキシドに混入する。
【0008】このP形金属酸化物層14に対して、パタ
ーニングを行い、所望の形状のソース領域15とドレイ
ン領域16とを図1Cに示すように形成するソース領域
15とドレイン領域16とは薄いチャネル領域17で連
結されている。例えばLiを含むNiアルコキシドを絶
縁基板11上に塗布後、その塗布層をパターニングし、
初期乾燥し、その後、焼結して、NiO(Li1%)の
ソース領域15、ドレイン領域16、チャネル領域17
を形成する。
【0009】次にN形の金属酸化物層18をソース領域
15とドレイン領域16との間のくぼみのチャネル領域
17上を埋めるように形成する。例えば金属濃度が0.
2〜0.6mol/l程度のTiアルコキシドを図1D
に示すように塗布して、その塗布層19を形成し、これ
に対して所望のパターニングを行った後、初期乾燥を行
い、更に焼結すればよい。このようにして図1Eに示す
ようにチャネル領域17上にゲート領域がN形の金属酸
化物層18で形成される。
【0010】図1F、Gに示すように、ソース領域15
上、ドレイン領域16上、ゲート領域18上にそれぞ
れ、ITOのごとき透明電極21,22,23が形成さ
れる。前記NiやTiの金属溶液としては、アルコキシ
ドの他、酸またはアルカリ溶液に溶したものでもよい。
その塗布はディップ・スピンコート法によると、膜厚が
均一になってよいが、膜厚が多少不均一になるがスプレ
ー法によってもよい。パターニングは塗布膜に対して行
う場合は、フォトレジスト法(ウエットエッチング法)
がやり易い。焼結後にパターニングを行う場合は、プラ
ズマエッチング法(ドライエッチング法)による。前記
焼結温度は500〜600℃程度で10分間程度でよ
い。700℃以上にするとガラス基板11の場合はガラ
スが軟化する。
【0011】前記ゲート領域18を焼結する際に、図1
Hに拡大して示すように、ゲート領域18とソース領域
15、ドレイン領域16及びチャネル領域17との各接
触面に両金属酸化物の化合物、この例ではNiTiO3
よりなる金属酸化絶縁膜(ゲート絶縁膜)24が生成さ
れ、MOS構造が得られる。ゲート絶縁膜24としては
このように接触面の両側の金属酸化物を化合物化するこ
となく、図1Cに示した状態で、ゲート絶縁膜用の金属
溶液を塗布し、初期乾燥を行い、更に酸素雰囲気で結晶
化してゲート絶縁膜24を形成し、そのゲート絶縁膜に
パターニングし、その後、ゲート用金属溶液を塗布し、
初期乾燥し、結晶化し、更にパターニングを行ってゲー
ト領域18を形成してもよい。
【0012】図1Iに示すように、絶縁基板11上に第
1導電形の金属酸化物層31を形成し、この金属酸化物
層31と一部重ねて、第2導電形の金属酸化物層32を
絶縁基板11上に形成して、第1、第2導電形の金属酸
化物層31,32の接触面にPN接合が生成され、整流
特性をもつ半導体素子を形成することができる。第1、
第2導電形の金属酸化物層31,32の形成は、先に述
べたソース領域15、ゲート領域18などの形成と同様
の手法で行うことができる。
【0013】なおバルク状の金属酸化物は薄くても0.
1mm以上であり、その焼結には1000℃以上の高温
を必要とし、ガラス基板に形成することはできない。ま
た界面に絶縁物ができてPN接合が得られない。P形金
属酸化物としてはNiOのみならず、CuO2 、Co2
3 などを用いてもよい、N形金属酸化物としてはTi
2 のみならず、BaO、TiBaOなどを用いてもよ
い。
【0014】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば金属
酸化物半導体で半導体素子を構成しているため、例えば
300℃程度の高温度環境下でも正常動作可動である。
また金属酸化物層の厚さを10〜200nmとすること
ができ、このように薄いものでは、可視光で60%以上
と大きな透過率が得られ、例えば液晶駆動用に用いれ
ば、液晶パネルの画面を従来より明るくすることができ
る。
【0015】また金属酸化物層を例えばスパッタ法によ
り直接形成してもよい。しかし、前述したようにスピン
コート法、スプレー法、ディップ法などの溶液塗布法に
より、金属溶液を塗布した後、低温焼結して金属酸化物
層とする場合は、スパッタ装置と比較して非常に安価な
製造装置で製造することができ、かつ量産にも適してい
る。
【0016】溶液法により金属酸化物層を形成する場合
は、膜厚が200nm以下のように薄いと、塗布工程の
時間が短くて済む利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法の実施例を示し、A〜Fは
断面図、GはFの平面図、HはEの一部の拡大断面図、
Iは他の実施例を示す断面図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と、 その絶縁基板上に形成され、厚さが500nm以下の第
    1導電形の金属酸化物層と、 上記絶縁基板上に形成され、上記第1導電形の金属酸化
    物層と一部が接触し、厚さが500nm以下の第2導電
    形の金属酸化物層とを有する半導体素子。
  2. 【請求項2】 少なくとも一面が第1導電形の金属酸化
    物の面である基板と、 上記基板の金属酸化物面上に互いに離れて形成され、上
    記金属酸化物よりもキャリア濃度が高い厚さが500n
    m以下の第1導電形の金属酸化物のソース層及びドレイ
    ン層と、 上記ソース層及びドレイン層間にわたって上記金属酸化
    物面上に形成され、厚さが500nm以下の第2導電形
    の金属酸化物のゲート層と、 上記ゲート層と上記ソース層、上記ドレイン層及び上記
    金属酸化物面との各接触面に形成された絶縁膜と、 を有する半導体素子。
  3. 【請求項3】 上記第1導電形の金属酸化物の層と、上
    記第2導電形の金属酸化物の層との接触は一部が互いに
    重なって行われていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の半導体素子。
  4. 【請求項4】 上記金属酸化物層の一部が互いに重なっ
    ている部分の厚さの合計が200nm以下であることを
    特徴とする請求項3記載の半導体素子。
  5. 【請求項5】 上記基板は透明な基板本体と、その基板
    本体上に形成され、厚さが200nm以下の上記第1導
    電形の金属酸化物層とよりなることを特徴とする請求項
    2記載の半導体素子。
  6. 【請求項6】 絶縁基板上に、酸化物が第1導電形とな
    る金属の溶液を塗布して第1塗布膜を形成する工程と、 上記第1塗布膜を所望の形状にパターニングする工程
    と、 上記所望の形状とされた第1塗布膜を焼結する工程と、 上記焼結された第1塗布膜上に、酸化物が第2導電形と
    なる金属の溶液を塗布して第2塗布膜を形成する工程
    と、 上記第2塗布膜を、その一部が上記焼結第1塗布膜の一
    部と重なった所望の形状にパターニングする工程と、 上記所望の形状とされた第2塗布膜を焼結する工程と、 を有する半導体素子製造方法。
JP10221499A 1998-08-05 1998-08-05 半導体素子及びその製造方法 Pending JP2000058837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10221499A JP2000058837A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 半導体素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10221499A JP2000058837A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 半導体素子及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000058837A true JP2000058837A (ja) 2000-02-25

Family

ID=16767677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10221499A Pending JP2000058837A (ja) 1998-08-05 1998-08-05 半導体素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000058837A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8039835B2 (en) 2006-12-19 2011-10-18 Shinshu University, National University Corporation Semiconductor device, method for manufacturing the same, electro-optical device and electronic apparatus
JP2011238715A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Japan Science & Technology Agency 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2011249432A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Japan Science & Technology Agency 強誘電体材料層の製造方法、薄膜トランジスタ及び圧電式インクジェットヘッド
CN102870245A (zh) * 2010-05-07 2013-01-09 独立行政法人科学技术振兴机构 功能设备的制造方法、铁电体材料层的制造方法、场效应晶体管的制造方法和薄膜晶体管、场效应晶体管以及压电式喷墨头
JP2013055358A (ja) * 2012-12-05 2013-03-21 Japan Science & Technology Agency 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2013093586A (ja) * 2012-12-05 2013-05-16 Japan Science & Technology Agency 強誘電体材料層の製造方法、薄膜トランジスタ及び圧電式インクジェットヘッド
JP2013110423A (ja) * 2012-12-25 2013-06-06 Japan Science & Technology Agency 機能性デバイスの製造方法並びに薄膜トランジスタ及び圧電式インクジェットヘッド

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8039835B2 (en) 2006-12-19 2011-10-18 Shinshu University, National University Corporation Semiconductor device, method for manufacturing the same, electro-optical device and electronic apparatus
JP2011238715A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Japan Science & Technology Agency 電界効果トランジスタ及びその製造方法
CN102870245A (zh) * 2010-05-07 2013-01-09 独立行政法人科学技术振兴机构 功能设备的制造方法、铁电体材料层的制造方法、场效应晶体管的制造方法和薄膜晶体管、场效应晶体管以及压电式喷墨头
US9123752B2 (en) 2010-05-07 2015-09-01 Japan Science And Technology Agency Process for production of functional device, process for production of ferroelectric material layer, process for production of field effect transistor, thin film transistor, field effect transistor, and piezoelectric ink jet head
US9202895B2 (en) 2010-05-07 2015-12-01 Japan Science And Technology Agency Process for production of functional device, process for production of ferroelectric material layer, process for production of field effect transistor, thin film transistor, field effect transistor, and piezoelectric inkjet head
JP2011249432A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Japan Science & Technology Agency 強誘電体材料層の製造方法、薄膜トランジスタ及び圧電式インクジェットヘッド
JP2013055358A (ja) * 2012-12-05 2013-03-21 Japan Science & Technology Agency 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2013093586A (ja) * 2012-12-05 2013-05-16 Japan Science & Technology Agency 強誘電体材料層の製造方法、薄膜トランジスタ及び圧電式インクジェットヘッド
JP2013110423A (ja) * 2012-12-25 2013-06-06 Japan Science & Technology Agency 機能性デバイスの製造方法並びに薄膜トランジスタ及び圧電式インクジェットヘッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101064345B (zh) 薄膜晶体管及其制造方法
JPS62124775A (ja) 傾斜エツチングによる薄膜トランジスタの製造方法および薄膜トランジスタ
JP2001244464A (ja) 金属酸化物トランジスタの製造方法
TWI513005B (zh) 薄膜電晶體及其製造方法
US9711602B2 (en) Method of making thin film transistor array and source/drain contact via-interconnect structures formed thereby
JP2000058837A (ja) 半導体素子及びその製造方法
JPS58170065A (ja) 薄膜電界効果トランジスタの製造方法
JPH0638429B2 (ja) 薄膜電界効果トランジスタとその製造方法
JP3371121B2 (ja) 半導体製造方法
GB2166276A (en) Liquid crystal display apparatus
JPH043469A (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法
JPS61156106A (ja) 液晶表示器用基板
JPS60167372A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
CN104966737A (zh) 薄膜晶体管及其制备方法、阵列基板
JPS5821868A (ja) 多結晶シリコン薄膜トランジスタの製造方法
JPS58186970A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JPH0247853B2 (ja)
JPH01255271A (ja) 半導体集積回路装置
JPH01297620A (ja) 透明電極の形成方法
JPH02203568A (ja) 薄膜トランジスタ
JP2646614B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPS60242620A (ja) コンタクトの形成方法
JPH03257956A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0449625A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JPS63172469A (ja) 薄膜トランジスタ