JP2000058098A - 燃料電池装置および燃料電池装置の利用システム - Google Patents

燃料電池装置および燃料電池装置の利用システム

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JP2000058098A
JP2000058098A JP10228051A JP22805198A JP2000058098A JP 2000058098 A JP2000058098 A JP 2000058098A JP 10228051 A JP10228051 A JP 10228051A JP 22805198 A JP22805198 A JP 22805198A JP 2000058098 A JP2000058098 A JP 2000058098A
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cell device
seawater
fuel
reformer
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Miya Sasaki
美弥 佐々木
Kokichi Furuhama
功吉 古浜
Koichi Yamaguchi
山口  広一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、特に船舶や離島などの海水が比較的
容易に得られる環境条件下での使用に最適な燃料電池装
置と、その利用システムを提供する。 【解決手段】燃料から水素を取出す改質装置1と、この
改質装置から得られる水素を水素イオンに換えて電解質
に導き酸素と反応させて電気の発生を得る燃料電池本体
3とから構成される燃料電池装置において、改質装置お
よび燃料電池本体の少なくともいずれか一方に、海水を
用いるとともに、燃料電池装置で電気の発生とともに生
成される水を、船舶あるいは離島など生活飲用水の供給
が制限され易い環境条件下における生活飲料水として使
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海水を用いて電気
を発生する燃料電池装置と、この燃料電池装置を船舶あ
るいは離島などの比較的海水が容易に得られ、かつ市中
一般的な環境と比較して不利な条件下で使用するための
燃料電池装置の利用システムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池装置は、天然ガスなどの燃料を
改質して得られる水素と、空気中の酸素とを電気化学的
に反応させて発電するものであり、原理的に電気分解の
逆の現象となる。
【0003】通常用いられる一次電池は反応物の出入り
がないため、ある程度の期間が経過すると化学反応が終
了して電気を供給できなくなる。これに対して燃料電池
装置は、反応物の補給と生成物の排出が連続して行われ
るので、電気が連続して発生することが特徴である。
【0004】燃料電池装置は、電解質を充填して電気を
発生させる燃料電池本体と、この燃料電池本体に水素リ
ッチなガスを供給するため燃料を改質する改質装置とで
構成され、燃料電池本体で発生した電気である直流電流
を交流電流に変換する直交変換装置などの周辺装置が備
えられる。
【0005】この燃料電池装置を用いた発電システム
は、従来の発電方式のような熱エネルギや運動エネルギ
の過程を経ない直接発電であり、小規模でも高い発電効
率を確保でき、しかも窒素酸化物などの有害物の排出が
なく、振動騒音が小さいために環境保全の面からも極め
て有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の燃料
電池装置では、燃料としてメタノールが用いられてお
り、このメタノール燃料の保管と補給に手間がかかって
広く一般的に用いられるには不利となっていた。
【0007】本来、燃料電池装置は、たとえば船舶や離
島など市中電源や市中燃料源が得られない環境条件下で
日常的に、かつ連続して発電させることを目的として開
発されたものでありながら、極めて大量のメタノール燃
料を用意しなければならないので、実用に至るまでには
多くの問題をかかえている。
【0008】一方、船舶では水タンクを備えて真水であ
る生活用水を確保しているが、長期に亘る航海では不自
由であることは勿論であり、離島では水源を確保するこ
とは困難な場合が多く、雨水を集溜して不足分を補うこ
ともあるが、それとて天候に大きく左右されてしまう。
【0009】本発明は、上記事情にもとづいてなされた
ものであり、その目的とするところは、特に船舶や離島
などの海水が比較的容易に得られる環境条件下での使用
に最適な燃料電池装置を提供しようとするものであり、
さらにこの燃料電池装置を多岐に亘る利用を可能とした
燃料電池装置の利用システムを提供しようとするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の燃料電池装置は、請求項1として、燃料から水
素を取出す改質装置と、この改質装置から得られる水素
を水素イオンに換えて電解質に導き酸素と反応させて電
気を発生する燃料電池本体とから構成される燃料電池装
置において、上記改質装置および燃料電池本体の少なく
ともいずれか一方に、海水を用いることを特徴とする。
【0011】請求項2として、請求項1記載の燃料電池
装置において上記改質装置は、燃料として海水を用いる
ことを特徴とする。請求項3として、請求項2記載の燃
料電池装置において上記改質装置は光触媒装置であり、
燃料として供給された海水を光触媒作用によって水素と
酸素に分解することを特徴とする。
【0012】請求項4として、請求項2記載の燃料電池
装置において上記改質装置は電気分解装置であり、燃料
として供給された海水を電気分解作用によって水素と酸
素に分解することを特徴とする。
【0013】請求項5として、請求項1記載の燃料電池
装置において上記燃料電池本体は、電解質として海水を
用いることを特徴とする。請求項6として、請求項5記
載の燃料電池装置において上記電解質は、海水に含まれ
る陽イオンおよび陰イオンを用いることを特徴とする。
【0014】請求項7として、請求項6記載の燃料電池
装置において上記改質装置は、燃料としてメタンあるい
はエタノールを改質することを特徴とする。上記目的を
達成するため本発明の燃料電池装置の利用システムは、
請求項8として、改質装置および燃料電池本体の少なく
ともいずれか一方に海水を用いる燃料電池装置におい
て、上記燃料電池装置で電気の発生とともに生成される
水を、上記改質装置の熱源として利用することを特徴と
する。
【0015】請求項9として、改質装置および燃料電池
本体の少なくともいずれか一方に海水を用いる燃料電池
装置において、上記燃料電池装置で電気の発生とともに
生成される水を、船舶あるいは離島など生活飲用水の供
給が制限され易い環境条件下における、生活飲料水とす
ることを特徴とする。
【0016】請求項10として、請求項9記載の燃料電
池装置の利用システムにおいて上記水の流通路に、水を
ろ過するとともに、この水にミネラル分を添加するフィ
ルタ装置を備えたことを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するため本発明の燃料電池
装置の利用システムは、請求項11として、改質装置お
よび燃料電池本体の少なくともいずれか一方に海水を用
いる燃料電池装置において、上記燃料電池装置で電気の
発生とともに生成される水を、船舶あるいは離島など給
湯設備の補助水の供給が制限され易い環境条件下におけ
る、給湯設備の補助水とすることを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するため本発明の燃料電池
装置の利用システムは、請求項12として、改質装置お
よび燃料電池本体の少なくともいずれか一方に海水を用
いる燃料電池装置において、上記燃料電池装置で電気の
発生とともに生成される廃熱を、船舶あるいは離島など
市中熱源が得られない環境条件下における、給湯設備の
熱源とすることを特徴とする。
【0019】請求項13として、請求項12記載の燃料
電池装置の利用システムにおいて上記燃料電池装置で発
生する電気を、上記給湯設備に備えられる加熱体の電源
として供給することを特徴とする。
【0020】請求項14として、請求項12記載の燃料
電池装置の利用システムにおいて上記燃料電池装置と並
列に太陽熱集熱装置が接続され、日照条件に応じて、燃
料電池装置で生成される廃熱と、太陽熱集熱装置が収集
した熱を、給湯設備の熱源として切換えて供給すること
を特徴とする。
【0021】請求項15として、請求項14記載の燃料
電池装置の利用システムにおいて上記太陽熱集熱装置は
蓄熱機能を備えていて、太陽熱集熱装置の集熱が不可能
なときは、給湯設備の熱源として、太陽熱集熱装置の蓄
熱もしくは燃料電池装置の廃熱を使用することを特徴と
する。
【0022】上記目的を達成するため本発明の燃料電池
装置の利用システムは、請求項16として、改質装置お
よび燃料電池本体の少なくともいずれか一方に海水を用
いる燃料電池装置において、上記燃料電池装置で電気の
発生とともに生成される廃熱を、船舶上あるいは離島な
ど市中熱源が得られない環境条件下における、空気調和
設備の熱源とすることを特徴とする。
【0023】請求項17として、請求項16記載の燃料
電池装置の利用システムにおいて上記空気調和設備は、
床暖房装置であることを特徴とする。請求項18とし
て、請求項17記載の燃料電池装置の利用システムにお
いて上記床暖房装置に用いられる燃料電池装置は、床下
に配置されることを特徴とする。
【0024】請求項19として、請求項18記載の燃料
電池装置の利用システムにおいて上記床暖房装置は、床
面下部に沿って設けられる配管からなり、この配管に上
記燃料電池装置で電気の発生とともに生成される温水を
導くことを特徴とする。
【0025】請求項20として、請求項19記載の燃料
電池装置の利用システムにおいて上記床暖房装置に導い
て床暖房をなした温水を、再び上記燃料電池装置におけ
る燃料として用いることを特徴とする。
【0026】請求項21として、請求項17記載の燃料
電池装置の利用システム上記床暖房装置にて床暖房をな
した温水を、給湯設備に用いることを特徴とする。上記
目的を達成するため本発明の燃料電池装置の利用システ
ムは、請求項22として、改質装置および燃料電池本体
の少なくともいずれか一方に海水を用いる燃料電池装置
において、上記燃料電池装置で発生する電気を、船舶あ
るいは離島など市中電源が得られない環境条件下におけ
る、各種の電気機器の電源とすることを特徴とする。
【0027】請求項23として、請求項22記載の燃料
電池装置の利用システムにおいて上記燃料電池装置と並
列に蓄電機能を備えた太陽電池装置が接続され、日照条
件に応じて、燃料電池装置と太陽電池装置の発生電気を
上記電気機器の電源として切換えて用いることを特徴と
する。
【0028】上記目的を達成するため本発明の燃料電池
装置の利用システムは、請求項24として、改質装置お
よび燃料電池本体の少なくともいずれか一方に海水を用
いる燃料電池装置において、上記燃料電池装置で発生す
る電気を、船舶におけるスクリュウの駆動用電源とする
ことを特徴とする。
【0029】請求項25として、請求項24記載の燃料
電池装置の利用システムにおいて上記船舶は上記燃料電
池装置とともに内燃機関が搭載され、これらと燃料電池
装置と内燃機関は必要に応じて切換えて用いることを特
徴とする。
【0030】このような課題を解決する手段を備えるこ
とにより、特に船舶や離島などの海水が容易に得られる
環境下での使用に最適な燃料電池装置と、この燃料電池
装置を利用したシステムが得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1に、燃料電池装置Sの基本
構成を示し、請求項1および請求項2の実施の形態を説
明する。
【0032】この燃料電池装置Sは、改質装置1と、こ
の改質装置1と2本の配管2a,2bを介して連通され
る燃料電池本体3とから構成され、周辺装置として燃料
電池本体3に電気的に接続される直交変換装置4があ
る。
【0033】上記改質装置1には、図示しない燃料供給
源と連通する燃料供給管5が接続される。この実施の形
態では燃料として海水を用いることを前提としており、
燃料供給源は海水中に浸漬される海水汲み上げポンプと
なる。
【0034】上記燃料電池本体3は、内部に電解質6が
充填されるとともに一対の電極7a,7bが対向して配
置される。一方の電極7aは負極として上記直交変換装
置4に接続され、かつ他方の電極7bは正極として直交
変換装置4に接続される。
【0035】また、燃料電池本体3下部には排水管8が
接続されていて、ここに導かれる水は後述するようにし
て有効に利用される。このような燃料電池装置Sにおい
て、燃料供給管5から燃料である海水が改質装置1に導
かれ、海水から酸素と水素が取り出される。改質装置1
から一方の配管2aを介して燃料電池本体3内の負極7
aに水素が供給され、他方の配管2bを介して燃料電池
本体3内の正極7bに酸素が供給される。
【0036】燃料電池本体3内において、負極7aに導
かれた水素は水素イオンとなり、電池本体3内に充填さ
れる電解質6を通過して正極7bに到達し再び酸素と反
応する。このことにより、負極7aと正極7bとの間に
電位差が生じ、すなわち電気が発生する。
【0037】発生した電気は直流であって、直交変換装
置4に導かれて交流出力に変換される。したがって、種
々の電力用途に消費できる。同時に、水および廃熱が生
成される。この水は、熱を持っている水(水蒸気)であ
り、排水管5を介して燃料電池本体3から排出される。
【0038】このような燃料電池装置Sであり、燃料と
して、特に船舶や離島などでは比較的容易に得られる海
水を用いることで、燃料の管理と補給に手間がかからず
にすみ、発電コストの低減化を得られる。
【0039】図2にもとづいて、請求項3の実施の形態
を説明する。ここでは、光触媒装置1Aからなる改質装
置が用いられる。この光触媒装置1Aは、ガラス板を用
いて密閉構造とした光触媒槽10と、この光触媒槽10
内に充填されるたとえば酸化チタンからなる光触媒11
と、光触媒槽10の内壁面に塗布される光反射膜12
と、光触媒槽10内の上下部に配置される光源13およ
び光触媒槽10で分解される水素を透過する水素透過膜
14から構成される。
【0040】上記ポンプ15を駆動することにより燃料
供給管5から燃料である海水が汲み上げられ、光触媒槽
10内に導かれる。光触媒槽10内では光源13が点灯
されて光照射をなし、この光は光反射膜12に当たって
反射を繰り返す。上記光触媒11は光の散乱によるエネ
ルギを受け、海水を酸素と水素に分解する。
【0041】光触媒槽10から導出される酸素と水素の
うち、特に水素は水素透過膜14を透過して図1に示し
た燃料電池本体3内の負極7aに導かれ水素イオンに換
わる。酸素は燃料電池本体3内の正極7bに導かれ、水
素イオンと酸素は再び反応して電位差を生じ、電気を発
生する。
【0042】このように改質装置として光触媒装置1A
を用いたので、上記光触媒11に対する分解エネルギを
供給する必要がなく、この耐久性がほとんど損なわれず
にすみ、発電コストのさらなる低減化に寄与する。
【0043】図3にもとづいて、請求項4の実施の形態
を説明する。ここでは、電気分解槽1Bからなる改質装
置が用いられる。この電気分解槽1Bは、燃料である海
水を供給する燃料供給管5が接続される槽本体16内を
隔膜17によって2室18a,18bに仕切ってある。
一方室18aには陰極板19aが吊持され、他方室18
bには陽極板19bが吊持される。そして、各室18
a,18bには配管2a,2bが接続され,図1で示す
燃料電池本体3に連通している。
【0044】図示しないポンプを駆動して燃料である海
水を燃料供給管5から槽本体16内に導き、かつ陰極板
19aと正極板19bに通電すると、海水は酸素と水素
に分解する。
【0045】負極板19aの吊持室18aに水素が発生
し、配管2aを介して燃料電池本体3に導かれ水素イオ
ンに換わる。正極板19bの吊持室18bに酸素が発生
し、燃料電池本体3に導かれて水素イオンと再び反応す
る。したがって、電位差が生じて電気が発生するところ
となる。
【0046】このように改質装置として電気分解槽1B
を用いたので、改質作用の信頼性の向上を得られる。ま
た、電気分解作用をなすための電力は、燃料電池装置S
で得られる電気の一部を充当すれば、発電コストのさら
なる低減化に寄与する。
【0047】図4(A)(B)にもとづいて、請求項5
ないし請求項8の実施の形態を説明する。図4(A)に
示すように、燃料電池装置Sは先に図1で説明した改質
装置1と、燃料電池本体3などから構成される。ここで
は、燃料電池本体3に充填される電解質6Aとして海水
を用いる。
【0048】すなわち、海水中には、陽イオンであるナ
トリウムイオン(Na+ )、カリウムイオン(K+ )、
マグネシウムイオン(Mg+ )およびカルシウムイオン
(Ca2+)などが、また、陰イオンである塩素イオン
(Cl )および硫酸イオン(SO4 2-)などが溶け込
んでおり、電解質6Aとして適性があるので使用する。
【0049】なお、改質装置1に供給する燃料として、
先に説明したように海水を用いることができるが、この
ほか、メタンあるいはエタノールを燃料として供給して
もよい。
【0050】図4(B)に、燃料としてメタン(CH
4 )を改質する改質装置1Cを示す。この改質装置1C
は、後述する脱硫器20と、改質器21およびCO変換
器22とから構成される。
【0051】すなわち、メタン(CH4 )は都市ガスと
して用いられていて入手が比較的簡単であるが、付臭剤
である有機硫黄酸化物が添加されている。この有機硫黄
酸化物を除去するため脱硫反応を起す脱硫器20が備え
られる。
【0052】上記脱硫器20として、たとえば、付臭剤
を水素と反応させて硫黄分を硫化水素としたあと酸化亜
鉛と反応させて吸収する水添加脱硫方式や、活性炭など
のフィルタを用いて付臭剤の硫黄分を物理的に吸着させ
る吸着方式などがある。
【0053】上記改質器21において、メタンから酸素
と水素を取出す改質反応を生じるために600〜700
℃の加熱が必要である。この改質器21で改質されたガ
スに含まれる5〜10%程度の一酸化炭素(CO)を1
%以下に低減させるため、CO変換器22で水を加えて
二酸化炭素(CO2 )に添加する。
【0054】このCO変換反応を得るためには200〜
300℃の熱が必要であり、改質した水素と酸素を燃料
電池本体3に導びいて電気を発生する一方で、一酸化炭
素が低減するところから、いわゆる電池効率の低下がな
い。
【0055】再び図4(A)に示すように、燃料電池本
体3に接続される排水管8Aは、改質装置1に接続され
る燃料供給管5の中途部に連通していて、燃料電池本体
3から排出される水を燃料に供給するようになってい
る。
【0056】実際に燃料電池本体3から排出される水は
高温の蒸気、すなわち水蒸気化されていて、燃料供給管
5に到達する以前に冷却しないよう、上記排水管8A周
面には図示しない断熱材が巻装され外気から断熱され
る。
【0057】このように電解質6Aとして、特に船舶や
離島などでは比較的容易に得られる海水を用いること
で、発電コストの低減化を得られる。また、電気の発生
にともなって生成される廃熱の有効利用を図れる。
【0058】図5にもとづいて、請求項9および請求項
10の実施の形態を説明する。燃料電池装置Sは、先に
図1で説明したように、海水を燃料とした改質装置1
と、海水から分解された酸素と水素を導いて反応させ電
気を発生する燃料電池本体3などからなる。
【0059】ここでは、排水管8の中途部にフイルタ装
置25が接続され、排水管8の先端部には図示しない給
水栓が接続される。上記フィルタ装置25は、燃料電池
本体3で発生する電気とともに生成される水を導いてろ
過するとともに、このろ過水にミネラル分を添加するミ
ネラル分添加剤が充填される。
【0060】上記給水栓は、たとえば船舶や離島など、
燃料としての海水が比較的容易に得られるとともに真水
(生活飲料水)の供給が制限され易い居住条件下での、
ちゅう房設備に取付ける。
【0061】このように、船舶や離島などで海水を燃料
として供給することにより、低コストで必要な電気量を
確保できる一方で、船舶や離島などでは生活飲料水が不
足し易いので、電気の発生とともに生成される水を生活
飲料水として使用する。
【0062】なお、燃料電池本体3から排出される水は
硬水であり、そのままでは飲み水として適さないため、
上記フィルタ装置25でミネラル分を添加する。図6に
もとづいて、請求項11の実施の形態を説明する。
【0063】燃料電池装置Sは、先に図1で説明したよ
うに、海水を燃料とした改質装置1と、海水から分解さ
れた酸素と水素を導いて反応させ電気を発生する燃料電
池本体3などからなる。
【0064】ここでは温水を集溜する温水タンク26
と、この温水タンク26の温水を加熱する加熱体である
ヒータ27とから構成される給湯設備28が配置されて
いて、上記温水タンク26と燃料電池本体3は上記排水
管8を介して連通される。
【0065】この給湯設備28は、たとえば船舶や離島
など、燃料としての海水が比較的容易に得られるととも
に真水(給湯設備の補助水)の供給が制限され易い居住
条件下に備える。
【0066】このように、船舶や離島などで海水を燃料
電池装置Sの燃料として供給することにより、低コスト
の発電と必要な電気量を確保できる一方で、船舶や離島
などでは給湯設備の補助水が不足し易いので、電気の発
生とともに生成される水を上記給湯設備28の補助水と
して使用する。
【0067】図7にもとづいて、請求項12および請求
項13の実施の形態を説明する。燃料電池装置Sは、先
に図1で説明したように、海水を燃料とした改質装置1
と、海水から分解された酸素と水素を導いて反応させ電
気を発生する燃料電池本体3などからなる。
【0068】ここでは温水を集溜する温水タンク26
と、この温水タンク26の温水を加熱する加熱体である
ヒータ27とから構成される給湯設備28が配置され、
上記ヒータ27の電源部27Aは直交変換装置4と電気
的に接続されている。
【0069】上記温水タンク26内には熱交換器29が
収容されていて、この熱交換器29は燃料電池本体3に
接続される排水管8に連通する。すなわち、排水管8か
ら導かれる水は高温であるので、温水タンク26内に集
溜される温水に放熱して、温水に対する加温もしくは保
温をなす。熱交換器29から出た水は、先に説明したよ
うに有効利用すればよい。
【0070】このように、船舶や離島などで海水を燃料
電池装置Sの燃料として供給することにより、低コスト
の発電と必要な電気量を確保できる一方で、得られた電
気を給湯設備28のヒータ電源27Aとして用いること
により、給湯設備28のランニングコストの低減化を図
れる。
【0071】図8(A)(B)にもとづいて、請求項1
4の実施の形態を説明する。図8(A)に示すように、
たとえば船舶や離島などでは太陽熱を集熱するのに有利
であるので、上記燃料電池装置Sとともに太陽熱集熱装
置(以下、ソーラシステムと呼ぶ)Tを備える。
【0072】そして、燃料電池装置Sの発電にともなっ
て生成される廃熱を導く配管30と、ソーラシステムT
で収集した熱を導く配管31が合流し、給湯設備28の
熱源部32に接続される。各配管30,31の合流部に
は三方切換え弁33が設けられている。
【0073】このような燃料電池装置Sとソーラシステ
ムTは、図8(B)に示すフローチャートにもとづいて
切換え制御される。ステップS1でスタートしたあと、
ステップS2で太陽熱の収集が可能な日照条件にあるか
否かを判断する。太陽熱の収集が可能な状態では、ステ
ップS3に移って切換え弁33をソーラシステムTと給
湯設備熱源部32が連通するよう切換え、ソーラシステ
ムTを稼動状態となす。
【0074】ステップS4でソーラシステムTによる集
熱量が給湯設備28の使用最大熱量を超えるようであれ
ば、すなわちエネルギ不足であるか否かを判断し、エネ
ルギ不足でなければ、ソーラシステムTで得た熱を給湯
設備28の熱源部32を供給する。
【0075】また、ソーラシステムTの集熱量が所定値
以下であって給湯設備28におけるエネルギ不足となる
場合は、ステップS5に移って上記切換え弁33を切換
えて燃料電池装置Sの廃熱を給湯設備熱源部32に導
く。
【0076】この状態を、ソーラシステムTが太陽熱を
集熱でき、しかもその熱量が給湯設備熱源部32に対す
るエネルギ不足とならない状態まで継続する。したがっ
て、燃料電池装置Sの廃熱を補助的に用いることができ
る。
【0077】このように、船舶や離島などで海水を燃料
電池装置Sの燃料として供給することにより、低コスト
の発電と必要な電気量を確保できる一方で、船舶や離島
などでは太陽熱を集熱するのに有利であるのでソーラシ
ステムTを備え、日照条件に応じて燃料電池装置Sの廃
熱と適宜切換えれば、給湯設備28のさらなるランニン
グコストの低減化を図れる。
【0078】図9(A)(B)にもとづいて、請求項1
5の実施の形態を説明する。図9(A)に示すように、
たとえば船舶や離島などで上記燃料電池装置Sと、太陽
熱集熱装置(以下、ソーラシステムと呼ぶ)Tを備え、
このソーラシステムTには付帯設備として蓄熱器tが切
換え弁34を介して接続される。
【0079】そして、ソーラシステムTで収集した熱を
導く配管31と、蓄熱器tでの蓄熱を導く配管35とが
三方切換え弁36を介して接続され、この切換え弁36
の残りのポートは燃料電池装置Sと、給湯設備28の熱
源部32とを連通する三方切換え弁33に接続される。
【0080】実際には、図9(B)に示すフローチャー
トにもとづいて切換え制御される。ステップT1でスタ
ートしたあと、ステップT2で太陽熱の収集が可能な日
照条件にあるか否かを判断する。太陽熱の収集が可能な
状態では、ステップT3に移って三方切換え弁33,3
3をソーラシステムTと給湯設備熱源部32が連通する
よう切換え、ソーラシステムTを稼動状態となす。
【0081】ステップT4でソーラシステムTによる集
熱量が給湯設備28の使用最大熱量を超えるようであれ
ば、すなわちエネルギ不足であるか否かを判断し、エネ
ルギ不足であればステップT5に移って上記蓄熱器tに
おける蓄熱量を判断する。
【0082】蓄熱量が不足していれば、ステップT6で
三方切換え弁33を燃料電池装置S側に切換えて可動状
態となし、ここで電気の発生とともに生成される廃熱を
給湯設備28の熱源部32を供給する。
【0083】また、ステップT4でエネルギ量が充足し
ている、すなわちソーラシステムTで収集した熱量が給
湯設備熱源部32の最大使用量を上回る場合は、ステッ
プT7に移ってその上回った分の熱量を蓄熱する。ステ
ップT5で蓄熱器tの蓄熱量が充分であると判断した
ら、ステップT8に移ってその蓄熱を放出するよう三方
切換え弁36,33を切換える。
【0084】このように、燃料電池装置Sと蓄熱機能を
有するソーラシステムTを備えることにより、さらに熱
の有効利用を図れ、給湯設備28におけるランニングコ
ストをより低減化する。
【0085】図10および図11にもとづいて、請求項
16ないし請求項20の実施の形態を説明する。図10
に示すように燃料電池装置Sは、先に図1で説明したよ
うに、海水を燃料とした改質装置1と、海水から分解さ
れた酸素と水素を導いて反応させ電気を発生する燃料電
池本体3などからなる。
【0086】ここでは、空気調和設備として居室の床面
37に備えられる床暖房装置Yが、燃料電池装置Sを構
成する燃料電池本体3と排水管8を介して連通される。
床暖房装置Sから延出される配管は排水管8Aとして、
改質装置1へ海水である燃料を供給する燃料供給管5に
接続される。
【0087】上記床暖房装置Yは、たとえば船舶や離島
など、燃料としての海水が比較的容易に得られるととも
に都市ガスなどの市中熱源が得られない環境条件下で使
用する。
【0088】図11(A)(B)に示すように、居室床
面37の裏面側に沿って蛇行状に配設される配管38で
床暖房装置Yが構成される。そして、床下の空間部に燃
料電池装置Sが配置される。
【0089】上記燃料電池装置Sの発電にともなって生
成される廃熱を床暖房装置Yの熱源として用いる。実際
には、燃料電池本体3から排出される高温の水(水蒸
気)を床面37下部に沿って配設された床暖房装置Yで
ある配管38に導く。
【0090】高温の水蒸気は配管38から放熱して床面
37を温たため、床暖房をなす。このあと、温水を排水
管8Aを介して燃料供給管5に導き、燃料電池装置Sに
おける燃料として用いることにより無駄のない利用をな
す。
【0091】このように、船舶や離島などで海水を燃料
電池装置Sの燃料として供給することにより、低コスト
の発電と必要な電気量を確保できる一方で、生成される
廃熱を床暖房装置Yの熱源として用いて、この装置Yの
ランニングコストの低減化を得る。しかも、床暖房装置
Yを配置してもなお床下には充分な空間スペースが存在
するので、ここに燃料電池装置Sを配置して床下の有効
利用を図れる。
【0092】図12にもとづいて、請求項21の実施の
形態を説明する。燃料電池装置Sは先に図1で説明した
ように、海水を燃料とした改質装置1と、海水から分解
された酸素と水素を導いて反応させ電気を発生する燃料
電池本体3などからなる。
【0093】そして、先に図10および図11で説明し
た空気調和設備として床暖房装置Yが備えられていて、
この床暖房装置Yと燃料電池本体3とは排水管8を介し
て連通される。
【0094】ここでは、床暖房装置Yから延出される排
水管8Aが給湯設備28を構成する温水タンク26に接
続される。すなわち、床暖房装置Yで放熱した水を補助
水として給湯設備28に導き、加熱ヒータ27で加熱す
る。この加熱ヒータ27の電源27Aを先に説明したよ
うに燃料電池装置Sで発生する電気を用いてもよいこと
は勿論である。
【0095】給湯設備28で所定温度以上に加熱した
ら、この温水の一部を再び床暖房装置Yを構成する配管
に導く循環回路40を備えることにより、燃料電池装置
Sで生成される廃熱のさらなる有効利用を図れる。
【0096】図13にもとづいて、請求項22の実施の
形態を説明する。燃料電池装置Sは先に図1で説明した
ように、海水を燃料とした改質装置1と、海水から分解
された酸素と水素を導いて反応させ電気を発生する燃料
電池本体3などからなる。
【0097】上記燃料電池装置Sは、たとえば船舶や離
島など市中電源が得られない環境条件下に配置され、こ
の場所で用いられる各種の電気機器K、たとえば冷蔵庫
a、テレビb、照明器具c、パソコンd、電気掃除機e
あるいは図示しない洗濯機、エアコンなどと電気的に接
続される。
【0098】このように、船舶や離島などで燃料電池装
置Sの燃料として海水を供給することにより、低コスト
の発電と必要な電気量を確保できる一方で、燃料電池装
置Sで作られた電気を各種の電気機器Kへ供給すれば、
比較的廉いコストで電気を消費できる。
【0099】図14および図15にもとづいて、請求項
23の実施の形態を説明する。図14(A)に示すよう
に、たとえば船舶や離島などでは太陽熱を集熱するのに
有利であるところから、燃料電池装置Sとともに太陽熱
を集熱して発電する太陽電池装置D(以下、ソーラシス
テムと呼ぶ)を備える。このソーラシステムDは、後述
する多数のセル50を並べて構成するものであり、かつ
畜電装置Hが付設される。
【0100】燃料電池装置Sで得られる電気を導く送電
線41と、ソーラシステムDで得られる電気もしくは蓄
電装置Hの電気を導く送電線42を切換えスイッチ43
を介して合流し、これは船舶や離島などで用いられる各
種の上記電気機器Kに接続される。
【0101】なお、ソーラシステムDと畜電装置Hとは
切換え手段44を介して接続され、かつソーラシステム
Dと畜電装置Hは切換えスイッチ45を介して上記送電
線42に接続される。
【0102】図14(B)に、上記ソーラシステムDに
用いられるセル50を示す。これは、N型半導体素子5
1と、このN型半導体素子51下面一部のみが露出する
よう覆うPN接合半導体素子52と、このPN接合半導
体素子52の周面全てを覆うP型半導体素子53からな
る。
【0103】P型半導体素子53の表面側に反射防止膜
54が取付けられていて、この面で太陽光を受けるよう
になっている。また、N型半導体素子51の露出部分に
は導電電極を介して端子55が取付けられ負極に接続さ
れる。P型半導体素子56の一部には導電電極を介して
端子56が取付けられ正極に接続される。
【0104】このようにして構成されるセル50が多数
個平面状に並べて設けられ、反射防止膜54の表面に光
が当たると、光電効果により正孔と電子の対が作られ、
上記電子は伝導体にたたき上げられる。
【0105】上記PN接合半導体素子52近傍の電子は
N型半導体素子51側へ移動し、かつ正孔はP型半導体
素子53側へ移動する。P型半導体素子53側において
正の起電力が生じ、N型半導体素子51側において負の
起電力が生じる。したがって、外部に接続される負荷に
電流が流れるようになっている。
【0106】このような蓄電熱機能を備えたソーラシス
テムDと燃料電池装置Sは、図15に示すフローチャー
トにもとづいて切換え制御される。すなわち、ステップ
U1でスタートしたあと、ステップU2で太陽熱の収集
が可能な日照条件にあるか否かを判断する。太陽熱の収
集が可能な状態では、ステップU3に移って切換えスイ
ッチ45,43をソーラシステムDと電気機器Kが連通
するよう切換え、ソーラシステムDを稼動状態となす。
【0107】ステップU4でソーラシステムDによる給
電量が電気機器Kの最大消費電気量を超えるようであれ
ば、すなわちエネルギ不足であるか否かを判断し、エネ
ルギ不足であればステップU5に移って蓄電装置Hにお
ける蓄電量を判断する。
【0108】蓄電装置Hの蓄電量が不足していれば、ス
テップU6で切換えスイッチ43を燃料電池装置S側に
切換えて可動状態となし、ここで得られる電気を電気機
器Kに給電する。
【0109】また、ステップU4でエネルギ量が充足し
ている、すなわちソーラシステムDからの給電量が電気
機器Kの最大消費電気量を上回る場合は、ステップU7
に移って上回った分の電気量を蓄電装置Hに蓄電する。
ステップU5で蓄電装置Hの蓄電量が充分であると判断
したら、ステップU8に移ってその蓄電分を放出するよ
う切換えスイッチ45,43を切換える。
【0110】このように、ソーラシステムDに蓄熱機能
を有することにより、さらに各種の電気機器Kの有効的
な消費電力が得られる。図16にもとづいて、請求項2
4および請求項25の実施の形態を説明する。
【0111】船舶Pに、スクリュウ60の駆動源として
内燃機関(たとえば、ディーゼルエンジン)61ととも
に燃料電池装置Sおよびこの燃料電池装置Sと直結され
るモータ62が備えられる。
【0112】上記燃料電池装置Sは、燃料として海水を
改質する改質装置1と、海水から分解された酸素と水素
を導いて反応させ電気を発生する燃料電池本体3などか
らなることは、ここでも変わりがない。
【0113】スクリュウ60の駆動源として、必要に応
じて内燃機関61と燃料電池装置Sとに切換えて、これ
らを使い分ける。たとえば、睡眠などのために静かさが
要求される夜間においては燃料電池装置SがモータMを
介してスクリュウ60を駆動し、静粛運行をなす。
【0114】日中の運行などは静かさを要求されること
がないので、内燃機関61に切換えてスクリュウ60を
駆動することとなる。いわゆるハイブリット的な運行を
なし、内燃機関の燃料油の消費量が少なくてすみコスト
の低減化を図れる
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
に船舶や離島などの海水が容易に得られる環境条件下で
の使用に最適な燃料電池装置と、この燃料電池装置を有
効に利用するシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1および請求項2の実施の形態
を示す、燃料電池装置の概略構成図。
【図2】請求項3の実施の形態を示す、改質装置の概略
構成図。
【図3】請求項4の実施の形態を示す、改質装置の概略
構成図。
【図4】請求項5ないし請求項8の実施の形態を示す、
燃料電池装置および利用システム構成図と改質装置の概
略構成図。
【図5】請求項9および請求項10の実施の形態を示
す、燃料電池装置および利用システム構成図と、改質装
置の概略構成図。
【図6】請求項11の実施の形態を示す、燃料電池装置
および利用システム構成図。
【図7】請求項12および請求項13の実施の形態を示
す、燃料電池装置および利用システム構成図と、改質装
置の概略構成図。
【図8】請求項14の実施の形態を示す、燃料電池装置
利用システム構成図と、そのフローチャート図。
【図9】請求項15の実施の形態を示す、燃料電池装置
利用システムと、そのフローチャート図。
【図10】請求項16ないし請求項20の実施の形態を
示す、燃料電池装置および利用システム構成図。
【図11】請求項16ないし請求項20の実施の形態を
示す、床暖房装置の平面図と断面図。
【図12】請求項21の実施の形態を示す、燃料電池装
置および利用システム構成図。
【図13】請求項22の実施の形態を示す、燃料電池装
置および利用システム構成図。
【図14】請求項23の実施の形態を示す、燃料電池装
置利用システム構成図と、その太陽電池装置セルの断面
図。
【図15】請求項23の実施の形態を示す、フローチャ
ート図。
【図16】請求項24および請求項25の実施の形態を
示す、燃料電池装置および利用システム構成図。
【符号の説明】
1…改質装置、 3…燃料電池本体、 6A…電解質(海水)、 25…フィルタ、 28…給湯設備、 27A…(給湯設備の)熱源部、 27…加熱体(ヒータ)、 T…太陽熱集熱装置(ソーラシステム)、 Y…空調設備(床暖房装置)、 K…電気機器、 D…太陽電池装置(ソーラシステム)、 P…船舶、 60…スクリュウ、 61…内燃機関。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料から水素を取出す改質装置と、この改
    質装置から得られる水素を水素イオンに換えて電解質に
    導き酸素と反応させて電気を発生する燃料電池本体とか
    ら構成される燃料電池装置において、 上記改質装置および燃料電池本体の少なくともいずれか
    一方に、海水を用いることを特徴とする燃料電池装置。
  2. 【請求項2】上記改質装置は、燃料として海水を用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池装置。
  3. 【請求項3】上記改質装置は光触媒装置であり、燃料と
    して供給された海水を光触媒作用によって水素と酸素に
    分解することを特徴とする請求項2記載の燃料電池装
    置。
  4. 【請求項4】上記改質装置は電気分解装置であり、燃料
    として供給された海水を電気分解作用によって水素と酸
    素に分解することを特徴とする請求項2記載の燃料電池
    装置。
  5. 【請求項5】上記燃料電池本体は、電解質として海水を
    用いることを特徴とする請求項1記載の燃料電池装置。
  6. 【請求項6】上記電解質は、海水に含まれる陽イオンお
    よび陰イオンを用いることを特徴とする請求項5記載の
    燃料電池装置。
  7. 【請求項7】上記改質装置は、燃料としてメタンあるい
    はエタノールを改質することを特徴とする請求項6記載
    の燃料電池装置。
  8. 【請求項8】改質装置および燃料電池本体の少なくとも
    いずれか一方に海水を用いる燃料電池装置において、 上記燃料電池装置で電気の発生とともに生成される水
    を、上記改質装置の熱源として利用することを特徴とす
    る燃料電池装置の利用システム。
  9. 【請求項9】改質装置および燃料電池本体の少なくとも
    いずれか一方に海水を用いる燃料電池装置において、 上記燃料電池装置で電気の発生とともに生成される水
    を、船舶あるいは離島など生活飲用水の供給が制限され
    易い環境条件下における、生活飲料水とすることを特徴
    とする燃料電池装置の利用システム。
  10. 【請求項10】上記水の流通路に、水をろ過するととも
    に、この水にミネラル分を添加するフィルタ装置を備え
    たことを特徴とする請求項9記載の燃料電池装置の利用
    システム。
  11. 【請求項11】改質装置および燃料電池本体の少なくと
    もいずれか一方に海水を用いる燃料電池装置において、 上記燃料電池装置で電気の発生とともに生成される水
    を、船舶あるいは離島など給湯設備の補助水の供給が制
    限され易い環境条件下における、給湯設備の補助水とす
    ることを特徴とする燃料電池装置の利用システム。
  12. 【請求項12】改質装置および燃料電池本体の少なくと
    もいずれか一方に海水を用いる燃料電池装置において、 上記燃料電池装置で電気の発生とともに生成される廃熱
    を、船舶あるいは離島など市中熱源が得られない環境条
    件下における、給湯設備の熱源とすることを特徴とする
    燃料電池装置の利用システム。
  13. 【請求項13】上記燃料電池装置で発生する電気を、上
    記給湯設備に備えられる加熱体の電源とすることを特徴
    とする請求項12記載の燃料電池装置の利用システム。
  14. 【請求項14】上記燃料電池装置と並列に太陽熱集熱装
    置が接続され、日照条件に応じて、燃料電池装置で生成
    される廃熱と、太陽熱集熱装置が収集した熱を、給湯設
    備の熱源として切換えて供給することを特徴とする請求
    項12記載の燃料電池装置の利用システム。
  15. 【請求項15】上記太陽熱集熱装置は蓄熱機能を備えて
    いて、太陽熱集熱装置の集熱が不可能なときは、給湯設
    備の熱源として、太陽熱集熱装置の蓄熱もしくは燃料電
    池装置の廃熱を使用することを特徴とする請求項14記
    載の燃料電池装置の利用システム。
  16. 【請求項16】改質装置および燃料電池本体の少なくと
    もいずれか一方に海水を用いる燃料電池装置において、 上記燃料電池装置で電気の発生とともに生成される廃熱
    を、船舶上あるいは離島など市中熱源が得られない環境
    条件下における、空気調和設備の熱源とすることを特徴
    とする燃料電池装置の利用システム。
  17. 【請求項17】上記空気調和設備は、床暖房装置である
    ことを特徴とする請求項16記載の燃料電池装置の利用
    システム。
  18. 【請求項18】上記床暖房装置に用いられる燃料電池装
    置は、床下に配置されることを特徴とする請求項17記
    載の燃料電池装置の利用システム。
  19. 【請求項19】上記床暖房装置は、床面下部に沿って設
    けられる配管からなり、この配管に上記燃料電池装置で
    電気の発生とともに生成される温水を導くことを特徴と
    する請求項18記載の燃料電池装置の利用システム。
  20. 【請求項20】上記床暖房装置に導いて床暖房をなした
    温水を、再び上記燃料電池装置における燃料として用い
    ることを特徴とする請求項19記載の燃料電池装置の利
    用システム。
  21. 【請求項21】上記床暖房装置にて床暖房をなした温水
    を、給湯設備に用いることを特徴とする請求項17記載
    の燃料電池装置の利用システム。
  22. 【請求項22】改質装置および燃料電池本体の少なくと
    もいずれか一方に海水を用いる燃料電池装置において、 上記燃料電池装置で発生する電気を、船舶あるいは離島
    など市中電源が得られない環境条件下における、各種の
    電気機器の電源とすることを特徴とする燃料電池装置の
    利用システム。
  23. 【請求項23】上記燃料電池装置と並列に蓄電機能を備
    えた太陽電池装置が接続され、日照条件に応じて、燃料
    電池装置と太陽電池装置の発生電気を上記電気機器の電
    源として切換えて用いることを特徴とする請求項22記
    載の燃料電池装置の利用システム。
  24. 【請求項24】改質装置および燃料電池本体の少なくと
    もいずれか一方に海水を用いる燃料電池装置において、 上記燃料電池装置で発生する電気を、船舶におけるスク
    リュウの駆動用電源とすることを特徴とする燃料電池装
    置の利用システム。
  25. 【請求項25】上記船舶は上記燃料電池装置とともに内
    燃機関が搭載され、これら燃料電池装置と内燃機関は必
    要に応じて切換えて用いることを特徴とする請求項24
    記載の燃料電池装置の利用システム。
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