JP2000057721A - 記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents

記録再生装置及び記録再生方法

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JP2000057721A
JP2000057721A JP10230915A JP23091598A JP2000057721A JP 2000057721 A JP2000057721 A JP 2000057721A JP 10230915 A JP10230915 A JP 10230915A JP 23091598 A JP23091598 A JP 23091598A JP 2000057721 A JP2000057721 A JP 2000057721A
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Hideji Takeshima
秀治 竹島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮上式ヘッドと記録媒体間の隙間を小さい値
に精度良く保って、高記録密度化された大容量の記録媒
体を高い信頼性で記録再生できる装置を提供する。 【解決手段】 本記録再生装置は、回転部14と、記録
再生部16と、調整手段(圧電素子)38、40とを備
えている。回転部は、記録層をヘッドに向けて記録媒体
12を保持しつつ回転させる。記録再生部は、記録媒体
の回転に伴う空気流により浮上して記録媒体の面に対し
て隙間を保持する浮上式ヘッド28と、浮上式ヘッドを
記録媒体に対してスライドさせるスライド手段20、2
6とを有し、浮上式ヘッドをスライドさせつつ浮上式ヘ
ッドを介して記録媒体にデータを記録・再生する。調整
手段は、圧電素子であって、浮上式ヘッドの記録媒体に
対する隙間距離が所定距離になるように、所定距離に対
する隙間距離の偏差に比例する電気信号に基づいて伸縮
し、浮上式ヘッドの高さ位置を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮上式ヘッドを備
えた記録再生装置及び記録再生方法に関し、更に詳細に
は、高記録密度化された大容量の記録媒体の情報の記録
再生に最適な記録再生装置及び記録再生方法に関するも
のである。本明細書で、情報とは、記録媒体に記録再生
する対象であってデータを含む広く概念である。
【0002】
【従来の技術】大量の情報、情報を記録し、伝達すると
いう時代的要求に伴い、記録媒体の高記録密度化、及び
高情報転送レート化が進んでおり、そのために、記録媒
体の記録密度を高めること、及び記録、再生に際し、記
録媒体を高い回転数で回転させること等が研究されてい
る。大量の情報を記録し、再生できる記録媒体は、大別
して、磁気ディスクと光ディスク(光磁気ディスクを含
む)とに区別できる。
【0003】磁気ディスクの分野では、磁気ディスクの
線記録密度を向上させるため、磁気ヘッドと磁気ディス
ク間の隙間を低減して、記録分解能を改善する試みが成
されている。しかし、磁気ヘッドと磁気ディスク間の隙
間を現在の隙間以下に低減することは難しく、線記録密
度の大きさは、限界に近かずいて来ていると考えれらて
いる。このため、現在は、ヘッドの位置決めや回転機構
などの機械的な精度を高め、トラック密度を高める試み
がなされている。また、記録再生装置の低価格化を実現
するため、従来から用いられてきたAl基板やガラス基
板の替わりに、光ディスクで用いられているような安価
な樹脂基板を用いようとする試みもなされている。
【0004】一方、光ディスクの分野でも、基板を通し
て記録再生を行う、従来から用いられて来た方式に替わ
って、磁気ディスクと同じ様に記録媒体の回転により生
じる空気流により浮上する浮上式ヘッドに対物レンズを
設け、樹脂基板の記録膜側から記録再生しようとする試
みがなされている。これにより、基板の傾きや厚みの誤
差等により生じる集光スポットの収差を低減でき、対物
レンズの開口数を大きくすることが可能となるからであ
る。その結果、スポット径を小さくすることが可能とな
り、高密度化が実現できる。また、光ヘッドの可動部
も、従来の光ヘッドに比べて、更に小型化、軽量化が可
能となり、高速シークを実現できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の磁気デ
ィスク及び光ディスクには、次のような問題が生じてい
る。先ず、磁気ディスクの分野では、磁気ディスクのト
ラック密度を高めるために検討されている機械的精度の
向上も、近い将来、設計、製作上の制約から、向上の限
界を迎える可能性が、非常に高い。そのため、現在は限
界と考えられている磁気ヘッドと磁気ディスク間の隙間
を低減し、記録分解能を改善する必要が生じている。更
には、Al基板やガラス基板の替わりに、光ディスクで
用いられているような安価な樹脂基板を用いる場合に
は、樹脂基板の面振れが、Al基板やガラス基板に比べ
て、大きくなり、磁気ヘッドと磁気ディスク間の隙間を
一定に保つことが困難になる。
【0006】また、光ディスクの分野では、安価な樹脂
基板を利用しようとすると、記録媒体の回転により生じ
る空気流により浮上する浮上式ヘッドに対物レンズを設
け、基板の記録膜側から記録再生使用とする場合には、
磁気ディスクと同様に、ヘッドと記録媒体間の隙間を一
定に保つのが困難になる。
【0007】一方、回転数を上げて転送レートを上げよ
うとする試みでは、Al基板やガラス基板を用いた磁気
ディスクでは、ディスクの回転によって生じる空気の流
れにより、フラッターと呼ばれるディスクの振動が生じ
てしまう。剛性が小さい樹脂基板を用いた磁気ディスク
や光ディスクでは、この振動は、低回転数時から発生
し、振幅も大きい。また、この場合にも、この振動によ
り面振れが生じるため、ヘッドと記録媒体間の隙間を一
定に保つことが困難になり、線記録密度を上げることが
難しい。さらに、この面振れによりトラックずれも生じ
るため、トラック密度を上げることも困難となる。
【0008】そこで、本発明は、浮上式ヘッドと記録媒
体間の隙間を小さい値に精度良く保って、高記録密度化
された大容量の記録媒体を高い信頼性で記録再生できる
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る記録再生装置は、ディスク状の記録媒
体に情報を記録・再生する装置であって、記録層をヘッ
ドに向けて記録媒体を保持しつつ回転させる回転部と、
記録媒体の回転に伴う空気流により浮上して記録媒体の
面に対して隙間を保持する浮上式ヘッドと、浮上式ヘッ
ドを記録媒体に対してスライドさせるスライド手段とを
有し、浮上式ヘッドをスライドさせつつ浮上式ヘッドを
介して記録媒体に情報を記録・再生する記録再生部と、
浮上式ヘッドの記録媒体に対する隙間距離が所定距離に
なるように、所定距離と隙間距離との偏差に比例する電
気信号に基づいて浮上式ヘッドの高さ位置を調整する調
整手段とを備えていることを特徴としている。
【0010】電気信号は、測定した隙間距離と所定距離
との偏差を算出し、信号強度がその偏差に比例するよう
にした電気信号である。好適には、所定距離は、記録・
再生信号が最大となる浮上式ヘッドと記録媒体の面との
間の距離である。また、スライド手段は、記録媒体の半
径方向に対して移動自在な移動体に一端が固定され、他
端が自由端であって、自由端で前記浮上式ヘッドを支持
し、かつ記録媒体の面に対向する面を上面及び下面に有
する弾性板状支持部材として構成され、更に、板状支持
部材の上面及び下面の少なくともの一方の面に延在する
圧電素子を有し、前記電気信号により圧電素子を伸縮さ
せて、記録媒体の面とヘッドとの間の隙間距離を変化さ
せることにより、隙間距離を所定距離に保持する。
【0011】本発明の好適な実施態様では、浮上式ヘッ
ドは、対物レンズを備えた光ヘッドとして構成され、記
録媒体からの反射光に基づいて浮上式ヘッドと記録媒体
の面との隙間距離と対物レンズ焦点距離との偏差を算出
する光学系と、偏差に比例した電気信号を生成する電気
信号系とを備える。
【0012】更には、浮上式ヘッドは、外部から入力さ
れる電気信号によって変調される磁界を発生するコイル
を備えている。また、光ヘッドから出射される光量は、
外部から入力される電気信号によって変調される。浮上
式ヘッドは、光ヘッドに限らず、磁気ヘッドでも良い。
浮上式ヘッドをスライド手段に固定する支持アームは、
バネ弾性を有する帯状薄板により形成されている。帯状
薄板は、金属板でも、プラスチック板でも、金属とプラ
スチックとの複合板でも良い。
【0013】本記録再生方法は、ディスク状の記録媒体
に情報を記録・再生する方法であって、基板のヘッド側
に記録層を有する記録媒体を回転させ、記録媒体の回転
に伴う空気流により浮上し、記録媒体の面に対して隙間
を保持しつつスライド可能に支持された浮上式ヘッドに
よって前記記録媒体の記録層に情報を記録・再生する際
に、その隙間を電気信号によって変化させることを特徴
としている。好適には、前記電気信号は、浮上式ヘッド
と記録媒体の面との間の距離の所定距離からのずれ量に
比例する。更には、前記所定距離は、記録・再生信号が
最大となる浮上式ヘッドと記録媒体の面との間の距離で
ある。
【0014】本発明では、基板のヘッド側に記録層を有
する記録媒体を回転させ、記録媒体の回転に伴う空気流
により浮上し記録媒体表面に隙間を保ってスライド可能
に支持された浮上式ヘッドによって記録媒体の記録層に
情報を記録再生する際に、その隙間を電気信号によって
変化させることによって、浮上式ヘッドと記録媒体間の
隙間を小さい値に精度良くに保ち、これにより、高記録
密度化された大容量の記録媒体を記録再生できる記録再
生装置を実現している。また、本発明は、これにより、
安価な樹脂基板を用い、しかも高記録密度化された大容
量の記録媒体であっても、高い信頼性で記録再生するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細
に説明する。実施形態例 本実施形態例は、本発明に係る記録再生装置の実施形態
の一例であって、図1は本実施形態例の記録再生装置を
構成する要部の立面図である。本実施形態例の記録再生
装置10は、記録媒体に光学的に情報を記録・再生する
装置であって、その要部は、記録媒体12を保持して回
転させる回転部14と、記録媒体12に情報を光学的に
記録し、再生する光学的記録再生部16とから構成され
ている。記録媒体12は、ディスク状の光又は光磁気記
録媒体であって、記録媒体12のヘッド側の媒体面に
は、相変化記録膜、光磁気録膜、穴開け方型ライトワン
ス膜のいずれかが、成膜されている。
【0016】回転部14は、記録媒体12を保持する保
持部18と、保持部18を介して記録媒体12を回転さ
せるスピンドル・モータ19とを備えている。光学的記
録再生部16は、記録媒体12の半径方向に進退自在な
可動部20と、可動部20から回転部14に向かって延
びるアーム22と、アーム22の先端に設けられた光ヘ
ッド部24と、可動部20に一端が固定され、他端が自
由端になっている板バネ状弾性板で形成された板状支持
部材26と、板状支持部材26の先端の自由端で取り付
けられ、支持された浮上式ヘッド28とを備えている。
浮上式ヘッド28には、対物レンズ30が設けられ、対
物レンズ30の上部に位置する光ヘッド部24の対物レ
ンズ32から照射された集光ビーム34が対物レンズ3
0に入射する。次いで、対物レンズ30により集光され
て集光ビーム36となり記録媒体12の媒体面上に焦点
を結ぶ。板状支持部材28の上下面、即ち記録媒体12
に対向する面及びその反対側の面には、圧電素子40、
38が取り付けてある。
【0017】以上の構成により、それぞれ可動部12に
板状支持部材26を介して取り付けられた浮上式ヘッド
28及びアーム22を介して光ヘッド部24は、可動部
12の移動と共に、記録媒体12の記録再生領域を含む
半径方向に移動可能である。可動部12の移動方式には
制約はなく、可動部12は記録媒体12の半径方向に直
線的に移動しても良いし、可動部12が回転して、浮上
式ヘッド28および光ヘッド部24が記録媒体12の記
録再生領域を含む半径方向に移動できるようにしても良
い。
【0018】記録媒体12はスピンドルモーター20に
より回転し、浮上式ヘッド28は、記録媒体12の回転
により生じた空気流により記録媒体12の媒体面と隙間
を保って浮上する。この隙間は、浮上ヘッド28の板状
支持部材26のバネ力と、空気流によって浮上ヘッド2
8に生じる浮上力の釣り合いによって決まる。浮上力は
浮上式ヘッド28の形状によって可変であり、したがっ
て、浮上式ヘッド28と記録媒体12の表面との隙間は
これにより制御可能である。本実施形態例では、浮上式
ヘッド28と光記録媒体12の媒体面との隙間は、浮上
式ヘッド28に取り付けられた対物レンズ30の焦点距
離になるようにする。以上の構成により、対物レンズ3
0で集光された集光ビーム36が、記録媒体12の表面
にある記録膜に焦点を結び、記録膜に記録された情報を
読み出すことが可能となる。
【0019】記録媒体12で反射された光は、光ヘッド
部24内に設けられたフォーカスエラー検出部(図示せ
ず)に導かれ、集光ビーム36の焦点位置の記録膜から
のずれ量に比例したフォーカスエラー信号が生成され
る。このフォーカスエラー信号が0になるように、浮上
式ヘッド28に取り付けられた対物レンズ30に対して
光ヘッド部24内に配置された対物レンズ32を垂直方
向に動かすことによって、集光ビーム36が記録媒体1
2の記録層上に常に焦点を結ぶようにする。浮上式ヘッ
ド28に取り付けられた対物レンズ30は、その板状支
持部材26に取り付けた圧電素子38、40にフォーカ
スエラー信号に比例した電圧をかけることによって上下
する。また、光ヘッド部24内に存在する対物レンズ3
2は、これを支持し垂直方向に動かすボイスコイル・ア
クチュエーター(図示せず)に、フォーカスエラー信号
に比例した電圧を印加することによって上下する。
【0020】別法として、光ヘッド部24内に設けられ
たフォーカスエラー検出部の替わりに、浮上式ヘッド2
8に隣接して記録媒体12の垂直方向の変位(面振れ)
を検出する検出器(図示せず)を設け、これにより検出
された記録媒体12の面振れ量に応じて、浮上式ヘッド
28をその板状支持部材26に取り付けた圧電素子3
8、40によって上下させるようにしても良い。
【0021】記録媒体12の表面が導電性である場合、
記録媒体12と浮上式ヘッド28は一種のコンデンサー
を形成する。この静電容量は、記録媒体12と浮上式ヘ
ッド28の間の距離に反比例するので、この静電容量を
測定することによって、記録媒体12と浮上式ヘッド2
8の間の距離を測定することも可能である。この方法に
よると、光を使わずに記録媒体12と浮上式ヘッド28
の間の距離を測定することが可能であり、光を使わない
磁気ディスク等の場合に特に有効である。
【0022】圧電素子38、40は、図2に示すよう
に、圧電素子本体38a、40aとその表面に設けられ
た電極38b、40bにより構成される。電極に配線さ
れた入力端子42、44正電圧をかけると、圧電素子3
8は伸び、圧電素子40は縮むよう、圧電素子38a、
40aが逆極性になるようにして取り付けておく。入力
端子42、44に電圧をかけると、圧電素子38、40
が発生する曲げモーメントにより板状支持部材26が曲
がり、浮上式ヘッド28が上下する。すなわち、入力端
子42、44に正電圧をかけると、圧電素子38は伸
び、圧電素子40は縮み、その結果、浮上式ヘッドの板
状支持部材26は下に曲がり、浮上式ヘッド28と記録
媒体12間の隙間は小さくなる。逆に、入力端子42、
44に負電圧をかけると、圧電素子38は縮み圧電素子
40は伸び、その結果、浮上式ヘッドの板状支持部材2
6は上に曲がり浮上式ヘッド28と記録媒体12間の隙
間は大きくなる。
【0023】また、圧電素子38、40を図3に示すよ
うに、金属製の板状支持部材26を共通電極として入力
端子44に配線し、圧電素子38a、40aの表面に設
けられた電極38b、40bを入力端子42に配線して
も良い。この場合は、入力端子42、44に正電圧をか
けると、圧電素子38、40とも伸びるように、圧電素
子38a、40aを同じ極性になるようにしておく。こ
のようにしておくと、図2の場合の半分の電圧で同じた
わみ量を得ることが、可能となり装置にとっては電気回
路の負担が減り好ましい。
【0024】また、図4又は図5に示すように、板状支
持部材26の上面、あるいは下面のどちらかに圧電素子
38又は40を取り付けても構わない。この場合、浮上
式ヘッド28のたわみ量は小さくなるが、圧電素子の個
数が1個となり装置の組立が簡単になり好ましい。
【0025】更に、図6(a)及び(b)のように、電
極38b及び40bをそれぞれ記録媒体12の円周方向
に38b1 と38b2 、40b1 と40b2 に2分割
し、対向する電極38b1 と40b1 間、および、38
2 と40b2 間に独立に電圧をかけることによって、
板状支持部材26の傾きを変えることができる。ここ
で、図6(a)及び(b)は、それぞれ、板状支持部材
26の上面図、及び下面図である。
【0026】記録媒体12の傾きを検出し、これに合わ
せて板状支持部材26の傾きを制御することによって、
常に、浮上式ヘッド28や対物レンズ30を記録媒体1
2に対して傾きが0になるようにすることができる。こ
れにより、良好な記録再生特性を得ることができる。記
録媒体12の傾きの検出は、傾き検出器を用いても良い
し、特開平7−141674号公報や特開平8−553
41号公報に開示されているように記録媒体の傾き検出
用の特殊パターンを記録した記録媒体を用いて、その記
録媒体からの再生信号から傾きを検出しても良い。傾き
検出器は、LEDと2分割光検出器とレンズで構成され
るものが一般的である。レンズはLEDと2分割光検出
器をモールドしているものでも構わない。LEDの像が
2分割光検出器上に結像するので、記録媒体が傾くとL
EDの像が2分割光検出器上で分割方向に移動する。こ
の2分割光検出器の差動量が記録媒体の傾きに既に比例
することを利用している。
【0027】記録媒体12が、光記録媒体の場合、情報
の記録の際には、記録媒体12の浮上式ヘッド28側に
設けられた記録膜に変化が生じる温度まで、記録膜の温
度が上昇する強度で、入射光36をパルス状に発光させ
る。記録膜に変化が生じる温度とは、相変化記録膜の場
合は記録層の融点、光磁気記録膜の場合は記録層のキュ
ーリー温度、穴開け方型ライトワンス膜の場合は記録膜
が溶融や変形する温度である。光磁気記録膜の場合は、
パルスに同期させて、浮上式ヘッド28に設けられた磁
気回路に外部から電流を流すことによって磁界を変調す
る必要がある。
【0028】本実施形態例では、記録媒体12として記
録再生可能な光磁気ディスクを例にして説明したが、再
生専用のものでも構わない。また、本実施形態例では、
記録媒体12として光磁気ディスクを例にしているが、
記録媒体12は光ディスクでも、また、磁気記録膜を有
する磁気ディスクでもよい。記録媒体12が、磁気ディ
スクの場合、情報の記録の際には、光磁気膜の場合と同
様に磁界を変調する。磁気記録膜に形成される磁区を反
転させるのに必要な磁界の強度まで下げるために、磁界
の変調に同期させて入射光34を記録膜がキューリー温
度付近まで上昇する強度でパルス状に発光させても良
い。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、浮上式ヘッドと記録媒
体間の隙間を小さい値に精度良く保つことができ、浮上
式ヘッドと記録媒体間の隙間を低減することにより、高
記録密度化された大容量の記録媒体を高い信頼性で記録
再生することができる。また、安価な樹脂基板を用い
た、高記録密度・大容量の記録媒体であっても、浮上式
ヘッドと記録媒体間の隙間を小さい値に精度良く一定に
保つことができるので、高い信頼性で記録再生すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例の記録再生装置を構成する要部の立
面図である。
【図2】実施形態例の記録再生装置に設けた浮上式ヘッ
ドを支持する板状支持部材に取り付けた圧電素子の構成
の一例を示す模式図である。
【図3】実施形態例の記録再生装置に設けた浮上式ヘッ
ドを支持する板状支持部材に取り付けた圧電素子の構成
の別の例を示す模式図である。
【図4】実施形態例の記録再生装置に設けた浮上式ヘッ
ドを支持する板状支持部材に取り付けた圧電素子の構成
の更に別の例を示す模式図である。
【図5】実施形態例の記録再生装置に設けた浮上式ヘッ
ドを支持する板状支持部材に取り付けた圧電素子の構成
の更に別の例を示す模式図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、板状支持
部材の上面図、及び下面図であって、板状支持部材に取
り付けた圧電素子の構成の更に別の例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 実施形態例の記録再生装置 12 記録媒体 14 回転部 16 光学的記録再生部 18 保持部 19 スピンドル・モータ 20 可動部 22 アーム 24 光ヘッド部 26 板状支持部材 28 浮上式ヘッド 30 対物レンズ 32 対物レンズ 34 集光ビーム 36 集光ビーム 38、40 圧電素子 38a、40a 圧電素子本体 38b、40b 電極

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の記録媒体に情報を記録・再
    生する装置であって、記録層をヘッドに向けて記録媒体
    を保持しつつ回転させる回転部と、 記録媒体の回転に伴う空気流により浮上して記録媒体の
    面に対して隙間を保持する浮上式ヘッドと、浮上式ヘッ
    ドを記録媒体に対してスライドさせるスライド手段とを
    有し、浮上式ヘッドをスライドさせつつ浮上式ヘッドを
    介して記録媒体に情報を記録・再生する記録再生部と、 浮上式ヘッドの記録媒体に対する隙間距離が所定距離に
    なるように、所定距離と隙間距離との偏差に比例する電
    気信号に基づいて浮上式ヘッドの高さ位置を調整する調
    整手段とを備えていることを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記所定距離は、記録・再生信号が最大
    となる浮上式ヘッドと記録媒体の面との間の距離である
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド手段は、記録媒体の半径方
    向に対して移動自在な移動体に一端が固定され、他端が
    自由端であって、自由端で前記浮上式ヘッドを支持し、
    かつ記録媒体の面に対向する面を上面及び下面に有する
    弾性板状支持部材として構成され、更に、板状支持部材
    の上面及び下面の少なくともの一方の面に延在する圧電
    素子を有し、 前記電気信号により圧電素子を伸縮させて、記録媒体の
    面とヘッドとの間の隙間距離を変化させることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記浮上式ヘッドは、対物レンズを備え
    た光ヘッドとして構成され、 記録媒体からの反射光に基づいて浮上式ヘッドと記録媒
    体の面との隙間距離と対物レンズ焦点距離との偏差を算
    出する光学系と、 偏差に比例した電気信号を生成する電気信号系とを備え
    ることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1
    項に記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記浮上式ヘッドは、外部から入力され
    る電気信号によって変調される磁界を発生する電磁コイ
    ルを備えていることを特徴とする請求項1から4のうち
    のいずれか1項に記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記光ヘッドから出射される光量は、外
    部から入力される電気信号によって変調されることを特
    徴とする請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の
    記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記浮上式ヘッドは、磁気ヘッドである
    ことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項
    に記載の記録再生装置。
  8. 【請求項8】 ディスク状の記録媒体に情報を記録・再
    生する方法であって、基板のヘッド側に記録層を有する
    記録媒体を回転させ、記録媒体の回転に伴う空気流によ
    り浮上し、記録媒体の面に対して隙間を保持しつつスラ
    イド可能に支持された浮上式ヘッドによって前記記録媒
    体の記録層に情報を記録・再生する際に、その隙間を電
    気信号によって変化させることを特徴とする記録再生方
    法。
  9. 【請求項9】 前記電気信号は、浮上式ヘッドと記録媒
    体の面との間の距離の所定距離からのずれ量に比例する
    ことを特徴とする請求項8に記載の記録再生方法。
  10. 【請求項10】 前記所定距離は、記録・再生信号が最
    大となる浮上式ヘッドと記録媒体の面との間の距離であ
    ることを特徴とする請求項9に記載の記録再生方法。
JP10230915A 1998-08-17 1998-08-17 記録再生装置及び記録再生方法 Pending JP2000057721A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008198321A (ja) * 2007-02-16 2008-08-28 Fujitsu Ltd 磁気ディスク装置

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