JP2000057319A - 車両の位置検出装置 - Google Patents

車両の位置検出装置

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JP2000057319A
JP2000057319A JP10224849A JP22484998A JP2000057319A JP 2000057319 A JP2000057319 A JP 2000057319A JP 10224849 A JP10224849 A JP 10224849A JP 22484998 A JP22484998 A JP 22484998A JP 2000057319 A JP2000057319 A JP 2000057319A
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vehicle
line
lane marking
camera
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JP10224849A
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English (en)
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Kosuke Morimoto
康介 森本
Koichi Kojima
浩一 小嶋
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車線区分線のエッジ部としての側端縁に、汚れ
やかすれによって凹凸部分が存在する場合でも、車線区
分線に対する車両位置を精度よく検出できるようにす
る。 【解決手段】車両側方にある車線区分線(白線)が、カ
メラ2で撮像される。画像上の車線区分線3の伸びる方
向が推定される。画像濃淡が2値化された後、推定され
た車線区分線の伸びる方向に、全画素つまり2値化され
た濃度の値が足し合わせられる。足し合わせの結果、車
線区分線の伸びる方向には、汚れ等により生じた車線区
分線の凹凸部分を吸収して、他の部分とは明確に識別さ
れるピーク値が表れ、車線区分線の画像上での位置が精
度よく決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の位置検出装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】走行路上における車両位置、例えば走行
領域を示す路面表示された車線区分線に対する車両の位
置(横位置)を検出するために、カメラによって車両の
横方向を撮像して、撮像された画像上での車線区分線の
位置から、車線区分線と車両との実際の横方向位置つま
り横方向距離を決定することが行われている。特開昭6
4−6115号公報には、車両横方向を撮像するカメラ
から得られる画像に基づいて、車両のヨー角を決定する
ことが提案されている。また、特開平4−299710
号公報には、車線区分線が間欠的に表示されている場合
でも、車線区分線は事実上連続性を有するという前提の
処理を行って、車両位置の誤検出を防止することが開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走行領域を
決定する走行ライン、特に路面表示された車線区分線
は、その汚れやかすれなどが発生していることが多いも
のである。このような汚れやかすれがあると、撮像され
た画像上での走行ラインは、その側端縁となるエッジ部
位置が、車両横方向に対してギザギザ(凹凸)となって
表示されることになる。この場合、車両の走行ラインに
対する実際の横方向位置が同じであっても、画像上での
計測ラインに対して凹凸状となったエッジ部のどの部分
が位置するかによって、計測された横方向位置にかなり
大きな誤差を生じてしまうことになる。
【0004】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、走行ラインに汚れやかすれ等
があっても、車両位置をより高精度に計測できるように
した車両の位置検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明はその解決手法として次のようにしてある。
すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のよ
うに、カメラにより車両の走行領域を決定する走行ライ
ンを撮像し、撮像された画像上における走行ラインの位
置から、走行ラインに対する相対的な車両位置を計測す
るようにした車両の位置検出装置において、前記画像上
における走行ラインの方向を推定して、該推定された方
向の画素の足し合わせを行う画像処理手段と、前記画像
処理手段で画像処理されたデータに基づいて、前記走行
ラインを検出する走行ライン検出手段と、前記走行ライ
ン検出手段での検出結果に基づいて車両の位置を計測す
る位置計測手段と、を備えたものとしてある。上記解決
手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲にお
ける請求項2以下に記載のとおりである。
【0006】画像上での走行ラインの伸びる方向での画
素の足し合わせ、例えば各画素の濃度の足し合わせを行
うと、足し合わせの結果は、走行ラインに相当する部分
が他の部分と大きく相違して、当該他の部分との境界が
極めて明確となる。これにより、画像上において、走行
ラインを明確に識別して、その位置が明確に決定される
ことになる。走行ラインのエッジ部に凹凸があっても、
走行ラインの伸びる方向への画素の足し合わせによりこ
の凹凸が事実上吸収されたものとして足し合わせの結果
が得られ、画像上での走行ライン位置というものが常に
精度よく決定されることになる。
【0007】
【発明の効果】請求項1によれば、走行ラインに汚れや
かすれがあっても、画像上における走行ラインの位置を
常に精度よく決定して、画像上での走行ライン位置に基
づく車両位置の計測を常に精度よく行うことができる。
【0008】請求項2によれば、車両の横方向にある走
行ラインに対する車両の横方向位置を計測する上で好ま
しいものとなる。請求項3によれば、走行ラインとして
一般的でありかつ汚れやかすれが生じ易い車線区分線に
対して、車両位置を精度よく決定することができる。
【0009】請求項4によれば、画像上での処理のみに
よって、画像上での走行ライン方向を推定することがで
きる。請求項5によれば、ヨー角検出手段の出力を利用
して、画像上での走行ライン方向を推定することができ
る。請求項6によれば、濃淡の形式で走行ラインが識別
表示される画像上において、各画素の濃淡をそのまま有
効に利用して、画像上での走行ライン位置を決定するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、本発明が適用される車両の
横方向位置決定の全体について、図1〜図14を参照し
つつ説明し、その後、走行ラインとしての車線区分線に
汚れやかすれがあるときの横方向位置の精度よい検出
(計測)の点について、図15以下を参照しつつ説明す
ることとする。
【0011】図1〜図7の説明 図1において、車両としての自動車1の側面には、位置
検出用センサとしてのカメラ(実施形態ではビデオカメ
ラ)2が設置されている。このカメラ2は、横方向でか
つ下方の路面状況を撮像するものとなっており、より具
体的には自動車1の横方向にある車線区分線(図面では
白線として記載)3を撮像するためのものとなってい
る、図1では、自動車1の左側面にのみカメラ2を設け
た場合が示されるが、右側面にも同様にカメラ2が設け
られているものである(右側方撮像用)。カメラ2で撮
像された画像(車線区分線の画像)から、自動車1と撮
像されている車線区分線3との間の横方向距離(相対距
離)Yが、後述のようにして決定される。
【0012】図2には、自動車1と車線区分線3との距
離決定と、決定された距離に基づいて所定の安全制御を
行うための制御系統がブロック図的に示される。この図
2において、Uはマイクロコンピュ−タを利用して構成
された制御ユニット(コントロ−ラ)であり、この制御
ユニットUは、横位置決定部4と、車線逸脱判断部5と
を有する。横位置決定部4は、基本的にカメラ2で撮像
された車線区分線の画像から、自動車1と車線区分線3
との横方向距離を決定する。また、横位置決定部4は、
後述するように、検出手段としてのセンサZ1〜Z3か
ら得られる車速とヨーレートと道路形状(道路の曲率半
径)とに基づいて、自動車1の走行軌跡を決定して、こ
の決定された走行軌跡に基づいて、カメラ2を利用して
得られた横位置を補正する。なお、道路形状を検出する
センサZ3は、車両外部から発信される道路形状情報を
受信するものとされており、道路形状情報の発信源とし
ては、ナビゲーション(人工衛星)、道路に埋め込まれ
た磁気ネイル、道路脇に設置された発信アンテナ等があ
る。
【0013】車線逸脱判断部5は、横位置決定部4で決
定された横位置(横方向距離Yを補正した後のy)に基
づいて、現在の走行状況からして自動車1が車線区分線
3を逸脱する可能性を判断する。そして、車線逸脱判断
部5によって、車線逸脱の可能性が高いと判断されたと
きは、ブザー等の警報器6が作動され、車線逸脱の可能
性が極めて高いときはブレーキ7が自動作動されて自動
車1が減速される。なお、上記5〜7の構成要素は、自
動車1と車線区分線3との横方向距離をどのように利用
するかの例示のために記載されているものであり、上記
横方向距離の利用の仕方はこれに限定されるものではな
い。
【0014】次に、車速とヨーレート道路形状(曲率半
径)とに基づいて、自動車1の走行軌跡を理論的に求め
る場合について説明する。いま、車線区分線3に対する
直交方向での自動車1の横偏差をy(t)、ヨー角をθ
(t)、サンプリング間隔を△tとすると、横偏差y
(t)は式1に示すように、またヨー角θ(t)は式2
に示すように、ヨーレートr(t)、車速v(t)、道
路曲率半径R(t)を用いた漸化式で示される(tは時
間)。なお、横偏差の初期値y0はy(t0)であり、
ヨー角の初期値θ0はθ(t0)である。
【0015】
【数1】
【0016】上記式1、式2の関係を用いて、時間T1
からT2までの所定時間DTの間での横偏差の履歴S1
を計算すると、例えば図3のようになる。一方、カメラ
2の画像から計測した横偏差の履歴S2は、例えば図4
に示すようになる。なお、図3、図4でのSは、自動車
1の真の横偏差履歴である。上記履歴S1は、上記漸化
式の初期値誤差、センサ信号の累積誤差のために、真の
履歴Sとは一致しないことが多い。また、履歴S2は、
カメラ2の振動や車線区分線3の汚れ、かすれ等による
計測誤差のために、真の履歴Sと一致しないことが多
い。
【0017】上記2つの履歴S1とS2とのマッチング
をとることにより、真の横偏差履歴Sが推定される。こ
のマッチングにより、初期値誤差、累積誤差、計測誤差
(ばらつき)が除去されて、高精度かつ信頼性の高い横
偏差計測を行うことが可能となる。上記マッチングの手
法としては、例えば、履歴S1とS2との誤差を最小に
する初期値y0、θ0を最小自乗法により求め、求めら
れた初期値y0、θ0と式1、式2から計算した横偏差
を、現在の横偏差yとして決定(推定)される。このよ
うにして決定された横偏差yが、図2の車線逸脱部5で
の判断用として用いられる。
【0018】マッチング処理の対象とする時間幅DTが
長くなると、S1に含まれる累積誤差が大きくなる。累
積誤差が大きくなり過ぎるのを防止するために、センサ
仕様から計算される累積誤差予想値とDTとの関係を例
えば図6に示すようにあらかじめ求め、累積誤差がしき
い値Aと等しくなる時間幅をDTとして用いるようにす
ることができる。なお、しきい値Aは、例えばビデオカ
メラ2による計測の誤差最大値の数分の1にする等の方
法で決定することができる。
【0019】走行開始直後においては、履歴のデータが
ないためマッチングの処理は行わずに、カメラ2による
計測結果をそのまま最終的な横偏差(横方向位置)とし
て決定すればよい。また、S1とS2との誤差が大きく
なりすぎたとき、例えばS1とS2との誤差の最小値が
所定のしきい値を越えたときは、カメラ2やセンサZ1
〜Z3の異常等が考えられるので、この場合は位置決定
を中止して、システム異常を示すフェイル信号を出力す
ることができる。
【0020】前述した制御内容を図7のフロ−チャ−ト
を参照しつつ説明するが、このフロ−チャ−トは図2の
横位置決定部4での制御内容に相当する。なお、以下の
説明でQはステップを示す。まず、Q1において、履歴
計測時間DTが設定された後、Q2において、カメラ2
で撮像された車線区分線3の画像が入力される。次い
で、Q3において、画像上において、車線区分線に対す
る横偏差Yが検出(計測)される。
【0021】Q4では、走行開始後、DT以上の時間が
経過したか否かが判別される。このQ4の判別でYES
のときは、Q5において、センサZ1〜Z3からの信
号、つまり車速vと、ヨーレートrと、道路曲率半径R
とが読み込まれる。Q6では、車速vとヨーレートrと
道路曲率半径Rとから、式1、式2を用いて、横偏差
y′の履歴(S1)が演算される。Q7では、2つの履
歴y′とYとのマッチングにより、初期値y0、θ0が
決定される。Q8においては、マッチングの誤差が所定
のしきい値よりも大きいか否かが判別される。Q8の判
別でNOのときは、Q9において、上記初期値y0、θ
0を用いて、式1、式2により、現在の横偏差yが演算
される。この後、Q10において、横偏差yが車線逸脱
判断部5へ出力される。
【0022】前記Q4の判別でNOのときは、Q11に
おいて、カメラ2を用いて決定された横偏差Yが、その
まま最終的な横偏差yとして設定された後、Q10へ移
行する。前記Q8の判別でYESのときは、Q12にお
いて、横位置決定の処理が中断(中止)されると共に、
ランプ、ブザー等の警報器が作動される。
【0023】以上の説明から理解されるように、図2に
おいて、横位置決定部4が、特許請求の範囲における請
求項1での位置決定手段と、走行軌跡決定手段と、補正
手段とを構成する。また、図7においては、Q3が位置
決定手段となり、Q6が走行軌跡決定手段となり、Q
7、Q9が補正手段となる。
【0024】図8〜図10の説明 図8〜図10は、車体のロール角変動を補償して、横方
向位置を精度よく検出するための手法を示すものである
(図7のQ3での横方向距離Yそのものを高精度に決
定)。まず、図8において、車線区分線が、互いに所定
の小間隔を有する2本によって構成され、その所定間隔
Dは既知とされている(Dは真の値)。また、自動車1
(の車体)が、車線区分線3の方へθだけロールされて
いる。図8の状態において、カメラ2で撮像された2本
の車線区分線3のエッジが、図9のように示される。こ
の場合、近い方の車線区分線3に対する自動車1の実際
の横方向位置はa1であり、遠い方の車線区分線3に対
する実際の横方向位置はa2であるが、ロールによりa
1をb1として、またa2をb2として誤計測してしま
う。
【0025】図9は、図8を幾何学的に示したもので、
カメラ2の高さ位置hは、ロール変動にかかわらず一定
とみなしてある。この図9の幾何学関係において、以下
に示す式3〜式6が成立する。2本の車線区分線3の間
隔Dが真の値として既知なので、式3、式4より、以下
に示す式5が成立する。式1、式2、式5より、θ、φ
1、φ2を数値計算などにより求めることにより、ロー
ル角θが求められる。求められたロール角θとφ1を用
いることで、真の横偏差a1は、以下の式8により求め
られる。
【0026】
【数2】
【0027】真の値としての間隔Dは、自動車1の横方
向片側に位置する2本の車線区分線3の間隔に限らず、
1本の車線区分線3の自動車1に近い側と遠い側とのエ
ッジ部同士の間隔でもよく、また、自動車1を挟んで自
動車1の左右に位置する2本の車線区分線3同士の間隔
でもよい。なお、前記各式2〜式8による演算(図2の
横位置決定部4での演算内容)が、特許請求の範囲にお
ける請求項8でのロール角決定手段、補正手段の内容を
示すものとなる。
【0028】図11〜図14の説明 図11〜図14は、車体のヨー角変動を補償して、横方
向位置を精度よく検出するための手法を示すものである
(図7のQ3での横方向距離Yそのものを高精度に決
定)。まず、図11において、自動車1の車体前後方向
中心線が車線区分線3に対してθだけ傾いていると(ヨ
ー角がθ)、実際の横方向位置がYであるのに対して、
カメラ2で得られる画像に基づいて得られる横方向位置
は、Yとは異なるY′を計測してしまうことになる。カ
メラ2により得られる画像は、図12に示すようになる
が、上記実際の横方向位置Yは、画面の基準点に対して
もっとも近い距離である。図12に示すように、画像上
の基準点(カメラ2の基準位置)から画像上の車線区分
線3に対して垂線を下ろすことにより、この垂線上の距
離が最小距離Yとなる(最小距離決定の一手法)。
【0029】また、図13に示すように、上記基準点を
中心として、画像上での車線区分線3に対しての距離を
全て計測していくと(走査角度φの変更)、図14のよ
うになり、図14上での最小距離が実際の距離Yとなる
(最小距離決定の別の手法)。さらに、図12での画像
上におけるXY軸平面上における車線区分線3を1次関
数として決定して、この決定された1次関数から最小距
離Yを決定するようにすることもできる((最小距離決
定のさらに別の手法)。
【0030】図15、図16の説明 図15、図16は、車線区分線3の汚れやかすれにより
生じる横方向位置の誤計測を防止あるいは抑制する手法
を示し、図2の横位置決定部4でのカメラ2で得られる
画像からの横位置決定の手法に相当する。
【0031】まず、図11に示すように、車線区分線3
に対して自動車1がヨー角θだけ傾いている場合を想定
して、カメラ2により得られる画像上での車線区分線3
の傾き方向(ヨー角θ)が、例えば前述した式2を用い
て決定される。図15の部分拡大図が図16に示される
が、車線区分線3は汚れやかすれによって、画像上にお
いて部分的に欠落して示されることになる。この図16
において、欠落部分での横方向距離を計測すると、実際
の横方向距離よりも長い距離yを計測してしまうことに
なる。
【0032】2値化(明暗化)後に、車線区分線3の伸
び方向に濃度ヒストグラムを作成すると、欠落部分が補
償されて車線区分線3の位置する部分が大きなピーク値
を示すものが得られる。この大きなピーク値とそうでな
い部分との境界位置を示す図16の符号Pで示す位置
は、画像上の車線区分線3のうち自動車1に近い側のエ
ッジ位置を示すことになる。したがって、位置Pを通
り、ヨー角θより求めた車線区分線3の傾きを持つ線
が、正しい車線区分線3の位置となる。したがて、正し
い車線区分線3の位置と画像上の車線区分線探索ウイン
ドの中央線(計測ライン)との交点を求めることによっ
て、車線区分線までの横方向距離がy′として得られる
ことになる(欠落部分が存在しないように車線区分線3
が推定されて、推定された車線区分線3により横方向距
離が計測される)。
【0033】図17〜図22の説明 図17〜図22は、路面ノイズが存在したり低コントラ
ストのときに、画像上での車線区分線3を明確に認識で
きるようにしたものである(2値化のためのしきい値の
好ましい設定手法)。まず、図17の(a)は、ノイズ
が少なくかつコントラストが十分なときに得られる画像
状態であり、車線区分線3を識別するための2値化のし
きい値設定が極めて容易な場合を示す(理想的な画像状
態)。また、図17の(b)はノイズがあるときの画像
濃度状態であり、図17の(c)は低コントラストのと
きの画像濃度状態である。この図17の(b)、(c)
から明らかなように、ノイズがあるときや低コントラス
トのときは、画像上での車線区分線3を認識するための
2値化のためのしきい値設定が極めて難しい状況とな
る。
【0034】一方、図18〜図19は、図17の(a)
〜(c)での濃度画像から得られた微分ヒストグラムで
ある。図18は図17の(a)に対応し、図19は図1
7の(b)に対応し,図20は図17の(c)に対応す
る。なお、微分ヒストグラムは、ある濃度における微分
値の総和を求めるものであり、例えば全画素xに対して
SDを微分値の総和とすると、以下の式9により得られ
るものである。
【0035】
【数3】
【0036】次に、微分ヒストグラムSD濃度に対し
て、しきい値Tで2つのクラスに分割する。この際、2
つのクラスの平均の分散と各クラスの分散の和との比を
最大にするようにすれば、しきい値Tが常に自動的に決
定できることになる。いま、全画素の平均をMとし、T
=kとしたときの各クラスの値を図21のようにしたと
き、各クラスの分散の和は次の式10のようになり、ク
ラス間の分散は次の式11のようになる。
【0037】
【数4】
【0038】「クラス間の分散/各クラスの分散の和」
を最大にするには、クラス間の分散を最大にするT=k
を求めればよいことになる。図22のフロ−チャ−ト
は、上述の手法でTを決定する手順を示すものである。
勿論、この決定されたしきい値Tでもってカメラ2から
得られた画像が2値化されて、車線区分線3が画像上に
おいて明確に識別されることになる。
【0039】以上実施形態について説明したが、路面
に、車線区分線以外に路面表示がある場合、この路面表
示を車線区分線であると誤認識しないようにするため、
次のようにすることもできる。すなわち、図3〜図7で
説明したように、理論的な走行軌跡とカメラにより検出
された前回の横方向位置(車線区分線位置)とから、今
回の横方向位置を所定範囲に絞り込むことにより(予
測)、この絞り込まれた範囲外にある路面表示を確実に
除外して、車線区分線を精度よく認識することが可能と
なる。
【0040】画像上での車線区分線3の方向推定は、適
宜の手法を採択することが可能である。ヨー角検出手段
を別途有する場合は、この検出されたヨー角に基づいて
画像上での車線区分線方向を決定することができる。ま
た、図13、図14において、最短距離とされた探索ラ
インと直交する方向に車線区分線が伸びていると判断す
ることもできる。
【0041】フロ−チャ−トに示す各ステップあるいは
センサ等の各種部材は、その機能の上位表現に手段の名
称を付して表現することができる。また、本発明の目的
は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるい
は利点として表現されたものを提供することをも暗黙的
に含むものである。さらに、本発明は、位置検出方法と
して表現することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車に搭載されたカメラと車線区分線とを示
す平面図。
【図2】横位置決定のための制御系統図。
【図3】理論的に得られた走行軌跡の一例を示す図。
【図4】カメラ画像から得られた横方向位置の一例を示
す図。
【図5】図3の走行軌跡と図4の横方向位置の履歴との
マッチングを示す図。
【図6】走行軌跡を演算する時間の設定例を説明するた
めの図。
【図7】走行軌跡とカメラ画像から得られた横方向位置
とに基づいて、最終的な横方向位置を決定するためのフ
ロ−チャ−ト。
【図8】ロール角変動を加味した横方向位置を決定する
ための説明図。
【図9】画像上での2つの車線区分線を示す図。
【図10】図8を幾何学的に示す図。
【図11】ヨー角変動を加味した横方向位置を決定する
ための説明図。
【図12】ヨー角があるときに得られる画像から、横方
向位置を決定する一例を示す図。
【図13】ヨー角があるときに得られる画像から、横方
向位置を決定する別の例を示す説明図。
【図14】図13の例において、横方向位置を最終決定
するときの説明図。
【図15】画像上の車線区分線に欠落部分があるとき
に、横方向位置を精度よく決定する一例を示す図。
【図16】図15の部分拡大図とその濃度ヒストグラム
を示す図。
【図17】画像濃度の微分ヒストグラムを用いて横方向
位置を精度よく検出する例を示す図。
【図18】画像の濃度分布が理想的な場合の微分ヒスト
グラムを示す図。
【図19】画像の濃度にノイズがある場合の微分ヒスト
グラムを示す図。
【図20】画像が低コントラストである場合の微分ヒス
トグラムを示す図。
【図21】微分ヒストグラムから2値化のためのしきい
値を決定する場合の説明図。
【図22】図17に対応した制御例を示すフロ−チャ−
ト。像する例を示す図。
【符号の説明】
1:自動車 2:カメラ 3:車線区分線 4:横位置決定部 Z1:車速センサ Z2:ヨーレートセンサ Z3:道路形状検出センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 2F029 AA02 AB07 AC12 AC13 5B057 AA16 BA11 BA24 CA12 CB12 CC04 DA07 DB02 DC03 DC08 DC23 5C054 CE11 FC15 HA30 5H301 AA03 CC03 FF01 GG03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラにより車両の走行領域を決定する走
    行ラインを撮像し、撮像された画像上における走行ライ
    ンの位置から、走行ラインに対する相対的な車両位置を
    計測するようにした車両の位置検出装置において、 前記画像上における走行ラインの方向を推定して、該推
    定された方向の画素の足し合わせを行う画像処理手段
    と、 前記画像処理手段で画像処理されたデータに基づいて、
    前記走行ラインを検出する走行ライン検出手段と、 前記走行ライン検出手段での検出結果に基づいて車両の
    位置を計測する位置計測手段と、を備えていることを特
    徴とする車両の位置検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記カメラが、車両の横方向を撮像するように設定され
    ている、ことを特徴とする車両の位置検出装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記走行ラインが、路面に表示された走行区分線とされ
    ている、ことを特徴とする車両の位置検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記画像処理手段が、画像上において、それぞれ一定の
    基準点から伸びる複数の探索ラインを設定して、該複数
    の探索ライン上での該基準点から走行ラインまでの距離
    を計測して、該計測結果に基づいて画像上での走行ライ
    ンの方向を推定するように設定されている、ことを特徴
    とする車両の位置検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、 車両のヨー角を検出するヨー角検出手段を備え、 前記画像処理手段が、前記ヨー角検出手段で検出された
    ヨー角に基づいて画像上での走行ラインの方向を推定す
    るように設定されている、ことを特徴とする車両の位置
    検出装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記画素の足し合わせが、濃度の足し合わせとされてい
    る、 ことを特徴とする車両の位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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