JP2000057181A - 建築物の構造解析方法及び装置 - Google Patents
建築物の構造解析方法及び装置Info
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Abstract
を解析する構造解析装置を提供する。 【解決手段】 ユニット定義部1aは、目的とする建築
物を構成する最小単位であるユニットを複数配置して、
前記建築物を定義する。ラーメンフレーム展開部1b
は、複数の前記ユニットを配置して定義した前記建築物
をラーメン構造のフレームデータに展開する。構造計算
部1cは、前記フレームデータに基づき構造の計算を行
う、その結果を表示部1dへ表示することを特徴とす
る。
Description
を行うことによって、構造安全性を確認する構造解析装
置及び方法に係わり、特に、鉄鋼系組立構造(ユニット
工法)の建築物の構造安全性を確認する構造解析方法及
び装置に関する。
は、設計要綱に則って設計を行うことや対象となる建築
物の構造を解析モデル化して計算によって強度の確認を
行うことが行われている。特に近年は、コンピュータの
発達によって複雑な構造をした建築物であっても精度良
く強度計算や固有振動数の解析を行うことができるよう
になっている。
度等を解析する構造解析は、対象とする建築物の構造を
解析モデル化して、このモデルデータに基づいて強度計
算等を行うのが一般的である。しかしながら、複雑な形
状をした建築物の構造解析を行う解析モデルを精度よく
作成するには多大な工数が必要となるという問題があ
る。また、この解析モデルを簡略化するには、豊富な知
識と経験を要し、簡略化できたとしても、簡略化した結
果によっては解析結果の精度が悪くなるなるという問題
がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたも
ので、鉄鋼系組立工法を用いた建築物の基本設計作業で
得られた建築物設計データより解析モデルを作成して、
この解析モデルを用いて予め設定された部材データから
建築物の構造安全性を解析することができる構造解析方
法及び装置を提供することを目的とする。
は、建築物を構成する最小単位であり、柱と梁の組み合
わせからなるユニットを各階毎の平面図上に複数配置し
て前記建築物の骨組みを定義してユニット定義データを
作成する骨組み定義処理過程と、前記骨組みに対して外
壁を定義して前記ユニット定義データに外壁データを追
加する外壁定義処理過程と、前記骨組みに対して各階毎
に屋根を定義して前記ユニット定義データに屋根データ
を追加する屋根定義処理過程と、外壁及び屋根を有した
骨組みが定義された前記ユニット定義データに基づいて
該建築物の強度計算を行い、該建築物が外部から受ける
外力を超える耐力を有した建築物であるか否かを判定す
ることによって該建築物の構造安全性を確認する構造解
析処理過程とを有することを特徴とする。
造解析方法において、前記建築物を構成する前記ユニッ
トに設置される構成物の定義データを作成する構成物定
義処理過程をさらに有することを特徴とする。
処理過程、外壁定義処理過程及び屋根定義処理過程は、
前記ユニット定義データを作成または追加した時点で、
該ユニット定義データと要綱チェックデータベースとを
照らし合わせ、該ユニット定義データに誤りがあった場
合は、修正を促す処理をさらに有することを特徴とす
る。
理過程は、複数のユニットを配置して定義して作成した
前記ユニット定義データをラーメン構造のフレームデー
タに展開する処理過程と、前記フレームデータに基づい
て該建築物が有する耐力を算出する処理過程と、該建築
物に加わる外力を算出する処理過程と、前記建築物に加
わる外力と前記建築物が有する耐力との比を計算する処
理過程とをからなることを特徴とする。
わる外力は、前記フレームデータに基づいて算出される
該建築物の重量に基づいて算出された地震力と、前記建
築物の立面投影面積に基づいて算出された風圧力である
ことを特徴とする。
物を構成する最小単位であるユニットを複数配置して、
前記建築物を定義するユニット配置定義部と、複数の前
記ユニットを配置して定義した前記建築物をラーメン構
造のフレームデータに展開するラーメンフレーム展開部
と、前記フレームデータに基づき構造の計算を行う構造
計算部と、前記計算結果を表示する表示部とを備えたこ
とを特徴とする。
建築物の構造解析装置を図面を参照して説明する。図1
は同実施形態の構成を示したブロック図である。この図
において、符号1は中央処理部であり、ユニット定義部
1a、ラーメンフレーム展開部1b、構造計算部1c、
及び表示部1dとからなる。符号2aは、磁気ディスク
等の記憶装置に記憶された要綱チェックデータベースで
あり、2bは、記憶装置に記憶されたユニット定義デー
タファイルである。符号2cは、記憶装置び記憶された
フレームデータベースであり、2dは、記憶装置に記憶
された構造解析結果データファイルである。符号3は、
データ等の入力を行うキーボードであり、3aは、座標
等を指示するマウスである。符号4は、モニタであり、
5は、プリンタである。
ニット工法)の建築物に用いるもので、この鉄鋼系組立
構造とは、建築物を構成する最小単位であるユニットの
組み合わせによってできた建築物の構造のことである。
また、この構造解析装置は、建築物の詳細設計を行う前
の基本設計の際に建築物の構造の安全性を確認するもの
である。
する建築物の定義方法について説明する。図4は、建築
物を構成するユニットを示す説明図である。この図にお
いて、符号Aは、構造解析の対象となる建築物である。
また、符号Bは建築物Aの一部(符号A1)を構成する
ユニットの一例である。このように、ユニットは柱と梁
から構成されている。このユニットを平面図上に配置し
ていくことによって、建築物の1階部分を定義すること
ができる。さらに、この1階部分の上に2階部分、3階
部分(この例では、2階部分までの例である)を積み重
ねることによって、複数階の建築物を定義することがで
きる。
なるものや梁の長さが異なるものが予め設定されてお
り、オペレータ(設計者)はこれらの中から適当なユニ
ット選択して配置することによって建築物の基本設計を
行う。図5に予め設定されたユニットの種類の一例を示
す。
に説明する。構造解析を行う場合、建築物を構成する最
小単位の骨組み構造であるユニット架構の組み合わせに
よって目的の建築物を定義する。解析対象となる建築物
はこのユニットによって構成されており、各ユニットの
架構断面は、予め使用する部材が設定されている。ま
た、この部材の耐力データはデータベース化されてい
る。そして、このユニットの組み合わせによって定義し
た建築物の構造をラーメン構造のフレームデータに展開
する。次に、このフレームデータから各ユニットを構成
する部材の耐力を合成することによって建築物全体の耐
力を算出する。構造解析の結果は、この算出された耐力
が、対象の建築物に加わる外力(風圧または地震等によ
って建築物に加わる力)を上回る耐力を有した建築物で
あるか否かを判定した結果となる。
なる建築物を定義する動作を説明する。図2は、建築物
定義の動作を示したフローチャートである。まず、ユニ
ット定義部1aは、オペレータがキーボード3またはマ
ウス3aより入力もしくは選択した、施主名・ディーラ
ー名・設計担当者等の一般事項を読み込む(ステップS
1)。施主名・ディーラー名・設計担当者等の入力は、
キーボードより文字列を入力する。ここで入力した一般
事項は、定義した建築物のヘッダとなるデータである。
このヘッダデータは、ユニット定義部1a内に保持され
る。
される施主名・ディーラー名・設計担当者等を予め入力
したデータを表示して、これらのデータからオペレータ
が選択したデータを入力されたものと見なして処理を行
ってもよい。
ド3またはマウス3aによってオペレータが選択した、
建築物を建設する地域と、建築物の階数(何階建てであ
るか)を読み込む(ステップS2)。ここで入力される
建設地域は、「一般」、「多雪」、「沖縄」から選択さ
れる。この建設地域は、雪による建築物への荷重を求め
るパラメータとなる。また、建築物の階数は、構造解析
の対象となる建築物の定義を階毎に分けて定義するため
に使用するパラメータでもあり、オペレータは、「平
屋」、「2階建て」、「3階建て」、「小屋」から選択
する。
面図を描画するためのグリッドを表示する。オペレータ
は、目的とする建築物を構成する最小単位であるユニッ
トを組み合わせることによって建築物の平面図を作成す
る。この時、オペレータは、矩形をしたユニットの対角
(例えば、左上の点と右下の点)を、モニタ4の画面上
に表示されたグリッド上の点をマウス3aによって指定
して、ユニットを配置する。ユニット定義部1aは、オ
ペレータが指定した、この対角の2点の座標を読み取
り、モニタ4に指定された座標の位置に矩形の図形を描
画する。図6に、建築物の平面図を定義した一例を示
す。この図において、それぞれの矩形がユニットに対応
する。この例は、6つのユニットを定義した例である。
て、修正がなければユニット定義を終了する。ここで、
定義されたユニット配置データは、ユニット定義部1a
内に保持される。
がユニット定義を終了する操作をした時点で、ステップ
S3において定義されたユニットが、設計要綱に則って
定義されているか否かをチェックする(ステップS
4)。設計要綱のチェックは、要綱チェックデータベー
ス2aを参照して行われる。この要綱チェックデータベ
ース2aは、建築物の設計に必要な基準等が記述されて
おり、ユニット定義部1aは、配置されたユニットが設
計要綱に則って配置されたか否かを、要綱チェックデー
タベース2aの内容を参照してチェックする。ここでチ
ェックされる項目は、例えば、梁の長さが異なるユニッ
トを隣接して配置されていないか、定義可能な建築物の
サイズを超えていないか等がチェックされる。
ていない場合にユニット定義部1aは、モニタ4にメッ
セージを表示して、ステップS3に戻ってユニットの定
義を再度行うようにオペレータに対して指示を出す(ス
テップS5)。これによって、設計要綱に則ったユニッ
ト配置をすることができる。
問題がなかった場合、ユニット定義部1aは、オペレー
タに対して、ステップS3において配置したユニットの
それぞれについて種類を入力するようにモニタ4に指示
を出し、オペレータは、配置した各々のユニットの種類
を指定する(ステップS6)。ユニットの種類の指定
は、ユニット定義部1aがモニタ4に種類の一覧表を表
示し、オペレータが、マウス3aによって選択すること
によって行う。
た各ユニットが建築物のどの用途に使用されるものであ
るかを示すものであり、図5に示したようなユニットが
一覧表となって表示される。ユニットの種類には、「高
さ」と「タイプ」がある。ユニットの「高さ」には、
「標準」、「階高」、「低層」があり、これらの中から
オペレータが選択することによって指定する。また、ユ
ニットの「タイプ」には、「標準」、「玄関」、「台
形」、「セットバック」、「階段」、「吹き抜け」、
「バルコニー」、「エレベータ」等があり、これも「高
さ」と同様にオペレータが選択することによって指定す
る。このユニットの種類の入力は、図6に示した6つの
ユニットの各々について行われる。ここで、入力された
ユニットの種類はユニット定義部1a内に保持される。
なお、ここでいう「標準」ユニットは、柱と梁で構成さ
れたユニットのことであり、このユニットの組み合わせ
によって、建築物の骨組みが構成される。また、「玄
関」、「バルコニー」、「エレベータ」等のユニット
は、「標準」ユニットによって構成された骨組みに対し
て、付加される構成物を定義するためのユニットであ
る。
点で、再び設計要綱のチェックを行う(ステップS
7)。ここでは、ステップS6において、指定または定
義したユニットに対してチェックを行う。例えば、指定
したユニットの種類に対してユニットの大きさ適当であ
るか等をチェックする。
に則っていない場合にユニット定義部1aは、モニタ4
にメッセージを表示して、ステップS6に戻ってユニッ
トの定義を再度行うようにオペレータに対して指示を出
す(ステップS8)。これによって、設計要綱に則った
ユニット配置をすることができる。図7にユニットを配
置した平面図の一例を示す。
義する(ステップS10)。ユニット定義部1aは、オ
ペレータに対して外壁を取り付ける位置を指定するよう
に指示を出す。オペレータは、外壁を取り付ける両端の
柱の位置をマウス3aによって、指定する。続いて、ユ
ニット定義部1aはこの取り付け位置の座標値を読み取
り、この両端の柱の距離と高さから外壁の大きさが決ま
る。次に、オペレータは外壁が必要な位置すべてを指定
する。ユニット定義部1aは、この座標値をすべて読み
取り、その位置に外壁を定義する。ここで定義された外
壁は、ユニット定義部1a内に保持される。
築物の階数に基づいて、ステップS3からステップS9
の処理を繰り返す(ステップS10)。入力された階数
が3階建てであれば、次に2階部分の平面図を作成し、
続いて3階部分の平面図を作成する。ここまでの動作に
よって、各階の平面配置図が作成できたことになる。
ップS11)。屋根の配置は各階毎に行い、まず、オペ
レータは屋根の種類を指定する。ユニット定義部1a
は、指定された屋根の種類を読み取る。屋根の種類に
は、「陸屋根」、「勾配」、「陸屋根と勾配の併用」、
「ペントハウス付き陸屋根」があるり、これらの中から
選択することによって指定する。
マウス3aを使用して指定することによって、屋根を配
置する。ユニット定義部1aは、この座標値を読み取
り、保持する。
建築物の基本設計が終了し、ユニット配置による建築物
の定義が終了したことになる。
成する(ステップS13)。立面(側面)投影図は、定
義された建築物の外形から作成する。図8に立面投影図
を作成した例を示す。この図において、X方向が正面図
に相当し、Y方向は左側面図に相当する。
た立面投影図を見て異常がなければ入力されたユニット
定義データを保存する(ステップS14)。ユニット定
義部1aは、データ保存の指示がオペレータによって出
されると、ユニット定義データファイル2bへデータを
保存する。データ保存が終了した時点でユニット定義処
理が終了する。
義部1aによって読み込み、ユニットの追加や修正を行
ってもよい。
を一連の動作で説明したが、各ステップをメニュー形式
にして、オペレータが必要に応じて選択しながらユニッ
トの配置を行ってもよい。
配置が終了した時点で行うのではなく、1つのユニット
を配置しようとする時に同時にチェックを行ないながら
配置作業を行うようにしてもよい。このようにすること
で、設計要綱の知識が豊富でないオペレータであっても
ユニット配置による建築物の基本設計を行うことができ
る。
記憶された定義データを使用して建築物の構造計算を行
う処理の動作を図3を参照して説明する。まず、ラーメ
ンフレーム展開部1bは、ユニット定義データ2bを読
み込み、ラーメン構造のフレームデータに展開して(ス
テップS21)、このフレームデータを構造計算部1c
へ渡す。ここでいうラーメン構造のフレームデータと
は、予め決められた各ユニットの柱と梁の接合方法(剛
接合またはピン接合、図5参照)から、これらのユニッ
トを複数配置した場合の接合方法を決定して、建築物全
体を1つの剛体にしたデータのことである。
ータに基づいて、各柱に加わる軸力を算出する(ステッ
プS22)。この軸力は、フレームを構成する各部材の
重量データをフレームデータベース2cより読み込み、
これを積算することによって算出する。これによって、
自重によって各柱に加わる軸力が算出される。
出する。外力とは、地震が発生した場合に建築物に加わ
る地震力と、風による風圧力のことである。
3)。地震力とは、地震が発生した場合に建築物に加わ
る外力のことで、以下の式によって算出する。地震力Q
iは、 Qi=Z・Rt・Ai・Co・ΣWi となる。ここで、各パラメータは、 Z:建設大臣が定める地域係数で、建築物を建設する地
域に応じて0.7〜1.0の範囲の値となる。ただし、
本実施形態では、Z=1.0とする。 Rt:建設大臣が定める振動特性係数で、建築物の設計
用1次固有周期及び地盤の種類に応じて定まり、Rt<
1の値となる。ただし、本実施形態では、Rt=1.0
とする。 Ai:建設大臣が定める地震層せん断力分布係数で、建
築物の振動特性に応じて地震層せん断力係数の建築物の
高さ方向の分布を表す値である。 Co:標準せん断力係数であり、一次設計時はCo=
0.2、必要保有水平耐力計算時はCo=1.0とす
る。 ΣWi:i層以上の地震力計算用重量である。 となる。地震力を算出した一例を図12に示す。
4)。風圧力とは、風によって建築物が受ける外力のこ
とである。風圧力Qx、Qyは、 Qx=∫∫C・q・A・dh・dy(∫∫は二重積分を
表す)、 Qy=∫∫C・q・A・dh・dx(∫∫は二重積分を
表す) となる。ここで、各パラメータは、 C:建築基準法施行令第87条による風力係数である。 q:設計速度圧で、一般地域及び多雪地域の場合はq=
60√h、沖縄地域の場合はq=90√hとなる。 A:単位見付け面積である。 となる。風圧力を算出した一例を図13に示す。
フレームを構成する部材のデータをフレームデータベー
ス2cより読み込む。ここでは、フレームデータベース
より各柱や梁の剛性、許容耐力及び保有耐力が読み込ま
れる。図9にここで読み込まれるフレームデータの一例
を示す。また、定義された屋根や外壁の単位面積当たり
の重量をフレームデータベースより読み込む。さらに、
建設地域と積雪量に応じて屋根に加わる荷重も同時に読
み込まれ、構造計算部1c内に保持される。図10に屋
根や外壁の重量の一例を、図11に積雪量に対応する荷
重の一例を示す。
と層間変形角のチェックを行う(ステップS26)。先
ず、各ユニットの負担せん断力を算出する。負担せん断
力Qは、 Q=α×ΣQ×K/ΣK により算出する。ただし、 α:ねじれ補正係数、 ΣQ:該当する階の層せん断力(地震または風圧による
外力)、 ΣK:該当する階の総剛性、 K:ユニットの剛性、 である。次に、ここで算出された負担せん断力Qと、フ
レームデータベース2cから読み込んだユニットの許容
耐力Qaの比が「1」を超えたか否かで該当するユニッ
トの安全性を判定し、結果をモニタ4へ表示する。Q/
Qa>1の時は、ユニットの許容耐力を地震または風圧
による外力が超えているため、設計者に対して設計変更
をする必要があるという内容のメッセージを表示する。
は、層間変位δと構造階高H(ユニットの床梁芯から天
井梁芯までの距離)との比δ/Hによって表す。ここ
で、層間変位δはδ=ΣQ/ΣKによって算出する。次
に、ここで算出された層間変形角δ/Hが1/120を
超えたか否かで該当するユニットの安全性を判定し、結
果をモニタ4へ表示する。
の判定は、建築物を構成しているすべてのユニットに対
して行い、それぞれのユニットにおける判定結果を表示
する。図14に地震時のユニット許容耐力と層間変形角
の判定結果の一例を示す。
プS27)。水平構面のチェックは、該当する鉛直構面
が負担する水平力Qと、該当する鉛直構面自身の重量
Q’との差である水平移行力ΔQが許容耐力Qaを超え
たか否かによって判定を行う。図15に水平構面のチェ
ックを行った判定結果の一例を示す。
(ステップS28)。剛性率Rsは、 Rs=rs/rs’ によって算出する。ただし、 rs:h/δ、 rs’:Σ(rs)/n、 h:該当階の階高、 δ:層間変位、 n:地上部分の階数 である。剛性率のチェックは、Rsの値が「0.6」よ
り小さいか否かによって判定を行う。図16に剛性率の
チェックを行った判定結果の一例を示す。
いて算出される。偏心率のチェックは、Reの値が
「0.15」より小さいか否かによって判定を行う。図
17に偏心率のチェックを行った判定結果の一例を示
す。
テップS29)。保有水平耐力Qunは、 Qun=Ds・Fes・Qud によって算出する。ただし、 Ds:ユニットの柱、梁のプレート厚さによって決まる
構造特性係数、 Fes:剛性率及び偏心率から求められる形状係数、 Qud:地震力によって各階に生じる水平力 である。保有水平耐力のチェックは、Qunの値が該当
する階を構成する各ユニットの保有水平耐力の和を超え
たか否かによって判定を行う。図18に保有水平耐力の
チェックを行った判定結果の一例を示す。
(ステップS30)。アンカーボルトのチェックは、使
用するボルトに加わる引張り応力、せん断力及び付着応
力が、使用するボルトの許容応力を超えたか否かによっ
て判定する。
(ステップS31)。上下接合ボルトのチェックもアン
カーボルトのチェックと同様に、ボルトに加わる応力が
許容応力を超えたか否かによって判定する。図19にア
ンカーボルト及び上下接合ボルトのチェックを行った判
定結果の一例を示す。
部1cによって行われ、解析の判定結果は構造解析結果
データファイル2dに書き込まれる。そして、表示部1
dは、この構造解析結果データファイルの内容を読み込
みモニタ4またはプリンタ5へ出力する。
ば、ユニットを配置して対象となる建築物を定義して、
このユニット配置データからラーメン構造のフレームデ
ータに変換して、構造解析を行うことによって、解析モ
デルを作成する必要がなく、かつ精度よく強度計算を行
うことができるという効果が得られる。
ある。
フローチャートである。
ーチャートである。
説明図である。
る。
る。
図である。
ある。
ある。
を行った一例を示す説明図である。
図である。
である。
である。
説明図である。
クを行った一例を示す説明図である。
・・・ラーメンフレーム展開部、1c・・・構造計算
部、1d・・・表示部、2a・・・要綱チェックデータ
ベース、2b・・・ユニット定義データファイル、2c
・・・フレームデータベース、2d・・・結果データフ
ァイル、3・・・キーボード、3a・・・マウス、4・
・・モニタ、5・・・プリンタ。
Claims (6)
- 【請求項1】 建築物を構成する最小単位であり、柱と
梁の組み合わせからなるユニットを各階毎の平面図上に
複数配置して前記建築物の骨組みを定義してユニット定
義データを作成する骨組み定義処理過程と、 前記骨組みに対して外壁を定義して前記ユニット定義デ
ータに外壁データを追加する外壁定義処理過程と、 前記骨組みに対して各階毎に屋根を定義して前記ユニッ
ト定義データに屋根データを追加する屋根定義処理過程
と、 外壁及び屋根を有した骨組みが定義された前記ユニット
定義データに基づいて該建築物の強度計算を行い、該建
築物が外部から受ける外力を超える耐力を有した建築物
であるか否かを判定することによって該建築物の構造安
全性を確認する構造解析処理過程と、 を有することを特徴とする建築物の構造解析方法。 - 【請求項2】 前記建築物の構造解析方法において、前
記建築物を構成する前記ユニットに設置される構成物の
定義データを作成する構成物定義処理過程をさらに有す
ることを特徴とする請求項1に記載の建築物の構造解析
方法。 - 【請求項3】 前記骨組み定義処理過程、外壁定義処理
過程及び屋根定義処理過程は、 前記ユニット定義データを作成または追加した時点で、
該ユニット定義データと設計要綱チェックデータベース
とを照らし合わせ、該ユニット定義データに誤りがあっ
た場合は、修正を促す処理をさらに有することを特徴と
する請求項1または2に記載の建築物の構造解析方法。 - 【請求項4】 前記構造解析処理過程は、 複数のユニットを配置して定義して作成した前記ユニッ
ト定義データをラーメン構造のフレームデータに展開す
る処理過程と、 前記フレームデータに基づいて該建築物が有する耐力を
算出する処理過程と、 該建築物に加わる外力を算出する処理過程と、 前記建築物に加わる外力と前記建築物が有する耐力との
比を計算する処理過程とからなることを特徴とする請求
項1または2に記載の建築物の構造解析方法。 - 【請求項5】 前記建築物に加わる外力は、 前記フレームデータに基づいて算出される該建築物の重
量に基づいて算出された地震力と、 前記建築物の立面投影面積に基づいて算出された風圧力
であることを特徴とする請求項4に記載の建築物の構造
解析方法。 - 【請求項6】 目的とする建築物を構成する最小単位で
あるユニットを複数配置して、前記建築物を定義するユ
ニット配置定義部と、 複数の前記ユニットを配置して定義した前記建築物をラ
ーメン構造のフレームデータに展開するラーメンフレー
ム展開部と、 前記フレームデータに基づき構造の計算を行う構造計算
部と、 前記計算結果を表示する表示部と、 を具備してなる建築物の構造解析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21941298A JP4040180B2 (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | 建築物の構造解析装置 |
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