JP2000056255A - 画像入力又は画像出力用装置及びその製造方法 - Google Patents

画像入力又は画像出力用装置及びその製造方法

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JP2000056255A
JP2000056255A JP22015098A JP22015098A JP2000056255A JP 2000056255 A JP2000056255 A JP 2000056255A JP 22015098 A JP22015098 A JP 22015098A JP 22015098 A JP22015098 A JP 22015098A JP 2000056255 A JP2000056255 A JP 2000056255A
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Takeshi Hayakawa
健 早川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視野角あるいは画角の確保に好適な画像入
(出)力用装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 画像入力(又は出力)用装置1は、その
表面2aが曲面状をなし又は多面体状の基礎材2を備
え、その表面2aに多数の画像入力用素子又は画像出力
用素子3、3、・・・が形成されている。この装置1の
製造にあたっては、基礎材2を、その姿勢制御が可能な
可動台上に設置した後、基礎材2の姿勢を変化させ、そ
の表面2aのうち画像入力用素子又は画像出力用素子3
の形成範囲を選定し、当該範囲における面の法線が特定
の方向を向くように設定する。そして、この方向を素子
パターンの印刷方向として画像入力用素子又は画像出力
用素子3を印刷形成する。この工程を別の形成範囲につ
いて繰り返し適用することにより、基礎材2の表面2a
に多数の素子3、3、・・・を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力素子又は
画像出力用素子を曲面上又は多面体上に配置させる技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】映像表示装置として、例えば、仮想現実
感を醸出するために、眼鏡のフレームに液晶式表示部を
設けた装置(ヘッドマウントディスプレイや3D(次
元)スコープ等。)が知られており、聴視者がこの眼鏡
をかけた上で、これに映像出力装置からの映像信号を送
出すると、大画面上に映像を映し出したのと同等の臨場
感あふれる映像を眼前で体感することができる。
【0003】このような装置では画像表示において聴視
者の視野角を充分に確保する必要があり、例えば、可撓
性ポリマーフィルムの基板とする液晶表示パネルを用い
て曲面表示を可能にした装置等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置にあっては、曲面あるいは多面体上に多数の画像出
力用素子が形成された構成となっていないがために、充
分な視野角を保証することが難しいという問題がある。
【0005】また、このことは、画像出力用素子を画像
入力用素子に置き換えた場合に、画像入力のための広い
画角の確保についての困難性を意味する。
【0006】そこで、本発明は、視野角あるいは画角の
確保に好適な画像入(出)力用装置及びその製造方法を
提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る装置は上記
した課題を解決するために、表面が曲面状をなし又は多
面体状の基礎材を備え、該基礎材の表面に多数の画像入
力用素子又は画像出力用素子が形成されたものである。
【0008】従って、本発明によれば、表面が曲面状を
なし又は多面体状の基礎材の表面に亘って、多数の画像
入力用素子又は画像出力用素子を形成しているので、必
要な視野角あるいは画角に対して充分な数の素子を配置
させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る装置の基本構
成の説明図であり、画像入力(又は出力)用装置1は基
礎材2を備え、その表面2aに多数の画像入力用素子又
は画像出力用素子3、3、・・・が形成されている。
【0010】装置1の形態としては、基礎材2の表面2
aに多数の画像入力用素子だけを設けた装置(撮像装置
や画像入力用のスキャナー等)、あるいは基礎材2の表
面2aに多数の画像出力用素子だけを設けた装置(画像
表示装置や光信号伝送装置等)の他、基礎材2の表面2
aに画像入力用素子及び画像出力用素子を混在させて形
成した装置(画像入出力装置、例えば、画像入力状態を
画像表示部で確認しながら入力できるスキャナーや、画
像入力領域と画像表示領域とが区別された装置、あるい
は、画像入力領域と画像表示領域とが交互に配置された
装置等)が挙げられる。
【0011】基礎材2は、その表面2aが曲面状をなし
ているか、又は所定の肉厚をもった多面体の形状を有し
ており、例えば、ガラス材料(石英ガラス等)や該材料
に対してSi(シリコン)膜を形成したもの、あるいは
サファイヤを使用したもの、Siウェハーを球面に削っ
たもの等が用いられる。尚、ここにいう「多面体」の概
念の中には、その表面2aが最初から多角形の組み合せ
で構成されている形状に限らず、曲面を部分的に削るこ
とによって平坦面を各所に形成した形状等も含まれる。
【0012】多数の素子3、3、・・・については、こ
れが画像入力用素子である場合には受光素子(フォトダ
イオード等)やCCD(電荷結合素子)等が用いられ、
また、画像出力用素子の場合には、例えば、液晶表示用
の駆動素子を構成する半導体スイッチ素子(MOS(M
etal Oxide Semiconductor)
形トランジスタ等)や、発光素子(発光ダイオードやレ
ーザーダイオード等)が挙げられる。
【0013】尚、各素子3、3、・・・については基礎
材2の表面2aに対して規則的又は不規則的に配置され
るが、カラー画像の入出力において原色(信号)系(あ
るいは補色系)の処理を伴うこと(1絵素が複数の画素
から構成される)及び素子形成の容易さ等を考慮する
と、複数の素子を組みにして1ブロック(あるいはグル
ープ)とし、これを基礎材2の表面2aに亘って規則的
に配置することが好ましい。例えば、基礎材2の表面2
aに形成された任意の画像入力用素子又は画像出力用素
子と、当該画像入力用素子又は画像出力用素子を中心と
してその周囲を取り囲むように配置される多数の画像入
力用素子又は画像出力用素子を1ブロック(例えば、あ
る素子と、これを中心とする正6角形の各頂点位置に配
置される6個の素子、あるいは正3角形内においてその
重心と各辺への垂線の足を結ぶ線分によって区分けされ
る3領域にそれぞれ配置される素子等)とする素子群を
規定し、これを基礎材2の表面2aに亘って規則的に配
置した装置が挙げられる。
【0014】図2は多面体状をした基礎材2の表面にM
OS形トランジスタを形成した液晶式表示装置4につい
ての基礎構成を概略的に示したものである。
【0015】石英ガラス等の透明材料を用いた基礎材2
に対して表層材5が配置され、該表層材5の形状は基礎
材2の形状に対応した形状を有している。尚、図示は省
略するが、表層材5には後述する画像出力用素子に対向
するカラーフィルタが形成されている。
【0016】基礎材2と表層材5とによって形成される
空間6内において、基礎材2の表面には複数の画像出力
用素子3a、3a、・・・(例えば、TFT(Thin
Film Transistor:薄膜トランジス
タ)等)が直接に形成され、当該空間6内に液晶7を封
じ込めた構造となっている。そして、各画像出力用素子
とこれらに対応するカラーフィルタアレイ及び両者の間
に介在する液晶7によって、カラー液晶表示のための素
子群が構成される。
【0017】尚、配向膜や偏光板等の部材についての図
示や説明は省略したが、配向膜のコーティング作業につ
いては画像出力用素子3aの形成後に配向剤の塗布及び
焼成工程が行われる(∵配向膜の形成後に素子形成を行
ったのでは、形成精度に悪影響を及ぼす虞があり、多数
の素子形成を行う場合に支障を来すから)。
【0018】また、図2の例では基礎材2の基本形状が
多面体状をしているが、該基礎材2の表面が曲面状をな
していても何等構わないことは勿論である。
【0019】この液晶式表示装置4に対して映像信号を
出力する際には、撮像手段や画像入力手段等によって取
得した映像信号をそのまま液晶式表示装置に送出して画
像を映し出したのでは歪みが生じてしまうので、基礎材
2に対する画像出力用素子3aの配置及び基礎材2の表
面の法線や曲率等を考慮して、原映像信号に対して歪み
除去のための補正を施した上で(つまり、予め画像を歪
めておく)、補正後の映像信号を液晶式表示装置4に送
出する。尚、この方法は、基礎材の表面が不定曲面(非
球面)あるいは自由曲面(解析式による表現が困難又は
不可能な曲面)である場合であっても当該曲面の数値的
な処理が可能である限り、CAD(Computer
Aided Design)システムに利用によって設
計上実現が可能である。
【0020】また、図2では図示の便宜上、画像出力用
素子の数が少ない例を示したが、実際の装置では基礎材
2の表面に多数の画像出力用素子3a、3a、・・・が
配置されることになるので、このような場合には、図3
に示すように、カラー液晶表示のための素子群をパッケ
ージ化することでこれを1ブロックとしたものを基礎材
2の表面に規則的に配置・形成することが好ましい。
【0021】図3に例示したブロック8では、正面から
みて6角形状をした収容部9の内部空間9aに多数の素
子群が設けられており、隔壁9bの各辺にはAl(アル
ミニウム)配線等によって各素子に対する電気的な接続
端子部10、10、・・・がそれぞれ形成されている。
このようなブロック8を基礎材2の表面に亘って多数配
置することの利点としては、配置のし易さ及びハニカム
構造による強度保証等が挙げられる。
【0022】尚、図2や図3に示した例ではカラー液晶
表示のための素子群について説明したが、CCD等を含
む画像入力用素子への適用が可能であることは勿論であ
る。
【0023】次に、本発明に係る装置の製造方法につい
て説明する。
【0024】手順の大筋を箇条書きにしてまとめると下
記(1)乃至(4)に示すようになる。
【0025】(1)基礎材の姿勢を制御可能な可動台
(基礎材の支持手段や保持手段を含む。)上に基礎材を
設置する (2)基礎材の姿勢を変化させ、その表面のうち画像入
力用素子又は画像出力用素子の形成範囲を選定し、当該
範囲における面(曲面又は平坦面)の法線が特定の方向
を向くように設定する (3)(2)の特定の方向を素子パターンの印刷方向と
して、上記画像入力用素子又は画像出力用素子を印刷形
成する (4)別の形成範囲を選定するために(2)に戻る。
【0026】尚、素子パターンの印刷方法において、
「レジスト塗布→露光→現像→エッチング→レジスト除
去」という基本プロセスが用いられることは周知の通り
である。
【0027】図4は表面が曲面状をなした基礎材2の上
に素子(TFT等)を形成していく様子を概略的に示し
たものであり、図4(a)は基礎材2の表面に1個の素
子3を形成した状態を示し、図4(b)は基礎材2の表
面に2個の素子3、3′を形成した状態を示している。
尚、図中の矢印に付した「R」は基礎材表面の曲率半径
を示している。
【0028】図5は1ブロック単位の素子形成について
の処理例を示したフローチャート図であり、先ず、ステ
ップS1では基礎材について3次元での姿勢制御が可能
な可動台上に当該基礎材を設置した後、次ステップS2
では基礎材を部分的に削ってこれに平坦面を形成する必
要があるか否かを判断する。つまり、素子形成の対象範
囲(あるいは領域)が微小な場合には基礎材に対する切
削は不要であり、この場合にはステップS4に進むが、
基礎材に対する切削を要する場合(表面の曲率半径Rが
小さいために対象範囲における素子形成が困難な場合)
にはステップS3に進む。
【0029】ステップS3では素子形成の対象範囲と、
当該範囲に対して隣り合う範囲(例えば、6つの範囲)
についてそれぞれ基礎材を部分的に削って平坦面を形成
した後、次ステップS4に進む。
【0030】ステップS4では、1ブロック分の素子を
印刷形成するが、その際、ある素子と、これに隣り合う
周囲の素子の配置や配線を認識した上で素子パターンの
印刷を行う必要がある。
【0031】図4(a)に示す例では、前ステップS3
において基礎材2の表面2aに形成した一の平坦面11
上に素子3を印刷形成した様子を示しており、また、図
4(b)に示す例では当該平坦面11に対して隣り合う
平坦面12上に素子3′を印刷形成した様子を示してい
る。尚、素子パターンの印刷方向が特定の方向に選ばれ
ている場合には、同図に「R」を付した矢印を含む平面
内で基礎材2を回転させることによって基礎材の姿勢を
変化させ、平坦面の法線が印刷方向を向くように可動台
を制御する。
【0032】ステップS5では、基礎材の表面における
全ての範囲について素子形成の処理が終了したか否かを
判断し、終了前ならばステップS6に進んで、次の指定
場所(あるいは範囲)を選択して可動台の制御を行い、
ステップS2に戻る。つまり、本ステップS5において
処理終了の判断が下されるまでの間、上記ステップS1
乃至S6の処理が繰り返される。
【0033】尚、複数のブロックをまとめて印刷形成す
る場合の処理例を示すと図6のフローチャート図のよう
になる。
【0034】この場合、ステップS1については上記し
た通りであるが、ステップS2で基礎材を部分的に削っ
てこれに平坦面を形成する必要があるか否かを判断にあ
たって、1ブロック分の素子形成が印刷法によって可能
な対象範囲(あるいは領域)を確保できるか否かが問題
となる。つまり、素子形成の過程で曲面状をした表面に
素子パターンを印刷しても材料の流動が少なくパターン
形成に支障を来さない場合には、あえて基礎材を切削す
る必要はないので、この場合にはステップS4′に進む
が、材料の流動が大きくそのような対象範囲が確保でき
ない程、曲率半径Rが小さい場合には基礎材に対する切
削を要するのでステップS3′に進む。つまり、当該対
象範囲に係る選択面積は曲率半径Rの大きさに依存す
る。
【0035】ステップS3′では1ブロック分の素子形
成の対象範囲と、当該範囲に対して隣り合う全てのブロ
ックの範囲についてそれぞれ基礎材を部分的に削って平
坦面を形成した後、次ステップS4′に進む。
【0036】ステップS4′では隣接するブロックの配
置や配線を考慮して、複数のブロックについて全ての素
子を印刷形成する。
【0037】図7は基礎材2に平坦面を形成することな
くブロック単位で素子形成を行った様子を示しており、
図7(a)は1ブロック分の素子3、3、・・・を印刷
形成した様子を示し、図7(b)は当該ブロックに次い
でこれに隣接するブロックについて素子3′、3′、・
・・の形成を行った様子を示している。
【0038】尚、1ブロック分の素子パターンの印刷方
向が特定の方向に選ばれている場合には、図に曲率半径
「R」の記号を付した矢印を含む平面内で基礎材2を回
転させることによって基礎材の姿勢を変化させ、対象範
囲の中心における面の法線が印刷方向を向くように可動
台を制御する必要がある。
【0039】また、印刷の際には曲面の形状を3次元デ
ータとして認識して当該形状に合せた印刷(用)マスク
等を設計する必要がある。
【0040】これ以後のステップS5、S6については
既述した通りである。
【0041】上記のように、素子形成にあたって下記の
方法が挙げられる。
【0042】(I)素子形成前に基礎材に平坦面を形成
する方法 (II)基礎材に平坦面を形成することなく素子形成を
行う方法。
【0043】先ず、方法(I)は、基礎材の表面のうち
画像入力用素子又は画像出力用素子が形成される部分に
平坦面を形成した後で当該画像入力用素子又は画像出力
用素子を印刷形成する方法であり、図5や図6において
ステップS2からステップS3やS3′に進んだ場合に
相当する。
【0044】この方法によれば、平坦面の削り出しによ
って素子パターンの形成を精度良く行うことができると
いう利点がある。
【0045】また、方法(II)は、基礎材の表面のう
ち画像入力用素子又は画像出力用素子が形成される部分
であって、素子パターンの印刷方向からの同一の製造工
程によって多数の画像入力用素子又は画像出力用素子が
可能な範囲を選定し、当該範囲における曲面の法線が素
子パターンの印刷方向にほぼ一致するように基礎材の姿
勢を変化させてこれら多数の画像入力用素子又は画像出
力用素子を印刷形成する方法である。つまり、図5や図
6におけるステップS2で基礎材2の切削を不要とした
場合に相当する。
【0046】この方法では平坦面の形成が不要であるた
め、作業時間の短縮化に適しているという利点がある。
【0047】また、上記方法(II)については基礎材
の曲率変化がそれほど著しくない場合には、素子形成の
対象を広範囲に採ることが可能となる。
【0048】つまり、基礎材表面の曲率に合せて印刷マ
スクを作成し、当該印刷マスクを用いて一の方向(特定
方向)から多数の画像入力用素子又は画像出力用素子を
基礎材の全表面に亘って印刷形成することができる。
【0049】図8は表面が曲面状をした基礎材2に対し
て矢印Aに示す方向から該基礎材上に多数の素子3、
3、・・・を1回の作業で形成した状況を示したもので
ある。
【0050】基礎材2の表面2aに対して示す矢印に付
した記号「R」は曲率半径を示しており、印刷フィルム
(あるいはマスク)を基礎材表面の曲率に合せて作成
し、素子の全てをひとまとめにして印刷形成することで
工程数の削減を図ることができる。
【0051】尚、本方法や上記方法(II)について
は、素子形成の過程で曲面状をした表面(あるいは多面
体の表面)に素子パターンを印刷するにあたって、材料
の流動性が問題となり、印刷材料が表面の接線方向に沿
って容易に流れないという条件を満たす必要がある。
【0052】また、上記方法(I)や(II)をそれぞ
れ独立に使用することもできるが、図5や図6で説明し
たように両者を組み合せても良いことは勿論である(基
礎材に対する素子の形成範囲における表面の曲率及び印
刷精度に基づいて方法(I)又は(II)の選択基準を
決定する必要がある。)。
【0053】本発明に係る装置の適用例としては、例え
ば、下記に示すものが挙げられる。
【0054】(i)ヘッドマウントディスプレイ (ii)球状又は円筒状のスクリーンに対して映像を投
影する球状又は円筒状のプロジェクタ (iii)球状の液晶式表示装置 (iv)曲面状をした固体撮像装置。
【0055】先ず、(i)については、例えば、眼鏡タ
イプのディスプレイにおけるレンズ(あるいはプリズ
ム)の不定曲面に対して画像出力用素子を多数形成し、
基礎材と表層材との間に液晶を封じ込めたものが挙げら
れる。これによって聴視者の眼前には広い視野角をもっ
て映像が現出される。
【0056】また、(ii)は、球状(円筒)状をした
基礎材の表面に画像出力用素子を多数形成するととも基
礎材と表層材との間に液晶を封じ込め、点光源(線光
源)を用いて画像出力用素子による映像を球状(円筒
状)のスクリーンに投影する装置であり、当該スクリー
ンを内壁面に有する球状(円筒状)ドーム内にいる多数
の聴視者の視界にはプラネタリウムのように大画面の映
像が現出される。
【0057】(iii)は球状をした基礎材の表面に多
数の画像出力用素子を形成するととも基礎材と表層材と
の間に液晶を封じ込め、点光源をバックライトとして球
面上に画像を表示する装置である。
【0058】尚、(i)乃至(iii)において基礎材
が透明材料によって形成されることは勿論である。
【0059】(iv)は曲面状をした基礎材の表面に受
光素子やCCD等を含む画像入力用素子を多数形成し、
画角の拡大を図るようにした装置であり、例えば、基礎
材の表面を球面あるいは半球面状とした場合には、魚眼
レンズ等の光学部材を要することなく広画角での撮影が
可能となる。
【0060】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1や請求項5に係る発明によれば、表面が曲
面状をなし又は多面体状の基礎材の表面に亘って、多数
の画像入力用素子又は画像出力用素子を形成しているの
で、必要な視野角あるいは画角に対して充分な数の素子
を配置させることができる。
【0061】請求項2に係る発明によれば、複数の画像
入力用素子又は画像出力用素子を1組みとした素子群
を、基礎材の表面に亘って効率的に配置させることがで
きる。
【0062】請求項3や請求項4に係る発明によれば、
基礎材と表層材とによって形成される空間内であって基
礎材の表面に多数の画像出力用素子を形成して、当該空
間内に液晶を封じ込めた構造を採用することによって、
表示上の視野角を充分に確保することのできる画像表示
装置が得られる。また、曲面や多面体上に多数の画像出
力用素子を形成することは、装置の小型、軽量化にとっ
て有利である。
【0063】請求項6に係る発明によれば、基礎材の表
面に画像入力用素子又は画像出力用素子を精度良く印刷
形成することができる。
【0064】請求項7や請求項8に係る発明によれば、
基礎材の表面に対する画像入力用素子又は画像出力用素
子の印刷形成に要する作業時間を短縮したり、工数を減
らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基本構成を示す図である。
【図2】本発明に係る液晶式表示装置についての基礎構
成を示す図である。
【図3】素子群をパッケージ化することでこれを1ブロ
ックとした構成例を概略的に示す図である。
【図4】曲面状をした基礎材に対する素子形成の様子を
概略的に示す図である。
【図5】1ブロック単位の素子形成についての処理例を
示すフローチャート図である。
【図6】複数のブロックをまとめて印刷形成する場合の
処理例を示すフローチャート図である。
【図7】基礎材に平坦面を形成することなくブロック単
位で素子形成を行う様子を概略的に示す図である。
【図8】表面が曲面状をした基礎材に対して同一方向か
ら多数の素子を1回の作業で形成する状況を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…画像入力又は画像出力用装置、2…基礎材、2a…
表面、3、3a、3′…画像入力用素子又は画像出力用
素子、5…表層材、6…空間、7…液晶、8…ブロッ
ク、11、12…平坦面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/64 511 H04N 5/64 511A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が曲面状をなし又は多面体状の基礎
    材を備え、該基礎材の表面に多数の画像入力用素子又は
    画像出力用素子が形成されていることを特徴とする画像
    入力又は画像出力用装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した画像入力又は画像出
    力用装置において、 基礎材の表面に形成された任意の画像入力用素子又は画
    像出力用素子と、当該画像入力用素子又は画像出力用素
    子を中心としてその周囲を取り囲むように配置される複
    数の画像入力用素子又は画像出力用素子を1組みとした
    素子群が、基礎材の表面に亘って規則的に配置されてい
    ることを特徴とする画像入力又は画像出力用装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した画像入力又は画像出
    力用装置において、 透明材料で形成された基礎材に対して表層材を配置し、
    該基礎材と表層材とによって形成される空間内であって
    基礎材の表面に多数の画像出力用素子を形成するととも
    に、当該空間内に液晶を封じ込めた構造を有することを
    特徴とする画像入力又は画像出力用装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載した画像入力又は画像出
    力用装置において、 透明材料で形成された基礎材に対して表層材を配置し、
    該基礎材と表層材とによって形成される空間内であって
    基礎材の表面に多数の画像出力用素子を形成するととも
    に、当該空間内に液晶を封じ込めた構造を有することを
    特徴とする画像入力又は画像出力用装置。
  5. 【請求項5】 表面が曲面状をなし又は多面体状の基礎
    材を備え、該基礎材の表面に多数の画像入力用素子又は
    画像出力用素子が形成された、画像入力又は画像出力用
    装置の製造方法であって、 (イ)基礎材の姿勢を制御可能な可動台上に基礎材を設
    置した後、 (ロ)基礎材の姿勢を変化させ、その表面のうち上記画
    像入力用素子又は画像出力用素子の形成範囲を選定し、
    当該範囲における面の法線が特定の方向を向くように
    し、 (ハ)(ロ)の特定の方向を素子パターンの印刷方向と
    して、上記画像入力用素子又は画像出力用素子を印刷形
    成し、 (ニ)別の形成範囲を選定するために(ロ)に戻ること
    を特徴とする画像入力又は画像出力用装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した画像入力又は画像出
    力用装置の製造方法において、 基礎材の表面のうち画像入力用素子又は画像出力用素子
    が形成される部分に平坦面を形成した後で当該画像入力
    用素子又は画像出力用素子を印刷形成したことを特徴と
    する画像入力又は画像出力用装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載した画像入力又は画像出
    力用装置の製造方法において、 基礎材の表面のうち画像入力用素子又は画像出力用素子
    が形成される部分であって、素子パターンの印刷方向か
    らの同一の製造工程によって多数の画像入力用素子又は
    画像出力用素子が可能な範囲を選定し、当該範囲におけ
    る曲面の法線が素子パターンの印刷方向に一致するよう
    に基礎材の姿勢を変化させてこれら多数の画像入力用素
    子又は画像出力用素子を印刷形成したことを特徴とする
    画像入力又は画像出力用装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 表面が曲面状をなし又は多面体状の基礎
    材を備え、該基礎材の表面に多数の画像入力用素子又は
    画像出力用素子が形成された、画像入力又は画像出力用
    装置の製造方法であって、 基礎材表面の曲率に合せて印刷マスクを作成し、当該印
    刷マスクを用いて一の方向から多数の画像入力用素子又
    は画像出力用素子を基礎材の全表面に亘って印刷形成し
    たことを特徴とする画像入力又は画像出力用装置の製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6717152B2 (en) 2000-11-27 2004-04-06 Sharp Kabushiki Kaisha Electromagnetic wave detecting device and manufacturing method thereof
KR101287981B1 (ko) * 2004-09-27 2013-07-23 퀄컴 엠이엠에스 테크놀로지스, 인크. 디스플레이 기기 내의 갭 내에 스페이서를 사용하여디스플레이 어레이의 마이크로 구조를 보호하기 위한시스템 및 방법

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KR101287981B1 (ko) * 2004-09-27 2013-07-23 퀄컴 엠이엠에스 테크놀로지스, 인크. 디스플레이 기기 내의 갭 내에 스페이서를 사용하여디스플레이 어레이의 마이크로 구조를 보호하기 위한시스템 및 방법

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