JP2000055140A - ケーブルホースの保護案内チェーン - Google Patents

ケーブルホースの保護案内チェーン

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JP2000055140A
JP2000055140A JP22610498A JP22610498A JP2000055140A JP 2000055140 A JP2000055140 A JP 2000055140A JP 22610498 A JP22610498 A JP 22610498A JP 22610498 A JP22610498 A JP 22610498A JP 2000055140 A JP2000055140 A JP 2000055140A
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富夫 濱
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を必要最小限に抑えて製造コストを
低減し、しかも取扱い性の良いケーブルホースの保護案
内チェーンを提供する。 【解決手段】 離間対向する一対のリンクプレート2の
上縁部3及び下縁部4を結合部材で結合してなるリンク
体1どうしを折り曲げ可能に複数連結して、内部にホー
ス類等を収容可能なケーブルホースの保護案内チェーン
35において、前記各リンク体1を形成する一対のリン
クプレート2は、長手方向両側で連結する他のリンクプ
レート2へ重ね合わせて嵌め込み可能な外ボス部11を
外側面9に、内ボス部14を内側面12に各々有し、該
外ボス部11に回動用ストッパ爪7を、該内ボス部14
に回動角規制駒8を各々有する同一形状に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対向配置された一
対のリンクプレートの上縁部及び下縁部を結合部材で結
合してなるリンク体どうしを屈曲可能に複数連結して、
内部に電源ケーブル、油圧ホース、エアーホースなどの
ホース類等を収容して案内可能なケーブルホースの保護
案内チェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、組立式のケーブルホースの保護案
内チェーンは、離間対向した互いの形状が一部異なる側
板(以下「リンクプレート」という)を2枚と該リンク
プレートの上縁部どうしを連結するフラップ及び下縁部
どうしを連結する底板の4種類の部品、或いは上記フラ
ップと底板を同じ形状で共通に使用した3種類の部品に
より矩形状のリンク体が形成されていた。このリンク体
どうしをリンクプレートが一部重なり合うように嵌合し
て所定範囲で回動可能に連結して案内チェーンが形成さ
れる。
【0003】上記ケーブルホースの保護案内チェーンの
一例を特開平5−141481号公報を参照して説明す
る。この案内チェーン(ケーブルドラグチェーン)は、
離間対向した一対のリンクプレートを結合杆で結合した
リンク体を該リンクプレートどうしが重なり合う部分に
形成された軸と嵌合孔との嵌め込みにより複数屈曲可能
に連結されている。具体的には、上記リンクプレートの
内側面に形成された円形凹部内に形成された軸の周囲に
等間隔に内向きストッパーが形成されている。また、上
記リンクプレートの外側面に形成された円形凸部には、
上記軸が嵌合可能な嵌合孔が形成されており、その周囲
には上記内向きストッパーを受入れ可能なストッパー受
入部とその両側に形成された外向きストッパーを一対ず
つ等間隔に備えている。そして、上記リンクプレートど
うしが回動したとき、内向きストッパーと外向きストッ
パーが互いに当接してリンクプレートの回動角を規制
し、かつ規制力を受け止め、軸と嵌合孔とに回動角を規
制する力が加わらないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−141481号公報に代表されるケーブルホースの
保護案内チェーンにおいては、次のような課題があっ
た。リンク体を形成する対向配置されたリンクプレート
は、結合部にて回動可能に連結されている。上記結合部
には回動範囲を規制するための内向き及び外向きストッ
パーが各々設けられているが、左右のリンクプレートを
同一方向に回動させるためには、対向するストッパーの
配置形状が左右両側で対称形となる必要があることか
ら、左右のリンクプレートに対応する結合部のストッパ
ーの配置形状が異なる2種類のリンクプレートが必要と
なる。また、リンクプレートに内向き及び外向きストッ
パーが一体に形成されているため、回動範囲の異なるリ
ンク体を必要としたとき、新たに別の部品としてストッ
パーの配置形状が異なるリンクプレートが必要となり、
部品点数が増大する。
【0005】また、上記リンクプレートの形状が左右で
異なることから、樹脂成形する金型も別途必要となるた
め、製造コストが著しく増大し、しかも部品点数が多い
ことから在庫管理も煩わしいなどの課題があった。ま
た、対向配置されたリンクプレートどうしを連結する結
合杆は、ホース類の出し入れを容易にするため、開閉可
能に形成されている。しかしながら、リンク体の結合強
度が低下するなどの理由から結合杆の片側のみ着脱して
開閉可能に形成されているため、案内チェーンの取付機
械への取付方向が制限されるため、装置レイアウトも制
限されるという課題もあった。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、部品点数を必要最小限に抑えて製造コストを低減
し、しかも取扱い性の良いケーブルホースの保護案内チ
ェーンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。即ち、離間対向する一
対のリンクプレートの上縁部間及び下縁部間を結合部材
で結合してなるリンク体どうしを屈曲可能に複数連結し
て、内部にホース類等を収容可能な案内チェーンにおい
て、前記各リンク体を形成する一対のリンクプレート
は、長手方向両側で連結する他のリンクプレートへ重ね
合わせて嵌め込み可能な第1,第2ボス部を側面に有
し、該第1ボス部に回動用ストッパ爪を、該第2ボス部
に回動角規制駒を各々有する同一形状に形成したもので
あることを特徴とする。
【0008】また、前記各リンク体のうち一方のリンク
プレートは正立配置され、他方のリンクプレートは長手
方向の中心線を中心に上下方向に180°反転させて倒
立配置されていても良い。この場合、前記第1ボス部に
は、前記回動用ストッパ爪が該第1ボス部の周方向を等
角配分する位置に形成されており、前記第2ボス部に
は、連結する他のリンクプレートの第1ボス部の回動用
ストッパ爪が嵌合して仕切られる回動エリアを等角配分
する位置に取付爪が形成されており、該取付爪に前記回
動角規制駒が嵌め込まれているのが好ましい。また、前
記倒立配置されたリンクプレートの第2ボス部に設けた
取付爪には、前記正立配置されたリンクプレートの第2
ボス部に設けた取付爪に嵌め込まれた前記回動角規制駒
と同一形状の回動角規制駒が、正立側に対して水平方向
に180°反転させて嵌め込まれているのが望ましい。
また、前記リンクプレートの側面には、連結する他のリ
ンクプレートの側面と離間しないよう係止する分離防止
フックが形成されているのが望ましい。また、前記リン
ク体を形成するリンクプレートの上縁部間及び下縁部間
を連結する結合部材は、両端側で各々脱着及び開閉可能
に取り付けられているのが望ましい。
【0009】
【発明の実施の態様】以下、本発明の好適な実施の態様
について添付図面と共に詳述する。図1はリンク体の構
成を示す斜視図、図2は左右のリンクプレートの説明
図、図3は左右のリンクプレートの外側面より透視した
回動用ストッパ爪と取付爪との位置関係を示す模式説明
図、図4はリンクプレートどうしを連結した状態の水平
断面図、図5(a)(b)はフラップ及び底板の斜視説
明図、図6(a)(b)はリンクプレートに対するフラ
ップ及び底板の連結構造を示す断面説明図、図7〜図9
はフラップの開放手順を示す説明図、図10は底板の開
放状態を示す説明図、図11はリンク体の底板に仕切り
板を立設した状態を示す説明図、図12はリンク体の底
板に他の仕切り板を立設した状態を示す説明図、図13
は仕切り板とリンクプレートとの間に棚板を架設した状
態を示す説明図、図14(a)(b)は棚板の説明図、
図15(a)(b)(c)(d)は棚板を構成する本体
プレートの平面図、左側面図、底面図及び正面図、図1
6(a)(b)(c)(d)は棚板を構成する引き出し
プレートの平面図、右側面図、底面図及び正面図、図1
7は案内チェーンの斜視説明図、図18(a)(b)は
左右のリンクプレートに取り付けられた取付金具の説明
図、図19は他例に係るリンク体の構成を示す斜視図、
図20(a)(b)は他例に係るリンクプレートの説明
図、図21(a)(b)(c)は他例に係る回動角規制
駒の説明図、図22(a)(b)(c)は他例に係る本
体プレートと引き出しプレートの説明図、図23(a)
(b)(c)(d)は本体プレートの上視図、正面図、
裏面図、矢印J−J方向断面図、図24(a)(b)
(c)(d)(e)は引き出しプレートの上視図、左側
面図、背面図、矢印K−K方向断面図、裏面図である。
【0010】先ず、ケーブルホースの保護案内チェーン
(以下単に「案内チェーン」という)を構成する一単位
となるリンク体の構成について図1を参照して説明す
る。本実施例ではフラップと底板とを別部材で形成され
る所謂Oタイプの案内チェーンを中心に説明する。Oタ
イプの案内チェーンは、内部空間に収容されたホース類
が外側から見えないように収容される。1はリンク体で
あり、離間対向する同一形状の一対のリンクプレート2
が用いられている。この一対のリンクプレート2の上縁
部3間及び下縁部4間は、結合部材として用いられたフ
ラップ5及び底板6により連結されている。リンク体1
はリンクプレート2の内外側面どうしを重ね合わせるよ
うに長手方向に連設されている。また、リンク体1どう
しを屈曲可能に複数連結して形成される案内チェーン
は、例えば設置機械などの装置本体と移動体とを連結す
るように取り付けられており、内部に電源ケーブル、油
圧ホース、エアーホースなどのホース類等を収容して案
内する。
【0011】リンク体1を形成するリンクプレート2、
フラップ5、底板6及び後述する回動角規制駒8は、射
出成形などにより樹脂成形されてなるもので、案内チェ
ーンとして十分な剛性を有すると共に内部空間に収容し
たホース類を損傷することなく円滑な表面を有する樹脂
成形品である必要がある。本実施例では、例えば脂肪族
ポリアミドと芳香族ポリアミドの複合材料に強化フィラ
ーとしてガラス繊維フィラーを混入した樹脂材が好適に
用いられる。この場合強化フィラーは樹脂材に埋没して
樹脂成形されるため、樹脂成形品の表面からフィラーが
突出することがなく、表面が円滑な光沢面に成形するこ
とができる。よって、案内チェーンに収容されたホース
類と樹脂材が擦れて該ホース類が損傷するのを防止でき
る。尚、フィラーとしてはガラス繊維フィラーに限ら
ず、例えばミネラル繊維フィラー等の他の強化フィラー
を使用することも可能である。また、フィラーの形状も
針状、四角形状、或いは球状のものなど種々の形状のも
のが用いられる。
【0012】脂肪族ポリアミド樹脂と芳香族ポリアミド
樹脂は共に結晶性高分子であり相溶性を有し、融点近傍
で共晶しないという特性を有している。芳香族ポリアミ
ド樹脂は、脂肪族ポリアミド樹脂のみを用いて樹脂成形
する場合に比べて結晶化を遅らせる作用があり、脂肪族
ポリアミド樹脂が結晶化して収縮する際でも殆ど収縮せ
ずに結晶化し、樹脂成形時の射出圧力を十分に伝える作
用をなす。このように、脂肪族ポリアミド樹脂と芳香族
ポリアミド樹脂の複合材を用いることによって、金型面
までの樹脂充填性が良いため、金型表面を鏡面にしてお
けば金型転写性が良いため、樹脂成形品の表面を凹凸の
ない平坦面にすることができる。
【0013】次に、リンク体1の各部の構成についてよ
り詳細に説明する。図1及び図2において、リンクプレ
ート2は、他のリンクプレート2へ重ね合わせて嵌め込
み可能な回動用ストッパ爪7と回動角規制駒8とを各々
備えている。具体的には、リンクプレート2の外側面9
には、比較的板厚が薄い連結部10が形成されており、
該連結部10には円形の外ボス部11(第1のボス部)
が形成されている。この外ボス部11の内壁には回動用
ストッパ爪7が該外ボス部11の周方向に等角配分位置
(本実施例では180°対向する位置)に形成されてい
る。
【0014】また、リンクプレート2の内側面12に
は、比較的板厚が薄い連結部13が形成されており、該
連結部13には円形の内ボス部14(第2のボス部)が
形成されている。この内ボス部14の中心には、軸15
が突設されており、該軸15の周囲には取付爪16が1
80°対向して設けられている。軸15及び取付爪16
には、回動角規制駒8が嵌め込まれるようになってい
る。外ボス部11は内ボス部14の内側に嵌め込まれて
リンクプレート2の連結部10と他のリンクプレート2
の連結部13とが回動可能に嵌合する。このとき、回動
角規制駒8により許容される回動エリアに回動用ストッ
パ爪7に嵌め込まれて、該回動用ストッパ爪7が回動角
規制駒8の両側突き当て部8aに突き当たることで、リ
ンクプレート2の回動範囲を規制している。外ボス部1
1及び内ボス部14の周囲には、後述する取付金具に形
成された嵌合穴と凹凸嵌合可能な嵌合部11a、14a
が各々形成されている。
【0015】また、各リンク体1のうち一方のリンクプ
レート2は正立配置され、他方のリンクプレート2は長
手方向の中心線Pを中心に180°反転させて倒立配置
されている。即ち、リンク体1を構成する一対のリンク
プレート2は、内側面12の連結部13どうしが対向す
るように、外側面9の連結部10どうしが互いに外向き
となるように配置されて、リンクプレート2どうしが長
手方向両側で互いに連結される。尚、本例は説明上リン
クプレート2の外側面9に正立配置か倒立配置かを示す
指標となるマーク2aが記されている。図2(a)は図
1のリンク体1の右側板であり、該右側板の外側面9を
示すものである。図2(b)は図2(a)に示すリンク
プレート2を長手方向の中心線Pを中心に上下方向に1
80°反転させた状態を示すものであり、図1のリンク
体1の左側板の内側面12を示すものである。図2
(c)は、図2(b)に示すリンクプレート2を直交線
Qを中心に180°反転させた状態を示すものであり、
図1のリンク体1の左側板の外側面9を示すものであ
る。図2(d)は図2(c)に示すリンクプレート2を
長手方向の中心線Pを中心に上下方向に180°反転さ
せた状態を示すものであり、図1のリンク体1の右側板
の内側面12を示すものである。
【0016】本実施例では、図3(a)に示すように、
リンクプレート2の連結部10及び連結部13に各々形
成される回動用ストッパ爪7及び取付爪16は、軸15
を中心とする上下方向の直交線Q及び水平方向の中心線
P上に各々180°対向する位置に設けられているが、
これに限定されるものではない。少なくとも回動用スト
ッパ爪7は、リンクプレート2の外側面9に形成された
外ボス部11の内壁に周方向に等角配分する位置に形成
されていれば良い。また、取付爪16は、内ボス部14
に他のリンクプレート2の外ボス部11の回動用ストッ
パ爪7が嵌合して仕切られる回動エリアを等角配分する
位置に形成されていれば良い。
【0017】図3(b)に示すように、回動用ストッパ
爪7及び取付爪16は、軸15を中心とする中心線P及
び直交線Qに対して所定角度振られた位置に形成されて
も良い。また、回動用ストッパ爪7及び取付爪16は2
か所ずつ形成される場合に限らず、3箇所に形成されて
いても良く(図3(c)参照)、或いは1箇所に形成さ
れていても良い(図3(d)参照)。いずれにせよ、回
動用ストッパ爪7及び回動角規制駒8が互いに嵌め込み
可能で、左右のリンクプレート2の回動方向が互いに一
致するように形成されていることが必要である。
【0018】また、左右のリンクプレート2の取付爪1
6に嵌め込まれる回動角規制駒8は同一形状の回動角規
制駒8が用いられる。この場合、倒立配置されるリンク
プレート2の内側面12に嵌め込まれる回動角規制駒8
は、正立配置されたリンクプレート2と爪位置と駒位置
や回動方向が左右で対応しない場合があるため調整する
必要がある。そこで、図3(a)〜(d)において、左
側のリンクプレート2を正立配置されたものとし、その
取付爪16に嵌め込まれた回動角規制駒8を基準にする
と、倒立配置された右側のリンクプレート2に嵌め込ま
れる回動角規制駒8は、正立側に対してリンクプレート
2と共に長手方向の中心線Pを中心に上下方向に180
°反転させたものを該中心線Pに直交する直交線Qを対
称軸として水平方向に180°反転させて取付爪16に
嵌め込まれている。これによって、左右の回動角規制駒
8によって規制される回動用ストッパ爪7の矢印Rに示
す回動方向及び回動範囲が左右で一致するため、同一形
状の回動角規制駒8を左右で使用できる。リンク体1毎
に回動角規制範囲の異なる回動角規制駒8を使用するこ
とで、該リンク体1どうしの屈曲角度を様々に調整する
ことができる。
【0019】このように、リンクプレート2や回動角規
制駒8を左右で同一形状のものを反転使用できるので、
部品点数を省略して製造コストを低減することができ
る。特に、左右のリンクプレート2を異なる金型により
樹脂成形して製造する必要がなくなるため、製造コスト
を著しく低減できる。また、在庫管理の煩わしさを解消
でき、左右のリンクプレート2を誤って接続するなどの
組立作業の誤りを少なくできるので取扱い性が向上す
る。
【0020】また、図4において、リンクプレート2の
外側面9の連結部10及び内側面12の連結部13の近
傍には、分離防止フック17が各々形成されている。前
述したように、リンク体1は樹脂成形品であるため、リ
ンクプレート2が他のリンクプレート2と連結された状
態で回動して、外側面9の連結部10に形成された回動
用ストッパ爪7が内側面12の連結部13に嵌め込まれ
た回動角規制駒8の突き当て部8aに突き当たった際に
受ける応力ひずみにより、連結部10,13が内側又は
外側へ変形する逃げが生じ易い。このリンクプレート2
どうしの連結部10,13の逃げを防止するため、該連
結部10,13の近傍に分離防止フック17が各々形成
されている。
【0021】また、図2(b)(d)に示すように、リ
ンクプレート2の内側面12には、上下方向に嵌め込み
穴12aが複数箇所に形成されている。この嵌め込み穴
12aには、後述する仕切り板に一端が支持された棚板
の他端が嵌め込み可能になっている。
【0022】図5(a)において、フラップ5はリンク
プレート2の上縁部3に回動可能に取り付けられてい
る。フラップ5の長手方向両側には回動用係止部5a及
び固定用係止部5b(図6(b)参照))が各々形成さ
れている。固定用係止部5bの上方には、固定解除用の
スリット5cが形成されている。また、フラップ5の下
面には長手方向に後述する仕切り板を立設可能な取付溝
5d及び保持溝5eが長手方向に各々形成されている
(図9参照)。
【0023】また、図6(a)において、リンクプレー
ト2の上縁部3には、開閉用保持部18及び固定用保持
部19が各々形成されている。図6(b)において、フ
ラップ5の回動用係止部5aは上縁部3の開閉用保持部
18に回動可能に係止しており、固定用係止部5bは固
定用保持部19に係止固定されている。フラップ5は、
両側の固定用係止部5bの固定用保持部19との固定を
解除し、一方の回動用係止部5aの開閉用保持部18と
の係止を解除することで、両端側より各々脱着及び開閉
可能になっている。
【0024】図5(b)において、底板6はリンクプレ
ート2の下縁部4に回動可能に取り付けられている。底
板6の長手方向両側には回動用係止部6a及び固定用係
止部6bが各々形成されている。固定用係止部6bの下
方には、固定解除用のスリット6cが形成されている
(図6(b)参照)。また、底板6の上面には長手方向
に後述する仕切り板を立設可能な取付溝6d及び保持溝
6eが各々長手方向に形成されている。
【0025】また、図6(a)において、リンクプレー
ト2の下縁部4にも、開閉用保持部18及び固定用保持
部19が各々形成されている。図6(b)において、底
板6の回動用係止部6aは下縁部4の開閉用保持部18
に回動可能に係止しており、固定用係止部6bは固定用
保持部19に係止固定されている。底板6は、両側の固
定用係止部6bの固定用保持部19との固定を解除し、
一方の回動用係止部6aの開閉用保持部18との係止を
解除することで、両端側より各々脱着及び開閉可能にな
っている。以上のように、フラップ5及び底板6に回動
用と固定用の2重の係止部を各々設けたのは、リンク体
1より該フラップ5又は底板6を開閉する際にリンク体
1がコの字状を維持できるように強度を保つためであ
る。
【0026】ここで、フラップ5及び底板6の開閉動作
について図7〜図10を参照して説明する。図7におい
て、マイナスのドライバー20を一方のリンクプレート
2の上縁部3に形成された差し込み口21へ矢印F1方
向より差し込み、フラップ5の一方側の固定用係止部5
bと固定用保持部19との固定を解除する。また、ドラ
イバー20を差し込み口21へ差し込んだまま、矢印F
2方向に押し上げることにより、回動用係止部5aを開
閉用保持部18より開放して一方側をフリーにできる。
また、図8に示すように、フラップ5の他方側のスリッ
ト5cにマイナスのドライバー20を矢印F3方向に押
し入れて矢印F4方向に傾倒させるとリンクプレート2
の固定用係止部5bと固定用保持部19との固定が解除
される。そして、図9に示すように、一方側の回動用係
止部5aがフリーとなったフラップ5を他方側の回動用
係止部5aが係止する開閉用保持部18を回動中心にし
て底板6に対して垂直上方となる位置まで回転させる
と、リンク体1の上部を開放することができる。尚、フ
ラップ5をリンクプレート2より取り外す場合には、図
7に示すドライバー20を差し込み口21を差し込んで
操作する作業をフラップ5の両端側で行えば良い。ま
た、底板6についてもフラップ5と同様にマイナスのド
ライバー20を用いて、図10に示すように任意の一端
側をフリーにして開放することができる。
【0027】このように、リンクプレート2の上縁部3
間及び下縁部4間を連結するフラップ5及び底板6を任
意の一端側をフリーにして開閉できるようにすることに
より、リンク体1を連結した状態でホース類を取り出し
易くなり、使い勝手が良い。また、フラップ5及び底板
6が両端側より開閉可能であるため、設置機械などの装
置レイアウト上の制約もなくなるため、設計の自由度も
広がる。
【0028】次に、リンク体1の内部空間を仕切る仕切
り板について図11〜図16を参照して説明する。リン
ク体1の内部空間にはホース類が収容されるが、該ホー
ス類に対して内部空間が広いと、リンク体1が図示しな
い設置機械に装備された移動体と共に移動を繰り返す
と、ホースが捩じれたり、ホースどうしが絡み合ったり
する不具合が生ずる場合がある。また、ユーザは、設計
上の都合や、メンテナンスなどを考慮して、例えば同じ
種類のホース毎に内部空間仕切って配線したい場合もあ
る。このため、内部空間に収容されるホース類を安全に
ガイドし、かつ効率的に利用するため仕切り板が好適に
用いられる。
【0029】図11において、仕切り板22はリンク体
1の内部空間を左右方向に仕切るものである。仕切り板
22の上端及び下端には、フラップ5及び底板6の長手
方向に形成された取付溝5d,6d及び保持溝5e,6
eに各々嵌め込み可能な取付ブロック23及び保持フッ
ク24が各々形成されている。取付ブロック23aと係
止用突片23b(図12参照)は、取付溝5d,6dの
長手方向に複数箇所に形成された凹凸部に嵌め込まれる
ようになっている。保持フック24は、仕切り板22の
長手方向に上端及び下端にスリットを各々設けることに
より形成されており、上記保持溝5e,6eに進入する
際に弾性変形して取付溝5d,6dと保持溝5e,6e
に仕切られた部位を挟み込むように取り付けられる。こ
の保持フック24は、リンク体1よりフラップ5又は底
板6を開放した際に、上下いずれか一方の保持溝5e,
6eに進入して挟持することで、仕切り板22がリンク
体1より脱落するのを防止している。仕切り板22は、
取付ブロック23a及び係止用突片23bをフラップ5
及び底板6の任意の位置で取付溝5d,6dに嵌め込
み、保持フック24を保持溝5e,6eに係止させるこ
とで、リンク体1に取り付けられて内部空間を左右に仕
切るようになっている。
【0030】図12に他の仕切り板25を示す。この仕
切り板25は、リンク体1の内部空間を左右に仕切るの
みならず上下に仕切るためのものである。左右の仕切り
板22のみでは、ホース類に対して空間部が広く形成さ
れてしまう場合やホース類毎に内部空間を仕切って配線
することにより絡み合うのを防止したい場合には、より
内部空間を細かく仕切られているのが好都合である。具
体的には、仕切り板25の長手方向に対して垂直方向に
複数のスリット26により仕切られて形成された支持部
材27には、図13に示す棚板28の一端を係合して支
持可能な係合部27aが形成されている。この棚板28
の他端は、リンクプレート2の内側面12に形成された
嵌め込み穴12aに嵌め込まれている。仕切り板25に
より左右に仕切られた内部空間を棚板28により上下に
仕切ることが可能となる。仕切り板25の上端及び下端
には、仕切り板22と同様にフラップ5及び底板6の長
手方向に形成された取付溝5d,6d及び保持溝5e,
6eに各々嵌め込み可能な取付ブロック23a、係止用
突片23b及び保持フック24が各々形成されている。
【0031】また、仕切り板25は、リンク体1の内部
空間を左右に仕切るため、フラップ5及び底板6の長手
方向の任意の位置に立設されることから、棚板28の長
手方向の長さも、仕切り板25の取付位置に応じた長さ
の数だけ必要となる。また上下に棚板28を多段に設け
る場合も考慮すると、長さが異なる複数種類の棚板28
を多数準備する必要があり、また射出成形機の金型も棚
板28の種類に応じて必要となることから、部品点数の
増大に伴って製造コストが著しく増大すると共に在庫管
理も煩わしくなる。これに対して、本実施例では棚板2
8は仕切り板25の取付位置に応じて長手方向に伸縮自
在に形成されている。これによって、仕切り板25の取
付位置に応じた全ての長さサイズの棚板のうち可能な限
りの長さ範囲を要約して部品点数を省略して、必要最小
限の部品数で対応可能にしたものである。
【0032】ここで、棚板28の構成について図14〜
図16を参照して詳細に説明する。図14(a)におい
て、棚板28は、本体プレート29と引き出しプレート
30とを有している。図14(b)において、引き出し
プレート30は本体プレート29に対して両側にL字状
に形成されたスライドガイド31によってガイドされな
がら引き出し可能に嵌め込まれている。本体プレート2
9の引き出し方向奥側端部には、仕切り板25の支持部
材27の係合部27aに係合可能な係合端部29aが形
成されている。また、引き出しプレート30の引き出し
方向手前側端部には、リンクプレート2の内側面12に
形成された嵌め込み穴12aに嵌め込まれる嵌め込み突
部30aが形成されている。
【0033】図15(a)〜(d)において、本体プレ
ート29の底部には鋸歯状の係止歯32が長手方向に形
成されている。また、図16(a)〜(d)において、
引き出しプレート30には、係止歯32に噛合可能な係
止爪33が形成されている。この係止歯32と係止爪3
3の形状は、引き出しプレート30を引き出すと、係止
爪33が係止歯32の傾斜面を乗り超えながら移動して
任意の位置で噛合するようになっている。引き出された
引き出しプレート30を再び本体プレート29内へ収納
する場合には、係止爪33の周囲に形成された隙間34
にマイナスのドライバーなどを挿入して該係止爪33と
係止歯32の噛合を解除したまま引き出しプレート30
を本体プレート29のスライドガイド31に沿って収納
すれば良い。
【0034】棚板28は、本体プレート29の長さから
該本体プレート29より引き出しプレート30を最大限
引き出した長さ範囲までを1つの棚板28で補える。よ
って、長さが異なる棚板28を例えば4種類程度用意す
るだけで足りるため、部品点数を著しく減らして製造コ
ストを低減することができ、長さの異なる多種類の棚板
の在庫管理に煩わされることもなく、使い勝手を向上さ
せることも可能である。
【0035】図17にリンク体1どうしを連結して案内
チェーン35を組み立てた状態を示す。案内チェーン3
5は、同一のリンクプレート2を左右反転させて長手方
向に同じ向きに順次連結されて形成されている。また、
案内チェーン35は、任意のリンク体1において、フラ
ップ5及び底板6を両端側においてリンクプレート2と
の固定を解除して上方又は下方を開放できるようになっ
ている。また、必要に応じて、フラップ5及び底板6に
形成された取付溝5d,6d及び保持溝5e,6eに仕
切り板22や仕切り板25及び棚板28を設けて、ホー
ス類を安全にガイドすべく内部空間を有効に利用するこ
とも可能である。
【0036】案内チェーン35の両端には、設置機械の
装置本体と移動体とに各々固定するための固定側取付金
具36及び移動側取付金具37が取り付けられている
(図17参照)。図18(a)において、固定側取付金
具36に形成された嵌合穴36aは、リンクプレート2
の内側面12に形成された内ボス部14の嵌合部14a
に嵌め込まれている。図18(b)において、移動側取
付金具37に形成された嵌合穴37aは、リンクプレー
ト2の外側面9に形成された外ボス部11の嵌合部11
aに嵌め込まれている。固定側取付金具35及び移動側
取付金具36には、設置機械の装置本体と移動体とに固
定する螺子止め部36b,37bが各々形成されている
(図17参照)。
【0037】従来の固定側取付金具には、リンクプレー
トに穴が形成されていたため、この穴に嵌め込むための
ピンが設けられていた。しかしながら、このピンが形成
されているため、固定側取付金具を同一部品にてリンク
プレートに対して多様な取り付け方法を採用することが
困難になっていた。本実施例では、固定側及び移動側の
取付金具がボス部との嵌合により嵌め込まれるため多様
な取り付け方法を採用することができる。例えば、固定
側取付金具36について説明すると、螺子止め部36b
が下側螺子止めで、螺子止め部36bが互いにリンクプ
レート2の外側にある場合、螺子止め部36bが互いに
リンクプレート2の内側にある場合、螺子止め部36b
の一方が外側で他方が内側にある場合の4通りの取付方
法がある。また、上記固定側取付金具36を上下反転さ
せて上側螺子止めで同様に4通りの取付方法があり、合
計で8通りの取付方法が実現できる。また、移動側取付
金具37についても同様に8通りの取付方法があるの
で、合計16通りの取付方法が採用できる。
【0038】よって、案内チェーン35の両端を設置機
械の装置本体と移動体とに各々取り付ける固定側取付金
具36及び移動側取付金具37の多様な取り付け方法が
採用できるため、装置レイアウトの制約も少なくなり、
設計の自由度が広がる。
【0039】上記実施例は、Oタイプのリンク体1につ
いて説明したが、図19に示すように、フラップ5と底
板6が同一形状のフラップ39を用いたUタイプのリン
ク体38についても、同様の構成を採用できる。フラッ
プ39は、フラップ5と外形形状は異なるが、該フラッ
プ5と同様の構成を備えている。このUタイプのリンク
体38は、該リンク体38どうしを連結した際にフラッ
プ39間に隙間が形成されるため、リンク体38に収容
されたホース類が確認できる。リンク体38は、Oタイ
プのリンク体1に比べて左右のリンクプレート2及び上
下のフラップ38が同一形状のものを使用できるため、
部品点数が更に少なく、製造コストが低減できる上に、
組立作業の誤りも少なく、しかも在庫管理も容易とな
る。
【0040】次に、リンクプレート2の他例について説
明する。図20(a)(b)に示すように、左右のリン
クプレート2には、内ボス部14に対応する外側面9に
は、軸穴40が形成され、外ボス部11の回動用ストッ
パ爪7の回動中心には、ザグリ穴41が形成されてい
る。尚、図20(b)は図20(a)の矢印G−G方向
断面図である。また、図21(a)(b)に示すよう
に、回動角規制駒8は、回動中心に嵌め込み軸42が厚
さ方向に突設されており、その周囲には取付爪16に嵌
め込むための嵌合穴43が2か所に形成されている。こ
の嵌め込み軸42の軸端42a,42bには、図21
(c)に示すように回動角規制駒8の回動角規制範囲
(例えば150°)が表記されている。内ボス部14の
取付爪16へ回動角規制駒8を取り付けた際に嵌め込み
軸42の一方の軸端42aは、軸穴40に嵌め込まれ
て、外側面9より回動角規制駒8の回動角規制範囲が視
認できるようになっている。また、内ボス部14に他の
リンクプレート2の外ボス部11が嵌め込まれると、嵌
め込み軸42の他方の軸端42bは、ザグリ穴41に収
容されるようになっている。このように、組立後に外側
より確認できない回動角規制駒8の回動角規制範囲が、
リンクプレート2どうしの連結を逐一解除することなく
軸穴40より視認できるので、回動角規制範囲が異なる
他の回動角規制駒8への変更がし易く、部品交換する際
の作業性が良く、使い勝手の向上が図れる。
【0041】また、棚板28の他の構成について、図2
2〜図24を参照して説明する。前述した図14〜図1
6に示す棚板28は、下側の配設された本体プレート2
9に上側に配設された引き出しプレート30が引き出し
可能に嵌め込まれていたが、上下の配置構成を逆にして
も良い。即ち、図22(a)〜(c)に示すように、上
側に断面コ字状の本体プレート44を配設し、下側に引
き出しプレート45を配設して、該引き出しプレート4
5が本体プレート44より矢印I方向に引き出し可能に
嵌め込まれていても良い。
【0042】本体プレート44及び引き出しプレート4
5の構成について、図23(a)〜(d)及び図24
(a)〜(e)を参照して説明する。図23(a)〜
(d)において、本体プレート44の裏面には、係止爪
46が垂下して形成されている。また、本体プレート4
4の両内壁面には、長手方向に支持レール47が各々形
成されている。この支持レール47に沿って引き出しプ
レート45はスライド可能に嵌め込まれている。また、
図24(a)〜(d)に示すように、引き出しプレート
45には、本体プレート44の係止爪46が係止可能な
鋸歯状の係止歯48が長手方向中央部に形成されてい
る。また、引き出しプレート45の裏面側両縁部には、
支持レール47に沿って摺動可能な摺動段差部49が長
手方向に形成されている。また、引き出しプレート45
の手前側には取手50が設けられており、該取手50は
係止歯48が設けられたプレート面より上方に隆起させ
ているため掴み易くなっている。
【0043】引き出しプレート45を本体プレート44
より引き出すと、係止歯48が係止爪46の傾斜面を乗
り越えながら、摺動段差部49が支持レール47上を摺
動しながらスライドして、任意の位置で噛合するように
なっている。所定量引き出された引き出しプレート45
を再び本体プレート44へ収納する場合には、係止爪4
6に周囲に形成された隙間51(図23参照)にマイナ
スのドライバーなどを挿入して係止爪46の係止歯48
との噛合を解除したまま引き出しプレート45を支持レ
ール47に沿って収納すれば良い。
【0044】上記構成によれば、リンク体1を形成する
一対のリンクプレート2として同一形状のリンクプレー
ト2が用いられ、一方のリンクプレート2は正立配置さ
れ、他方のリンクプレート2は長手方向の中心線を中心
に上下方向に180°反転させて倒立配置されているの
で、部品点数を省略して製造コストを低減することがで
きる。特に、左右のリンクプレート2を異なる金型によ
り樹脂成形して製造する必要がなくなるため、製造コス
トを著しく低減できる。また、部品点数の多さに伴う在
庫管理の煩わしさを解消でき、左右のリンクプレート2
を誤って接続するなどの組立作業の誤りも低減できるの
で取扱い性が向上する。また、回動用ストッパ爪7の回
動範囲を規制する回動角規制駒8も左右同一形状のもの
を用いて正立側に対して倒立側を水平方向に180°反
転して使用することにより、該回動用ストッパ爪7の回
動方向及び回動範囲を左右で一致させることができるた
め、回動範囲を規制する必要最小限の回動角規制駒8が
あればリンク体1どうしの屈曲角度を種々変更可能とな
る。また、リンクプレート2の内側面12及び外側面9
には、他のリンクプレート2と重ね合わされた際に側面
どうしが離間しないよう互いに係止する分離防止フック
17を各々形成したので、回動用ストッパ爪7が回動角
規制駒8に突き当たった際に受ける応力ひずみにより、
連結部10,13がリンク体1の内側又は外側に逃げる
のを防止できる。また、リンクプレート2の上縁部3間
及び下縁部4間を連結するフラップ5及び底板6を任意
の一端側をフリーにして脱着及び開閉できるようにする
ことにより、案内チェーン35よりホース類を取り出し
易くなり使い勝手が良く、設置機械などの装置レイアウ
ト上の制約もなくなるため、設計の自由度も広がる。
【0045】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、上述した実施の態様に限定されるのでは
なく、回動用ストッパ爪7や取付爪16の数や側面への
形成箇所や回動角規制駒8の形状などは種々変更可能で
ある等、発明の精神を逸脱しない範囲でさらに多くの改
変を施し得るのはもちろんである。
【0046】
【発明の効果】本発明に係るケーブルホースの保護案内
チェーンは、前述したように、リンク体を形成する一対
のリンクプレートとして同一形状のリンクプレートが用
いられ、一方のリンクプレートは正立配置され、他方の
リンクプレートは長手方向の中心線を中心に上下方向に
180°反転させて倒立配置されているので、部品点数
を省略して製造コストを低減することができる。特に、
左右のリンクプレートを異なる金型により樹脂成形して
製造する必要がなくなるため、製造コストを著しく低減
できる。また、部品点数の多さに伴う在庫管理の煩わし
さを解消でき、左右のリンクプレートを誤って接続する
などの組立作業の誤りも低減できるので取扱い性が向上
する。また、回動用ストッパ爪の回動範囲を規制する回
動角規制駒も左右同一形状のものを用いて正立側に対し
て倒立側を水平方向に180°反転して使用することに
より、該回動用ストッパ爪の回動方向及び回動範囲を左
右で一致させることができるため、回動範囲を規制する
必要最小限の回動角規制駒があればリンク体どうしの屈
曲角度を種々変更可能となる。また、リンクプレートの
側面には、他のリンクプレートの側面と重ね合わされた
際に側面どうしが離間しないよう係止する分離防止フッ
クを各々形成したので、回動用ストッパ爪が回動角規制
駒に突き当たった際に受ける応力ひずみにより、重ね合
わせられた側面のリンク体の内側又は外側への逃げを有
効に防止できる。また、リンクプレートの上縁部間及び
下縁部間を連結する結合部材を任意の一端側をフリーに
して脱着及び開閉できるようにすることにより、案内チ
ェーンよりホース類を取り出し易くなり使い勝手が良
く、設置機械などの装置レイアウト上の制約もなくなる
ため、設計の自由度も広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リンク体の構成を示す斜視図である。
【図2】左右のリンクプレートの説明図である。
【図3】左右のリンクプレートの外側面より透視した回
動用ストッパ爪と取付爪との位置関係を示す模式説明図
である。
【図4】リンクプレートどうしを連結した状態の水平断
面図である。
【図5】フラップ及び底板の斜視説明図である。
【図6】リンクプレートに対するフラップ及び底板の連
結構造を示す断面説明図である。
【図7】フラップの開放手順を示す説明図である。
【図8】フラップの開放手順を示す説明図である。
【図9】フラップの開放手順を示す説明図である。
【図10】底板の開放状態を示す説明図である。
【図11】リンク体の底板に仕切り板を立設した状態を
示す説明図である。
【図12】リンク体の底板に他の仕切り板を立設した状
態を示す説明図である。
【図13】仕切り板とリンクプレートとの間に棚板を架
設した状態を示す説明図である。
【図14】棚板の説明図である。
【図15】棚板を構成する本体プレートの平面図、左側
面図、底面図及び正面図である。
【図16】棚板を構成する引き出しプレートの平面図、
右側面図、底面図及び正面図である。
【図17】案内チェーンの斜視説明図である。
【図18】左右のリンクプレートに取り付けられた取付
金具の説明図である。
【図19】他例に係るリンク体の構成を示す斜視図であ
る。
【図20】他例に係るリンクプレートの説明図である。
【図21】他例に係る回動角規制駒の説明図である。
【図22】他例に係る本体プレートと引き出しプレート
の説明図である。
【図23】他例に係る本体プレートの上視図、正面図、
裏面図、矢印J−J方向断面図である。
【図24】他例に係る引き出しプレートの上視図、左側
面図、背面図、矢印K−K方向断面図、裏面図である。
【符号の説明】 1,38 リンク体 2 リンクプレート 2a マーク 3 上縁部 4 下縁部 5,39 フラップ 5a,6a 回動用係止部 5b,6b 固定用係止部 5c,6c,26 スリット 5d,6d 取付溝 5e,6e 保持溝 6 底板 7 回動用ストッパ爪 8 回動角規制駒 9 外側面 10,13 連結部 11 外ボス部 11a,14a 嵌合部 12 内側面 12a 嵌め込み穴 14 内ボス部 15 軸 16 取付爪 17 分離防止フック 18 開閉用保持部 19 固定用保持部 20 ドライバー 21 差し込み口 22,25 仕切り板 23a 取付ブロック 23b 係止用突片 24 保持フック 27 支持部材 27a 係合部 28 棚板 29,44 本体プレート 29a 係合端部 30,45 引き出しプレート 30a 嵌め込み突部 31 スライドガイド 32,48 係止歯 33,46 係止爪 34,51 隙間 35 案内チェーン 36 固定側取付金具 36a,37a,43 嵌合穴 36b,37b 螺子止め部 37 移動側取付金具 40 軸穴 41 ザグリ穴 42 嵌め込み軸 42a,42b 軸端 47 支持レール 49 摺動段差部 50 取手

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離間対向する一対のリンクプレートの上
    縁部間及び下縁部間を結合部材で結合してなるリンク体
    どうしを屈曲可能に複数連結して、内部にホース類等を
    収容可能なケーブルホースの保護案内チェーンにおい
    て、 前記各リンク体を形成する一対のリンクプレートは、長
    手方向両側で連結する他のリンクプレートへ重ね合わせ
    て嵌め込み可能な第1,第2ボス部を側面に有し、該第
    1ボス部に回動用ストッパ爪を、該第2ボス部に回動角
    規制駒を各々有する同一形状に形成したものであること
    を特徴とするケーブルホースの保護案内チェーン。
  2. 【請求項2】 前記各リンク体のうち一方のリンクプレ
    ートは正立配置され、他方のリンクプレートは長手方向
    の中心線を中心に上下方向に180°反転させて倒立配
    置されていることを特徴とする請求項1記載のケーブル
    ホースの保護案内チェーン。
  3. 【請求項3】 前記第1ボス部には、前記回動用ストッ
    パ爪が該第1ボス部の周方向を等角配分する位置に形成
    されており、前記第2ボス部には、連結する他のリンク
    プレートの第1ボス部の回動用ストッパ爪が嵌合して仕
    切られる回動エリアを等角配分する位置に取付爪が形成
    されており、該取付爪に前記回動角規制駒が嵌め込まれ
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のケ
    ーブルホースの保護案内チェーン。
  4. 【請求項4】 前記倒立配置されたリンクプレートの第
    2ボス部に設けた取付爪には、前記正立配置されたリン
    クプレートの第2ボス部に設けた取付爪に嵌め込まれた
    前記回動角規制駒と同一形状の回動角規制駒が、正立側
    に対して水平方向に180°反転させて嵌め込まれてい
    ることを特徴とする請求項3記載のケーブルホースの保
    護案内チェーン。
  5. 【請求項5】 前記リンクプレートの側面には、連結す
    る他のリンクプレートの側面と離間しないよう係止する
    分離防止フックが形成されていることを特徴とする請求
    項1、2、3又は請求項4記載のケーブルホースの保護
    案内チェーン。
  6. 【請求項6】 前記リンク体を形成するリンクプレート
    の上縁部間及び下縁部間を連結する結合部材は、両端側
    で各々脱着及び開閉可能に取り付けられていることを特
    徴とする請求項1、2、3、4又は請求項5記載のケー
    ブルホースの保護案内チェーン。
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