JP2000053582A - 血管炎治療剤 - Google Patents
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Abstract
進する作用を有し、かつ配列番号1の19−140のア
ミノ酸配列を有しているペプチドを有効成分とする血管
炎治療剤。 【効果】 有効な血管炎治療剤が提供できる。
Description
テインCの活性化を促進する作用を有し、かつそのアミ
ノ酸配列中に配列番号1に記載のアミノ酸配列を有して
いるペプチドを有効成分とする血管炎治療剤に関する。
ンによるプロテインCの活性化を著しく促進する作用を
有するペプチドは、トロンボモジュリンとして知られて
いる(以下、このペプチドをトロンボモジュリンと記す
ることがある)。一方、プロテインCは、血液凝固線溶
系において重要な役割を演じているビタミンK依存性の
たん白質であり、トロンビンの作用により活性化され、
活性型プロテインCとなる。この活性型プロテインC
は、生体内で血液凝固系因子の活性型第五因子、および
活性型第八因子を失活させ、また血栓溶解作用を有する
プラスミノーゲンアクチベーターの産生に関与している
ことが知られている[鈴木宏治、医学のあゆみ、第12
5巻、901頁(1983年)]。
トロンビンによるプロテインCの活性化を促進して抗血
液凝固作用と血栓溶解作用を示す活性型プロテインCを
大量に生産せしめるものであり、抗血液凝固剤又は血栓
溶解剤として有用であるとされている。従来、トロンボ
モジュリンは、ヒトを始めとする種々の動物種の血管内
皮細胞上に発現している糖たん白質として発見取得され
たが、発明者らのグループは、初めてヒトトロンボモジ
ュリンのクローニングに成功した。即ち、遺伝子工学的
手法を用いてヒト肺cDNAライブラリーから、シグナ
ルペプチドを含むヒトトロンボモジュリン前駆体の遺伝
子をクローニングし、そしてトロンボモジュリンの全遺
伝子配列を解析し、18アミノ酸残基のシグナルペプチ
ドを含む575残基のアミノ酸配列が明らかにされてい
る[特開平1−6219号公報]。シグナルペプチドが
切断されたマチュアなトロンボモジュリンは、そのマチ
ュアなペプチドのN末端側よりN末端領域(1−226
番目)、6つのEGF様構造をもつ領域(227−46
2番目)、O型糖鎖付加領域(463−498番目)、
膜貫通領域(499−521)、そして細胞質内領域
(522−557番目)の5つの領域から構成されてお
り、そして全長のトロンボモジュリンと同じ活性を有す
る部分(即ち、最小活性単位)は、6つのEGF様構造
をもつ領域のうちN末端側から4、5、6番目のEGF
様構造からなる部分(以下、TME456と略すことが
ある)であることが知られている[M.Zushiら、
J.Biol.Chem.,246,10351−10
353(1989)]。
に調製されたトロンボモジュリンにおいては、界面活性
剤の非存在下でも綺麗に溶解することができる性質(以
下、可溶性ということがある)を有し、例えば、N末端
領域と6つのEGF様構造をもつ領域とO型糖鎖付加領
域の3つの領域からなる(即ち、配列番号2の19〜5
16位のアミノ酸配列からなる)トロンボモジュリン
(以下、TMD123と略することがある)は、組換え
技術の応用により取得できること、そしてその組換え体
トロンボモジュリンは、天然のトロンボモジュリンの活
性を有していることが確認されている[特開平1−62
19号公報]。
たは取得時の変異により、多くのケースで認められる通
り、ヒトにおいても多形性の変異が見つけられており、
上述の575残基のアミノ酸配列からなるヒトトロンボ
モジュリン前駆体の第473位のアミノ酸においてVa
lであるものと、Alaであるものが現在確認されてい
る。このアミノ酸をコードする塩基配列においては、第
1418位において、それぞれTとCとの変異に相当す
る[Wenら、Biochemistry 26:43
50−4357(1987)]。しかし、活性及び物性
においては、全く相違なく、両者は実質的に同一と考え
ることができる。したがって、上述の配列番号2のアミ
ノ酸配列からなるトロンボモジュリンは、配列番号3の
アミノ酸配列からなるトロンボモジュリンの多形性のペ
プチドであり、実質的に同一と判断できる。
DICなどの凝固亢進を伴う疾患の治療、予防に有効で
あることが動物実験により証明されている[K.Gom
iら,Blood,75:1396−1399(199
0)]。また、血栓症やDICなどの凝固亢進を伴う疾
患以外の疾患に対する適用として、肝臓障害[特開平8
−3065号広報]、吸収性骨疾患[特開平8−303
786号広報]、創傷治癒[特開平9−20677号広
報]などが挙げられる。しかし、血管炎に効果のあるこ
とについては記載がない。
血管炎治療剤の提供が求められていた。
炎症の場とし、血管壁の炎症と壊死を主な病変とする疾
患であり、単一の疾患ではなく病因学的にも病態学的に
も多様な疾患群であり、必ずしも十分な治療法が確立さ
れていなかった。近年、血管炎は、宿主の免疫異常によ
る自己免疫を基盤とするII,IIIあるいはIV型ア
レルギーにより発症すると考えられ、血管炎の分類とそ
れぞれの発症機序の関連性が示唆されている[宮崎龍彦
ら,臨床科学,33:1441−1449(199
7)]。
は、アレルギー性肉芽腫性血管炎、顕微鏡的多発動脈
炎、ベーチェット病、抗リン脂質抗体症候群、全身性エ
リテマトーデス等が挙げられ、その他に、高安動脈炎、
炎症性腹部大動脈瘤、側頭動脈炎、結節性多発動脈炎、
川崎病、Wegener肉芽腫症、Churg−Str
auss症候群、過敏性血管炎、Schonlein−
Henoch紫斑病などが例示される。
免疫抑制剤が優先的に用いられる。血管炎治療の主たる
薬剤であるステロイド剤は、病状が初期の場合や免疫抑
制剤を併用することによって病状が軽減され寛解するこ
とがある。しかし、ステロイド剤の投薬中止直後あるい
は一定期間後に病状が再燃することが多く、その場合ス
テロイド剤の大量投与や長期投与が行われるようにな
る。ステロイド剤の長期投与は、高脂血症や高血圧さら
に血管の線維化を惹起し、虚血性心疾患を生ずる例が増
加している[北本清,別冊 日本臨床,領域別症候群1
5:185−187(1993)]。また、免疫抑制剤
では、貧血、白血球および血小板減少や肝機能障害、感
染症などの副作用が報告されている。これらのことから
副作用を伴わずに血管炎を寛解させる薬剤が臨床現場で
必要とされている。
検討した結果、驚くべきことに、配列番号1の19−1
40のアミノ酸配列を含むトロンボモジュリンが、血管
炎の治療剤として有効であることを見出し、本発明を完
成するに至った。即ち、本発明は、トロンビンによるプ
ロテインCの活性化を促進する作用を有し、かつ配列番
号1の19−140のアミノ酸配列を有しているペプチ
ドを有効成分とする血管炎治療剤である。
とは、トロンビンに結合し、トロンビンによるプロテイ
ンCの活性化を促進する作用を有する物質であり、本発
明の血管炎治療剤として用いることのできるトロンボモ
ジュリンとしては、上記のトロンボモジュリンとしての
活性を有し、かつそのアミノ酸配列中に配列番号1の1
9−140のアミノ酸配列を有していれば特に限定され
ない。さらに好ましくは、可溶性トロンボモジュリンで
ある。可溶性トロンボモジュリンとしては、上記のトロ
ンボモジュリンとしての活性を有し、界面活性剤の非存
在下でも容易に溶解し得る物質であり、例えば、注射用
蒸留水に対して、少なくとも1mg/ml、好ましくは
3mg/mlの溶解性が得られるものが好ましい。
性化を促進する作用を示すためには、例えば、ヒト型の
トロンボモジュリンにおいてこの作用の中心部位として
知られている配列番号8の19−132のアミノ酸配列
を該ペプチド中に包含していることが好ましく、この配
列番号8の19−132のアミノ酸配列は、トロンビン
によるプロテインCの活性化を促進する作用を有する限
り自然または人工的に変異していてもよく、すなわち配
列番号8の19−132のアミノ酸配列の1つまたは複
数のアミノ酸が置換、欠失、付加していても良い。許容
される変異の程度は、活性を有するか否かであり特に限
定されないが、例えばアミノ酸として50%、好ましく
は70%、特に好ましくは80%、さらに好ましくは9
0%または95%以上であることが例示される。後述の
通り、これらの変異については通常の遺伝子操作技術を
用いれば容易に取得可能である。配列番号1の19−1
40のアミノ酸配列のC末端に、上述の配列番号8の1
9−132のアミノ酸配列またはその変異したアミノ酸
配列が結合していることが好ましい。例えば、配列番号
10の19−254のアミノ酸配列、又は配列番号12
の19−254のアミノ酸配列が好ましい例として挙げ
られる。
ボモジュリンとしては、例えば、配列番号3または配列
番号5のアミノ酸配列をコードするDNAをベクターに
より宿主細胞にトランスフェクトして調製された形質転
換細胞により取得されるペプチドが挙げられる。この形
質転換細胞により取得されるペプチドとしては、配列番
号3の19−516位のアミノ酸配列からなるペプチド
が好ましい例として挙げられる。その他に宿主細胞によ
っては、シグナル部分がそのままや、前記配列番号3の
17−516位のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
それらの混合物であってもよい。勿論これらのペプチド
は極めて溶解性が高いもので、前述の溶解性を十分に有
するものである。本発明において、上記の配列番号3お
よび配列番号5の19−516位のアミノ酸配列からな
るペプチドは特に好ましい。またその他に、配列番号2
および配列番号3の245−480位のアミノ酸配列か
らなるペプチドも例示される。
ノ酸配列を有すればよいのであって、糖鎖が付いていて
も、又付いていなくともよく、特に限定されるものでは
ない。また、宿主細胞の種類により、糖鎖の種類や、付
加位置や付加の程度は相違するものであり、いずれも用
いることができる。前述の通り、遺伝子操作により取得
することに特定されるものではないが、遺伝子操作によ
り取得する場合には、発現に際して用いることができる
シグナル配列としては、上述の配列番号8の1−18の
アミノ酸配列からなる塩基配列や、配列番号8の1−1
6のアミノ酸配列からなる塩基配列、その他公知のシグ
ナル配列、例えば、ヒト組織プラスミノーゲン活性化因
子(tPA)のシグナル配列を利用することができる
(国際公開88/9811号公報)。
ることのできる宿主細胞としては、チャイニーズハムス
ター卵巣(CHO)細胞、COS−1細胞、COS−7
細胞、VERO(ATCC CCL−81)細胞、BH
K細胞、イヌ腎由来MDCK細胞、ハムスターAV−1
2−664細胞等が、またヒト由来細胞としてHeLa
細胞、WI38細胞、ヒト293細胞等が挙げられる。
CHO細胞においては、DHFR−CHO細胞がさらに
好ましい。
過程において、大腸菌等の微生物も多く使われ、それぞ
れに適した宿主−ベクター系を使用することが好まし
く、上述の宿主細胞においても、適宜のベクター系を選
択することができる。遺伝子組換え技術に用いるトロン
ボモジュリンの遺伝子は、クローニングされており、そ
してトロンボモジュリンの遺伝子組換え技術を用いた製
造例が開示されており、さらにはその精製品を得るため
の精製方法も知られている[特開平1−6219,特開
平2−255699,特開平5−213998,特開平
5−310787,特開平7−155176,J.Bi
ol.Chem.,264:10351−10353
(1989)]。したがって本発明のトロンボモジュリ
ンは、上記の報告に記載されている方法を用いることに
より、あるいはそれらに記載の方法に準じることにより
製造することができる。例えば特開平1−6219号で
は、全長のトロンボモジュリンをコードするDNAを含
むプラスミドpsV2TMJ2を含む、Escheri
chia coli K−12 strain DH5
(ATCC 寄託番号67283号)を開示している
が、出願人らは、再度、同じ菌株(Escherich
ia coli DH5/psV2TMJ2)を生命研
に寄託した(FERM BP−5570)。この全長の
トロンボモジュリンをコードするDNAを原料として、
公知の遺伝子操作技術によって、本発明のトロンボモジ
ュリンを調製することができる。
リンは、従来公知の方法またはそれに準じて調製すれば
よいが、例えば、前記山本らの方法[特開平1−621
9号実施例参照]、または特開平5−213998号公
報を参考にすることができる。すなわちヒト由来のトロ
ンボモジュリン遺伝子を遺伝子操作技術により、例え
ば、配列番号3のアミノ酸配列をコードするDNAとな
し、さらに必要に応じた改変を行うことも可能である。
この改変としては、例えば、配列番号5のアミノ酸配列
をコードするDNAとなすために、配列番号3のアミノ
酸配列の第473位のアミノ酸をコードするコドン(特
に、第1418位の塩基)に、メソッドイン エンザイ
モロジー[Method in Enzymolog
y,100:468(1983年),アカデミックプレ
ス(Academic Press)]に記載の方法に
従って、部位特異的変異を行う。例えば、配列番号4の
塩基配列を含むDNA断片および配列番号7に示された
塩基配列を有する変異用合成DNAを用い、上記部位特
異的変異を行い、配列番号5のアミノ酸配列をコードす
るDNA(具体的には、配列番号6の塩基配列よりな
る)となすことができる。このようにして、調製したD
NAを、例えばチャイニーズハムスター卵巣(CHO)
細胞に組み込んで、形質転換細胞とし、適宜選択し、こ
の細胞を培養して得た培養液から、公知の方法により精
製された可溶性トロンボモジュリンが製造できる。前述
の通り配列番号3のアミノ酸配列をコードするDNAを
前記宿主細胞にトランスフェクトすることが好ましい。
本発明に用いられるトロンボモジュリンの生産方法は、
上記の方法に限定されるものではなく、すなわち、尿や
血液、その他体液等から抽出精製することでも可能であ
るし、またトロンボモジュリンを生産する組織またはこ
れら組織培養液等から抽出精製することも、また必要に
よりさらに蛋白分解酵素により切断処理することも可能
である。
たは培養物からのトロンボモジュリンの単離精製方法
は、公知の手法[堀尾武一編集;蛋白質・酵素の基礎実
験法]に準じて行なうことができる。例えば、トロンボ
モジュリンと逆の電荷を持つ官能基を固定化したクロマ
トグラフィー担体と、トロンボモジュリンの間の相互作
用を利用したイオン交換クロマトグラフィーの使用も好
ましい。また、トロンボモジュリンとの特異的親和性を
利用したアフィニティークロマトグラフィーも好ましい
例として挙げられる。吸着体の好ましい例として、トロ
ンボモジュリンのリガンドであるトロンビンやトロンボ
モジュリンの抗体を利用する例が挙げられる。これらの
抗体としては、適宜の性質、或いは適宜のエピトープを
認識するトロンボモジュリンの抗体を利用することがで
き、例えば、特公平5−42920号公報、特開昭64
−45398号公報、特開平6−205692号公報な
どに記載された例が挙げられる。また、トロンボモジュ
リンの分子量サイズを利用した、ゲル濾過クロマトグラ
フィーや限外濾過が挙げられる。そしてまた、疎水性基
を固定化したクロマトグラフィー担体と、トロンボモジ
ュリンのもつ疎水性部位との間の疎水結合を利用した疎
水性クロマトグラフィーが挙げられる。これらの手法は
適宜組み合わせることができる。精製の程度は、使用目
的等により選択できるが、例えば電気泳動、好ましくは
SDS−PAGEの結果が単一バンドとして得られる
か、もしくは単離精製品のゲル濾過HPLCまたは逆相
HPLCの結果が単一のピークになるまで純粋化するこ
とが望ましい。
ジュリン活性を指標に精製する方法が挙げられ、例えば
イオン交換カラムのQ−セファロースFFで培養上清ま
たは培養物を粗精製しトロンボモジュリン活性を有する
画分を回収し、ついでアフィニティーカラムのDIP−
TB(diisopropylphosphorylt
hrombin agarose)で主精製しトロンボ
モジュリン活性が強い画分を回収し、回収画分を濃縮
し、ゲルろ過にかけトロンボモジュリン活性画分を純品
として取得する精製方法[五味ら;Blood、75、
1396−1399、1990]が挙げられる。指標と
するトロンボモジュリン活性としては、例えばトロンビ
ンによるプロテインC活性化の促進活性が挙げられる。
その他に、好ましい精製法を例示すると以下の通りであ
る。
する適当なイオン交換樹脂を選定し、イオン交換クロマ
ト精製を行なう。特に好ましい例としては、0.18M
NaClを含む0.02Mトリス塩緩衝液(pH7.
4)で平衡化したQ−セファロースFFを用いる方法で
ある。適宜洗浄後、例えば0.3M NaCl含む0.
02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.4)で溶出し粗精製
品のトロンボモジュリンを得ることができる。
親和性を持つ物質を樹脂に固定化しアフィニティークロ
マト精製を行なうことができる。好ましい例としてDI
P−トロンビン−アガロースカラムの例と、抗トロンボ
モジュリンモノクローナル抗体カラムの例が挙げられ
る。DIP−トロンビン−アガロースカラムは、予め、
例えば、100mM NaClおよび0.5mM塩化カ
ルシウムを含む20mMトリス緩衝液(pH7.4)で
平衡化せしめ、上記の粗精製品をチャージして、適宜の
洗浄を行い、例えば、1.0M NaCl及び0.5m
M塩化カルシウムを含む20mMトリス緩衝液(pH
7.4)で溶出し精製品のトロンボモジュリンを取得す
ることができる。また抗トロンボモジュリンモノクロー
ナル抗体カラムにおいては、予めCNBrにより活性化
したセファロース4B(ファルマシア社)に、抗トロン
ボモジュリンモノクローナル抗体を溶解した0.5MN
aCl含有0.1MNaHCO3緩衝液(pH8.3)
に接触させ、セファロース4Bに抗トロンボモジュリン
モノクローナル抗体をカップリングさせた樹脂を充填し
たカラムを、予め例えば1.0M NaCl含む20m
Mリン酸塩緩衝液(pH7.3)で平衡化し、適宜の洗
浄の後、例えば、0.3M NaCl含む100mMグ
リシン塩酸緩衝液(pH3.0)にて溶出せしめる方法
が例示される。溶出液は適当な緩衝液で中和し、高純度
精製品として取得することもできる。これらは、限外濾
過により濃縮することが好ましい。
うことも好ましい。例えば、50mM NaClを含む
20mMリン酸塩緩衝液(pH7.3)で平衡化せしめ
たSepahcryl S−300カラムもしくはS−
200カラムに、限外濾過により濃縮した高純度精製品
をチャージし、50mM NaClを含む20mMリン
酸塩緩衝液(pH7.3)で展開分画し、トロンビンに
よるプロテインCの活性化の促進活性の確認を行ない活
性画分を回収し緩衝液交換した高純度精製品を取得する
ことができる。
ンボモジュリンを、塩化水銀を投与して白血球破壊性血
管炎を発症させたBrown Norwayラットに投
与したところ、腸に対する障害を抑制し、さらに抗好中
球細胞質抗体(以下、ANCAと略することがある)の
1つである抗ミエロパーオキダーゼ抗体(以下、MPO
−ANCAと略することがある)の増加を抑制した。
義が示唆されている。ANCAには、プロテイナーゼ−
3を対応抗原とし、細胞質がびまん性に染色されるcy
toplasmic ANCA(以下、c−ANCAと
略することがある)とミエロパーオキシダーゼを対応抗
原とし、核の周辺のみが染色されるperinucle
ar ANCA(以下、p−ANCAと略することがあ
る)の2つのサブタイプに分類されている。
の病因に関わっているとともに、c−ANCAの検出が
診断に有用であることが知られている[矢野哲朗ら,臨
床科学,33,1395−1404(1997)]。一
方、p−ANCAは、顕微鏡的多発動脈炎、壊死性半月
体形成性腎炎、アレルギー性肉芽腫性血管炎、悪性リウ
マチ、血管ベーチェット病、白血球破壊性皮膚血管炎に
おいて高頻度に陽性となることが知られている[宮崎龍
彦ら,臨床科学,33,1441−1449(199
7)]。
ーゼ(以下、MPOと略することがある)を抗原とする
MPO−ANCAは、特に顕微鏡的多発動脈炎で高率に
検出されており、同抗体の早期診断の必要性と疾患活動
の指標としての有用性が確立している。さらに、顕微鏡
的多発動脈炎では、腹部臓器における血管炎が観察さ
れ、しばしば重篤であることが報告されている[竹内健
ら,臨床科学,33,1388−1394(199
7)]。
ayラットは、ポリクローナルにB細胞が活性化される
ため、抗糸球体基底膜抗体、抗DNA抗体を産生する自
己免疫病モデルとして知られていた。最近、塩化水銀を
投与したBrown Norwayラットは、腸管など
腹部臓器で壊死性血管炎を発症し、さらに血管炎で高率
に検出されるp−ANCAを産生することが報告された
[V.L.M.Esnaultら,Lab.Inves
t.,67,114−120(1992)]。従って、
本モデルは、壊死性血管炎に分類される顕微鏡的多発動
脈炎やアレルギー性肉芽腫性血管炎の病態を示している
といえる。
L/lprマウスに投与したところ、血管炎の指標とな
る尿蛋白および抗二本鎖DNA(以下、抗ds−DNA
と略することがある)抗体価の上昇を有意に抑制した。
MRL/lprマウスは、遺伝的な欠損によりヒトの全
身性エリテマトーデスに類似した病態像を自然発症す
る。その病態像は、CD4+ T細胞とMac−2+活
性化マクロファージの病変局所への集簇を特徴とする肉
芽腫性動脈炎であり、マクロファージの浸潤に伴う外弾
性板の破壊と中膜変性が観察される。その結果、局所に
抗ds−DNA抗体などの免疫複合体が沈着し、免疫複
合体型腎炎を発症する[伊藤美津子ら,日本臨床,5
2,24−28(1994)]。MRL/lprが示す
蛋白尿および抗ds−DNA抗体陽性は、全身性エリテ
マトーデスの分類基準[E.M.Tanら,Arthr
itis. Rheum.,25,1271−1277
(1982)]に挙げられていることから、MRL/l
prマウスが全身性エリテマトーデスを発症するモデル
動物であるといえる。
発明の改善剤は血管炎の治療剤として有用であることが
確認された。本発明の血管炎治療剤を製造するに際して
は、有効量のトロンボモジュリンを医薬上許容される担
体と混合する公知の方法により調製すればよい。担体と
しては、水溶性の担体が好ましく、例えば、ショ糖、グ
リセリン等や、その他の無機塩のpH調整剤等を添加剤
として加えて調製することができる。さらに必要に応じ
て、特開平6−321805号公報、特開平1−621
9号公報等に開示される通り、アミノ酸、塩類、糖質、
界面活性剤、アルブミン、ゼラチン等を添加しても良い
し、また、防腐剤を添加することも好ましく、例えば、
パラ安息香酸エステル類が好ましい例として挙げられ、
パラ安息香酸メチルが特に好ましい例として挙げられ
る。防腐剤の添加量は、通常0.01〜1.0%が例示
され、好ましくは0.1〜0.3%が挙げられる。
凍結乾燥とする場合には、通常予想される通り、例え
ば、添加物を直接トロンボモジュリン含有溶液に添加し
たり、またはあらかじめ添加物を水、注射用蒸留水ある
いは適当な緩衝液に溶解して互いに添加混合する方法に
て溶液を調製し、凍結乾燥する方法が挙げられる。本発
明の血管炎治療剤としては、注射液の形態で提供されて
も、また凍結乾燥製剤を使用時に溶解して使用する形態
で提供されてもよい。
プルまたはバイアルに、水、注射用蒸留水あるいは適当
な緩衝液1mlあたり0.05〜15mg、好適には
0.1〜5mgのトロンボモジュリン及び上記添加物を
含有する溶液を、例えば0.5〜10ml充填し、凍結
乾燥するか、またはそのままに水溶液注射用製剤として
調製できる。このような製剤は、例えば1日1〜3回投
与として0.01〜100mg含有した注射用水溶液と
して得ればよい。
例えば静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与などによって
投与することが望ましい。また経口投与、直腸内投与、
鼻内投与、舌下投与なども可能である。本発明の血管炎
治療剤の投与量は、患者の年齢、体重、疾患の程度、投
与経路などによっても異なるが、一般的に0.001〜
20mg/kgの範囲であり、一日あたり一回または必
要に応じて数回投与する。投与間隔は、2日に1回、3
日に1回とすることも可能である。
たところ、各群5匹の雌雄SDラットを用いて、トロン
ボモジュリン量として180mg/kgの用量で静脈内
投与しても死亡例は1例も見られなかった。
体的に説明するが、本発明は何らこれらによって限定さ
れるものではない。
ンの生産 実施例に用いる可溶性トロンボモジュリンは、前記山本
らの方法(特開平1−6219号の実施例10に記載の
方法)に従って行った。すなわち配列番号3のアミノ酸
配列をコードするDNA(具体的には、配列番号4の塩
基配列よりなる)を、チャイニーズハムスター卵巣(C
HO)細胞にトランスフェクションして、この形質転換
細胞の培養液より定法の精製法にて、精製された可溶性
トロンボモジュリンTMD123を取得した。同様に、
配列番号1のアミノ酸配列をコードするDNA(具体的
には、配列番号2の塩基配列よりなる)を用いることに
より配列番号1の19−122のアミノ酸を少なくとも
有するペプチド(以下、TME123と略すことがあ
る)を取得した。同様に、配列番号8のアミノ酸配列を
コードするDNA(具体的には、配列番号9の塩基配列
よりなる)を用いることにより、配列番号8のアミノ酸
配列の19−132のアミノ酸を少なくとも有するペプ
チド(以下、TME456と略することがある)を、さ
らに配列番号1のアミノ酸配列のC末端に配列番号8の
19−132のアミノ酸を結合したペプチド(具体的に
は、配列番号10のアミノ酸配列からなる)をコードす
るDNA(具体的には、配列番号11の塩基配列よりな
る)を用いて配列番号10のアミノ酸配列の19−25
4のアミノ酸を少なくとも有するペプチド(以下、TM
D2と略することがある)を取得した。
A断片および配列番号7に示された塩基配列を有する変
異用合成DNAを用いて前述の部位特異的変異を行い、
配列番号12のアミノ酸配列をコードするDNA(具体
的には、配列番号13の塩基配列よりなる)を取得し
た。このDNA配列をCHO細胞にトランスフェクショ
ンし、上述の方法にて配列番号12のアミノ酸配列の1
9−254のアミノ酸を少なくとも有するペプチド(以
下、TMD2Mと略すことがある)を取得した。
ットにおける効果 10週齢のBrown Norwayラット(Char
les River)を7群に分け、第1群には生理食
塩水、第2群には1mg/mlのTMD123、第3群
には2.5mg/mlのTME123、第4群には2.
5mg/mlのTME456、第5群には5mg/ml
のTMD2、第6群には5mg/mlのTMD2M投与
群とした。TMD123は1週間に1回、それ以外の可
溶性トロンボモジュリンは1日に1回の皮下投与とし、
それぞれ1回あたり2ml/kgの用量で2週間投与し
た。さらに第1群、第2群、第3群、第4群、第5群お
よび第6群は、塩化水銀[HgCl2](和光純薬工業
製)を1mg/mlとなるように蒸留水で調製した溶液
を、1回あたり1mg/kgの用量で薬物投与開始日か
ら2日に1回、2週間皮下投与した。第7群は無処置コ
ントロール群とした。
後、塩化水銀投与による白血球破壊性血管炎に対するT
Mの効果を病理組織学的検査により検討した。すなわ
ち、投与翌日に摘出した小腸および大腸を10%ホルマ
リン溶液で固定した後、常法に従いパラフィン包埋、薄
切、ヘマトキシリン・エオジン染色後検鏡した。Qas
imら[F.J.Qasimら,Lab.Inves
t.,72,183−190(1995)]による、塩
化水銀投与Brown Norwayラットの消化管組
織における血管炎の分類に従い、5段階[score
0:正常、score1:血管周辺への好中球の浸潤、
score2:軽度の血管炎、score3:壊死性血
管炎、score4:白血球破壊性血管炎]に評価し
た。各個体の小腸および大腸における血管炎のscor
eを合計し、各群で比較した。
のMPO−ANCA抗体価をELISA法[F.J.Q
asimら,Lab.Invest.,72,183−
190(1995)]に準じて測定した。96穴プレー
ト(Nunc製)に、0.1Mほう酸緩衝液(pH8.
5)を用いて5μg/mlとなるように溶解して調製し
たMPO(Calbiochem製)を0.05mlず
つ各ウェルに加え、4℃で一晩放置してコーティングし
た。Dulbecco’s phosphate−bu
ffered saline(以下、PBSと略するこ
とがある)(Gibco BRL製)にTween20
(Sigma製)を0.1%含む溶液で洗浄後、ウシ胎
児血清アルブミン(以下、BSAと略することがある)
を2%含むPBSを0.1mlずつ各ウェルに加え、3
7℃で2時間放置してさらにコーティングした。0.1
%Tween20を含むPBSで洗浄後、0.1%Tw
een20および1%BSAを含むPBSで20倍に希
釈した各群のラット血清を0.05mlずつ加え、37
℃で2時間放置することにより血清中の抗MPO抗体を
結合させた。0.1%Tween20を含むPBSで洗
浄後、0.1%Tween20を含むPBSで希釈した
アルカリフォスファターゼ標識ヒツジ抗ラットイムノグ
ロブリン抗体(ベーリンガー・マンハイム製)を0.1
mlずつ加え、37℃で2時間放置した。0.1%Tw
een20を含むPBSで洗浄後、p−Nitroph
enyl Phosphate(pNPP) Liqu
idSubstrate System(Sigma
製)を0.1mlずつ各ウェルに加えて37℃で保温し
た。0.05mlの3N水酸化ナトリウム溶液を加えて
発色反応を停止させた後、マイクロプレートリーダー
(Molecular Device製)で405nm
の吸光度を測定し、血清無添加のウェルで得られた吸光
度をバックグラウンドとして差し引いた値をMPO−A
NCA抗体価とした。
投与群、TMD2投与群およびTMD2M投与群では血
管炎scoreの有意な改善が認められた。TME45
6投与群では血管炎scoreの改善傾向が観察された
が有意なものではなく、TME123投与群は、生理食
塩水投与群と差がなかった。また、表2に示される通
り、塩化水銀の投与によりMPO−ANCA産生が認め
られるが、TMD123投与群、TMD2投与群および
TMD2M投与群におけるMPO−ANC抗体価は、生
理食塩水投与群と比較して有意に抑制された。TME4
56投与群およびTME123投与群ではMPO−AN
CA抗体価の抑制効果は観察されなかった。プロテイン
C活性化を促進するトロンボモジュリンとしての活性を
有するTME456に配列番号1のアミノ酸配列を付加
することにより、消化管組織における血管炎score
の上昇を有意に抑制しことから、本発明の改善剤が血管
炎の治療剤として有用であることが確認された。また、
本モデルは、上述の通りp−ANCAが高値を示すアレ
ルギー性肉芽腫性血管炎および顕微鏡的多発動脈炎のモ
デルと考えることもできるため、TMがアレルギー性肉
芽腫性血管炎、顕微鏡的多発動脈炎に対する治療剤とし
て有用であることを明示するものである。
を7群に分け、第1群には生理食塩水、第2群には0.
2mg/mlのTMD123、第3群には0.5mg/
mlのTME123、第4群には0.5mg/mlのT
ME456、第5群には1mg/mlのTMD2、第6
群には1mg/mlのTMD2M投与群とした。TMD
123は1週間に1回、それ以外の可溶性トロンボモジ
ュリンは1日に1回の皮下投与とし、それぞれ1回あた
り10ml/kgの用量で14週間投与した。第7群は
無処置コントロール群とした。
中の蛋白量をエームス尿検査試験紙(N−マルティステ
ィックスSG−L,バイエル・三共製)を用いて測定し
た。試験紙の呈色を添付の比色表と比較することによ
り、グレード0(検出限界以下),1(−30mg/d
l),2(30−100mg/dl),3(100−3
00mg/dl),4(300−1000mg/dl),
5(1000mg/dl以上)の6段階で評価し、グレ
ード2以上を陽性と判定した。
行い、血清中の抗dsDNA抗体価をELISA法
[Z.Amouraら,Arthris.Rheu
m.,37巻,1684ー1688頁,1994年]を
用いて測定した。ポリ−L−リジンプレコート96穴プ
レート(セルタイトPL,住友ベークライト製)に、P
BSを用いて3.75ug/mlとなるように溶解して
調製したラムダファージ二本鎖DNA(Sigma製)
を0.1mlずつ各ウェルに加え、37℃で2時間放置
後、4℃で一晩放置してコーティングした。0.1%T
ween20を含むPBSで洗浄後、ウシ胎児血清を1
0%含むPBSを0.1mlずつ各ウェルに加え、37
℃で2時間放置してさらにコーティングした。0.1%
Tween20を含むPBSで洗浄後、0.1%Twe
en20を含むPBSで100倍に希釈した各群のマウ
ス血清を0.1mlずつ加え、37℃で2時間放置する
ことにより血清中の抗ds−DNA抗体を結合させた。
0.1%Tween20を含むPBSで洗浄後、0.1
%Tween20を含むPBSで100倍に希釈したペ
ルオキシダーゼ標識ヤギ抗gamma抗血清(Sigm
a製)を0.1mlずつ加え、37℃で2時間放置し
た。0.1%Tween20を含むPBSで洗浄後、A
TBS緩衝液(ベーリンガー・マンハイム製)で1mg
/mlとなるようにATBSタブレット(ベーリンガー
・マンハイム製)を溶解して調製した発色溶液を0.1
mlずつ各ウェルに加えて37℃で保温した。0.05
mlの0.05%アジ化ナトリウム溶液を加えて発色反
応を停止させた後、マイクロプレートリーダー(Mol
ecular Device製)で405nmの吸光度
を測定し、血清無添加のウェルで得られた吸光度をバッ
クグラウンドとして差し引いた値を抗ds−DNA抗体
価とした。
投与群、TMD2投与群およびTMD2M投与群では尿
蛋白量が有意に減少した。TME456投与群では尿蛋
白量の減少傾向が観察されたが有意なものではなく、T
ME123投与群では尿蛋白量の減少は観察されなかっ
た。また、表4に示される通り、MRL/lprマウス
は、抗ds−DNA抗体の産生が認められるが、TMD
123投与群、TMD2投与群およびTMD2M投与群
における抗ds−DNA抗体価は、有意に抑制された。
TME456投与群およびTME123投与群では抗d
s−DNA抗体価の抑制効果は観察されなかった。プロ
テインC活性化を促進するトロンボモジュリンとしての
活性を有するTME456に配列番号1のアミノ酸配列
を付加することにより、血管炎の指標となる尿蛋白およ
び抗ds−DNA抗体価の上昇を有意に抑制しことか
ら、本発明の改善剤が血管炎の治療剤として有用である
ことが確認された。また、本モデルは、前述の通り全身
性エリテマトーデスのモデルと考えることもできるた
め、TMが全身性エリテマトーデスに対する治療剤とし
て有用であることも明示するものである。
治療剤が提供できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 トロンビンによるプロテインCの活性化
を促進する作用を有し、かつ配列番号1の19−140
のアミノ酸配列を有しているペプチドを有効成分とする
血管炎治療剤。 - 【請求項2】 該ペプチドが、配列番号1の19−14
0のアミノ酸配列を有し、i)配列番号8の19−13
2のアミノ酸配列を含むか、または、ii)上記配列番
号8の19−132のアミノ酸配列の1つまたは複数の
アミノ酸が置換、欠失、または付加されたアミノ酸配列
を含み、かつ該ペプチドがトロンビンによるプロテイン
Cの活性化を促進する作用を有する、の何れかのペプチ
ドである請求項1に記載の治療剤。 - 【請求項3】 該ペプチドが、界面活性剤の非存在下で
可溶性であるペプチドである請求項1に記載の治療剤。 - 【請求項4】 該ペプチドが、配列番号3または配列番
号5に記載のアミノ酸配列をコードするDNAを宿主細
胞にトランスフェクトして調製された形質転換細胞によ
り取得される可溶性ペプチドである請求項1〜3のいず
れかに記載の治療剤。 - 【請求項5】 該ペプチドが、配列番号3の19−51
6のアミノ酸配列または配列番号5の19−516のア
ミノ酸配列からなるペプチドである請求項1〜4のいず
れかに記載の治療剤。 - 【請求項6】 血管炎が、アレルギー性肉芽腫性血管
炎、顕微鏡的多発動脈炎、ベーチェット病、抗リン脂質
抗体症候群、または全身性エリテマトーデスのいずれか
である請求項1〜5のいずれかに記載の治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22268898A JP4256497B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | 血管炎治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000053582A true JP2000053582A (ja) | 2000-02-22 |
JP4256497B2 JP4256497B2 (ja) | 2009-04-22 |
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003528153A (ja) * | 2000-03-28 | 2003-09-24 | イーライ・リリー・アンド・カンパニー | 活性化プロテインcを用いた疾患の処置方法 |
US7341992B2 (en) * | 2001-05-25 | 2008-03-11 | Vlaams Interuniversitair Instituut Voor Biotechnologie Vzw | Lectin-like domain of thrombomodulin and its therapeutic use |
-
1998
- 1998-08-06 JP JP22268898A patent/JP4256497B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US7341992B2 (en) * | 2001-05-25 | 2008-03-11 | Vlaams Interuniversitair Instituut Voor Biotechnologie Vzw | Lectin-like domain of thrombomodulin and its therapeutic use |
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