JP2000053582A - 血管炎治療剤 - Google Patents

血管炎治療剤

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JP2000053582A JP10222688A JP22268898A JP2000053582A JP 2000053582 A JP2000053582 A JP 2000053582A JP 10222688 A JP10222688 A JP 10222688A JP 22268898 A JP22268898 A JP 22268898A JP 2000053582 A JP2000053582 A JP 2000053582A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 トロンビンによるプロテインCの活性化を促
進する作用を有し、かつ配列番号1の19−140のア
ミノ酸配列を有しているペプチドを有効成分とする血管
炎治療剤。 【効果】 有効な血管炎治療剤が提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロンビンによるプロ
テインCの活性化を促進する作用を有し、かつそのアミ
ノ酸配列中に配列番号1に記載のアミノ酸配列を有して
いるペプチドを有効成分とする血管炎治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】トロンビンと特異的に結合し、トロンビ
ンによるプロテインCの活性化を著しく促進する作用を
有するペプチドは、トロンボモジュリンとして知られて
いる(以下、このペプチドをトロンボモジュリンと記す
ることがある)。一方、プロテインCは、血液凝固線溶
系において重要な役割を演じているビタミンK依存性の
たん白質であり、トロンビンの作用により活性化され、
活性型プロテインCとなる。この活性型プロテインC
は、生体内で血液凝固系因子の活性型第五因子、および
活性型第八因子を失活させ、また血栓溶解作用を有する
プラスミノーゲンアクチベーターの産生に関与している
ことが知られている[鈴木宏治、医学のあゆみ、第12
5巻、901頁(1983年)]。
【0003】したがって、トロンボモジュリンは、この
トロンビンによるプロテインCの活性化を促進して抗血
液凝固作用と血栓溶解作用を示す活性型プロテインCを
大量に生産せしめるものであり、抗血液凝固剤又は血栓
溶解剤として有用であるとされている。従来、トロンボ
モジュリンは、ヒトを始めとする種々の動物種の血管内
皮細胞上に発現している糖たん白質として発見取得され
たが、発明者らのグループは、初めてヒトトロンボモジ
ュリンのクローニングに成功した。即ち、遺伝子工学的
手法を用いてヒト肺cDNAライブラリーから、シグナ
ルペプチドを含むヒトトロンボモジュリン前駆体の遺伝
子をクローニングし、そしてトロンボモジュリンの全遺
伝子配列を解析し、18アミノ酸残基のシグナルペプチ
ドを含む575残基のアミノ酸配列が明らかにされてい
る[特開平1−6219号公報]。シグナルペプチドが
切断されたマチュアなトロンボモジュリンは、そのマチ
ュアなペプチドのN末端側よりN末端領域(1−226
番目)、6つのEGF様構造をもつ領域(227−46
2番目)、O型糖鎖付加領域(463−498番目)、
膜貫通領域(499−521)、そして細胞質内領域
(522−557番目)の5つの領域から構成されてお
り、そして全長のトロンボモジュリンと同じ活性を有す
る部分(即ち、最小活性単位)は、6つのEGF様構造
をもつ領域のうちN末端側から4、5、6番目のEGF
様構造からなる部分(以下、TME456と略すことが
ある)であることが知られている[M.Zushiら、
J.Biol.Chem.,246,10351−10
353(1989)]。
【0004】少なくとも、膜貫通領域を含有しないよう
に調製されたトロンボモジュリンにおいては、界面活性
剤の非存在下でも綺麗に溶解することができる性質(以
下、可溶性ということがある)を有し、例えば、N末端
領域と6つのEGF様構造をもつ領域とO型糖鎖付加領
域の3つの領域からなる(即ち、配列番号2の19〜5
16位のアミノ酸配列からなる)トロンボモジュリン
(以下、TMD123と略することがある)は、組換え
技術の応用により取得できること、そしてその組換え体
トロンボモジュリンは、天然のトロンボモジュリンの活
性を有していることが確認されている[特開平1−62
19号公報]。
【0005】因みに、遺伝子においては、自然の変異ま
たは取得時の変異により、多くのケースで認められる通
り、ヒトにおいても多形性の変異が見つけられており、
上述の575残基のアミノ酸配列からなるヒトトロンボ
モジュリン前駆体の第473位のアミノ酸においてVa
lであるものと、Alaであるものが現在確認されてい
る。このアミノ酸をコードする塩基配列においては、第
1418位において、それぞれTとCとの変異に相当す
る[Wenら、Biochemistry 26:43
50−4357(1987)]。しかし、活性及び物性
においては、全く相違なく、両者は実質的に同一と考え
ることができる。したがって、上述の配列番号2のアミ
ノ酸配列からなるトロンボモジュリンは、配列番号3の
アミノ酸配列からなるトロンボモジュリンの多形性のペ
プチドであり、実質的に同一と判断できる。
【0006】トロンボモジュリンは、従来血栓症および
DICなどの凝固亢進を伴う疾患の治療、予防に有効で
あることが動物実験により証明されている[K.Gom
iら,Blood,75:1396−1399(199
0)]。また、血栓症やDICなどの凝固亢進を伴う疾
患以外の疾患に対する適用として、肝臓障害[特開平8
−3065号広報]、吸収性骨疾患[特開平8−303
786号広報]、創傷治癒[特開平9−20677号広
報]などが挙げられる。しかし、血管炎に効果のあるこ
とについては記載がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来より、より有効な
血管炎治療剤の提供が求められていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】血管炎は、血管壁自体を
炎症の場とし、血管壁の炎症と壊死を主な病変とする疾
患であり、単一の疾患ではなく病因学的にも病態学的に
も多様な疾患群であり、必ずしも十分な治療法が確立さ
れていなかった。近年、血管炎は、宿主の免疫異常によ
る自己免疫を基盤とするII,IIIあるいはIV型ア
レルギーにより発症すると考えられ、血管炎の分類とそ
れぞれの発症機序の関連性が示唆されている[宮崎龍彦
ら,臨床科学,33:1441−1449(199
7)]。
【0009】本発明における血管炎としては、代表的に
は、アレルギー性肉芽腫性血管炎、顕微鏡的多発動脈
炎、ベーチェット病、抗リン脂質抗体症候群、全身性エ
リテマトーデス等が挙げられ、その他に、高安動脈炎、
炎症性腹部大動脈瘤、側頭動脈炎、結節性多発動脈炎、
川崎病、Wegener肉芽腫症、Churg−Str
auss症候群、過敏性血管炎、Schonlein−
Henoch紫斑病などが例示される。
【0010】これらの血管炎の治療には、ステロイドや
免疫抑制剤が優先的に用いられる。血管炎治療の主たる
薬剤であるステロイド剤は、病状が初期の場合や免疫抑
制剤を併用することによって病状が軽減され寛解するこ
とがある。しかし、ステロイド剤の投薬中止直後あるい
は一定期間後に病状が再燃することが多く、その場合ス
テロイド剤の大量投与や長期投与が行われるようにな
る。ステロイド剤の長期投与は、高脂血症や高血圧さら
に血管の線維化を惹起し、虚血性心疾患を生ずる例が増
加している[北本清,別冊 日本臨床,領域別症候群1
5:185−187(1993)]。また、免疫抑制剤
では、貧血、白血球および血小板減少や肝機能障害、感
染症などの副作用が報告されている。これらのことから
副作用を伴わずに血管炎を寛解させる薬剤が臨床現場で
必要とされている。
【0011】本発明者らは血管炎の治療方法を鋭意種々
検討した結果、驚くべきことに、配列番号1の19−1
40のアミノ酸配列を含むトロンボモジュリンが、血管
炎の治療剤として有効であることを見出し、本発明を完
成するに至った。即ち、本発明は、トロンビンによるプ
ロテインCの活性化を促進する作用を有し、かつ配列番
号1の19−140のアミノ酸配列を有しているペプチ
ドを有効成分とする血管炎治療剤である。
【0012】前述の通り、本発明でトロンボモジュリン
とは、トロンビンに結合し、トロンビンによるプロテイ
ンCの活性化を促進する作用を有する物質であり、本発
明の血管炎治療剤として用いることのできるトロンボモ
ジュリンとしては、上記のトロンボモジュリンとしての
活性を有し、かつそのアミノ酸配列中に配列番号1の1
9−140のアミノ酸配列を有していれば特に限定され
ない。さらに好ましくは、可溶性トロンボモジュリンで
ある。可溶性トロンボモジュリンとしては、上記のトロ
ンボモジュリンとしての活性を有し、界面活性剤の非存
在下でも容易に溶解し得る物質であり、例えば、注射用
蒸留水に対して、少なくとも1mg/ml、好ましくは
3mg/mlの溶解性が得られるものが好ましい。
【0013】また、トロンビンによるプロテインCの活
性化を促進する作用を示すためには、例えば、ヒト型の
トロンボモジュリンにおいてこの作用の中心部位として
知られている配列番号8の19−132のアミノ酸配列
を該ペプチド中に包含していることが好ましく、この配
列番号8の19−132のアミノ酸配列は、トロンビン
によるプロテインCの活性化を促進する作用を有する限
り自然または人工的に変異していてもよく、すなわち配
列番号8の19−132のアミノ酸配列の1つまたは複
数のアミノ酸が置換、欠失、付加していても良い。許容
される変異の程度は、活性を有するか否かであり特に限
定されないが、例えばアミノ酸として50%、好ましく
は70%、特に好ましくは80%、さらに好ましくは9
0%または95%以上であることが例示される。後述の
通り、これらの変異については通常の遺伝子操作技術を
用いれば容易に取得可能である。配列番号1の19−1
40のアミノ酸配列のC末端に、上述の配列番号8の1
9−132のアミノ酸配列またはその変異したアミノ酸
配列が結合していることが好ましい。例えば、配列番号
10の19−254のアミノ酸配列、又は配列番号12
の19−254のアミノ酸配列が好ましい例として挙げ
られる。
【0014】また、本発明に用いることのできるトロン
ボモジュリンとしては、例えば、配列番号3または配列
番号5のアミノ酸配列をコードするDNAをベクターに
より宿主細胞にトランスフェクトして調製された形質転
換細胞により取得されるペプチドが挙げられる。この形
質転換細胞により取得されるペプチドとしては、配列番
号3の19−516位のアミノ酸配列からなるペプチド
が好ましい例として挙げられる。その他に宿主細胞によ
っては、シグナル部分がそのままや、前記配列番号3の
17−516位のアミノ酸配列からなるペプチド、又は
それらの混合物であってもよい。勿論これらのペプチド
は極めて溶解性が高いもので、前述の溶解性を十分に有
するものである。本発明において、上記の配列番号3お
よび配列番号5の19−516位のアミノ酸配列からな
るペプチドは特に好ましい。またその他に、配列番号2
および配列番号3の245−480位のアミノ酸配列か
らなるペプチドも例示される。
【0015】さらに、これらのペプチドは、前記のアミ
ノ酸配列を有すればよいのであって、糖鎖が付いていて
も、又付いていなくともよく、特に限定されるものでは
ない。また、宿主細胞の種類により、糖鎖の種類や、付
加位置や付加の程度は相違するものであり、いずれも用
いることができる。前述の通り、遺伝子操作により取得
することに特定されるものではないが、遺伝子操作によ
り取得する場合には、発現に際して用いることができる
シグナル配列としては、上述の配列番号8の1−18の
アミノ酸配列からなる塩基配列や、配列番号8の1−1
6のアミノ酸配列からなる塩基配列、その他公知のシグ
ナル配列、例えば、ヒト組織プラスミノーゲン活性化因
子(tPA)のシグナル配列を利用することができる
(国際公開88/9811号公報)。
【0016】これらのペプチドを製造するに際して用い
ることのできる宿主細胞としては、チャイニーズハムス
ター卵巣(CHO)細胞、COS−1細胞、COS−7
細胞、VERO(ATCC CCL−81)細胞、BH
K細胞、イヌ腎由来MDCK細胞、ハムスターAV−1
2−664細胞等が、またヒト由来細胞としてHeLa
細胞、WI38細胞、ヒト293細胞等が挙げられる。
CHO細胞においては、DHFR−CHO細胞がさらに
好ましい。
【0017】また、遺伝子操作の過程やペプチドの製造
過程において、大腸菌等の微生物も多く使われ、それぞ
れに適した宿主−ベクター系を使用することが好まし
く、上述の宿主細胞においても、適宜のベクター系を選
択することができる。遺伝子組換え技術に用いるトロン
ボモジュリンの遺伝子は、クローニングされており、そ
してトロンボモジュリンの遺伝子組換え技術を用いた製
造例が開示されており、さらにはその精製品を得るため
の精製方法も知られている[特開平1−6219,特開
平2−255699,特開平5−213998,特開平
5−310787,特開平7−155176,J.Bi
ol.Chem.,264:10351−10353
(1989)]。したがって本発明のトロンボモジュリ
ンは、上記の報告に記載されている方法を用いることに
より、あるいはそれらに記載の方法に準じることにより
製造することができる。例えば特開平1−6219号で
は、全長のトロンボモジュリンをコードするDNAを含
むプラスミドpsV2TMJ2を含む、Escheri
chia coli K−12 strain DH5
(ATCC 寄託番号67283号)を開示している
が、出願人らは、再度、同じ菌株(Escherich
ia coli DH5/psV2TMJ2)を生命研
に寄託した(FERM BP−5570)。この全長の
トロンボモジュリンをコードするDNAを原料として、
公知の遺伝子操作技術によって、本発明のトロンボモジ
ュリンを調製することができる。
【0018】本発明に用いられる可溶性トロンボモジュ
リンは、従来公知の方法またはそれに準じて調製すれば
よいが、例えば、前記山本らの方法[特開平1−621
9号実施例参照]、または特開平5−213998号公
報を参考にすることができる。すなわちヒト由来のトロ
ンボモジュリン遺伝子を遺伝子操作技術により、例え
ば、配列番号3のアミノ酸配列をコードするDNAとな
し、さらに必要に応じた改変を行うことも可能である。
この改変としては、例えば、配列番号5のアミノ酸配列
をコードするDNAとなすために、配列番号3のアミノ
酸配列の第473位のアミノ酸をコードするコドン(特
に、第1418位の塩基)に、メソッドイン エンザイ
モロジー[Method in Enzymolog
y,100:468(1983年),アカデミックプレ
ス(Academic Press)]に記載の方法に
従って、部位特異的変異を行う。例えば、配列番号4の
塩基配列を含むDNA断片および配列番号7に示された
塩基配列を有する変異用合成DNAを用い、上記部位特
異的変異を行い、配列番号5のアミノ酸配列をコードす
るDNA(具体的には、配列番号6の塩基配列よりな
る)となすことができる。このようにして、調製したD
NAを、例えばチャイニーズハムスター卵巣(CHO)
細胞に組み込んで、形質転換細胞とし、適宜選択し、こ
の細胞を培養して得た培養液から、公知の方法により精
製された可溶性トロンボモジュリンが製造できる。前述
の通り配列番号3のアミノ酸配列をコードするDNAを
前記宿主細胞にトランスフェクトすることが好ましい。
本発明に用いられるトロンボモジュリンの生産方法は、
上記の方法に限定されるものではなく、すなわち、尿や
血液、その他体液等から抽出精製することでも可能であ
るし、またトロンボモジュリンを生産する組織またはこ
れら組織培養液等から抽出精製することも、また必要に
よりさらに蛋白分解酵素により切断処理することも可能
である。
【0019】次いで上記により取得された培養上清、ま
たは培養物からのトロンボモジュリンの単離精製方法
は、公知の手法[堀尾武一編集;蛋白質・酵素の基礎実
験法]に準じて行なうことができる。例えば、トロンボ
モジュリンと逆の電荷を持つ官能基を固定化したクロマ
トグラフィー担体と、トロンボモジュリンの間の相互作
用を利用したイオン交換クロマトグラフィーの使用も好
ましい。また、トロンボモジュリンとの特異的親和性を
利用したアフィニティークロマトグラフィーも好ましい
例として挙げられる。吸着体の好ましい例として、トロ
ンボモジュリンのリガンドであるトロンビンやトロンボ
モジュリンの抗体を利用する例が挙げられる。これらの
抗体としては、適宜の性質、或いは適宜のエピトープを
認識するトロンボモジュリンの抗体を利用することがで
き、例えば、特公平5−42920号公報、特開昭64
−45398号公報、特開平6−205692号公報な
どに記載された例が挙げられる。また、トロンボモジュ
リンの分子量サイズを利用した、ゲル濾過クロマトグラ
フィーや限外濾過が挙げられる。そしてまた、疎水性基
を固定化したクロマトグラフィー担体と、トロンボモジ
ュリンのもつ疎水性部位との間の疎水結合を利用した疎
水性クロマトグラフィーが挙げられる。これらの手法は
適宜組み合わせることができる。精製の程度は、使用目
的等により選択できるが、例えば電気泳動、好ましくは
SDS−PAGEの結果が単一バンドとして得られる
か、もしくは単離精製品のゲル濾過HPLCまたは逆相
HPLCの結果が単一のピークになるまで純粋化するこ
とが望ましい。
【0020】精製法を具体的に例示すれば、トロンボモ
ジュリン活性を指標に精製する方法が挙げられ、例えば
イオン交換カラムのQ−セファロースFFで培養上清ま
たは培養物を粗精製しトロンボモジュリン活性を有する
画分を回収し、ついでアフィニティーカラムのDIP−
TB(diisopropylphosphorylt
hrombin agarose)で主精製しトロンボ
モジュリン活性が強い画分を回収し、回収画分を濃縮
し、ゲルろ過にかけトロンボモジュリン活性画分を純品
として取得する精製方法[五味ら;Blood、75、
1396−1399、1990]が挙げられる。指標と
するトロンボモジュリン活性としては、例えばトロンビ
ンによるプロテインC活性化の促進活性が挙げられる。
その他に、好ましい精製法を例示すると以下の通りであ
る。
【0021】トロンボモジュリンと良好な吸着条件を有
する適当なイオン交換樹脂を選定し、イオン交換クロマ
ト精製を行なう。特に好ましい例としては、0.18M
NaClを含む0.02Mトリス塩緩衝液(pH7.
4)で平衡化したQ−セファロースFFを用いる方法で
ある。適宜洗浄後、例えば0.3M NaCl含む0.
02Mトリス塩酸緩衝液(pH7.4)で溶出し粗精製
品のトロンボモジュリンを得ることができる。
【0022】次に、例えばトロンボモジュリンと特異的
親和性を持つ物質を樹脂に固定化しアフィニティークロ
マト精製を行なうことができる。好ましい例としてDI
P−トロンビン−アガロースカラムの例と、抗トロンボ
モジュリンモノクローナル抗体カラムの例が挙げられ
る。DIP−トロンビン−アガロースカラムは、予め、
例えば、100mM NaClおよび0.5mM塩化カ
ルシウムを含む20mMトリス緩衝液(pH7.4)で
平衡化せしめ、上記の粗精製品をチャージして、適宜の
洗浄を行い、例えば、1.0M NaCl及び0.5m
M塩化カルシウムを含む20mMトリス緩衝液(pH
7.4)で溶出し精製品のトロンボモジュリンを取得す
ることができる。また抗トロンボモジュリンモノクロー
ナル抗体カラムにおいては、予めCNBrにより活性化
したセファロース4B(ファルマシア社)に、抗トロン
ボモジュリンモノクローナル抗体を溶解した0.5MN
aCl含有0.1MNaHCO3緩衝液(pH8.3)
に接触させ、セファロース4Bに抗トロンボモジュリン
モノクローナル抗体をカップリングさせた樹脂を充填し
たカラムを、予め例えば1.0M NaCl含む20m
Mリン酸塩緩衝液(pH7.3)で平衡化し、適宜の洗
浄の後、例えば、0.3M NaCl含む100mMグ
リシン塩酸緩衝液(pH3.0)にて溶出せしめる方法
が例示される。溶出液は適当な緩衝液で中和し、高純度
精製品として取得することもできる。これらは、限外濾
過により濃縮することが好ましい。
【0023】さらに、ゲル濾過による緩衝液交換を行な
うことも好ましい。例えば、50mM NaClを含む
20mMリン酸塩緩衝液(pH7.3)で平衡化せしめ
たSepahcryl S−300カラムもしくはS−
200カラムに、限外濾過により濃縮した高純度精製品
をチャージし、50mM NaClを含む20mMリン
酸塩緩衝液(pH7.3)で展開分画し、トロンビンに
よるプロテインCの活性化の促進活性の確認を行ない活
性画分を回収し緩衝液交換した高純度精製品を取得する
ことができる。
【0024】かくして取得された精製された可溶性トロ
ンボモジュリンを、塩化水銀を投与して白血球破壊性血
管炎を発症させたBrown Norwayラットに投
与したところ、腸に対する障害を抑制し、さらに抗好中
球細胞質抗体(以下、ANCAと略することがある)の
1つである抗ミエロパーオキダーゼ抗体(以下、MPO
−ANCAと略することがある)の増加を抑制した。
【0025】近年、ANCAの血管炎における病因的意
義が示唆されている。ANCAには、プロテイナーゼ−
3を対応抗原とし、細胞質がびまん性に染色されるcy
toplasmic ANCA(以下、c−ANCAと
略することがある)とミエロパーオキシダーゼを対応抗
原とし、核の周辺のみが染色されるperinucle
ar ANCA(以下、p−ANCAと略することがあ
る)の2つのサブタイプに分類されている。
【0026】c−ANCAは、Wegener肉芽腫症
の病因に関わっているとともに、c−ANCAの検出が
診断に有用であることが知られている[矢野哲朗ら,臨
床科学,33,1395−1404(1997)]。一
方、p−ANCAは、顕微鏡的多発動脈炎、壊死性半月
体形成性腎炎、アレルギー性肉芽腫性血管炎、悪性リウ
マチ、血管ベーチェット病、白血球破壊性皮膚血管炎に
おいて高頻度に陽性となることが知られている[宮崎龍
彦ら,臨床科学,33,1441−1449(199
7)]。
【0027】p−ANCAのうち、ミエロパーオキシダ
ーゼ(以下、MPOと略することがある)を抗原とする
MPO−ANCAは、特に顕微鏡的多発動脈炎で高率に
検出されており、同抗体の早期診断の必要性と疾患活動
の指標としての有用性が確立している。さらに、顕微鏡
的多発動脈炎では、腹部臓器における血管炎が観察さ
れ、しばしば重篤であることが報告されている[竹内健
ら,臨床科学,33,1388−1394(199
7)]。
【0028】塩化水銀を投与したBrown Norw
ayラットは、ポリクローナルにB細胞が活性化される
ため、抗糸球体基底膜抗体、抗DNA抗体を産生する自
己免疫病モデルとして知られていた。最近、塩化水銀を
投与したBrown Norwayラットは、腸管など
腹部臓器で壊死性血管炎を発症し、さらに血管炎で高率
に検出されるp−ANCAを産生することが報告された
[V.L.M.Esnaultら,Lab.Inves
t.,67,114−120(1992)]。従って、
本モデルは、壊死性血管炎に分類される顕微鏡的多発動
脈炎やアレルギー性肉芽腫性血管炎の病態を示している
といえる。
【0029】さらに、可溶性トロンボモジュリンをMR
L/lprマウスに投与したところ、血管炎の指標とな
る尿蛋白および抗二本鎖DNA(以下、抗ds−DNA
と略することがある)抗体価の上昇を有意に抑制した。
MRL/lprマウスは、遺伝的な欠損によりヒトの全
身性エリテマトーデスに類似した病態像を自然発症す
る。その病態像は、CD4+ T細胞とMac−2+活
性化マクロファージの病変局所への集簇を特徴とする肉
芽腫性動脈炎であり、マクロファージの浸潤に伴う外弾
性板の破壊と中膜変性が観察される。その結果、局所に
抗ds−DNA抗体などの免疫複合体が沈着し、免疫複
合体型腎炎を発症する[伊藤美津子ら,日本臨床,5
2,24−28(1994)]。MRL/lprが示す
蛋白尿および抗ds−DNA抗体陽性は、全身性エリテ
マトーデスの分類基準[E.M.Tanら,Arthr
itis. Rheum.,25,1271−1277
(1982)]に挙げられていることから、MRL/l
prマウスが全身性エリテマトーデスを発症するモデル
動物であるといえる。
【0030】これらのモデル動物に対する効果から、本
発明の改善剤は血管炎の治療剤として有用であることが
確認された。本発明の血管炎治療剤を製造するに際して
は、有効量のトロンボモジュリンを医薬上許容される担
体と混合する公知の方法により調製すればよい。担体と
しては、水溶性の担体が好ましく、例えば、ショ糖、グ
リセリン等や、その他の無機塩のpH調整剤等を添加剤
として加えて調製することができる。さらに必要に応じ
て、特開平6−321805号公報、特開平1−621
9号公報等に開示される通り、アミノ酸、塩類、糖質、
界面活性剤、アルブミン、ゼラチン等を添加しても良い
し、また、防腐剤を添加することも好ましく、例えば、
パラ安息香酸エステル類が好ましい例として挙げられ、
パラ安息香酸メチルが特に好ましい例として挙げられ
る。防腐剤の添加量は、通常0.01〜1.0%が例示
され、好ましくは0.1〜0.3%が挙げられる。
【0031】これらの添加方法は特に限定されないが、
凍結乾燥とする場合には、通常予想される通り、例え
ば、添加物を直接トロンボモジュリン含有溶液に添加し
たり、またはあらかじめ添加物を水、注射用蒸留水ある
いは適当な緩衝液に溶解して互いに添加混合する方法に
て溶液を調製し、凍結乾燥する方法が挙げられる。本発
明の血管炎治療剤としては、注射液の形態で提供されて
も、また凍結乾燥製剤を使用時に溶解して使用する形態
で提供されてもよい。
【0032】また、例えば製剤化工程においては、アン
プルまたはバイアルに、水、注射用蒸留水あるいは適当
な緩衝液1mlあたり0.05〜15mg、好適には
0.1〜5mgのトロンボモジュリン及び上記添加物を
含有する溶液を、例えば0.5〜10ml充填し、凍結
乾燥するか、またはそのままに水溶液注射用製剤として
調製できる。このような製剤は、例えば1日1〜3回投
与として0.01〜100mg含有した注射用水溶液と
して得ればよい。
【0033】本発明の血管炎治療剤は、非経口投与法、
例えば静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与などによって
投与することが望ましい。また経口投与、直腸内投与、
鼻内投与、舌下投与なども可能である。本発明の血管炎
治療剤の投与量は、患者の年齢、体重、疾患の程度、投
与経路などによっても異なるが、一般的に0.001〜
20mg/kgの範囲であり、一日あたり一回または必
要に応じて数回投与する。投与間隔は、2日に1回、3
日に1回とすることも可能である。
【0034】このトロンボモジュリンの急性毒性を調べ
たところ、各群5匹の雌雄SDラットを用いて、トロン
ボモジュリン量として180mg/kgの用量で静脈内
投与しても死亡例は1例も見られなかった。
【0035】
【実施例】以下、実施例および参考例により本発明を具
体的に説明するが、本発明は何らこれらによって限定さ
れるものではない。
【0036】
【参考例1】本実施例で用いる可溶性トロンボモジュリ
ンの生産 実施例に用いる可溶性トロンボモジュリンは、前記山本
らの方法(特開平1−6219号の実施例10に記載の
方法)に従って行った。すなわち配列番号3のアミノ酸
配列をコードするDNA(具体的には、配列番号4の塩
基配列よりなる)を、チャイニーズハムスター卵巣(C
HO)細胞にトランスフェクションして、この形質転換
細胞の培養液より定法の精製法にて、精製された可溶性
トロンボモジュリンTMD123を取得した。同様に、
配列番号1のアミノ酸配列をコードするDNA(具体的
には、配列番号2の塩基配列よりなる)を用いることに
より配列番号1の19−122のアミノ酸を少なくとも
有するペプチド(以下、TME123と略すことがあ
る)を取得した。同様に、配列番号8のアミノ酸配列を
コードするDNA(具体的には、配列番号9の塩基配列
よりなる)を用いることにより、配列番号8のアミノ酸
配列の19−132のアミノ酸を少なくとも有するペプ
チド(以下、TME456と略することがある)を、さ
らに配列番号1のアミノ酸配列のC末端に配列番号8の
19−132のアミノ酸を結合したペプチド(具体的に
は、配列番号10のアミノ酸配列からなる)をコードす
るDNA(具体的には、配列番号11の塩基配列よりな
る)を用いて配列番号10のアミノ酸配列の19−25
4のアミノ酸を少なくとも有するペプチド(以下、TM
D2と略することがある)を取得した。
【0037】また、配列番号11の塩基配列を含むDN
A断片および配列番号7に示された塩基配列を有する変
異用合成DNAを用いて前述の部位特異的変異を行い、
配列番号12のアミノ酸配列をコードするDNA(具体
的には、配列番号13の塩基配列よりなる)を取得し
た。このDNA配列をCHO細胞にトランスフェクショ
ンし、上述の方法にて配列番号12のアミノ酸配列の1
9−254のアミノ酸を少なくとも有するペプチド(以
下、TMD2Mと略すことがある)を取得した。
【0038】
【実施例1】塩化水銀投与Brown Norwayラ
ットにおける効果 10週齢のBrown Norwayラット(Char
les River)を7群に分け、第1群には生理食
塩水、第2群には1mg/mlのTMD123、第3群
には2.5mg/mlのTME123、第4群には2.
5mg/mlのTME456、第5群には5mg/ml
のTMD2、第6群には5mg/mlのTMD2M投与
群とした。TMD123は1週間に1回、それ以外の可
溶性トロンボモジュリンは1日に1回の皮下投与とし、
それぞれ1回あたり2ml/kgの用量で2週間投与し
た。さらに第1群、第2群、第3群、第4群、第5群お
よび第6群は、塩化水銀[HgCl2](和光純薬工業
製)を1mg/mlとなるように蒸留水で調製した溶液
を、1回あたり1mg/kgの用量で薬物投与開始日か
ら2日に1回、2週間皮下投与した。第7群は無処置コ
ントロール群とした。
【0039】塩化水銀溶液の投与を開始してから14日
後、塩化水銀投与による白血球破壊性血管炎に対するT
Mの効果を病理組織学的検査により検討した。すなわ
ち、投与翌日に摘出した小腸および大腸を10%ホルマ
リン溶液で固定した後、常法に従いパラフィン包埋、薄
切、ヘマトキシリン・エオジン染色後検鏡した。Qas
imら[F.J.Qasimら,Lab.Inves
t.,72,183−190(1995)]による、塩
化水銀投与Brown Norwayラットの消化管組
織における血管炎の分類に従い、5段階[score
0:正常、score1:血管周辺への好中球の浸潤、
score2:軽度の血管炎、score3:壊死性血
管炎、score4:白血球破壊性血管炎]に評価し
た。各個体の小腸および大腸における血管炎のscor
eを合計し、各群で比較した。
【0040】また、臓器摘出直前に採血を行い、血清中
のMPO−ANCA抗体価をELISA法[F.J.Q
asimら,Lab.Invest.,72,183−
190(1995)]に準じて測定した。96穴プレー
ト(Nunc製)に、0.1Mほう酸緩衝液(pH8.
5)を用いて5μg/mlとなるように溶解して調製し
たMPO(Calbiochem製)を0.05mlず
つ各ウェルに加え、4℃で一晩放置してコーティングし
た。Dulbecco’s phosphate−bu
ffered saline(以下、PBSと略するこ
とがある)(Gibco BRL製)にTween20
(Sigma製)を0.1%含む溶液で洗浄後、ウシ胎
児血清アルブミン(以下、BSAと略することがある)
を2%含むPBSを0.1mlずつ各ウェルに加え、3
7℃で2時間放置してさらにコーティングした。0.1
%Tween20を含むPBSで洗浄後、0.1%Tw
een20および1%BSAを含むPBSで20倍に希
釈した各群のラット血清を0.05mlずつ加え、37
℃で2時間放置することにより血清中の抗MPO抗体を
結合させた。0.1%Tween20を含むPBSで洗
浄後、0.1%Tween20を含むPBSで希釈した
アルカリフォスファターゼ標識ヒツジ抗ラットイムノグ
ロブリン抗体(ベーリンガー・マンハイム製)を0.1
mlずつ加え、37℃で2時間放置した。0.1%Tw
een20を含むPBSで洗浄後、p−Nitroph
enyl Phosphate(pNPP) Liqu
idSubstrate System(Sigma
製)を0.1mlずつ各ウェルに加えて37℃で保温し
た。0.05mlの3N水酸化ナトリウム溶液を加えて
発色反応を停止させた後、マイクロプレートリーダー
(Molecular Device製)で405nm
の吸光度を測定し、血清無添加のウェルで得られた吸光
度をバックグラウンドとして差し引いた値をMPO−A
NCA抗体価とした。
【0041】結果は表1に示される通り、TMD123
投与群、TMD2投与群およびTMD2M投与群では血
管炎scoreの有意な改善が認められた。TME45
6投与群では血管炎scoreの改善傾向が観察された
が有意なものではなく、TME123投与群は、生理食
塩水投与群と差がなかった。また、表2に示される通
り、塩化水銀の投与によりMPO−ANCA産生が認め
られるが、TMD123投与群、TMD2投与群および
TMD2M投与群におけるMPO−ANC抗体価は、生
理食塩水投与群と比較して有意に抑制された。TME4
56投与群およびTME123投与群ではMPO−AN
CA抗体価の抑制効果は観察されなかった。プロテイン
C活性化を促進するトロンボモジュリンとしての活性を
有するTME456に配列番号1のアミノ酸配列を付加
することにより、消化管組織における血管炎score
の上昇を有意に抑制しことから、本発明の改善剤が血管
炎の治療剤として有用であることが確認された。また、
本モデルは、上述の通りp−ANCAが高値を示すアレ
ルギー性肉芽腫性血管炎および顕微鏡的多発動脈炎のモ
デルと考えることもできるため、TMがアレルギー性肉
芽腫性血管炎、顕微鏡的多発動脈炎に対する治療剤とし
て有用であることを明示するものである。
【0042】
【実施例2】MRL−1/lprマウスにおける効果 6週齢の雌性MRL−1/lprマウス(日本SLC)
を7群に分け、第1群には生理食塩水、第2群には0.
2mg/mlのTMD123、第3群には0.5mg/
mlのTME123、第4群には0.5mg/mlのT
ME456、第5群には1mg/mlのTMD2、第6
群には1mg/mlのTMD2M投与群とした。TMD
123は1週間に1回、それ以外の可溶性トロンボモジ
ュリンは1日に1回の皮下投与とし、それぞれ1回あた
り10ml/kgの用量で14週間投与した。第7群は
無処置コントロール群とした。
【0043】薬物投与開始14週間後に採尿を行い、尿
中の蛋白量をエームス尿検査試験紙(N−マルティステ
ィックスSG−L,バイエル・三共製)を用いて測定し
た。試験紙の呈色を添付の比色表と比較することによ
り、グレード0(検出限界以下),1(−30mg/d
l),2(30−100mg/dl),3(100−3
00mg/dl),4(300−1000mg/dl),
5(1000mg/dl以上)の6段階で評価し、グレ
ード2以上を陽性と判定した。
【0044】また薬物投与開始時と14週間後に採血を
行い、血清中の抗dsDNA抗体価をELISA法
[Z.Amouraら,Arthris.Rheu
m.,37巻,1684ー1688頁,1994年]を
用いて測定した。ポリ−L−リジンプレコート96穴プ
レート(セルタイトPL,住友ベークライト製)に、P
BSを用いて3.75ug/mlとなるように溶解して
調製したラムダファージ二本鎖DNA(Sigma製)
を0.1mlずつ各ウェルに加え、37℃で2時間放置
後、4℃で一晩放置してコーティングした。0.1%T
ween20を含むPBSで洗浄後、ウシ胎児血清を1
0%含むPBSを0.1mlずつ各ウェルに加え、37
℃で2時間放置してさらにコーティングした。0.1%
Tween20を含むPBSで洗浄後、0.1%Twe
en20を含むPBSで100倍に希釈した各群のマウ
ス血清を0.1mlずつ加え、37℃で2時間放置する
ことにより血清中の抗ds−DNA抗体を結合させた。
0.1%Tween20を含むPBSで洗浄後、0.1
%Tween20を含むPBSで100倍に希釈したペ
ルオキシダーゼ標識ヤギ抗gamma抗血清(Sigm
a製)を0.1mlずつ加え、37℃で2時間放置し
た。0.1%Tween20を含むPBSで洗浄後、A
TBS緩衝液(ベーリンガー・マンハイム製)で1mg
/mlとなるようにATBSタブレット(ベーリンガー
・マンハイム製)を溶解して調製した発色溶液を0.1
mlずつ各ウェルに加えて37℃で保温した。0.05
mlの0.05%アジ化ナトリウム溶液を加えて発色反
応を停止させた後、マイクロプレートリーダー(Mol
ecular Device製)で405nmの吸光度
を測定し、血清無添加のウェルで得られた吸光度をバッ
クグラウンドとして差し引いた値を抗ds−DNA抗体
価とした。
【0045】結果は表3に示される通り、TMD123
投与群、TMD2投与群およびTMD2M投与群では尿
蛋白量が有意に減少した。TME456投与群では尿蛋
白量の減少傾向が観察されたが有意なものではなく、T
ME123投与群では尿蛋白量の減少は観察されなかっ
た。また、表4に示される通り、MRL/lprマウス
は、抗ds−DNA抗体の産生が認められるが、TMD
123投与群、TMD2投与群およびTMD2M投与群
における抗ds−DNA抗体価は、有意に抑制された。
TME456投与群およびTME123投与群では抗d
s−DNA抗体価の抑制効果は観察されなかった。プロ
テインC活性化を促進するトロンボモジュリンとしての
活性を有するTME456に配列番号1のアミノ酸配列
を付加することにより、血管炎の指標となる尿蛋白およ
び抗ds−DNA抗体価の上昇を有意に抑制しことか
ら、本発明の改善剤が血管炎の治療剤として有用である
ことが確認された。また、本モデルは、前述の通り全身
性エリテマトーデスのモデルと考えることもできるた
め、TMが全身性エリテマトーデスに対する治療剤とし
て有用であることも明示するものである。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、血管炎に対する有用な
治療剤が提供できる。
【0051】
【配列表】 <110> 旭化成工業株式会社 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha <120> 血管炎治療剤 Kekkan-enchiryozai <130> X10-00908 <160> 13 <210> 1 <211> 140 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリンの部分的なアミノ酸配列 <400> 1 Met Leu Gly Val Leu Val Leu Gly Ala Leu Ala Leu Ala Gly Leu Gly 1 5 10 15 Phe Pro Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala 20 25 30 Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln 35 40 45 Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp 50 55 60 Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr 65 70 75 80 Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg 85 90 95 Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln 100 105 110 Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn 115 120 125 Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val 130 135 140 <210> 2 <211> 420 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリン遺伝子の部分的な塩基配列 <400> 2 atgcttgggg tcctggtcct tggcgcgctg gccctggccg gcctggggtt cccctgcagc 60 gtggagaacg gcggctgcga gcacgcgtgc aatgcgatcc ctggggctcc ccgctgccag 120 tgcccagccg gcgccgccct gcaggcagac gggcgctcct gcaccgcatc cgcgacgcag 180 tcctgcaacg acctctgcga gcacttctgc gttcccaacc ccgaccagcc gggctcctac 240 tcgtgcatgt gcgagaccgg ctaccggctg gcggccgacc aacaccggtg cgaggacgtg 300 gatgactgca tactggagcc cagtccgtgt ccgcagcgct gtgtcaacac acagggtggc 360 ttcgagtgcc actgctaccc taactacgac ctggtggacg gcgagtgtgt ggagcccgtg 420
【0052】 <210> 3 <211> 516 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリンの部分的なアミノ酸配列 <400> 3 Met Leu Gly Val Leu Val Leu Gly Ala Leu Ala Leu Ala Gly Leu Gly 1 5 10 15 Phe Pro Ala Pro Ala Glu Pro Gln Pro Gly Gly Ser Gln Cys Val Glu 20 25 30 His Asp Cys Phe Ala Leu Tyr Pro Gly Pro Ala Thr Phe Leu Asn Ala 35 40 45 Ser Gln Ile Cys Asp Gly Leu Arg Gly His Leu Met Thr Val Arg Ser 50 55 60 Ser Val Ala Ala Asp Val Ile Ser Leu Leu Leu Asn Gly Asp Gly Gly 65 70 75 80 Val Gly Arg Arg Arg Leu Trp Ile Gly Leu Gln Leu Pro Pro Gly Cys 85 90 95 Gly Asp Pro Lys Arg Leu Gly Pro Leu Arg Gly Phe Gln Trp Val Thr 100 105 110 Gly Asp Asn Asn Thr Ser Tyr Ser Arg Trp Ala Arg Leu Asp Leu Asn 115 120 125 Gly Ala Pro Leu Cys Gly Pro Leu Cys Val Ala Val Ser Ala Ala Glu 130 135 140 Ala Thr Val Pro Ser Glu Pro Ile Trp Glu Glu Gln Gln Cys Glu Val 145 150 155 160 Lys Ala Asp Gly Phe Leu Cys Glu Phe His Phe Pro Ala Thr Cys Arg 165 170 175 Pro Leu Ala Val Glu Pro Gly Ala Ala Ala Ala Ala Val Ser Ile Thr 180 185 190 Tyr Gly Thr Pro Phe Ala Ala Arg Gly Ala Asp Phe Gln Ala Leu Pro 195 200 205 Val Gly Ser Ser Ala Ala Val Ala Pro Leu Gly Leu Gln Leu Met Cys 210 215 220 Thr Ala Pro Pro Gly Ala Val Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro 225 230 235 240 Gly Ala Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys 245 250 255 Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala 260 265 270 Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys 275 280 285 Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly 290 295 300 Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln 305 310 315 320 His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys 325 330 335 Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr 340 345 350 Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro 355 360 365 Cys Phe Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr 370 375 380 Ser Tyr Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu 385 390 395 400 Pro His Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp 405 410 415 Cys Asp Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile 420 425 430 Leu Asp Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly 435 440 445 Gly Phe Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys 450 455 460 Ile Cys Gly Pro Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys 465 470 475 480 Asp Ser Gly Lys Val Asp Gly Gly Asp Ser Gly Ser Gly Glu Pro Pro 485 490 495 Pro Ser Pro Thr Pro Gly Ser Thr Leu Thr Pro Pro Ala Val Gly Leu 500 505 510 Val His Ser Gly 515
【0053】 <210> 4 <211> 1548 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリン遺伝子の部分的な塩基配列 <400> 4 atgcttgggg tcctggtcct tggcgcgctg gccctggccg gcctggggtt ccccgcaccc 60 gcagagccgc agccgggtgg cagccagtgc gtcgagcacg actgcttcgc gctctacccg 120 ggccccgcga ccttcctcaa tgccagtcag atctgcgacg gactgcgggg ccacctaatg 180 acagtgcgct cctcggtggc tgccgatgtc atttccttgc tactgaacgg cgacggcggc 240 gttggccgcc ggcgcctctg gatcggcctg cagctgccac ccggctgcgg cgaccccaag 300 cgcctcgggc ccctgcgcgg cttccagtgg gttacgggag acaacaacac cagctatagc 360 aggtgggcac ggctcgacct caatggggct cccctctgcg gcccgttgtg cgtcgctgtc 420 tccgctgctg aggccactgt gcccagcgag ccgatctggg aggagcagca gtgcgaagtg 480 aaggccgatg gcttcctctg cgagttccac ttcccagcca cctgcaggcc actggctgtg 540 gagcccggcg ccgcggctgc cgccgtctcg atcacctacg gcaccccgtt cgcggcccgc 600 ggagcggact tccaggcgct gccggtgggc agctccgccg cggtggctcc cctcggctta 660 cagctaatgt gcaccgcgcc gcccggagcg gtccaggggc actgggccag ggaggcgccg 720 ggcgcttggg actgcagcgt ggagaacggc ggctgcgagc acgcgtgcaa tgcgatccct 780 ggggctcccc gctgccagtg cccagccggc gccgccctgc aggcagacgg gcgctcctgc 840 accgcatccg cgacgcagtc ctgcaacgac ctctgcgagc acttctgcgt tcccaacccc 900 gaccagccgg gctcctactc gtgcatgtgc gagaccggct accggctggc ggccgaccaa 960 caccggtgcg aggacgtgga tgactgcata ctggagccca gtccgtgtcc gcagcgctgt 1020 gtcaacacac agggtggctt cgagtgccac tgctacccta actacgacct ggtggacggc 1080 gagtgtgtgg agcccgtgga cccgtgcttc agagccaact gcgagtacca gtgccagccc 1140 ctgaaccaaa ctagctacct ctgcgtctgc gccgagggct tcgcgcccat tccccacgag 1200 ccgcacaggt gccagatgtt ttgcaaccag actgcctgtc cagccgactg cgaccccaac 1260 acccaggcta gctgtgagtg ccctgaaggc tacatcctgg acgacggttt catctgcacg 1320 gacatcgacg agtgcgaaaa cggcggcttc tgctccgggg tgtgccacaa cctccccggt 1380 accttcgagt gcatctgcgg gcccgactcg gcccttgtcc gccacattgg caccgactgt 1440 gactccggca aggtggacgg tggcgacagc ggctctggcg agcccccgcc cagcccgacg 1500 cccggctcca ccttgactcc tccggccgtg gggctcgtgc attcgggc 1548 <210> 5 <211> 516 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリンの部分的なアミノ酸配列 <400> 5 Met Leu Gly Val Leu Val Leu Gly Ala Leu Ala Leu Ala Gly Leu Gly 1 5 10 15 Phe Pro Ala Pro Ala Glu Pro Gln Pro Gly Gly Ser Gln Cys Val Glu 20 25 30 His Asp Cys Phe Ala Leu Tyr Pro Gly Pro Ala Thr Phe Leu Asn Ala 35 40 45 Ser Gln Ile Cys Asp Gly Leu Arg Gly His Leu Met Thr Val Arg Ser 50 55 60 Ser Val Ala Ala Asp Val Ile Ser Leu Leu Leu Asn Gly Asp Gly Gly 65 70 75 80 Val Gly Arg Arg Arg Leu Trp Ile Gly Leu Gln Leu Pro Pro Gly Cys 85 90 95 Gly Asp Pro Lys Arg Leu Gly Pro Leu Arg Gly Phe Gln Trp Val Thr 100 105 110 Gly Asp Asn Asn Thr Ser Tyr Ser Arg Trp Ala Arg Leu Asp Leu Asn 115 120 125 Gly Ala Pro Leu Cys Gly Pro Leu Cys Val Ala Val Ser Ala Ala Glu 130 135 140 Ala Thr Val Pro Ser Glu Pro Ile Trp Glu Glu Gln Gln Cys Glu Val 145 150 155 160 Lys Ala Asp Gly Phe Leu Cys Glu Phe His Phe Pro Ala Thr Cys Arg 165 170 175 Pro Leu Ala Val Glu Pro Gly Ala Ala Ala Ala Ala Val Ser Ile Thr 180 185 190 Tyr Gly Thr Pro Phe Ala Ala Arg Gly Ala Asp Phe Gln Ala Leu Pro 195 200 205 Val Gly Ser Ser Ala Ala Val Ala Pro Leu Gly Leu Gln Leu Met Cys 210 215 220 Thr Ala Pro Pro Gly Ala Val Gln Gly His Trp Ala Arg Glu Ala Pro 225 230 235 240 Gly Ala Trp Asp Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys 245 250 255 Asn Ala Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala 260 265 270 Leu Gln Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys 275 280 285 Asn Asp Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly 290 295 300 Ser Tyr Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln 305 310 315 320 His Arg Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys 325 330 335 Pro Gln Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr 340 345 350 Pro Asn Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro 355 360 365 Cys Phe Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr 370 375 380 Ser Tyr Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu 385 390 395 400 Pro His Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp 405 410 415 Cys Asp Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile 420 425 430 Leu Asp Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly 435 440 445 Gly Phe Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys 450 455 460 Ile Cys Gly Pro Asp Ser Ala Leu Ala Arg His Ile Gly Thr Asp Cys 465 470 475 480 Asp Ser Gly Lys Val Asp Gly Gly Asp Ser Gly Ser Gly Glu Pro Pro 485 490 495 Pro Ser Pro Thr Pro Gly Ser Thr Leu Thr Pro Pro Ala Val Gly Leu 500 505 510 Val His Ser Gly 515
【0054】 <210> 6 <211> 1548 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリン遺伝子の部分的な塩基配列 <400> 6 atgcttgggg tcctggtcct tggcgcgctg gccctggccg gcctggggtt ccccgcaccc 60 gcagagccgc agccgggtgg cagccagtgc gtcgagcacg actgcttcgc gctctacccg 120 ggccccgcga ccttcctcaa tgccagtcag atctgcgacg gactgcgggg ccacctaatg 180 acagtgcgct cctcggtggc tgccgatgtc atttccttgc tactgaacgg cgacggcggc 240 gttggccgcc ggcgcctctg gatcggcctg cagctgccac ccggctgcgg cgaccccaag 300 cgcctcgggc ccctgcgcgg cttccagtgg gttacgggag acaacaacac cagctatagc 360 aggtgggcac ggctcgacct caatggggct cccctctgcg gcccgttgtg cgtcgctgtc 420 tccgctgctg aggccactgt gcccagcgag ccgatctggg aggagcagca gtgcgaagtg 480 aaggccgatg gcttcctctg cgagttccac ttcccagcca cctgcaggcc actggctgtg 540 gagcccggcg ccgcggctgc cgccgtctcg atcacctacg gcaccccgtt cgcggcccgc 600 ggagcggact tccaggcgct gccggtgggc agctccgccg cggtggctcc cctcggctta 660 cagctaatgt gcaccgcgcc gcccggagcg gtccaggggc actgggccag ggaggcgccg 720 ggcgcttggg actgcagcgt ggagaacggc ggctgcgagc acgcgtgcaa tgcgatccct 780 ggggctcccc gctgccagtg cccagccggc gccgccctgc aggcagacgg gcgctcctgc 840 accgcatccg cgacgcagtc ctgcaacgac ctctgcgagc acttctgcgt tcccaacccc 900 gaccagccgg gctcctactc gtgcatgtgc gagaccggct accggctggc ggccgaccaa 960 caccggtgcg aggacgtgga tgactgcata ctggagccca gtccgtgtcc gcagcgctgt 1020 gtcaacacac agggtggctt cgagtgccac tgctacccta actacgacct ggtggacggc 1080 gagtgtgtgg agcccgtgga cccgtgcttc agagccaact gcgagtacca gtgccagccc 1140 ctgaaccaaa ctagctacct ctgcgtctgc gccgagggct tcgcgcccat tccccacgag 1200 ccgcacaggt gccagatgtt ttgcaaccag actgcctgtc cagccgactg cgaccccaac 1260 acccaggcta gctgtgagtg ccctgaaggc tacatcctgg acgacggttt catctgcacg 1320 gacatcgacg agtgcgaaaa cggcggcttc tgctccgggg tgtgccacaa cctccccggt 1380 accttcgagt gcatctgcgg gcccgactcg gcccttgccc gccacattgg caccgactgt 1440 gactccggca aggtggacgg tggcgacagc ggctctggcg agcccccgcc cagcccgacg 1500 cccggctcca ccttgactcc tccggccgtg gggctcgtgc attcgggc 1548 <210> 7 <211> 21 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> 変異用の合成DNA <400> 7 aatgtggcgg gcaagggccg a 21 <210> 8 <211> 132 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリンの部分的なアミノ酸配列 <400> 8 Met Leu Gly Val Leu Val Leu Gly Ala Leu Ala Leu Ala Gly Leu Gly 1 5 10 15 Phe Pro Asp Pro Cys Phe Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro 20 25 30 Leu Asn Gln Thr Ser Tyr Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro 35 40 45 Ile Pro His Glu Pro His Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala 50 55 60 Cys Pro Ala Asp Cys Asp Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro 65 70 75 80 Glu Gly Tyr Ile Leu Asp Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu 85 90 95 Cys Glu Asn Gly Gly Phe Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly 100 105 110 Thr Phe Glu Cys Ile Cys Gly Pro Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile 115 120 125 Gly Thr Asp Cys 130
【0055】 <210> 9 <211> 396 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリン遺伝子の部分的な塩基配列 <400> 9 atgcttgggg tcctggtcct tggcgcgctg gccctggccg gcctggggtt ccccgacccg 60 tgcttcagag ccaactgcga gtaccagtgc cagcccctga accaaactag ctacctctgc 120 gtctgcgccg agggcttcgc gcccattccc cacgagccgc acaggtgcca gatgttttgc 180 aaccagactg cctgtccagc cgactgcgac cccaacaccc aggctagctg tgagtgccct 240 gaaggctaca tcctggacga cggtttcatc tgcacggaca tcgacgagtg cgaaaacggc 300 ggcttctgct ccggggtgtg ccacaacctc cccggtacct tcgagtgcat ctgcgggccc 360 gactcggccc ttgtccgcca cattggcacc gactgt 396 <210> 10 <211> 254 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリンの部分的なアミノ酸配列 <400> 10 Met Leu Gly Val Leu Val Leu Gly Ala Leu Ala Leu Ala Gly Leu Gly 1 5 10 15 Phe Pro Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala 20 25 30 Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln 35 40 45 Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp 50 55 60 Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr 65 70 75 80 Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg 85 90 95 Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln 100 105 110 Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn 115 120 125 Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe 130 135 140 Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr Ser Tyr 145 150 155 160 Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro His 165 170 175 Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp 180 185 190 Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile Leu Asp 195 200 205 Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe 210 215 220 Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys Ile Cys 225 230 235 240 Gly Pro Asp Ser Ala Leu Val Arg His Ile Gly Thr Asp Cys 245 250 <210> 11 <211> 762 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリン遺伝子の部分的な塩基配列 <400> 11 atgcttgggg tcctggtcct tggcgcgctg gccctggccg gcctggggtt cccctgcagc 60 gtggagaacg gcggctgcga gcacgcgtgc aatgcgatcc ctggggctcc ccgctgccag 120 tgcccagccg gcgccgccct gcaggcagac gggcgctcct gcaccgcatc cgcgacgcag 180 tcctgcaacg acctctgcga gcacttctgc gttcccaacc ccgaccagcc gggctcctac 240 tcgtgcatgt gcgagaccgg ctaccggctg gcggccgacc aacaccggtg cgaggacgtg 300 gatgactgca tactggagcc cagtccgtgt ccgcagcgct gtgtcaacac acagggtggc 360 ttcgagtgcc actgctaccc taactacgac ctggtggacg gcgagtgtgt ggagcccgtg 420 gacccgtgct tcagagccaa ctgcgagtac cagtgccagc ccctgaacca aactagctac 480 ctctgcgtct gcgccgaggg cttcgcgccc attccccacg agccgcacag gtgccagatg 540 ttttgcaacc agactgcctg tccagccgac tgcgacccca acacccaggc tagctgtgag 600 tgccctgaag gctacatcct ggacgacggt ttcatctgca cggacatcga cgagtgcgaa 660 aacggcggct tctgctccgg ggtgtgccac aacctccccg gtaccttcga gtgcatctgc 720 gggcccgact cggcccttgt ccgccacatt ggcaccgact gt 762
【0056】 <210> 12 <211> 254 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリンの部分的なアミノ酸配列 <400> 12 Met Leu Gly Val Leu Val Leu Gly Ala Leu Ala Leu Ala Gly Leu Gly 1 5 10 15 Phe Pro Cys Ser Val Glu Asn Gly Gly Cys Glu His Ala Cys Asn Ala 20 25 30 Ile Pro Gly Ala Pro Arg Cys Gln Cys Pro Ala Gly Ala Ala Leu Gln 35 40 45 Ala Asp Gly Arg Ser Cys Thr Ala Ser Ala Thr Gln Ser Cys Asn Asp 50 55 60 Leu Cys Glu His Phe Cys Val Pro Asn Pro Asp Gln Pro Gly Ser Tyr 65 70 75 80 Ser Cys Met Cys Glu Thr Gly Tyr Arg Leu Ala Ala Asp Gln His Arg 85 90 95 Cys Glu Asp Val Asp Asp Cys Ile Leu Glu Pro Ser Pro Cys Pro Gln 100 105 110 Arg Cys Val Asn Thr Gln Gly Gly Phe Glu Cys His Cys Tyr Pro Asn 115 120 125 Tyr Asp Leu Val Asp Gly Glu Cys Val Glu Pro Val Asp Pro Cys Phe 130 135 140 Arg Ala Asn Cys Glu Tyr Gln Cys Gln Pro Leu Asn Gln Thr Ser Tyr 145 150 155 160 Leu Cys Val Cys Ala Glu Gly Phe Ala Pro Ile Pro His Glu Pro His 165 170 175 Arg Cys Gln Met Phe Cys Asn Gln Thr Ala Cys Pro Ala Asp Cys Asp 180 185 190 Pro Asn Thr Gln Ala Ser Cys Glu Cys Pro Glu Gly Tyr Ile Leu Asp 195 200 205 Asp Gly Phe Ile Cys Thr Asp Ile Asp Glu Cys Glu Asn Gly Gly Phe 210 215 220 Cys Ser Gly Val Cys His Asn Leu Pro Gly Thr Phe Glu Cys Ile Cys 225 230 235 240 Gly Pro Asp Ser Ala Leu Ala Arg His Ile Gly Thr Asp Cys 245 250 <210> 13 <211> 762 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> ヒトトロンボモジュリン遺伝子の部分的な塩基配列 <400> 13 atgcttgggg tcctggtcct tggcgcgctg gccctggccg gcctggggtt cccctgcagc 60 gtggagaacg gcggctgcga gcacgcgtgc aatgcgatcc ctggggctcc ccgctgccag 120 tgcccagccg gcgccgccct gcaggcagac gggcgctcct gcaccgcatc cgcgacgcag 180 tcctgcaacg acctctgcga gcacttctgc gttcccaacc ccgaccagcc gggctcctac 240 tcgtgcatgt gcgagaccgg ctaccggctg gcggccgacc aacaccggtg cgaggacgtg 300 gatgactgca tactggagcc cagtccgtgt ccgcagcgct gtgtcaacac acagggtggc 360 ttcgagtgcc actgctaccc taactacgac ctggtggacg gcgagtgtgt ggagcccgtg 420 gacccgtgct tcagagccaa ctgcgagtac cagtgccagc ccctgaacca aactagctac 480 ctctgcgtct gcgccgaggg cttcgcgccc attccccacg agccgcacag gtgccagatg 540 ttttgcaacc agactgcctg tccagccgac tgcgacccca acacccaggc tagctgtgag 600 tgccctgaag gctacatcct ggacgacggt ttcatctgca cggacatcga cgagtgcgaa 660 aacggcggct tctgctccgg ggtgtgccac aacctccccg gtaccttcga gtgcatctgc 720 gggcccgact cggcccttgc ccgccacatt ggcaccgact gt 762
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07K 14/47 C12N 15/00 ZNAA Fターム(参考) 4B024 AA01 BA80 DA02 GA11 GA18 HA01 4C084 AA02 BA01 BA21 BA22 DC50 MA01 NA14 ZA362 ZA892 ZB052 ZB112 ZB132 ZC542 4H045 AA30 BA10 CA40 DA20 DA89 EA22 EA23 FA74 HA31

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロンビンによるプロテインCの活性化
    を促進する作用を有し、かつ配列番号1の19−140
    のアミノ酸配列を有しているペプチドを有効成分とする
    血管炎治療剤。
  2. 【請求項2】 該ペプチドが、配列番号1の19−14
    0のアミノ酸配列を有し、i)配列番号8の19−13
    2のアミノ酸配列を含むか、または、ii)上記配列番
    号8の19−132のアミノ酸配列の1つまたは複数の
    アミノ酸が置換、欠失、または付加されたアミノ酸配列
    を含み、かつ該ペプチドがトロンビンによるプロテイン
    Cの活性化を促進する作用を有する、の何れかのペプチ
    ドである請求項1に記載の治療剤。
  3. 【請求項3】 該ペプチドが、界面活性剤の非存在下で
    可溶性であるペプチドである請求項1に記載の治療剤。
  4. 【請求項4】 該ペプチドが、配列番号3または配列番
    号5に記載のアミノ酸配列をコードするDNAを宿主細
    胞にトランスフェクトして調製された形質転換細胞によ
    り取得される可溶性ペプチドである請求項1〜3のいず
    れかに記載の治療剤。
  5. 【請求項5】 該ペプチドが、配列番号3の19−51
    6のアミノ酸配列または配列番号5の19−516のア
    ミノ酸配列からなるペプチドである請求項1〜4のいず
    れかに記載の治療剤。
  6. 【請求項6】 血管炎が、アレルギー性肉芽腫性血管
    炎、顕微鏡的多発動脈炎、ベーチェット病、抗リン脂質
    抗体症候群、または全身性エリテマトーデスのいずれか
    である請求項1〜5のいずれかに記載の治療剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003528153A (ja) * 2000-03-28 2003-09-24 イーライ・リリー・アンド・カンパニー 活性化プロテインcを用いた疾患の処置方法
US7341992B2 (en) * 2001-05-25 2008-03-11 Vlaams Interuniversitair Instituut Voor Biotechnologie Vzw Lectin-like domain of thrombomodulin and its therapeutic use

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