JP2000052987A - 車両情報制御装置 - Google Patents

車両情報制御装置

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JP2000052987A JP10224906A JP22490698A JP2000052987A JP 2000052987 A JP2000052987 A JP 2000052987A JP 10224906 A JP10224906 A JP 10224906A JP 22490698 A JP22490698 A JP 22490698A JP 2000052987 A JP2000052987 A JP 2000052987A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車側と地上管理局との間で多量のデータの
送受信を簡易に行えるようにすること。 【解決手段】 地上側ビーコン装置8は、通常は発呼状
態となって常時列車側のビーコン装置に対して呼び掛け
を行っており、また、列車側ビーコン装置7も、通常は
待機状態となって地上側ビーコン装置8からの呼び掛け
に応答できるようになっている。列車が地上側ビーコン
装置8付近を通過する際に、中央制御装置1が各車両か
ら収集した管理データは列車側ビーコン装置7から地上
側ビーコン装置8に送信される。地上側ビーコン装置8
は受信完了後に受信データを地上管理局内の地上側デー
タ管理装置9に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列車側と地上管理
局との間でデータの送受信を行う場合に用いる車両情報
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道列車の健全な運行を維持するために
は、列車を構成する各車両の状態を地上管理局が管理デ
ータに基づいて正確に把握しておく必要がある。この管
理データとしては、例えば、運転室にあるマスコンや各
種設定指令スイッチの動作記録、列車の走行距離、機器
故障記録、ATS動作記録、モニタ動作記録、戸閉記
録、パンタグラフ上昇記録、列車性能記録、機器試験記
録など種々のデータがある。そして、従来から種々の方
式により、各車両の管理データが列車側から地上管理局
側へ伝達されるようになっている。
【0003】すなわち、まず第1の方式として、列車側
にICカードデータ書込器を設置しておき、各車両から
収集した管理データをこのICカードデータ書込器を用
いてICカードに書き込み、その後このICカードを地
上管理局に持ち込んでICカードデータ読出器により読
み出す方式がある。
【0004】また、第2の方式として、光通信回線を用
い、特定車両を所定位置に停止させた状態で列車側と地
上管理局との間でデータ伝送を行えるようにした方式が
ある。
【0005】さらに、第3の方式として、情報伝送媒体
として漏洩無線(LCX)を用い、運用路線全線にわた
って列車側と地上管理局との間でデータ伝送を行えるよ
うした方式がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の方式の
場合、収集した管理データを地上管理局がリアルタイム
で読み出せないことに加え、ICカードそのものの管理
が煩わしいという欠点がある。
【0007】また、第2の方式の場合、多量のデータを
速やかに伝送できるいうメリットがあるが、光は指向性
が強いという性格を有するものであることから、車両側
の投光器と地上側の受光器との間で光軸を一致させる必
要があり、厳密な停止精度が要求されるという欠点があ
る。
【0008】そして、第3の方式の場合、運用路線全線
にわたってデータ伝送を行うことができるというメリッ
トがあるものの、設備費が厖大なものになると共に、関
係省庁の認可が必要になるなど手続上の煩雑が付随する
ものとなっていた。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、列車側と地上管理局との間で多量のデータの送受
信を簡易に行うことが可能な車両情報制御装置を提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、列車を構成する
各車両の管理データを列車側から地上側データ管理装置
に送信する車両情報制御装置において、車両の所定個所
に取り付けられた列車側ビーコン装置と、列車の所定通
過位置に設置された地上側ビーコン装置と、を備え、前
記列車側ビーコン装置と前記地上側ビーコン装置との間
でデータの送受信を行う、ことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記列車側ビーコン装置及び前記地上側ビ
ーコン装置は、それぞれ送受信すべきデータを一時的に
格納するバッファメモリを有しており、受信側ビーコン
装置は、送信側ビーコン装置からの送信完了信号を受信
した後に受信データを自己のバッファメモリに書き込
み、送信側ビーコン装置は、受信側ビーコン装置からの
受信完了信号を受信した後に送信データを自己のバッフ
ァメモリから消去する、ことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記列車に対して識別番号が予め設
定されており、前記地上側ビーコン装置はこの識別番号
に基づいて自己の管理対象となっている列車であるか否
かの判別を行い、管理対象となっている列車の列車側ビ
ーコン装置との間でのみデータの送受信を行う、ことを
特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、前記列車側ビーコン装
置と前記地上側ビーコン装置との間で送受信されるデー
タには、データブロック毎に誤り検出符号が付されると
共に、そのデータ全体についてのチェックサム値が付さ
れており、受信側ビーコン装置は、これら誤り検出符号
及びチェックサム値に基づいて受信したデータの正否を
判別する、ことを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、前記地上側ビーコン装
置は、発効日時データが付加された列車運行に関するデ
ータを前記列車側ビーコン装置に対して送信し、列車側
ビーコン装置はこの受信したデータを、列車内のデータ
伝送用中央制御装置が有するメモリバンクへの書込デー
タとして、このデータ伝送用中央制御装置に送出する、
ことを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記地上側ビーコン装置と同様に、前記列
車側ビーコン装置との間でデータの送受信を行うことが
可能な携帯端末装置を備えた、ことを特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記列車側ビーコン装置は、データの送信
を行った相手側が前記地上側ビーコン装置又は前記携帯
端末装置のいずれであるかを判別し、携帯端末装置であ
ると判別した場合には、この携帯端末装置からの受信確
認信号を受信した後も送信データを自己のバッファメモ
リから消去せずそのまま保持する、ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づき説明する。図1は本実施形態に係る車両情報制御装
置の概略構成図である。列車は、先頭車両及び末尾車両
(トレイリング・コントロールカーTC)と、その中間
に連結された車両(モータカーM)とから構成されてい
る。
【0018】先頭車両及び末尾車両の各運転室にはデー
タ伝送用の中央制御装置1,2が設置されると共に、中
間車両の所定場所には端末装置3,4が設置されてい
る。中央制御装置1,2及び端末装置3,4間は伝送線
により接続されており、各車両の管理データは端末装置
3,4及び中央制御装置1,2を介して収集され、その
データ内容は表示器5,6により表示されるようになっ
ている。そして、中央制御装置1には、例えば先頭車両
の運転室又は床下等に取り付けられた列車側ビーコン装
置7がシリアル伝送線又はバスにより接続されている。
【0019】一方、地上側には地上側ビーコン装置8が
設置されている。この地上側ビーコン装置8の設置位置
としては、列車が停止する位置、あるいは列車が一定以
下の低速度で徐行しながら通過するような位置が好まし
い。そして、地上側ビーコン装置8は伝送ケーブルによ
り地上管理局に設置された地上側データ管理装置9に接
続されている。
【0020】ところで、「ビーコン」とは、電波法上は
特定小電力無線局に分類される局地無線式データ伝送装
置のことである。このビーコンは、その通達距離が数百
メートル程度に限定されており、電波法に定める技術基
準に適合している証明があれば監督省庁の特定の許可を
受けることなく使用できるものであるため、最近は種々
の分野(例えば、POSシステム)において採用されつ
つある。本発明は、このように簡易な無線装置であるビ
ーコンをデータの送受信手段として鉄道列車のデータ伝
送システムに取り入れることによりコストの低減を図
り、さらに、簡易な無線装置を使用しているにも拘わら
ず高い信頼性を有するデータ伝送を行うことができるよ
うにしたものである。
【0021】なお、本実施形態では、地上側の同一場所
に地上側ビーコン装置8が1台のみ設置されている場合
につき説明するが、本発明の技術は必ずしも1台のみに
限定されるわけではなく複数台が設置されていてもよい
(上り及び下りの列車や他系統の列車が同時に地上側ビ
ーコン装置8を通過する場合等を想定すると地上側ビー
コン装置8は2台以上設置されていることが好まし
い。)。地上側ビーコン装置8及び列車側ビーコン装置
7は、「キャリアデテクト機能」により、送信開始前に
これから使おうとするチャンネル(周波数)が既に他の
ビーコン装置により使用されていないかどうかを検知で
きるようになっており、使用されている場合には送信の
タイミングを遅らせたり、他チャンネルを使うことより
混信を回避できるようになっている。
【0022】次に、本実施形態の動作につき説明する。
図2は、列車側ビーコン装置7が地上側ビーコン装置8
からの送信要求に応えて管理データを送信する場合の動
作に関するフローチャートである。
【0023】地上側ビーコン装置8は、まず、上記のキ
ャリアデテクト機能により、これから使おうとするチャ
ンネルが既に占有されていないことを確認した後に、列
車側ビーコン装置に対する呼び掛けすなわち接続要求を
行う(ステップ1)。そして、地上側ビーコン装置8の
設置位置付近を通過する列車の列車側ビーコン装置7
は、この接続要求を受信する(ステップ2)。なお、地
上側ビーコン装置8は、通常は発呼状態となって常時列
車側のビーコン装置に対して呼び掛けを行っており、ま
た、列車側ビーコン装置7も、通常は待機状態となって
地上側ビーコン装置8からの呼び掛けに応答できるよう
になっている。
【0024】列車側ビーコン装置7は、地上側ビーコン
装置8からの接続要求を受信すると、地上側ビーコン装
置8に対して送信すべきデータを自己が持っているか否
かを判別し(ステップ3)、持っている場合にはこの要
求に応えて(持っていない場合にはこの要求には応えな
い)、要求応答信号及びID番号を送信する(ステップ
4)。
【0025】ここで、列車側ビーコン装置7がID番号
を送信するようにしているのは、現在の鉄道運行システ
ムでは、各列車に対してその運行を管理する地上管理局
が割り当てられており、各地上管理局は自己の管理対象
となっている列車のみを管理し、管理対象外となってい
る列車に対してはその運行管理について関与しないよう
になっているからである。そして、各地上管理局は自己
の管理対象となっている列車であるか否かを、予め各列
車に対して設定されているID番号によって識別するよ
うにしている。
【0026】すなわち、地上側ビーコン装置8は、列車
側ビーコン装置7からの要求応答信号及びID番号を受
信すると(ステップ5)、このID番号を解析し(ステ
ップ6)、このID番号の列車が自己の管理対象外のも
のであるか管理対象となっているものであるかを判別す
る。そして、管理対象外の列車であれば、接続要求を受
信しても一定時間はこの接続要求に応答しないように、
その列車側ビーコン装置7に対してデータの伝送を禁止
する(ステップ7)。一方、管理対象となっている列車
であれば、さらにその列車側ビーコン装置7に対しデー
タ送出要求信号を送信する(ステップ8)。
【0027】列車側ビーコン装置7は、地上側ビーコン
装置8からのデータ送出要求信号を受信すると(ステッ
プ9)、自己のバッファメモリに書き込まれている送信
データを読み出して送信動作を行う(ステップ10,1
1)。そして、地上側ビーコン装置8もこれに対応して
受信動作及び自己のバッファメモリへの書き込みを行う
(ステップ12,13)。
【0028】すなわち、列車側ビーコン装置7は、ま
ず、地上側ビーコン装置8に対してデータ応答信号を送
信して、これからデータ送信を行うことを知らせ、一
方、地上側ビーコン装置8は列車側ビーコン装置7に対
してこのデータ応答信号を受信した旨を知らせてデータ
送信を行うことを許可する。すると、列車側ビーコン装
置7は、データブロック毎のデータ送信を開始し、地上
側ビーコン装置8はこれに対応してデータブロック毎の
受信及びバッファメモリへの書き込みを行う。地上側ビ
ーコン装置8はデータブロックを受信する毎に、列車側
ビーコン装置7に対して確認信号を送信してデータ受信
を行った旨を知らせ、列車側ビーコン装置7はこの確認
信号を受信すると次のデータブロックの送信を行うよう
にする。
【0029】本実施形態では、列車側ビーコン装置7が
送信するデータブロックに誤り検出符号(CRC)が付
されており、地上側ビーコン装置8はこの誤り検出符号
をチェックすることにより、伝送エラーが生じることな
く正しい内容のデータを受信したか否かを判別するよう
にしている。そして、もし伝送エラーが発生していると
分かった場合には、その伝送エラーが発生したブロック
からデータを再送信することを列車側ビーコン装置7に
対して要求する。これにより、最初のデータブロックか
ら再送信を行わなくて済むので、効率の良い再送処理を
行うことができる。
【0030】上記のようにして、列車側ビーコン装置7
と地上側ビーコン装置8との間でデータ送信及びデータ
受信が繰り返し行われ、列車側ビーコン装置7が全ての
データの送信を完了すると、列車側ビーコン装置7は地
上側ビーコン装置8に対して送信完了信号を送信する。
そして、地上側ビーコン装置8はこの送信完了信号を受
信すると、全てのデータを受信したか否かをチェックし
た後、受信完了信号を列車側ビーコン装置7に対して送
信する。
【0031】列車側ビーコン装置7は、地上側ビーコン
装置8からこの受信完了信号を受信すると、送信済みで
不要となった送信データを自己のバッファメモリから消
去し(ステップ14)、待機状態に戻る(ステップ1
5)。一方、地上側ビーコン装置8は、列車側ビーコン
装置7に対して受信完了信号を送信した後、自己のバッ
ファメモリに書き込まれた受信データを取り出し、これ
を地上側データ管理装置9に送出する(ステップ1
6)。
【0032】ここで、ステップ12において、地上側ビ
ーコン装置8が列車側ビーコン装置7から送信完了信号
を受信した際に、どのようにして全てのデータを受信し
たか否かをチェックするのかにつき図3のフローチャー
トに基づき説明する。
【0033】本実施形態では、列車側ビーコン装置7が
送信する特定のデータブロックに合計データ量について
のチェックサム値が付されている。地上側ビーコン装置
8は、列車側ビーコン装置7から送信完了信号を受信す
ると(ステップ121)、受信した全てのデータについ
てのチェックサム値を算出し(ステップ122)、この
算出したチェックサム値と、上記の特定のデータブロッ
クに付されたチェックサム値との照合を行う(ステップ
123)。そして、両者が一致していれば、それまでに
自己のバッファメモリに書き込まれた受信データをその
まま採用することとし、受信完了信号を列車側ビーコン
装置7に対して送信する(ステップ124)。この後、
地上側ビーコン装置8はバッファメモリから受信データ
を取り出して、これを地上側データ管理装置9に送出す
る(ステップ16)。また、ステップ123で両者が一
致しなければ、受信が正しく行われていないものと判断
し、それまでにバッファメモリに書き込まれた受信デー
タを破棄し、列車側ビーコン装置7に対して再送信を要
求する(ステップ125)。
【0034】このように、本実施形態では、列車側ビー
コン装置7から地上側ビーコン装置8に対して管理デー
タを送信する場合に、各データブロックに誤り検出符号
を付してデータブロック毎に伝送エラーについてのチェ
ックを行うと共に、チェックサム値の照合により全デー
タ量の正否についてもチェックを行うようにしているの
で、簡易な無線装置であるビーコンを使用したものであ
りながら、高い信頼性をもってデータ伝送を行うことが
できる。
【0035】図2のフローチャートでは、列車側ビーコ
ン装置7から地上側ビーコン装置8に対して管理データ
を送信する場合のみ(単方向伝送)の動作につき説明し
たが、本実施形態では地上側ビーコン装置8から列車側
ビーコン装置7に対しても管理データ(例えば、運行デ
ータ)を送信することができ、双方向伝送が可能であ
る。図4は、このように地上側ビーコン装置8から列車
側ビーコン装置7に対してデータを送信する場合の動作
についてのフローチャートである。この図4のフローチ
ャートは、図2におけるステップ13とステップ16と
の間にステップ17,18,19,22が挿入されると
共に、ステップ14とステップ15との間にステップ2
0,21,23が挿入されたものである。
【0036】図4において、地上側ビーコン装置8は列
車側ビーコン装置7からの全受信データを伝送エラーを
生じることなく受信し、これをバッファメモリに書き込
んだ後(ステップ13)、列車側へ送信すべきデータが
あるか否かについての判別を行う(ステップ17)。送
信すべきデータが無い場合には、そのまま受信データを
地上側データ管理装置9に送出するが(ステップ1
6)、送信すべきデータが有る場合には、自己のバッフ
ァメモリに書き込まれている送信データを読み出して送
信動作を行う(ステップ18,19)。そして、列車側
ビーコン装置7もこれに対応して受信動作及び自己のバ
ッファメモリへの書き込みを行う(ステップ20,2
1)。なお、ステップ19,20の内容は、既述したス
テップ11,12の場合と同様であるため、その詳細な
説明を省略する。
【0037】地上側ビーコン装置8は、列車側ビーコン
装置7に対して送信完了信号を送信した後、列車側ビー
コン装置7から受信完了信号を受信すると、送信済みで
不要となった送信データを自己のバッファメモリから消
去する(ステップ22)。そして、ステップ17に戻
り、列車側へ送信すべきデータが無くなったことを確認
した後、受信データを地上側データ管理装置9に送出す
る(ステップ16)。一方、列車側ビーコン装置7は、
地上側ビーコン装置8に対して受信完了信号を送信した
後、自己のバッファメモリに書き込まれた受信データを
取り出し、これを中央制御装置1に送出し(ステップ2
3)、待機状態に戻る(ステップ15)。
【0038】ところで、各列車の運転室には、列車種別
に対応して停車すべき駅を列車の進行状況に従って順次
表示することにより、運転士が誤って停車すべき駅を通
過してしまうことを防止する機能、あるいは、各駅毎の
到着時刻を表示する機能などの運転支援機能が備えられ
ている。これらの列車運行に関するデータは、中央制御
装置1,2のメモリに格納されており、必要に応じて呼
び出され、使用されるようになっているが、毎年実施さ
れるダイヤ改正に伴って、そのデータ内容も短時間のう
ちに変更する必要が生じる。しかし、上述した実施形態
によれば、地上側ビーコン装置8からも列車側ビーコン
装置7に対してデータの送信を行うことができるので、
ダイヤ改正の際などに運転支援機能のために必要な列車
運行データの変更に容易に対処することができる。例え
ば、ダイヤ改正により、停車駅や停車時刻を変更する場
合に、ビーコン装置による上記のデータ送信機能を用い
てその変更データを前もってメモリに格納しておき、ダ
イヤ改正の当日に自動的に切り換わるようにしておけ
ば、一晩のうちに全列車のデータを入れ換える必要がな
くなり非常に便利になる。
【0039】図5は、この場合の中央制御装置1内のメ
モリ構成を示す説明図であり、中央制御装置1は、第1
のメモリバンク10、第2のメモリバンク11、及びバ
ンク切換手段12を有している。第1及び第2のメモリ
バンク10,11は、現在は使用されていないが将来使
用されることになる列車運行データを格納するためのメ
モリであり、例えば、バッテリでバックアップされたR
AMあるいはフラッシュメモリ等により構成されてい
る。なお、現在使用されている列車運行データは、図示
を省略してある別のメモリに格納されている。
【0040】ダイヤ改正により列車運行データの変更が
必要になった場合は、上記の地上側ビーコン装置8から
列車側ビーコン装置7へのデータ送信機能を用いて、変
更データが第1のメモリバンク10に格納される。この
変更データには使用開始時点に関するデータが付加され
ており、この開始時点がきたらバンク切換手段12は現
在使用されているメモリから、この第1のメモリバンク
10に切換動作を行う。また、この第1のメモリバンク
10に格納された列車運行データに更に変更が加えられ
た場合は、この2回目の変更データが第2のメモリバン
ク11に格納され、バンク切換手段12は、やはり所定
の開始時点がきたら現在使用されているメモリから、こ
の第2のメモリバンク11に切換動作を行う。
【0041】上述した列車の管理データは、本来的には
列車側ビーコン装置7から地上側ビーコン装置8へ送信
され、地上管理局内の地上側データ管理装置9により用
いられるものであるが、この管理データを列車内におい
ても確認する必要が生じる場合がある。従来は、このよ
うな場合、車両の所定個所に設けられているシリアルポ
ートに携帯端末装置(パーソナルコンピュータ)を接続
して管理データを読み出していたが、読み出し場所が限
られるために不便なものとなっていた。そこで、本発明
では、携帯端末装置の内部にビーコン装置を組み込み、
列車付近のどの場所においても自在に管理データを読み
出せるようにしている。
【0042】図6は、このような携帯端末装置13の構
成を示す説明図であり、携帯端末装置13は内部に携帯
側ビーコン装置14を有している。この携帯側ビーコン
装置14は、列車側ビーコン装置7及び地上側ビーコン
装置8と同様の機能を有するものであり、この携帯側ビ
ーコン装置14を介して携帯端末装置13は、列車側ビ
ーコン装置7から送られてくる管理データを読み出すこ
とができる。
【0043】図7は、列車側ビーコン装置7の他に携帯
端末装置13が備えられている場合における列車側ビー
コン装置7と地上側ビーコン装置8又は携帯側ビーコン
装置14との間の送受信動作についてのフローチャート
である。この図7のフローチャートは、図2のフローチ
ャートにおけるステップ3とステップ4との間にステッ
プ31,32,33を挿入したものである。そして、地
上側ビーコン装置8及び携帯側ビーコン装置14にはそ
れぞれ地上側又は携帯側のいずれのビーコン装置である
かを識別するためのID番号が付されているものとす
る。
【0044】地上側ビーコン装置8又は携帯側ビーコン
装置14のいずれかが列車側ビーコン装置7に対し自己
のIDを付して接続要求を行うと(ステップ1)、列車
側ビーコン装置7はこの接続要求を受信し(ステップ
2)、送信すべきデータを持っているか否かを判別する
(ステップ3)。送信データを持っている場合は、接続
要求先のID番号を解析し、接続要求先が地上側ビーコ
ン装置8又は携帯側ビーコン装置14のいずれであるか
を判別する(ステップ31)。
【0045】そして、接続要求先が地上側ビーコン装置
8である場合、データ送信完了後はバッファから不要と
なった送信済みのデータを消去すること(図2のステッ
プ14)についての許可が前もって与えられる(ステッ
プ32)。一方、接続要求先が携帯側ビーコン装置14
である場合、本来的には地上管理局側へ送信すべきもの
である管理データを携帯側ビーコン装置14へのデータ
送信が完了したからといって消去したのでは、地上管理
局の管理に支障をきたしてしまうので、この場合には携
帯側ビーコン装置14への送信完了後もバッファから送
信済みのデータを消去することを禁止する旨の指令が前
もって与えられる(ステップ33)。
【0046】次いで、列車側ビーコン装置7は、地上側
ビーコン装置8又は携帯側ビーコン装置14に対して、
要求応答信号及び自己のID番号を送信する。これ以降
の動作は図2の場合と同様であるため、重複した説明を
省略する。
【0047】なお、上記の携帯端末装置13を列車内に
複数台備えるようにし、各携帯端末装置13同士を結ん
でネットワーク化することも可能である。また、列車内
ばかりでなく、ターミナル駅や検修区にも複数台の携帯
端末装置13を装備し、同様にネットワーク化してもよ
い。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ビーコ
ン装置をデータの送受信手段として鉄道列車のデータ伝
送システムに取り入れるようにしたので、列車側と地上
管理局との間で多量のデータの送受信を簡易に行うこと
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両情報制御装置の概
略構成図。
【図2】図1における列車側ビーコン装置7から地上側
ビーコン装置8に対してデータを送信する場合の動作に
ついてのフローチャート。
【図3】図2における一部の動作についてのフローチャ
ート。
【図4】図1における地上側ビーコン装置8から列車側
ビーコン装置7に対してデータを送信する場合の動作に
ついてのフローチャート。
【図5】図1における中央制御装置1内のメモリ構成を
示す説明図。
【図6】図1における列車側ビーコン装置7との間で送
受信が可能な携帯端末装置13の構成を示す説明図。
【図7】図6における列車側ビーコン装置7及び携帯端
末装置13の動作についてのフローチャート。
【符号の説明】
1,2 中央制御装置 3,4 端末装置 5,6 表示器 7 列車側ビーコン装置 8 地上側ビーコン装置 9 地上側データ管理装置 10 第1のメモリバンク 11 第2のメモリバンク 12 バンク切換手段 13 携帯端末装置 14 携帯側ビーコン装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】列車を構成する各車両の管理データを列車
    側から地上側データ管理装置に送信する車両情報制御装
    置において、 車両の所定個所に取り付けられた列車側ビーコン装置
    と、 列車の所定通過位置に設置された地上側ビーコン装置
    と、 を備え、前記列車側ビーコン装置と前記地上側ビーコン
    装置との間でデータの送受信を行う、 ことを特徴とする車両情報制御装置。
  2. 【請求項2】前記列車側ビーコン装置及び前記地上側ビ
    ーコン装置は、それぞれ送受信すべきデータを一時的に
    格納するバッファメモリを有しており、 受信側ビーコン装置は、送信側ビーコン装置からの送信
    完了信号を受信した後に受信データを自己のバッファメ
    モリに書き込み、 送信側ビーコン装置は、受信側ビーコン装置からの受信
    完了信号を受信した後に送信データを自己のバッファメ
    モリから消去する、 ことを特徴とする請求項1記載の車両情報制御装置。
  3. 【請求項3】前記列車に対して識別番号が予め設定され
    ており、前記地上側ビーコン装置はこの識別番号に基づ
    いて自己の管理対象となっている列車であるか否かの判
    別を行い、管理対象となっている列車の列車側ビーコン
    装置との間でのみデータの送受信を行う、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の車両情報制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記列車側ビーコン装置と前記地上側ビー
    コン装置との間で送受信されるデータには、データブロ
    ック毎に誤り検出符号が付されると共に、そのデータ全
    体についてのチェックサム値が付されており、受信側ビ
    ーコン装置は、これら誤り検出符号及びチェックサム値
    に基づいて受信したデータの正否を判別する、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車
    両情報制御装置。
  5. 【請求項5】前記地上側ビーコン装置は、発効日時デー
    タが付加された列車運行に関するデータを前記列車側ビ
    ーコン装置に対して送信し、列車側ビーコン装置はこの
    受信したデータを、列車内のデータ伝送用中央制御装置
    が有するメモリバンクへの書込データとして、このデー
    タ伝送用中央制御装置に送出する、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車
    両情報制御装置。
  6. 【請求項6】前記地上側ビーコン装置と同様に、前記列
    車側ビーコン装置との間でデータの送受信を行うことが
    可能な携帯端末装置を備えた、 ことを特徴とする請求項2記載の車両情報制御装置。
  7. 【請求項7】前記列車側ビーコン装置は、データの送信
    を行った相手側が前記地上側ビーコン装置又は前記携帯
    端末装置のいずれであるかを判別し、携帯端末装置であ
    ると判別した場合には、この携帯端末装置からの受信確
    認信号を受信した後も送信データを自己のバッファメモ
    リから消去せずそのまま保持する、 ことを特徴とする請求項6記載の車両情報制御装置。
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