JP2000051421A - ゴルフボール用マーカー - Google Patents

ゴルフボール用マーカー

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JP2000051421A
JP2000051421A JP10263410A JP26341098A JP2000051421A JP 2000051421 A JP2000051421 A JP 2000051421A JP 10263410 A JP10263410 A JP 10263410A JP 26341098 A JP26341098 A JP 26341098A JP 2000051421 A JP2000051421 A JP 2000051421A
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B57/00Golfing accessories
    • A63B57/20Holders, e.g. of tees or of balls
    • A63B57/207Golf ball position marker holders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B57/00Golfing accessories
    • A63B57/30Markers
    • A63B57/353Golf ball position markers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリーン上にマークしたときに、その位置が
明瞭となるゴルフボール用マーカーを提供すること。 【解決手段】 ゴルフボール用マーカー1は、グリーン
面に埋め込み可能なピン状の埋め込み部7と、この埋め
込み部7の上部にある円盤状の基盤部6とを備える。ま
た、基盤部6の一端には、ヒンジ部9により回動可能に
された起立部5が備えられる。起立部5と基盤部6と
は、係合突部10と係合孔8とにより閉止状態で係合可
能とされる。グリーン面上において、カップとゴルフボ
ール用マーカー1との位置が遠いときには、係合突部1
0と係合孔8との係合を解除して、起立部5を起きあが
らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボール用マ
ーカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフボールがグリーン面に載っ
たときに、この位置をマークしておくためのゴルフボー
ル用マーカーとしては、円盤状の基部からピンを垂下さ
せたものや、コインが使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのもの
は、実際にグリーン面において使用されるときには、グ
リーンに対し面一状態となってしまう。このため、カッ
プとゴルフボール用マーカーとの距離が、例えば15ヤ
ードを越えるような長距離の場合には、マーカーがグリ
ーンに一体化してしまい、その位置を判別できなくなっ
てしまう。このため、他者がパッティング動作をしてい
る間に、自分のパッティングラインを確認するため、カ
ップ側に移動してもゴルフボール用マーカーが目視でき
なくなる。結局、自分の順番が巡ってきてから、ゴルフ
ボール用マーカーとゴルフボールとを置き換えた後、再
度カップ側からパッティングラインを読み直すこととな
り、時間の無駄となる。
【0004】このような事態は、迅速なゴルフプレーが
要求される場合には、なるべく慎まれるべきである。か
といって、十分にパッティングラインを読まずに長距離
パットを行うことは、プレーする者にとって必ずしも容
易ではなく、特に精神的な要因の大きいゴルフでは、次
のホールのショットにも影響を与えることにもなりかね
ない。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、グリーン上にマークしたときに、その
位置が明瞭となるゴルフボール用マーカーを提供すると
ころにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係るゴルフボール用マーカーは、
グリーン面とほぼ面一となる基盤部と、この基盤部の上
面側に起立状態とできる起立部とを備えたことを特徴と
する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
であって、前記基盤部には、下面側から垂下され前記グ
リーン面に埋め込み可能な埋め込み部が備えられている
ことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2に記載のものであって、前記起立部は、前記基盤部に
対してヒンジ部を介して連結されるとともに、前記基盤
部に覆いつく閉止位置と前記基盤部から起立した起立位
置との間を回動可能とされることを特徴とする。また、
前記起立部が前記閉止位置にあるときに、前記ヒンジ部
の外縁が前記基盤部の外縁とほぼ同等かそれよりも内側
に位置するようにしてもよい。そのような構成にすれ
ば、ヒンジ部がゴルフボール用マーカーの外縁から突出
することがないようにされているため、例えば、ポケッ
ト等の内部にゴルフボール用マーカーを収容しておいて
も、他のものに引っ掛ってしまうことがなく、円滑に出
し入れ操作を行える。
【0009】請求項4の発明は、請求項1〜3に記載の
ものであって、前記基盤部と前記起立部との接合面に
は、前記起立部を前記基盤部に対して倒伏させた状態で
接合を保持するための係合可能な係合部が設けられてい
ることを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載のものであって、前記基盤部と前記起立部との
うちのいずれか一方には、前記起立部を前記基盤部に対
して倒伏させた状態において他方を収納可能な凹部が設
けられていることを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載のものであって、前記基盤部と前記起立部との
うちのいずれか一方には、他方が収納された状態を保持
するための係合部が設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かに記載のものであって、前記起立部には、この起立部
が前記基盤部に倒伏した状態において基盤部に対向する
部分に、起立操作のための指掛け部が設けられているこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、ゴ
ルフボール用マーカーをグリーン面上に置くことにより
ゴルフボールの位置をマークできる。このとき、所望に
より基盤部の上面側に起立部を立てておくことができ
る。このため、例えば、ゴルフボール用マーカーがカッ
プから遠いため、カップ側からパッティングラインを読
む場合に、ゴルフボール用マーカーとグリーン面とが一
体化するようなときにも、起立部を立てることによりゴ
ルフボール用マーカーをグリーン面から明瞭に識別する
ことできる。
【0014】請求項2の発明によれば、埋め込み部をグ
リーン面に埋め込むことにより基盤部がグリーン面に固
定され、何らかの外力が加わったときに本体が移動して
マーク位置からずれてしまう事態を防止できる。また、
起立部が基盤部に比して重いような場合には、基盤部を
固定するものがないと起立部を立てたときにバランスが
悪くなり倒れてしまうことが起こりうるが、本発明によ
ればそのような心配がない。
【0015】請求項3の発明によれば、起立部と基盤部
とはヒンジ部を介して連結される。このため、起立部の
みが紛失してしまうことが防止できる。
【0016】請求項4の発明によれば、起立部を使用し
ないときには、起立部を基盤部に対して倒伏させた状態
で、起立部と基盤部とを係合部を用いて係合しておく。
このため、必要なときのみ起立部を立てればよく、使用
性が良好とされる。また、基盤部と起立部とが別体で構
成されている場合には、起立部と基盤部とを係合してお
くことにより、起立部のみの紛失を防止することができ
る。
【0017】請求項5の発明によれば、起立部を使用し
ないときには、一方に設けられた凹部内に他方を収納し
ておくことができる。このため、コンパクトになり、使
用性が良好である。
【0018】請求項6の発明によれば、起立部を使用し
ないときには、一方が他方に収納された状態で係合保持
される。このため、持ち運びの際などにも起立部と基盤
部が外れることがなく、かさばらない。
【0019】請求項7の発明によれば、起立部が基盤部
に倒伏した状態にあるときに起立操作をするには、指掛
け部に指を掛けて起立させる。このため倒伏状態から起
立状態への操作を行いやすい。
【0020】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]次に、本発明の
第1実施形態について図1〜図3を参照しつつ説明す
る。図1は、本実施形態のゴルフボール用マーカー1を
グリーン面2において使用しているときの様子を示すも
のである。図示左方においてグリーン面2にはカップ3
が設けられ、このカップ3にはフラッグ4が立てられて
いる。また、グリーン面2上には図示二個のゴルフボー
ル用マーカー1が埋め込まれており、このうちカップ3
から見て、より遠方に位置する右側のゴルフボール用マ
ーカー1においては、起立部5が基盤部6から立ち上げ
られている(後に詳述する。)。
【0021】図2には、ゴルフボール用マーカー1を閉
止させたときの状態を示した。このゴルフボール用マー
カー1は合成樹脂により一体に成形されており、グリー
ン面2においてゴルフボール(図示せず)の位置を覚え
ておくために使用される。ゴルフボール用マーカー1は
円盤状の基盤部6と、この基盤部6の裏面中央から垂下
される埋め込み部7とを備えており、さらに基盤部6の
一端には起立部5が連結される。基盤部6は適度な厚み
をもって形成されており、使用時にはグリーン面2に対
しほぼ面一となる。基盤部6の上面側には、外縁からや
や内側に入ったところに係合孔8(本発明の係合部に相
当する。)が凹設される。また、埋め込み部7は先端が
丸められたピン状に形成されており、グリーン面2にお
いてゴルフボール用マーカー1が使用されるときには、
埋め込み部7のほぼ全長がグリーン面2内に埋め込まれ
る。
【0022】基盤部6において係合孔8から中心を挟ん
で反対の端部には、ヒンジ部9を介して起立部5が形成
される。起立部5は基盤部6と同形の円盤状に形成され
る。この起立部5は、ヒンジ部9を介して基盤部6に対
し回動可能とされており、基盤部6に覆いつく閉止位置
と基盤部6から起きあがる起立位置との間を変位でき
る。また、起立部5が基盤部6と対向する面には、係合
孔8に対応するところに係合突部10(本発明の係合部
に相当する。)が突設される。係合突部10の外径は、
基盤部6の係合孔8の径とほぼ同等かそれよりもやや大
きく形成されており、係合孔8に対して適度な節度感を
もって嵌まり込むことができる。また、起立部5におい
て係合突部10から先端の位置では、斜面状に面取りが
なされ、指掛け部11が設けられる。起立部5が基盤部
6に対して閉止位置にあるときには、指掛け部11は基
盤部6からやや浮き上がったところに位置する。
【0023】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用及び効果について説明する。ゴルフボール(図示
せず)がグリーン面2に載ると、このゴルフボールの位
置を覚えさせておくためにゴルフボール用マーカー1を
ゴルフボールと置き換える。起立部5を基盤部6に覆い
付けて閉止位置にしておき、この起立部5の上面側を押
圧しながら、埋め込み部7をグリーン面2内に埋め込
む。基盤部6の下面側がグリーン面2に当接したところ
で押圧操作を止め、ゴルフボールを拾い上げる。こうし
てゴルフボール用マーカー1のマーク操作が終了する
と、プレーヤ(図示せず)はゴルフボールの外面に付着
した泥土等を拭き取る。通常は、ゴルフボールがカップ
3から遠距離にある者から順にプレーを行うので、上記
したマーク操作をした者は自分の順番が来るまで待つこ
とになる。
【0024】さて、上記したマーク操作時において、カ
ップ3とゴルフボール用マーカー1との距離が遠いと感
じる場合には、起立部5を起立操作しておく。すなわ
ち、埋め込み部7をグリーン面2に埋め込んだ後、指掛
け部11に指を掛けて起立部5を引き起こしながら係合
孔8と係合突部10との係合を外し、起立部5をヒンジ
部9回りに回動させて起立位置まで起こしておく。もち
ろん、カップ3とゴルフボール用マーカー1との距離が
短く、プレーヤがカップ3側からゴルフボール用マーカ
ー1を十分に目視できる場合には、起立部5が閉止位置
にあるままにしておけばよい。
【0025】その後、自分の順番となるまで待つことに
なるが、その間にグリーン面2を移動しながらパッティ
ングラインを読む操作を行う。そして、自分の順番が巡
ってくると、ゴルフボールとゴルフボール用マーカー1
とを入れ替えてパッティング操作に入る。
【0026】このように、本実施形態によれば、埋め込
み部7をグリーン面2に埋め込むことによりゴルフボー
ルの位置をマークできる。このとき、所望により基盤部
6の上面側に起立部5を立てておくことができる。この
ため、例えば、ゴルフボール用マーカー1とカップとの
距離が遠いため、カップ3側からパッティングラインを
読む場合に、ゴルフボール用マーカー1とグリーン面2
とが一体化してしまうときにも、起立部5を立てること
によりゴルフボール用マーカー1をグリーン面2から明
瞭に識別することできる。ひいては、他のプレーヤがプ
レー中であっても、ゴルフボール用マーカー1から遠い
位置にあるカップ3側からでも、パッティングラインを
読む動作を行うことができ、プレー速度を上げることが
できる。また、起立部5を使用しないときには、起立部
5を基盤部6に対して倒伏させて係合孔8と係合突部1
0とを係合させておく。このため、必要なときのみ起立
部5を立てればよい。
【0027】加えて、起立部5と基盤部6とは一体化し
て形成されているため、プレー中にもいずれか一方のみ
が紛失してしまうことがない。また、起立部5を閉止位
置から起立位置にするためには、指掛け部11に指を掛
けて起立させることができ、操作を行いやすい。
【0028】さらに、ヒンジ部9が破壊して起立部5と
基盤部6とが分離してしまった場合にも、基盤部6側の
みをゴルフボール用のマーカーとして使用することもで
きる。また、起立部5と基盤部6との外径を同様として
あるため、両部5,6を閉止位置にしたときに、いずれ
かが出っ張ることがなく、使用性が良好である。
【0029】なお、上記したマーク操作時の説明では、
まず埋め込み部7をグリーン面2に埋め込んだ後に、起
立部5の起立操作を行った。しかし、順序を逆にして、
予め起立部5を起立位置に立てておいて、埋め込み部7
をグリーン面2に埋め込み操作してもよい。
【0030】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態について、図4〜図6を参照しつつ説明する。な
お、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の構成
には同一の符号を付して説明の一部を省略する。
【0031】本実施形態では、ゴルフボール用マーカー
20は合成樹脂により、二物体に分けて形成されてい
る。図5において、下側のものはマーク部21であり、
上側のものは起立部22とされており、この二物体2
1,22は係合可能とされる。
【0032】マーク部21は円盤状の基盤部23とこの
基盤部23の下面側から垂下される埋め込み部7とを備
えている。また、基盤部23の上面中央には係合孔24
が凹設されている。
【0033】起立部22はマーク部21と同形の円盤状
に形成されており、その一端部分には円弧から内側に向
かって一対の切り込み25が設けられ、その両切り込み
25の中央部分には径方向に突設する第2係合突部26
が設けられる。第2係合突部26の先端位置は、切り込
み25がなかった場合の起立部22の外縁位置に合うよ
うにされている。また、第2係合突部26は角柱状にさ
れるとともに、その外径は係合孔24の径と同等かそれ
よりもやや大きくされている。また、起立部22の下面
側中央には、第1係合突部27が突設される。第1係合
突部27は先端が丸められた円柱状とされており、その
径は係合孔24の径と同等かそれよりも僅かに大きくさ
れている。また、起立部22の下面側において中心を挟
んで第2係合突部26の反対側には指掛け部11が設け
られる。
【0034】マーク部21と起立部22との係合態様に
ついて説明すると次のようである。基盤部23の係合孔
24は、起立部22の二つの係合突部26,27のいず
れに対しても係合可能とされている。このうち、第1係
合突部27と係合孔24とが係合したときには、起立部
22は基盤部23に対してほぼ面一状態に倒伏した閉止
位置とされる。一方、第2係合突部26と係合孔24と
が係合すると、起立部22は基盤部23に対して垂直に
起立した起立位置となる。
【0035】ゴルフボール用マーカー20が使用されな
いとき、または、マークする位置とカップ3との位置が
近いときには、マーク部21と起立部22とを閉止位置
に係合しておく。このようにしておけば、両部材21,
22が一体化しているため起立部22のみの紛失を防止
できて便利である。また、グリーン面2上において、カ
ップ3とゴルフボール用マーカー20との位置が遠い場
合には、起立部22を起立位置にしておけばよい。この
ように構成された第2実施形態においても、第1実施形
態と同様の作用効果を奏することができる。
【0036】[第3実施形態]次に、本発明の第3実施
形態について、図7〜図9を参照しつつ説明する。な
お、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の構成
には同一の符号を付して説明の一部を省略する。本実施
形態では、ゴルフボール用マーカー30は合成樹脂によ
り成形されている。図7に示すように、円盤状の基盤部
31の中央には、表面側に一条の組付け溝32が両端部
を横断しつつ設けられている。この組付け溝32の厚さ
は、基盤部31の厚さと同等かそれよりも僅かに小さく
されている。
【0037】上記のように構成されたゴルフボール用マ
ーカー30を使用する場合には、二つを一組として使用
すると便利である。すなわち、一方のゴルフボール用マ
ーカー30の組付け溝32に、他方の基盤部31の縁端
を組付けることにより、他方の基盤部31を起立部とし
て使用することができる(図8を参照)。また、組付け
溝32の幅をコイン33(図9においては一円玉である
が、もちろんその他のコイン、5円玉、10円玉、50
円玉、100円玉、500円玉でもよい。)が嵌まり込
むようにしておけば、コイン33を起立部として使用す
ることもできる。
【0038】[第4実施形態]次に、本発明の第4実施
形態について、図10〜図12を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の構
成には同一の符号を付して説明の一部を省略する。
【0039】本実施形態では、ゴルフボール用マーカー
40は合成樹脂により一体に成形されている。図10に
示すように、ゴルフボール用マーカー40は円盤状の基
盤部41と、この基盤部41の裏面中央から垂下される
埋め込み部7とを備えている。この基盤部41の一端に
は起立部42がヒンジ部43を介して連結されており、
このヒンジ部43を撓めることにより起立部42は基盤
部41に対して回動可能とされている。また、基盤部4
1には、ヒンジ部43から中央を挟んで反対の端部に切
欠部44が設けられている。
【0040】一方、起立部42は、基盤部41より一回
り大きい円盤状に形成されており、その周縁からは周壁
45Aが筒状に延設されて凹部45を形成している。こ
の凹部45は、その深さが基盤部41の厚さと同等かそ
れよりもやや大きくされるとともに、その内径が基盤部
41の径と同等かそれよりもやや小さくされている。ま
た、凹部45には切欠部44の切欠部分と対応するとこ
ろに整合壁46が形成されており、基盤部41は切欠部
44と整合壁46とが整合された形で凹部45に対して
適度な節度感をもって嵌まり込むことができる。また、
整合壁46の中央下端部分には径方向に突設する係合爪
46Aが設けられられるとともに、この係合爪46Aは
切欠部44と係合可能とされている。また、周壁45A
は、ヒンジ部43に対応する部分がヒンジ部43の幅よ
りもやや大きく切除されており、起立部42を凹部45
内に収納させるときにもヒンジ部43が周壁45Aに当
接しないようになっている。
【0041】起立部42を閉止位置にするときには、切
欠部44と整合壁46とが整合する形で、基盤部41が
凹部45内に収納される。このとき、係合爪46Aが切
欠部44の中央下端部分に係合されて、基盤部41は凹
部45内に係止される。また、起立部42を起立位置に
するときには、ヒンジ部43から中心を挟んで反対付近
の周壁45Aに指を掛け、起立部42を引き起こしなが
ら係合爪46Aと切欠部44の係合を外し、起立部42
をヒンジ部43回りに回動させて起立位置まで起立させ
る。このように本実施形態では、閉止位置において基盤
部41が起立部42に形成された凹部45内に収納され
るのでコンパクトになり、使用性が良好である。また、
第1実施形態と同様の作用効果も奏することができる。
【0042】[第5実施形態]次に、本発明の第5実施
形態について、図13、図14を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態と第1実施形態および第4実施形態と
において、同一の構成には同一の符号を付して説明の一
部を省略する。
【0043】本実施形態では、ゴルフボール用マーカー
50は合成樹脂により一体に成形されている。図に示す
ように、ゴルフボール用マーカー50は上面に凹部45
を設けた円盤状の基盤部51と、この基盤部51の裏面
中央から垂下される埋め込み部7とを備えている。凹部
45には、係合爪46Aを備えた整合壁46が形成され
ている。また、基盤部51には起立部52がヒンジ43
を介して連結されている。この起立部52は、基盤部5
1より一回り小さい円盤状に形成されており、ヒンジ部
43から中央を挟んで反対の端部には切欠部44が形成
されている。この切欠部44の上面端部付近からは、ヒ
ンジ部43から中央を通る径と並行方向へ小片状の指掛
け部53が突設されている。この指掛け部53は、起立
部52を凹部45内に収納したときに、先端が周壁より
外側へ僅かに突出する位の長さとなっている。
【0044】起立部52を閉止位置にするときには、切
欠部44と整合壁46とが整合する形で、起立部52が
凹部45内に収納される。このとき、係合爪46Aが切
欠部44の中央上端部分に係合されて、起立部52は凹
部45内に係止される。また、起立部52を起立位置に
するときには、指掛け部53に指を掛けて起立部52を
引き起こしながら係合爪46Aと切欠部44の係合を外
し、起立部52をヒンジ部43回りに回動させて起立位
置まで起立させる。このように構成された第5実施形態
においても、第1実施形態または第4実施形態と同様の
作用効果を奏することができる。
【0045】[第6実施形態]次に、本発明の第6実施
形態について、図15〜図18を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一の構
成には同一の符号を付して説明の一部を省略する。
【0046】本実施形態では、ゴルフボール用マーカー
60は合成樹脂により一体に成形されており、略円盤状
の基盤部61と、この基盤部61の裏面中央から垂下さ
れる埋め込み部7とを備えている。基盤部61の一端に
は起立部62が連結されており、両部61,62が連結
する部分には、切り込みが入れられてヒンジ部63が形
成されている。このヒンジ部63を中心に折り返すこと
により、起立部62は基盤部61に対して回動可能とさ
れている。基盤部61において、起立部62と連結する
部分には、径方向外側に台形状の連結部68が延設され
ており、この連結部68の先端縁にヒンジ部63が設け
られている。また、基盤部61には、ヒンジ部63から
中央を挟んで反対の端部に切欠部64が設けられてい
る。
【0047】起立部62は、基盤部61よりも大きい円
盤状に形成されており、起立部62に対向する面側に
は、基盤部61を収容可能な基盤収容部65が形成され
ている。基盤収容部65には、連結部68を収容可能な
切れ込み65Aが凹設されている。この切れ込み65A
により、基盤部61が基盤収容部65に収容されるとき
に、基盤部61と起立部62との当接が回避される。ま
た、基盤収容部65には、切欠部64に対応するところ
に整合壁66が形成されており、切欠部64と整合壁6
6とが整合した状態で基盤部61が基盤収容部65に適
度な節度感をもって嵌まり込むようになっている。ま
た、整合壁66の中央下端部分には基盤収容部65側に
突設する係合爪66Aが設けられられており、この係合
爪66Aは切欠部64の下面側に係合可能とされてい
る。また、整合壁66の外縁付近には、起立部62と基
盤部61との係合を解除するための指掛け部67が凹設
されている。
【0048】また、基盤部61と起立部62との縁部付
近には、ゴルフボール用マーカー60を側面から見たと
きに、外縁に近づくに連れて肉薄状となる傾斜面61
A,62Aが設けられている。上記のように構成された
本実施形態によっても、第1実施形態または第4実施形
態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0049】また、本実施形態によれば、ヒンジ部63
がゴルフボール用マーカー60の外縁から突出すること
がないようにされている。このため、例えば、ポケット
等の内部にゴルフボール用マーカー60を収容しておい
ても、他のものに引っ掛ってしまうことがなく、円滑に
出し入れ操作を行える。さらに、基盤部61の径を起立
部62の径よりも小さくし、基盤収容部65を起立部6
2の外縁から中心方向に寄せるようにしている。このた
め、基盤部61と起立部62との縁部付近に傾斜面61
A,62Aを設けて肉薄にしても、基盤部61と基盤収
容部65との係合厚さを損なうことがない。こうして、
傾斜面61A,62Aが設けられているため、ゴルフボ
ール用マーカー60全体を薄型とすることができ、これ
により基盤部61と起立部62とが閉止した状態におい
て、ゴルフボール用マーカー60のグリーン面2からの
浮き上がりを回避できるようになっている。
【0050】次に、図17及び図18には、本実施形態
の変形例を示した。この例では、連結部68は等幅とさ
れており、切れ込み65Aもこれに合わせて構成されて
いる。また、起立部62において、連結部68が連結し
ているところには、連結部68の両端縁位置に合わせ
て、中心方向に一対のヒンジ形成凹部62Bが切り込み
形成されている。このヒンジ形成凹部62Bの形成によ
り、連結部68がヒンジ様に撓み変形することを許容し
ている。
【0051】[第7実施形態]次に、本発明の第7実施
形態について、図19及び図20を参照しつつ説明す
る。なお、本実施形態と第1実施形態とにおいて、同一
の構成には同一の符号を付して説明の一部を省略する。
【0052】本実施形態では、ゴルフボール用マーカー
70は合成樹脂により一体に成形されており、基盤部7
1と、この基盤部71の裏面中央から垂下される埋め込
み部7とを備えている。基盤部71は、中央を最下点と
して、その外縁に進むにつれて緩やかに上方に向かって
撓んだ形状とされており、全体として受け皿形状となっ
ている。また、基盤部71の全体は、僅かに撓み変形可
能とされている。基盤部71の一端にはヒンジ部(明瞭
には図示せず)を介して起立部72が連結されており、
起立部72は基盤部71に対して回動可能とされてい
る。ヒンジ部は、常には、起立部72を起立位置方向に
付勢するようになっている。なお、図示はしないが、基
盤部71と起立部72とには、第4実施形態と同様の係
合部が設けられている。起立部72が閉止位置にあると
きの基盤部71と起立部72との係合力は、このヒンジ
部の付勢力よりも大きく設定されている。
【0053】起立部72は、基盤部71より一回り大き
い円盤状に形成されており、その周縁からは周壁73が
筒状に延設されている。また、周壁73と起立部72と
によって取り囲まれたところには、基盤部71の外径と
ほぼ同等の凹部74が形成されており、この凹部74に
は、基盤部71が収容可能とされている。図19に示す
ように、起立部72は、その中央を最上点として、その
外縁に進むにつれて緩やかに下方に向かって撓んだ形状
とされており、全体として受け皿を伏せた形状とされて
いる。また、起立部72は全体として、その受け皿形状
が裏返った状態(起立部72の中央が最下点となり、外
縁が上方に向かって撓んだ状態)に撓み変形することも
できる。
【0054】起立部72を閉止位置にしたときには、起
立部72と基盤部71とによって囲まれる撓み空間75
が形成されるようになっている。起立部72が閉止位置
にあるときに、起立部72を基盤部71側に押圧すると
(図20中の矢印Fを参照)、起立部72の全体が撓み
変形して、起立部72と基盤部71との係合を外すこと
ができる。この状態で起立部72への押圧を素早く止め
ると、ヒンジの付勢力によって、起立部72が起立位置
に回動する。また、起立位置にある起立部72を押圧し
て、閉止位置方向に回動させたときには、起立部72と
基盤部71との係合部が当接する。ここで、起立部72
をさらに押圧することで、起立部72が僅かに撓み変形
して基盤部71側に押し込まれ、凹部74内に基盤部7
1が収容される。ここで、押圧を止めると係合部の係合
によって、起立部72が閉止位置に保持される。
【0055】このように本実施形態によれば、起立部7
2の上面側の押圧操作によって、起立位置から閉止位置
への変位及び、閉止位置から起立位置への変位を行うこ
とができ、操作性に優れたものとなる。
【0056】[第8実施形態]次に、本発明の第8実施
形態について、図21及び図22を参照しつつ説明す
る。本実施形態のゴルフボール用マーカー80は、金属
材料により円盤状に形成される基盤部81と、同じく金
属材料により基盤部81とほぼ同形に形成される起立部
82とを備えており、基盤部81と起立部82とは一端
がヒンジ部83により連結されている。このヒンジ部8
3は、基盤部81から延設された一対の小片84,84
と、起立部82から延設された小片85とをヒンジピン
86を巻くように環状に屈曲して構成されており、基盤
部81と起立部82とはヒンジピン86を中心として程
良い抵抗感を持って互いに回動可能となっている。
【0057】起立部82を閉止位置にすると、図21に
示すように、基盤部81と起立部82とは面一に重なり
合い、このままグリーン面の所定の位置に置いて使用す
ることができる。また、起立部82を起立位置にするに
は、基盤部81を保持しつつ起立部82のヒンジ部83
とは反対側の端部に指をかけて引き起こす(図22参
照)。すると、起立部82はヒンジ部83の抵抗により
起立位置に保持される。この実施形態では、起立部82
を閉止位置にすると全体が円盤状となって突出する部分
がないため、埋め込み部が突設されたものに比べて携帯
性に優れている。
【0058】本発明は前記実施形態に限定されるもので
はなく、例えば次に記載するようなものも本発明の技術
的範囲に含まれる。 (1)基盤部の形状は、円盤状でなくてもよい。三角形
や四角形等の多角形状、楕円形状、星形等でもよい。 (2)接合面に反射鏡等を取り付けて反射するようにし
ておけば、ゴルフボール用マーカーの位置をさらに明瞭
とすることができる。
【0059】(3)ゴルフボール用マーカーの材質は合
成樹脂に限られず、例えば金属を使用してもよい。ま
た、基盤部と埋め込み部のみを合成樹脂で作成し、起立
部を金属で作成してもよい。 (4)係合部としての係合孔と係合突部との位置は実施
形態に限られず、互いに逆(基盤部に係合突部、起立部
に係合孔)でもよい。また、係合部の形状は突部と孔部
とに限られず、フックと孔部でもよい。 (5)第1実施形態において、起立位置にある起立部と
基盤部とがほぼ垂直になるところで位置決めするための
位置決め部を設けておいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態においてグリーン面上でのゴルフ
ボール用マーカーの使用形態を示す斜視図
【図2】閉止位置にあるときのゴルフボール用マーカー
を示す斜視図
【図3】起立位置にあるときのゴルフボール用マーカー
を示す斜視図
【図4】第2実施形態において、第1係合突部と係合孔
とを係合させ、閉止位置にしたときのゴルフボール用マ
ーカーの斜視図
【図5】マーク部と起立部とを分離したときに斜視図
【図6】第2係合突部と係合孔とを係合させ、起立位置
にしたときのゴルフボール用マーカーの斜視図
【図7】第3実施形態におけるゴルフボール用マーカー
を示す斜視図
【図8】ゴルフボール用マーカー同士を組み合わせたと
きの斜視図
【図9】ゴルフボール用マーカーに硬貨を組み合わせた
ときの斜視図
【図10】第4実施形態におけるゴルフボール用マーカ
ーを示す斜視図
【図11】凹部内に基盤部を収納したときの斜視図
【図12】切欠部と係止片とを係合させたときの部分拡
大斜視図
【図13】第5実施形態におけるゴルフボール用マーカ
ーを示す斜視図
【図14】起立部を凹部内に収納したときの斜視図
【図15】第6実施形態におけるゴルフボール用マーカ
ーの側断面図
【図16】ゴルフボール用マーカーの下面図
【図17】第6実施形態の変形例の側断面図
【図18】ゴルフボール用マーカーの下面図
【図19】第7実施形態におけるゴルフボール用マーカ
ーの側断面図
【図20】起立部を押圧したときの側断面図
【図21】第8実施形態におけるゴルフボール用マーカ
ーの閉止位置にあるときの斜視図
【図22】起立位置にあるときの斜視図
【符号の説明】 1,20,30,40,50,60,70,80…ゴル
フボール用マーカー 2…グリーン面 5,22,42,52,62,72,82…起立部 6,23,31,41,51,61,71,81…基盤
部 7…埋め込み部 8,24…係合孔(係合部) 9,43,63,83…ヒンジ部 10…係合突部(係合部) 11,53…指掛け部 26…第2係合突部(係合部) 45…凹部 46A…係止片(係合部) 65…基盤収容部(凹部)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月29日(1999.11.
29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ゴルフボール用マーカー
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボール用マ
ーカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフボールがグリーン面に載っ
たときに、この位置をマークしておくためのゴルフボー
ル用マーカーとしては、円盤状の基部からピンを垂下さ
せたものや、コインが使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのもの
は、実際にグリーン面において使用されるときには、グ
リーンに対し面一状態となってしまう。このため、カッ
プとゴルフボール用マーカーとの距離が、例えば15ヤ
ードを越えるような長距離の場合には、マーカーがグリ
ーンに一体化してしまい、その位置を判別できなくなっ
てしまう。このため、他者がパッティング動作をしてい
る間に、自分のパッティングラインを確認するため、カ
ップ側に移動してもゴルフボール用マーカーが目視でき
なくなる。結局、自分の順番が巡ってきてから、ゴルフ
ボール用マーカーとゴルフボールとを置き換えた後、再
度カップ側からパッティングラインを読み直すこととな
り、時間の無駄となる。
【0004】このような事態は、迅速なゴルフプレーが
要求される場合には、なるべく慎まれるべきである。か
といって、十分にパッティングラインを読まずに長距離
パットを行うことは、プレーする者にとって必ずしも容
易ではなく、特に精神的な要因の大きいゴルフでは、次
のホールのショットにも影響を与えることにもなりかね
ない。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、グリーン上にマークしたときに、その
位置が明瞭となるゴルフボール用マーカーを提供すると
ころにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係るゴルフボール用マーカーは、
グリーン面とほぼ面一となる金属材料から形成される
盤部と、この基盤部の上面側に起立状態とできる金属材
料から形成される起立部とを備え、前記起立部は前記基
盤部に対してヒンジ部を介して連結されるとともに、前
記基盤部に覆いつく閉止位置と前記基盤部から起立した
起立位置との間を回動可能とされたものであって前記
基盤部と前記起立部とのうちのいずれか一方には、前記
起立部が前記閉止位置にあるときに他方を収納可能な凹
部が設けられていることを特徴とする
【0007】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、ゴ
ルフボール用マーカーをグリーン面上に置くことにより
ゴルフボールの位置をマークできる。このとき、所望に
より基盤部の上面側に起立部を立てておくことができ
る。このため、例えば、ゴルフボール用マーカーがカッ
プから遠いため、カップ側からパッティングラインを読
む場合に、ゴルフボール用マーカーとグリーン面とが一
体化するようなときにも、起立部を立てることによりゴ
ルフボール用マーカーをグリーン面から明瞭に識別する
ことできる。また、起立部を使用しないときには、一方
に設けられた凹部内に他方を収納しておくことができ
る。このため、コンパクトになり、使用性が良好であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】[第1参考例]次に、本発明につ
いての第1参考例について図1〜図3を参照しつつ説明
する。図1は、本参考例のゴルフボール用マーカー1を
グリーン面2において使用しているときの様子を示すも
のである。図示左方においてグリーン面2にはカップ3
が設けられ、このカップ3にはフラッグ4が立てられて
いる。また、グリーン面2上には図示二個のゴルフボー
ル用マーカー1が埋め込まれており、このうちカップ3
から見て、より遠方に位置する右側のゴルフボール用マ
ーカー1においては、起立部5が基盤部6から立ち上げ
られている(後に詳述する。)。
【0009】図2には、ゴルフボール用マーカー1を閉
止させたときの状態を示した。このゴルフボール用マー
カー1は合成樹脂により一体に成形されており、グリー
ン面2においてゴルフボール(図示せず)の位置を覚え
ておくために使用される。ゴルフボール用マーカー1は
円盤状の基盤部6と、この基盤部6の裏面中央から垂下
される埋め込み部7とを備えており、さらに基盤部6の
一端には起立部5が連結される。基盤部6は適度な厚み
をもって形成されており、使用時にはグリーン面2に対
しほぼ面一となる。基盤部6の上面側には、外縁からや
や内側に入ったところに係合孔8(本発明の係合部に相
当する。)が凹設される。また、埋め込み部7は先端が
丸められたピン状に形成されており、グリーン面2にお
いてゴルフボール用マーカー1が使用されるときには、
埋め込み部7のほぼ全長がグリーン面2内に埋め込まれ
る。
【0010】基盤部6において係合孔8から中心を挟ん
で反対の端部には、ヒンジ部9を介して起立部5が形成
される。起立部5は基盤部6と同形の円盤状に形成され
る。この起立部5は、ヒンジ部9を介して基盤部6に対
し回動可能とされており、基盤部6に覆いつく閉止位置
と基盤部6から起きあがる起立位置との間を変位でき
る。また、起立部5が基盤部6と対向する面には、係合
孔8に対応するところに係合突部10(本発明の係合部
に相当する。)が突設される。係合突部10の外径は、
基盤部6の係合孔8の径とほぼ同等かそれよりもやや大
きく形成されており、係合孔8に対して適度な節度感を
もって嵌まり込むことができる。また、起立部5におい
て係合突部10から先端の位置では、斜面状に面取りが
なされ、指掛け部11が設けられる。起立部5が基盤部
6に対して閉止位置にあるときには、指掛け部11は基
盤部6からやや浮き上がったところに位置する。
【0011】次に、上記のように構成された本参考例を
使用するときの操作方法について説明する。ゴルフボー
ル(図示せず)がグリーン面2に載ると、このゴルフボ
ールの位置を覚えさせておくためにゴルフボール用マー
カー1をゴルフボールと置き換える。起立部5を基盤部
6に覆い付けて閉止位置にしておき、この起立部5の上
面側を押圧しながら、埋め込み部7をグリーン面2内に
埋め込む。基盤部6の下面側がグリーン面2に当接した
ところで押圧操作を止め、ゴルフボールを拾い上げる。
こうしてゴルフボール用マーカー1のマーク操作が終了
すると、プレーヤ(図示せず)はゴルフボールの外面に
付着した泥土等を拭き取る。通常は、ゴルフボールがカ
ップ3から遠距離にある者から順にプレーを行うので、
上記したマーク操作をした者は自分の順番が来るまで待
つことになる。
【0012】さて、上記したマーク操作時において、カ
ップ3とゴルフボール用マーカー1との距離が遠いと感
じる場合には、起立部5を起立操作しておく。すなわ
ち、埋め込み部7をグリーン面2に埋め込んだ後、指掛
け部11に指を掛けて起立部5を引き起こしながら係合
孔8と係合突部10との係合を外し、起立部5をヒンジ
部9回りに回動させて起立位置まで起こしておく。もち
ろん、カップ3とゴルフボール用マーカー1との距離が
短く、プレーヤがカップ3側からゴルフボール用マーカ
ー1を十分に目視できる場合には、起立部5が閉止位置
にあるままにしておけばよい。
【0013】その後、自分の順番となるまで待つことに
なるが、その間にグリーン面2を移動しながらパッティ
ングラインを読む操作を行う。そして、自分の順番が巡
ってくると、ゴルフボールとゴルフボール用マーカー1
とを入れ替えてパッティング操作に入る。
【0014】このように、埋め込み部7をグリーン面2
に埋め込むことによりゴルフボールの位置をマークでき
る。このとき、所望により基盤部6の上面側に起立部5
を立てておくことができる。このため、例えば、ゴルフ
ボール用マーカー1とカップとの距離が遠いため、カッ
プ3側からパッティングラインを読む場合に、ゴルフボ
ール用マーカー1とグリーン面2とが一体化してしまう
ときにも、起立部5を立てることによりゴルフボール用
マーカー1をグリーン面2から明瞭に識別することでき
る。ひいては、他のプレーヤがプレー中であっても、ゴ
ルフボール用マーカー1から遠い位置にあるカップ3側
からでも、パッティングラインを読む動作を行うことが
でき、プレー速度を上げることができる。また、起立部
5を使用しないときには、起立部5を基盤部6に対して
倒伏させて係合孔8と係合突部10とを係合させてお
く。このため、必要なときのみ起立部5を立てればよ
い。
【0015】加えて、起立部5と基盤部6とは一体化し
て形成されているため、プレー中にもいずれか一方のみ
が紛失してしまうことがない。また、起立部5を閉止位
置から起立位置にするためには、指掛け部11に指を掛
けて起立させることができ、操作を行いやすい。
【0016】さらに、ヒンジ部9が破壊して起立部5と
基盤部6とが分離してしまった場合にも、基盤部6側の
みをゴルフボール用のマーカーとして使用することもで
きる。また、起立部5と基盤部6との外径を同様として
あるため、両部5,6を閉止位置にしたときに、いずれ
かが出っ張ることがなく、使用性が良好である。
【0017】なお、上記したマーク操作時の説明では、
まず埋め込み部7をグリーン面2に埋め込んだ後に、起
立部5の起立操作を行った。しかし、順序を逆にして、
予め起立部5を起立位置に立てておいて、埋め込み部7
をグリーン面2に埋め込み操作してもよい。
【0018】[第2参考例]次に、本発明についての第
参考例について、図4〜図6を参照しつつ説明する。
なお、本参考例と第1参考例とにおいて、同一の構成に
は同一の符号を付して説明の一部を省略する。
【0019】本参考例では、ゴルフボール用マーカー2
0は合成樹脂により、二物体に分けて形成されている。
図5において、下側のものはマーク部21であり、上側
のものは起立部22とされており、この二物体21,2
2は係合可能とされる。
【0020】マーク部21は円盤状の基盤部23とこの
基盤部23の下面側から垂下される埋め込み部7とを備
えている。また、基盤部23の上面中央には係合孔24
が凹設されている。
【0021】起立部22はマーク部21と同形の円盤状
に形成されており、その一端部分には円弧から内側に向
かって一対の切り込み25が設けられ、その両切り込み
25の中央部分には径方向に突設する第2係合突部26
が設けられる。第2係合突部26の先端位置は、切り込
み25がなかった場合の起立部22の外縁位置に合うよ
うにされている。また、第2係合突部26は角柱状にさ
れるとともに、その外径は係合孔24の径と同等かそれ
よりもやや大きくされている。また、起立部22の下面
側中央には、第1係合突部27が突設される。第1係合
突部27は先端が丸められた円柱状とされており、その
径は係合孔24の径と同等かそれよりも僅かに大きくさ
れている。また、起立部22の下面側において中心を挟
んで第2係合突部26の反対側には指掛け部11が設け
られる。
【0022】マーク部21と起立部22との係合態様に
ついて説明すると次のようである。基盤部23の係合孔
24は、起立部22の二つの係合突部26,27のいず
れに対しても係合可能とされている。このうち、第1係
合突部27と係合孔24とが係合したときには、起立部
22は基盤部23に対してほぼ面一状態に倒伏した閉止
位置とされる。一方、第2係合突部26と係合孔24と
が係合すると、起立部22は基盤部23に対して垂直に
起立した起立位置となる。
【0023】ゴルフボール用マーカー20が使用されな
いとき、または、マークする位置とカップ3との位置が
近いときには、マーク部21と起立部22とを閉止位置
に係合しておく。このようにしておけば、両部材21,
22が一体化しているため起立部22のみの紛失を防止
できて便利である。また、グリーン面2上において、カ
ップ3とゴルフボール用マーカー20との位置が遠い場
合には、起立部22を起立位置にしておけばよい。
【0024】[第3参考例]次に、本発明についての第
参考例について、図7〜図9を参照しつつ説明する。
なお、本参考例と第1参考例とにおいて、同一の構成に
は同一の符号を付して説明の一部を省略する。本参考例
では、ゴルフボール用マーカー30は合成樹脂により成
形されている。図7に示すように、円盤状の基盤部31
の中央には、表面側に一条の組付け溝32が両端部を横
断しつつ設けられている。この組付け溝32の厚さは、
基盤部31の厚さと同等かそれよりも僅かに小さくされ
ている。
【0025】上記のように構成されたゴルフボール用マ
ーカー30を使用する場合には、二つを一組として使用
すると便利である。すなわち、一方のゴルフボール用マ
ーカー30の組付け溝32に、他方の基盤部31の縁端
を組付けることにより、他方の基盤部31を起立部とし
て使用することができる(図8を参照)。また、組付け
溝32の幅をコイン33(図9においては一円玉である
が、もちろんその他のコイン、5円玉、10円玉、50
円玉、100円玉、500円玉でもよい。)が嵌まり込
むようにしておけば、コイン33を起立部として使用す
ることもできる。
【0026】[第4参考例]次に、本発明についての第
参考例について、図10〜図12を参照しつつ説明す
る。なお、本参考例と第1参考例とにおいて、同一の構
成には同一の符号を付して説明の一部を省略する。
【0027】本参考例では、ゴルフボール用マーカー4
0は合成樹脂により一体に成形されている。図10に示
すように、ゴルフボール用マーカー40は円盤状の基盤
部41と、この基盤部41の裏面中央から垂下される埋
め込み部7とを備えている。この基盤部41の一端には
起立部42がヒンジ部43を介して連結されており、こ
のヒンジ部43を撓めることにより起立部42は基盤部
41に対して回動可能とされている。また、基盤部41
には、ヒンジ部43から中央を挟んで反対の端部に切欠
部44が設けられている。
【0028】一方、起立部42は、基盤部41より一回
り大きい円盤状に形成されており、その周縁からは周壁
45Aが筒状に延設されて凹部45を形成している。こ
の凹部45は、その深さが基盤部41の厚さと同等かそ
れよりもやや大きくされるとともに、その内径が基盤部
41の径と同等かそれよりもやや小さくされている。ま
た、凹部45には切欠部44の切欠部分と対応するとこ
ろに整合壁46が形成されており、基盤部41は切欠部
44と整合壁46とが整合された形で凹部45に対して
適度な節度感をもって嵌まり込むことができる。また、
整合壁46の中央下端部分には径方向に突設する係合爪
46Aが設けられられるとともに、この係合爪46Aは
切欠部44と係合可能とされている。また、周壁45A
は、ヒンジ部43に対応する部分がヒンジ部43の幅よ
りもやや大きく切除されており、起立部42を凹部45
内に収納させるときにもヒンジ部43が周壁45Aに当
接しないようになっている。
【0029】起立部42を閉止位置にするときには、切
欠部44と整合壁46とが整合する形で、基盤部41が
凹部45内に収納される。このとき、係合爪46Aが切
欠部44の中央下端部分に係合されて、基盤部41は凹
部45内に係止される。また、起立部42を起立位置に
するときには、ヒンジ部43から中心を挟んで反対付近
の周壁45Aに指を掛け、起立部42を引き起こしなが
ら係合爪46Aと切欠部44の係合を外し、起立部42
をヒンジ部43回りに回動させて起立位置まで起立させ
る。このように本参考例では、閉止位置において基盤部
41が起立部42に形成された凹部45内に収納される
のでコンパクトになり、使用性が良好である。
【0030】[第5参考例]次に、本発明についての第
参考例について、図13、図14を参照しつつ説明す
る。なお、本参考例と第1参考例および第4参考例とに
おいて、同一の構成には同一の符号を付して説明の一部
を省略する。
【0031】本参考例では、ゴルフボール用マーカー5
0は合成樹脂により一体に成形されている。図に示すよ
うに、ゴルフボール用マーカー50は上面に凹部45を
設けた円盤状の基盤部51と、この基盤部51の裏面中
央から垂下される埋め込み部7とを備えている。凹部4
5には、係合爪46Aを備えた整合壁46が形成されて
いる。また、基盤部51には起立部52がヒンジ43を
介して連結されている。この起立部52は、基盤部51
より一回り小さい円盤状に形成されており、ヒンジ部4
3から中央を挟んで反対の端部には切欠部44が形成さ
れている。この切欠部44の上面端部付近からは、ヒン
ジ部43から中央を通る径と並行方向へ小片状の指掛け
部53が突設されている。この指掛け部53は、起立部
52を凹部45内に収納したときに、先端が周壁より外
側へ僅かに突出する位の長さとなっている。
【0032】起立部52を閉止位置にするときには、切
欠部44と整合壁46とが整合する形で、起立部52が
凹部45内に収納される。このとき、係合爪46Aが切
欠部44の中央上端部分に係合されて、起立部52は凹
部45内に係止される。また、起立部52を起立位置に
するときには、指掛け部53に指を掛けて起立部52を
引き起こしながら係合爪46Aと切欠部44の係合を外
し、起立部52をヒンジ部43回りに回動させて起立位
置まで起立させる。
【0033】[第6参考例]次に、本発明についての第
参考例について、図15〜図18を参照しつつ説明す
る。なお、本参考例と第1参考例とにおいて、同一の構
成には同一の符号を付して説明の一部を省略する。
【0034】本参考例では、ゴルフボール用マーカー6
0は合成樹脂により一体に成形されており、略円盤状の
基盤部61と、この基盤部61の裏面中央から垂下され
る埋め込み部7とを備えている。基盤部61の一端には
起立部62が連結されており、両部61,62が連結す
る部分には、切り込みが入れられてヒンジ部63が形成
されている。このヒンジ部63を中心に折り返すことに
より、起立部62は基盤部61に対して回動可能とされ
ている。基盤部61において、起立部62と連結する部
分には、径方向外側に台形状の連結部68が延設されて
おり、この連結部68の先端縁にヒンジ部63が設けら
れている。また、基盤部61には、ヒンジ部63から中
央を挟んで反対の端部に切欠部64が設けられている。
【0035】起立部62は、基盤部61よりも大きい円
盤状に形成されており、起立部62に対向する面側に
は、基盤部61を収容可能な基盤収容部65が形成され
ている。基盤収容部65には、連結部68を収容可能な
切れ込み65Aが凹設されている。この切れ込み65A
により、基盤部61が基盤収容部65に収容されるとき
に、基盤部61と起立部62との当接が回避される。ま
た、基盤収容部65には、切欠部64に対応するところ
に整合壁66が形成されており、切欠部64と整合壁6
6とが整合した状態で基盤部61が基盤収容部65に適
度な節度感をもって嵌まり込むようになっている。ま
た、整合壁66の中央下端部分には基盤収容部65側に
突設する係合爪66Aが設けられられており、この係合
爪66Aは切欠部64の下面側に係合可能とされてい
る。また、整合壁66の外縁付近には、起立部62と基
盤部61との係合を解除するための指掛け部67が凹設
されている。
【0036】また、基盤部61と起立部62との縁部付
近には、ゴルフボール用マーカー60を側面から見たと
きに、外縁に近づくに連れて肉薄状となる傾斜面61
A,62Aが設けられている。
【0037】また、本参考例によれば、ヒンジ部63が
ゴルフボール用マーカー60の外縁から突出することが
ないようにされている。このため、例えば、ポケット等
の内部にゴルフボール用マーカー60を収容しておいて
も、他のものに引っ掛ってしまうことがなく、円滑に出
し入れ操作を行える。さらに、基盤部61の径を起立部
62の径よりも小さくし、基盤収容部65を起立部62
の外縁から中心方向に寄せるようにしている。このた
め、基盤部61と起立部62との縁部付近に傾斜面61
A,62Aを設けて肉薄にしても、基盤部61と基盤収
容部65との係合厚さを損なうことがない。こうして、
傾斜面61A,62Aが設けられているため、ゴルフボ
ール用マーカー60全体を薄型とすることができ、これ
により基盤部61と起立部62とが閉止した状態におい
て、ゴルフボール用マーカー60のグリーン面2からの
浮き上がりを回避できるようになっている。
【0038】次に、図17及び図18には、本参考例
変形例を示した。この例では、連結部68は等幅とされ
ており、切れ込み65Aもこれに合わせて構成されてい
る。また、起立部62において、連結部68が連結して
いるところには、連結部68の両端縁位置に合わせて、
中心方向に一対のヒンジ形成凹部62Bが切り込み形成
されている。このヒンジ形成凹部62Bの形成により、
連結部68がヒンジ様に撓み変形することを許容してい
る。
【0039】[第7参考例]次に、本発明についての第
参考例について、図19及び図20を参照しつつ説明
する。なお、本参考例と第1参考例とにおいて、同一の
構成には同一の符号を付して説明の一部を省略する。
【0040】本参考例では、ゴルフボール用マーカー7
0は合成樹脂により一体に成形されており、基盤部71
と、この基盤部71の裏面中央から垂下される埋め込み
部7とを備えている。基盤部71は、中央を最下点とし
て、その外縁に進むにつれて緩やかに上方に向かって撓
んだ形状とされており、全体として受け皿形状となって
いる。また、基盤部71の全体は、僅かに撓み変形可能
とされている。基盤部71の一端にはヒンジ部(明瞭に
は図示せず)を介して起立部72が連結されており、起
立部72は基盤部71に対して回動可能とされている。
ヒンジ部は、常には、起立部72を起立位置方向に付勢
するようになっている。なお、図示はしないが、基盤部
71と起立部72とには、第4参考例と同様の係合部が
設けられている。起立部72が閉止位置にあるときの基
盤部71と起立部72との係合力は、このヒンジ部の付
勢力よりも大きく設定されている。
【0041】起立部72は、基盤部71より一回り大き
い円盤状に形成されており、その周縁からは周壁73が
筒状に延設されている。また、周壁73と起立部72と
によって取り囲まれたところには、基盤部71の外径と
ほぼ同等の凹部74が形成されており、この凹部74に
は、基盤部71が収容可能とされている。図19に示す
ように、起立部72は、その中央を最上点として、その
外縁に進むにつれて緩やかに下方に向かって撓んだ形状
とされており、全体として受け皿を伏せた形状とされて
いる。また、起立部72は全体として、その受け皿形状
が裏返った状態(起立部72の中央が最下点となり、外
縁が上方に向かって撓んだ状態)に撓み変形することも
できる。
【0042】起立部72を閉止位置にしたときには、起
立部72と基盤部71とによって囲まれる撓み空間75
が形成されるようになっている。起立部72が閉止位置
にあるときに、起立部72を基盤部71側に押圧すると
(図20中の矢印Fを参照)、起立部72の全体が撓み
変形して、起立部72と基盤部71との係合を外すこと
ができる。この状態で起立部72への押圧を素早く止め
ると、ヒンジの付勢力によって、起立部72が起立位置
に回動する。また、起立位置にある起立部72を押圧し
て、閉止位置方向に回動させたときには、起立部72と
基盤部71との係合部が当接する。ここで、起立部72
をさらに押圧することで、起立部72が僅かに撓み変形
して基盤部71側に押し込まれ、凹部74内に基盤部7
1が収容される。ここで、押圧を止めると係合部の係合
によって、起立部72が閉止位置に保持される。
【0043】このように本参考例によれば、起立部72
の上面側の押圧操作によって、起立位置から閉止位置へ
の変位及び、閉止位置から起立位置への変位を行うこと
ができ、操作性に優れたものとなる。
【0044】[実施形態]次に、本発明の実施形態につ
いて、図21及び図22を参照しつつ説明する。本実施
形態のゴルフボール用マーカー80は、金属材料により
円盤状に形成される基盤部81と、同じく金属材料によ
り基盤部81とほぼ同形に形成される起立部82とを備
えており、基盤部81と起立部82とは一端がヒンジ部
83により連結されている。このヒンジ部83は、基盤
部81から延設された一対の小片84,84と、起立部
82から延設された小片85とをヒンジピン86を巻く
ように環状に屈曲して構成されており、基盤部81と起
立部82とはヒンジピン86を中心として程良い抵抗感
を持って互いに回動可能となっている。
【0045】起立部82を閉止位置にすると、図21に
示すように、基盤部81と起立部82とは面一に重なり
合い、このままグリーン面の所定の位置に置いて使用す
ることができる。また、起立部82を起立位置にするに
は、基盤部81を保持しつつ起立部82のヒンジ部83
とは反対側の端部に指をかけて引き起こす(図22参
照)。すると、起立部82はヒンジ部83の抵抗により
起立位置に保持される。この実施形態では、起立部82
を閉止位置にすると全体が円盤状となって突出する部分
がないため、埋め込み部が突設されたものに比べて携帯
性に優れている。
【0046】本発明は前記実施形態に限定されるもので
はなく、例えば次に記載するような変形例も考慮し得
る。 (1)基盤部の形状は、円盤状でなくてもよい。三角形
や四角形等の多角形状、楕円形状、星形等でもよい。 (2)接合面に反射鏡等を取り付けて反射するようにし
ておけば、ゴルフボール用マーカーの位置をさらに明瞭
とすることができる。 (3)参考例1〜7において、ゴルフボール用マーカー
の材質は合成樹脂に限られず、例えば金属を使用しても
よい。また、基盤部と埋め込み部のみを合成樹脂で作成
し、起立部を金属で作成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1参考例においてグリーン面上でのゴルフボ
ール用マーカーの使用形態を示す斜視図
【図2】閉止位置にあるときのゴルフボール用マーカー
を示す斜視図
【図3】起立位置にあるときのゴルフボール用マーカー
を示す斜視図
【図4】第2参考例において、第1係合突部と係合孔と
を係合させ、閉止位置にしたときのゴルフボール用マー
カーの斜視図
【図5】マーク部と起立部とを分離したときに斜視図
【図6】第2係合突部と係合孔とを係合させ、起立位置
にしたときのゴルフボール用マーカーの斜視図
【図7】第3参考例におけるゴルフボール用マーカーを
示す斜視図
【図8】ゴルフボール用マーカー同士を組み合わせたと
きの斜視図
【図9】ゴルフボール用マーカーに硬貨を組み合わせた
ときの斜視図
【図10】第4参考例におけるゴルフボール用マーカー
を示す斜視図
【図11】凹部内に基盤部を収納したときの斜視図
【図12】切欠部と係止片とを係合させたときの部分拡
大斜視図
【図13】第5参考例におけるゴルフボール用マーカー
を示す斜視図
【図14】起立部を凹部内に収納したときの斜視図
【図15】第6参考例におけるゴルフボール用マーカー
の側断面図
【図16】ゴルフボール用マーカーの下面図
【図17】第6参考例の変形例の側断面図
【図18】ゴルフボール用マーカーの下面図
【図19】第7参考例におけるゴルフボール用マーカー
の側断面図
【図20】起立部を押圧したときの側断面図
【図21】本実施形態におけるゴルフボール用マーカー
の閉止位置にあるときの斜視図
【図22】起立位置にあるときの斜視図
【符号の説明】 80…ゴルフボール用マーカー 2…グリーン面 82…起立部 81…基盤部 83…ヒンジ部 45…凹部 65…基盤収容部(凹部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリーン面とほぼ面一となる基盤部と、
    この基盤部の上面側に起立状態とできる起立部とを備え
    たゴルフボール用マーカー。
  2. 【請求項2】 前記基盤部には、下面側から垂下され前
    記グリーン面に埋め込み可能な埋め込み部が備えられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のゴルフボール用マー
    カー。
  3. 【請求項3】 前記起立部は、前記基盤部に対してヒン
    ジ部を介して連結されるとともに、前記基盤部に覆いつ
    く閉止位置と前記基盤部から起立した起立位置との間を
    回動可能とされることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載のゴルフボール用マーカー。
  4. 【請求項4】 前記基盤部と前記起立部との接合面に
    は、前記起立部を前記基盤部に対して倒伏させた状態で
    接合を保持するための係合可能な係合部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載のゴルフボール用マーカー。
  5. 【請求項5】 前記基盤部と前記起立部とのうちのいず
    れか一方には、前記起立部を前記基盤部に対して倒伏さ
    せた状態において他方を収納可能な凹部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載のゴルフボール用マーカー。
  6. 【請求項6】 前記基盤部と前記起立部とのうちのいず
    れか一方には、他方が収納された状態を保持するための
    係合部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請
    求項5のいずれかに記載のゴルフボール用マーカー。
  7. 【請求項7】 前記起立部には、この起立部が前記基盤
    部に倒伏した状態において基盤部に対向する部分に、起
    立操作のための指掛け部が設けられていることを特徴と
    する請求項1〜請求項6のいずれかに記載のゴルフボー
    ル用マーカー。
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