JP2000051212A - 骨密度測定方法及び装置 - Google Patents

骨密度測定方法及び装置

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JP2000051212A
JP2000051212A JP10221789A JP22178998A JP2000051212A JP 2000051212 A JP2000051212 A JP 2000051212A JP 10221789 A JP10221789 A JP 10221789A JP 22178998 A JP22178998 A JP 22178998A JP 2000051212 A JP2000051212 A JP 2000051212A
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JP10221789A
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Shusaku Miyake
周作 三宅
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Kasei Optonix Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 超音波を用いての骨密度の測定。 【解決手段】 被検体に接触されて配され、かつ超音波
を発振又は受信可能な一対の超音波探触子P1,P2を有
し、一方の超音波探触子から発振されて、被検体内の骨
部Bを通過して他方の超音波探触子で受信される超音波
の伝播時間と、超音波探触子により各々の側から発振さ
れて、組織部内の骨部で反射された超音波の各々の伝播
時間を測定し、これらの各測定値と被検体の組織部中の
標準の伝播速度とから骨部の超音波の伝播時間と骨部の
幅寸法とを求めるとともに、骨部の伝播時間と幅寸法と
から骨部を構成する骨梁部及び骨梁間物質中の超音波の
伝播時間と骨梁部及び骨梁間物質の占める幅寸法とを求
めた後、この幅寸法から骨梁部の占める幅寸法と骨部の
幅寸法との比に相当する骨梁部の体積占有率を求め、さ
らにこの体積占有率と標準骨梁部の骨密度とから被検体
の骨部の骨密度を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨密度を測定する
骨密度測定方法及び装置に係り、特に、超音波を用いて
骨密度を測定するようにした骨密度測定方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】骨密度を測定するものとして、例えば実
開平7−3601号公報に示される測定装置が知られて
いる。これは、二重エネルギX線吸収法(DEXA法)
を用いたものであり、各々X線の連続スペクトルを単色
化する2種のフィルタを、高低2種のエネルギのX線の
出力切換周期に合わせて切換え使用したものである。ま
た、この測定装置で用いられているX線の他に、γ線を
用いた測定装置も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の測定装置は、何れもX線やγ線等の電離放射線を使
用するものであるため、被験者に対して放射線被曝を伴
わせることになり、骨密度を測定する場合のように定期
的な広範囲のスクリーニング用としては好ましいもので
はなかった。
【0004】一方、近年では、上述した電離放射線を使
用せずに超音波を利用した骨密度測定装置が開発され一
部実用化されつつあるが、現在実用化されている超音波
を用いた測定装置は、単に、超音波の伝播速度や減衰係
数を骨強度のパラメータとするものであり、これらのパ
ラメータは骨密度との相関をもつものではないため、骨
密度の測定を行うことは困難となっている。すなわち、
これらのパラメータは、骨の性質の一面を表すものでは
あるが、骨塩量との関わりや骨密度等の骨質を明確に示
すものでないからである。本発明は、このような事情に
対処してなされたもので、被験者が放射線被曝を伴うこ
とのない超音波を用いての骨密度の測定を行うことがで
きる骨密度測定方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の骨密度測定方法は、被検体(H)
の組織部(T)内の骨部(B)の骨密度を測定する骨度
測定方法において、被検体(H)に接触されて配され、
かつ超音波を発振又は受信可能な一対の超音波探触子
(P1,P2)を有し、一方の超音波探触子(P1又はP
2)から発振されて、前記被検体(H)内の骨部(B)
を通過して他方の超音波探触子(P1又はP2)で受信さ
れる超音波の伝播時間(t)と、前記超音波探触子(P
1,P2)により各々の側から発振されて、前記組織部
(T)内の骨部(B)で反射された超音波の各々の伝播
時間(tWX,tYZ)を測定し、被検体(H)の組織部(T)
中の標準の伝播速度(CT )とから前記骨部(B)の超
音波の伝播時間(tB )と前記骨部(B)の幅寸法(LB
=L−CT ・tWX−CT ・tYZ)とを求めるとともに、前
記骨部(B)の伝播時間(tB )と幅寸法(LB )とか
ら、前記骨部(B)を構成する骨梁部(M)及び骨梁間
物質(N)中の超音波の伝播時間(tM ,tN )と前記骨
梁部(M)及び骨梁間物質(N)の占める幅寸法
(LM ,LN )とを求めた後、この幅寸法(LM ,LN )か
ら前記骨梁部(M)の占める幅寸法(LM ) と前記骨部
(B)の幅寸法(LB )との比(LM/LB )に相当する
骨梁部(M)の体積占有率(α)を求め、さらにこの体
積占有率(α)と前記標準骨梁部(M)の骨密度(ρ)
とから前記被検体(H)の骨部(B)の骨密度(ρ
M )を求めることを特徴とする。ここで、本発明で用
いられる超音波(U1又はU2)の周波数は、その値に
よって被検体(H)内部での伝播状態が変化することが
知られているが、例えば500KHz と1MHz 程度の帯
域を用いることが好ましい。このような構成では、被検
体(H)の骨部(B)の骨密度(ρM )を測定するに先
立ち、被検体(H)の測定対象となる部位の幅寸法
(L)と、被検体(H)の骨部(B)の幅寸法(LB
とを求める必要がある。幅寸法(L)にあっては、予め
メジャー等によって測定しておく。
【0006】請求項2に記載の骨密度測定装置は、被検
体(H)の組織部(T)中の骨部(B)の骨密度を測定
する骨密度測定装置において、所定の単一周波数の超音
波(U1又はU2)を発信及び受信可能な超音波受発素子
(O1 又はR1)を備えるとともに、前記被検体(H)
に接触される第1の超音波探触子(P1)と、前記超音
波(U1又はU2)を受信及び発信可能な超音波受発素
子(O2 又はR2)を備えるとともに、前記骨部
(B)を挟みかつ前記第1の超音波探触子(P1)と対
向して前記被検体(H)に接触される第2の超音波探触
子(P2)と、標準となる被検体(H)の組織部
(T)、骨梁部(M)、骨梁間物質(N)中の前記超音
波(U1又はU2)の伝播速度(CT ,CM ,CN )並びに
標準骨梁部(M)の骨密度(ρ)に関する情報を格納し
ている格納手段(14)と、一方の超音波探触子(P1
又はP2)から発振されて、前記被検体(H)内の骨部
(B)を通過して他方の超音波探触子(P1又はP2)で
受信される超音波(U1又はU2)の伝播時間(t)
と、第1,2の超音波探触子(P1,P2)により各々の
側から発振されて、前記組織部(T)内の骨部(B)で
反射された前記超音波(U1又はU2)の各々の伝播時
間(tWX,tYZ)とを計測する時間計測手段(12)と、
この時間計測手段(12)によって計測された前記伝播
時間(t,tWX,tYZ)と、前記被検体(H)の組織部
(T)中の伝播速度(CT )とから前記骨部(B)の超音
波(U1又はU2)の伝播時間(tB )と前記骨部
(B)の幅寸法(LB =L−CT ・tWX−CT ・tYZ)と
を求めるとともに、前記伝播時間(tB )と幅寸法
(LB )とから、前記骨部(B)を構成する骨梁部(M)
及び骨梁間物質(N)中の前記超音波(U1又はU2)
の伝播時間(tM ,tN )と前記骨梁部(M)及び骨梁間
物質(N)の占める幅寸法(LM ,LN )とを求めた後、
この幅寸法(L M ,LN )から前記骨梁部(M)の占める
幅寸法(LM )と前記骨部(B)の幅寸法(LB )との比
(LM /LB )に相当する骨梁部(M)の体積占有率
(α)を求め、さらにこの体積占有率(α)と前記標準
骨梁部(M)の骨密度(ρ)とから前記被検体(H)の
骨部(B)の骨密度(ρM )を求める演算処理手段(1
3)とが具備されていることを特徴とする。
【0007】このような構成では、被検体(H)の骨部
(B)の骨密度(ρM )を測定するに先立ち、被検体
(H)の測定対象となる部位の幅寸法(L)と、被検体
(H)の骨部(B)の幅寸法(LB ) とを求める必要
がある。幅寸法(L)にあっては、予めメジャー等によ
って計り、その値を演算処理手段(13)に入力してお
く。
【0008】次に、被検体(H)の骨部(B)の幅寸法
(LB )を求める場合、被検体(H)の組織部(T)で
囲まれた骨部(B)を挟んで、各第1,2の超音波探触
子(P1,P2 )を被検体(H)に接触させる。このと
き、第1の超音波探触子(P1)の超音波受発信素子
(O1 又はR1)と、第2の超音波探触子(P2 )の超
音波受発信素子(O2 又はR2)とを各々互いに同一平
面上の直線上で向き合うような位置関係とする。またこ
のとき、超音波受発信素子(O1 又はR1)と超音波受
発信素子(O2 又はR2)との発信及び受信動作を時間
的に切替えることで、各々の超音波受発信素子(O1 又
はR1)及び超音波受発信素子(O2 又はR2)に対して
発信及び受信動作を行わせることができる。
【0009】そして、時間計測手段(12)によって、
図3(a)に示すように、一方の超音波探触子(P1又
はP2)から発振されて、前記被検体(H)内の骨部
(B)を通過して他方の超音波探触子(P1又はP2)で
受信される超音波(U1又はU2)の伝播時間(t)
と、第1,2の超音波探触子(P1,P2)により各々の
側から発振されて、前記組織部(T)内の骨部(B)で
反射された前記超音波(U1又はU2)の各々の伝播時
間(tWX,tYZ)とを計測する。格納手段(14)に格納
されている被検体(H)の組織部(T)中の伝播速度
(CT )とから骨部(B)の超音波(U1又はU2)の
伝播時間(tB )と骨部(B)の幅寸法(LB =L−CT
・tWX−CT ・tYZ)とを求める。次いで、演算処理手
段(13)が伝播時間(tB )と幅寸法(LB )とから骨
梁部(M)及び骨梁間物質(N)中の超音波(U1又は
U2)の伝播時間(tM ,tN )と骨梁部(M)及び骨梁
間物質(N)の占める幅寸法(LM ,LN )とを求めた
後、この幅寸法(LM ,LN )から骨梁部(M)の占める
幅寸法(LM ) と骨部(B)の幅寸法(LB )との比
(LM /LB )に相当する骨梁部(M)の体積占有率
(α)を求め、さらに、この体積占有率(α)と標準骨
梁部(M)の骨密度(ρ)とから被検体(H)の骨部
(B)の骨密度(ρM )を求める。
【0010】また、請求項3に記載の骨密度測定装置
は、請求項2の装置において、前記第1の超音波探触子
(P1 )は、超音波(U1)を発信する超音波発信素子
(O1)と前記超音波(U1及びU2)を受信する超音
波受信素子(R1 )とからなり、前記第2の超音波探触
子(P2 )は、超音波(U2)を発信する超音波発信素
子(O2 )と前記超音波(U1及びU2)を受信する超
音波受信素子(R2 )とからなり、これら超音波受信素
子(R1 、R2 )の何れか一方によって受信された超音
波(U1及びU2)は、各々の超音波(U1及びU2)
の通過帯域を有するフィルター手段(9)によって分離
されることを特徴とする。
【0011】このような構成では、第1,2の超音波探
触子(P1,P2 )を被検体(H)に接触させるとき、
第1,2の超音波探触子(P1,P2 )の超音波発信素
子(O1 )及び超音波受信素子(R2 )と、第1,2の
超音波探触子(P1,P2 )の超音波受信素子(R1 )
及び超音波発信素子(O2 )とを各々互いに同一平面上
の直線上で向き合うような位置関係とする。この状態
で、各超音波発信素子(O1 、O2 )から、各々特定周
波数の超音波(U1 、U2 )を発信させることで、各
々の超音波受信素子(R1 、R2 )により超音波(U1
又はU2)が受信される。
【0012】このとき、超音波受信素子(R1 、R2 )
の何れか一方によって受信された超音波(U1及びU
2)を、フィルター手段(9)によって分離することに
より、被検体Hの骨部Bを通過した超音波(U1又はU
2)と骨部(B)によって反射された超音波(U1又は
U2)との識別を容易に行うことができる。
【0013】さらに、請求項4に記載の骨密度測定装置
は、請求項3の装置において、前記超音波受信素子(R
1 、R2 )による前記超音波(U1及びU2)の受信タ
イミングと、前記フィルター手段(9)による分離タイ
ミングとは、タイミング処理手段(10)によって制御
されることを特徴とする。
【0014】このような構成では、タイミング処理手段
(10)によって、超音波受信素子(R1 、R2 )の何
れか一方の受信タイミングと、フィルター手段(9)に
よる分離タイミングとが制御されるため、被検体(H)
の骨部(B)を通過した超音波(U1又はU2)と、骨
部(B)によって反射された2つの周波数の超音波(U
1及びU2)の識別を容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の骨密度測定装置の一実
施の形態を示す概略構成図、図2は、図1の骨密度測定
装置の詳細を示すブロック図、図3(a)は、図1の骨
密度測定装置による測定方法を示す図、図3(b)は、
骨部(B)を構成する骨梁部(M)及び骨梁部間物質
(N)を説明するための構成図、図4は、図1の骨密度
測定装置による測定方法を説明するためのフローチャー
ト、図5は、図1の骨密度測定装置に用いられる超音波
の周波数と伝播時間との相関の概念を示す図である。
【0016】図1において、骨密度測定装置1には、広
帯域超音波用の2つの超音波探触子(以下、プローブと
いう)P1 、P2 が設けられている。これらプローブP
1,P2 には、特定の超音波を発する超音波発信素子O1
,O2 と、これら超音波発信素子O1 ,O2から発信さ
れた超音波を受信する超音波受信素子R1 ,R2 とが、
各々一対ずつ設けられている。
【0017】ここで、これら超音波発信素子O1 ,O2
と、超音波受信素子R1 ,R2 とは共に、電界を印加す
ると自らが機械的な振動をして、電気的エネルギーを機
械的エネルギーに変換する性質を有する無機質セラミッ
クスや有機物からなる圧電体である。なお、本実施の形
態では、各プローブP1,P2 に、超音波発信素子O1,
O2 と、超音波受信素子R1 ,R2 とを、一対ずつ設け
た場合について示しているが、この例に限らず、各々の
プローブP1,P2 に超音波発信素子O1 ,O2 又は超
音波受信素子R1 ,R2 の何れか一方を設け、各々の発
信及び受信動作を時間的に切換えるようにすることもで
きる。
【0018】これらプローブP1,P2 は、コード1
a,1bを介して測定装置本体2に接続されている。測
定装置本体2には、例えば後述の図2に示す高圧電源7
をオン/オフしたり電圧を調節したりする調節ツマミ3
a、超音波発信素子O1 ,O2の発信周波数を調節する
調節ツマミ3b,3c、測定結果を表示する表示部4が
設けられている。
【0019】骨密度測定装置1の詳細は、図2に示す通
りである。すなわち、各プローブP1,P2 の超音波発
信素子O1 ,O2 は、パルサー5a,5bからの発信周
波数に応じて異なる超音波U1,U2を発信する。ここ
で、超音波発信素子O1 ,O2 から発信される発信周波
数は、各々例えば500KHz と1MHz とを中心とした
帯域の周波数である。また、各パルサー5a,5bに
は、高圧電源7からの電源と、発信タイミングを与える
トリガ信号発生部8からのトリガ信号とが与えられるよ
うになっている。なお、本実施の形態では、超音波U
1,U2を異なる周波数としたが、同じ周波数として、
発信タイミングを調整するようにしても良い。
【0020】ここで、高圧電源7のオン/オフや電圧の
調節は、上述したように、調節ツマミ3aによって行わ
れる。また、各パルサー5a,5bの発信周波数の調節
も、上述したように、調節ツマミ3b,3cによって行
われる。
【0021】各プローブP1,P2 の超音波受信素子R1
,R2 によって受信された超音波信号は、各々レシー
バー6a,6bによって所定量増幅された後、2つの通
過帯域を有するフィルター部9を通過し、ゲート回路1
1に与えられる。ここで、フィルター部9を通過する周
波数は、上記の超音波発信素子O1 ,O2 から発信され
る発信周波数である500KHz と1MHz とを中心とし
た帯域の周波数である。これらフィルター部9の通過帯
域及びゲート回路11の通過時間は、タイミング処理部
10によって調節されるようになっている。また、タイ
ミング処理部10は、レシーバー6a,6bの受信タイ
ミングも同時に切替えるようになっている。
【0022】なお、本実施の形態では、1個のフィルタ
ー部9に2つの通過帯域をもたせた場合について説明し
たが、この例に限らず、500KHz と1MHz とを中心
とした帯域の周波数を通過させる2個のフィルター部を
設けるようにしてもよい。ゲート回路11を通過した超
音波信号は、このゲート回路11の出力パルスをカウン
トして時間を計測する時間計測部12を経て、演算処理
部13に与えられる。
【0023】演算処理部13は、メモリ14に格納され
ている諸定数や演算式等と時間計測部12によって計測
された計測時間とを基に、各種の演算を行うことで骨密
度の測定結果を得るものである。その演算による測定結
果は、表示部4によって表示される。ここで、メモリ1
4に格納されている諸定数とは、標準骨梁の密度ρ(例
えば骨の骨梁部の主成分であるハイドロキシアパタイト
の密度を採用する)、被検体Hの組織部Tを伝播する超
音波U1 ,U2 の伝播速度CT (人の軟部組織中におけ
る超音波伝播速度には個人差がなくほぼ一定なので、具
体的にはこれを採用する)、標準骨の骨梁部M(ハイド
ロキシアパタイト固形物からなる)中での超音波U1 ,
U2 の伝播速度CM (例えば骨梁部の主成分であるハ
イドロキシアパタイト中での超音波伝播速度を求めてお
き、これを採用する)、その標準骨梁間物質N中での超
音波U1 ,U2 の伝播速度CN (例えば骨梁間物質とほ
ぼ等価と考えられる水中における超音波の伝播速度を測
定しておき、これを採用する)等であり、演算式等とは
後述の〜(10)に示す式であり、これらの諸定数や演算
式等を用いて被検体Hの骨密度ρM が測定されるように
なっている。
【0024】また、演算処理部13には、入力部15か
ら後述の図3に示す被検体Hの幅寸法(W−Z間)Lが
入力されるようになっている。続いて、このような構成
の骨密度測定装置1の動作を、図3及び図4を用いて説
明する。まず、図3(a)に示す被検体Hの骨部Bの骨
密度ρM を測定するに先立ち、被検体Hの測定対象とな
る部位の幅寸法Lと、被検体Hの骨部Bの幅寸法LB
を求める必要がある。幅寸法Lにあっては、予めメジャ
ー等によって計り、その値を図2に示した入力部15か
ら演算処理部13に入力しておく(ステップ401)。
【0025】また、骨部Bの幅寸法LB は、次のよう
にして測定する。すなわち、図3(a)に示すように、
被検体Hの組織部Tで囲まれた骨部Bを挟んで、各プロ
ーブP1,P2 を被検体Hに接触させる。このとき、プ
ローブP1,P2の超音波発信素子O1 及び超音波受信素
子R2 と、プローブP1,P2 の超音波受信素子R1 及
び超音波発信素子O2 とを各々互いに同一平面上の直線
上で向き合うような位置関係とする。この状態で、各超
音波発信素子O1 、O2 から、各々特定周波数の超音波
U1 、U2 を発信させる(ステップ402)。
【0026】超音波U1 ,U2 の詳細については後述す
るが、本実施の形態では、超音波U1の発信周波数を、
例えば500KHz とし、超音波U2の発信周波数を、例
えば1MHz としている。これらの発信周波数は、図1
及び図2に示した調節ツマミ3b,3cの操作によって
調節することができる。このように、各超音波発信素子
O1 、O2 からの発信周波数を異ならせることで、各々
の超音波受信素子R1、R2 により受信した後の受信周
波数の識別が容易となる。
【0027】ここで、各超音波発信素子O1 、O2 から
発信された超音波U1 ,U2 には、骨部Bを通過するも
のと、骨部Bによって反射されるものとがある。よっ
て、各レシーバー6a,6bによる受信周波数には、各
々超音波U1 ,U2 が含まれることになるが、図2のよ
うに、タイミング処理部10によってレシーバー6a,
6bの受信タイミングを切替えることにより、各々の超
音波U1 ,U2 の通過と反射との識別を容易に行える。
【0028】各レシーバー6a,6bを介して受信され
た超音波U1 ,U2 は、タイミング処理部10によって
コントロールされるフィルター部9及びゲート回路11
から時間計測部12を経て演算処理部13に与えられ
る。そして、後述するように、演算処理部13によっ
て、被検体Hの骨部Bの超音波U1 、U2 の伝播時間
B と骨部Bの幅寸法LB とが求められる(ステップ4
03)。
【0029】このとき、まず被検体Hの組織部T内のW
−X間の伝播時間tWXからW−X間の距離LWXが演算に
よって求められる(ステップ404)。すなわち、プロ
ーブP1 の超音波発信素子O1 から骨部Bに向けて発信
されるとともに、被検体Hの組織部TのW−X間を経由
して骨部Bで反射した超音波U1 は、プローブP1の超
音波受信素子R1 によって受信されることにより、超音
波U1 の組織部TにおけるW−X間の伝播時間tWXが図
2に示した時間計測部12によって計測される。なお、
W−X間の伝播時間tWXは、組織部TのW−X間を経由
して骨部Bで反射したW−X間の往復時間であるので、
W−X間の往復時間の1/2とする。
【0030】そして、W−X間の距離LWXは、図2に示
したメモリ14に格納されている次の式によって求め
られる。
【数1】LWX=CT ・tWX ・・・ ここで、CT は、超音波U1 が被検体Hの組織部Tを
伝播する速度であり、上述のように、この速度CT
は、個人差がなくほぼ一定の値である。
【0031】次に、被検体Hの組織部T内のY−Z間の
伝播時間tYZからY−Z間の距離L YZが演算によって求
められる(ステップ405)。すなわち、プローブP2
の超音波発信素子O2 から骨部Bに向けて発信されると
ともに、被検体Hの組織部TのY−Z間を経由して骨部
Bで反射した超音波U2 は、プローブP2 の超音波受
信素子R2によって受信されることにより、超音波U2
の組織部TにおけるY−Z間の伝播時間tYZが図2に示
した時間計測部12によって計測される。なお、Y−Z
間の伝播時間tYZは、組織部TのY−Z間を経由して骨
部Bで反射したY−Z間の往復時間であるので、Y−X
間の往復時間の1/2とする。
【0032】そして、Y−Z間の距離LYZは、図2に示
したメモリ14に格納されている次の式によって求め
られる。
【数2】LYZ= CT ・tYZ ・・・ ここで、CT は、上述したように、超音波U1 が被検
体Hの組織部Tを伝播する速度である。
【0033】次に、被検体Hの骨部B(X−Y間)中の
超音波U1,U2 の伝播時間tB が求められる(ステッ
プ406)。この伝播時間tB を求めるに際しては、
まず一方のプローブP1 の超音波発信素子O1 から発信
された超音波U1を他方のプローブP2 の超音波受信素
子R2 が受信する時間tが図2に示した時間計測部12
によって計測される。また、この時間tは、他方のプロ
ーブP2の超音波発信素子O2 から発信された超音波U
2を一方のプローブP1 の超音波受信素子R1で受信
し、図2に示した時間計測部12によって計測しても同
様に得ることが出来る。
【0034】そして、X−Y間の超音波U1,U2 の伝
播時間tB は、図2に示したメモリ14に格納されて
いる次の式によって求められる。
【数3】tB =t−tWX−tYZ ・・・ ここで、tWX,tYZ は、上述したように、各々W−X間
及びY−Z間の伝播時間である。
【0035】次に、被検体Hの骨部Bの幅LB が、図
2に示したメモリ14に格納されている次の式によっ
て求められる(ステップ407)。
【数4】LB =L−LWX−LYZ ・・・ ここで、Lは、被検体Hの幅寸法(W−Z間)であり、
WX,LYZは、上述したように、W−X間及びY−Z間
の距離である。以上のような演算処理部13による演算
によって被検体Hの骨部Bの幅寸法L B が求められ
る。
【0036】被検体Hの骨部Bの密度(ρM )は、次の
ようにして求められる。すなわち、図3(b)に示すよ
うに、骨部Bは、骨梁部Mと骨髄液、その他骨梁成分以
外の成分(以下、骨梁間物質Nという)とに分けられ
る。なお、図3(b)では、骨梁部M及び骨梁間物質N
を、便宜上、各々片側に寄せて図示しているが、実際に
は、骨部B内に骨梁部Mと骨梁間物質Nはこのように偏
在するものではない。各々の諸定数である上述した標準
骨梁部Mの密度ρ、被検体Hの組織部Tを伝播する超音
波U1 ,U2 の伝播速度CT 、標準骨の骨梁部M(ハイ
ドロキシアパタイト固形物からなる)中での超音波U1
,U2 の伝播速度CM 、その標準骨梁間物質N中での
超音波U1 ,U2 の伝播速度CN 等の情報は、上述した
ように、図2のメモリ14に予め格納されている。な
お、ここで、被検体Hにおける骨梁中の超音波U1 ,U
2 の伝播時間をtM とし、骨梁間物質N中での超音波U
1 ,U2 の伝播時間をtN とする(ステップ408)。
【0037】そして、被検体Hの骨部B中の超音波の伝
播時間tB は、図2に示したメモリ14に格納されてい
る次の式によって表される。
【数5】tB =tM +tN ・・・ また、被検体Hの骨部Bの幅LB は、図2に示したメモ
リ14に格納されている次の式によって表される。
【数6】 LB =CM ・tM +CN ・tN ・・・
【0038】そして、上記の,,式から被検体H
の骨梁中の超音波の伝播時間tM と骨梁間物質N中の超
音波の伝播時間tN とが演算によって求められる。すな
わち、,, 式に含まれる未知数は、tM ,tN
みであるため、これらの連立方程式を解くことにより、
M ,tN が求められることになる。
【0039】これらtM ,tN が各々求められると、被
検体Hの骨部Bの骨梁部Mの占める幅LM 及び骨梁間物
質N部分の占める幅LN が、図2に示したメモリ14に
格納されている次の,式によって求められる(ステ
ップ409)。
【数7】LM =CM ・tM ・・・
【数8】LN =CN ・tN ・・・
【0040】さらに、,式により得られたLM 及び
N の値から、被検体Hの骨部B全体の幅に対する骨梁
部Mの幅の占める割合である、LM /LB が、図2に示
したメモリ14に格納されている次の式によって求め
られる(ステップ410)。
【数9】 LM /LB ={LM /(LM +LN )}・・・ このLM /LB の値は、骨部B中の骨梁部Mが占める割
合、すなわち骨部B中の骨梁の体積占有率(α)に相当
するものである。
【0041】最後に、標準骨の骨梁密度ρと被検体Hの
骨部Bにおける骨梁部Mの占める割合(骨梁部Mの体積
占有率に相当)から、被検体Hの骨梁部Mの密度ρ
M は、図2に示したメモリ14に格納されている次の(1
0)式によって求められる(ステップ411)。
【数10】 ρM =ρ・{LM /(LM +LN )}・・・(10)
【0042】次に、本実施の形態で用いられる超音波U
1 ,U2 の発信周波数の詳細を、図5を用いて説明す
る。一般に、被検体Hに与える超音波U1 ,U2 の周波
数は、その値によって被検体H内部での伝播状態が変化
することが知られている。すなわち、超音波U1 ,U2
の周波数が高すぎると被検体Hの骨部Bを伝播せず、し
かも骨部Bを伝播し得る超音波であっても、その周波数
が低いほどその超音波の進路は周波数や骨部Bの3次元
的構造に依存する傾向がある。つまり、骨部Bの内部に
おいては、骨梁の構造に影響を受けて、進行方向が必ず
しも直進せずに曲ってしまい、最短距離を通らない場合
があるため、同一の被検体H中であっても超音波U1 ,
U2 の骨部B中における伝播時間が超音波U1 ,U2 の
周波数によって一定しない。また、特に低周波数の超音
波U1 ,U2 の場合ほど曲がる程度が大となる傾向があ
る。
【0043】ここで、図5に示すように、超音波U1 ,
U2 の周波数が一定値(例えばfX)以上になると伝播時
間はほぼ一定となり、それよりもさらに周波数が高く
(例えばfY ) なると骨部B中を伝播しなくなる傾向が
ある。従って、用いる超音波U1 ,U2 の周波数が測定
精度を低下させる要因となることを考慮し、このような
弊害を避けるために、使用される広帯域の超音波を高低
帯域に分別し、エネルギー(周波数)の異なる2種以上
の超音波を使用して、帯域差による一定幅の被検体Hの
伝播時間差の有無を予め調べる必要がある。そして、差
があれば超音波U1 ,U2 の帯域別の周波数差による時
間差から補正を行うことで、正確な時間を得ることがで
きる。
【0044】そこで、例えば周波数f1 の超音波を含
め、複数の周波数f1 、f2 ・・・(f1 <f2 <・・
・)により同一の被検体Hの骨部Bの伝播時間tB1、t
B2・・・を求め、図5の周波数−伝播時間の相関曲線を
求めておくことで、ほぼ一定値となる骨部Bの伝播tB
を求めることが可能となり、超音波U1 ,U2 の周波数
差による測定精度の低下を抑えることができる。
【0045】このようなことから、使用に適した超音波
U1 ,U2 の周波数としては、例えば、500KHz と
1MHz 程度の帯域が好ましいことが解った。この場
合、プローブP1 、P2 の何れか一方によって検出され
た超音波U1 又はU2 を、周波数1MHz 帯域と周波数
500KHz 帯域のバンドパスフィルターを有するフィ
ルター部9において分離し、分離後の両出力を処理して
各々の伝播時間tB1、tB2を求め、さらに高周波fX
の伝播時間tX を得ることで、より真値に近い伝播時間
B を得ることができ、より正確な骨密度ρM の測定が
可能となる。
【0046】一方、骨部Bにおける骨梁間物質Nにあっ
ては、超音波U1 ,U2 の周波数によるその伝播速度に
差がほとんどない。骨粗鬆症が進行し骨梁部Mが減少し
ているような被検体Hの場合、上述のtB1、tB2の差は
ゼロに近づいて、周波数−伝播時間の相関曲線を求める
ことはできないが、伝播速度に差がほとんどないことか
ら、このような被検体Hに対しての補正は必要ない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の骨密度測
定方法によれば、上述したような構成としたので、被験
者が放射線被曝を伴うことのない超音波を用いての骨密
度の測定を行うことができ、安全に骨質を評価すること
が可能となる。
【0048】また、本発明の骨密度測定装置によれば、
被験者が放射線被曝を伴うことのない超音波を用いての
骨密度の測定を行うことができ、安全に骨質を評価する
ことが可能となる。
【0049】さらに、本発明の骨密度測定装置によれ
ば、超音波受信素子(R1 、R2 )の何れか一方によっ
て受信された超音波(U1及びU2)を、フィルター手
段(9)によって分離するようにしたので、被検体
(H)の骨部Bを通過した超音波(U1又はU2)と骨
部Bによって反射された超音波(U1又はU2)との識
別を容易に行うことができるため、精度の高い骨密度の
測定方法並びに測定装置を提供することができる。
【0050】さらにまた、本発明の骨密度測定装置によ
れば、被検体(H)の骨部Bを通過した超音波(U1又
はU2)と、骨部(B)によって反射された2つの周波
数の超音波(U1及びU2)の識別を容易に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の骨密度測定装置を示す概略構成図であ
る。
【図2】図1の骨密度測定装置の詳細を示すブロック図
である。
【図3】図(a)は、図1の骨密度測定装置による測定
方法を説明するための構成図、図(b)は、骨部(B)
の骨梁部(M)及び骨梁部間物質(N)を説明するため
の構成図である。
【図4】図1の骨密度測定装置による測定方法を説明す
るためのフローチャートである。
【図5】図1の骨密度測定装置に用いられる超音波の周
波数と伝播時間との相関の概念を示す図である。
【符号の説明】
1 骨密度測定装置 2 測定装置本体 3a,3b,3c 調節ツマミ 9 フィルター部(フィルター手段) 10 タイミング処理部(タイミング処理手段) 12 時計計測部(時間計測手段) 14 メモリ(格納手段) 13 演算処理部(演算処理手段) B 骨部 H 被検体 O1 、O2 超音波発信素子 P1,P2 プローブ(超音波触子) R1 、R2 超音波受信素子 T 組織部 M 骨梁部 N 骨梁部間物質

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体(H)の組織部(T)内の骨部
    (B)の骨密度を測定する骨度測定方法において、 被検体(H)に接触されて配され、かつ超音波を発振又
    は受信可能な一対の超音波探触子(P1,P2)を有し、
    一方の超音波探触子(P1又はP2)から発振されて、前
    記被検体(H)内の骨部(B)を通過して他方の超音波
    探触子(P1又はP2)で受信される超音波の伝播時間
    (t)と、前記超音波探触子(P1,P2)により各々の
    側から発振されて、前記組織部(T)内の骨部(B)で
    反射された超音波の各々の伝播時間(tWX,tYZ)を測定
    し、 被検体(H)の組織部(T)中の標準の伝播速度(CT )
    とから前記骨部(B)の超音波の伝播時間(tB )と前
    記骨部(B)の幅寸法(LB =L−CT ・tWX−CT ・t
    YZ)とを求めるとともに、前記骨部(B)の伝播時間
    (tB )と幅寸法(LB )とから、前記骨部(B)を構成
    する骨梁部(M)及び骨梁間物質(N)中の超音波の伝
    播時間(tM ,tN )と前記骨梁部(M)及び骨梁間物質
    (N)の占める幅寸法(LM ,LN )とを求めた後、この
    幅寸法(LM ,LN )から前記骨梁部(M)の占める幅寸
    法(LM ) と前記骨部(B)の幅寸法(LB )との比
    (LM/LB )に相当する骨梁部(M)の体積占有率
    (α)を求め、さらにこの体積占有率(α)と前記標準
    骨梁部(M)の骨密度(ρ)とから前記被検体(H)の
    骨部(B)の骨密度(ρM )を求めることを特徴とす
    る骨密度測定方法。
  2. 【請求項2】 被検体(H)の組織部(T)中の骨部
    (B)の骨密度を測定する骨密度測定装置において、 所定の単一周波数の超音波(U1又はU2)を発信及び受
    信可能な超音波受発信素子(O1 又はR1)を備えると
    ともに、前記被検体(H)に接触される第1の超音波探
    触子(P1)と、 前記超音波(U1又はU2)を受信及び発信可能な超音
    波受発信素子(O2又はR2)を備えるとともに、前記
    骨部(B)を挟みかつ前記第1の超音波探触子(P1)
    と対向して前記被検体(H)に接触される第2の超音波
    探触子(P2)と、 標準となる被検体(H)の組織部(T)、骨梁部
    (M)、骨梁間物質(N)中の前記超音波(U1又はU
    2)の伝播速度(CT ,CM ,CN )並びに標準骨梁部
    (M)の骨密度(ρ)に関する情報を格納している格納
    手段(14)と、 一方の超音波探触子(P1又はP2)から発振されて、前
    記被検体(H)内の骨部(B)を通過して他方の超音波
    探触子(P1又はP2)で受信される超音波(U1又はU
    2)の伝播時間(t)と、第1,2の超音波探触子(P
    1,P2)により各々の側から発振されて、前記組織部
    (T)内の骨部(B)で反射された前記超音波(U1又
    はU2)の各々の伝播時間(tWX,tYZ)とを計測する時
    間計測手段(12)と、 この時間計測手段(12)によって計測された前記伝播
    時間(t,tWX,tYZ)と、前記被検体(H)の組織部
    (T)中の伝播速度(CT )とから前記骨部(B)の超音
    波(U1又はU2)の伝播時間(tB )と前記骨部
    (B)の幅寸法(LB =L−CT ・tWX−CT ・tYZ)と
    を求めるとともに、前記伝播時間(tB )と幅寸法
    (LB )とから、前記骨部(B)を構成する骨梁部(M)
    及び骨梁間物質(N)中の前記超音波(U1又はU2)
    の伝播時間(tM ,tN )と前記骨梁部(M)及び骨梁間
    物質(N)の占める幅寸法(LM ,LN )とを求めた後、
    この幅寸法(L M ,LN )から前記骨梁部(M)の占める
    幅寸法(LM )と前記骨部(B)の幅寸法(LB )との比
    (LM /LB )に相当する骨梁部(M)の体積占有率
    (α)を求め、さらにこの体積占有率(α)と前記標準
    骨梁部(M)の骨密度(ρ)とから前記被検体(H)の
    骨部(B)の骨密度(ρM )を求める演算処理手段(1
    3)とが具備されていることを特徴とする骨密度測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の超音波探触子(P1 )は、超
    音波(U1)を発信する超音波発信素子(O1 )と前記
    超音波(U1及びU2)を受信する超音波受信素子(R
    1 )とからなり、 前記第2の超音波探触子(P2 )は、超音波(U2)を
    発信する超音波発信素子(O2 )と前記超音波(U1及
    びU2)を受信する超音波受信素子(R2 )とからな
    り、 これら超音波受信素子(R1 、R2 )の何れか一方によ
    って受信された超音波(U1及びU2)は、各々の超音
    波(U1及びU2)の通過帯域を有するフィルター手段
    (9)によって分離されることを特徴とする請求項2に
    記載の骨密度測定装置。
  4. 【請求項4】 前記超音波受信素子(R1 、R2 )によ
    る前記超音波(U1及びU2)の受信タイミングと、前
    記フィルター手段(9)による分離タイミングとは、タ
    イミング処理手段(10)によって制御されることを特
    徴とする請求項3に記載の骨密度測定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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