JP2000051201A - X線ファンビーム位置移動検出システムおよびそれを適用したctスキャナ装置 - Google Patents

X線ファンビーム位置移動検出システムおよびそれを適用したctスキャナ装置

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JP2000051201A JP22274598A JP22274598A JP2000051201A JP 2000051201 A JP2000051201 A JP 2000051201A JP 22274598 A JP22274598 A JP 22274598A JP 22274598 A JP22274598 A JP 22274598A JP 2000051201 A JP2000051201 A JP 2000051201A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度にX線源とX線検出器の相対的な位置
関係の変化を補正し、アーティファクトやCT値シフト
の発生を抑止し得る検出器システムを有するCTスキャ
ナ装置の提供。 【課題を解決する手段】 CTスキャナ装置のX線検出
器またはX線検出器列(5c〜5f)の被検体体軸方向
およびX線入射方向に対して垂直な方向の両端部にX線
ファンビーム位置移動検出器(6c〜6f´)を設け、
X線焦点位置の移動をX線ファンビーム位置のX線入射
方向に対して垂直な面における2次元的な移動として検
出し、前記X線ファンビーム位置のX線入射方向に対し
て垂直な面における2次元的な移動に基づいて、X線フ
ァンビームが被検体体軸方向およびX線入射方向に対し
て垂直な方向に関して回転移動した角度を求め、その角
度から各チャンネル毎にX線投影データの補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医用画像診断装置
等として用いられるCTスキャナ(Computed Tomograph
y scanner )装置に関し、より詳細にはCTスキャナ装
置におけるX線焦点位置の移動をX線ファンビーム位置
の移動として2次元的に検出するX線ファンビーム位置
移動検出システム、ならびにそのようなX線ファンビー
ム位置移動検出システムを適用したCTスキャナ装置に
関する。
【0002】
【従来技術】現在、医用CTスキャナ装置としては、X
線源と、被検体の体軸方向およびX線入射方向に対して
垂直な方向(チャンネル方向)に1列に並ぶ複数のX線
検出器(以下、X線検出器を検出器、チャンネル方向に
1列に並ぶ複数のX線検出器を検出器列と略称すること
がある)とを架台と共に被検体の回りで回転移動させる
ことにより、X線ビームが被検体と交差する角度を定常
的に変化させながらスキャンしてデータを得る、いわゆ
る「第3世代」のCTスキャナ装置が主流となってい
る。
【0003】そのようなCTスキャナ装置において、検
出器は、チャンネル方向に1列に並んで複数設けられ、
X線源から放射されるX線ファンビーム(X線ビーム)
のX線減衰測定値、即ち投影データを検出している。
【0004】しかしながら、X線源と検出器の双方また
はいずれか一方が移動するタイプのCTスキャン装置に
おいては、スキャン動作中に、遠心力等の運動によるブ
レ、熱または重力等の影響を受けてX線源と検出器との
相対位置が3次元的に変化することによりX線の焦点位
置が相対的に移動してしまい、X線入射位置が検出器の
X線感度が略一定な領域(有効検出面)から外れてX線
感度が非線形に変化する辺縁領域(エッジ部)にかかる
等といった事態が生じることにより、リング状または帯
状のアーティファクトやCT値シフトが顕著に生じるこ
とがある。
【0005】従来、そのようなアーティファクトやCT
値シフトの発生を抑止するために、X線検出器列の片端
部にX線焦点位置を測定する焦点移動検出器を設け、X
線焦点の移動を計測して補正する方法が知られている。
例えば、特開平6−269443号公報に記載されてい
るように、X線源(X線管)の熱的状態によって変化す
るX線焦点位置のスライス方向移動位置を予め検出測定
すると共にそれらの位置におけるX線検出器の各チャン
ネルの感度特性を測定し、これらの感度特性を記憶して
おき、次いで、撮影時に測定されたX線焦点の位置と予
め測定記憶した各X線焦点位置におけるX線検出器の各
チャンネルの感度特性とから、X線焦点の変動(移動)
によるX線検出器の各チャンネルの感度特性の変動を補
正する補正データを作成し、この補正データを用いて、
撮影時に得られるX線検出器の各チャンネルの出力デー
タを演算処理する。
【0006】しかし、近年になって、1回の走査で収集
する投影データの量を増加させること、および撮影に要
するX線量や時間を短縮して患者スループットを改善す
ることを目的として、検出器列をスライス方向に複数設
けたCTスキャナ装置(以下、マルチ検出器列CTスキ
ャナ装置と略称することがある)が提案されているが、
そのようなCTスキャナ装置においては、所望のスライ
ス幅内に検出器列同士のエッジ部が隣接する領域が必然
的に存在することとなってビュー(view)範囲内におけ
る前記有効検出面の占有割合が低下したりまたは半影の
影響を受け易くなったりし、さらには、可動部、特に検
出器列の重量の増加に伴いスキャン時の運動に起因する
架台のブレが増大したり、従来の検出器列では問題とな
らなかったスライス方向の検出器素子および/または検
出器の組立て誤差による検出器素子位置のズレに起因し
て個々の検出器のX線感度の相違が生じて上記有効検出
面の占有割合が一層低下してしまったり、あるいは被検
体の体軸方向のX線吸収係数の変化(パーシャル)の影
響を受け易くなったりして、上記の如き手法のみではア
ーティファクトやCT値シフトの発生抑制が困難となっ
ている。
【0007】従って、マルチ検出器列CTスキャナ装置
においては、従来主流となっている装置よりもアーティ
ファクトが生じ易く、その発生抑止が重要な技術的課題
となっており、現在までに幾つかの解決策が提案されて
いる。
【0008】例えば、特開平3−109054号公報
は、2つの検出器列を有するCTスキャナ装置におい
て、照射源(X線源)と検出器手段とのZ方向(スライ
ス方向)における相対的な位置をシフトさせてビーム収
束による非共平面に起因するブレを修正することを提案
している。
【0009】また、特開平9−285462号公報は、
予め各検出器のスライス方向のX線感度分布を求めてお
き、スキャン時のX線焦点位置のスライス方向の移動を
測定してその移動量を計算し、予め求めておいたX線感
度分布を基に補正を行うことにより焦点位置の移動によ
るX線プロファイルのスライス方向のズレを較正するこ
とを提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き提案は全てX線焦点位置のスライス方向の移動のみ
を補正しようとするものであるが、実際には、X線焦点
位置は、スライス方向のみに1次元的に移動するもので
はなく、チャンネル方向にも移動して、2次元的に移動
するものである。
【0011】従って、上記提案では、X線焦点位置がチ
ャンネル方向へ移動してズレた場合、特にスライス方向
とチャンネル方向に同時にズレが生じてX線ビームが検
出器列のX線検出面上に照射されて形成する投影面がチ
ャンネル方向に対して平行にならずチャンネル方向に対
する傾き(回転角度)を持つような場合には、適切に対
応して補正および/または較正を行うことができない。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、CTスキャナ装置に用いて、X線焦点位置の移動
をX線ビーム位置のX線入射方向に対して垂直な面にお
ける2次元的な移動として計測し、従来よりも高精度に
X線源と検出器の相対的な位置関係の変化を補正してア
ーティファクトやCT値シフトの発生を抑止し得るX線
ファンビーム位置移動検出システムの提供を目的とす
る。
【0013】また、そのようなX線ファンビーム位置移
動検出システムを適用したCTスキャナ装置の提供も目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のX線ファンビーム位置移動検出システム
は、CTスキャナ装置におけるX線焦点位置の移動をX
線ファンビーム位置のX線入射方向に対して垂直な面に
おける2次元的な移動として検出し得ることを特徴とす
る。
【0015】好ましくは、請求項1において、前記X線
ファンビーム位置のX線入射方向に対して垂直な面にお
ける2次元的な移動に基づいて、X線ファンビームが被
検体体軸方向およびX線入射方向に対して垂直な方向に
関して回転移動した角度を求め、その角度から各チャン
ネル毎にX線投影データの補正を行うことを特徴とす
る。
【0016】また、好ましくは、請求項1および2にお
いて、CTスキャナ装置のX線検出器またはX線検出器
列の被検体体軸方向およびX線入射方向に対して垂直な
方向の両端部に少なくとも1つづつX線ファンビーム位
置移動検出器を設けていることを特徴とする。
【0017】また、好ましくは、請求項3において、前
記X線ファンビーム位置移動検出器が、前記X線検出器
またはX線検出器列の全体の被検体体軸方向の幅と少な
くとも同じかそれ以上の幅においてX線ファンビーム位
置の移動を検出し得るように設けられていることを特徴
とする。
【0018】また、好ましくは、請求項3および4にお
いて、前記X線ファンビーム位置移動検出器が、前記X
線検出器または前記X線検出器列に隣接して設けられて
いることを特徴とする。
【0019】また、好ましくは、請求項3および4にお
いて、前記X線ファンビーム位置移動検出器が、前記X
線検出器または前記X線検出器列と一定の間隔を空けて
設けられていることを特徴とする。
【0020】また、好ましくは、請求項3〜6におい
て、前記X線ファンビーム位置移動検出器が、前記X線
検出器と同じ構造を有することを特徴とする。
【0021】また、好ましくは、請求項3〜6におい
て、前記X線ファンビーム位置移動検出器が、前記X線
検出器と異なる構造を有することを特徴とする。
【0022】また、好ましくは、請求項3〜8におい
て、前記X線ファンビーム位置移動検出器が、全体とし
て、被検体体軸方向に不均一なX線感度を有することを
特徴とする。
【0023】また、好ましくは、請求項9において、前
記被検体体軸方向に不均一なX線感度が、物理的手段に
より実現されることを特徴とする。
【0024】また、好ましくは、請求項9において、前
記物理的手段が、前記X線ファンビーム位置移動検出器
の検出器素子の形状を適切な領域で被検体体軸方向に不
均一な形状とすることであることを特徴とする。
【0025】また、好ましくは、請求項10において、
前記被検体体軸方向に不均一なX線感度が、前記X線フ
ァンビーム位置移動検出器の検出器素子のX線入射面の
適切な領域上にX線吸収係数の高い部材を設けることに
より実現されることを特徴とする。
【0026】また、好ましくは、請求項10において、
前記X線検出器の検出器素子がシンチレータであり、前
記被検体体軸方向に不均一なX線感度が、前記X線ファ
ンビーム位置移動検出器の検出器素子とフォトダイオー
ドとの間の適切な領域に光学的フィルタを設けることに
より実現されることを特徴とする。
【0027】また、好ましくは、請求項10において、
前記被検体体軸方向に不均一なX線感度が、前記X線フ
ァンビーム位置移動検出器を適切な領域を避けて設ける
ことにより実現されることを特徴とする。
【0028】また、好ましくは、請求項9において、前
記被検体体軸方向に不均一なX線感度が、前記X線ファ
ンビーム位置移動検出器の検出器素子のX線入射面の適
切な領域から得られる電気信号をカットするかまたは低
減して処理する制御手段を設けることにより実現される
ことを特徴とする。
【0029】また、好ましくは、請求項11〜15にお
いて、前記適切な領域が、前記X線ファンビーム位置移
動検出器の検出器素子のX線入射面上において常にX線
ファンビームの本影領域内に存在する領域であることを
特徴とする。
【0030】また、好ましくは、請求項3〜16におい
て、前記X線ファンビーム位置移動検出器が複数の検出
器で1つのチャンネル単位を構成することを特徴とす
る。
【0031】また、好ましくは、請求項3〜16におい
て、前記X線ファンビーム位置移動検出器が1つの検出
器で複数のチャンネル単位を構成することを特徴とす
る。
【0032】また、好ましくは、請求項3〜16におい
て、前記X線ファンビーム位置移動検出器の構成するチ
ャンネル単位およびデータ収集システム感度が切替え可
能であることを特徴とする。
【0033】さらに、上記課題を解決するために、被検
体にX線を照射するX線源と、前記被検体を透過したX
線を検出するX線検出器とを少なくとも備え、前記X線
検出器により得られる前記被検体の画像情報に基づいて
該被検体の撮影画像を得るCTスキャナ装置であって、
請求項1〜19のいずれか1項に記載のX線ファンビー
ム位置移動検出システムを適用したことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の1つの実施の形
態について図面を参照しながらより詳細に説明する。
【0035】なお、本発明においては、投影データを収
集するための検出器と、X線ファンビーム位置の移動を
計測する検出器が用いられるが、混乱を避けるために、
これ以降、前者をメイン検出器または検出器、後者をX
線ビーム位置移動検出器またはBMD(Beam Motion De
tector)と称することがある。
【0036】図1は、本発明のX線ファンビーム位置移
動検出システムを適用したCTスキャナ装置の1つの実
施の形態におけるX線源、被検体、メイン検出器および
BMDの位置関係を模式的に説明する図である。
【0037】この図1によれば、架台7上に設けられた
X線源1内の焦点スポット2から放射され不図示のX線
コリメータにより整形されたX線ファンビーム3が、被
検体4を挟んでX線源1に対向して同一の架台7上に設
けられたメイン検出器の2つの列5aおよび5bおよび
その両端部に隣接して設けられたビーム位置移動検出器
(BMD)6aおよび6bのX線入射面に照射されてい
る。
【0038】本発明によるCTスキャナ装置に用いるX
線源1、検出器列5a、5bを構成するメイン検出器、
架台7等のBMD6a、6b以外の部材には特に制限は
無く、CTスキャナ装置に通常用いられる部材で構成す
ることができる。
【0039】また、本実施の形態においては、X線源1
と、検出器列5a、5bおよびBMD6a、6bを同一
の架台7上に設けたが、X線源と、メイン検出器および
BMDとを相異なる可動式または固定式の架台に設ける
こともできる。
【0040】同様にして、本実施の形態においては、検
出器列5a、5bの形状を円弧状としたが、その形状に
も特に制限は無く、平面形状としたり、あるいはX線源
と異なる架台に設けられたときにはBMDと共に完全な
円形状としたり、所望に応じた形状とすることができ
る。当然ながら、スライス方向に並列して設けられる検
出器列5の数にも制限は無く、使用目的等に応じて設定
し得る。
【0041】BMD6a、6bには、メイン検出器や従
来慣用の焦点移動検出器と同じ検出器を用いることも、
あるいは後述するようなX線入射面の特定領域のX線検
出感度(X線感度)を低下させた特殊な検出器を用いる
こともできる。
【0042】また、本実施の形態においては、スライス
方向に並列して設けられるBMDの数を検出器列の数と
同数としているが、所望によりメイン検出器列の数より
多くも少なくも設けることができる。
【0043】さらに、本実施の形態においては、BMD
6a、6bを、メイン検出器の列5a、5bに隣接して
設けているが、X線ファンビーム3の範囲内である限り
は、スライス方向および/またはチャンネル方向にメイ
ン検出器の列5a、5bと一定の間隔を空けて設けるこ
ともできる。
【0044】次に、本発明に用いるBMDについて、図
2(a)、図2(b)および図3を参照しながらより具
体的に説明する。
【0045】図2(a)は両端部それぞれに4つづつの
BMDを隣接して設けた4列のメイン検出器列をX線入
射方向から見た上面図であり、図2(b)は両端部それ
ぞれに2つづつのBMDを一定の間隔を空けて設けた2
列のメイン検出器列をX線入射方向から見た上面図であ
る。
【0046】図2(a)および図2(b)に示す通り、
BMDはそのスライス方向の幅がメイン検出器の列より
も同等以上となるように、メイン検出器の列と隣接し
て、あるいは一定の間隔を空けて設置される。
【0047】図2(a)および(b)に示したような複
数のメイン検出器列を有するCTスキャナ装置において
は、幾つかのメイン検出器列を1単位として投影データ
を処理してスキャン時のスライスの厚みを被検体の大き
さ等の条件に応じて種々に変化させると同時にデータ収
集システム(DAS;Data Acquisition system )の感
度を切換えること、即ち所望に応じてチャンネル単位と
X線検出感度を切換えることが可能である。
【0048】例えば図2(a)に示す4列のメイン検出
器の列5c〜5fとメイン検出器と同様の検出器で構成
した8つのBMD6c〜6f´とを有するCTスキャナ
装置に則して説明すると、これらの検出器列5c〜5f
は、それぞれ独立してスライス方向に4つのチャンネル
を形成することも、あるいは検出器列5cと5dおよび
5eと5fがそれぞれ組合わされてスライス方向に2つ
のチャンネルを形成することも、所望であれば検出器列
5c〜5f全てが組合わされて全体でスライス方向に1
つのチャンネルを形成することもできる。また、これと
は反対に1つのメイン検出器を複数に素子分離してチャ
ンネル数を増やすこともできる。このようにチャンネル
単位を変更することは、スライス方向のみならずチャン
ネル方向においても可能である。このとき、BMDに関
しても同様に、所望に応じて、メイン検出器と同様にま
たは異なって、スライス方向および/またはチャンネル
方向のチャンネル数を変化させることができる。また、
同時に、メイン検出器およびBMDのDAS感度も所望
に応じて切換えることができる。
【0049】このようにして設けられるBMDは、検出
器列の両端部に設置されてデータを収集するので、従来
よりも高い精度でX線焦点移動を2次元的に計測するこ
とが可能である。例えば、図2(a)中に長破線で示す
ように、検出器列に対してX線ビームのスライス方向の
中心が検出器列5dと5eとの境界線上にあり、そして
スライス方向の一方の端部がBMD6cと6c´の中点
を通り、他方の端部がBMD6fと6f´の中点を通る
ように初期設定されているCTスキャナ装置において、
スキャン時の運動によりX線焦点位置の2次元的な移動
が起こり、X線ビームが検出器列に対してチャンネル方
向に平行に照射されず、図中に短破線で示すように、捩
じれて照射されてスライス方向の一方の端部がBMD6
cと6d´を横切って通り、他方の端部がBMD6eの
みを横切って通ることとなった場合、本発明では検出器
列の両端部に設けたBMDによりX線焦点位置をX線フ
ァンビームの投影面の位置として計測し、その移動した
距離および方向を2次元的に精度高く捕捉して補正する
ことができる。しかしながら、従来のように片端部のみ
に焦点移動検出器を有する構成であると、上記の場合
に、BMD6c〜6fの側のみに設置されているときに
はX線焦点位置がBMD6fの中点からBMD6eへの
距離および方向で検出器列のチャンネル方向に平行に移
動したものとして補正が行われ、またBMD6c´〜6
f´の側のみに設置されていればBMD6c´の中点か
らBMD6d´への距離および方向で検出器列のチャン
ネル方向に平行に移動したものとして補正が行われるこ
ととなり、従来の構成ではX線焦点位置の移動を正確に
補正し得るものとは言い難い。
【0050】上記の如くX線焦点位置は2次元的に移動
するが、その移動範囲はある一定の範囲を越えることは
少なく、複数の検出器列のスライス方向の幅全てについ
てBMDによってX線焦点位置の移動を計測することは
データ量の増加に対する効果が低くなり不経済となるこ
とが考えられる。例えば、図2(b)の検出器列を有す
るCTスキャナ装置において、BMD6gと6g´の中
点を通る線分とBMD6hと6h´の中点を通る線分で
囲まれた領域が、常にX線の本影領域内にあると仮定す
ると、BMD6gの中点とBMD6hの中点の間および
BMD6g´の中点とBMD6h´の中点の間で得られ
るデータは実際上補正に用いられることはなく、かえっ
てデータ量を増加させ、他のデータ変化量の大きい領域
からのデータに対する雑音となりかねないので、これら
の領域からのデータを何らかの方法によって削減するか
あるいは削除することが望ましい場合もあると考えられ
る。
【0051】そのような場合には、下記に示すように、
X線、あるいはX線から電気信号へ変換されるまでの間
に発生するその他の信号を少なくとも部分的に遮る物理
的手段や、X線から変換された電気信号の前処理時に信
号量を調節する制御手段等により常にX線の本影領域内
に存在すると推定されるBMD領域からのデータ伝達を
削減または削除することができる。
【0052】まず、第1の物理的手段として、BMDの
X線検出素子を、装置に組込んだときに常にX線の本影
領域内となるであろう部分でX線感度が低下する形状で
製造することができる。例えば、図2(b)に則して述
べれば、BMD6gと6hおよび6g´と6h´におい
て、検出素子同士が隣接する側の適当な領域の厚み(X
線入射方向の長さ)をその他の領域よりも、例えば2/
3〜1/3程度に薄くしてその領域のX線感度を相対的
に低くした形状で製造することができる。
【0053】同様にして、第2の手段として、前記X線
の感度を低下させたいBMD領域のX線入射面上に適当
なX線吸収係数を有する部材、例えば鉛のような重金属
またはその合金を設置して検出素子に入射するX線の量
をBMDの部位により変えることもできる。但し、この
ときX線入射面上に設置する部材の大きさおよび形状
は、X線入射面のその他の領域に影を落とす等の悪影響
を与えるものであってはならない。
【0054】また、第3の手段として、検出素子がシン
チレータであるときには、前記X線の感度を低下させた
いBMD領域においてシンチレータとフォトダイオード
等の間に半透明樹脂プレート等の光学的フィルタを挿入
して当該領域のX線感度を低下させることもできる。
【0055】さらに、第4の手段として、全検出器列の
スライス方向の幅の中心から両方へ適当な間隔を空けて
BMDを設置すること、即ち前記X線の感度を低下させ
たいBMD領域と等しいかまたはやや狭い領域のスライ
ス方向両側にのみBMDを設置することもできる。
【0056】そして、X線から変換された電気信号の前
処理時に信号量を調節する制御手段として、1つのBM
D検出素子をそのまま1チャンネルとして、または適当
に素子分離して複数のチャンネルとして取り扱い、前記
X線の感度を低下させたいBMD領域内のチャンネルか
らの電気信号をカットしたり、または適当に低減して扱
う制御手段を設けることができる。
【0057】上記物理的手段は、稼動現場で設定変更可
能に製造することが不可能/困難であるかあるいは製造
上不利であるが、前記制御手段を採用すれば現場にて容
易に設定変更可能に製造することができる。従って、上
記物理的手段は1つまたは2つのメイン検出器列を有す
るCTスキャナ装置に、そして前記制御手段はそれ以上
の数のメイン検出器列を有するCTスキャナ装置、特に
は上述のようにチャンネル単位およびDAS感度を切替
え可能なマルチ検出器列CTスキャナ装置に好適である
と思われる。
【0058】以上のようにして構成されるBMDを用い
た本発明のX線ファンビーム位置移動検出システムを適
用したCTスキャナ装置を例示して以下に説明する。
【0059】図3に、本発明のX線ファンビーム位置移
動検出システムを適用したCTスキャナ装置の特徴的な
構成を示す。
【0060】図3によれば、このCTスキャナ装置は、
駆動ユニット10により1ビュー単位で駆動される架台
7上に設けられたX線源1内の焦点スポット2から放射
され不図示のX線コリメータにより整形されたX線ファ
ンビーム3が、被検体4を挟んでX線源1に対向して同
一の架台7上に設けられたメイン検出器の2つの列5a
および5bおよびその両端部に隣接して設けられたビー
ム位置移動検出器(BMD)6aおよび6bのX線入射
面に照射される。そして、1ビュー毎または複数ビュー
毎に、メイン検出器およびBMDから得られた投影デー
タおよびX線ファンビーム位置移動の信号をDASを含
む計測ユニット11に送り、前記計測ユニット11にて
X線ファンビーム位置の2次元的な移動の方向および距
離を算出し、それに応じて、予め作成して記憶ユニット
12内のテーブルに格納しておいた補正用データを用い
てメイン検出器の各チャンネル毎の投影データ信号を補
正して、画像再構成ユニット14に信号を送信する。制
御ユニット13が常に装置全体の動作状況を監視し、必
要な制御を行う。なお、前記X線コリメータが可動式コ
リメータであるときには、前記駆動ユニット10でX線
コリメータを駆動することができる。
【0061】次に、本発明のX線ファンビーム位置移動
検出システムによる投影データの補正方法をより詳細に
説明する。
【0062】まず、本発明の補正方法(BMC;Beam M
otion Correction と称する)においても、補正用デー
タを収集する必要がある。この補正用データの収集は基
本的には従来の補正方法と同様にして行うが、本発明に
おいてはメイン検出器列の両端部に設けたBMDにより
X線焦点位置の移動をX線ビーム投影面の移動として2
次元的に計測するので、X線ビームのスライス方向の中
点を結んで得られるX線中心パスの位置やチャンネル方
向からのズレ(傾き)を基準として各種の補正用データ
を作成する。それらの補正用データには、X線源の温度
差等に起因して前記X線中心パスが移動したときの各検
出器または検出素子毎(即ち各チャンネル毎)および各
ビュー毎の補正値や、X線プロファイル位置に対する各
チャンネルの感度分布が含まれる。X線プロファイル位
置は、BMDによってX線源(X線管球)の温度および
ビュー毎のX線焦点位置を計測することにより取得する
ことができ、これを各チャンネルのスキャンデータの補
正に反映させる。
【0063】補正用データ作成のための各種データは、
従来通り実際にスキャン動作を行って収集することもで
きるが、可動式上部スリット、即ち可動式X線コリメー
タ(MC;Moving Collimeter )を設けて仮想的に焦点
位置を移動させて収集することもできる。
【0064】可動式コリメータ(MC)を用いたデータ
の収集は、次のようにして実施することができる。ま
ず、上記MCをX線ビーム位置の移動を補正するために
必要な細かさで一定間隔で1ステップづつスライス方向
および/またはチャンネル方向に最大X線ビーム移動距
離まで移動させながら、各ステップ毎にデータを収集す
る。このとき、MCのステップ幅によっては、何らかの
手段を用いて1ステップ毎の移動距離をさらに細かくし
てX線ビーム位置移動補正用データを収集したほうが望
ましいことも考えられる。
【0065】次いで、収集したデータに基づいて、X線
ビームに捩じれが生じてX線中心パスが検出器列のチャ
ンネル方向に対して回転角度を持ってしまった場合の補
正用データを決定する。即ち、BMDにより計測される
X線ビーム位置からX線中心パスの回転角度と、それに
対応する各チャンネル毎の平均X線感度分布および平均
X線プロファイルとが計算により求められるので、各チ
ャンネル毎に実際に収集したデータの中からそれに一致
するかまたは最も近いデータを選択して、それぞれのチ
ャンネルに対する補正用データとする。従って、実際に
補正に使用される仮想的なX線中心パスは、検出器列の
チャンネル方向に対して一定の回転角度を有する直線で
はなく、近似的に、チャンネル幅毎に変化する階段状の
折れ線となる。
【0066】このようにして収集したデータから常法に
従い得られる補正用データ群は、各チャンネルに付与す
るチャンネル番号、X線ビーム(またはX線中心パス)
のチャンネル方向からの回転角度およびX線ビーム位置
移動量をパラメータとして含む各チャンネル毎のデータ
群をデータ計測時の各計測点におけるX線ビームの相対
的位置を示すX線ビーム移動位置(BMP;Beam Motio
n Position)番号に1対1で対応させ、CTスキャナ装
置の有する記憶ユニット内に作成する補正用データのテ
ーブルにテーブル番号を付与して分類格納され、実際の
補正時に前記テーブル番号を用いて呼び出される。
【0067】そして、常法に従い、これらの補正用デー
タを用いて投影データを補正して画像を再構成する。
【0068】なお、X線ビーム(X線中心パス)が検出
器列のチャンネル方向に対して回転角度を有する場合、
上記の如くして補正用データを決定するので、X線中心
パスの回転角度に応じて使用される補正用データは各チ
ャンネル毎に異なるテーブル番号を有することとなる。
【0069】例えば、MCを備えたCTスキャナ装置に
おける実際の補正処理の1例を時系列に沿って模式的に
示せば、図4の通りである。
【0070】まず、装置の使用に先立って、ステップS
101において、可動式コリメータ(MC)を駆動ユニ
ット10を用いて移動させることにより仮想的にX線ビ
ーム位置を順次移動させる。このとき1回の移動毎に、
ステップS102において、FSMCに準じて補正用デ
ータの作成に必要な種々の実測データをX線ビーム位置
移動検出器(BMD)を用いて計測する。これを必要な
回数繰り返して信号/雑音(S/N)比を向上させる。
そして、ステップS103において前記計測ユニット1
1を用いて補正方法(BMC)に従い補正用データを作
成した後に、ステップS104へ進み、前記計測ユニッ
ト11で作成した補正用データを前記記憶ユニット12
内のテーブルに分類格納しておく。
【0071】次に、被検体のスキャン前にX線源1をウ
オームアップした後、ステップS201において、BM
Dを用いてその時点におけるX線ビーム位置を計測す
る。そしてステップS202へ進んでMC位置の移動が
必要であるか否かを判断し、MCの移動が必要でないと
判断されればステップS301へ直接進み、MCの移動
が必要であると判断されればステップS203へ進んで
計測データに応じた距離および方向にMCを移動させて
X線ビーム位置を補正し得る位置でMCを固定させた後
にステップS301へ進む。
【0072】そしてスキャン動作時に、ステップS30
1においてBMDを用いてX線ビーム位置を計測した
後、ステップS302へ進んでX線ビームのチャンネル
方向に対する回転角度(傾き)や各チャンネル毎のX線
ビームのスライス方向へのズレ等を算出する。次いでス
テップS303へ進み、算出されたX線ビーム位置移動
の距離および方向に応じて、前記ステップS104にて
補正用データを格納した記憶ユニット12から必要な補
正用データを呼び出し、各チャンネル信号毎にBMCに
従った補正を行い、ステップS304に進む。ステップ
S304において、制御ユニット13においてスキャン
完了に必要な数のビューが得られたか否かを判断し、必
要なビュー数に達していないと判断されれば前記ステッ
プS301へ戻ってステップS301〜ステップS30
4の補正ループを繰り返し、必要数に達していると判断
されれば補正動作を終了して補正ループを外れ次の処理
項目の処理へ進む。ここで、本例示においては上記補正
ループによる補正処理を各ビュー毎に行っているが、こ
の補正処理は、必ずしも各ビュー毎に行う必要は無く、
一定数のビューを撮影する毎に行うこともできる。
【0073】ここまで、本発明をマルチ検出器列CTス
キャナ装置を例示して説明してきたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、検出器列を1列のみ有するC
Tスキャナ装置も本発明の範囲にあることは、当業者に
は自明のことであろう。
【0074】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明のCTス
キャナ装置においてX線焦点位置の移動をX線ビーム位
置のX線入射方向に対して垂直な方向における2次元的
な移動として検出するX線ファンビーム位置移動検出シ
ステムおよびそのようなX線ファンビーム位置移動検出
システムを適用したCTスキャナ装置は、CTスキャナ
装置のX線検出器またはX線検出器列の両側に少なくと
も1つづつX線ビーム位置移動検出器を設けてX線ビー
ム位置の移動を2次元的に計測するように構成されてい
るので、従来よりも高精度にX線源と各X線検出器の相
対的な位置関係の変化を補正し、アーティファクトやC
T値シフトの発生抑止を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態におけるX線源、被
検体および検出器の位置関係を示す模式図である。
【図2】本発明に用いるX線ビーム位置移動検出器とX
線検出器とを模式的に示す図である。
【図3】本発明の1つの実施の形態におけるCTスキャ
ナ装置の主要な構成を模式的に示す図である。
【図4】本発明のX線ビーム位置移動検出システムを用
いた補正方法を示す簡略化した流れ図である。
【符号の説明】
1 X線源 2 焦点スポット 3 X線ファンビーム(X線ビーム) 4 被検体 5a〜5h X線検出器列 6a〜6h´ X線ビーム位置移動検出器(BMD) 7 架台 10 駆動ユニット 11 計測ユニット 12 記憶ユニット 13 制御ユニット 14 画像再構成ユニット

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CTスキャナ装置におけるX線焦点位置
    の移動をX線ファンビーム位置のX線入射方向に対して
    垂直な面における2次元的な移動として検出し得ること
    を特徴とするX線ファンビーム位置移動検出システム。
  2. 【請求項2】 前記X線ファンビーム位置のX線入射方
    向に対して垂直な面における2次元的な移動に基づい
    て、X線ファンビームが被検体体軸方向およびX線入射
    方向に対して垂直な方向に関して回転移動した角度を求
    め、その角度から各チャンネル毎にX線投影データの補
    正を行うことを特徴とする請求項1に記載のX線ファン
    ビーム位置移動検出システム。
  3. 【請求項3】 CTスキャナ装置のX線検出器またはX
    線検出器列の被検体体軸方向およびX線入射方向に対し
    て垂直な方向の両端部に少なくとも1つづつX線ファン
    ビーム位置移動検出器を設けてなることを特徴とする請
    求項1または2に記載のX線ファンビーム位置移動検出
    システム。
  4. 【請求項4】 前記X線ファンビーム位置移動検出器
    が、前記X線検出器またはX線検出器列の全体の被検体
    体軸方向の幅と少なくとも同じかそれ以上の幅において
    X線ファンビーム位置の移動を検出し得るように設けら
    れていることを特徴とする請求項3に記載のX線ファン
    ビーム位置移動検出システム。
  5. 【請求項5】 前記X線ファンビーム位置移動検出器
    が、前記X線検出器または前記X線検出器列に隣接して
    設けられていることを特徴とする請求項3または4に記
    載のX線ファンビーム位置移動検出システム。
  6. 【請求項6】 前記X線ファンビーム位置移動検出器
    が、前記X線検出器または前記X線検出器列と一定の間
    隔を空けて設けられていることを特徴とする請求項3ま
    たは4に記載のX線ファンビーム位置移動検出システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記X線ファンビーム位置移動検出器
    が、前記X線検出器と同じ構造を有することを特徴とす
    る請求項3〜6のいずれか1項に記載のX線ファンビー
    ム位置移動検出システム。
  8. 【請求項8】 前記X線ファンビーム位置移動検出器
    が、前記X線検出器と異なる構造を有することを特徴と
    する請求項3〜6のいずれか1項に記載のX線ファンビ
    ーム位置移動検出システム。
  9. 【請求項9】 前記X線ファンビーム位置移動検出器
    が、全体として、被検体体軸方向に不均一なX線感度を
    有することを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に
    記載のX線ファンビーム位置移動検出システム。
  10. 【請求項10】 前記被検体体軸方向に不均一なX線感
    度が、物理的手段により実現されることを特徴とする請
    求項9に記載のX線ファンビーム位置移動検出システ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記物理的手段が、前記X線ファンビ
    ーム位置移動検出器の検出器素子の形状を適切な領域で
    被検体体軸方向に不均一な形状とすることであることを
    特徴とする請求項10に記載のX線ファンビーム位置移
    動検出システム。
  12. 【請求項12】 前記被検体体軸方向に不均一なX線感
    度が、前記X線ファンビーム位置移動検出器の検出器素
    子のX線入射面の適切な領域上にX線吸収係数の高い部
    材を設けることにより実現されることを特徴とする請求
    項10に記載のX線ファンビーム位置移動検出システ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記X線検出器の検出器素子がシンチ
    レータであり、前記被検体体軸方向に不均一なX線感度
    が、前記X線ファンビーム位置移動検出器の検出器素子
    とフォトダイオードとの間の適切な領域に光学的フィル
    タを設けることにより実現されることを特徴とする請求
    項10に記載のX線ファンビーム位置移動検出システ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記被検体体軸方向に不均一なX線感
    度が、前記X線ファンビーム位置移動検出器を適切な領
    域を避けて設けることにより実現されることを特徴とす
    る請求項10に記載のX線ファンビーム位置移動検出シ
    ステム。
  15. 【請求項15】 前記被検体体軸方向に不均一なX線感
    度が、前記X線ファンビーム位置移動検出器の検出器素
    子のX線入射面の適切な領域から得られる電気信号をカ
    ットするかまたは低減して処理する制御手段を設けるこ
    とにより実現されることを特徴とする請求項9に記載の
    X線ファンビーム位置移動検出システム。
  16. 【請求項16】 前記適切な領域が、前記X線ファンビ
    ーム位置移動検出器の検出器素子のX線入射面上におい
    て常にX線ファンビームの本影領域内に存在する領域で
    あることを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項
    に記載のX線ファンビーム位置移動検出システム。
  17. 【請求項17】 前記X線ファンビーム位置移動検出器
    が複数の検出器で1つのチャンネル単位を構成すること
    を特徴とする請求項3〜16のいずれか1項に記載のX
    線ファンビーム位置移動検出システム。
  18. 【請求項18】 前記X線ファンビーム位置移動検出器
    が1つの検出器で複数のチャンネル単位を構成すること
    を特徴とする請求項3〜16のいずれか1項に記載のX
    線ファンビーム位置移動検出システム。
  19. 【請求項19】 前記X線ファンビーム位置移動検出器
    の構成するチャンネル単位およびデータ収集システム感
    度が切替え可能であることを特徴とする請求項3〜16
    のいずれか1項に記載のX線ファンビーム位置移動検出
    システム。
  20. 【請求項20】 被検体にX線を照射するX線源と、前
    記被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを少な
    くとも備え、前記X線検出器により得られる前記被検体
    の画像情報に基づいて該被検体の撮影画像を得るCTス
    キャナ装置であって、請求項1〜19のいずれか1項に
    記載のX線ファンビーム位置移動検出システムを適用し
    たことを特徴とするCTスキャナ装置。
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