JP2000050643A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2000050643A
JP2000050643A JP10360282A JP36028298A JP2000050643A JP 2000050643 A JP2000050643 A JP 2000050643A JP 10360282 A JP10360282 A JP 10360282A JP 36028298 A JP36028298 A JP 36028298A JP 2000050643 A JP2000050643 A JP 2000050643A
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Japan
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phase
power
inverter
phase inverter
inverters
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JP10360282A
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Takuji Shimoura
拓二 下浦
Toshiaki Oka
利明 岡
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/483Converters with outputs that each can have more than two voltages levels
    • H02M7/49Combination of the output voltage waveforms of a plurality of converters

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータの大容量化、高電圧化と共に、
部品点数の削減による信頼性の向上と入力高調波の削減
と回生機能を低コストで実現できるインバータ提供す
る。 【解決手段】 3相交流電力を直流電力に変換する3相
整流器14とこの直流電力を3相交流電力に変換する3
相逆変換器18とを有する3相インバータ17と、この
3相インバータ17の各相出力に直列に接続され、3相
交流電力を直流電力に変換する3相整流器とにより直流
電力に変換し単相逆変換器により単相交流電力を出力す
る複数の単相インバータ12と、上記3相インバータ1
7及び上記複数の単相インバータ12の整流器部に各々
絶縁された交流電力を供給する変圧器11とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】可変速制御される誘導電動機などの交流
モータの制御装置として、図20に示すPWM制御方式
の電圧形多重インバータ装置が知られている。図20の
装置は2個の単相インバータ12を直列に接続し1相と
し、それを3組スター接続した構成のインバータであり
出力端子U,V,Wからモータ13を駆動する。ここ
で、各々の単相インバータの交流入力には各々絶縁され
た3相電源を供給する変圧器11から構成されている。
図21で単相インバータ12の詳細を説明する。図21
で、3相交流を3相ブリッジ整流器14により直流に変
換し、平滑コンデンサ15で平滑し、この直流を単相ブ
リッジ逆変換器16で交流に変換する。この変換はいわ
ゆるPWM制御により所望の電圧と周波数の交流に変換
する。
【0003】図20に示した構成によれば、単相インバ
ータが出力する電圧の3倍の出力が得られ、大容量イン
バータを構成することができる。1相を構成する2個の
単相インバータのPWM制御タイミングをずらすことに
より、出力に現れるPWM周波数が2倍となり、個々の
電圧ステップが相全体からみれば1/2になることによ
り、正弦波に近い出力が得られる。
【0004】上記多重形インバータにおいて、「半導体
電力変換回路」(電気学会発行/オーム社発売)の第1
25頁及び第126頁や米国特許第4,674,024
号公報、米国特許第5,625,545号公報に記載さ
れているように、そのPWM信号は搬送波信号の位相を
ずらすことが一般的に行われている。
【0005】図22に出力電圧波形の例を示す。2個の
単相インバータの出力電圧U1とU2が交互にスイッチ
ングして、総合ではより正弦波に近い波形が得られてい
る。更に、変圧器11の2次巻線の位相をずらすことに
より、入力高調波を低減できる。上段と下段の単相イン
バータの2組を考えると、各段で3相を出力しているた
め、各段で見ると電力は平滑化し、変圧器巻線の位相を
30度ずらしたいわゆる「12パルス構成」となり、入
力高調波を減少できる。図20では2段の例で説明した
が、3段以上においてはより向上した結果が得られるこ
とは明らかである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単相イ
ンバータは、3相インバータと比較して回路部品点数が
多くなることや、直流部で出力の2倍の周波数の電力脈
動が有り、電力脈動のピークを考慮する為に整流器の使
用効率が3相インバータの整流器の使用効率より悪くな
ること、平滑用コンデンサの電流リップルが大きい等の
問題があった。更に、この平滑用コンデンサの電流リッ
プルは、コンデンサの寿命に大きな影響を与えるため、
十分な設計余裕を確保する必要があり、大きく高価なも
のになっていた。
【0007】また、負荷からの回生電力を処理するため
には、全部の単相インバータに直流電力を抵抗で消費す
るか、電源に変換する特別な回路を設けることが必要と
なりコストサイズ共に問題となっていた。更に、単相イ
ンバータの段数が少ないほど、電流の入力高調波が増大
するという問題もあった。
【0008】従って、本発明は、上記問題点を鑑み、3
相インバータと単相インバータを組合わせることによ
り、インバータの大容量化、高電圧化と共に、部品点数
の削減による信頼性及び経済性の向上と入力高調波の削
減と回生機能を低コストで実現できるインバータ装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る本発明は、単相インバータと3相イ
ンバータとを直列接続した構成とする。従って、単相イ
ンバータのみで構成するよりも、単相インバータと3相
インバータとを組み合わせた構成の方が部品点数が少な
く、直流部において3相出力がバランスするため、平滑
コンデンサや整流回路の制約が少なくなり、信頼性や経
済性が向上する。
【0010】また、請求項2に係る本発明は、3相イン
バータの出力波形が正弦波とずれている差分を単相イン
バータで供給することで、当該単相インバータは複数個
直列に接続できるので、低圧高速のスイッチデバイスを
使用することができる。また、3相インバータの出力波
形が正弦波とずれている差分を単相インバータが供給す
るので、総合としては正弦波の出力波形が得られる。
【0011】更に、請求項3に係る本発明は、低速時に
前記3相インバータのみをPWM制御し、残りの単相イ
ンバータをバイパス状態とすることで、単相インバータ
の問題である低周波出力時の出力周波数の2倍の電力脈
動を回避することができ、使用部品の制約が減り、且つ
信頼性が増加する。
【0012】請求項4に係る本発明は、回生時にモータ
電圧を下げて、3相インバータのみで回生または抵抗に
よる放電を行い、残りの単相インバータをバイパス状態
とすることで、回生回路または放電抵抗回路を1つだけ
追加することにより、モータの回生制動を行うことがで
きる。
【0013】また、請求項5に係る本発明は、個々の単
相インバータの整流回路を多重化することで、単相イン
バータの段数が少なくても、必要十分な入力高調波の低
減が可能となる。
【0014】更に、請求項6に係る本発明は、個々の単
相インバータ及び3相インバータの整流回路を多重化す
ることで、単相インバータと3相インバータの段数が少
なくても、必要十分な入力高調波の低減が可能となる。
【0015】請求項7に係る本発明は、3相インバータ
が複数の3相整流器を有することで単相インバ−タと3
相インバ−タの段数が少なくても、必要十分な入力高調
波の低減が可能となる。
【0016】請求項8に係る本発明は、3相インバータ
と所定の単相インバータとのスイッチングタイミングを
重ねると共に残りの単相インバータのスイッチングタイ
ミングを重ねることで、同一スイッチングタイミングで
制御されるインバータ毎に制御手段を設ければ良く、部
品点数の削減及び信頼性の増加につながる。
【0017】請求項9に係る本発明は、dv/dtを抑
制するフィルタ回路を直列接続の中間に配置し、その前
後に同一スイッチングタイミングを持つ単相或いは3相
のインバータを配置することで、サージ電圧を低減する
ことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0019】(第1の実施の形態)まず、第1の実施の
形態について、図1及び図2を用いて説明する。本実施
の形態は、請求項1に対応した発明の実施の形態であ
る。
【0020】尚、図1に示した実施の形態の構成要素に
おいて、図12と同一の構成要素については、同一番号
を付けることによりその説明は省略する。図12と異な
る点は、下段の単相インバータ3個を1個の3相インバ
ータ17に置換えた点である。
【0021】図2に3相インバータ17の詳細を示す。
図2における3相ブリッジ14と平滑コンデンサ15は
図13で示したものと同一であり、3相ブリッジ逆変換
器18が異なる点である。
【0022】従って、本実施の形態においては、入力高
調波を低減することができ、出力波形を正弦波に近づけ
ることができると共に、3相インバータ1個の方が単相
インバータ3個より構成が簡素化でき、部品点数が少な
くて済む。また、単相インバータでは、出力周波数の2
倍の電力脈動が平滑コンデンサと整流器に影響するが、
3相インバータでは3相出力電流の瞬時値の合計が常に
0であることから、上記電力脈動を考慮しなくて良い。
故に、単相インバータと3相インバータとを組合せるこ
とで、信頼性の向上及び部品点数の削減が得られる。
【0023】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について、図3及び図4を用いて説明す
る。本実施の形態は、請求項2に対応した発明の実施の
形態である。
【0024】尚、図3に示した実施の形態の構成要素に
おいて、図1と同一の構成要素については、同一番号を
付けることによりその説明は省略する。図1と異なる点
は、単相インバータ12を制御する信号を正弦波基準と
3相インバータ出力信号との差分を補填するように制御
する点である。
【0025】そして、このように構成された本実施の形
態においては、正弦波基準信号aをPWM制御回路19
に入力し、3相インバータ18を制御する信号bを発生
し、信号aと信号bの差分信号cをPWM制御回路20
に入力し、単相インバータ12を制御する信号dを得
る。
【0026】次に、本実施の形態における動作波形を図
4に示す。図4に示すように、3相インバータのスイッ
チング動作は比較的低いが単相インバータが高周波スイ
ッチングを行い、総合波形を正弦波により近い形とする
ことができる。ここで、3相インバータの動作周波数を
下げていけば方形波でも良く、大容量であるがスイッチ
ングの遅いGTOデバイスなども使用可能となる。ま
た、単相インバータにっいては、IGBTなどの高速ス
イッチングデバイスは電圧が低いため、単相インバータ
を2段直列にすることも簡単にできる。
【0027】(第3の実施の形態)更に、本発明の第3
の実施の形態について、図5及び図6を用いて説明す
る。本実施の形態は、請求項3に対応した発明の実施の
形態である。
【0028】尚、図5に示した実施の形態の構成要素に
おいて、図1と同一の構成要素については、同一番号を
付けることによりその説明は省略する。図1と異なる点
は、3相インバータだけで出力電圧を発生するPWM制
御回路21と3相インバータと単相インバータの両方で
電圧を出力するPWM制御回路22と、出力周波数に基
づいてPWM制御信号を切り換える切換器23である。
【0029】次に、本実施の形態の動作を図6を用いて
説明する。図6(a)に低速時、図6(b)に高速時の
波形を示す。低速時には、単相インバータ12の単相ブ
リッジ逆変換器の2つの上アームまたは下アームの一方
をオンさせて、バイパス状態とする。
【0030】従って、低速時に顕著な単相インバータの
平滑コンデンサに低周波の電流が流れる現象がなく、リ
プル電流の減少によりコンデンサの寿命を低下させた
り、整流器にピーク電流が流れることがなくなる。
【0031】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態について、図7を用いて説明する。本実施
の形態は、請求項4に対応した発明の実施の形態であ
る。
【0032】尚、図7に示した実施の形態の構成要素に
おいて、図5と同一の構成要素にっいては、同一番号を
付けることによりその説明は省略する。図5と異なる点
は、図8に示すように、3相インバータ24に直流電圧
を検出する検出回路25と、抵抗とスイッチング素子で
構成した放電回路26を追加した点である。
【0033】モータを回生制動する場合に、図1に示し
た第1の実施の形態においては、単相インバータと3相
インバータ全てに検出回路25と放電回路26が必要に
なるが、図7の構成では、3相インバータのみに検出回
路25及び放電回路26を設けている。
【0034】次に、本実施の形態の動作を説明する。本
実施の形態においては、低速時には3相インバータのみ
でモータを駆動しているので、そのまま回生モードに移
行する。一方、高速時には、モータ電圧を下げる制御を
行い、3相インバータで制御できる電圧まで下がった時
点から、周波数は高速であるが、電圧のみ低い状態で、
3相インバータだけでモータを駆動し、モータから回生
してくる電力を抵抗で放電する。このようにすれば、イ
ンバー夕定格の100%ではないが、数10%定格で回
生制動ができる。
【0035】特に、ファン等のように2乗負荷トルクで
GD2 が大きい負荷においては、インバータを停止する
方法では、高速時は負荷があるので速く減速するが、低
速になると負荷がほとんどなくなるため、停止時間が非
常に長くなってしまう。従って、本実施の形態は、低速
になってから回生能力が増加するので非常に有効であ
る。
【0036】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態について、図9及び図10を用いて説明する。本
実施の形態は、請求項5に対応した発明の実施の形態で
ある。
【0037】尚、図9に示した実施の形態の構成要素に
おいて、図1と同一の要素については、同一番号を付け
ることによりその説明は省略する。図1と異なる点は、
単相インバータの入力の整流回路を2組とし、変圧器の
巻線を2倍取り出す点である。
【0038】図9において、27は各単相インバータに
2組ずつの絶縁された3相交流を供給する変圧器、28
は、図10に示すように、3相ブリッジ整流回路14を
2組有する単相インバータである。
【0039】図9に示した回路では、図20に示した従
来のインバータ装置に比べて2倍の変圧器の2次巻線を
2倍もつことにより位相を+22.5度、+7.5度、
−7.5度、−22.5度に構成し、いわゆる「24パ
ルス整流回路」とし、入力高調波を図12に示した従来
の12パルス構成のインバータ装置に比べて大幅に減ら
すことができる。
【0040】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態は、図1に示した第1の実施の形態における3相
インバータと単相インバータの整流回路を2組に増やす
ものであり、第5の実施の形態では単相インバータの整
流回路を3相分増加させる必要があるのに比べ、3相イ
ンバータの整流回路を1組だけ増やすだけで、図9に示
した第5の実施の形態における効果と同等の効果が得ら
れる。従って、コストパフォーマンスの点で極めて有用
である。
【0041】(第7の実施の形態)まず、第7の実施の
形態について、図11及び図12を用いて説明する。本
実施の形態は、請求項7に対応した発明の実施の形態で
ある。
【0042】図11及び図12に示すように、本実施の
形態は、3相インバータが複数の3相整流器を有するこ
とを特徴としている。個々の単相インバータ及び3相イ
ンバータの整流回路を多重化することで、単相インバー
タと3相インバータの段数が少なくても、必要十分な入
力高調波の低減が可能となる。
【0043】(第8の実施の形態)まず、第8の実施の
形態について、図13及び図14を用いて説明する。本
実施の形態は、請求項8に対応した発明の実施の形態で
ある。
【0044】図13に示すように、本実施の形態は、3
相交流電源(図示せず)に接続された変圧器30と、こ
の変圧器30の出力側に接続された単相インバータ群3
1、32、33及び3相インバータ34と、フィルタ回
路35と、単相インバータ群31、32及び単相インバ
ータ群33と3相インバータ34を各々制御する制御回
路35a、35b、35cから構成され、単相インバー
タ群31の出力側に本インバータ装置の負荷であるモー
タ13が設けられている。
【0045】更に詳述すると、単相インバータ群31は
単相インバータ31a,31b,31cから、単相イン
バータ群32は単相インバータ32a,32b,32c
から、単相インバータ群33は単相インバータ33a,
33b,33cから各々構成されている。また、制御回
路35a,35b,35cは、それぞれ2つのPWM回
路36a,36bから構成されている。
【0046】次に、制御回路35a乃至35cについ
て、図14を用いて説明する。PWM回路36a,36
bは、それぞれ電圧基準aに応じたパルス幅信号e,
f,g,hを出力する。
【0047】信号eがHレベルにあるとき、単相インバ
ータ33a内の素子A(図21参照)をオンさせ、素子
A´(図21参照)をオフさせる。逆に、信号eがLレ
ベルにあるときは、素子Aをオフし、素子A´をオンさ
せる。これと同様に、信号eにより、3相インバータ3
4内の素子U,U´を制御する。
【0048】また、信号eと同様に、信号fにより、単
相インバータ33aの素子B,B´(図21参照)を制
御し、同様に、信号gにより、単相インバータ31a,
32a内の素子A,A´を制御し、信号hにより、単相
インバータ31a,32a内の素子B,B´を制御す
る。
【0049】このように制御することにより、図14に
示すU相出力電圧波形を得ることができる。従って、本
実施の形態においては、同一のスイッチングタイミング
を供給するインバータに対しては1つのPWM回路から
のスイッチング信号を供給すればよく、制御回路の構成
が簡素化でき、部品点数が少なくて済む。
【0050】(第9の実施の形態)まず、第9の実施の
形態について、図15及び図16を用いて説明する。本
実施の形態は、請求項9に対応した発明の実施の形態で
ある。
【0051】図15に示すように、本実施の形態は、3
相交流電源(図示せず)に接続された変圧器30と、こ
の変圧器30の出力側に接続された単相インバータ群3
1、32、33及び3相インバータ34と、単相インバ
ータ群31、32及び単相インバータ群33と3相イン
バータ34を各々制御する制御回路35a、35b、3
5cと、単相インバータ群32と単相インバータ群33
との間に設けられたフィルタ回路37とから構成され、
単相インバータ群31の出力側に本インバータ装置の負
荷であるモータ13が設けられている。
【0052】更に詳述すると、単相インバータ群31は
単相インバータ31a,31b,31cから、単相イン
バータ群32は単相インバータ32a,32b,32c
から、単相インバータ群33は単相インバータ33a,
33b,33cから各々構成されている。また、制御回
路35a,35b,35cは、それぞれ2つのPWM回
路36a,36bから構成されている。
【0053】次に、制御回路35a乃至35cについ
て、図16を用いて説明する。PWM回路36a,36
bは、それぞれ電圧基準aに応じたパルス幅信号e,
f,g,hを出力する。
【0054】信号eがHレベルにあるとき、単相インバ
ータ32a内の素子A(図21参照)をオンさせ、素子
A´(図21参照)をオフさせる。逆に、信号eがLレ
ベルにあるときは、素子Aをオフし、素子A´をオンさ
せる。これと同様に、信号eにより、3相インバータ3
4内の素子U,U´を制御する。
【0055】また、信号eと同様に、信号fにより、単
相インバータ32aの素子B,B´(図21参照)を制
御し、同様に、信号gにより、単相インバータ31a,
33a内の素子A,A´を制御し、信号hにより、単相
インバータ31a,33a内の素子B,B´を制御す
る。
【0056】このように制御することにより、図16に
示すU相出力電圧波形を得ることができる。従って、本
実施の形態によれば、1つのスイッチングタイミングに
おいて、フィルタ回路37の内側と外側の両方で同時に
スイッチングが発生する。このことを図17乃至図19
を用いて詳述する。尚、図17はフィルタ回路を設けて
いない場合、図18はフィルタ回路を従来の取付位置に
設けた場合、図19はフィルタ回路を本実施の形態の取
付位置に設けた場合の各部の電圧波形を示す。
【0057】単位インバータ31,33が同時にスイッ
チングした場合に、図17において、V1は単位インバ
ータ31,33のスイッチング電圧を加算したもので、
Vmはモータ端子に加わる電圧を示している。インバー
タからモータ端子までのケーブルの浮遊容量の関係か
ら、モータ端子では最大2倍のサージ電圧が発生するこ
とが知られている。
【0058】図18は、フィルタ回路を従来の取付位置
であるインバータの出力端子に設けた場合を示してお
り、フィルタ回路の作用により、V1の波形がV2のよ
うになまらされているので、モータ端子での反射による
共振は発生していない。ここでは、サージ倍率つまりV
2max/(E31+E33)を1.5倍としている。
【0059】図19は、フィルタ回路を本実施の形態の
取付位置であるインバータ直列接続の中間点に設けた場
合を示しており、フィルタ回路より内側にあるE33の
スイッチングに対してはフィルタ作用が効くが、フィル
タ回路より外側即ち負荷側にあるE31のスイッチング
に対してはフィルタ作用が効かないため、V1で示すよ
うに、E31分がステップアップし、E33分はフィル
タ作用が効いた波形となっている。この波形に対して、
モータ端子でのサージ電圧は、E31のステップ変化に
対して現れるため、V2に示す波形となる。V2の波形
は、図18のフィルタ倍率1.5と図17のサージ倍率
2.0で表したものである。最初の部分では、E31の
2倍の電圧が発生するが、それはE33を加えた値と同
じである。その後、E33にフィルタ作用が効き、次第
にV1が上昇し、若干のオーバーシュートを発生する
が、これは1.5倍としているが、ステップ量は図18
に示した波形の1/2である。従って、トータルのサー
ジ電圧は、従来のフィルタ回路の取付位置に比べ、著し
く低減されていることが分かる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は以下の効果
を奏する。 1.請求項1、2に係る発明は、3相インバータは単相
インバータ3個に比べて部品点数が少なく、直流部にお
いて3相出力がバランスするため、平滑コンデンサや整
流回路の制約が少なくなり、信頼性や経済性が向上す
る。 2.請求項2に係る発明は、3相インバータの出力波形
が正弦波とずれている差分を単相インバータが供給する
ので、総合としては正弦波の出力波形が得られ、低速大
容量のスイッチングデバイスで3相インバータを構成す
ることができ、経済性が向上する。 3.請求項3に係る発明は、単相インバータの問題であ
る低周波出力時の出力周波数の2倍の電力脈動を回避す
ることができるので信頼性が増加する。 4.請求項4に係る発明は、回生回路または放電抵抗回
路を1つだけ追加することで、モータの回生制動を行え
る。 5.請求項5、6、7に係る発明は、単相インバータや
3相インバータの段数が少なくても、必要十分な入力高
調波の低減が可能となる。 6.請求項8に係る発明は、インバータを制御するPW
M回路を削除することができ、信頼性や経済性が向上す
る。 7.請求項9に係る発明は、サージ電圧を、従来のフィ
ルタ回路の取付位置に比べ、著しく低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す概要構成
図。
【図2】 図1に示した3相インバータを示す詳細構
成図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態を示す概要構成
図。
【図4】 図3に示した第2の実施の形態の動作波形
を示す波形図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態を示す概要構成
図。
【図6】 図5に示した第3の実施の形態の動作波形
を示す波形図。
【図7】 本発明の第4の実施の形態を示す概要構成
図。
【図8】 図7に示した3相インバータの主回路構成
を示す詳細構成図。
【図9】 本発明の第5の実施の形態を示す概要構成
図。
【図10】 図9に示した単相インバータを示す概要構
成図。
【図11】 本発明の第7の実施の形態を示す概要構成
図。
【図12】 図11に示した単相インバータを示す概要
構成図。
【図13】 本発明の第8の実施の形態を示す概要構成
図。
【図14】 図13に示した第8の実施の形態のスイッ
チング動作を示すタイムチャート。
【図15】 本発明の第9の実施の形態を示す概要構成
図。
【図16】 図15に示した第9の実施の形態のスイッ
チング動作を示すタイムチャート。
【図17】 フィルタ回路を設けていない場合の電圧波
形を示す図。
【図18】 フィルタ回路をインバータの出力端子に設
けた場合の電圧波形を示す図。
【図19】 フィルタ回路をインバータ直列接続の中間
点に設けた場合の電圧波形を示す図。
【図20】 従来のPWM制御方式の電圧形多重インバ
ータ装置を示す概要構成図。
【図21】 図20に示した電圧形多重インバータ装置
の単相インバータを示す詳細構成図。
【図22】 図20に示した電圧形多重インバータ装置
の出力波形を示す波形図。
【符号の説明】
11、30・・・・・・変圧器 12、16、28、31a、31b、31c、32a、
32b、32c、33a、33b、33c・・・・・・単相イ
ンバータ 14・・・・・・3相ブリッジ整流回路 17、24、34・・・・・・3相インバータ 18・・・・・・3相ブリッジ逆変換器 19、20、21、22・・・・・・PWM制御回路 23・・・・・・切換器 25・・・・・・検出回路 26・・・・・・放電回路 31、32、33・・・・・・単相インバータ群 37………フィルタ回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相交流電力を直流電力に変換する3相
    整流器とこの直流電力を3相交流電力に変換する3相逆
    変換器とを有する3相インバータと、この3相インバー
    タの各相出力に直列にn個(但し、nは自然数)接続さ
    れ、3相交流電力を直流電力に変換する3相整流器とに
    より直流電力に変換し単相逆変換器により単相交流電力
    を出力する3n個(但し、nは自然数)の単相インバー
    タと、前記3相インバータ及び前記3n個の単相インバ
    ータの整流器部に各々絶縁された交流電力を供給する変
    圧器とを具備することを特徴としたインバータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインバータ装置におい
    て、前記3相インバー夕の出力相電圧波形を制御する第
    1の制御手段と、前記3相インバータの出力相電圧波形
    と正弦波を比較してその差分を減少させる相電圧波形を
    前記3n個の単相インバータに出力させるよう制御する
    第2の制御手段とを具備することを特徴としたインバー
    タ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のインバータ装置におい
    て、低速時に前記3相インバータのみをPWM制御し、
    残りの単相インバータをバイパス状態として使用するこ
    とを特徴としたインバータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のインバータ装置におい
    て、回生時にモータ電圧を下げて、前記3相インバータ
    のみで回生を行い、残りの単相インバータをバイパス状
    態として使用することを特徴としたインバータ装置。
  5. 【請求項5】 2組以上の3相交流電力を2組以上の3
    相整流器により直流電力に変換し、この直流電力を単相
    逆変換器により単相交流電力を出力する単相インバータ
    をm個(但し、mは自然数)直列接続し、この直列接続
    したm個の単相インバータを3組スター接続し、3m個
    の単相インバータを有する単相インバータ群と、前記3
    m個の単相インバータの前記整流器に各々絶縁された交
    流電力を供給する変圧器とを具備することを特徴とした
    インバータ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のインバータ装置において、前
    記スター接続の中性点の代わりに複数の入力を有し3相
    を出力するインバータを設けることを特徴としたインバ
    ータ装置
  7. 【請求項7】 請求項1記載のインバータ装置におい
    て、前記3相インバータが複数の前記3相整流器を有す
    ることを特徴としたインバータ装置。
  8. 【請求項8】 複数の整流素子を有し3相交流電力を直
    流電力に変換する3相整流器と複数のスイッチング素子
    を有し前記直流電力を3相交流電力に変換する3相逆変
    換器とを有する3相インバータと、この3相インバータ
    の各相出力に直列にn個(但し、nは自然数)接続さ
    れ、複数の整流素子を有し3相交流電力を直流電力に変
    換する整流器と複数のスイッチング素子を有し前記整流
    器からの直流電力を単相交流電力に変換する単相逆変換
    器とを有する3n個の単相インバータと、前記3相イン
    バータ及び前記3n個の単相インバータの整流器部に各
    々絶縁された交流電力を供給する変圧器と、前記3相イ
    ンバータの3相逆変換器のスイッチング素子と所定の前
    記単相インバータの単相逆変換器のスイッチング素子と
    のスイッチングタイミング及び残りの前記単相インバー
    タの単相逆変換器のスイッチング素子とのスイッチング
    タイミングを各々同一に行うように制御する制御手段と
    を具備することを特徴としたインバータ装置。
  9. 【請求項9】 複数の整流素子を有し3相交流電力を直
    流電力に変換する3相整流器と複数のスイッチング素子
    を有し前記直流電力を3相交流電力に変換する3相逆変
    換器とを有する3相インバータと、この3相インバータ
    の各相出力に直列にn個(但し、nは自然数)接続さ
    れ、複数の整流素子を有し3相交流電力を直流電力に変
    換する整流器と複数のスイッチング素子を有し前記整流
    器からの直流電力を単相交流電力に変換する単相逆変換
    器とを有する3n個の単相インバータと、前記3相イン
    バータ及び前記3n個の単相インバータの整流器部に各
    々絶縁された交流電力を供給する変圧器と、前記3相イ
    ンバータの3相逆変換器のスイッチング素子と所定の前
    記単相インバータの単相逆変換器のスイッチング素子と
    のスイッチングタイミング及び残りの前記単相インバー
    タの単相逆変換器のスイッチング素子とのスイッチング
    タイミングを各々同一に行うように制御する制御手段
    と、dv/dtを抑制するフィルタ回路とを具備し、前
    記フィルタ回路は直列接続の中間に配置し、その前後に
    同一スイッチングタイミングを持つ単相或いは3相のイ
    ンバータを配置することを特徴としたインバータ装置。
JP10360282A 1998-05-29 1998-12-18 インバータ装置 Pending JP2000050643A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104253A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Yaskawa Electric Corp 電力変換装置
WO2013128485A1 (ja) * 2012-02-29 2013-09-06 株式会社 日立製作所 電源装置
US9685884B2 (en) 2013-07-01 2017-06-20 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation Seven-level inverter apparatus
CN112886827A (zh) * 2021-02-01 2021-06-01 中科兆和电力技术(山东)有限公司 半容量同相供电变流器

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