JP2000049875A - 直接変換受信機 - Google Patents

直接変換受信機

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JP2000049875A JP10209854A JP20985498A JP2000049875A JP 2000049875 A JP2000049875 A JP 2000049875A JP 10209854 A JP10209854 A JP 10209854A JP 20985498 A JP20985498 A JP 20985498A JP 2000049875 A JP2000049875 A JP 2000049875A
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    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/30Circuits for homodyne or synchrodyne receivers

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接波の影響を軽減して受信感度の向上を図
ると共に、局部発振器の発振周波数と受信信号の搬送波
周波数との周波数オフセットの許容性を大きくする。 【解決手段】 第1の電界強度検出手段15および第2
の電界強度検出手段16により異なる複数の周波数帯域
における受信信号の信号レベルを検出し、この出力を基
に隣接波検出手段17により隣接波があるかどうか検出
して、隣接波の有無に応じてベースバンドフィルタ制御
手段18によりフィルタ制御信号19を第1のI低域通
過フィルタ9aおよび第1のQ低域通過フィルタ10a
へ出力し、第1のI低域通過フィルタ9aおよび第1の
Q低域通過フィルタ10aの低域遮断周波数を切り換え
制御できるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルハンデ
ィーホン、携帯電話、ページャ等の移動体通信装置に関
し、より詳しくは直接変換方式を適用する直接変換受信
機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルハンディーホン、携帯
電話、無線呼び出し(ページャ)、コードレス電話など
の主に移動体通信に用いる無線通信装置は劇的に普及し
ている。これらの無線通信装置の受信システムとして、
その構成が集積化しやすく小型化かつ軽量化に適した直
接変換受信機が知られている。
【0003】従来の直接変換受信機として、例えば、特
開平7−135514号公報に開示されているような構
成が知られている。従来の直接変換受信機の受信回路の
構成例を図17に示す。図17は周波数偏移変調(Freq
uency Shift Keying、略してFSKと称する)を適用し
た場合の受信回路構成を示したものであり、以下にその
構成および作用を説明する。
【0004】直接変換受信機は、無線信号を受信する受
信アンテナ101と、受信信号を減衰する信号減衰器
(ATT)102と、信号減衰器102からの受信信号
を増幅して変調信号103として出力する受信信号増幅
器104と、ローカル信号105を生成する局部発振器
106と、ローカル信号105の位相を90度移相する
90度移相器107と、変調信号103とローカル信号
105とを混合する第1の信号混合器108と、変調信
号103とローカル信号105を90度移相した信号と
を混合する第2の信号混合器109とを有して構成され
る。
【0005】また、第1の信号混合器108の出力信号
に含まれている受信信号と同相のベースバンド信号(こ
こでは高調波成分を除去したIベースバンド信号)のみ
を通過させてIベースバンド信号110を出力するI低
域通過フィルタ111と、第2の信号混合器109の出
力信号に含まれている受信信号を90度移相したベース
バンド信号(ここでは高調波成分を除去したQベースバ
ンド信号)のみを通過させてIベースバンド信号110
と互いに直交するQベースバンド信号112を出力する
Q低域通過フィルタ113とが設けられている。これら
の低域通過フィルタ111,113は、遮断周波数が変
化しない固定遮断周波数のフィルタで構成されている。
【0006】さらに、Iベースバンド信号110および
Qベースバンド信号112を入力として復調を行って復
調信号114を出力する復調手段115と、Iベースバ
ンド信号110を入力として受信信号レベルを検出し、
信号減衰器102へ制御信号を出力するための電界強度
検出手段116とが設けられている。
【0007】次に、上記のように構成された従来の直接
変換受信機の受信動作について説明する。まず、受信ア
ンテナ101で受信した無線信号は、電界強度検出手段
116の制御信号によって受信信号レベルを制御する信
号減衰器102に入力される。信号減衰器102の出力
信号は受信信号増幅器104で増幅され、変調信号10
3として第1および第2の信号混合器108,109に
それぞれ出力される。一方、局部発振器106から発生
したローカル信号105は、第1の信号混合器108に
おいて変調信号103と混合されてI低域通過フィルタ
111に出力されるのと同時に、90度移相器107で
その位相が90度移相されて第2の信号混合器109に
おいて変調信号103と混合されてQ低域通過フィルタ
113に出力される。
【0008】そして、I低域通過フィルタ111および
Q低域通過フィルタ113を通過して得られたIベース
バンド信号110およびQベースバンド信号112は、
復調手段115に出力されてここで復調され、復調信号
114が得られる。また、電界強度検出手段116にお
いて、Iベースバンド信号110を入力として受信信号
レベルが検出され、この受信信号レベルに比例した制御
信号が信号減衰器102へ出力される。
【0009】無線受信機において、受信すべき所望の受
信波以外に他の電波が妨害波として同時にアンテナで受
信される場合、特に受信帯域に影響を及ばすほどの信号
レベルの大きい複数の妨害波を受信した場合は、これら
の受信した電波の信号間で相互変調(Inter Modulatio
n)による歪みが発生し、受信すべき所望の受信波(希
望波)の受信感度が劣化してしまう問題点がある。
【0010】上記問題点を改善するために、一般にAG
C(Auto Gain Control )と呼ばれる、受信した信号の
レベルに応じて受信系のゲインを制御することにより、
増幅器や信号混合器での歪みの発生を抑制し、受信すべ
き希望波の受信感度を改善しようとする技術が提案され
ている。これを図17の構成に当てはめると、電界強度
検出手段116により受信信号レベルに応じた制御信号
をアンテナの直後にある信号減衰器102に出力し、こ
の制御信号に基づいて信号減衰器102により受信アン
テナ101で受信した信号レベルを制御する構成要素に
より、AGC手段が構成される。このようなAGC手段
によって、受信信号増幅器104や第1の信号混合器1
08および第2の信号混合器109における相互変調に
よる歪みを抑えることが可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】最近では、携帯電話等
の無線通信装置の劇的な普及に伴い、IC集積化に適し
た直接変換受信機の需要が増大しており、また、移動体
通信のユーザの増大に伴って移動体通信に関する通信容
量も急激に増加している。このような移動体通信装置の
需要増大に対応するため、無線通信の伝送速度の高速化
および通信周波数の狭帯域化を進める必要がでてきてい
る。
【0012】直接変換受信機の狭帯域化を行う際、隣接
チャネルの電波(隣接波)による妨害波の影響を軽減す
ることを優先して、I低域通過フィルタおよびQ低域通
過フィルタの低域遮断周波数を低く設定した場合、局部
発振器の発振周波数が受信波の搬送波周波数と大きくオ
フセットしてずれていると、所望の受信信号成分はI低
域通過フィルタおよびQ低域通過フィルタにおいて通過
帯域外となり、除去されて復調できなくなってしまうと
いう問題点が生じる。
【0013】従来の直接変換受信機では、使用されるI
低域通過フィルタおよびQ低域通過フィルタのそれぞれ
の遮断周波数は通常固定となっているため、前記問題点
を解決するために、隣接波の遮断特性を犠牲にしてI低
域通過フィルタおよびQ低域通過フィルタの低域遮断周
波数を高めに設定するような構成を用いる必要があっ
た。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、隣接波の信号レベルに応じて低域通過フィルタの遮
断周波数を可変することによって、隣接波の影響を軽減
できると共に、受信すべき変調信号の搬送波周波数に対
するローカル信号の発振周波数の周波数オフセットの許
容性を向上することが可能な直接変換受信機を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1による直接変換受信機は、ロ
ーカル信号を発生する局部発振器と、受信信号に基づく
変調信号と前記ローカル信号とを混合する第1の信号混
合器と、前記変調信号と前記ローカル信号を90度移相
した信号とを混合する第2の信号混合器と、前記第1の
信号混合器の出力信号の高周波成分を除去するI低域通
過フィルタと、前記第2の信号混合器の出力信号の高周
波成分を除去するQ低域通過フィルタと、前記I低域通
過フィルタの出力に基づくIベースバンド信号および前
記Q低域通過フィルタの出力に基づくQベースバンド信
号を処理して前記受信信号の復調信号を得る復調手段
と、前記I低域通過フィルタと前記Q低域通過フィルタ
の少なくとも一方の出力に基づいて異なる複数の周波数
帯域における受信信号の信号レベルを検出し、隣接波の
信号レベルを検出する隣接波検出手段と、前記隣接波検
出手段の出力信号により前記I低域通過フィルタと前記
Q低域通過フィルタの遮断周波数を可変制御するべース
バンドフィルタ制御手段と、を備えたものである。
【0016】請求項1の直接変換受信機では、隣接波検
出手段により検出した隣接波の信号レベル、例えば隣接
波の有無に応じて、隣接波の影響度合いが大きいときに
はI低域通過フィルタおよびQ低域通過フィルタの遮断
周波数を下げることにより、隣接波の影響が軽減され、
受信感度劣化が低減される。また、隣接波の影響度合い
が小さいときにはI低域通過フィルタおよびQ低域通過
フィルタの遮断周波数を上げることにより、低域通過フ
ィルタの遮断周波数で決定される局部発振器の発振周波
数と受信信号の搬送波周波数との周波数オフセットの許
容量が拡大することになる。よって、受信感度が向上
し、隣接チャネルからの妨害が削減されると共に、受信
信号の搬送波周波数に対する局部発振器の発振周波数の
周波数オフセットの許容性が向上する。
【0017】本発明の請求項2による直接変換受信機
は、ローカル信号を発生する局部発振器と、受信信号に
基づく変調信号と前記ローカル信号とを混合する第1の
信号混合器と、前記変調信号と前記ローカル信号を90
度移相した信号とを混合する第2の信号混合器と、前記
第1の信号混合器の出力信号の高周波成分を除去してI
ベースバンド信号を抽出する第1のI低域通過フィルタ
と、前記第1のI低域通過フィルタの遮断周波数と異な
る遮断周波数を有する第2のI低域通過フィルタと、前
記第2の信号混合器の出力信号の高周波成分を除去して
Qベースバンド信号を抽出する第1のQ低域通過フィル
タと、前記第1のQ低域通過フィルタの遮断周波数と異
なる遮断周波数を有する第2のQ低域通過フィルタと、
前記Iベースバンド信号および前記Qベースバンド信号
を処理して前記受信信号の復調信号を得る復調手段と、
前記第1のI低域通過フィルタと前記第1のQ低域通過
フィルタの少なくとも一方の出力に基づいて受信信号の
信号レベルを検出する第1の電界強度検出手段と、前記
第2のI低域通過フィルタと前記第2のQ低域通過フィ
ルタの少なくとも一方の出力に基づいて受信信号の信号
レベルを検出する第2の電界強度検出手段と、前記第1
の電界強度検出手段および前記第2の電界強度検出手段
の出力に基づいて隣接波の信号レベルを検出する隣接波
検出手段と、前記隣接波検出手段の出力信号により前記
第1のI低域通過フィルタと前記第1のQ低域通過フィ
ルタの遮断周波数を可変制御するべースバンドフィルタ
制御手段と、を備えたものである。
【0018】請求項2の直接変換受信機では、請求項1
と同様に、隣接波検出手段により検出した隣接波の信号
レベル、例えば隣接波の有無に応じて、第1のI低域通
過フィルタおよび第1のQ低域通過フィルタの遮断周波
数を変化させることにより、隣接チャネルからの妨害が
削減されて受信感度劣化が防止され、受信感度が向上す
ると共に、受信信号の搬送波周波数に対する局部発振器
の発振周波数の周波数オフセットの許容性が向上する。
【0019】本発明の請求項3による直接変換受信機
は、請求項2において、前記第1の電界強度検出手段
は、前記第1のI低域通過フィルタおよび前記第1のQ
低域通過フィルタの出力を入力として受信信号の信号レ
ベルを検出し、前記第2の電界強度検出手段は、前記第
2のI低域通過フィルタおよび前記第2のQ低域通過フ
ィルタの出力を入力として受信信号の信号レベルを検出
するものである。
【0020】請求項3の直接変換受信機では、第1およ
び第2の電界強度検出手段においてI低域通過フィルタ
およびQ低域通過フィルタの出力を入力として受信信号
の信号レベルを検出することにより、電界強度検出時の
検波効率が向上する。
【0021】本発明の請求項4による直接変換受信機
は、請求項2において、前記隣接波検出手段は、前記第
1の電界強度検出手段および前記第2の電界強度検出手
段の出力を入力として、これらの入力信号の信号レベル
を比較して前記隣接波の大きさを示す信号を生成するも
のである。
【0022】請求項4の直接変換受信機では、第1およ
び第2の電界強度検出手段の出力に基づいて、隣接波検
出手段により2つの信号レベルの比較によって隣接波の
大きさ、例えば隣接波の有無を示す信号が得られ、この
信号に応じて、第1のI低域通過フィルタおよび第1の
Q低域通過フィルタの遮断周波数を変化させることが可
能であり、隣接波の影響が低減されると共に、局部発振
器の発振周波数と受信信号の搬送波周波数との周波数オ
フセットの許容量が拡大する。
【0023】本発明の請求項5による直接変換受信機
は、請求項2において、前記第1のI低域通過フィルタ
および前記第1のQ低域通過フィルタは、遮断周波数変
更手段を有しており、前記ベースバンドフィルタ制御手
段は、前記隣接波検出手段の出力信号に基づき、前記第
1のI低域通過フィルタおよび前記第1のQ低域通過フ
ィルタの遮断周波数を可変制御するためのフィルタ制御
信号を出力し、このフィルタ制御信号によって前記第1
のI低域通過フィルタおよび前記第1のQ低域通過フィ
ルタの遮断周波数を離散的もしくは連続的に変化させる
ものである。
【0024】請求項5の直接変換受信機では、ベースバ
ンドフィルタ制御手段よりフィルタ制御信号を出力して
第1のI低域通過フィルタおよび第1のQ低域通過フィ
ルタの遮断周波数変更手段を制御し、これらの低域通過
フィルタの遮断周波数を離散的もしくは連続的に変化さ
せることが可能であり、隣接波の影響が低減されると共
に、局部発振器の発振周波数と受信信号の搬送波周波数
との周波数オフセットの許容量が拡大する。
【0025】本発明の請求項6による直接変換受信機
は、ローカル信号を発生する局部発振器と、受信信号に
基づいた変調信号と前記ローカル信号とを混合する第1
の信号混合器と、前記変調信号と前記ローカル信号を9
0度移相した信号とを混合する第2の信号混合器と、前
記第1の信号混合器の出力信号の高周波成分を除去して
Iベースバンド信号を抽出するI低域通過フィルタと、
前記第2の信号混合器の出力信号の高周波成分を除去し
てQベースバンド信号を抽出するQ低域通過フィルタ
と、前記Iベースバンド信号および前記Qベースバンド
信号を処理して前記受信信号の復調信号を得る復調手段
と、前記I低域通過フィルタと前記Q低域通過フィルタ
の少なくとも一方の出力に基づいて受信信号の信号レベ
ルを検出する電界強度検出手段と、前記I低域通過フィ
ルタまたは前記Q低域通過フィルタを少なくとも2つの
異なる遮断周波数に設定した状態で前記電界強度検出手
段により検出した信号レベルをそれぞれ保持する電界強
度保持手段と、前記電界強度保持手段の出力に基づいて
隣接波の信号レベルを検出する隣接波検出手段と、前記
隣接波検出手段の出力信号により前記I低域通過フィル
タと前記Q低域通過フィルタの遮断周波数を可変制御す
るべースバンドフィルタ制御手段と、を備えたものであ
る。
【0026】請求項6の直接変換受信機では、請求項1
および請求項2と同様に、隣接波検出手段により検出し
た隣接波の信号レベル、例えば隣接波の有無に応じて、
I低域通過フィルタおよびQ低域通過フィルタの遮断周
波数を変化させることにより、隣接チャネルからの妨害
が削減されて受信感度劣化が防止され、受信感度が向上
すると共に、受信信号の搬送波周波数に対する局部発振
器の発振周波数の周波数オフセットの許容性が向上す
る。
【0027】本発明の請求項7による直接変換受信機
は、請求項6において、前記電界強度検出手段において
電界強度検出する際の前記I低域通過フィルタおよび前
記Q低域通過フィルタの遮断周波数の設定と、前記電界
強度検出手段における信号保持タイミングとを制御する
動作制御手段を備えたものである。
【0028】請求項7の直接変換受信機では、動作制御
手段により電界強度検出手段および電界強度検出手段を
制御することにより、異なる複数の周波数帯域における
受信信号の信号レベルが検出され、これに基づいて隣接
波の大きさを検出することができ、隣接波の大きさに応
じてI低域通過フィルタおよびQ低域通過フィルタの遮
断周波数を変化させることが可能となる。これによっ
て、隣接波の影響が低減されると共に、受信信号の搬送
波周波数に対する局部発振器の発振周波数の周波数オフ
セットの許容性が向上する。
【0029】本発明の請求項8による直接変換受信機
は、請求項6において、前記電界強度検出手段は、前記
I低域通過フィルタおよび前記Q低域通過フィルタの出
力を入力として受信信号の信号レベルを検出するもので
ある。
【0030】請求項8の直接変換受信機では、請求項3
と同様に、電界強度検出手段においてI低域通過フィル
タおよびQ低域通過フィルタの出力を入力として受信信
号の信号レベルを検出することにより、電界強度検出時
の検波効率が向上する。
【0031】本発明の請求項9による直接変換受信機
は、請求項6において、前記隣接波検出手段は、前記電
界強度保持手段からの少なくとも2つの出力を入力とし
て、これらの異なる周波数帯域における入力信号の信号
レベルを比較して前記隣接波の大きさを示す信号を生成
するものである。
【0032】請求項9の直接変換受信機では、請求項4
と同様に、電界強度検出手段からの少なくとも2つの出
力に基づいて、隣接波検出手段により異なる周波数帯域
における信号レベルの比較によって隣接波の大きさ、例
えば隣接波の有無を示す信号が得られ、この信号に応じ
て、I低域通過フィルタおよびQ低域通過フィルタの遮
断周波数を変化させることが可能であり、隣接波の影響
が低減されると共に、局部発振器の発振周波数と受信信
号の搬送波周波数との周波数オフセットの許容量が拡大
する。
【0033】本発明の請求項10による直接変換受信機
は、請求項6において、前記I低域通過フィルタおよび
前記Q低域通過フィルタは、遮断周波数変更手段を有し
ており、前記ベースバンドフィルタ制御手段は、前記隣
接波検出手段の出力信号に基づき、前記I低域通過フィ
ルタおよび前記Q低域通過フィルタの遮断周波数を可変
制御するためのフィルタ制御信号を出力し、このフィル
タ制御信号によって前記I低域通過フィルタおよび前記
Q低域通過フィルタの遮断周波数を離散的または連続的
に変化させるものである。
【0034】請求項10の直接変換受信機では、請求項
5と同様に、ベースバンドフィルタ制御手段よりフィル
タ制御信号を出力してI低域通過フィルタおよびQ低域
通過フィルタの遮断周波数変更手段を制御し、これらの
低域通過フィルタの遮断周波数を離散的もしくは連続的
に変化させることが可能であり、隣接波の影響が低減さ
れると共に、局部発振器の発振周波数と受信信号の搬送
波周波数との周波数オフセットの許容量が拡大する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本実施形態に係る直接変換受信機
は、例えばパーソナルハンディーホン、携帯電話、ペー
ジャ等の移動体通信装置に設けられる受信手段に適用さ
れるものである。
【0036】[第1の実施形態]図1は本発明の第1の
実施形態に係る直接変換受信機の主要な受信回路構成を
示すブロック図、図2は第1および第2の電界強度検出
手段の出力特性を示す説明図、図3は電界強度検出手段
の第1の構成例を示すブロック図、図4は図3の構成例
における電界強度検出手段内部の出力波形を示す説明
図、図5は電界強度検出手段の第2の構成例を示すブロ
ック図、図6は図5の構成例における電界強度検出手段
内部の出力波形を示す説明図、図7は隣接波検出手段の
構成例を示すブロック図、図8はベースバンドフィルタ
制御手段の第1の構成例を示すブロック図、図9は図8
の構成例に対応する低域通過フィルタの第1の構成例を
示すブロック図、図10は図8の構成例に対応する低域
通過フィルタの第2の構成例を示すブロック図、図11
はベースバンドフィルタ制御手段の第2の構成例を示す
ブロック図、図12は図11の構成例に対応する低域通
過フィルタの構成例を示すブロック図、図13は復調手
段の構成例を示すブロック図である。
【0037】図1に示すように、本実施形態の直接変換
受信機は、無線信号を受信する受信アンテナ1と、受信
アンテナ1からの受信信号を増幅して変調信号3として
出力する受信信号増幅器2と、受信した送信波の搬送波
周波数にほぼ等しい周波数の第1のローカル信号5を発
生する第1の局部発振器4と、第1のローカル信号5の
位相を90度移相する90度移相器6と、変調信号3と
第1のローカル信号5とを混合する第1の信号混合器7
と、変調信号3と第1のローカル信号5を90度移相し
た信号とを混合する第2の信号混合器8とを有して構成
される。
【0038】また、第1の信号混合器7の出力信号から
受信すべき変調成分を抽出してIベースバンド信号13
を出力する第1のI低域通過フィルタ9aと、第1のI
低域通過フィルタ9aの低域遮断周波数とは異なる固定
の遮断周波数をもつ第2のI低域通過フィルタ9bと、
第2の信号混合器8の出力信号から受信すべき変調成分
を抽出してIベースバンド信号13と互いに直交するQ
ベースバンド信号14を出力する第1のQ低域通過フィ
ルタ10aと、第1のQ低域通過フィルタ10aの低域
遮断周波数とは異なる固定の遮断周波数をもつ第2のQ
低域通過フィルタ10bとが設けられている。第1のI
低域通過フィルタ9aおよび第1のQ低域通過フィルタ
10aは、遮断周波数変更手段を有して構成され、後述
のベースバンドフィルタ制御手段18から出力されるフ
ィルタ制御信号19により遮断周波数を変更可能になっ
ている。
【0039】また、第1のI低域通過フィルタ9aから
出力されるIベースバンド信号13と第1のQ低域通過
フィルタ10aから出力されるQベースバンド信号14
とを入力として検波、復調を行い復調信号12を出力す
る復調手段11と、第1のI低域通過フィルタ9aと第
1のQ低域通過フィルタ10aの少なくとも一方の出力
を入力として受信信号の信号レベルを出力する第1の電
界強度検出手段15と、第2のI低域通過フィルタ9b
と第2のQ低域通過フィルタ10bの少なくとも一方の
出力を入力として受信信号の信号レベルを出力する第2
の電界強度検出手段16と、第1の電界強度検出手段1
5および第2の電界強度検出手段16の出力を入力とし
て隣接波の信号レベルを検出する隣接波検出手段17
と、隣接波検出手段17の出力信号を入力として第1の
I低域通過フィルタ9aおよび第1のQ低域通過フィル
タ10aの遮断周波数を変更するためのフィルタ制御信
号19を出力するベースバンドフィルタ制御手段18と
が設けられている。
【0040】次に、上記のように構成された本実施形態
における直接変換受信機の受信動作について説明する。
まず、受信アンテナ1で受信した無線信号は、受信信号
増幅器2で増幅され、変調信号3として第1および第2
の信号混合器7,8にそれぞれ出力される。一方、第1
の局部発振器4から発生した第1のローカル信号5は、
第1の信号混合器7において変調信号3と混合されて第
1のI低域通過フィルタ9aに出力されるのと同時に、
90度移相器6でその位相が90度移相されて第2の信
号混合器8において変調信号3と混合されて第1のQ低
域通過フィルタ10aに出力される。
【0041】また、第1の信号混合器7の出力は、第1
のI低域通過フィルタ9aとは異なる遮断周波数をもつ
第2のI低域通過フィルタ9bにも出力され、第2の信
号混合器8の出力は、第1のQ低域低通過フィルタ10
aとは異なる遮断周波数をもつ第2のQ低域通過フィル
タ10bにも出力される。
【0042】第1のI低域通過フィルタ9aは、ベース
バンドフィルタ制御手段18から出力されるフィルタ制
御信号19の制御により遮断周波数を変更して、第1の
信号混合器7の出力信号から高周波成分を除去し受信す
るのに必要な変調成分、すなわちベースバンド信号を含
む低周波成分のみを抽出して低い周波数帯域のIベース
バンド信号13を出力する。また、第1のQ低域通過フ
ィルタ10aは、ベースバンドフィルタ制御手段18か
ら出力されるフィルタ制御信号19の制御により遮断周
波数を変更して、第2の信号混合器8の出力信号から高
周波成分を除去し受信するのに必要な変調成分、すなわ
ちベースバンド信号を含む低周波成分のみを抽出して、
Iベースバンド信号13と互いに直交する低い周波数帯
域のQベースバンド信号14を出力する。
【0043】そして、復調手段11は、それぞれ第1の
I低域通過フィルタ9aおよび第1のQ低域通過フィル
タ10aを通って抽出されたIベースバンド信号13お
よびQベースバンド信号14を入力として、検波および
復調を行って復調信号12を生成し出力する。
【0044】このとき、第1の電界強度検出手段15
は、第1のI低域通過フィルタ9aと第1のQ低域通過
フィルタ10aの少なくとも一方の出力を入力として、
受信信号に関するこれらの低域通過フィルタ9a,10
aの通過帯域内の信号レベル(以下、受信波レベルと称
する)を出力する。また第2の電界強度検出手段16
は、第2のI低域通過フィルタ9bと第2のQ低域通過
フィルタ10bの少なくとも一方の出力を入力として、
受信信号に関するこれらの低域通過フィルタ9b,10
bの通過帯域内の受信波レベルを出力する。
【0045】前記第1の電界強度検出手段15および第
2の電界強度検出手段16は、一般に図2に示すよう
に、電界強度検出手段に入力される受信波レベルが大き
くなるにつれて出力信号も増えるような入出力特性を持
つことが知られている。
【0046】ここで、図3ないし図5を参照して第1の
電界強度検出手段15および第2の電界強度手段16の
構成および動作を説明する。
【0047】図3および図4は電界強度検出手段の第1
の構成例を示したものである。第1の電界強度検出手段
15は、増幅器30、検波整流回路31、低域通過フィ
ルタ33を有して構成される。この構成において、増幅
器30により第1のI低域通過フィルタ9aまたは第1
のQ低域通過フィルタ10aの出力信号を増幅する。次
に、増幅器30より出力された信号を検波整流回路31
によって検波整流する。最後に、低域通過フィルタ33
により、検波整流回路31の出力信号を積分(平均化)
し、その出力信号の直流成分を得る。この直流成分は、
第1のI低域通過フィルタ9aまたは第1のQ低域通過
フィルタ10aの通過帯域内平均電力を表すものであ
り、隣接波検出手段17へ出力される。図4は電界強度
検出手段の内部の動作波形を示したものである。本図に
おいて、増幅器30で増幅された信号の出力波形の一例
が増幅器出力として、検波整流回路31の出力信号が検
波整流回路出力として、それぞれ示されている。
【0048】同様に、第2の電界強度検出手段16も増
幅器34、検波整流回路35、低域通過フィルタ37を
有して構成されている。ただし、入力される信号が第2
のI低域通過フィルタ9bあるいは第2の低域通過フィ
ルタ10bからの出力信号であり、低域通過フィルタ3
7からの出力信号は第2のI低域通過フィルタ9bまた
は第2のQ低域通過フィルタ10bの通過帯域内平均電
力を表すものとなっている。
【0049】図5および図6は電界強度検出手段の第2
の構成例を示したものである。第1の電界強度検出手段
15は、増幅器30a,30b、検波整流回路31a,
31b、加算器32、低域通過フィルタ33を有して構
成される。この構成において、増幅器30aにより第1
のI低域通過フィルタ9aの出力を、増幅器30bによ
り第1のQ低域通過フィルタ10aの出力をそれぞれ増
幅する。次に、増幅器30a,30bより出力されたそ
れぞれの信号を検波整流回路31a,31bによってそ
れぞれ検波整流する。そして、加算器32により、検波
整流回路31a,31bのそれぞれの出力信号を加算
し、低域通過フィルタ33へ加算した信号を出力する。
最後に、低域通過フィルタ33により、加算器32の出
力信号を積分(平均化)し、その出力信号の直流成分を
得る。この直流成分は、第1のI低域通過フィルタ9a
および第2の低域通過フィルタ10aの通過帯域内平均
電力を表すものであり、隣接波検出手段17へ出力され
る。図6は電界強度検出手段の内部の動作波形を示した
ものである。本図において、増幅器30a,30bのそ
れぞれの出力信号a,bの一例が増幅器出力aおよび増
幅器出力bとして、加算器32の出力信号の一例が加算
器出力として、それぞれ示されている。
【0050】同様に、第2の電界強度検出手段16も増
幅器30a,30b、検波整流回路31a,31b、加
算器32、低域通過フィルタ33を有して構成されてい
る。ただし、入力される信号が第2のI低域通過フィル
タ9bおよび第2の低域通過フィルタ10bからの出力
信号であり、低域通過フィルタ37からの出力信号は第
2のI低域通過フィルタ9bおよび第2のQ低域通過フ
ィルタ10bの通過帯域内平均電力を表すものとなって
いる。
【0051】この電界強度検出手段の第2の構成例は、
第1の構成例と比較すると、第1の電界強度検出手段1
5および第2の電界強度検出手段16に入力される信号
が、図6中の増幅器30a,30bの増幅器出力a,b
に示すような互いに直交している信号であるため、加算
器出力としてみると検波効率が高くなる。
【0052】次に、隣接波検出手段17の構成例を図7
に示す。隣接波検出手段17は、信号減衰器40を有し
て構成され、第1の電界強度検出手段15と第2の電界
強度検出手段16の出力に基づいて、隣接チャネルから
の妨害波、すなわち隣接波の信号レベルの検出を行うも
のである。本実施形態では、所定の信号レベル以上か否
かによって隣接波の有無を検出する。信号減算器40
は、第1の電界強度検出手段15の出力と第2の電界強
度検出手段16の出力との信号レベル差を求めてベース
バンドフィルタ制御手段18へ出力するようになってい
る。
【0053】本発明の実施形態では、ベージャに用いら
れている高度無線呼出システム標準規格(RCR ST
D−43)に基づいて、第1のI低域通過フィルタ9a
および第1のQ低域通過フィルタ10aの低域遮断周波
数を10KHz 、第2のI低域通過フィルタ9bおよび第
2のQ低域通過フィルタ10bの低域遮断周波数を35
KHz に設定しており、また、チャネル間隔は25KHz と
している。もし隣接波が存在しており、受信信号に含ま
れている場合、第2のI低域通過フィルタ9bおよび第
2のQ低域通過フィルタ10bは隣接波を通過させる
が、第1のI低域通過フィルタ9aおよび第2のI低域
通過フィルタ10aは隣接波を通過させない。その結
果、第2の電界強度検出手段16の出力が第1の電界強
度検出手段15の出力よりも大きくなり、これらの信号
レベルを比較して差を求めることによって隣接波がある
かどうかを検出することが可能である。
【0054】次に、図8ないし図12を参照して、ベー
スバンドフィルタ制御手段18および第1のI低域通過
フィルタ9a、第1のQ低域通過フィルタ10aの構成
および動作を説明する。
【0055】ベースバンドフィルタ制御手段18は、隣
接波検出手段17の出力信号に基づいて、第1のI低域
通過フィルタ9aおよび第1のQ低域通過フィルタ10
aの遮断周波数を切り換え制御するための制御信号であ
るフィルタ制御信号19を生成し出力するものである。
【0056】図8はベースバンドフィルタ制御手段18
の第1の構成例を示したものである。第1の構成例のベ
ースバンドフィルタ制御手段18は、ウインドコンパレ
ータ41を有して構成される。ウインドコンパレータ4
1は、隣接波検出手段17からの入力信号が予め設定し
ておいた所定値の範囲内であれば、ハイ(High)レベル
(もしくはロー(Low )レベル)をフィルタ制御信号1
9として第1のI低域通過フィルタ9aおよび第1のQ
低域通過フィルタ10aへ出力する。このフィルタ制御
信号19によって、第1のI低域通過フィルタ9aおよ
び第1のQ低域通過フィルタ10aは遮断周波数を変化
させることができる。
【0057】なお、図8に示した例ではウインドコンパ
レータを1つしか用いていないが、異なる入力信号範囲
でハイレベル(またはローレベル)を出力するウインド
コンパレータを2つ以上設けて構成することもできる。
この場合、それぞれのコンパレータ出力信号を論理回路
(ANDもしくはOR等の論理ゲート)を用いて判定す
ることにより、隣接波検出手段17から入力された信号
を多段階の範囲で領域判定し、この判定結果、すなわち
隣接波のレベル量に応じて遮断周波数を多段階に(離散
的に)変化させるような構成が可能である。
【0058】実際に、前述した高度無線呼出システム標
準規格(RCR STD−43)に基づく設定において
隣接波を検出した場合、第1のI低域通過フィルタ9a
および第1のQ低域通過フィルタ10aの低域遮断周波
数を10KHz から8KHz に狭帯域化することで、受信す
べき所望の受信波の信号には影響を及ぼさずに、かつ隣
接波の影響を軽減することが可能である。また、隣接波
が検出されない場合、第1のI低域通過フィルタ9aお
よび第1のQ低域通過フィルタ10aの低域遮断周波数
を8KHz から10KHz に広帯域化することで、第1の局
部発振器4の発振周波数と受信信号の搬送波周波数との
周波数オフセットの許容性を大きくすることが可能であ
る。
【0059】前述したベースバンドフィルタ制御手段の
第1の構成例に対応する、第1のI低域通過フィルタ9
aおよび第1のQ低域通過フィルタ10aの構成例を図
9および図10に示す。これらの構成例は、前述のフィ
ルタ制御信号19に応じて遮断周波数を切り換える(離
散的に変化させる)遮断周波数変更手段を有している。
【0060】図9は第1のI低域通過フィルタ9aおよ
び第1のQ低域通過フィルタ10aの第1の構成例を示
したものである。第1のI低域通過フィルタ9aおよび
第1のQ低域通過フィルタ10aは、これらの低域通過
フィルタを構成する抵抗素子の合成抵抗を変化させて遮
断周波数を切り換えるよう設定されており、この低域通
過フィルタの構成は受動型低域通過フィルタの構成とし
て知られている。以下、第1のI低域通過フィルタ9a
および第1のQ低域通過フィルタ10aを総称して受動
型低域通過フィルタと呼ぶことにする。
【0061】受動型低域通過フィルタは、第1または第
2の信号混合器7,8と接続された低域通過フィルタ入
力端子72、並列接続されて設けられた抵抗素子70,
74,76,78、これらの抵抗素子74,76,78
に接続されたスイッチ75,77,79、一端が抵抗素
子70に接続され他端が接地されている容量素子71、
セレクタ42、復調手段11等に接続された低域通過フ
ィルタ出力端子73を有して構成される。抵抗素子70
は一端が低域通過フィルタ入力端子72になっており、
他端が容量素子71の一端およびスイッチ75,77,
79の一方の端子に接続された低域通過フィルタ出力端
子73も兼ねている。
【0062】受動型低域通過フィルタへの入力信号は、
抵抗素子70,74,76,78および容量素子71の
定数に基づいて低周波成分が通過され、低域通過フィル
タ出力端子73からIもしくはQベースバンド信号1
3,14が出力される。セレクタ42は、ベースバンド
フィルタ制御手段18からのフィルタ制御信号19に基
づいて、スイッチ75,77,79をオン・オフするよ
うになっている。ここで、抵抗素子74,76,78、
スイッチ75,77,79およびセレクタ42により遮
断周波数変更手段が構成される。
【0063】例えば、図8のベースバンドフィルタ制御
手段18において、ウインドコンパレータ41を1つで
構成し、出力のフィルタ制御信号19がハイレベルまた
はローレベルの2値の信号の場合、図9におけるセレク
タ42では少なくとも1つのスイッチを制御する。ここ
で、スイッチ75だけがオフからオン(残りのスイッチ
はすべてオフのまま)となった場合、抵抗素子74が抵
抗素子70と並列に接続され、低域通過フィルタとして
の合成抵抗が減少して、結果として低域通過フィルタの
遮断周波数が高くなる。反対に、スイッチ75がオフ
(残りのスイッチはすべてオフのまま)となった場合、
抵抗素子74が抵抗素子70から切断され、低域通過フ
ィルタとしての合成抵抗が増加して、低域通過フィルタ
の遮断周波数が低くなる。このように、フィルタ内部の
合成抵抗を変化させることで、受動型低域通過フィルタ
の遮断周波数を切り換えるようにしている。
【0064】図10は第1のI低域通過フィルタ9aお
よび第1のQ低域通過フィルタ10aの第2の構成例を
示したものである。図9の第1の構成例は抵抗素子をス
イッチによって切り換えているが、第2の構成例は抵抗
素子の代わりに容量素子の方を切り換える構成としてい
る。受動型低域通過フィルタは、第1または第2の信号
混合器7,8と接続された低域通過フィルタ入力端子8
2、抵抗素子80、一端が抵抗素子80に接続され他端
が接地されて並列に設けられた容量素子81,84,8
6,88、これらの容量素子84,86,88に接続さ
れたスイッチ85,87,89、セレクタ42、復調手
段11等に接続された低域通過フィルタ出力端子83を
有して構成される。動作原理については前述の第1の構
成例と同様であるため、詳細な説明はここでは割愛す
る。
【0065】なお、図9の構成例では、抵抗素子を並列
に配置しそれぞれの抵抗素子に対して直列にスイッチを
配置して構成しているが、別な構成方法として、抵抗素
子を直列に配置しそれぞれの抵抗素子に対して並列にス
イッチを配置して構成することも可能である。
【0066】また、図8のベースバンドフィルタ制御手
段18においてウインドコンパレータ41を1つ以上で
構成した場合、ベースバンドフィルタ制御手段18は、
多重化した(シリアルまたはパラレルの)フィルタ制御
信号19をセレクタ42に出力することによって、セレ
クタ42ではその多重化されたフィルタ制御信号によっ
てスイッチをいろいろな組み合わせで切り換え制御する
ことが可能である。
【0067】また、本構成例において使用するスイッチ
75,77,79(85,87,89)としては、例え
ばトランジスタ等のIC回路に使用しうるものであれば
いかなるものでも良い。また、低域通過フィルタの構成
例として、本構成例では1次受動型低域通過フィルタの
例を挙げたが、フィルタの次数は1次以上であればいず
れでも良く、また能動型低域通過フィルタで構成しても
良く、種々の構成のフィルタを適用可能である。
【0068】図11はベースバンドフィルタ制御手段1
8の第2の構成例を示したものである。第2の構成例の
ベースバンドフィルタ制御手段18は、電圧・電流変換
回路43を有して構成される。電圧・電流変換回路43
は、一般的に知られているように、隣接波検出手段17
からの出力信号の電圧を電流に変換し、フィルタ制御信
号19として第1のI低域通過フィルタ9aおよび第1
のQ低域通過フィルタ10aへ出力する。このベースバ
ンドフィルタ制御手段18に対応する第1のI低域通過
フィルタ9aおよび第1のQ低域通過フィルタ10a
は、前記変換された電流に比例して抵抗成分(コンダク
タンスgm)を変化させるgmアンプを用いて遮断周波
数変更手段を構成することにより、隣接チャネルでの妨
害波の量に応じて遮断周波数を連続的に変化させること
が可能である。
【0069】図12は第1のI低域通過フィルタ9aお
よび第1のQ低域通過フィルタ10aの第3の構成例を
示したものである。第1のI低域通過フィルタ9aおよ
び第1のQ低域通過フィルタ10aは、前述したベース
バンドフィルタ制御手段の第2の構成例に対応するもの
で、低域通過フィルタを構成する抵抗素子の値を連続的
に変化させて遮断周波数を変更することが可能となって
いる。
【0070】第3の構成例の低域通過フィルタは、第1
または第2の信号混合器7,8と接続された低域通過フ
ィルタ入力端子92、一般的に知られた差動増幅器で構
成され入力電流に比例して抵抗成分(コンダクタンスg
m)を変化させるgmアンプ90、一端がgmアンプ9
0と接続され他端が接地された容量素子91、復調手段
11等に接続されIもしくはQベースバンド信号13,
14を出力する低域通過フィルタ出力端子93を有して
構成される。
【0071】この構成においては、図11に示す第2の
構成例のベースバンドフィルタ制御手段18から出力さ
れるフィルタ制御信号19によって、以下に示す式のよ
うに、差動増幅器のコレクタ電流を連続的に変化させ
る。 gm=Ic /(2×Vt ) …(1) Ic :差動増幅器のコレクタを流れる電流 Vt :熱電
圧(常温で26mV) 上記差動増幅器のコレクタ電流の変化により、コンダク
タンスgmを変化させて等価的に抵抗成分を変化させる
ことによって、低域通過フィルタの遮断周波数を連続的
に変化させることが可能である。
【0072】なお、本構成例では、1次の低域通過フィ
ルタの例を挙げたが、フィルタの次数は1次以上であれ
ばいずれでも良く、また受動型、能動型等、フィルタの
型式に限定されない種々の構成が適用可能である。
【0073】次に、図13を参照して復調手段11の構
成および動作について説明する。復調手段11は、第2
のローカル信号21を発生する第2の局部発振器20、
第2のローカル信号21の位相を90度移相する90度
移相器22、第3の信号混合器23、第4の信号混合器
24、信号加算器25、波形整形フィルタ26、周波数
検波器27を有して構成される。
【0074】前述のように、Iベースバンド信号13と
Qベースバンド信号14とは互いに直交した信号であ
る。第4の信号混合器24は、第2の局部発振器20の
出力信号である第2のローカル信号21とQベースバン
ド信号14とを混合したものを出力する。一方、第3の
信号混合器23は、第2のローカル信号21の位相を9
0度移相した信号とIベースバンド信号13とを混合し
たものを出力する。そして信号加算器25において、第
3および第4の信号混合器23,24のそれぞれの出力
信号を加算することにより、第2のローカル信号21の
周波数を中心とした出力信号が得られる。
【0075】受信した変調信号3が周波数偏移変調(F
SK)の場合、信号加算器25の出力信号は前述のよう
に第2のローカル信号21の周波数を中心として同じ周
波数偏移のFSK信号となる。ここで、第2の局部発振
器20の発振周波数を、第1の局部発振器4の発振周波
数よりもかなり低い周波数となるように構成すれば、I
C化しやすい回路構成をとることができる。
【0076】波形整形フィルタ26は、信号加算器25
からの出力信号を濾波して、第2のローカル信号21の
周波数を中心とした変調信号が含まれる周波数帯域幅の
みを通過させ、それ以外の高周波及び低周波成分を除去
して波形整形を行う。そして、周波数検波器27は、波
形整形フィルタ26からの変調信号が含まれる周波数帯
域幅のみからなる信号を入力して周波数検波する。これ
により、復調信号12を得ることができる。周波数検波
器27の例としては、パルスカウント検波やクワドラチ
ャ検波等、周波数検波できるものであればいずれでも用
いることができる。
【0077】上述したように、本実施形態では、第1お
よび第2の電界強度検出手段15,16により第1のI
低域通過フィルタ9aおよび第2の低域通過フィルタ1
0aの通過帯域内の受信波レベル(受信信号の平均電
力)を検出し、隣接波検出手段17により前記2つの電
界強度検出手段の出力信号差に基づいて隣接波(隣接チ
ャネルの電波)があるかどうかを検出し、隣接波の有無
に応じて第1のI低域通過フィルタ9aおよび第1のQ
低域通過フィルタ10aの遮断周波数を変更制御するよ
うな構成となっている。ここで、隣接波があると判断さ
れた場合、ベースバンドフィルタ制御手段18は、隣接
波検出手段17からの出力信号に基づいてフィルタ制御
信号19を出力し、第1のI低域通過フィルタ9aおよ
び第1のQ低域通過フィルタ10aの遮断周波数を下げ
て、隣接チャネルからの妨害波(すなわち隣接波)の影
響を軽減する。一方、隣接波がないと判断された場合、
ベースバンドフィルタ制御手段18は、隣接波検出手段
17からの出力信号に基づいてフィルタ制御信号19を
出力し、第1のI低域通過フィルタ9aおよび第1のQ
低域通過フィルタ10aの遮断周波数を上げて、受信す
べき変調信号3の搬送波周波数に対する第1の局部発振
器4の発振周波数の周波数オフセットの許容性を向上さ
せる。
【0078】これにより、隣接波がある場合は、隣接波
による受信感度劣化を軽減することができ、隣接波の悪
影響をなくして受信感度の向上を図ることが可能とな
る。また、隣接波がない場合は、第1のローカル信号の
発振周波数と受信すべき変調信号の搬送波周波数との周
波数オフセットの許容範囲を拡大することができ、ロー
カル信号を発生する局部発信器の周波数バラツキの許容
量を大きくとることが可能となる。従って、簡単な構成
で受信感度劣化のない直接変換受信機を構成でき、受信
装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
【0079】[第2の実施形態]図14は本発明の第2
の実施形態に係る直接変換受信機の主要な受信回路構成
を示すブロック図、図15は電界強度保持手段の構成例
を示すブロック図、図15はベースバンドフィルタ制御
手段の構成例を示すブロック図である。
【0080】第2の実施形態の直接変換受信機は、図1
に示した第1の実施形態における第2の電界強度検出手
段の代わりに、電界強度保持手段28とCPU29とを
有しており、CPU29により電界強度保持手段28お
よびベースバンドフィルタ制御手段18を制御するよう
な構成となっている。その他の部分の構成は第1の実施
形態とほぼ同様であり、ここでは異なる部分のみ説明す
る。
【0081】第1の電界強度検出手段15は、第1のI
低域通過フィルタ9aまたは第1のQ低域通過フィルタ
10aの出力を入力として、受信信号に関するこれらの
低域通過フィルタ9a,10aの通過帯域内の受信波レ
ベルを出力する。第1の電界強度検出手段15の出力信
号は、電界強度保持手段28に入力され、その保持タイ
ミングはCPU29によって制御されるようになってい
る。
【0082】電界強度保持手段28は、図15に示すよ
うに、第1のサンプルホールド回路50aおよび第2の
サンプルホールド回路50bを有して構成され、第1の
電界強度検出手段15の出力信号がそれぞれ入力される
ようになっている。第1および第2のサンプルホールド
回路50a,50bは、CPU29からの制御信号によ
って入力信号をそれぞれサンプルホールドし、個々に保
持された信号を隣接波検出手段17に出力する。隣接波
検出手段17は、電界強度保持手段28より入力される
信号のレベル差によって隣接波の有無を検出し、その検
出結果をベースバンドフィルタ制御手段18へ出力す
る。
【0083】ベースバンドフィルタ制御手段18は、図
16に示すように、ウインドコンパレータ51とセレク
タ52とを有して構成され、隣接波検出手段17の出力
信号およびCPU29からの制御信号に基づき、第1の
I低域通過フィルタ9aおよび第1のQ低域通過フィル
タ10aの低域遮断周波数を制御するものである。ウイ
ンドコンパレータ51は、隣接波検出手段17からの入
力信号が予め設定しておいた所定値の範囲内であれば、
ハイ(High)レベル(もしくはロー(Low )レベル)を
セレクタ52に出力する。セレクタ52は、ウインドコ
ンパレータ51からの出力信号およびCPU29からの
制御信号に基づき、第1のI低域通過フィルタ9aおよ
び第1のQ低域通過フィルタ10aの低域遮断周波数を
制御できるようなフィルタ制御信号19を出力する。
【0084】なお、図16に示した例ではウインドコン
パレータを1つしか用いていないが、異なる入力信号範
囲でハイレベル(またはローレベル)を出力するウイン
ドコンパレータを2つ以上設けて構成し、隣接波のレベ
ル量に応じて遮断周波数を多段階に変化させるようにす
ることも可能である。
【0085】次に、本実施形態におけるCPU29の制
御について説明する。まず、CPU29はベースバンド
フィルタ制御手段18へ制御信号を送り、ベースバンド
フィルタ制御手段18によって、第1のI低域通過フィ
ルタ9aおよび第1のQ低域通過フィルタ10aの低域
遮断周波数を10KHz に設定する。この状態で、第1の
電界強度検出手段15は、第1のI低域通過フィルタ9
aおよび第1のQ低域通過フィルタ10aの通過帯域内
の受信波レベルを検出し、その検出結果を電界強度保持
手段28へ出力する。電界強度保持手段28では、CP
U29の制御信号によって第1のサンプルホールド回路
50aにおいて第1の電界強度検出手段15からの出力
信号レベルを保持し、保持した信号を隣接波検出手段1
7へ出力する。
【0086】次いで、CPU29はベースバンドフィル
タ制御手段18へ制御信号を送り、ベースバンドフィル
タ制御手段18によって、第1のI低域通過フィルタ9
aおよび第1のQ低域通過フィルタ10aの低域遮断周
波数を35KHz に設定する。この状態で、第1の電界強
度検出手段15は、第1のI低域通過フィルタ9aおよ
び第1のQ低域通過フィルタ10aの通過帯域内の受信
波レベルを検出し、その検出結果を電界強度保持手段2
8へ出力する。電界強度保持手段28では、CPU29
の制御信号によって第2のサンプルホールド回路50b
において第1の電界強度検出手段15からの出力信号レ
ベルを保持し、保持した信号を隣接波検出手段17へ出
力する。
【0087】そして、隣接波検出手段17は、電界強度
保持手段28において保持された2つの信号を入力とし
て、これらの信号レベルを比較することによって隣接波
があるかどうか検出し、その検出結果をベースバンドフ
ィルタ制御手段18へ出力する。
【0088】ベースバンドフィルタ制御手段18は、隣
接波検出手段17の出力信号およびCPU29からの制
御信号に基づいて、隣接波がある場合は、第1のI低域
通過フィルタ9aおよび第1のQ低域通過フィルタ10
aの低域遮断周波数を10KHz から8KHz に変更して狭
帯域化する。これにより、隣接波の影響を低減すること
が可能となる。また、隣接波が検出されない場合は、第
1のI低域通過フィルタ9aおよび第1のQ低域通過フ
ィルタ10aの低域遮断周波数を8KHz から10KHz に
変更して広帯域化する。これにより、第1の局部発振器
4の発振周波数と受信信号の搬送波周波数との周波数オ
フセットの許容範囲を広く、すなわち受信信号の搬送波
周波数に対する第1の局部発振器4の発振周波数の周波
数オフセットの許容性を大きくすることが可能となる。
【0089】このように、第2の実施形態によれば、前
述した第1の実施形態と同様に、隣接波がある場合は、
隣接波による悪影響を軽減することが可能となると共
に、隣接波がない場合は、第1のローカル信号の発振周
波数と受信すべき変調信号の搬送波周波数との周波数オ
フセットの許容範囲を拡大することが可能であり、簡単
な構成で受信感度劣化のない直接変換受信機を構成で
き、受信装置の小型化、低コスト化を図ることができ
る。
【0090】また、第2の実施形態では、一つの電界強
度手段(第1の電界強度手段15)だけで隣接波の検出
を行うことができ、さらなる回路規模縮小および消費電
流の削減を図ることができる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
直接変換受信機において、隣接波検出手段により検出し
た隣接波の信号レベル、例えば隣接波の有無に応じて、
隣接波の影響度合いが大きいときにはI低域通過フィル
タおよびQ低域通過フィルタの遮断周波数を下げ、隣接
波の影響度合いが小さいときにはI低域通過フィルタお
よびQ低域通過フィルタの遮断周波数を上げるように、
低域通過フィルタの遮断周波数を可変することによっ
て、隣接波の影響を軽減できると共に、受信すべき変調
信号の搬送波周波数に対するローカル信号の発振周波数
の周波数オフセットの許容性を向上することが可能とな
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る直接変換受信機
の主要な受信回路構成を示すブロック図である。
【図2】第1および第2の電界強度検出手段の出力特性
を示す説明図である。
【図3】電界強度検出手段の第1の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図3の構成例における電界強度検出手段内部の
出力波形を示す説明図である。
【図5】電界強度検出手段の第2の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図6】図5の構成例における電界強度検出手段内部の
出力波形を示す説明図である。
【図7】隣接波検出手段の構成例を示すブロック図であ
る。
【図8】ベースバンドフィルタ制御手段の第1の構成例
を示すブロック図である。
【図9】図8の構成例に対応する低域通過フィルタの第
1の構成例を示すブロック図である。
【図10】図8の構成例に対応する低域通過フィルタの
第2の構成例を示すブロック図である。
【図11】ベースバンドフィルタ制御手段の第2の構成
例を示すブロック図である。
【図12】図11の構成例に対応する低域通過フィルタ
の構成例を示すブロック図である。
【図13】復調手段の構成例を示すブロック図である。
【図14】本発明の第2の実施形態に係る直接変換受信
機の主要な受信回路構成を示すブロック図である。
【図15】電界強度保持手段の構成例を示すブロック図
である。
【図16】ベースバンドフィルタ制御手段の構成例を示
すブロック図である。
【図17】従来の直接変換受信機の受信回路構成例を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 受信アンテナ 2 受信信号増幅器 3 変調信号 4 第1の局部発振器 5 第1のローカル信号 6,22 90度移相器 7 第1の信号混合器 8 第2の信号混合器 9a 第1のI低域通過フィルタ 9b 第2のI低域通過フィルタ 10a 第1のQ低域通過フィルタ 10b 第2のQ低域通過フィルタ 11 復調手段 12 復調信号 13 Iベースバンド信号 14 Qベースバンド信号 15 第1の電界強度検出手段 16 第2の電界強度検出手段 17 隣接波検出手段 18 ベースバンドフィルタ制御手段 19 フィルタ制御信号 20 第2の局部発振器 21 第2のローカル信号 23 第3の信号混合器 24 第4の信号混合器 25 信号加算器 26 波形整形フィルタ 27 周波数検波器 28 電界強度保持手段 29 CPU

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローカル信号を発生する局部発振器と、 受信信号に基づく変調信号と前記ローカル信号とを混合
    する第1の信号混合器と、 前記変調信号と前記ローカル信号を90度移相した信号
    とを混合する第2の信号混合器と、 前記第1の信号混合器の出力信号の高周波成分を除去す
    るI低域通過フィルタと、 前記第2の信号混合器の出力信号の高周波成分を除去す
    るQ低域通過フィルタと、 前記I低域通過フィルタの出力に基づくIベースバンド
    信号および前記Q低域通過フィルタの出力に基づくQベ
    ースバンド信号を処理して前記受信信号の復調信号を得
    る復調手段と、 前記I低域通過フィルタと前記Q低域通過フィルタの少
    なくとも一方の出力に基づいて異なる複数の周波数帯域
    における受信信号の信号レベルを検出し、隣接波の信号
    レベルを検出する隣接波検出手段と、 前記隣接波検出手段の出力信号により前記I低域通過フ
    ィルタと前記Q低域通過フィルタの遮断周波数を可変制
    御するべースバンドフィルタ制御手段と、 を備えたことを特徴とする直接変換受信機。
  2. 【請求項2】 ローカル信号を発生する局部発振器と、 受信信号に基づく変調信号と前記ローカル信号とを混合
    する第1の信号混合器と、 前記変調信号と前記ローカル信号を90度移相した信号
    とを混合する第2の信号混合器と、 前記第1の信号混合器の出力信号の高周波成分を除去し
    てIベースバンド信号を抽出する第1のI低域通過フィ
    ルタと、 前記第1のI低域通過フィルタの遮断周波数と異なる遮
    断周波数を有する第2のI低域通過フィルタと、 前記第2の信号混合器の出力信号の高周波成分を除去し
    てQベースバンド信号を抽出する第1のQ低域通過フィ
    ルタと、 前記第1のQ低域通過フィルタの遮断周波数と異なる遮
    断周波数を有する第2のQ低域通過フィルタと、 前記Iベースバンド信号および前記Qベースバンド信号
    を処理して前記受信信号の復調信号を得る復調手段と、 前記第1のI低域通過フィルタと前記第1のQ低域通過
    フィルタの少なくとも一方の出力に基づいて受信信号の
    信号レベルを検出する第1の電界強度検出手段と、 前記第2のI低域通過フィルタと前記第2のQ低域通過
    フィルタの少なくとも一方の出力に基づいて受信信号の
    信号レベルを検出する第2の電界強度検出手段と、 前記第1の電界強度検出手段および前記第2の電界強度
    検出手段の出力に基づいて隣接波の信号レベルを検出す
    る隣接波検出手段と、 前記隣接波検出手段の出力信号により前記第1のI低域
    通過フィルタと前記第1のQ低域通過フィルタの遮断周
    波数を可変制御するべースバンドフィルタ制御手段と、 を備えたことを特徴とする直接変換受信機。
  3. 【請求項3】 前記第1の電界強度検出手段は、前記第
    1のI低域通過フィルタおよび前記第1のQ低域通過フ
    ィルタの出力を入力として受信信号の信号レベルを検出
    し、前記第2の電界強度検出手段は、前記第2のI低域
    通過フィルタおよび前記第2のQ低域通過フィルタの出
    力を入力として受信信号の信号レベルを検出することを
    特徴とする請求項2記載の直接変換受信機。
  4. 【請求項4】 前記隣接波検出手段は、前記第1の電界
    強度検出手段および前記第2の電界強度検出手段の出力
    を入力として、これらの入力信号の信号レベルを比較し
    て前記隣接波の大きさを示す信号を生成することを特徴
    とする請求項2記載の直接変換受信機。
  5. 【請求項5】 前記第1のI低域通過フィルタおよび前
    記第1のQ低域通過フィルタは、遮断周波数変更手段を
    有しており、 前記ベースバンドフィルタ制御手段は、前記隣接波検出
    手段の出力信号に基づき、前記第1のI低域通過フィル
    タおよび前記第1のQ低域通過フィルタの遮断周波数を
    可変制御するためのフィルタ制御信号を出力し、このフ
    ィルタ制御信号によって前記第1のI低域通過フィルタ
    および前記第1のQ低域通過フィルタの遮断周波数を離
    散的もしくは連続的に変化させることを特徴とする請求
    項2記載の直接変換受信機。
  6. 【請求項6】 ローカル信号を発生する局部発振器と、 受信信号に基づいた変調信号と前記ローカル信号とを混
    合する第1の信号混合器と、 前記変調信号と前記ローカル信号を90度移相した信号
    とを混合する第2の信号混合器と、 前記第1の信号混合器の出力信号の高周波成分を除去し
    てIベースバンド信号を抽出するI低域通過フィルタ
    と、 前記第2の信号混合器の出力信号の高周波成分を除去し
    てQベースバンド信号を抽出するQ低域通過フィルタ
    と、 前記Iベースバンド信号および前記Qベースバンド信号
    を処理して前記受信信号の復調信号を得る復調手段と、 前記I低域通過フィルタと前記Q低域通過フィルタの少
    なくとも一方の出力に基づいて受信信号の信号レベルを
    検出する電界強度検出手段と、 前記I低域通過フィルタまたは前記Q低域通過フィルタ
    を少なくとも2つの異なる遮断周波数に設定した状態で
    前記電界強度検出手段により検出した信号レベルをそれ
    ぞれ保持する電界強度保持手段と、 前記電界強度保持手段の出力に基づいて隣接波の信号レ
    ベルを検出する隣接波検出手段と、 前記隣接波検出手段の出力信号により前記I低域通過フ
    ィルタと前記Q低域通過フィルタの遮断周波数を可変制
    御するべースバンドフィルタ制御手段と、 を備えたことを特徴とする直接変換受信機。
  7. 【請求項7】 前記電界強度検出手段において電界強度
    検出する際の前記I低域通過フィルタおよび前記Q低域
    通過フィルタの遮断周波数の設定と、前記電界強度保持
    手段における信号保持タイミングとを制御する動作制御
    手段を備えたことを特徴とする請求項6記載の直接変換
    受信機。
  8. 【請求項8】 前記電界強度検出手段は、前記I低域通
    過フィルタおよび前記Q低域通過フィルタの出力を入力
    として受信信号の信号レベルを検出することを特徴とす
    る請求項6記載の直接変換受信機。
  9. 【請求項9】 前記隣接波検出手段は、前記電界強度保
    持手段からの少なくとも2つの出力を入力として、これ
    らの異なる周波数帯域における入力信号の信号レベルを
    比較して前記隣接波の大きさを示す信号を生成すること
    を特徴とする請求項6記載の直接変換受信機。
  10. 【請求項10】 前記I低域通過フィルタおよび前記Q
    低域通過フィルタは、遮断周波数変更手段を有してお
    り、 前記ベースバンドフィルタ制御手段は、前記隣接波検出
    手段の出力信号に基づき、前記I低域通過フィルタおよ
    び前記Q低域通過フィルタの遮断周波数を可変制御する
    ためのフィルタ制御信号を出力し、このフィルタ制御信
    号によって前記I低域通過フィルタおよび前記Q低域通
    過フィルタの遮断周波数を離散的または連続的に変化さ
    せることを特徴とする請求項6記載の直接変換受信機。
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