JP2000049802A - Atm通信装置および輻輳回避方法 - Google Patents

Atm通信装置および輻輳回避方法

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JP2000049802A
JP2000049802A JP21295698A JP21295698A JP2000049802A JP 2000049802 A JP2000049802 A JP 2000049802A JP 21295698 A JP21295698 A JP 21295698A JP 21295698 A JP21295698 A JP 21295698A JP 2000049802 A JP2000049802 A JP 2000049802A
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rate
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速比係数βにしたがって輻輳予測を行う輻
輳回避制御と、レート増加係数RIFおよびレート減少
係数RDFにしたがって輻輳予測を行う輻輳回避制御と
を組み合わせる。 【解決手段】 加速比係数βをレート増加係数RIFを
パラメータとし、 β=PCR×RIF/(Nrm×L) ただし、PCR:ピークセルレート L:セル長 Nrm:RMセル間に挟まれて送られるデータのセル数
+1 として表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATM(Asynchronou
s Transfer Mode)に利用する。本発明は送受信端末間で
中継ノードを介してセルを双方向に転送するATM網に
おける中継ノードの輻輳回避技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のATM通信装置を図5ないし図1
0を参照して説明する。図5は第一の従来例のATM通
信装置の要部ブロック構成図である。図6は第一の従来
例のATM通信装置の輻輳予測検出回路の要部ブロック
構成図である。図7はセル構造を示す図である。図8は
第二の従来例のATM通信装置の要部ブロック構成図で
ある。図9は第二の従来例のATM通信装置の輻輳検出
回路の要部ブロック構成図である。図10は第三の従来
例のATM通信装置の要部ブロック構成図である。
【0003】(第一の従来例)第一の従来例を図5ない
し図7を参照して説明する。第一の従来例は特開平6−
318955号公報に開示されている。図5において、
符号1−1、符号1−2は送信端末、符号2はセル発生
回路、符号3はバッファ、符号4はセル送出制御回路、
符号5は輻輳予測信号検出回路、符号6および符号7は
中継ノード、符号8はバッファ、符号9は輻輳予測検出
回路、符号10は経路選択回路、符号11は輻輳予測信
号挿入回路、符号12−1、12−2は受信端末、符号
13はバッファ、符号14はセル受信回路、符号15は
輻輳予測信号搬送セル発生回路、符号16は伝送路であ
る。
【0004】送信端末1−1、1−2はそれぞれ受信端
末12−1、12−2に接続されている。図5は送信端
末1−1、1−2より受信端末12−1、12−2にデ
ータセルを送る片方向通信の場合を示しており、逆方向
通信は省略されている。
【0005】セル発生回路2より送られたセルはバッフ
ァ3に一時的に蓄積され、セル送出制御回路4の制御に
したがって、次式に示される速度Yで読み出される。
【0006】 Y=ICR×exp(β′×T) …(1) β′=(Ln(PCR/ICR))T/Tmax ただし、Y:送出セル速度(bit/sec) ICR:初速度(bit/sec) β′:加速比係数(1/sec) T:入力を経過時間とし、出力をセル速度とするルック
アップテーブル上の経過時間(sec) Tmax:輻輳予測信号を受信せずにICRからPCR
に到達するのに要する時間 PCR:ピークセルレート(bit/sec) Ln:自然対数 送信端末1−1、1−2より送出されるセル速度は、初
速度ICRが最小速度MCRに設定され、式(1)に示
されるように加速比(単位時間当たりのセル速度増加比
率)にしたがって制限されているため、中継ノード6で
輻輳の前兆を検出することが可能になる。以下では、輻
輳の前兆を検出することを輻輳予測という。
【0007】バッファ3より読み出されたセルは伝送路
16により中継ノード6に送られる。中継ノード6のバ
ッファ8に蓄積されたセルは、伝送路速度で読み出され
る。この読み出されたセル速度にしたがって、輻輳予測
検出回路9により伝送路の輻輳予測を次式により行う。
【0008】 V=VC ×exp(β′×D1) …(2) ただし、V:輻輳予測速度(bit/sec) VC :現在の伝送路のセル速度(bit/sec) D1:送信端末1−1および1−2と中継ノード6との
間のセルの往復伝播遅延時間(sec) (2)式において輻輳予測速度Vが伝送路の許容セル速
度(Vmax)を超すとき、すわなち、 VC >Vmax×exp(−β′×D1) の場合には、輻輳予測検出回路9は輻輳予測有りと判断
する。
【0009】輻輳予測検出回路9は、図6に示すよう
に、比較器61、演算器62、D値メモリ63、レート
測定器64から構成される。レート測定器64は、バッ
ファ8の出力伝送路を監視することにより、現在の伝送
路のセル速度VC を測定する。また、D値メモリ63に
は、送信端末1−1および1−2と中継ノード6との間
のセルの往復伝播遅延時間であるD1の値が格納されて
おり、このD1の値は演算器62に供給され、演算器6
2では Vmax×exp(−β′×D1) が求められる。
【0010】さらに、比較器61によりVmax×ex
p(−β×D1)の値と現在の伝送路のセル速度VC
が比較される。その比較結果として現在の伝送路のセル
速度VC がVmax×exp(−β′×D1)を超すと
きに、輻輳予測検出回路9は輻輳予測有りと判断する。
【0011】輻輳予測検出回路9は輻輳前兆有りと判断
した場合には、輻輳予測信号挿入回路11において逆方
向に流れる輻輳予測信号搬送セルに輻輳予測信号を挿入
する。輻輳予測信号が挿入された輻輳予測信号搬送セル
は経路選択回路10により対地別に振り分けられて、送
信端末1−1および1−2の輻輳予測信号検出回路5に
送られる。セルの構成は図7に示すとおりであり、輻輳
予測信号搬送セルのペイロード領域70に輻輳予測信号
が挿入される。
【0012】輻輳予測信号検出回路5は輻輳予測信号を
検出するとその旨をセル送出制御回路4に通知する。セ
ル送出制御回路4は、その旨を受信すると、式(1)に
示したルックアップテーブル上の経過時間TをT×γ
(γ:減速係数(<1))に変更してセル速度を減少す
る。セル速度を減少後は(1)式にしたがってセル速度
を増加する。
【0013】一方、中継ノード6のバッファ8より読み
出されたセルは、伝送路16により中継ノード7のバッ
ファ8に送られる。バッファ8に一時的に蓄積されたセ
ルは経路選択回路10により振り分けられ、受信端末1
2−1および12−2のバッファ13に送られる。バッ
ファ13に一時的に蓄積されたセルはセル受信回路14
に送られる。受信端末12−1および12−2は輻輳予
測信号搬送セル発生回路15により、輻輳予測信号搬送
セルを一定周期以下で発生する。受信端末12−1およ
び12−2より送られた輻輳予測信号搬送セルは中継ノ
ード7を介して中継ノード6に送られる。
【0014】(第二の従来例)第二の従来例を図8およ
び図9を参照して説明する。図8は第二の従来例のAT
M通信装置の要部ブロック構成図である。図9は第二の
従来例の輻輳検出回路の要部ブロック構成図である。第
二の従来例はATMForumで検討されている輻輳回
避技術である。図8において、符号20−1、20−2
は送信端末、符号21はセル送出制御回路、符号22は
RMセル受信回路、符号23はRMセル送出回路、符号
24は中継ノード、符号25はバッファ、符号26は輻
輳検出回路、符号27は輻輳検出信号挿入回路、符号2
8−1、28−2は受信端末、符号29はRMセルルー
プバック回路である。送信端末20−1、20−2はそ
れぞれ受信端末28−1、28−2に接続されている。
【0015】セル発生回路2より送出されたデータセル
は一時的にバッファ3に蓄積された後、セル送出制御回
路21の制御にしたがってバッファ3より読み出され
る。バッファ3の出力セル速度はそのセル間隔がL/A
CR(L:セル長、ACR:現在のセル速度)になるよ
うに制御される。セル送出制御回路21はバッファ3よ
りNrm−1個(Nrm:RMセル間に挟まれて送られ
るデータのセル数+1)のデータセルを読み出す毎に制
御信号をRMセル送出回路23に送り、RMセル送出回
路23より1個のRMセルを送出させる。現在のセル速
度ACR(bit/sec)は、RMセル受信回路22
が輻輳信号を含まないRMセルを受信した場合は、次式
で示されるようにセル速度を増加させる。
【0016】 ACR=ACR+RIF×PCR …(3) ただし、ACR:現在のセル速度(bit/sec) RIF:レート増加係数 また、現在のセル速度ACRは、RMセル受信回路22
が輻輳検出信号を含むRMセルを受信した場合は、次式
で示されるようにセル速度を減少させる。
【0017】 ACR=ACR−RDF×ACR …(4) ただし、RDF:レート減少係数 セル送出制御回路21は、送信端末20−1および20
−2からのデータセル送出開始時には、現在のセル速度
ACRをICR(初速度)に設定する。
【0018】バッファ3より読み出されたデータセルと
RMセル送出回路23より送出されたRMセルは伝送路
16により中継ノード24のバッファ25に送られる。
バッファ25に一時的に蓄積されたデータセルとRMセ
ルは伝送路速度で読み出される。輻輳検出回路26はバ
ッファ25の蓄積セル量を監視しており、その蓄積セル
量(キュー長)がスレッショルドを超えた場合にはバッ
ファ25が輻輳であると判断し、その旨を輻輳検出信号
挿入回路27に通知する。輻輳検出回路26は、図9に
示すように、比較器51およびバッファ閾値メモリ52
から構成される。
【0019】輻輳検出信号挿入回路27は、受信端末2
8−1および28−2でループバックされてきたRMセ
ルに輻輳検出信号を挿入する。輻輳検出信号が挿入され
たRMセルまたは輻輳検出信号が挿入されないRMセル
は経路選択回路10により振り分けられ、送信端末20
−1および20−2のRMセル受信回路22に送られ
る。
【0020】一方、バッファ25より読み出されたデー
タセルおよびRMセルは中継ノード7のバッファ8、経
路選択回路10を介して、受信端末28−1および28
−2に送られる。受信端末28−1および28−2で
は、RMセルのみをRMセルループバック回路29によ
りループバックする。ループバックされたRMセルは中
継ノード7を介して、中継ノード24に送られる。
【0021】(第三の従来例)第三の従来例を図10を
参照して説明する。図10は第三の従来例のATM通信
装置の要部ブロック構成図である。第三の従来例も第二
の従来例と同様に、ATMForumで検討されている
輻輳回避技術である。図10において、符号42は中継
ノード、符号43は輻輳検出信号付け替えおよびRMセ
ルループバック回路、符号41は輻輳検出信号挿入回
路、符号39−1および符号39−2は受信端末であ
る。送信端末20−1、20−2はそれぞれ受信端末3
9−1、39−2に接続されている。
【0022】送信端末20−1、20−2、中継ノード
7は第二の従来例の図8と同じである。また、中継ノー
ド42は輻輳検出信号挿入回路41を除いて第二の従来
例の図8と同じである。
【0023】輻輳検出回路26は、バッファ25が輻輳
であると判断するとその旨を輻輳検出信号挿入回路41
に通知する。輻輳検出信号挿入回路41はその旨を受信
すると右方向に流れるデータセルのヘッダのPT領域に
輻輳検出信号を挿入する。セルの構成は図7に示すとお
りであり、データセルのPT領域71に輻輳検出信号が
挿入される。
【0024】受信端末39−1および39−2の輻輳検
出信号付け替えおよびRMセルループバック回路43は
受信したRMセルをループバックするとともに、ループ
バックしたRMセルに受信した最後のデータセルのヘッ
ダ内の輻輳検出信号を付け替える。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】このように、第一の従
来例では、送信端末1−1および1−2が初速度(IC
R)を最小速度(MCR)に設定してから加速比係数
β′によるセル加速比制限にしたがってセルを送出し、
中継ノード6が輻輳予測を行うとともに、送信端末1−
1および1−2と中継ノード6との間のセルの往復伝播
遅延時間D1を考慮し、網の大きさに応じた最適な輻輳
回避制御を行うことができるため、中継ノード6でのセ
ル廃棄が無く、中継ノード6のバッファ8は少ないメモ
リ量でよいという利点がある。しかし、第二および第三
の従来例に比較すると、伝送路を二つの送信端末1−1
および1−2が公平使用するまでの過渡時間が大きい欠
点がある。
【0026】ここで、伝送路の公平使用とは、例えば、
特定の送信端末だけが輻輳を招くような高いセル送出レ
ートでセルの送出を行ったり、あるいは、特定の送信端
末だけが輻輳を回避する理由で、低いセル送出レートを
要求されたりすることなく、全ての送信端末が同等の条
件の元で伝送路を使用することである。また、データの
送受信毎に端末間で設定されるパスの形態によって特定
の送信端末がセル送出レートの制約を受けたりすること
がないことも伝送路の公平使用の条件である。
【0027】また、伝送路を公平使用するまでの過渡時
間とは、例えば、複数の送信端末の内、送信端末iが輻
輳を招くレートでセルを送出したときに、その送信端末
iのセル送出レートを減少させる輻輳回避制御を行う
が、このとき、輻輳予測を行ってから実際に送信端末i
のセル送出レートが減少されるまでの間は、送信端末i
は他の送信端末と比較すると不公平に伝送路を使用して
いることになる。この不公平の期間が過渡時間である。
また、逆の場合として、輻輳を回避する理由でセル送出
レートを減少させられている送信端末jがあるとき、輻
輳を招く可能性がなくなったにもかかわらず、送信端末
jは未だ、他の送信端末と比較すると不公平な低いセル
送出レートのまま、セル送出を続けている期間が過渡時
間である。
【0028】図11は経過時間とスループットとの関係
を示す図であり、横軸に経過時間をとり、縦軸にスルー
プットをとる。図12は公平性に至る過渡時間と減速係
数との関係を示す図であり、横軸に減速係数をとり、縦
軸に公平性に至る過渡時間をとる。図11および図12
は、第一の従来例において、送信端末1−1がセル送出
開始後、0.7sec後に送信端末1−2がセル送出を
開始した場合の伝送路を公平使用するまでの過渡特性の
シミュレーション結果である。シミュレーション条件は
以下のとおりである。
【0029】伝送路16の許容セル速度Vmax:15
0Mbit/sec×0.95 送信端末1−1および1−2の初速度ICR:300k
bit/sec 加速比係数β′:10.8,21.59 減速係数γ:0.9,0.95,0.97 送信端末1−1および1−2と輻輳予測ノード(中継ノ
ード6)との距離:300km 図11は中継ノード6のバッファ8の右方向の出力伝送
路16の公平使用に至る過渡特性を示したもので、符号
17は送信端末1−1の出力、符号18は送信端末1−
2の出力、符号19は中継ノード6のバッファ8の出力
を示す。図12は、送信端末1−2がセル送出を開始し
てからその出力のスループットが公平状態の90%に到
達するまでに要した過渡時間を示す。これより過渡時間
は、β′=21.59では0.8sec,β=10.8
では1.6sec程度と大きく、減速係数γにあまり依
存しないことがわかる。
【0030】これは、第二および第三の従来例で用いた
式(3)および式(4)によるセル速度制御が行われて
いないためである。すなわち、第一の従来例では、加速
比係数β′を用いて式(1)に示すような送出セル速度
によりセルを読み出しているために、第二および第三の
従来例で用いたレート増加係数RIFおよびレート減少
係数RDFを用いることができない。つまり、 β′=(Ln(PCR/ICR))T/Tmax であり、加速比係数β′は、上式のように、ピークセル
レートPCRおよび初速度ICRおよび輻輳予測信号を
受信せずにICRからPCRに至る経過時間Tmaxに
より表され、第一の従来例の加速比係数β′と、第二お
よび第三の従来例のレート増加係数RIFおよびレート
減少係数RDFとは相互に整合性がなく、これらの係数
を組み合わせて使用することは不可能である。
【0031】また、第二の従来例では、ICR(初速
度)が大きい上に、中継ノードが現在の伝送路のセル速
度による輻輳予測検出ではなくバッファのキュー長によ
り輻輳検出しているため、送信端末20−1および20
−2の輻輳回避動作が間に合わずバッファ25でセル廃
棄される可能性がある。
【0032】第三の従来例もICR(初速度)が大きい
上に、中継ノードが現在の伝送路のセル速度による輻輳
予測検出ではなくバッファのキュー長により輻輳検出し
ているため、バッファ25でセル廃棄される可能性があ
る。
【0033】これら第二および第三の従来例に、第一の
従来例で用いた加速比係数β′による輻輳予測を採用す
ることができれば伝送路を二つの送信端末1−1および
1−2が公平使用するまでの過渡時間が短く、かつ、中
継ノードにおけるセル廃棄を無くすることができるが、
前述したように、第二および第三の従来例に、第一の従
来例の加速比係数β′を用いることはできない。
【0034】また、第一の従来例では、減速係数γを用
いているが、この減速係数γの値に制約されてセル送出
レートに下限値が発生する欠点があり、網内にコネクシ
ョンが多数存在する場合に生じるきわめて低いセル送出
レートにおける輻輳回避制御については対応が困難にな
ることがある。
【0035】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、中継ノードでのセル廃棄をなくすることがで
きるATM通信装置および輻輳回避方法を提供すること
を目的とする。本発明は、伝送路の公平使用に至る過渡
時間を短くすることができるATM通信装置および輻輳
回避方法を提供することを目的とする。本発明は、レー
ト減速の下限のないATM通信装置および輻輳回避方法
を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、第一、第二、
第三の従来例のそれぞれの利点を組み合わせて用いるこ
とを最も主要な特徴とする。前述したように、第一の従
来例で示した加速比係数β′を第二および第三の従来例
にそのまま用いることは不可能であることから、本発明
では、加速比係数β′を加速比係数βとして新規に定義
することにより、加速比係数βとレート増加係数RIF
およびレート減少係数RDFとの整合をとり、組み合わ
せて用いることができるようにしたところに特徴があ
る。
【0037】これにより、中継ノードでのセル廃棄をな
くすることができる。したがって、セルの網内遅延を小
さくできる。また、伝送路の公平使用に至る過渡時間を
短くすることができる。また、本発明では、網内にコネ
クションが多数存在する場合に生じるきわめて低いセル
送出レートにおける輻輳回避制御についても前述した減
速係数γを用いないのでセル送出レートの下限をなくす
ることができる。
【0038】すなわち、本発明の第一の観点はATM通
信装置であって、セルを送信する送信端末と、セルを受
信する受信端末と、この受信端末と前記送信端末との間
に介挿された中継ノードとを備え、前記送信端末は、当
該送信端末と前記中継ノードと前記受信端末との間を巡
回するRMセルを周期的に送出する手段を備え、前記中
継ノードは、データ伝送に用いる順方向の伝送路の輻輳
前兆の有無を検出する手段と、当該検出結果が輻輳前兆
有りを示すときその旨を示す輻輳予測信号を逆方向の伝
送路上のRMセルに書込む手段とを備えたATM通信装
置である。
【0039】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記輻輳前兆の有無を検出する手段は、 VC >Vmax×exp(−β×D1) を満たすときに輻輳前兆有りと判定する手段を含み、前
記送信端末は、前記RMセルを受信し当該受信したRM
セルに前記輻輳予測信号が書込まれているか否かを判定
する手段と、この判定する手段の判定結果が前記輻輳予
測信号有りを示すとき現在のセル速度ACRを ACR=ACR−RDF×ACR にしたがって減少させる手段と、前記判定する手段の判
定結果が前記輻輳予測信号無しを示すとき現在のセル速
度ACRを ACR=ACR+RIF×PCR にしたがって増加させる手段とを備え、前記加速比係数
βを β=PCR×RIF/(Nrm×L) ただし、L:セル長 Nrm:RMセル間に挟まれて送られるデータのセル数
+1 とするところにある。このとき、前記送信端末の初速度
(ICR)は最小セル速度(MCR)に設定されること
が望ましい。また、前記書込む手段は、前記制御用セル
のペイロード領域に前記輻輳予測信号を書込む手段を含
むことが望ましい。さらに、前記加速比係数βの値がほ
ぼ一定となるように前記RIFおよび前記Nrmの値を
変更する手段を含むことが望ましい。
【0040】あるいは、本発明の第一の観点はATM通
信装置であって、セルを送信する送信端末と、セルを受
信する受信端末と、この受信端末と前記送信端末との間
に介挿された中継ノードとを備え、前記送信端末は、当
該送信端末と前記中継ノードと前記受信端末との間を巡
回するRMセルを周期的に送出する手段を備え、前記中
継ノードは、データ伝送に用いる順方向の伝送路の輻輳
前兆の有無を検出する手段と、当該検出結果が輻輳前兆
有りを示すときその旨を示す輻輳予測信号を順方向の伝
送路上のデータセルに書込む手段とを備え、前記受信端
末は、前記データセルを受信し前記輻輳予測信号を当該
受信端末により折り返されるRMセルに書込む手段を備
えたATM通信装置である。
【0041】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記輻輳前兆の有無を検出する手段は、 VC >Vmax×exp(−β×D2) ただし、D2 :送信端末と受信端末との間のセルの往
復伝播遅延時間 を満たすときに輻輳前兆有りと判定する手段を含み、前
記送信端末は、前記RMセルを受信し当該受信したRM
セルに前記輻輳予測信号が書込まれているか否かを判定
する手段と、この判定する手段の判定結果が前記輻輳予
測信号有りを示すとき現在のセル速度ACRを ACR=ACR−RDF×ACR にしたがって減少させる手段と、前記判定する手段の判
定結果が前記輻輳予測信号無しを示すとき現在のセル速
度ACRを ACR=ACR+RIF×PCR にしたがって増加させる手段とを備え、前記加速比係数
βを β=PCR×RIF/(Nrm×L) とするところにある。このとき、前記送信端末の初速度
(ICR)は最小セル速度(MCR)に設定されること
が望ましい。また、前記データセルに書込む手段は、当
該データセルのヘッダのPT領域に前記輻輳予測信号を
書込む手段を含むことが望ましい。さらに、前記加速比
係数βの値がほぼ一定となるように前記RIFおよび前
記Nrmの値を変更する手段を含むことが望ましい。
【0042】このように、加速比係数βを表すパラメー
タとしてレート加速係数RIFを用いることにより、加
速比係数βを用いた輻輳予測を行いながら、RMセルを
用いたレート減少係数RDFおよびレート増加係数RI
Fによるセル送出レート制御を行うことができる。した
がって、前述した第一、第二、第三の従来例のそれぞれ
の利点を採り入れたATM通信装置を実現することがで
きる。
【0043】本発明の第二の観点は輻輳回避方法であっ
て、本発明の特徴とするところは、送信端末と受信端末
との間に介挿された中継ノードは、データ伝送に用いる
順方向の伝送路のセル速度VC が VC >Vmax×exp(−β×D1) を満たすときに、輻輳の前兆を検出し、その旨を示す輻
輳予測信号を逆方向の伝送路上のRMセルに書込み前記
送信端末に送信し、前記送信端末は、このRMセルに前
記輻輳予測信号が書込まれているとき現在のセル速度A
CRを ACR=ACR−RDF×ACR にしたがって減少させ、また、前記RMセルに前記輻輳
予測信号が書込まれていないとき現在のセル速度ACR
を ACR=ACR+RIF×PCR にしたがって増加させ、前記加速比係数βを β=PCR×RIF/(Nrm×L) とするところにある。
【0044】あるいは、本発明の第二の観点は輻輳回避
方法であって、本発明の特徴とするところは、送信端末
と受信端末との間に介挿された中継ノードは、データ伝
送に用いる順方向の伝送路のセル速度VC が VC >Vmax×exp(−β×D2) を満たすときに、輻輳の前兆を検出し、その旨を示す輻
輳予測信号を順方向の伝送路上のデータセルに書込み前
記受信端末に送信し、前記受信端末は、前記データセル
を受信し前記輻輳予測信号を当該受信端末により折り返
されるRMセルに書込み前記送信端末に送信し、前記送
信端末は、このRMセルに前記輻輳予測信号が書込まれ
ているとき現在のセル速度ACRを ACR=ACR−RDF×ACR にしたがって減少させ、また、前記RMセルに前記輻輳
予測信号が書込まれていないとき現在のセル速度ACR
を ACR=ACR+RIF×PCR にしたがって増加させ、前記加速比係数βを β=PCR×RIF/(Nrm×L) とするところにある。
【0045】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図1および図
4を参照して説明する。図1は本発明第一実施例のAT
M通信装置の要部ブロック構成図である。図4は本発明
第二実施例のATM通信装置の要部ブロック構成図であ
る。
【0046】本発明第一実施例のATM通信装置は、図
1に示すように、セルを送信する送信端末20−1およ
び20−2と、セルを受信する受信端末28−1および
28−2と、この受信端末28−1および28−2と送
信端末20−1および20−2との間に介挿された中継
ノード31および7とを備え、送信端末20−1および
20−2は、当該送信端末20−1および20−2と中
継ノード31および7と受信端末28−1および28−
2との間を巡回するRMセルを周期的に送出する手段で
あるRMセル送信回路23を備え、中継ノード31は、
データ伝送に用いる順方向の伝送路16の輻輳前兆の有
無を検出する手段である輻輳予測検出回路9と、当該検
出結果が輻輳前兆有りを示すときその旨を示す輻輳予測
信号を逆方向の伝送路16上のRMセルに書込む手段で
ある輻輳予測信号挿入回路11とを備えたATM通信装
置である。
【0047】ここで、本発明の特徴とするところは、輻
輳予測検出回路9は、 VC >Vmax×exp(−β×D1) を満たすときに輻輳前兆有りと判定し、送信端末20−
1および20−2は、前記RMセルを受信し当該受信し
たRMセルに前記輻輳予測信号が書込まれているか否か
を判定する手段であるRMセル受信回路22と、このR
Mセル受信回路22の判定結果が前記輻輳予測信号有り
を示すとき現在のセル速度ACRを ACR=ACR−RDF×ACR にしたがって減少させ、RMセル受信回路22の判定結
果が前記輻輳予測信号無しを示すとき現在のセル速度A
CRを ACR=ACR+RIF×PCR にしたがって増加させる手段であるセル送出制御回路2
1とを備え、前記加速比係数βを β=PCR×RIF/(Nrm×L) とするところにある。ここで、セル長Lは53byte
(=424bit)とする。このとき、送信端末20−
1および20−2の初速度(ICR)は最小セル速度
(MCR)に設定される。また、輻輳予測信号挿入回路
11は、RMセルのペイロード領域に前記輻輳予測信号
を書込む。さらに、セル送出制御回路21は、前記加速
比係数βの値がほぼ一定となるように前記RIFおよび
前記Nrmの値を変更する。ただし、D1は送信端末2
0−1および20−2と中継ノード31との間のセルの
往復伝播遅延時間(sec)であり、D1をパラメータ
として用いることにより、網の大きさに応じたセルの伝
播遅延時間を考慮した最適な輻輳回避制御を行うことが
できる。
【0048】本発明第二実施例のATM通信装置は、図
4に示すように、セルを送信する送信端末20−1およ
び20−2と、セルを受信する受信端末39−1および
39−2と、この受信端末39−1および39−2と送
信端末20−1および20−2との間に介挿された中継
ノード38および7とを備え、送信端末20−1および
20−2は、当該送信端末20−1および20−2と中
継ノード38および7と受信端末39−1および39−
2との間を巡回するRMセルを周期的に送出する手段で
あるRMセル送出回路23を備え、中継ノード38は、
データ伝送に用いる順方向の伝送路16の輻輳前兆の有
無を検出する手段である輻輳予測検出回路9と、当該検
出結果が輻輳前兆有りを示すときその旨を示す輻輳予測
信号を順方向の伝送路上のデータセルに書込む手段であ
る輻輳予測信号挿入回路36とを備え、受信端末39−
1および39−2は、前記データセルを受信し前記輻輳
予測信号を当該受信端末39−1および39−2により
折り返されるRMセルに書込む手段である輻輳予測信号
付け替えおよびRMセルループバック回路40を備えた
ATM通信装置である。
【0049】ここで、本発明の特徴とするところは、輻
輳予測検出回路9は、 VC >Vmax×exp(−β×D2) を満たすときに輻輳前兆有りと判定し、送信端末20−
1および20−2は、前記RMセルを受信し当該受信し
たRMセルに前記輻輳予測信号が書込まれているか否か
を判定する手段であるRMセル受信回路22と、このR
Mセル受信回路22の判定結果が前記輻輳予測信号有り
を示すとき現在のセル速度ACRを ACR=ACR−RDF×ACR にしたがって減少させ、RMセル受信回路22の判定結
果が前記輻輳予測信号無しを示すとき現在のセル速度A
CRを ACR=ACR+RIF×PCR にしたがって増加させる手段であるセル送出制御回路2
1とを備え、前記加速比係数βを β=PCR×RIF/(Nrm×L) とするところにある。このとき、送信端末20−1およ
び20−2の初速度(ICR)は最小セル速度(MC
R)に設定される。また、輻輳予測信号挿入回路36
は、当該データセルのヘッダのPT領域に前記輻輳予測
信号を書込む。さらに、セル送出制御回路21は、前記
加速比係数βの値がほぼ一定となるように前記RIFお
よび前記Nrmの値を変更する。ただし、D2は送信端
末20−1および20−2と受信端末間39−1および
39−2との間のセルの往復伝播遅延時間であり、D2
をパラメータとして用いることにより、網の大きさに応
じたセルの伝播遅延時間を考慮した最適な輻輳回避制御
を行うことができる。
【0050】
【実施例】(第一実施例)本発明第一実施例を図1ない
し図3を参照して説明する。図2は本発明第一実施例の
経過時間とスループットとの関係を示す図であり、横軸
に経過時間(sec)をとり、縦軸にスループット(M
b/s)をとる。図3は本発明第一実施例のレート減速
係数と公平性に至る過渡時間との関係を示す図である。
横軸にレート減速係数(RDF)をとり、縦軸に公平性
に至る過渡時間(sec)をとる。図1に示す符号11
はRMセルへの輻輳予測信号挿入回路、符号9は輻輳予
測検出回路である。中継ノード7は第一の従来例の図5
に等しい。
【0051】また、セル送信端末20−1、20−2、
セル受信端末28−1、28−2は第二の従来例の図8
に等しい。ただし、セル送信端末20−1、20−2の
初速度(ICR)は最小セル速度(MCR)に設定され
る。セル送信端末20−1、20−2から送出されるセ
ル速度は、以下のように記述できる。これは本発明者ら
が解析により求めたものである。ただし、Tは入力を経
過時間とし、出力をセル速度とする仮想ルックアップテ
ーブル上の経過時間(sec)である。
【0052】 Y=ICR×exp(β×T) …(5) β=PCR×RIF/(Nrm×L) …(6) セル速度増加中のセル速度を式(5)、式(6)のよう
に表すことができるので、送信端末20−1、20−2
からの送出セルは加速比係数βによる加速比制限にした
がっており、このため中継ノード31は輻輳予測が可能
となる。RMセルがRMセル受信回路22に到着したと
きには式(3)、式(4)により現在のセルレートAC
Rの増加または減速を行う。このとき、式(5)の仮想
ルックアップテーブル上の経過時間Tが増加または減少
する。
【0053】中継ノード31では、バッファ8から読み
出されたセル速度より、輻輳予測検出回路9により伝送
路の輻輳予測を次式により行う。
【0054】 V=VC ×exp(PCR×RIF×D1/(Nrm×L))…(7) (7)式において輻輳予測速度Vが伝送路の許容セル速
度(Vmax)を超すとき、すなわち、 VC >Vmax×exp(−PCR×RIF×D1/
(Nrm×L)) の場合には、輻輳予測検出回路9は輻輳前兆有りと判断
する。輻輳予測検出回路9は輻輳前兆有りと判断した場
合には、輻輳予測信号挿入回路11において逆方向に流
れるRMセルに輻輳予測信号を挿入する。
【0055】図2および図3は図1の本発明第一実施例
において、送信端末20−1がセル送出開始後、0.7
sec後にセル送信端末20−2がセル送出を開始した
場合の伝送路を公平使用するまでの過渡特性のシミュレ
ーション結果である。シミュレーション条件は以下のと
おりである。
【0056】伝送路16の許容セル速度Vmax:15
0Mbit/sec×0.95 セル送信端末20の初速度ICR:300kbit/s
ec 加速比係数β:10.8、21.59 レート増加係数RIF(ACR>2Mbit/se
c):1/512,1/1024 レート増加係数RIF(ACR<2Mbit/se
c):1/(512×8),1/(1024×8) レート減少係数RDF:1/64,1/128,1/2
56,1/512 Nrm(ACR>2Mbit/sec):32 Nrm(ACR<2Mbit/sec):4 セル送信端末20と輻輳予測ノード(中継ノード31)
の距離:300km PCR:150Mbit/sec 図2は中継ノード31のバッファ8の右方向の出力伝送
路16の公平使用に至る過渡特性を示したもので、符号
33はセル送信端末20−1の出力、符号34はセル送
信端末20−2の出力、符号35は中継ノード31のバ
ッファ8の出力を示す。これより中継ノード31でセル
廃棄が生じていないことがわかる。図3は図2におい
て、送信端末20−2がセル送出を開始してからその出
力のスループットが公平状態の90%に到達するまでに
要した過渡時間を示す。本発明第一実施例はレート減少
係数(RDF)依存性を示すが、第一の従来例の図11
と本発明第一実施例の図2、第一の従来例の図12と本
発明第一実施例の図3とを比較することにより、同じ加
速比係数β′およびβの値で、本発明第一実施例の方が
第一の従来例より公平に至る過渡時間が最大50%近く
短くなっていることがわかる。
【0057】なお、パラメータ設定で加速比係数β(=
PCR×RIF/(Nrm×L))が一定の範囲内でN
rmとRIFの値をACRにより切替えるのは、低速に
おいて中継ノードの輻輳予測と連動したRMセルによる
セル速度増加、減少の制御がよくかかるようにするため
である。
【0058】(第二実施例)本発明第二実施例を図4を
参照して説明する。符号36はデータセルのヘッダへの
輻輳予測信号挿入回路、符号39−1、符号39−2は
受信端末、符号40は輻輳予測信号付け替えおよびRM
セルループバック回路である。中継ノード7は本発明第
一実施例の図1に等しい。中継ノード38は、輻輳予測
信号挿入回路36、輻輳予測検出回路9の出力接続形態
を除いて本発明第一実施例の図1に等しい。また、送信
端末20−1、20−2は本発明第一実施例の図1に等
しい。受信端末39−1、39−2は輻輳予測信号付け
替えおよびRMセルループバック回路40を除いて本発
明第一実施例の図1に等しい。送信端末20−1、20
−2はそれぞれ受信端末39−1、39−2に接続され
ている。
【0059】中継ノード38の輻輳予測検出回路9は右
方向伝送路の輻輳予測を行う。輻輳予測は式(7)にお
いてD1をD2(送信端末20−1および20−2と受
信端末間39−1および39−2との間のセルの往復伝
播遅延時間)に変更したものになる。したがって、輻輳
予測は本発明第一実施例と同様に行うことができる。輻
輳予測検出回路9は輻輳前兆有りと判断するとその旨を
輻輳予測信号挿入回路36に通知する。輻輳予測信号挿
入回路36はその旨を受信すると右方向に流れるデータ
セルのヘッダのPT領域71に輻輳予測信号を挿入す
る。
【0060】受信端末39−1および39−2の輻輳予
測信号付け替えおよびRMセルループバック回路40は
受信したRMセルをループバックするとともに、ループ
バックしたRMセルのペイロード領域70に受信した最
後のデータセルのヘッダ内の輻輳予測信号を付け替え
る。この本発明第二実施例は送信端末20−1および2
0−2の初速度ICRが最小速度MCRに等しい点と中
継ノード38がバッファ8のキュー長を監視することに
よる輻輳検出でなく伝送路の輻輳を予測している点を除
けば、第三の従来例の図10に等しい。中継ノード38
の輻輳予測方法は、本発明第一実施例の図1に等しいの
で、この本発明第二実施例では送信端末20−1および
20−2と受信端末39−1および39−2の距離を3
00kmとすれば、過渡特性のシミュレーション結果は
本発明第一実施例の結果と同じになる。
【0061】なお、通常、輻輳を予測する中継ノードは
送信端末20−1および20−2の近くにあり、したが
って、D1<D2であるので、本発明第一実施例の方
が、本発明第二実施例に比較して輻輳予測を早く行うこ
とができ、これにより公平性に至る過渡時間を短くでき
る特徴がある。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中継ノードでのセル廃棄をなくすることができる。ま
た、伝送路の公平使用に至る過渡時間を短くすることが
できる。さらに、セル送出レートの下限がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例のATM通信装置の要部ブロ
ック構成図。
【図2】本発明第一実施例の経過時間とスループットと
の関係を示す図。
【図3】本発明第一実施例のレート減少係数と公平性に
至る過渡時間との関係を示す図。
【図4】本発明第二実施例のATM通信装置の要部ブロ
ック構成図。
【図5】第一の従来例のATM通信装置の要部ブロック
構成図。
【図6】第一の従来例のATM通信装置の輻輳予測検出
回路の要部ブロック構成図。
【図7】セル構造を示す図。
【図8】第二の従来例のATM通信装置の要部ブロック
構成図。
【図9】第二の従来例のATM通信装置の輻輳予測検出
回路の要部ブロック構成図。
【図10】第三の従来例のATM通信装置の要部ブロッ
ク構成図。
【図11】経過時間とスループットとの関係を示す図。
【図12】公平性に至る過渡時間と減速係数との関係を
示す図。
【符号の説明】
1−1、1−2、20−1、20−2 送信端末 2 セル発生回路 3、8、13、25 バッファ 4 セル送出制御回路 5 輻輳予測信号検出回路 6、7、24、31、38、42 中継ノード 9 輻輳予測検出回路 10 経路選択回路 11、36、45輻輳予測信号挿入回路 12−1、12−2、28−1、28−2、39−1、
39−2 受信端末 14 セル受信回路 15 輻輳予測信号搬送セル発生回路 16 伝送路 17、18、19、33、34、35 出力 21 セル送出制御回路 22 RMセル受信回路 23 RMセル送出回路 26 輻輳検出回路 27 輻輳検出信号挿入回路 29 RMセルループバック回路 40 輻輳予測信号付け替えおよびRMセルループバッ
ク回路 41 輻輳検出信号挿入回路 43 輻輳検出信号付け替えおよびRMセルループバッ
ク回路 51、61 比較器 52 バッファ閾値メモリ 62 演算器 63 D値メモリ 64 レート測定器 70 ペイロード領域 71 PT領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA13 HA10 HB13 HB29 JA11 KX26 LC01 LC11 LE16 MB02 MB09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルを送信する送信端末と、セルを受信
    する受信端末と、この受信端末と前記送信端末との間に
    介挿された中継ノードとを備え、 前記送信端末は、当該送信端末と前記中継ノードと前記
    受信端末との間を巡回するRMセルを周期的に送出する
    手段を備え、 前記中継ノードは、データ伝送に用いる順方向の伝送路
    の輻輳前兆の有無を検出する手段と、当該検出結果が輻
    輳前兆有りを示すときその旨を示す輻輳予測信号を逆方
    向の伝送路上のRMセルに書込む手段とを備えたATM
    通信装置において、 前記輻輳前兆の有無を検出する手段は、 VC >Vmax×exp(−β×D1) ただし、β:加速比係数 VC :現在の伝送路のセル速度 Vmax:伝送路の許容セル速度 D1:送信端末と中継ノードとの間のセルの往復伝播遅
    延時間 を満たすときに輻輳前兆有りと判定する手段を含み、 前記送信端末は、前記RMセルを受信し当該受信したR
    Mセルに前記輻輳予測信号が書込まれているか否かを判
    定する手段と、この判定する手段の判定結果が前記輻輳
    予測信号有りを示すとき現在のセル速度ACRを ACR=ACR−RDF×ACR ただし、ACR:現在のセル速度 RDF:レート減少係数 にしたがって減少させる手段と、前記判定する手段の判
    定結果が前記輻輳予測信号無しを示すとき現在のセル速
    度ACRを ACR=ACR+RIF×PCR ただし、RIF:レート増加係数 PCR:ピークセルレート にしたがって増加させる手段とを備え、 前記加速比係数βを β=PCR×RIF/(Nrm×L) ただし、L:セル長 Nrm:RMセル間に挟まれて送られるデータのセル数
    +1 とすることを特徴とするATM通信装置。
  2. 【請求項2】 前記送信端末の初速度(ICR)は最小
    セル速度(MCR)に設定された請求項1記載のATM
    通信装置。
  3. 【請求項3】 前記加速比係数βの値がほぼ一定となる
    ように前記RIFおよび前記Nrmの値を変更する手段
    を含む請求項1記載のATM通信装置。
  4. 【請求項4】 セルを送信する送信端末と、セルを受信
    する受信端末と、この受信端末と前記送信端末との間に
    介挿された中継ノードとを備え、 前記送信端末は、当該送信端末と前記中継ノードと前記
    受信端末との間を巡回するRMセルを周期的に送出する
    手段を備え、 前記中継ノードは、データ伝送に用いる順方向の伝送路
    の輻輳前兆の有無を検出する手段と、当該検出結果が輻
    輳前兆有りを示すときその旨を示す輻輳予測信号を順方
    向の伝送路上のデータセルに書込む手段とを備え、 前記受信端末は、前記データセルを受信し前記輻輳予測
    信号を当該受信端末により折り返されるRMセルに書込
    む手段を備えたATM通信装置において、 前記輻輳前兆の有無を検出する手段は、 VC >Vmax×exp(−β×D2) ただし、β:加速比係数 VC :現在の伝送路のセル速度 Vmax:伝送路の許容セル速度 D2 :送信端末と受信端末との間のセルの往復伝播遅
    延時間 を満たすときに輻輳前兆有りと判定する手段を含み、 前記送信端末は、前記RMセルを受信し当該受信したR
    Mセルに前記輻輳予測信号が書込まれているか否かを判
    定する手段と、この判定する手段の判定結果が前記輻輳
    予測信号有りを示すとき現在のセル速度ACRを ACR=ACR−RDF×ACR ただし、ACR:現在のセル速度 RDF:レート減少係数 にしたがって減少させる手段と、前記判定する手段の判
    定結果が前記輻輳予測信号無しを示すとき現在のセル速
    度ACRを ACR=ACR+RIF×PCR ただし、RIF:レート増加係数 PCR:ピークセルレート にしたがって増加させる手段とを備え、 前記加速比係数βを β=PCR×RIF/(Nrm×L) ただし、L:セル長 Nrm:RMセル間に挟まれて送られるデータのセル数
    +1 とすることを特徴とするATM通信装置。
  5. 【請求項5】 前記送信端末の初速度(ICR)は最小
    セル速度(MCR)に設定された請求項4記載のATM
    通信装置。
  6. 【請求項6】 前記加速比係数βの値がほぼ一定となる
    ように前記RIFおよび前記Nrmの値を変更する手段
    を含む請求項4記載のATM通信装置。
  7. 【請求項7】 送信端末と受信端末との間に介挿された
    中継ノードは、データ伝送に用いる順方向の伝送路のセ
    ル速度VC が VC >Vmax×exp(−β×D1) ただし、β:加速比係数 VC :現在の伝送路のセル速度 Vmax:伝送路の許容セル速度 D1:送信端末と中継ノードとの間のセルの往復伝播遅
    延時間 を満たすときに、輻輳の前兆を検出し、その旨を示す輻
    輳予測信号を逆方向の伝送路上のRMセルに書込み前記
    送信端末に送信し、前記送信端末は、このRMセルに前
    記輻輳予測信号が書込まれているとき現在のセル速度A
    CRを ACR=ACR−RDF×ACR ただし、ACR:現在のセル速度 RDF:レート減少係数 にしたがって減少させ、また、前記RMセルに前記輻輳
    予測信号が書込まれていないとき現在のセル速度ACR
    を ACR=ACR+RIF×PCR ただし、RIF:レート増加係数 PCR:ピークセルレート にしたがって増加させ、前記加速比係数βを β=PCR×RIF/(Nrm×L) ただし、L:セル長 Nrm:RMセル間に挟まれて送られるデータのセル数
    +1 とすることを特徴とする輻輳回避方法。
  8. 【請求項8】 送信端末と受信端末との間に介挿された
    中継ノードは、データ伝送に用いる順方向の伝送路のセ
    ル速度VC が VC >Vmax×exp(−β×D2) ただし、β:加速比係数 VC :現在の伝送路のセル速度 Vmax:伝送路の許容セル速度 D2 :送信端末と受信端末との間のセルの往復伝播遅
    延時間 を満たすときに、輻輳の前兆を検出し、その旨を示す輻
    輳予測信号を順方向の伝送路上のデータセルに書込み前
    記受信端末に送信し、前記受信端末は、前記データセル
    を受信し前記輻輳予測信号を当該受信端末により折り返
    されるRMセルに書込み前記送信端末に送信し、前記送
    信端末は、このRMセルに前記輻輳予測信号が書込まれ
    ているとき現在のセル速度ACRを ACR=ACR−RDF×ACR ただし、ACR:現在のセル速度 RDF:レート減少係数 にしたがって減少させ、また、前記RMセルに前記輻輳
    予測信号が書込まれていないとき現在のセル速度ACR
    を ACR=ACR+RIF×PCR ただし、RIF:レート増加係数 PCR:ピークセルレート にしたがって増加させ、前記加速比係数βを β=PCR×RIF/(Nrm×L) ただし、L:セル長 Nrm:RMセル間に挟まれて送られるデータのセル数
    +1 とすることを特徴とする輻輳回避方法。
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