JP2000048990A - 放電ランプ点灯装置および電球形蛍光ランプ - Google Patents

放電ランプ点灯装置および電球形蛍光ランプ

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JP2000048990A
JP2000048990A JP21005798A JP21005798A JP2000048990A JP 2000048990 A JP2000048990 A JP 2000048990A JP 21005798 A JP21005798 A JP 21005798A JP 21005798 A JP21005798 A JP 21005798A JP 2000048990 A JP2000048990 A JP 2000048990A
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filament
circuit
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electrode
bulb
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Kunihiko Ikada
邦彦 筏
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Abstract

(57)【要約】 【課題】寿命末期時に消灯するようにした放電ランプ点
灯装置および電球形蛍光ランプを提供する。 【解決手段】放電ランプのガラスバルブの両端に封装さ
れる一対のフィラメント電極に付着させる電子放射物質
を一方のフィラメント電極より他方のフィラメント電極
の方が多くなるようにするとともに、他方のフィラメン
ト電極にフィラメント加熱電流がながれないか、一部し
か流れないようにインバータ回路に接続する。したがっ
て、相対的に電子放射物質の付着量が少ない一方のフィ
ラメント電極の電子放射物質が最初に消耗し尽くされる
ので、寿命末期時には一方のフィラメント電極は、過熱
されて断線し、これに伴いインバータ点灯回路が動作を
停止するので、放電ランプは消灯する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電ランプ点灯装
置およびこれを用いた電球形蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプのようにフィラメント電極を
備えた放電ランプは、フィラメント電極にエミッターと
称する電子放射物質を塗布している。この電子放射物質
は、放電ランプの点灯時間の経過とともに徐々に消耗し
ていき、いずれか一方のフィラメント電極に塗布した電
子放射物質が消耗しきってなくなったときを寿命末期と
称している。そして、寿命末期になったとき、電子放射
物質がないフィラメントは過熱されて断線する。フィラ
メントが断線すると、放電電流が流れなくなるので、放
電ランプは消灯する。
【0003】一方、フィラメント電極を備えた放電ラン
プにおいて、フィラメント加熱電力によるランプ効率の
低下を極力低減するために、一対のフィラメント電極の
一方と並列にバイパス回路を接続することにより、その
一方のフィラメント電極にフィラメント電流が通流しな
いか、フィラメント加熱電流の一部しか通流しないよう
に構成することが電球形蛍光ランプなどで行われる。
【0004】そうして、フィラメント電流が通流する方
のフィラメント電極に付着した電子放射物質がなくなっ
た場合には、上記と同様にフィラメントが断線するの
で、問題はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フィラメン
ト電流が通流しないか一部バイパスされる他方のフィラ
メント電極の電子放射物質がなくなった場合、フィラメ
ントが過熱、断線してもバイパス回路によって点灯回路
に接続しているため、点灯回路の出力が印加され続け
る。このため、放電ランプの放電が持続されて過熱状態
が継続し、フィラメントまたは内部導入線が溶融してガ
ラスバルブのフィラメント電極の近傍部分が熱により変
形したり、クラックが発生し、同時に放電ランプを支持
する合成樹脂製の部材たとえば口金、支持体などが溶融
するという問題を生じる恐れがある。
【0006】本発明は、寿命末期時に消灯するようにし
た放電ランプ点灯装置およびこれを用いた電球形蛍光ラ
ンプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の放電ラ
ンプ点灯装置は、インバータ点灯回路と;細長いガラス
バルブ、ガラスバルブの両端に封装されるとともに一方
側に対して他方側の付着量が相対的に多くなるようにそ
れぞれ電子放射物質が付着されている一対のフィラメン
ト電極、およびガラスバルブ内に封入された放電媒体を
備え、一方の電極にはフィラメント加熱電流およびラン
プ電流が流れるが、他方の電極にはフィラメント加熱電
流が流れないか、または一部しか流れないようにインバ
ータ点灯回路の出力端間に接続されている放電ランプ
と;を具備していることを特徴としている。
【0008】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0009】(インバータ点灯回路について)「インバ
ータ点灯回路」とは、直流を所望の周波数好ましくは高
周波の交流に変換するインバータ回路手段および放電ラ
ンプに流れるランプ電流を所定値に規制する限流手段を
含む回路構成をいう。
【0010】直流は、交流を整流して得た整流化直流お
よびバッテリーによって得た直流のいずれでもよい。
【0011】インバータ回路手段は、どのような回路方
式のインバータであってもよい。たとえば、一石式イン
バータ回路、ハーフブリッジ形インバータ回路などを用
いることができる。
【0012】限流手段は、放電ランプの負特性を補償し
てランプ電流を一定にするために、適当なインピーダン
スを放電ランプに対して直列接続する。インピーダンス
は、インダクタンス、キャパシタンスおよび抵抗のいず
れか一種または複数種を組み合わせて形成することがで
きる。
【0013】(放電ランプについて)放電ランプは、細
長いガラスバルブおよびフィラメント電極を備えていれ
ば、どのようなものであってもよい。たとえば、蛍光ラ
ンプや殺菌ランプなどであることを許容する。
【0014】ガラスバルブは、直管状、環状、U字状、
鞍形状など任意所望の形状に形成することができる。さ
らに要すれば、複数のガラス管を吹き破りや連結管によ
り屈曲した放電路を形成するように接続した構造のガラ
スバルブであってもよい。
【0015】また、ガラスバルブの内面側に蛍光体層を
形成することができる。蛍光体としては、可視光を発生
するもの、紫外線を発生するもの、さらには可視光およ
び紫外線を発生するものなどを用途に応じて用いること
ができる。
【0016】フィラメント電極には、電子放射を容易に
するために、電子放射物質が付着されているが、一対の
フィラメント電極に対する電子放射物質の付着量に差が
ついている。すなわち、一方のフィラメント電極に対し
て他方のフィラメント電極に付着している電子放射物質
の量を多くしてある。電球形蛍光ランプに用いる放電ラ
ンプの場合、一方のフィラメント電極に付着させる電子
放射物質の規定量を2.8±0.3mgとした場合、他
方のフィラメント電極には3.2mg以上の電子放射物
質付着させる。
【0017】そうして、放電ランプは、インバータ点灯
回路に対して、一方のフィラメント電極に対してはフィ
ラメント加熱電流およびランプ電流が流れるが、他方の
フィラメント電極にはフィラメント加熱電流が流れない
か、フィラメント加熱電流の一部しか流れないように接
続される。
【0018】(本発明の作用について)本発明において
は、放電ランプの他方のフィラメント電極に付着してい
る電子放射物質の量が相対的に多くなっているので、必
ず一方のフィラメント電極が最初に寿命末期になる。
【0019】一方のフィラメント電極が寿命末期になる
と、フィラメントは過熱されて断線するので、放電ラン
プにはランプ電流が流れなくなるので、インバータ回路
が動作を停止する。したがって、放電ランプは消灯す
る。このため、フィラメントまたは内部導入線が溶融
し、電極部が熱により変形したり、クラックを生じると
ともに合成樹脂部分が溶融するような問題に発展するこ
とはない。
【0020】請求項2の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1記載の放電ランプ点灯装置において、放電ラン
プは、一対のフィラメント電極の電源側端子がインバー
タ点灯回路の出力端間に接続されており;インバータ点
灯回路は、放電ランプの非電源側端子間に接続されたフ
ィラメント加熱回路を備えるとともに、放電ランプの他
方のフィラメント電極の一対の端子間に接続したバイパ
ス回路を備えている;ことを特徴としている。
【0021】本発明は、放電ランプの他方のフィラメン
ト電極にフィラメント加熱電流を流さないか、フィラメ
ント加熱電流の一部しか流さないようにするための具体
的構成を規定するものである。
【0022】すなわち、放電ランプの非電源側端子間に
フィラメント加熱回路を備えることにより、少なくとも
一方のフィラメント電極にフィラメント加熱電流が流れ
なくなるようにする。
【0023】また、インバータ点灯回路に他方のフィラ
メント電極の端子間に接続したバイパス回路を設けて、
バイパス回路に一方のフィラメント電極に流れるフィラ
メント加熱電流の全部または残余の部分を流すのであ
る。なお、フィラメント加熱電流の残余の部分とは、他
方のフィラメント電極に流れたフィラメント加熱電流の
一部を差し引いた残りの電流をいう。
【0024】請求項3の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1または2記載の放電ランプ点灯装置において、
バイパス回路は、コンデンサからなることを特徴として
いる。
【0025】本発明は、他方のフィラメント電極にフィ
ラメント加熱電流の一部が流れるようにするための構成
を規定している。コンデンサの容量を選択することによ
り、分流比を適当に設定することができる。
【0026】請求項4の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1または2記載の放電ランプ点灯装置バイパス回
路は、短絡回路からなることを特徴としている。
【0027】本発明は、他方のフィラメント電極にフィ
ラメント加熱電流を流さないようにするための構成を規
定している。他方のフィラメント電極は、バイパス回路
によって短絡されるので、フィラメント加熱電流は他方
のフィラメント電極を流れない。
【0028】請求項5の発明の電球形蛍光ランプは、電
球形蛍光ランプ本体と;電球形蛍光ランプ本体に支持さ
れた請求項1ないし4記載の放電ランプ点灯装置と;を
具備していることを特徴としている。
【0029】本発明において、「電球形蛍光ランプ」と
は、電球用ソケットに装着するだけで点灯できるように
電球口金と共通の口金、点灯回路および蛍光ランプを一
体的に構成してなる装置をいう。そして、蛍光ランプ
は、ガラスバルブの内面側に蛍光体層を具備している放
電ランプである。ガラスバルブは、なるべく白熱電球の
大きさに接近させるために、屈曲した放電路を形成して
いる。
【0030】しかし、ガラスバルブの屈曲の態様は多様
である。その中でも比較的多いのは、1本のガラスバル
ブを鞍形に屈曲させた形状、U字状に屈曲させたガラス
バルブを複数本直列に接続して屈曲した1本の放電路を
形成したものである。後者であっても、U字状のガラス
管の配置については多様である。U字状のガラス管の数
については、定格消費電力によって適当に選択されてい
ることが多い。さらに、1本の放電路をスパイラルに屈
曲したものもある。
【0031】また、本発明の電球形蛍光ランプは、蛍光
ランプを包囲するガラスまたは透光性合成樹脂からなる
グローブを備えていてもよいが、蛍光ランプがそのまま
露出したものであってもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0033】図1は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態を示す回路図である。
【0034】図において、1は交流電源、2はインバー
タ点灯回路、3は放電ランプである。 交流電源1は、
商用100V交流電源である。
【0035】インバータ点灯回路2は、過電流ヒューズ
2a、雑音防止回路2b、整流化直流電源2c、Nチャ
ンネル形FETSN、Pチャンネル形FETSP、ゲー
ト回路GC、始動回路ST、ゲート保護手段PT、負荷
回路LCおよび部分平滑化回路Smを備えている。
【0036】過電流ヒューズ2aは、たとえば配線基板
に一体に形成したパターンヒューズからなり、過電流が
流れた際に溶断して回路が焼損しないように保護する。
【0037】雑音防止回路2bは、交流電源1と整流化
直流電源2cとの間に直列に介在するインダクタL1
と、インダクタL1の交流電源1側において交流電源1
に並列的に接続してインダクタL1とともに逆L形回路
を構成するコンデンサC1とからなり、インバータ回路
2の動作に伴って発生する高周波雑音を電源側に流出し
ないように除去する。
【0038】整流化直流電源2cは、ブリッジ形全波整
流回路からなる。
【0039】Nチャンネル形FETSNは、そのドレイ
ンが整流化直流電源2cの正極に接続している。
【0040】一方、Pチャンネル形FETSPは、その
ソースがNチャンネル形FETSNのソースに接続し、
ドレインが整流化直流電源2cの負極に接続している。
【0041】ゲート回路GCは、帰還手段s、直列共振
回路SRおよびゲート電圧出力手段OGからなる。
【0042】帰還手段sは、後述する限流インダクタL
3に磁気結合している補助巻線からなる。
【0043】直列共振回路SRは、インダクタL2およ
びコンデンサC2の直列回路からなり、その両端は帰還
手段sの両端に接続している。
【0044】ゲート電圧出力手段OGは、直列共振回路
SRのコンデンサC2の両端に現れる共振電圧をコンデ
ンサC3を介して取り出すように構成されている。そし
て、コンデンサC3の一端は、コンデンサC2とインダ
クタL2との接続点に接続し、コンデンサC3の他端は
Nチャンネル形FETSNおよびPチャンネル形FET
SPのそれぞれのゲートに接続している。
【0045】さらに、コンデンサC2の他端が各FET
のソースに接続している。このようにして、コンデンサ
C2の両端間に現れた共振電圧は、ゲート電圧出力手段
OGを介して各FETのゲート、ソース間に印加され
る。
【0046】始動回路STは、抵抗R1、R2および後
述する部分平滑化回路SPからなる。
【0047】抵抗R1は、その一端が整流化直流電源2
cの正極に接続し、他端がNチャンネル形FETSNの
ゲートに接続しているとともに、抵抗R2の一端および
ゲート回路GCのゲート電圧出力手段OGのゲート側の
出力端すなわちコンデンサC3の他端に接続している。
【0048】抵抗R1の他端は、直列共振回路LCのイ
ンダクタンスL2および帰還手段sの接続点に接続して
いる。
【0049】ゲート保護手段PTは、一対のツエナーダ
イオードを逆極性に直列接続してゲート電圧出力手段O
Gに接続している。
【0050】負荷回路LCは、限流インダクタL3、結
合コンデンサC4、バイパス回路CBおよびフィラメン
ト加熱用コンデンサC5の直列回路からなる。バイパス
回路CBは、バイパス用コンデンサC6からなる。
【0051】限流インダクタL3は、その一端が各FE
TSN、SPのソースに接続し、他端は結合コンデンサ
C4の他端に接続している。
【0052】部分平滑化回路Smは、Nチャンネル形F
ETSNおよびPチャンネル形FETSPの接続点にア
ノードを接続したダイオードD1、ダイオードD1のカ
ソードと整流化直流電源2cの負極との間に接続された
インダクタL4およびコンデンサC7の直列回路、なら
びにダイオードD1およびインダクタL4の接続点にア
ノードが接続し、カソードがNチャンネル形FETのド
レインに接続されたダイオードD2から構成されてい
る。
【0053】放電ランプ3は、ガラスバルブ3aおよび
一対のフィラメント電極f1、f2を備えている。
【0054】一方のフィラメント電極f1には、設計ど
おりの寿命を維持するのに必要な量の電子放射物質が付
着されている。
【0055】これに対して、他方の電極f2には、一方
のフィラメント電極f1より多い電子放射物質が付着さ
れている。また、放電ランプ3は、ガラスバルブ3aの
内面側に蛍光体層(図示しない。)を備えていて蛍光ラ
ンプを構成している。
【0056】放電ランプ3の一方のフィラメント電極f
1の非電源側端子は、フィラメント加熱用コンデンサC
5に接続し、電源側端子は整流化直流電源2cの負極に
接続している。
【0057】他方のフィラメント電f2極の両端は、バ
イパス用コンデンサC6の両端に接続している。
【0058】そうして、主としてフィラメント加熱用コ
ンデンサC5は、限流インダクタL3と共振回路を構成
するとともに、放電ランプ3の一方のフィラメント電極
f1にフィラメント加熱電流を流す。
【0059】次に、本実施形態における回路動作につい
て説明する。
【0060】交流電源1を投入すると、整流化直流電源
2cにより整流化直流電圧が直列接続されたNチャンネ
ル形FETSNおよびPチャンネル形FETSPの両ド
レイン間に印加される。しかし、両FETSN、SPに
対してゲート電圧が印加されていないので、両FETS
N、SPはオフ状態のままである。
【0061】直流電圧は、同時に始動回路STおよび部
分平滑化回路SPに印加されてコンデンサC7に充電電
流が流れる。この充電電流により抵抗R2の両端には主
として抵抗R1およびR2の抵抗値の案分比に応じた電
圧が現れる。そして、抵抗R2の端子電圧は、各FET
のゲート・ソース間に正の電圧として印加される。その
結果、Nチャンネル形FETSNはスレッシュホールド
電圧を超えるように設定されているため、オンする。こ
れに対して、Pチャンネル形FETSPのゲート・ソー
ス間に印加される電圧は、所要のゲート電圧とは逆極性
であるため、オフ状態のままである。
【0062】Nチャンネル形FETSNがオンすると、
整流化直流電源2cからNチャンネル形FETSNのド
レイン・ソースを介して負荷回路LCすなわち限流イン
ダクタL3、結合コンデンサC4、バイパス用コンデン
サC6、フィラメント加熱用コンデンサC5および一方
のフィラメント電極f1を直列に介してフィラメント加
熱電流が流れる。このフィラメント加熱電流は、負荷回
路LCの主として限流インダクタL3およびフィラメン
ト加熱用コンデンサC5による直列共振回路が共振する
ことにより、所定値の電流となり、一方のフィラメント
電極f1を加熱して熱電子放射を行わせる。また、上記
共振によりフィラメント加熱用コンデンサC5の端子電
圧が高くなり、そのまま放電ランプ3の一対のフィラメ
ント電極f1、f2間に印加されて放電ランプ3を始動
しやすくする。
【0063】一方、限流インダクタL3に電流が流れた
ことにより、磁気結合している帰還手段sに電圧が誘起
される。
【0064】上記の電流により帰還手段sに誘起される
電圧によりその直列共振回路SRが直列共振を開始す
る。この直列共振によりコンデンサC2には昇圧された
負電圧が発生するので、ゲート保護手段PTにより一定
電圧に規制され、ゲート保護手段OGを介してPチャン
ネル形FETSPおよびNチャンネル形FETSNのそ
れぞれのゲート・ソース間に印加される。これにより、
Pチャンネル形FETSPのゲートはスレッシュホール
ド電圧を超えるため、オンする。これに対して、今まで
オンしていたNチャンネル形FETSNは、逆極性にな
り所定のゲート電圧がなくなるため、オフする。
【0065】Pチャンネル形FETSPがオンすると、
負荷回路LCの限流インダクタL3に蓄積されている電
磁エネルギーおよびフィラメント加熱用コンデンサC5
の充電電荷が放出されてPチャンネル形FETSPのソ
ース・ドレインおよび負荷回路LCの閉回路内をNチャ
ンネル形FETSNがオンしたときとは逆方向に電流が
流れる。
【0066】放電ランプ3には、上記電子放射と一緒に
フィラメント加熱用コンデンサC5の両端に現れる高い
共振電圧が印加されるため、やがて始動し、点灯する。
【0067】Pチャンネル形FETSPがオンした際に
流れる電流により、帰還手段sに始動回路STを通じて
流れた電流と同一極性の電流が流れるため、再びNチャ
ンネル形FETSNがオンし、Pチャンネル形FETS
Pがオフする。以後各FETSN、SPが交互にオン、
オフして放電ランプ3が高周波点灯する。
【0068】部分平滑化回路Smにおいて、平滑コンデ
ンサC7は、Nチャンネル形FETSN、第1のダイオ
ードD1およびインダクタL4を介して整流化直流電源
2cから充電される。平滑コンデンサC7の充電電荷
は、整流化直流電源2cの電圧の瞬時値の方が高いとき
には第2のダイオードD2により阻止されるので、放電
しない。
【0069】平滑コンデンサC7の電圧の瞬時値が整流
化直流電源2cの電圧より高くなると、Pチャンネル形
FETSP、第1のダイオードD1、インダクタL4お
よび平滑コンデンサC7が降圧チョッパを構成して、高
周波を発生して整流化直流電源2cの直流電圧の低い期
間の電圧を補填するように作用する。
【0070】ところで、フィラメント電極f1、f2に
付着している電子放射物質は、寿命中に消耗して徐々に
減少していき、やがて消耗し尽くして寿命末期になる
が、他方のフィラメント電極f2に付着している電子放
射物質の方が多いから、必ず一方のフィラメント電極f
1の電子放射物質が最初に消耗し尽くして、寿命末期に
なる。
【0071】一方のフィラメント電極f1が寿命末期に
なると、過熱されて断線する。断線によりランプ電流お
よびフィラメント加熱電流が流れなくなるから、インバ
ータ点灯回路2は動作を停止し、放電ランプ3は問題な
く消灯する。
【0072】図2は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
2の実施形態を示す回路図である。
【0073】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0074】本実施形態は、インバータ点灯回路2の構
成が異なる。
【0075】すなわち、部分平滑化回路Smの代わりに
平滑化回路2dが設けられ、帰還回路sの代わりに電流
変成器ITが設けられ、FETがいずれもNチャンネル
形FETS1、S2であり、さらに始動回路STが異な
る。
【0076】平滑化回路2は、ブリッジ形全波整流回路
からなる整流化直流電源2cの直流出力端間に並列接続
された電解コンデンサによって構成されている。
【0077】電流変成器ITは、その1次巻線pが負荷
回路LCと直列に挿入され、一対の2次巻線s1、s2
が直列接続されたNチャンネル形FETS1、S2にゲ
ート電圧を供給するように接続されている。
【0078】始動回路STは、平滑化回路2eの両端間
に接続された抵抗R3およびコンデンサC8の直列回路
からなる時定数回路ならびにコンデンサC8および抵抗
R3の接続点と、Nチャンネル形FETS2のゲートと
の間に接続されたトリガー素子Dから構成されている。
【0079】そうして、電源が投入されると、若干時間
の経過後に時定数回路およびトリガー素子Dが動作し
て、Nチャンネル形FETS2がオンしてインバータ動
作が開始する。以後は、電流変成器ITの2次巻線s
1、s2に誘起される帰還電圧に応じて一対のNチャン
ネル形FETS1、S2が交互にオン、オフしてインバ
ータ動作が継続する。
【0080】図3は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
3の実施形態を示す回路図である。
【0081】図2と同一部分については同一符号を付し
て説明は省略する。
【0082】本実施形態は、バイパス回路CBの構成が
異なる。
【0083】すなわち、バイパス回路CBは、短絡回路
によって構成されている。そのため、他方のフィラメン
ト電極f2には、フィラメント加熱電流は全く流れな
い。したがって、他方のフィラメント電極f2には電極
加熱損失は発生しない。
【0084】図4は、本発明の電球形蛍光ランプの一実
施形態を示す正面図である。
【0085】図5は、同じく要部拡大右側断面図であ
る。
【0086】図6は、同じくインバータ点灯回路の配線
基板と蛍光ランプとの位置関係を示す概念的平面図で
る。
【0087】図において、11は電球形蛍光ランプ本
体、12は蛍光ランプ、13はインバータ点灯回路であ
る。
【0088】電球形蛍光ランプ本体11は、外囲器1
4、口金15、仕切体16からなる。
【0089】外囲器14は、透光性グローブ14aおよ
び遮光性基体14bからなる。
【0090】透光性グローブ14aは、内面に光拡散性
被膜を形成したガラス製の有底筒状をなしている。
【0091】遮光性基体14bは、合成樹脂からなる倒
立カップ状をなし、基部に口金15を装着し、開放端に
透光性グローブ14aを固着している。
【0092】透光性グローブ14aは、シリコーン接着
剤17を用いて遮光性基体14bの開放端に接着されて
いる。
【0093】仕切体16は、白色系の合成樹脂を成形し
てなり、外囲器14の遮光性基体14bの開放端に透光
性グローブ14aと一緒にシリコーン接着剤17により
固定されている。そうして、仕切体16は、外囲器14
の内部を発光室Aと回路収納室Bとに区分している。ま
た、仕切体16には、蛍光ランプ挿入孔16aが形成さ
れている。
【0094】蛍光ランプ12は、ガラスバルブ12a、
フィラメント電極12b、12c、蛍光体層および放電
媒体を含んで構成されている。
【0095】ガラスバルブ12aは、3本のU字状をな
すガラス管を図6に示すように同心円上に等配し、かつ
吹き破りによって形成した細い連結管12dによって接
続することにより、1本の屈曲した放電路を形成してい
る。
【0096】一対のフィラメント電極14b、12c
は、放電路の両端にピンチシール部12eを介して封装
されている。なお、12fはフィラメント電極12bか
ら導出された一対のリード線、12gは排気管である。
【0097】フィラメント電極12b、12cは、熱陰
極形で、ガラスバルブ12aの両端に封装されている。
そして、各フィラメント電極12b、12cにはそれぞ
れ電子放射物質が付着されているが、他方のフィラメン
ト電極12cには、一方のフィラメント電極12bより
多量の電子放射物質が付着されている。
【0098】蛍光体層は、ガラスバルブ12aの内面側
に形成されている。
【0099】放電媒体は、水銀およびアルゴンなどの数
百Paの希ガスからなり、ガラスバルブ12a内を排気
してからガラスバルブ12a内に封入されている。
【0100】そうして、蛍光ランプ12は、その両端部
を発光室A側から仕切体16の蛍光ランプ挿入孔16a
に挿入してシリコーン接着剤(図示しない。)により仕
切体16に固定して支持されて外囲器14の発光室Aに
配置されている。
【0101】インバータ点灯点灯回路13は、配線基板
13aおよび配線基板13aに実装された回路部品13
bからなり、仕切体16に装着されて外囲器14の回路
収納室Bに配置されている。
【0102】また、一対のFETSN、SPは、配線基
板13aの背面において蛍光ランプ12のフィラメント
電極12b、12cを避けた位置に実装されている。
【0103】さらに、インバータ点灯回路13は、図1
に示す放電ランプ点灯装置を構成していて、蛍光ランプ
12が図1における放電ランプ3に相当している。
【0104】そうして、口金15は、インバータ点灯回
路13の入力端に接続し、インバータ点灯回路13の出
力端は蛍光ランプ12の両フィラメント電極12b、1
2cに接続している。
【0105】
【発明の効果】請求項1ないし4の各発明によれば、放
電ランプのガラスバルブの両端に封装される一対のフィ
ラメント電極に付着させる電子放射物質を一方のフィラ
メント電極より他方のフィラメント電極の方が多くなる
ようにするとともに、他方のフィラメント電極にフィラ
メント加熱電流が流れないか、一部しか流れないように
インバータ点灯回路に接続したことにより、フィラメン
ト加熱電力を節減してランプ効率を高くするとともに、
寿命末期時には確実にフィラメント電極が断線してイン
バータ点灯装置が動作停止して放電ランプを安全に消灯
させる放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0106】請求項2の発明によれば、加えて一対のフ
ィラメント電極の非電源側端子間にフィラメント加熱回
路を接続するとともに、放電ランプの他方のフィラメン
ト電極の一対の端子間にバイパス回路を接続したことに
より、簡単な回路構成で他方のフィラメント電極にフィ
ラメント加熱電流が流れないか、一部しか流れないよう
にした放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0107】請求項3の発明によれば、加えてバイパス
回路をコンデンサによって構成したことにより、他方の
フィラメント電極にフィラメント加熱電流の一部が流れ
る放電ランプ点灯装置を提供することができる。
【0108】請求項4の発明によれば、加えてバイパス
回路を短絡回路によって構成したことにより、他方のフ
ィラメント電極にフィラメント加熱電流が流れない放電
ランプ点灯装置を提供することができる。
【0109】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4の効果を有する電球形蛍光ランプを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
を示す回路図
【図2】本発明の放電ランプ点灯装置の第2の実施形態
を示す回路図
【図3】本発明の放電ランプ点灯装置の第3の実施形態
を示す回路図
【図4】本発明の電球形蛍光ランプの一実施形態を示す
正面図
【図5】同じく右側断面図
【図6】同じくインバータ点灯回路の配線基板と蛍光ラ
ンプとの位置関係を示す概念的平面図
【符号の説明】
1…交流電源 2…インバータ点灯回路 2a…過電流ヒューズ 2b…雑音防止回路 2c…整流化直流電源 3…放電ランプ 3a…ガラスバルブ f1…一方のフィラメント電極 f2…他方のフィラメント電極 C5…フィラメント加熱用コンデンサ CB…バイパス回路 GC…ゲート回路 L3…限流インダクタ LC…負荷回路 OG…ゲート電圧出力手段 PG…ゲート保護手段 LC…負荷回路 s…帰還手段 Sm…部分平滑化回路 SN…Nチャンネル形FET SP…Pチャンネル形FET SR…直列共振回路 ST…始動回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータ点灯回路と;細長いガラスバル
    ブ、ガラスバルブの両端に封装されるとともに一方側に
    対して他方側の付着量が相対的に多くなるようにそれぞ
    れ電子放射物質が付着されている一対のフィラメント電
    極、およびガラスバルブ内に封入された放電媒体を備
    え、一方の電極にはフィラメント加熱電流およびランプ
    電流が流れるが、他方の電極にはフィラメント加熱電流
    が流れないか、または一部しか流れないようにインバー
    タ点灯回路の出力端間に接続される放電ランプと;を具
    備していることを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】放電ランプは、一対のフィラメント電極の
    電源側端子がインバータ点灯回路の出力端間に接続され
    ており;インバータ点灯回路は、放電ランプの非電源側
    端子間に接続されたフィラメント加熱回路を備えるとと
    もに、放電ランプの他方のフィラメント電極の一対の端
    子間に接続したバイパス回路を備えている;ことを特徴
    とする請求項1記載の放電ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】バイパス回路は、コンデンサからなること
    を特徴とする請求項1または2記載の放電ランプ点灯装
    置。
  4. 【請求項4】バイパス回路は、短絡回路からなることを
    特徴とする請求項1または2記載の放電ランプ点灯装
    置。
  5. 【請求項5】電球形蛍光ランプ本体と;電球形蛍光ラン
    プ本体に支持された請求項1ないし4のいずれか一記載
    の放電ランプ点灯装置と;を具備していることを特徴と
    する電球形蛍光ランプ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7064494B2 (en) 2001-04-12 2006-06-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Discharge lamp operating apparatus and self-ballasted electrodeless discharge lamp

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