JP2000048736A - 色選別機構およびカラ―陰極線管受像機 - Google Patents

色選別機構およびカラ―陰極線管受像機

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    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/07Shadow masks
    • H01J2229/0727Aperture plate
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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパ線を設けて振動の抑制を行った場合、
ダンパ線の一部が陰極線管の有効画面内に位置すること
になるため、ダンパ線の影がユーザに視認され、画面の
美観を損ねることになる。 【解決手段】 線状電極24の各々には、アパーチャグ
リル20の振動を抑制するためのダンパ部材30が設け
られている。ダンパ部材30は、線状電極24の長手方
向に延在する薄板状または線状に形成されており、アパ
ーチャグリル20に加えられた振動によって振動するこ
とでアパーチャグリル20の振動を吸収する動吸振機能
を果たすとともに、非固定箇所32とこの非固定箇所3
2に対面する線状電極24の箇所との相互摩擦によるエ
ネルギーロスでアパーチャグリル20の振動を抑制する
ようになっている。ダンパ部材30は、線状電極24に
対してその幅方向において線状電極24からはみ出さな
いように固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管に
組み込まれる色選別機構およびこれを用いたカラー陰極
線管受像機に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管、例えばトリニトロンカ
ラー陰極線管は、R(赤)G(緑)B(青)に対応した
3本の電子ビームを出射する電子銃と、ストライプ蛍光
面と、色選別機構としてのアパーチャグリルとを有する
構成となっている。このトリニトロンカラー陰極線管に
おいて、アパーチャグリルは、陰極線管内で前面パネル
内面に設けられたストライプ蛍光面に対向して所定の間
隔で配置されており、電子銃より出射された電子ビーム
をストライプ蛍光面に導くためのものである。
【0003】図8は、従来のアパーチャグリルの構成例
を示す斜視図である。このアパーチャグリル100は、
薄い軟鋼板からなるフラットグリル101と、このフラ
ットグリル101が一定の張力を付与された状態で溶接
などによって接合される鋼製のフレームメンバ102と
を有する構成となっている。フラットグリル101に
は、エッチング法などによってスリット103と線状電
極104とが縦縞状に形成されている。
【0004】フレームメンバ102は、フラットグリル
101のスリット103の長手方向における両側部に接
合される一対の第1フレーム105A,105Bと、こ
れら第1フレーム105A,105Bの両側部にそれぞ
れ接合され、かつ両フレーム105A,105B間に架
設される一対の第2フレーム106A,106Bとを有
している。
【0005】また、フラットグリル101の表面には、
スリット103と直交する方向に2本のダンパ線107
A,107Bが設けられている。これらダンパ線107
A,107Bは、例えば直径10乃至20μm程度のタ
ングステン線によって構成され、第2フレーム105
A,105Bに取り付けられた2組のバネ片108A,
108Bによって一定の張力をもって張架されること
で、フラットグリル101の各線状電極104に接触し
ている。これにより、外力による強制振動によってフラ
ットグリル101が共振するのを抑制する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来のアパーチャグリルでは、フラットグリル10
1のほぼ中央部にダンパ線107A,107Bを設けた
構成となっており、ダンパ線107A,107Bの一部
が陰極線管の有効画面内に位置することになるため、ダ
ンパ線107A,107Bの影がユーザに視認されるこ
とになり、したがって画面の美観を損ねるおそれがあ
る。
【0007】なお、ここでは、色選別機構として、トリ
ニトロンカラー陰極線管におけるアパーチャグリルの場
合を例にとって説明したが、シャドウマスク方式のカラ
ー陰極線管におけるシャドウマスクの場合においても、
外力による強制振動によってシャドウマスクが共振する
問題が発生することから、このシャドウマスクの振動に
ついても同様に抑制することが必要となる。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ダンパ線を用いるこ
となく、その振動を抑制することが可能な色選別機構お
よびこれを用いたカラー陰極線管受像機を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による色選別機構
は、多数のスリットまたは穴が形成されて構成された薄
板状の電極体と、この電極体のスリットまたは穴を除く
少なくとも一部に設けられたダンパ部材とを備えた構成
となっている。また、本発明によるカラー陰極線管受像
機は、上記構成の色選別機構を用いている。
【0010】上記構成の色選別機構およびこれを用いた
カラー陰極線管受像機において、薄板状の電極体が外力
による強制振動によって共振すると、この電極体のスリ
ットまたは穴を除く少なくとも一部に設けられたダンパ
部材が、電極体の振動を抑制する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適
用されるカラー陰極線管の全体像を示す概略斜視図であ
る。
【0012】図1において、受像管バルブ11の開口部
には、内面に蛍光面が設けられたパネル12が装着さ
れ、受像管バルブ11のネック部にはコーン形状の偏向
ヨーク13が取り付けられ、受像管バルブ11の後端部
には電子銃14が内装されている。また、トリニトロン
カラー陰極線管の場合には、色選別機構としてのアパー
チャグリル(図示せず)が、パネル12内面の蛍光面の
手前に近接して配置されている。本発明では、このアパ
ーチャグリルの構成を特徴としている。
【0013】図2は、アパーチャグリルの基本的な構成
例を示す斜視図である。図2において、アパーチャグリ
ル20は、薄い軟鋼板からなるフラットグリル(電極
体)21と、このフラットグリル21が一定の張力を付
与された状態で溶接などによって接合される鋼製のフレ
ームメンバ22とを有する構成となっている。フラット
グリル21には、エッチング法などによってスリット2
3と線状電極24とが縦縞状に形成されている。
【0014】フレームメンバ22は、フラットグリル2
1のスリット23の長手方向における両側部に接合され
る一対の第1フレーム25A,25Bと、これら第1フ
レーム25A,25Bの両側部にそれぞれ接合され、か
つ両フレーム25A,25B間に架設される一対の第2
フレーム26A,26Bとを有している。
【0015】図3は、アパーチャグリルに適用された本
発明の第1実施形態を示す要部拡大図である。また、図
4は、図3のA‐A線矢視断面図である。図3および図
4に示すように、アパーチャグリル20の線状電極24
の各々には、外力による強制振動によって生ずるアパー
チャグリル20の振動、即ち線状電極24の振動を抑制
するためのダンパ部材30が1個ずつ設けられている。
【0016】このダンパ部材30は、線状電極24の長
手方向に延在する薄板状または線状に形成されており、
アパーチャグリル20に外力が加えられ、その外力によ
る強制振動によって振動することでアパーチャグリル2
0の振動を吸収する、いわゆる動吸振機能を果たすよう
になっている。ダンパ部材30の形状および寸法(長手
方向、幅方向、厚み方向の寸法)は、このダンパ部材3
0の動吸振機能によってアパーチャグリル20の振動が
最も良く吸収されるように形成されている。
【0017】また、ダンパ部材30は、線状電極24の
幅方向において線状電極24からはみ出さないように、
例えばその一端(図中、ハッチングで示す)にて線状電
極24に固定されている。これは、電子銃から出射さ
れ、アパーチャグリル20によって蛍光面に導かれる電
子ビームの経路が、ダンパ部材30によって遮られて陰
極線管の画面に影が生じることを防止するためである。
【0018】ダンパ部材30において、線状電極24に
固定されている固定箇所31を除く箇所(即ち、非固定
箇所)は、図4から明らかなように、線状電極24に対
して所定間隔Lをおいて設けられている。また、固定箇
所31および非固定箇所32がほぼ同程度の広い幅を持
つように形成されている。そして、固定箇所31および
非固定箇所32を接続する中間部が、固定箇所31およ
び非固定箇所32よりも狭い幅で線状電極24の長手方
向に沿って延在している。
【0019】線状電極24とダンパ部材30との間の所
定間隔Lは、アパーチャグリル20の振動によってダン
パ部材30の非固定箇所32とこの非固定箇所32に対
面する線状電極24の箇所とが互いに接触して、両者間
に摩擦が生ずるような寸法に設定されている。これは、
アパーチャグリル20の振動、即ち線状電極24の振動
を、ダンパ部材30の非固定箇所32とこの非固定箇所
32に対面する線状電極24の箇所との相互摩擦による
エネルギーロスに変換することで抑制するためである。
【0020】ここで、所定間隔Lが0であれば、即ちダ
ンパ部材30の非固定箇所32とこの非固定箇所32に
対面する線状電極24の箇所とが常時接触していれば、
両者の相互摩擦によるエネルギーロスが最大になるので
好ましい。
【0021】ダンパ部材30は導電材料で形成され、線
状電極24と同電位を保持するように構成されている。
これは、電子銃から出射され、アパーチャグリル20に
よって蛍光面に導かれる電子ビームの経路が、ダンパ部
材30の電位によって影響を受けないようにするためで
ある。
【0022】なお、ダンパ部材30をアパーチャグリル
20の線状電極24に固定するに当たっては、ダンパ部
材30をメッキによって線状電極24と一体的に形成す
るのが好ましい。ただし、これに限られるものではな
く、ダンパ部材30を線状電極24と別体に設けてお
き、このダンパ部材30の固定箇所31をレーザ溶接な
どによって線状電極24に固定しても良し、あるいは、
このダンパ部材30を導電性の接着剤によって線状電極
24に固定しても良い。
【0023】次に、上記構成の第1実施形態に係るアパ
ーチャグリル20におけるダンパ部材30の作用効果に
ついて説明する。
【0024】図3、図4において、アパーチャグリル2
0に外力による振動が加わると、この振動がダンパ部材
20の動吸振機能によって抑制されるとともに、アパー
チャグリル20の振動がダンパ部材30の非固定箇所3
2とこの非固定箇所32に対面する線状電極24の箇所
との相互摩擦によるエネルギーロスで抑制される。した
がって、アパーチャグリル20の共振が効果的に抑制さ
れる。
【0025】また、ダンパ部材30は、線状電極24に
対してその幅方向において線状電極24からはみ出さな
いように固定されているので、電子銃から出射されアパ
ーチャグリル20によって蛍光面に導かれる電子ビーム
の経路が、ダンパ部材30によって遮られることに伴う
影が発生することはないので、画面の美観を損ねること
なく、アパーチャグリル20の振動を抑制することがで
きる。
【0026】なお、上記実施形態では、1つの線状電極
24に対してダンパ部材30を1個ずつ設けるとした
が、図5に示すように、1つの線状電極24に対してそ
の長手方向に沿って複数個のダンパ部材30Aを配置す
るようにしても良い。この変形例の場合には、ダンパ部
材30Aの各々の固定箇所31、非固定箇所32および
これらを接続する中間部がほぼ同一の幅を持つように形
成されており、その他の構成は上記実施形態の場合と同
様である。
【0027】この変形例の場合にも、基本的に、上記実
施形態の場合と同様の作用効果を奏し、アパーチャグリ
ル20の振動を抑制することができる。また、1つの線
状電極24に対してダンパ部材30Aが複数個設けられ
ていることから、1つの線状電極24に対してダンパ部
材30を1個設けた上記実施形態の場合よりも、振動抑
制の効果は大である。
【0028】さらに他の変形例を図6に示す。この他の
変形例の場合には、1つの線状電極24に対してダンパ
部材30Bが1個ずつ設けられている点では上記実施形
態の場合と同じであるが、構成上異なるのは、ダンパ部
材30Bがダンパ部材30よりも長く形成され、その長
手方向の両端にて線状電極24に固定されている点であ
る。
【0029】この他の変形例の場合にも、ダンパ部材3
0Bの両端の固定箇所31,31およびこれらを接続す
る中間部(非固定箇所)32がほぼ同一の幅を持つよう
に形成されており、その他の構成は上記実施形態の場合
と同様である。したがって、上記実施形態の場合と同様
の作用効果を奏し、アパーチャグリル20の振動を抑制
することができる。
【0030】また、ダンパ部材30に比べてダンパ部材
30Bの方が、線状電極24に対する接触面積が大きい
ことから、線状電極24の振動に伴ってダンパ部材30
Bが振動した際に、ダンパ部材39Bと線状電極24と
の間に生ずる相互摩擦によるエネルギーロスが大きいた
め、線状電極24の各々の振動をより確実に抑制するこ
とができ、その抑制効果は極めて大である。
【0031】なお、上記実施形態およびその変形例にお
いて、ダンパ部材30,30A,30Bの線状電極24
の長手方向における配置位置は、これらダンパ部材3
0,30A,30Bの動吸振機能によってアパーチャグ
リル20の振動が最も良く吸収されるように設定すれば
良い。
【0032】また、ダンパ部材30,30A,30Bを
線状電極24の全てに設けるようにしても良いし、一部
の線状電極24にのみ設けるようにしても良い。さら
に、ダンパ部材30,30A,30Bを、線状電極24
の電子ビームが入射する側(電子銃側)の面、または電
子ビームが出射する側(蛍光面側)の面のいずれの面に
設けても良い。
【0033】さらに、上記実施形態では、アパーチャグ
リル20に適用した場合を例に採って説明したが、本発
明は、規則正しく多数の角長穴が形成されて構成された
スロット形状のシャドウマスクや、規則正しく多数の丸
穴が形成されて構成されたドット形状のシャドウマスク
にも同様に適用可能である。すなわち、これらシャドウ
マスクの角長穴あるいは丸穴を除く少なくとも一部にダ
ンパ部材30を設けることで、上記実施形態の場合と同
様の作用効果が得られ、よってシャドウマスクの振動を
抑制することができる。
【0034】ところで、従来のカラー陰極線管受像機で
は、画面が球面構造のためシャドウマスクも同形状にな
っており、薄板のプレス加工にて成形されていた。この
3次元球面構造の場合には、シャドウマスク自体の振動
があまり問題になることはなかった。
【0035】一方、近年、画面のフラット化が進められ
ており、このフラット画面では、シャドウマスクを3次
元球面構造で設計することが困難であることから、シャ
ドウマスクに対して1方向または2方向から一定の張力
を与えるテンションマスク方式のシャドウマスクが導入
され始めた。しかしながら、シャドウマスクに対して1
方向または2方向の張力が加わることにより、薄板マス
ク自体の共振現象が問題となる。
【0036】本発明は、このようなテンションマスク方
式のシャドウマスクにも適用可能である。以下、この適
用例について説明する。図7は、シャドウマスクに適用
された本発明の第2実施形態を示す構成図であり、
(A)は蛍光面側から見た要部正面図、(B)はB‐B
線矢視断面図である。なお、ここでは、スロット形状の
シャドウマスクに適用した場合を例に採って説明するも
のとする。
【0037】図7(A),(B)において、本実施形態
に係るシャドウマスク40は、本来の色選別マスクとし
て機能する第1のマスク(電極体)41と、この第1の
マスク41に対して所定間隔Lをおいて近接配置され、
外力による強制振動によって生ずる第1のマスク41の
振動を抑制するダンパ部材として機能する第2のマスク
42とを有する二重マスク構造となっている。
【0038】第1のマスク41と第2のマスク42との
間の所定間隔Lは、第1のマスク41または第2のマス
ク42が振動したとき、両者が互いに接触して両者間に
摩擦が生じるような寸法に設定されている。これは、第
1のマスク41または第2のマスク42の振動を、両者
の相互摩擦によるエネルギーロスに変換することで抑制
するためである。
【0039】すなわち、本実施形態に係るシャドウマス
ク40においては、二重マスク構造によってマスク自体
にダンピング特性を持たせた構成を採っている。ここ
で、所定間隔Lが0であれば、即ち第1のマスク41と
第2のマスク42とが常時接触していれば、両者の相互
摩擦によるエネルギーロスが最大になり、ダンピング特
性を最大限に発揮できるので好ましい。
【0040】第1のマスク41は、スロット(角長穴)
43が規則正しく形成された鋼鉄薄板からなる構成とな
っている。換言すれば、第1のマスク41は、互いに平
行に形成された複数の縦ストライプ44,44,…と、
隣り合う縦ストライプ44,44間を横方向において段
違いで連結する複数の横ストライプ45,45,…とか
らなり、左右の縦ストライプ44,44および上下の横
ストライプ45,45に囲まれる開口領域がスロット4
3となっている。
【0041】一方、第2のマスク42は、第1のマスク
41のスロット43に対応してスロット46が規則正し
く形成された鋼鉄薄板からなる構成となっている。換言
すれば、第1のマスク42は、互いに平行に形成された
複数の縦ストライプ47,47,…と、隣り合う縦スト
ライプ47,47間を横方向において段違いで連結する
複数の横ストライプ48,48,…とからなり、左右の
縦ストライプ47,47および上下の横ストライプ4
8,48に囲まれる開口領域がスロット46となってい
る。
【0042】ここで、例えば、第1のマスク41が電子
銃側に位置し、第2のマスク42が蛍光面側に位置する
ように配置される。このため、第1のマスク41の縦ス
トライプ44の幅をw1、第2のマスク42の縦ストラ
イプ47の幅をw2とした場合、第2のマスク42は、
その縦ストライプ47の幅w2が、第1のマスク41の
縦ストライプ44の幅w1に対してw2<w1の関係に
なるように形成されている。
【0043】これは、電子銃から出射され、図7(B)
に点線の矢印で示すように第1のマスク41のスロット
43を通過した電子ビームの経路を、第2のマスク42
が遮ることのないようにするためである。なお、第2の
マスク42の複数の横ストライプ48,48,…は、第
1のマスク41の複数の横ストライプ45,45,…と
対面するように設けられている。
【0044】また、第1のマスク41の厚さをt1、第
2のマスク42の厚さをt2とした場合、第2のマスク
42は、図7(B)から明らかなように、その厚さt2
が第1のマスク41の厚さt1に対してt2>t1の関
係になるように形成されている。このように、第1,第
2のマスク41,42は、各々の縦ストライプ44,4
7の幅w1,w2や厚さt1,t2等が異なることによ
り、相異なる固有共振周波数を有することになる。
【0045】次に、上記構成の第2実施形態に係るシャ
ドウマスク40における第2のマスク42の作用効果に
ついて説明する。
【0046】シャドウマスク40に外力が加わると、そ
の外力によって本来の色選別マスクとして機能する第1
のマスク41がその固有共振周波数で振動する。このと
き、第2のマスク42の固有共振周波数が第1のマスク
41の固有共振周波数と異なるため、第2のマスク42
は振動しない。したがって、第1のマスク41と第2の
マスク42との間に摩擦が生じ、この相互摩擦によるエ
ネルギーロスによって第1のマスク41の振動が抑制さ
れる。
【0047】なお、外力が加わることによって第2のマ
スク42の方が振動した場合であっても、第1のマスク
41の固有共振周波数が第2のマスク42の固有共振周
波数と異なることから、第1のマスク41は振動せず、
第1のマスク41と第2のマスク42との間に摩擦が生
じるため、同様にして第2のマスク42の振動が抑制さ
れることになる。
【0048】また、第2のマスク42は、その縦ストラ
イプ47,47,…の幅w2が、第1のマスク41の縦
ストライプ44,44,…の幅w1よりも狭くなるよう
に形成されているので、電子銃から出射され第1のマス
ク41のスロット43によって蛍光面に導かれる電子ビ
ームの経路が、第2のマスク42の各縦ストライプ4
7,47,…によって遮られることに伴う影が発生する
ことはないので、画面の美観を損ねることなく、テンシ
ョンマスク方式のシャドウマスク40の振動を抑制する
ことができる。
【0049】なお、上記実施形態では、第2のマスク4
2を第1のマスク41の全面に亘って設けることを前提
として説明したが、必ずしも全面に設ける必要はなく、
シャドウマスク40の振動を効果的に抑制可能な領域に
部分的に設けることも可能である。さらに、第2のマス
ク42を第1のマスク41の蛍光面側に設けるとした
が、電子銃側に設けても良い。
【0050】また、上記実施形態では、スロット形状の
シャドウマスクに適用した場合を例に採って説明した
が、ドット形状のシャドウマスクなどにも同様に適用す
ることが可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多数のスリットまたは穴が形成されて構成された薄板状
の電極体に対して、スリットまたは穴を除く少なくとも
一部にダンパ部材を設けたことにより、このダンパ部材
が電極体の振動をダンピングする作用をなすため、ダン
パ線を用いなくても色選別機構の振動を抑制でき、しか
もダンパ線が存在しないことから、陰極線管の有効画面
内にダンパ線の影が視認されないため、画面の美観を損
ねることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるカラー陰極線管の全体像を
示す概略斜視図である。
【図2】アパーチャグリルの基本的な構成例を示す斜視
図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す要部拡大図であ
り、アパーチャグリルに適用した場合を示す。
【図4】図3のA‐A線矢視断面図である。
【図5】第1実施形態の変形例を示す要部拡大図であ
る。
【図6】第1実施形態のさらに変形例を示す要部拡大図
である。
【図7】本発明の第2実施形態を示す要部拡大図であ
り、スロット形状のシャドウマスクに適用した場合を示
す。
【図8】従来のアパーチャグリルの構成例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
11…受像管バルブ、14…電子銃、20…アパーチャ
グリル、21…フラットグリル、23…スリット、24
…線状電極、30,30A,30B…ダンパ部材、40
…スロットマスク形状のシャドウマスク、41…第1の
マスク、42…第2のマスク、43,46…スロット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のスリットまたは穴が形成されて構
    成された薄板状の電極体と、 前記電極体のスリットまたは穴を除く少なくとも一部に
    設けられたダンパ部材とを備えたことを特徴とする色選
    別機構。
  2. 【請求項2】 前記ダンパ部材は薄板状または線状に形
    成され、その長手方向の一端または両端が前記電極体に
    固定されていることを特徴とする請求項1記載の色選別
    機構。
  3. 【請求項3】 前記電極体は、多数のスリットと線状電
    極とが縦縞状に形成されて構成され、 前記ダンパ部材は、前記線状電極の少なくとも一部に設
    けられていることを特徴とする請求項2記載の色選別機
    構。
  4. 【請求項4】 前記ダンパ部材は、前記線状電極の長手
    方向に沿って複数個配置されていることを特徴とする請
    求項3記載の色選別機構。
  5. 【請求項5】 前記ダンパ部材は、前記電極体への固定
    箇所を除く非固定箇所が前記電極体に対して所定間隔を
    おいて設けられており、 前記所定間隔は、前記電極体の振動によって前記ダンパ
    部材の前記非固定箇所と該非固定箇所に対面する前記電
    極体の箇所とが互いに接触して、両者間に摩擦が生ずる
    ような寸法に設定されていることを特徴とする請求項2
    記載の色選別機構。
  6. 【請求項6】 前記所定間隔が0であることを特徴とす
    る請求項5記載の色選別機構。
  7. 【請求項7】 前記ダンパ部材は導電材料で形成され、
    前記電極体と同電位を保持するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の色選別機構。
  8. 【請求項8】 前記ダンパ部材は、メッキによって前記
    電極体と一体的に形成されていることを特徴とする請求
    項2記載の色選別機構。
  9. 【請求項9】 前記ダンパ部材は、前記固定箇所が溶接
    によって前記電極体に固定されていることを特徴とする
    請求項2記載の色選別機構。
  10. 【請求項10】 前記ダンパ部材は、前記電極体のスリ
    ットまたは穴に対応したスリットまたは穴が形成された
    薄板からなり、前記電極体に対してスリットまたは穴が
    対向するように近接して設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の色選別機構。
  11. 【請求項11】 前記ダンパ部材は、前記電極体と相異
    なる固有共振周波数を有することを特徴とする請求項1
    0記載の色選別機構。
  12. 【請求項12】 多数のスリットまたは穴が形成されて
    構成された薄板状の電極体と、 前記電極体のスリットまたは穴を除く少なくとも一部に
    設けられたダンパ部材とを備えた色選別機構を有するこ
    とを特徴とするカラー陰極線管受像機。
  13. 【請求項13】 前記ダンパ部材は薄板状または線状に
    形成され、その長手方向の一端または両端が前記電極体
    に固定されていることを特徴とする請求項12記載のカ
    ラー陰極線管受像機。
  14. 【請求項14】 前記ダンパ部材は、前記電極体のスリ
    ットまたは穴に対応したスリットまたは穴が形成された
    薄板からなり、前記電極体に対してスリットまたは穴が
    対向するように近接して設けられていることを特徴とす
    る請求項12記載のカラー陰極線管受像機。
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