JP2004047444A - カラー陰極線管 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動減衰体を遊動可能な状態に常に維持することにより、シャドウマスクの振動が効果的に減衰されるカラー陰極線管を提供する。
【解決手段】振動減衰体10は、張力の印加されたシャドウマスク5に設けられた2つの取り付け孔11を貫通して、シャドウマスク5に遊動可能な状態で取り付けられる。振動減衰体10は、2つの取り付け孔11をそれぞれ遊貫する2つの貫通部13bと、これらを繋ぐ亘り部13aとを有する。亘り部13aには、シャドウマスク5に向かって突出した突起14が設けられている。これにより振動減衰体10のシャドウマスク5に対する傾斜角度が規制されるため、折り曲げ部12a、12bが取り付け孔11の周縁に引っかかって、振動減衰体10がシャドウマスク5に係止固定されてしまうのを防止できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機又はコンピュータディスプレイに用いられるカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、外光の映り込みが少なく見栄えがよいことから、画像が映し出されるフェイスパネルがほぼ平面であるカラー陰極線管が主流になりつつある。これに伴い、フェイスパネルの内面と対向して管内に配置されるシャドウマスクは従前よりも平面に近い状態で支持されるようになっている。その支持方式として、シャドウマスクを張力を印加した状態でフレームに溶接固定するテンション方式が知られている。
【0003】
テンション方式のカラー陰極線管では、スピーカー等からの振動伝搬によりシャドウマスクが振動することによって生じる色ズレを防止するため、振動を抑制する様々な策が講じられている。例えば、特許文献1には、折り曲げによって枠状に形成された振動減衰体をシャドウマスクに遊動可能な状態で取り付ける技術が開示されている。
【0004】
この技術によれば、シャドウマスクの振動時に振動減衰体がシャドウマスクに対して独立して運動することにより、シャドウマスクの振動エネルギーが、振動減衰体とシャドウマスクとの間の摩擦エネルギーに変換されて消費されるので、シャドウマスクの振動を減衰させることができる。更に、振動減衰体を簡単に精度良く形成することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−101978号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術に示す枠状の振動減衰体は、遊動可能な状態を常に維持できるのであればシャドウマスクの振動抑制に非常に効果的であるが、図11に示すように、振動減衰体31の折り曲げ部32a又は32bがシャドウマスク5の取付孔33の周縁に引っかかりやすく、このように振動減衰体31が一度引っかかってシャドウマスク5に係止固定されてしまうと、再び遊動するのが不可能な状態となり、シャドウマスク5の振動を効果的に減衰させることが困難となってしまうという課題があった。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、遊動可能な状態を常に維持できるように取り付けられた振動減衰体を備えることにより、シャドウマスクの振動が効果的に減衰されるカラー陰極線管を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカラー陰極線管は以下のように構成される。
【0009】
即ち、本発明のカラー陰極線管は、張力が印加された状態で保持されたシャドウマスクと、前記シャドウマスク又は前記シャドウマスクに取り付けられて前記シャドウマスクの振動により振動する別部材に設けられた2つの取り付け孔と、前記2つの取り付け孔を貫通し、遊動可能な状態で前記シャドウマスク又は前記別部材に取り付けられて、前記シャドウマスクの振動を減衰させる振動減衰体とを備える。
【0010】
本発明の第1のカラー陰極線管では、前記振動減衰体は、前記2つの取り付け孔をそれぞれ遊貫する2つの貫通部と、前記2つの貫通部を繋ぐ亘り部とを有し、前記亘り部に、前記シャドウマスク又は前記別部材に向かって突出した突起又は突出部が設けられている。
【0011】
本発明の第2のカラー陰極線管では、前記シャドウマスク又は前記別部材の、前記2つの取り付け孔の間の領域に、前記振動減衰体に向かって突出した突起又は突出部が設けられている。
【0012】
本発明の第3のカラー陰極線管は、更に、前記振動減衰体によって貫通され、遊動可能な状態で前記振動減衰体に取り付けられた有孔部材を備える。
【0013】
本発明の第4のカラー陰極線管では、前記振動減衰体は、前記2つの取り付け孔をそれぞれ遊貫する2つの貫通部を有し、前記振動減衰体は、前記2つの貫通部の中央位置に対して非対称形状を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の上記の第1〜第4のカラー陰極線管によれば、振動減衰体の遊動可能な状態が常に維持されるので、シャドウマスクの振動が効果的に減衰され、色ズレの少ないカラー陰極線管を提供することができる。
【0015】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
カラー陰極線管の一例を図2に示す。カラー陰極線管1は、内面に蛍光体スクリーン2aが形成されたパネル2とファンネル3とからなる外囲器を備える。ファンネル3のネック部3aには電子銃4が内装されている。蛍光体スクリーン2aに対向するシャドウマスク5がマスクフレーム6によって支持され、マスクフレーム6はスプリング(図示せず)を介してパネル2の内壁に設けられたパネルピン(図示せず)に取り付けられる。また、電子銃4から射出される電子ビーム7を偏向走査させるために、ファンネル3の外部に偏向ヨーク8が設けられている。
【0017】
カラー陰極線管のシャドウマスク5とマスクフレーム6との組み立て体の一実施形態を図3に示す。マスクフレーム6は長方形状の枠体であり、一対の長辺フレーム6aと一対の短辺フレーム6bとから構成されている。多数の開孔を有するシャドウマスク5は、矢印9の方向、つまり垂直方向(X軸方向)に張力を印加された状態で長辺フレーム6aに溶接されている。また、シャドウマスクの張力印加方向と直交する方向、つまり水平方向(Y軸方向)の端部には、振動減衰体10が取り付けられている。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、シャドウマスク5に本発明の実施の形態1の振動減衰体10が取り付けられた様子を詳細に示した部分断面図である。振動減衰体10は、亘り部13aと、その両端の折り曲げ部12aにて亘り部13aに対して折り曲げられた2つの貫通部13bとを有する。2つの貫通部13bを、シャドウマスク5に設けられた2つの取り付け孔11に貫通させた後、2つの貫通部13bは折り曲げ部12bで亘り部13a側に折り曲げられ、更に折り返し部12cで亘り部13aとは反対側に折り曲げられる。貫通部13bの外径は取り付け孔11の孔径より小さく、且つ2つの貫通部13bの間隔が2つの取り付け孔11の間隔と略等しいので、振動減衰体10はシャドウマスク5に対して自由に遊動可能な状態でシャドウマスク5に取り付けられる。本発明において、振動減衰体10がシャドウマスク5に対して「自由に遊動可能」とは、シャドウマスク5が振動すれば、振動減衰体10は、シャドウマスク5の振動とは独立して、シャドウマスク5に対して浮き上がり、衝突し、跳ね返る等の運動を繰り返してできる状態を意味する。従って、シャドウマスク5が振動したとき振動減衰体10がシャドウマスク5とは独立して運動することができない「固着」や「固定」とは明らかに異なる。
【0019】
亘り部13aには、シャドウマスク5に向かって突出した二つの突起14が設けられている。この突起14が設けられていることにより、振動減衰体10の亘り部13aがシャドウマスク5からオフセット(離間)される。これにより振動減衰体10のシャドウマスク5の面に対する傾斜角度が規制されるため、折り曲げ部12a、12bが取り付け孔11の周縁に引っかかって、振動減衰体10がシャドウマスク5に係止固定されてしまう現象を防止することができる。
【0020】
ここで、本発明の具体的実施例とその効果について説明する。本発明の実施例として、図1において、亘り部13aの長さL1=70mm、折り曲げ部12a,12b間長さL2=2.5mm、折り返し高さL3=1.0mm、突起14の高さL4=0.5mm、折り曲げ部12aから突起14の中心までの距離L5=7.5mm、線径0.9mmのSUS430材からなる振動減衰体10を、シャドウマスク5の水平方向端部に片側二つずつ、孔径1.4mmの取り付け孔11に貫通させて取り付けた画面対角サイズ76cmのテンション方式のワイドカラー陰極線管を準備した。また、比較例として、突起14を有さず、亘り部13aがほぼ直線状である点を除いて上記実施例の振動減衰体と同じ振動減衰体(外形および取り付け位置は上記実施例と同様とする。)をシャドウマスクに取り付けた同サイズのカラー陰極線管を準備した。
【0021】
これら二つのカラー陰極線管について、振動による色ズレの目立ちやすい箇所である画面の中央と水平方向端との中間よりもやや端部寄りの位置(シャドウマスクの中心の座標を(X,Y)=(0,0)とするとき、座標点(280,0)(単位:mm)の位置)において、シャドウマスクの振動が最も著しくなる周波数帯域(約160Hz)の音をスピーカーから与えたときのシャドウマスクの振動の振幅と減衰時間を測定した。この結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
Figure 2004047444
【0023】
表1から、本発明の実施例は、比較例に比べて最大振幅が小さく、また振幅の減衰時間も短いことがわかる。
【0024】
なお、図1を用いて説明した本実施の形態では、振動減衰体10の亘り部13aに設けた突起14の形をほぼ円弧状としているが、これに限らず、例えば三角形状や台形状としてもよい。また、突起の数は二つに限定されるものではない。さらに、図4に示すように、振動減衰体10の亘り部13aに、ある程度の長さを有する突出部15を設けてもよい。また、突起又は突出部は、振動減衰体10の材料を変形させて形成するのではなく、別部材を振動減衰体10の亘り部13aに取り付けることにより形成しても良い。
【0025】
本実施の形態では、折り曲げ部12bの折り曲げ角度は、振動減衰体10がシャドウマスク5から落下しない程度の角度であればよい。但し、図1に示すように、折り曲げ部12bに対して自由端側の部分13cが貫通部13bに対して鋭角をなすように、折り曲げ部12bで折り曲げることが好ましい。これにより、部分13cによっても振動減衰体10のシャドウマスク5の面に対する傾斜角度が規制されるため、折り曲げ部12a、12bが取り付け孔11の周縁に引っかかって、振動減衰体10がシャドウマスク5に係止固定されてしまう現象を一層防止することができる。
【0026】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2を示した部分断面図である。本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、振動減衰体10の係止固定を防止する手段をシャドウマスク5に設けた点である。振動減衰体10は2つの取り付け孔11を貫通し且つ折り曲げられてシャドウマスク5に取り付けられている。シャドウマスク5の2つの取り付け孔11の間の領域に、振動減衰体10の亘り部13aに向かって突出した突起16が設けられている。この突起16により振動減衰体10の亘り部13aがシャドウマスク5からオフセットされる。これにより、振動減衰体10のシャドウマスク5の面に対する傾斜角度が規制されるため、折り曲げ部12a、12bが取り付け孔11の周縁に引っかかって、振動減衰体10がシャドウマスク5に係止固定されてしまう現象を防止することができる。
【0027】
なお、突起16の形状や個数は特に限定はない。また、突起16の亘り部13aに沿った方向の長さを大きくした突出部としても良い。突起16や突出部の形成方法は特に限定はなく、シャドウマスク5に別部材を接着、溶接などにより取り付けて形成しても良く、あるいはシャドウマスク5をプレス加工などにより変形させて形成しても良い。
【0028】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3を示した部分断面図である。本実施の形態が実施の形態1,2と異なる点は、振動減衰体10の係止固定を防止する手段を振動減衰体10及びシャドウマスク5とは別部材として設けた点である。図6に示すように、2つの貫通部13bを、2つのワッシャ(有孔部材)17の中央の開孔18にそれぞれ貫通させた後、シャドウマスク5に設けられた2つの取り付け孔11に貫通させることにより、振動減衰体10は実施の形態1と同様にしてシャドウマスク5に取り付けられている。ワッシャ17の開孔18は取り付け孔11よりも孔径が小さいことが好ましい。また、ワッシャ17は、振動減衰体10の亘り部13aではなく、貫通部13bにて保持されるように、その外径、孔径などが設定される。このように、亘り部13aとシャドウマスク5との間に、取り付け孔11の周縁と重なるように、ワッシャ17を振動減衰体10に取り付けることにより、振動減衰体10の遊動可能な状態が維持されながら、振動減衰体10の亘り部13aがシャドウマスク5からオフセットされる。これにより振動減衰体10のシャドウマスク5の面に対する傾斜角度が規制されるため、折り曲げ部12a、12bが取り付け孔11の周縁に引っかかって、振動減衰体10がシャドウマスク5に係止固定されてしまう現象を防止することができる。
【0029】
ワッシャ17の開孔18の孔径は振動減衰体10の貫通部13bの外径よりも大きいことが好ましい。これにより、ワッシャ17は振動減衰体10に対して遊動可能な状態で振動減衰体10に取り付けられる。その結果、振動減衰体10に加えてワッシャ17も振動減衰機能を発揮するので、シャドウマスク5の振動減衰効果が一層向上する。また、たとえ折り曲げ部12a、12bが取り付け孔11の周縁に係止されたとしても、ワッシャ17が振動することにより折り曲げ部12a、12bと取り付け孔11の周縁との係止が解除される。
【0030】
亘り部13aをシャドウマスク5からオフセットさせることができれば、別部材として設ける係止固定防止手段は図6のワッシャ17に限定されない。例えば、図7に示すように、1枚の平板19を、これに設けられた2つの開孔19aに一対の貫通部13bをそれぞれ貫通させて、且つ亘り部13aとシャドウマスク5との間に位置させて、振動減衰体10に取り付けても良い。この場合も、平板19の一対の開孔19aの孔径及び間隔を適切に設定して、平板19が振動減衰体10に対して遊動可能な状態で振動減衰体10に取り付けられる。
【0031】
更に、図8に示すように、中空円筒形状のパイプ20を、その中空部に亘り部13aを貫通させて、亘り部13aに取り付けても良い。この場合も、パイプ20の中空部の孔径を適切に設定して、パイプ20が振動減衰体10に対して遊動可能な状態で振動減衰体10に取り付けられる。なお、亘り部13aに取り付けられるパイプの数は1つである必要はなく、複数であっても良い。
【0032】
(実施の形態4)
図9は、本発明の実施の形態4を示した部分断面図である。本実施の形態が実施の形態1〜3と異なる点は、振動減衰体10を、一対の貫通部13bの中央位置に対して非対称な形状とした点である。即ち、振動減衰体10の上端側において、亘り部13aの一端21は貫通部13bを越えて上側へ延出しており、また、下端側において、折り曲げ部12bでの自由端側部分22の折り曲げ方向を下側としている。このようにすることによっても、振動減衰体10のシャドウマスク5の面に対する傾斜角度が規制されるため、折り曲げ部12a、12bが取り付け孔11の周縁に引っかかって、振動減衰体10がシャドウマスク5に係止固定されてしまう現象を防止することができる。また、振動減衰体10の重心位置が一対の貫通部13bの中央位置より外れるので、シャドウマスク5の振動時における振動減衰体10の運動が活発になるので、振動減衰体10がシャドウマスク5に係止固定されにくくなる。
【0033】
なお、本実施の形態では、振動減衰体10が、一対の貫通部13bの中央位置に対して非対称形状を有していればよく、図9のような形状に限定されない。
【0034】
(実施の形態5)
図10Aは、本発明の振動減衰体10が取り付けられたシャドウマスク組み立て体の別の例を示した概略斜視図、図10Bは図10Aにおいて矢印10Bの方向から見たシャドウマスク組み立て体の部分側面図である。本実施の形態5が図3に示したシャドウマスク組み立て体と異なる点は、本実施の形態5では、振動減衰体10が、シャドウマスク5ではなく部材51に取り付けられている点である。以下、この相違点について説明する。
【0035】
図10A及び図10Bに示すように、部材51は、シャドウマスク5の、電子ビーム通過孔が形成された領域よりも水平方向の両外側の領域に取り付けられている。図10Bに示すように、部材51は、帯状の金属板からなり、中央部分がシャドウマスク5から離間するように、その両端が折り曲げられて、両端においてのみシャドウマスク5と溶接される。振動減衰体10は、部材51の、シャドウマスク5から離間した中央部分に形成された2つの取り付け孔(図示せず)を貫通して、遊動可能な状態で部材51に取り付けられている。振動減衰体10はシャドウマスク5とは接触しない。シャドウマスク5が振動すると、その振動により部材51も振動する。このとき、振動減衰体10が部材51の振動を減衰させる結果、シャドウマスク5の振動も減衰される。振動減衰体10は実施の形態1で説明したのと同様の構成を有する。従って、実施の形態1と同様に、振動減衰体10が部材51に係止固定されてしまう現象を防止することができる。
【0036】
なお、図10A、図10Bでは、振動減衰体10を取り付けるための部材51に実施の形態1を適用した例を示したが、実施の形態2〜4を適用しても良く、いずれの場合も上記と同様の効果が得られる。なお、実施の形態2を適用する場合には、突起16(又は突出部)はシャドウマスク5ではなく、部材51に設けられる。
【0037】
また、振動減衰体10が取り付けられる、シャドウマスク5とは別の部材は、シャドウマスク5に取り付けられて、シャドウマスク5の振動により振動する部材であれば、図10A及び図10Bに示す部材51に限定されない。
【0038】
以上に説明した実施の形態1〜5では、振動減衰体10がシャドウマスク5の水平方向の両端部にそれぞれ二つずつ取り付けられた例を示したが、カラー陰極線管のサイズやシャドウマスク5の張力分布によって振動減衰体10の個数や大きさを適宜変更してもよい。
【0039】
また、取り付け孔11の開孔形状は、上記の実施の形態1〜5では円形としているが、これに限らない。例えば、一つの振動減衰体10に対して設けられる2つの取り付け孔のうち少なくとも1つを長孔形状としてもよく、このようにすることで振動減衰体10を取り付けやすくなる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、振動減衰体の遊動可能な状態が常に維持されるので、シャドウマスクの振動が効果的に減衰され、色ズレの少ないカラー陰極線管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るカラー陰極線管における振動減衰体とシャドウマスクを示す断面図
【図2】本発明の一実施形態に係るカラー陰極線管の概略断面図
【図3】本発明の一実施形態に係るカラー陰極線管のシャドウマスク組み立て体を示す斜視図
【図4】本発明の実施の形態1に係るカラー陰極線管における振動減衰体とシャドウマスクの別の構成例を示す断面図
【図5】本発明の実施の形態2に係るカラー陰極線管における振動減衰体とシャドウマスクを示す断面図
【図6】本発明の実施の形態3に係るカラー陰極線管における振動減衰体とシャドウマスクを示す断面図
【図7】本発明の実施の形態3に係るカラー陰極線管における振動減衰体とシャドウマスクの別の構成例を示す断面図
【図8】本発明の実施の形態3に係るカラー陰極線管における振動減衰体とシャドウマスクの更に別の構成例を示す断面図
【図9】本発明の実施の形態4に係るカラー陰極線管における振動減衰体とシャドウマスクを示す断面図
【図10】図10Aは、本発明の実施の形態5に係るカラー陰極線管におけるシャドウマスク組み立て体の概略斜視図図10Bは、図10Aにおいて矢印10Bの方向から見たシャドウマスク組み立て体の部分側面図
【図11】従来のカラー陰極線管における振動減衰体とシャドウマスクを示す断面図
【符号の説明】
1 カラー陰極線管
5 シャドウマスク
6 マスクフレーム
10 振動減衰体
11 取り付け孔
13a 亘り部
13b 貫通部
14,16 突起
15 突出部
17 ワッシャ(有孔部材)
19 平板(有孔部材)
20 パイプ(有孔部材)
51 部材(別部材)

Claims (5)

  1. 張力が印加された状態で保持されたシャドウマスクと、
    前記シャドウマスク又は前記シャドウマスクに取り付けられて前記シャドウマスクの振動により振動する別部材に設けられた2つの取り付け孔と、
    前記2つの取り付け孔を貫通し、遊動可能な状態で前記シャドウマスク又は前記別部材に取り付けられて、前記シャドウマスクの振動を減衰させる振動減衰体と
    を備えたカラー陰極線管であって、
    前記振動減衰体は、前記2つの取り付け孔をそれぞれ遊貫する2つの貫通部と、前記2つの貫通部を繋ぐ亘り部とを有し、
    前記亘り部に、前記シャドウマスク又は前記別部材に向かって突出した突起又は突出部が設けられていることを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 張力が印加された状態で保持されたシャドウマスクと、
    前記シャドウマスク又は前記シャドウマスクに取り付けられて前記シャドウマスクの振動により振動する別部材に設けられた2つの取り付け孔と、
    前記2つの取り付け孔を貫通し、遊動可能な状態で前記シャドウマスク又は前記別部材に取り付けられて、前記シャドウマスクの振動を減衰させる振動減衰体と
    を備えたカラー陰極線管であって、
    前記シャドウマスク又は前記別部材の、前記2つの取り付け孔の間の領域に、前記振動減衰体に向かって突出した突起又は突出部が設けられていることを特徴とするカラー陰極線管。
  3. 張力が印加された状態で保持されたシャドウマスクと、
    前記シャドウマスク又は前記シャドウマスクに取り付けられて前記シャドウマスクの振動により振動する別部材に設けられた2つの取り付け孔と、
    前記2つの取り付け孔を貫通し、遊動可能な状態で前記シャドウマスク又は前記別部材に取り付けられて、前記シャドウマスクの振動を減衰させる振動減衰体と
    を備えたカラー陰極線管であって、
    更に、前記振動減衰体によって貫通され、遊動可能な状態で前記振動減衰体に取り付けられた有孔部材を備えることを特徴とするカラー陰極線管。
  4. 張力が印加された状態で保持されたシャドウマスクと、
    前記シャドウマスク又は前記シャドウマスクに取り付けられて前記シャドウマスクの振動により振動する別部材に設けられた2つの取り付け孔と、
    前記2つの取り付け孔を貫通し、遊動可能な状態で前記シャドウマスク又は前記別部材に取り付けられて、前記シャドウマスクの振動を減衰させる振動減衰体と
    を備えたカラー陰極線管であって、
    前記振動減衰体は、前記2つの取り付け孔をそれぞれ遊貫する2つの貫通部を有し、
    前記振動減衰体は、前記2つの貫通部の中央位置に対して非対称形状を有することを特徴とするカラー陰極線管。
  5. 前記2つの取り付け孔が前記シャドウマスクに設けられている請求項1〜4のいずれかに記載のカラー陰極線管。
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