JP2000047308A

JP2000047308A - カメラ付属品の取付検出装置

Info

Publication number: JP2000047308A
Application number: JP10229541A
Authority: JP
Inventors: Koichi Inoue; 弘一井上
Original assignee: Kyocera Corp
Current assignee: Kyocera Corp
Priority date: 1998-07-31
Filing date: 1998-07-31
Publication date: 2000-02-18
Anticipated expiration: 2018-07-31
Also published as: JP3511229B2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】検出スイッチや取付検出専用の電気接続端子
を設けることなく、また、無駄となる電力消費を可能な
るかぎり少なくしたカメラ付属品の取付検出装置を提供
する。【解決手段】カメラ３０には、交換レンズ４０と電気
接続する複数の接続端子のうち、交換レンズ４０から信
号入力する一つの端子Ａ１に所定電圧を与える判別用抵
抗３５と、この端子Ａ１の電圧変化を検出する検出回路
を含むコントロ−ラ３２と、給電用端子Ａ２の給電路を
開閉するスイッチ３３とを設け、交換レンズ４０には、
複数の接続端子のうち、上記したカメラ３０の端子Ａ１
に対応する端子Ｂ１に接続して電圧降下させる判別用抵
抗４２を設け、上記コントロ−ラ３２が、カメラ３０と
交換レンズ４０の端子接続によって形成されるカメラ側
と交換レンズ側の判別用抵抗３５、４２の接続による端
子Ａ１の電圧変化を検出し、この検出信号に応動して上
記スイッチ３３を導通させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、交換レンズや、
着脱自在なファインダ−やフイルムバックその他閃光器
などの付属品をカメラに取り付けたとき、カメラがその
取り付けを検出し、その後に付属品との電気信号の授受
を行なう構成とするためのカメラ付属品の取付検出装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】カメラには交換レンズを取り付けると
き、その取り付けを検出する取付検出装置が備えられて
いる。図４に示す従来例は、カメラ１０に検出スイッチ
１１を設け、この検出スイッチ１１のスイッチ動作によ
り交換レンズ１２の取り付けを検出する構成となってい
る。

【０００３】つまり、交換レンズ１２がカメラ１０に取
り付けられると、検出スイッチ１１の動作部１１ａが押
動され、このスイッチ１１がスイッチ動作する。この検
出スイッチ１１のスイッチ動作信号が検出信号としてコ
ントロ−ラ１３に送られ、このコントロ−ラ１３によっ
て交換レンズ１２の取り付けが認識される。

【０００４】コントロ−ラ１３が交換レンズ１２の取り
付けを認識することにより、カメラ１０のコネクタ１４
と交換レンズ１２のコネクタ１５を介してカメラ１０と
交換レンズ１２との間で電気信号の授受を開始する。な
お、コネクタ１４、１５は交換レンズ１２をカメラ１０
に取り付けることにより接続される。また、上記したよ
うな取付検出装置では、アダプタを用いて交換レンズ１
２を取り付けることも可能である。

【０００５】図５に示す従来例は、カメラ２０と交換レ
ンズ２１とを電気接続する複数の接続端子（カメラ側Ｐ
１〜Ｐ５、交換レンズ側Ｑ１〜Ｑ５）のうち、複数個の
端子の通信用ラインを用いて取り付け状態を検出する構
成となっている。すなわち、この構成の取付検出装置
は、交換レンズ２１が取り付けられていない状態で、カ
メラ側の端子に定期的に通信要求信号を送り出してい
る。

【０００６】交換レンズ２１が取り付けられ、その通信
用端子がカメラ側の所定端子に接続された状態となった
後に、上記の定期的な通信要求信号に対し、交換レンズ
２１から応答があったときにカメラ１０と交換レンズ２
１との通信が行なわれ、カメラ１０のコントロ−ラ２３
が交換レンズ２１の取り付けを認識する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】カメラに交換レンズの
取り付けを検出する検出装置を設けることにより、カメ
ラの誤動作や無駄となる電力消費を防ぐことができて有
利である。

【０００８】ただ、図４に示す従来例の取付検出装置
は、検出スイッチ１１を特別に用意しなければならない
し、その上、この検出スイッチ１１の組込スペ−スをカ
メラ内に設ける必要があり、カメラのコンパクト化には
必ずしも好ましい検出手段ではない。また、アダプタを
用いて交換レンズ１２を取り付けるものは、連動機構な
どを備えることになるため、装置構成が複雑となる。

【０００９】図５に示す従来例の取付検出装置は、交換
レンズ２１が取り付けられていない状態で、カメラ側の
通信端子に検出信号を定期的に送り出し、さらに、その
タイミングで電源供給端子（Ｖｄｄ）から電源電圧を供
給するために、無駄な電力消費が多くなる。また、交換
レンズ２１が取り付けられたとき、カメラ側の接続端子
（Ｐ１〜Ｐ５）と交換レンズ側の接続端子（Ｑ１〜Ｑ
５）との接続が不充分な状態となることがあり、このた
めに、カメラ２０が誤動作することがある。

【００１０】カメラ側の接続端子（Ｐ１〜Ｐ５）と交換
レンズ側の接続端子（Ｑ１〜Ｑ５）に加えて、取付検出
専用の接続端子Ｐｘ、Ｑｘをカメラ２０と交換レンズ２
１に設けることが考えられるが、しかし、接続端子Ｐ
ｘ、Ｑｘを設けるためのカメラスぺ−スや端子構成が必
要となるために好ましくない。

【００１１】本発明は上記した実情にかんがみ、検出ス
イッチや取付検出専用の接続端子を設けることなく、ま
た、無駄となる電力消費を可能なるかぎり少なくしたカ
メラ付属品の取付検出装置を提案することを目的とす
る。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、第１の発明として、カメラに着脱自在に
取り付け、カメラとの電気信号の授受によって動作する
付属品の取付検出装置において、カメラには、付属品と
電気接続する複数の接続端子のうち、付属品から信号入
力する一つの端子Ａ１に所定電圧を与える判別用抵抗
と、この端子Ａ１の電圧変化を検出する検出回路と、給
電用端子Ａ２の給電路を開閉するスイッチ部材とを設
け、付属品には、複数の接続端子のうち、上記したカメ
ラの端子Ａ１に対応する端子Ｂ１に接続して電圧降下さ
せる判別用抵抗を設け、上記検出回路が、カメラと付属
品の端子接続によって形成されるカメラ側と付属品側の
判別用抵抗の接続による端子Ａ１の電圧変化を検出し、
この検出信号に応動して上記スイッチ部材を導通させる
構成としたことを特徴とするカメラ付属品の取付検出装
置を提案する。

【００１３】また、第２の発明としては、上記したカメ
ラの各端子と、付属品の各端子の各々を順次配置し、付
属品をカメラに取り付けるにしたがって、付属品の各端
子をカメラの各端子に対して平行移動させ、付属品の端
子Ｂ１がカメラの端子を順次通って最後に端子Ａ１に接
続する構成としたことを特徴とするカメラ付属品の取付
検出装置を提案する。

【００１４】

【作用】付属品を取り付けない状態では、カメラの接続
端子のうち端子Ａ１に所定電圧が加わっている。付属品
をカメラに取り付けると、カメラと付属品の接続端子が
接続されるが、カメラ側の端子Ａ１と付属品側の端子Ｂ
１とが接続するまでは各接続端子による信号授受は行な
われない。

【００１５】端子Ａ１、Ｂ１の接続によってカメラ側と
付属品側の判別用抵抗に電流が流れ、端子Ａ１の電圧が
変化し、この電圧変化を検出回路が検出する。検出回路
が電圧変化を検出すると、その検出信号に応動してスイ
ッチ部材を導通させ、給電用端子Ａ２より電力を供給す
る。これより、付属品が端子Ｂ２より給電され、各接続
端子を介してカメラとの通信が可能になり、カメラと付
属品との間で信号授受が行なわれる。

【００１６】また、第２の発明では、付属品側の端子Ｂ
１がカメラ側の端子Ａ１に最後に接続するので、付属品
をカメラに取り付ける操作過程では、カメラと付属品の
各端子に対する端子Ａ１の電圧の影響がない。したがつ
て、取り付け操作過程においてカメラと付属品に誤信号
が入力するおそれがない。

【００１７】また、付属品が確実に取り付けられると、
カメラ側の端子Ａ１と付属品側の端子Ｂ１とが接続し、
上記したように端子Ａ１の電圧変化が検出回路によって
検出され、この検出によって給電用端子Ａ２の給電路に
接続されたスイッチ部材が導通制御される。

【００１８】

【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て図面に沿って説明する。図１は本発明の取付検出装置
を備えたカメラ３０と交換レンズ４０の概略図である。

【００１９】カメラ３０には交換レンズ４０と電気接続
する接続部３１が備えてある。この接続部３１には、端
子Ａ１、Ｃ１〜Ｃ５、Ａ２、Ａ３の複数の各端子が順次
配置してあるが、これら各端子のうち、端子Ａ１が取付
検出端子となっている。なお、この取付検出端子Ａ１は
交換レンズ４０から信号入力する入力端子を兼用する。

【００２０】また、端子Ａ２は回路電源Ｖｄｄ（コンバ
−タ電源）の給電用端子であり、この給電路には図示す
る如く、コントロ−ラ３２によってＯＮ、ＯＦＦ制御さ
れるスイッチ３３が接続してある。

【００２１】その他、端子Ａ３はバッテリ電源ＶＢ（電
池電源）の給電用端子、Ｃ１はグランド端子、Ｃ２〜Ｃ
５は交換レンズ４０との信号授受用の端子となってい
る。なお、端子Ａ３の給電路にも上記したスイッチ３３
と同様にコントロ−ラ３２によってＯＮ、ＯＦＦ制御さ
れるスイッチ３４が設けてある。

【００２２】さらに、回路電源Ｖｄｄの給電路と取付検
出端子Ａ１とを接続する抵抗３５は判別用抵抗である。
すなわち、この判別用抵抗３５によって取付検出端子Ａ
１に所定の電圧を発生させる構成となっている。

【００２３】一方、交換レンズ４０にはカメラ３０と電
気接続する接続部４１が備えてある。この接続部４１に
は、カメラ３０の接続部３１と同様に複数の端子Ｂ１、
Ｄ１〜Ｄ５、Ｂ２、Ｂ３が順次配置してある。すなわ
ち、端子Ｂ１は信号出力端子を兼用する取付検出端子、
Ｂ２は回路電源Ｖｄｄの受電用端子、Ｂ３はバッテリ電
源ＶＢの受電用端子、Ｄ１はグランド端子、Ｄ２〜Ｄ５
はカメラ３０との信号授受用の端子となっている。

【００２４】また、取付検出端子Ｂ１とグランドとの間
に接続した抵抗４２は判別用抵抗である。この判別用抵
抗４２の抵抗値Ｒ２はカメラ側の判別用抵抗３５の抵抗
値Ｒ１に比べてＲ１≫Ｒ２の関係となっている。ただ、
この判定用抵抗４２はコントロ−ラ４３が端子Ｂ１にＨ
ｉｇｈ信号を出力したときでも、その消費電力を可能な
るかぎり少なくする構成とする。

【００２５】上記のように構成した取付検出装置は、カ
メラ３０に交換レンズ４０を取り付けなければ、取付検
出端子Ａ１に所定の電圧が発生しており、また、スイッ
チ３３、３４がＯＦＦとなっていることから、端子Ａ
２、Ａ３は無電圧状態となっている。

【００２６】交換レンズ４０をカメラ３０に取り付ける
と、カメラ３０の接続部３１に設けた各端子と交換レン
ズ４０の接続部４１に設けた各端子に接続する。つま
り、Ａ１とＢ１、Ａ２とＢ２、Ｃ１〜Ｃ５とＤ１〜Ｄ５
が接続する。

【００２７】取付検出端子Ａ１、Ｂ１が接続すると、カ
メラ側の判別用抵抗３５と交換レンズ側の判別用抵抗４
２とが直列接続となり、回路電源Ｖｄｄの電圧がこれら
判別用抵抗３５、４２によって分電圧されるため、取付
検出端子Ａ１の電圧が降下する。したがつて、コントロ
−ラ３２の検出回路部が取付検出端子Ａ１の電圧変化を
検出し、このコントロ−ラ３２が交換レンズ４０の取り
付けを認識する。

【００２８】コントロ−ラ３２が交換レンズ４０の取り
付けを認識することにより、スイッチ３３、３４を制御
し、これらスイッチ３３、３４をＯＮに切換動作する。
これより、端子Ａ２とＢ２を介して回路電源Ｖｄｄから
交換レンズ４０に給電され、また、端子Ａ３とＢ３を介
してバッテリ電源ＶＢから交換レンズ４０に給電され
る。

【００２９】上記のようにカメラ側と交換レンズ側の各
端子が接続されることにより、カメラ３０と交換レンズ
４０とが給電状態となり、その後にカメラ３０と交換レ
ンズ４０との間で信号授受が行なわれる。

【００３０】他方、カメラ３０の接続部３１と交換レン
ズ４０の接続部４１を接続させる場合、取付検出端子Ａ
１、Ｂ１の接続が最後になるように構成することが好ま
しい。すなわち、接続部４１を接続部３１に摺動させ、
接続部３１に対して平行移動させる構成とする場合、接
続部４１の端子Ｂ１を接続部３１の端子Ａ３側から端子
Ａ１に向かって進行させるようにする。

【００３１】このように構成すれば、接続部４１の端子
Ｂ１が接続部３１の各端子を順次通り過ぎた後に、接続
部３１の端子Ａ１に接続するようになるため、接続部４
１の他の端子が所定電圧を有する接続部３１の端子Ａ１
に接触することなく接続部３１の端子に接続する。

【００３２】上記の構成によれば、交換レンズ４０を取
り付ける過程で、取付検出端子Ａ１の電圧信号が接続部
３１、４１の端子から入力してカメラ３０または交換レ
ンズ４０を誤動作させることがない。

【００３３】図２及び図３は具体的な実施例を示すカメ
ラ３０の正面図と交換レンズ４０の部分的な斜視図であ
る。図示するように、カメラ３０のマウント部には、端
子Ａ１、Ｃ１〜Ｃ５、Ａ２、Ａ３の順序でこれら各端子
が円弧状に順次配置してあり、また、交換レンズ４０の
マウント部には、端子Ｂ１、Ｄ１〜Ｄ５、Ｂ２、Ｂ３の
順序でこれら各端子が円弧状に順次配置してある。

【００３４】また、交換レンズ４０はマウント方式によ
りカメラ３０に取り付ける構成としてあり、交換レンズ
４０をカメラ３０のマウント部に当て右回動操作するこ
とにより、カメラ側と交換レンズ側のマウント爪が係合
して交換レンズ４０が装着される。

【００３５】このように交換レンズ４０を取り付ける過
程では、交換レンズ側の端子Ｂ１がカメラ側の端子Ａ３
からＡ１に回って進み、交換レンズ４０が確実に装着さ
れたとき、その端子Ｂ１が端子Ａ１と接続すると共に、
交換レンズ側の他の端子もカメラ側の端子と接続する。
したがって、所定電圧が与えてある端子Ａ１には端子Ｂ
１以外の端子が接触しないので、既に述べたように、交
換レンズ４０の取り付け過程においても、端子Ａ１の電
圧信号がカメラ３０又は交換レンズ４０の端子より入力
することがない。

【００３６】以上、交換レンズ４０を付属品とした実施
形態について説明したが、着脱自在なファインダ−やフ
イルムバック、閃光器などを付属品として取り付ける場
合にも、その取り付けを検出する取付検出装置として同
様に実施することができる。

【００３７】なお、上記の実施形態に示したバッテリ電
源ＶＢの端子Ａ３とスイッチ３４については、取り付け
る付属品によって必要としない場合があるので、本発明
の実施に際して必ずしも必要となるものではない。

【００３８】

【発明の効果】上記しました通り、本発明によれば、検
出スイッチや検出専用の接続端子を設けることなく、そ
の上、電力消費を可能なるかぎり少なくして付属品の取
り付けを確実に検出することができるカメラ付属品の取
付検出装置を提供することができる。

【００３９】また、本発明の取付検出装置は、付属品の
各端子を取付検出端子Ｂ１から順次配置し、その取付検
出端子Ｂ１をカメラの複数の端子を通過させた後にカメ
ラの取付検出端子Ａ１に接続する構成とすることによ
り、付属品の取り付け過程においてカメラまたは付属品
に入力することがある誤信号の発生を効果的に防ぐこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態である取付検出装置を備え
たカメラと交換レンズの概略図である。

【図２】一実施例を示すカメラの正面図である。

【図３】一実施例を示す交換レンズの部分的な斜視図で
ある。

【図４】カメラに検出スイッチを設けて交換レンズの取
り付けを検出する従来の取付検出装置を示す簡略図であ
る。

【図５】カメラと交換レンズとの電気接続端子を利用し
て交換レンズの取り付けを検出する従来の取付検出装置
を示す簡略図である。

【符号の説明】

３０カメラ３１カメラの接続部３２コントロ−ラ３３スイッチ３４スイッチ３５判別用抵抗Ａ１取付検出端子Ａ２給電用端子４０交換レンズ４１交換レンズの接続部４２判別用抵抗４３コントロ−ラＢ１取付検出端子Ｂ２受電用端子

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カメラに着脱自在に取り付け、カメラと
の電気信号の授受によって動作する付属品の取付検出装
置において、カメラには、付属品と電気接続する複数の
接続端子のうち、付属品から信号入力する一つの端子Ａ
１に所定電圧を与える判別用抵抗と、この端子Ａ１の電
圧変化を検出する検出回路と、給電用端子Ａ２の給電路
を開閉するスイッチ部材とを設け、付属品には、複数の
接続端子のうち、上記したカメラの端子Ａ１に対応する
端子Ｂ１に接続して電圧降下させる判別用抵抗を設け、
上記検出回路が、カメラと付属品の端子接続によって形
成されるカメラ側と付属品側の判別用抵抗の接続による
端子Ａ１の電圧変化を検出し、この検出信号に応動して
上記スイッチ部材を導通させる構成としたことを特徴と
するカメラ付属品の取付検出装置。
【請求項２】カメラの各端子と、付属品の各端子の各
々を順次配置し、付属品をカメラに取り付けるにしたが
って、付属品の各端子をカメラの各端子に対して平行移
動させ、付属品の端子Ｂ１がカメラの端子を順次通って
最後に端子Ａ１に接続する構成としたことを特徴とする
請求項（１）に記載したカメラ付属品の取付検出装置。