JP2000045623A - 自動閉鎖ヒンジ - Google Patents

自動閉鎖ヒンジ

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JP2000045623A
JP2000045623A JP10208702A JP20870298A JP2000045623A JP 2000045623 A JP2000045623 A JP 2000045623A JP 10208702 A JP10208702 A JP 10208702A JP 20870298 A JP20870298 A JP 20870298A JP 2000045623 A JP2000045623 A JP 2000045623A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉の際扉が上下しない新規な自動閉鎖ヒン
ジを提供する。 【解決手段】 螺旋状のカム面5を有する支持体1と、
スラスト軸受け部9を介して、この支持体1に回動自在
に、かつカム面5の螺旋と同軸に支承された支持筒3
と、この支持筒3の開口端部に摺動可能に嵌装され、外
端を支持体1のカム面5に接合させると共に、支持筒3
の軸線回りの回動を拘束された遊動プラグ15と、支持
筒3内に弾装され、遊動プラグ15をカム面5方向に付
勢するばね部材19とを有し、支持体1と支持筒3とを
同軸に配設した状態で、扉Dの下端縁支持端部に支持筒
3を、扉枠2に支持体を夫々装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヒンジ自体に扉
を自動的に閉鎖する機能を備えた新規な自動閉鎖ヒンジ
に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒンジや蝶番自体に扉を閉鎖する機能を
付与したものとして、例えば蝶番に捩りコイルばねを組
込んだ所謂ばね蝶番がある。
【0003】また、グラビティヒンジと称される蝶番
は、扉枠側に固定された螺旋状のカム面を有する第1の
立体カムと、扉側に固定されたこれも螺旋状の第2の立
体カムとを面接合させ、扉を開くとき第2の立体カムの
カム面を第1の立体カムのカム面に沿って乗り上がら
せ、扉から手を離したとき自由になった扉を重力によっ
て自動的に閉鎖するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た所謂ばね蝶番は、通常、蝶番の芯棒と外筒の間の小さ
なスペースにばねを組込まなければならないため、設計
に制約が多く、作動の確実性に欠ける、という不都合が
ある。
【0005】また、グラビティヒンジは、扉を第1の立
体カムの斜面に沿って持上げなければならないため、扉
の上端縁と扉枠との間に大きな隙間を設けることを要
し、通常の扉には適用が困難である、という不都合があ
る。
【0006】この発明は、クローザを用いずにヒンジ自
体に扉を自動的に閉鎖する機能を有するばかりでなく、
同様の機能を有する従来のヒンジの種々の不都合が無い
自動閉鎖ヒンジを提供することを目的としている。
【0007】また、この発明の他の目的は、内開き及び
外開きができる所謂内外自由開き扉に適用可能な自動閉
鎖ヒンジを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、螺旋状のカム面を有する
支持体と、スラスト軸受け部を介して、この支持体に回
動自在に、かつカム面の螺旋と同軸に支承された支持筒
と、この支持筒の開口端部に摺動可能に嵌装され、外端
を支持体のカム面に接合させると共に、支持筒の軸線回
りの回動を拘束された遊動プラグと、支持筒内に弾装さ
れ、遊動プラグをカム面方向に付勢するばね部材とを有
し、支持体と支持筒とを同軸に配設した状態で、扉の下
端縁支持端部及び扉枠の一方に支持体を、他方に支持筒
を夫々装着したことを特徴とする。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、中心軸を
見込む角度が平角以下の一対の螺旋状のカム面を面対称
に形成した支持体と、スラスト軸受け部を介して、この
支持体に回動自在に、かつカム面の螺旋と同軸に支承さ
れた支持筒と、この支持筒の開口端部に摺動可能に嵌装
され、外端を支持体のカム面に接合させると共に、支持
筒の軸線回りの回動を拘束された遊動プラグと、支持筒
内に弾装され、遊動プラグをカム面方向に付勢するばね
部材とを有し、支持体と支持筒とを同軸に配設した状態
で、扉の下端縁支持端部及び扉枠の一方に支持体を、他
方に支持筒を夫々装着したことを特徴とする。
【0010】更にまた、請求項3に記載の発明は、上記
遊動プラグの外端に、支持体のカム面と面接合する螺旋
状のカム面を形成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施例を図面を参
照して説明する。なお、明細書に添付した図面の内、図
1乃至図9は請求項1に記載したこの発明の第一実施例
を、図10乃至図23は請求項2に記載したこの発明の
第二実施例を夫々示している。
【0012】図1に示すように、この発明の第一実施例
による自動閉鎖ヒンジAは、図1における扉Dの左下隅
部、すなわち扉Dの下端縁部でノブKとは反対側の支持
端縁部に装着されている。
【0013】そして、図示の実施例では、支持体1が扉
枠2側に、支持筒3が扉D側に夫々装着されている。
【0014】なお、扉Dの上端縁部には、自動閉鎖ヒン
ジAと同軸に、支軸がばねで扉枠2の軸受け部に自動的
に投入されるタイプのピボットヒンジPが設けられてい
るが、このピボットヒンジPの構造や機能は公知である
し、また後に説明するので此では更に詳細な説明は省略
する。
【0015】上記支持体1は、図2及び図3に示すよう
に、円錐台形の基盤4と、螺旋状のカム面5を有する立
体カム6と、後述の遊動プラグを支持案内するための芯
棒7とを同軸かつ一体に結合してなる。
【0016】図示の実施例におけるカム面5は、図2に
おいて芯棒7の中心軸を通る水平線に関し上下対称に形
成されている。それは、この自動閉鎖ヒンジを内開き及
び外開きができる扉に適用するためである。
【0017】また、これは必ずしもこの発明の必須の構
成要件ではないが、基盤4は例えば溶接により断面L字
形の第1ブラケット8に一体に結合されている。
【0018】そして、この第1ブラケット8を扉枠2に
ねじ止めすることにより、支持体1を扉枠2に装着す
る。
【0019】一方、支持体の基盤4上には、図8に示す
ように、一端(下端)が開口した筒状の支持筒3がスラ
スト軸受け部9を介して載置されると共に、回動自在に
支持、案内されている。
【0020】図示の実施例におけるスラスト軸受け部9
は、円錐台をなす基盤4と、支持筒3の開口縁部に形成
された面取り部11とからなり、後述するように、これ
ら基盤4と面取り部11とを相互に摺接させることによ
り、扉の重量を支えると共に、扉の開閉運動の中心軸を
形成している。
【0021】なお、これはこの発明の必須の構成要件で
はないが、支持筒3の開口部には、図4及び図5に示す
ように、第2ブラケット12が例えば溶接により一体に
結合されていて、この第2ブラケット12を扉Dの下端
縁にねじ止めすることにより支持筒3を扉Dに装着す
る。
【0022】また、これもこの発明の必須の構成要件で
はないが、上記第2ブラケット12の垂直板部には、図
4及び図5に示すように、縦長の突条13が外向きに形
成されており、これに対応して、上記第1ブラケット8
の垂直板部には、図2に示すように、縦長の凹条14が
内向き、すなわち扉Dの拘束側の側端縁に向けて形成さ
れている。
【0023】これら突条13及び凹条14は、一種のク
リック装置或いはストッパーを構成し、扉閉鎖時相互に
係合して(図8参照)、扉Dの閉鎖状態を準安定的に保
つ。
【0024】なお、これら突条13及び凹条14による
クリック装置或いはストッパーは、必要に応じて扉の上
端縁部にもう1組設けてもよいことは勿論である。
【0025】他方、上記支持筒3の開口端部には、図8
に示すように、遊動プラグ15が摺動可能に嵌装されて
いる。
【0026】この遊動プラグ15は、図6及び図7に示
すように、支持体1に対向する外端(下端)に支持体1
のカム面と同様の螺旋状のカム面5を形成した円柱体で
あって、その外径は例えば支持体1の立体カム6の外
径、及び支持筒3の内径とほぼ同じに設定されている。
【0027】また、この遊動プラグ15には、その中心
軸線に沿って、前記支持体の芯棒7(図3参照)に回転
可能に被嵌されるガイド孔16が形成されている。
【0028】更にまた、遊動プラグ15の図7における
上端部にはガイドピン17が突設されており、このガイ
ドピン17は、支持筒3の一部にその母線方向に沿って
開口する案内長孔18(図5参照)に摺動可能に係合し
ている(図8参照)。
【0029】上記した構成により、遊動プラグ15は支
持筒3の軸線方向には一定距離相対移動できるが、支持
筒3の軸線回りの回動は拘束される。
【0030】また、図8に示すように、支持筒3の底板
(図8では天井板)と遊動プラグ15との間には、圧縮
コイルばね等のばね部材19が弾装されており、このば
ね部材19の弾力により、遊動プラグ15はそのカム面
が支持体1のカム面5に弾圧される方向に付勢されてい
る。
【0031】上記した諸構成部材は、図8に示すよう
に、扉枠2に固定された支持体の立体カム6上に、その
芯棒7をガイド孔16(図7参照)に差込んだ状態で遊
動プラグ15を載置し、ばね部材19を介してこれらに
支持筒3を被せるようにして、この発明の一実施例によ
る自動閉鎖ヒンジを構成する。
【0032】なお、ばね部材19の弾力は、例えば扉D
の重量の約半分以上で、扉Dの重量以下に設定する。
【0033】それは、後述するように、ばね部材19の
弾力が小さいとこのヒンジは通常のピボットヒンジにな
ってしまうし、ばね部材19の弾力が扉Dの重量より大
きいと、支持筒3が基盤4から浮び上がってしまい、こ
のヒンジが従来のグラビティヒンジと同じになってしま
うからである。
【0034】上述したようにばね部材19の弾力を扉D
の重量以下である程度以上に設定すると、図8から明ら
かなように、扉の重量は支持筒3、ばね部材19、遊動
プラグ15を介して支持体1の基盤4に弾性的に担持さ
れると共に、支持筒3及びスラスト軸受け部9を介して
支持体1の基盤4に担持される。
【0035】この場合、ばね部材19の弾力とスラスト
軸受け部9の垂直方向の負荷を加えたものが扉Dの重量
になる。
【0036】この発明による自動閉鎖ヒンジは、例えば
図1のノブKを握って手前に引けば、扉D側に装着され
た支持筒3は、図8に示すものを上方から見たとして、
時計方向に回動する。
【0037】前記したように支持筒3に嵌装された遊動
プラグ15は支持筒3の軸線回りの相対回動を拘束され
ているから、遊動プラグ15は支持筒3と一体的に支持
体1の立体カム6に対し相対回動する。
【0038】その結果、遊動プラグ15のカム面5は支
持体1のそれと摺接しつつ、楔作用により上方に移動す
る方向に力を受ける。
【0039】そして、図9に示すように、ばね部材19
を押し縮めつつ立体カム6上に乗り上がっていく。
【0040】このときばね部材19の弾力は増加する
が、扉の重量を越えないので、支持筒3は支持体の基盤
4から浮き上がらず、従って扉Dはグラビティヒンジの
ように上昇することはない。
【0041】扉口を人が出入りした後扉から手を離す
と、支持体1の立体カム6に乗り上がった遊動プラグ1
5に対し、ばね部材19がこれを立体カム6に押圧する
ように弾力を及ぼす。
【0042】その結果、遊動プラグ15は支持体1のカ
ム面に沿って回動しながら滑り降り、回転方向において
これと一体の支持筒3及び扉Dは閉鎖する方向に力を受
けるので扉は自動的に閉鎖される。
【0043】これを正確に言うと、ばね部材19の弾力
の立体カム6の接線方向の分力が支持体1を回動させよ
うとするが、支持体1は扉枠2に固定されているので、
立体カム6からの反力により遊動プラグ15は扉閉鎖方
向に回転モーメントを受ける。
【0044】この回転モーメントは、ばね部材の弾力や
立体カムの傾斜度等を調節することにより自由に設定で
きる。
【0045】なお、図示の実施例では支持体1を扉枠2
側に、支持筒3を扉D側に設けるものとしたが、扉枠2
を深く掘り下げることを厭わなければこれらの取付箇所
を逆にしてもよい。
【0046】また、支持体1と遊動プラグ15とは面接
触をするものとしたが、従来の立体カム装置のように従
動側の遊動プラグ側にローラを設け(図示せず)、摩擦
を減じるようにしてもよい。
【0047】次にこの発明の第二実施例を図10乃至図
23を参照して説明する。図10に示すように、この発
明の第二実施例による自動閉鎖ヒンジAは、前記したこ
の発明の第一実施例におけると同様に、図10における
扉Dの左下隅部、すなわち扉Dの下端縁部でノブK(図
1参照)とは反対側の支持端縁部に装着されている。
【0048】なお、扉Dの上端縁部には、自動閉鎖ヒン
ジAと同軸に、支軸がばねで扉枠2の軸受け部に投入さ
れるタイプのピボットヒンジPが設けられており、この
ピボットヒンジPの構造については後に説明する。
【0049】上記支持体1は、図10乃至図13に示す
ように、厚肉円板状の基盤4と、一対の螺旋状のカム面
5、5を有する立体カム6とを同軸かつ一体に結合して
なる。
【0050】上記各カム面5は、この自動閉鎖ヒンジを
内外自由開き扉に適用するため、立体カム6の中心軸を
見込む角度が平角(180度の角度)以下になるように
設定され、上記中心軸を含む平面に関し面対称に形成さ
れている。
【0051】図示の実施例では、カム面5の上端及び下
端には、立体カム6の中心軸を見込む角度が例えば30
度の水平面部21が形成されている(図11参照)。
【0052】また、図示の実施例では、上記立体カム6
は厚肉の円筒を削り出したもので、この立体カム6を環
状の基盤4に圧入し、或いは焼ばめし、又は溶接により
両者を一体に結合する。
【0053】更にまた、これは必ずしもこの発明の必須
の構成要件ではないが、基盤4は例えば溶接により断面
L字形の第1ブラケット8に一体に結合されている。
【0054】そして、この第1ブラケット8を扉枠2に
ねじ止めすることにより、支持体1を扉枠2に装着す
る。
【0055】一方、支持体の基盤4上には、図18に示
すように、両端が開口した筒状の支持筒3がスラスト軸
受け部9を介して載置されると共に、回動自在に支持、
案内されている。
【0056】図示の実施例におけるスラスト軸受け部9
は、厚肉円板状をなす基盤4と、支持筒3の下端部に一
体に結合されたクリック箱22の底板23の一部とから
なり、後述するように、これら基盤4と底板23とを相
互に摺接させることにより、扉の重量の一部を支えると
共に、扉の開閉運動の中心軸を形成している。
【0057】なお、上記支持筒3は、扉Dにねじ止めさ
れる上記クリック箱22を介して、扉Dに装着される。
【0058】他方、上記支持筒3の下端開口端部付近に
は、図18に示すように、遊動プラグ15が摺動可能に
嵌装されている。
【0059】この遊動プラグ15は、図14及び図15
に示すように、支持体1に対向する外端(下端)に支持
体1のカム面と同様の螺旋状の一対のカム面5、5を形
成した厚肉円柱体であって、その外径は例えば支持体1
の立体カム6の外径、及び支持筒3の内径とほぼ同じに
設定されている。
【0060】また、遊動プラグ15の図14における上
端部にはガイドピン17が突設されており、このガイド
ピン17は、支持筒3の一部にその母線方向に沿って開
口する案内長孔18に摺動可能に係合している(図14
及び図18参照)。
【0061】上記した構成により、遊動プラグ15は支
持筒3の軸線方向には一定距離相対移動できるが、支持
筒3の軸線回りの回動は拘束される。
【0062】また、図14及び図18に示すように、支
持筒3の上端開口縁には雌ねじ部が形成されており、こ
の雌ねじ部には外周に雄ねじを刻設した第1ばね止め体
24が螺合している。
【0063】そして、この第1ばね止め体24と遊動プ
ラグ15との間には、圧縮コイルばね等のばね部材19
が弾装されており、このばね部材19の弾力により、遊
動プラグ15はそのカム面が支持体1のカム面5に弾圧
される方向に付勢されている。
【0064】なお、支持筒3が支持体1に被嵌されてい
ない単体の状態では、ばね部材19の弾力により下方に
付勢された遊動プラグ15は、ガイドピン17を介し
て、案内長孔18の下端に係止される(図14及び図1
8参照)。
【0065】一方、図14及び図15に示すように、支
持筒3の下方にはクリック箱22が一体に結合されてお
り、このクリック箱内には、図17に示すように、一端
(左端)に円弧状の係合部を形成した全体の形状が矩形
のブロック体で、内側をくりぬいたクリック体25が収
納されている。
【0066】上記クリック体25の側板の厚さを稼ぐた
め、図16に示すように、支持筒3の内周面3aを囲繞
する支持筒実体部を一部切り欠いて、左右に実体部22
a、22aを残す外形小判形に成形する。
【0067】そして、この実体部22a、22aの周囲
にクリック体25を収納する凹陥部22bを形成する。
【0068】そして、クリック体25の内側にくりぬき
により形成した開口の側板部は、図17に示すように、
上記クリック箱22内の実体部22a、22a及びこれ
らに挟持される支持体の立体カム6との干渉を避けてし
かも左右に移動できるように肉を盗む。
【0069】一方、図14及び図15に示すように、ク
リック箱22の上記凹陥部22bに水平なクリックばね
収納孔22cを連設し、このクリックばね収納孔22c
に例えば圧縮コイルばねによるクリックばね26を弾装
する。
【0070】図示の実施例では、このクリックばね収納
孔22cの外側(図14及び図15で右側)の開口端縁
部には雌ねじが刻設されており、この雌ねじに外周に雄
ねじを刻設した第2ばね止め体27がその装着位置を調
節可能に螺合している。
【0071】したがって、この第2ばね止め体27とク
リック体25との間に弾装されたクリックばね26は、
第2ばね止め体27の装着位置を変化させることにより
その弾力を調整することができる。
【0072】上記した構成のクリック体25に対応し
て、扉枠2側に装着される第1ブラケット8の垂直板部
には、図11乃至図13に示すように、縦長の凹条14
が形成されている。
【0073】したがって、この発明による自動閉鎖ヒン
ジを装着した扉が閉鎖位置にあるとき、扉の支持端縁か
ら突出する方向に付勢されたクリック体25の外端が上
記凹条14と係合し、扉の閉鎖角度位置を弾性的かつ準
安定的に保持する。
【0074】上記した諸構成部材は、図18に示すよう
に、扉枠2に固定された支持体の立体カム6上に遊動プ
ラグ15を載置し、ばね部材19を介してこれらに支持
筒3を被せるようにして、この発明の一実施例による自
動閉鎖ヒンジを構成する。
【0075】なお、扉Dの支持端縁上部は、図11に示
すように、ピボットヒンジPにより支持する。
【0076】このピボットヒンジPは、図10、図19
及び図20に示すように、扉枠2側にねじ止めによって
装着される上部軸受け28と、扉Dの支持端縁上端部に
装着される可動軸支持筒29(図10及び図22参照)
に出没可能に支持された可動軸31とを有している。
【0077】上記可動軸31は可動軸支持筒29内に弾
装された可動軸ばね32(図22参照)の弾力によって
上方に付勢されているが、可動軸31に形成された段部
がクリック箱22の底板23に係合していて、常態では
図22の突出位置を保つ。
【0078】この可動軸31には水平な操作軸33が一
体に結合されていて、この操作軸33は可動軸支持筒2
9に開口したL字形の保持孔34を挿通して外部空間に
突出している。
【0079】扉Dを扉枠2に装着する際、この操作軸3
3を手指で摘んで下方に押し下げ、次いでこれを保持孔
34の水平部に係合させる。
【0080】すると、可動軸31は扉の上端縁から引込
んだ状態(図示せず)を安定に保つから、その状態で上
記したように支持体1に支持筒3を被せる。
【0081】その後、操作軸33を上記とは逆方向に操
作して可動軸31を自由にすると、可動軸31は可動軸
ばね32の弾力により自動的に上部軸受け28に投入さ
れる(図1参照)。
【0082】なお、ピボットヒンジPにも前記したと同
様の構成のクリック体25が装着されており、その先端
が、上部軸受け28と一体に結合された第2ブラケット
12(図10、図19及び図20参照)に形成された凹
条14と係合して、扉閉鎖状態を準安定的に保つ。
【0083】図10及び図18に示すようにこの発明に
よる自動閉鎖ヒンジが組立られた状態において、ばね部
材19の弾力は、前記この発明の第一の実施例における
と同様に、例えば扉Dの重量の約半分以上で、扉Dの重
量以下に設定する。
【0084】それは、後述するように、ばね部材19の
弾力が小さいとこのヒンジは通常のピボットヒンジにな
ってしまうし、ばね部材19の弾力が扉Dの重量より大
きいと、支持筒3が基盤4から浮び上がってしまい、こ
のヒンジが従来のグラビティヒンジと同じになってしま
うからである。
【0085】上述したようにばね部材19の弾力を扉D
の重量以下である程度以上に設定すると、図18から明
らかなように、扉の重量は支持筒3、ばね部材19、遊
動プラグ15を介して支持体1の基盤4に弾性的に担持
されると共に、支持筒3及びスラスト軸受け部9を介し
て支持体1の基盤4に担持される。
【0086】なお、上記のように構成されたこの発明の
第二の実施例による自動閉鎖ヒンジの作用は、図1乃至
図9に示す第一の実施例と同様であるから、更に詳細な
説明は省略する。
【0087】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、扉を開ける際立体カムと遊動プラグとの相対回動
による遊動プラグの移動を扉の重量より小さい弾力のば
ね部材によって吸収するようにしたので、扉の開閉の際
扉が上下することがない。
【0088】また、扉を閉鎖方向に駆動する回転モーメ
ントを決定するばね部材の寸法や立体カムの傾斜度の設
定の自由度が大きいので、充分な閉鎖回転モーメントを
設定することができ、自動閉鎖ヒンジの作動の確実性を
向上させることができる。
【0089】更にまた、支持体に中心軸を見込む角度が
平角以下の一対の螺旋状のカム面を面対称に形成すれ
ば、扉閉鎖状態を中心にして内側に扉を開いても外側に
開いても同じ開閉作用をし、換言すれば内外自由開き扉
にこの発明を容易に適用できる、等種々の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例による自動閉鎖ヒンジを
装着した扉の線図的正面図。
【図2】その支持体の平面図。
【図3】その支持体の正面図。
【図4】支持筒の平面図。
【図5】支持筒の正面図。
【図6】遊動プラグの平面図。
【図7】遊動プラグの正面図。
【図8】この発明の第一実施例による自動閉鎖ヒンジの
一部断面正面図で、扉が閉鎖されている状態を示す。
【図9】この発明の第一実施例による自動閉鎖ヒンジの
一部断面正面図で、扉が90度開放されている状態を示
す。
【図10】この発明第二実施例による自動閉鎖ヒンジと
ピボットヒンジを装着した扉の一部正面図。
【図11】その支持体の平面図。
【図12】その支持体の正面図。
【図13】図11のXIII−XIII線から見た支持
体の側面図。
【図14】支持筒の一部断面正面図。
【図15】クリック箱の底面図。
【図16】底板を取り外して示す図15と同様のクリッ
ク箱の底面図。
【図17】クリック体の平面図。
【図18】この発明の第二実施例による自動閉鎖ヒンジ
の一部断面正面図で、実線で扉が閉鎖されている状態
を、鎖線で扉が90度開いているときの遊動プラグの状
態を示す。
【図19】上部軸受けの正面図。
【図20】上部軸受けの平面図。
【図21】可動軸支持筒の平面図。
【図22】可動軸支持筒の一部断面正面図。
【図23】可動軸支持筒の側面図。
【符号の説明】
1 支持体 3 支持筒 4 基盤 5 カム面 6 立体カム 7 芯棒 9 スラスト軸受け部 15 遊動プラグ 16 ガイド孔 17 ガイドピン 18 案内長孔 19 ばね部材 21 水平面部 22 クリック箱 23 底板 25 クリック体 26 クリックばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋状のカム面を有する支持体と、スラ
    スト軸受け部を介して、この支持体に回動自在に、かつ
    カム面の螺旋と同軸に支承された支持筒と、この支持筒
    の開口端部に摺動可能に嵌装され、外端を支持体のカム
    面に接合させると共に、支持筒の軸線回りの回動を拘束
    された遊動プラグと、支持筒内に弾装され、遊動プラグ
    をカム面方向に付勢するばね部材とを有し、支持体と支
    持筒とを同軸に配設した状態で、扉の下端縁支持端部及
    び扉枠の一方に支持体を、他方に支持筒を夫々装着した
    ことを特徴とする自動閉鎖ヒンジ。
  2. 【請求項2】 中心軸を見込む角度が平角以下の一対の
    螺旋状のカム面を面対称に形成した支持体と、スラスト
    軸受け部を介して、この支持体に回動自在に、かつカム
    面の螺旋と同軸に支承された支持筒と、この支持筒の開
    口端部に摺動可能に嵌装され、外端を支持体のカム面に
    接合させると共に、支持筒の軸線回りの回動を拘束され
    た遊動プラグと、支持筒内に弾装され、遊動プラグをカ
    ム面方向に付勢するばね部材とを有し、支持体と支持筒
    とを同軸に配設した状態で、扉の下端縁支持端部及び扉
    枠の一方に支持体を、他方に支持筒を夫々装着したこと
    を特徴とする自動閉鎖ヒンジ。
  3. 【請求項3】 上記遊動プラグの外端に、支持体のカム
    面と面接合する螺旋状のカム面を形成したことを特徴と
    する請求項1に記載の自動閉鎖ヒンジ。
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