JP2000045439A - カ―テンウォ―ル - Google Patents

カ―テンウォ―ル

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JP2000045439A
JP2000045439A JP11235197A JP23519799A JP2000045439A JP 2000045439 A JP2000045439 A JP 2000045439A JP 11235197 A JP11235197 A JP 11235197A JP 23519799 A JP23519799 A JP 23519799A JP 2000045439 A JP2000045439 A JP 2000045439A
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JP
Japan
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metal
wooden
cubic
curtain wall
heat insulating
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JP11235197A
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Inventor
Yoshiaki Chikara
芳明 力
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NIYUUSUTO KK
Original Assignee
NIYUUSUTO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属よりも低熱伝導率の木及び/又は樹脂に
よって形成された断熱性方立を用いても、パネル板を取
り付けるアルミ製等の金属製取付具との熱伸縮差及び結
露等を解消し得るカーテンウォールを提供する。 【解決手段】 縦桟としての方立と横桟としての無目と
によって形成された枠内に、化粧板やガラス板等のパネ
ル板が取り付けられたカーテンウォールにおいて、該パ
ネル板を取り付けるアルミ等の金属から成る金属製取付
具30が装着された方立が木製方立10aであり、且つ
金属製取付具30内に、木製方立10aと金属製取付具
30との熱伸縮差を吸収する伸縮差吸収部と、金属製取
付具30を構成するアルミ製部材38と外押縁部材44
とを連結する断熱部とが形成されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカーテンウォールに
関し、更に詳細には縦桟としての方立と横桟としての無
目とによって形成された枠内に、化粧板やガラス板等の
パネル板が取り付けられたカーテンウォールに関する。
【0002】
【従来の技術】ビル等の建造物の壁面に設けられるカー
テンウォールは、図10に示す如く、縦桟としての方立
100と横桟としての無目120とによって形成された
各枠内に、ガラス板140aや化粧板140b等のパネ
ル板140が取り付けられている。かかるカーテンウォ
ールを形成する方立100及び無目120は、従来から
風雨に晒されても錆等が発生し難いアルミ製が多く用い
られ、アルミ製方立100の裏面側は室内にも露出して
いる。しかし、アルミ等の金属は熱の良導体であり、ア
ルミ製方立100等の金属部品を介して室外に熱が伝熱
され易い。このため、冬季においては、方立等が冷却さ
れ、方立の室内側に露出している露出部分に結露が発生
し易く、暖房費等の空調費用の無駄も多い。また、近
年、室内の壁や家具等のインテリアに木材の木目等を利
用し、室内に暖かみを付加せんとする試みがなされてい
るが、アルミ製方立100の裏面側が室内に露出してい
ると、室内インテリアに木材等を可及的に利用したとし
ても、室内にアルミ製品の呈する冷たさが存在しており
違和感を与える。
【0003】かかる従来のアルミ製方立100の有する
問題点を解決すべく、アルミ製方立100を、図11に
示す如く、木製の方立(以下、木製方立と称する)20
0とすることが考えられる。図11の木製方立200に
は、木製方立200に木ねじ202で固着された、風雨
に晒されても錆等が発生し難いアルミ製外押縁部材20
4によって複合ガラス板206が取り付けられている。
更に、この複合ガラス板206と木製方立200及び外
押縁部材204との隙間、及び木ねじ202の頭部分に
は、雨等の進入を防止すべくシリコーン等のシール部材
208が充填されている。尚、複合ガラス板206と木
製方立200及び外押縁部材204との隙間には、シー
ル部材208の内側部に緩衝部材210も充填されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す木製方立
200を使用したカーテンウォールによれば、木製方立
200の室内に露出する部分が、金属よりも低熱伝導率
の木製であるため、冬季においても、方立の室内側に露
出している露出部品に結露が発生し難く、暖房費等の空
調費用の無駄を可及的に少なくできる。また、室内イン
テリアに木材等を可及的に利用した室内においても、従
来のアルミ製方立の如く、違和感を与えることを防止で
きる。しかしながら、木材とアルミ等の金属との熱膨張
率が異なることに因る、木製方立200とアルミ製の外
押縁部材204等の金属製取付具との熱伸縮差によっ
て、複合ガラス板206や金属製取付具の破損が発生す
るおそれがある。また、アルミ製の外押縁部材204等
の金属製取付具を介し室外との熱伝熱がされ易く、且つ
シール部材208等によって複合ガラス板206と木製
方立200及び外押縁部材204との隙間がシールされ
ていても、シール空間212内への水分の進入を絶無と
することは至難である。このため、冬季等においては、
金属製取付具が冷却され、金属製取付具と木製方立20
0との当接面に結露が発生し、木製方立200を腐食さ
せるおそれもある。この様に、カーテンウォールの方立
に木製方立を用いることによって、複合ガラス板206
や金属製取付具の破損、更には金属製取付具に発生した
結露等によって木製方立200が腐食するおそれがある
以上、木製方立を到底採用できないものである。
【0005】かかる木製方立200に代えて樹脂製方立
を採用し、樹脂製方立の表面に木目模様のシート材を貼
着することによって、発生した結露によって木製方立2
00が腐食されるような事態を防止できる。しかし、樹
脂製方立を採用しても、樹脂とアルミ等の金属との熱膨
張率が異なることに因る、樹脂製方立と金属製取付具と
の熱伸縮差によって、複合ガラス板206や金属製取付
具の破損のおそれがあることは依然として存在する。ま
た、金属製取付具と樹脂製方立との当接面に結露が発生
するため、発生した結露の処理対策を考慮することが必
要である。唯、室内に木材が有する暖かみを取り入れる
試みが盛んに為されている現在、室内に露出するカーテ
ンウォールの方立に、木材の有する暖かみを付与し得る
木製方立や樹脂製方立を用いることが強く要請されてい
る。そこで、本発明の目的は、金属よりも低熱伝導率の
木及び/又は樹脂によって形成された断熱性方立を用い
ても、パネル板を取り付けるアルミ製等の金属製取付具
との熱伸縮差及び結露等を解消し得るカーテンウォール
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成すべく検討を重ねた結果、木製方立に固着した金属
製下地材に、木製方立の長軸方向に延びるスリットを形
成し、このスリットに金属製取付具が一端部に装着され
た取付ボルトの他端部を移動可能に挿入することによ
り、木製方立と金属製取付具との熱伸縮差を吸収できる
ことを知った。更に、金属製取付具を構成する金属部品
に、木製方立の長軸に沿って形成した凹溝内に、帯状断
熱材の側端部を嵌入することによって、金属製取付具内
に断熱材を装着でき、金属製取付具と木製方立との当接
面等に発生する結露を防止できることを知り、本発明に
到達した。
【0007】すなわち、本発明は、縦桟としての方立と
横桟としての無目とによって形成された枠内に、化粧板
やガラス板等のパネル板が取り付けられたカーテンウォ
ールにおいて、該パネル板を取り付ける取付具が、実質
的にアルミ等の金属によって形成された金属製取付具で
あると共に、前記金属製取付具が装着された方立が、金
属よりも低熱伝導率の木材及び/又は樹脂によって形成
された断熱性方立であり、且つ前記金属製取付具内に、
断熱性方立と金属製取付具との熱伸縮差を吸収する伸縮
差吸収部と、前記金属製取付具を介し室外との熱伝熱を
遮断する断熱部とが形成されていることを特徴とするカ
ーテンウォールにある。
【0008】かかる構成を有する本発明において、断熱
性方立に固着されたアルミ等の金属から成る金属製下地
材に対し、金属製取付具が断熱性方立の長軸方向に移動
可能に装着することによって、金属製取付具内に伸縮差
吸収部を形成できる。この伸縮差吸収部としては、断熱
性方立に固着されたアルミ等の金属から成る金属製下地
材に形成した、断熱性方立の長軸方向に延びる長穴又は
スリットに、金属製取付具の一端部を前記長穴又はスリ
ットの開口縁に沿って移動可能に挿入して成るものを好
適に採用できる。
【0009】
【作用】本発明によれば、金属製取付具内に、断熱性方
立と金属製取付具との熱伸縮差を吸収する伸縮差吸収部
が設けられているため、断熱性方立と金属製取付具との
熱伸縮差に起因する金属製取付具やパネル板等の破損を
防止できる。また、金属製取付具内に、伝熱遮断用の断
熱部を併設しているため、金属製取付具を介して室外と
の熱伝熱を可及的に遮断でき、冬季等においても、金属
製取付具と断熱性方立との当接面等に発生する結露を防
止できる。この様に、本発明によれば、断熱性方立と金
属製取付具との熱伸縮差を吸収して金属製取付具やパネ
ル板等の破損を防止できると共に、金属製取付具を介し
ての室外との熱伝熱を可及的に遮断して金属製取付具等
の結露発生を防止できる結果、カーテンウォールの方立
に断熱性方立を初めて採用できるようになった。
【0010】
【実施例】本発明を図面によって更に詳細に説明する。
本実施例のカーテンウォールは、図1に示す様に、縦桟
としての方立10と横桟としての無目12とによって形
成された枠内に、パネル板としてのガラス板14が取り
付けられたものである。図1に示すA−A面における縦
断面図を図2に示す。図2に示す様に、方立10は、複
数個の木製方立10a、10b、10c・・が連結され
て形成され、木製方立10a、10b、10c・・の連
結部近傍には、耐火ボード20、20・・が設けられて
いる。この耐火ボード20は、天井板18、18・・か
ら床板16a、16b・・上面近傍に至る。建造物の耐
火性を向上するためである。尚、木製方立10a、10
b、10c・・の連結部は、建造物を形成する鉄骨材2
2、22・・によって支承された床板16a、16b・
・の上面近傍に位置しており、腰板24及び膳板26に
よって、耐火ボード20、20・・と共に覆われてい
る。
【0011】図2に示す木製方立10aのB−B面にお
ける断面図を図3に示す。図3に示す木製方立10a
は、乾燥等に因る変形等を可及的に防止すべく、難燃剤
や防炎剤等が含浸された複数枚の木板が積層されて形成
されている。かかる木製方立10aの一端面には、ガラ
ス板14を取り付けるアルミ製の金属製取付具30が木
製方立10aの長軸に沿って装着されている。この木製
方立10aの一端面には、木製方立10aの長軸に沿っ
て形成された凹溝内に、アルミ製の金属製下地材32が
挿入されビス34によって木製方立10aに固着されて
いる。かかる金属製下地材32には、図4に示す様に、
木製方立10aの長軸方向に延びるスリット33a、3
3bが二列に形成され、これらスリット33a、33b
の各々には、取付ボルト36a、36bのボルト頭が挿
入されている。更に、取付ボルト36a、36bの先端
部には、金属製取付具30を構成するアルミ製部材38
がナットによって装着されている。
【0012】この様に、本実施例においては、取付ボル
ト36a、36bがスリット33a、33bに沿って移
動可能であるため、金属製取付具30と木製方立10a
との熱伸縮差を吸収することができる。このため、本実
施例では、取付ボルト36a、36bがスリット33
a、33bに沿っての移動をスムーズとすべく、取付ボ
ルト36a、36bのボルト頭及びナットと金属製下地
材32との当接面には、フッ素樹脂等の滑り材が挿入さ
れている。また、木製方立10aの端面と金属製取付具
30との当接面のシールの完全化を図るべく、両者の当
接面に発泡シリコーン等のシール材40、40を挿入し
ている。尚、金属製下地材32には、スリットに代え
て、木製方立10aの長軸方向に延びる長穴を形成して
もよい。
【0013】取付ボルト36a、36bによって、木製
方立10aに装着されたアルミ製部材38には、ガラス
板14の端部を挟み込んでガラス板14を取り付けるア
ルミ製の内押縁部材42と外押縁部材44とが連結され
ている。このうち、内押縁部材42はアルミ製部材38
にビス46によってビス止めされ、外押縁部材44はア
ルミ製部材38に帯状断熱材48a、48bを介して連
結されている。この帯状断熱材48a、48bは、ポリ
アミド(ナイロン6)製であり、アルミ製部材38の端
面及び外押縁部材44の裏面側に、木製方立10aの長
軸に沿って形成された凹溝内に、帯状断熱材48a、4
8bの各側端部が嵌入され、アルミ製部材38と外押縁
部材44とを連結している。この様に、帯状断熱材48
a、48bがアルミ製部材38と外押縁部材44との間
に装着されており、アルミ製部材38と外押縁部材44
との間の断熱を図ることができ、金属製取付具30介し
ての室外との熱伝熱を可及的に遮断できる。このため、
冬季において、金属製取付具30等に発生する結露を防
止できる。更に、帯状断熱材48a、48bは、外気に
晒される外押縁部材44と外気から遮断されているアル
ミ製部材38との伸縮差も吸収可能である。
【0014】かかる内押縁部材42と外押縁部材44と
に挟み込まれるガラス板14は、透明ガラス板14aと
網入ガラス板14bとから成る複合ガラス板であり、内
押縁部材42と外押縁部材44との間に挿入された発泡
ポリエチレン等の発泡樹脂から成るガラス押え50a、
50bを介して内押縁部材42と外押縁部材44と間に
取り付けられる。このガラス押え50aは、アルミ製部
材38と直交して枠を形成するアルミ製の無目12とガ
ラス板14との間にも挿入されている。本実施例におい
ては、外押縁部材44とガラス板14との間の防水を完
全にすべく、外押縁部材44とガラス板14との間隙に
シリコーン系のシール材52が充填されている。同様
に、内押縁部材42とガラス板14との間隙にも、シリ
コーン系の充填材53が充填されている。尚、アルミ製
の無目12は、その端面がアルミ製部材38とシール部
材54を介して当接しており、かかる無目12を覆う化
粧板56が装着されている。
【0015】本実施例においては、図2に示す様に、建
造物の耐火性を向上すべく、天井板18から床板16a
の上面近傍に至る耐火ボード20が木製方立10aに装
着されている。かかる耐火ボード20の装着状態を、図
2のC−C面における断面図である図5に示す。図5に
示す様に、木製方立10aの側面に固着された断面コ字
状のブラケット58、58に、耐火ボード20、20の
各端部が挿入されて装着されている。更に、ブラケット
58、58に端部が接触する断面コ字状の火炎防止板6
0は、木製方立10aの室内側面に装着されている。耐
火ボード20、20と一体化して、建造物の耐火性を更
に向上するためである。尚、金属製取付具30等は、図
3に示すものと同様であるため、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0016】本実施例のカーテンウォールの方立10
は、複数個の木製方立10a、10b、10c・・が連
結されて形成され、木製方立10a、10b、10c・
・の連結部は、膳板26の近傍に存在する。かかる連結
部を、図2のD部の拡大図である図6に示す。図6にお
いて、木製方立10bと木製方立10cとは、シール部
材62を介して連結されており、その位置は膳板26の
下方である。この木製方立10bと木製方立10cとの
連結部の一部は、火炎防止板60によって覆われてい
る。また、膳板26が載置されているC型チャンネル鋼
材64には、アルミ製の無目12がボルト72によって
固着されており、かかる無目12と無目押縁材74と
は、帯状断熱材76a、76bを介して連結されてい
る。この帯状断熱材46a、76bは、ポリアミド(ナ
イロン6)製であり、無目12の端面及び無目押縁材7
4の裏面側に、無目12の長軸に沿って形成された凹溝
内に、帯状断熱材76a、76bの各側端部を嵌入し、
両者を連結している。この様に、帯状断熱材76a、7
6bが無目12と無目押縁材74との間に装着されてい
るため、無目12と無目押縁材74との間の断熱を図る
ことができ、無目12を介し室外との熱伝熱を可及的に
遮断できる。しかも、帯状断熱材76a、76bは、外
気に晒される無目押縁材74と外気から遮断されている
無目12との伸縮差も吸収可能である。尚、無目12と
C型チャンネル鋼材64とは共に金属製であるため、金
属材料と木材との熱伸縮差に比較して、熱伸縮差が小さ
く、両者を固着してもよい。
【0017】かかる無目12と無目押縁材74との間
に、発泡ポリエチレン等の発泡樹脂から成るガラス押え
50a、50bを介してガラス材14の端部が挟み込ま
れてガラス材14が取り付けられる。更に、ガラス材1
4と無目12及び無目押縁材74との間隙には、防水性
を向上すべく、シリコーン系の充填材53、54が充填
される。また、無目12には、ガラス板14が載置され
るため、ガラス板14の受け材51が挿入される。尚、
無目押縁材74の外側には、化粧板56が装着されてい
る。
【0018】本実施例の耐火ボード20の下端は、図2
に示す様に、天井板18の近傍に位置する。かかる天井
板18近傍の部位Eの拡大図を図7に示す。図7に示す
様に、耐火ボード20の下端面は、図6と同様にC型チ
ャンネル鋼材64に固着された無目12に、一端が固着
されている金具78の他端に当接して支承されている。
また、木製方立10bは、建造物を形成する鉄骨材22
に固着されたL字材80と湾曲材82を介してボルト止
め(ボルトは図示せず)されており、木製方立10bは
湾曲材82と線接触して位置決めされている。尚、無目
12と無目押縁材74との連結等は、図6において説明
したので省略する。
【0019】これまで述べてきた本実施例のカーテンウ
ォールによれば、室内に露出する方立10を木製とする
ことができ、室内インテリアに木材を利用した場合であ
っても、室内インテリアとの調和を図ることができる。
しかも、パネル板を木製方立に取り付ける取付具とし
て、風雨に対して耐久性を有するアルミ製の金属製取付
具30を使用しても、金属製取付具30と木製方立との
熱伸縮差を吸収でき、熱伸縮差に起因するパネル板等の
破損を防止できる。更に、金属製取付具30内に、帯状
断熱材48a、48bから成る断熱部を設けており、金
属製取付具30を介して室外との熱伝熱を可及的に遮断
できる。このため、冬季において、金属製取付具30等
に発生する結露を防止できる。しかも、金属製取付具3
0内においても、外気に晒される金属部品と外気から遮
断されている金属部品との伸縮差も吸収可能とすること
ができる。このため、本実施例のカーテンウォールの耐
久性と保温性とを共に良好とするができる。
【0020】以上、述べてきた本実施例においては、木
製方立10aに固着された金属製下地材32に形成され
たスリット33a、33bに、ボルト頭が移動可能に挿
入された取付ボルト36a、36bによって、金属製取
付具30と木製方立10aとの熱伸縮差を吸収している
が、図8に示す様に、取付ボルト36a、36bを使用
しなくても両者の伸縮差を吸収できる。かかる図8にお
いては、金属製下地材32に形成されたスリットの開口
縁に沿って、金属製取付具30を構成するアルミ製部材
38の曲折片が摺動可能に挿入されている。図8では、
アルミ製部材38の曲折片が金属製下地材32のスリッ
トの開口縁に沿って摺動可能とすべく、スリット内にゴ
ム製部材15を挿入し、アルミ製部材38の曲折片をス
リットの開口縁方向に押圧している。更に、図3に示す
アルミ製の内押縁部材42に代えて、図8に示す様に、
木製の内押縁部材43を用いることによって、方立10
の室内側を完全に木材で覆うことができる。この様に、
本実施例では、カーテンウォールを構成する方立とし
て、木製方立を用いているが、木製方立に代えて樹脂製
方立を用いてもよい。樹脂製方立の場合には、方立の表
面に木目模様のシート材を貼着することによって木材の
有する暖かさを樹脂製方立に付与できる。尚、方立とし
て、樹脂製の芯部を木製の鞘部で取り囲んだ二層構造の
方立を用いてもよい。
【0021】また、図6及び図7に示す無目12は、C
型チャンネル鋼材64に固着されているが、C型チャン
ネル鋼材64が室内に露出するような場合には、図9に
示す様に、木製横桟65を用いることが好ましい。かか
る木製横桟65を用いる場合には、木製横桟65とアル
ミ製の無目12との伸縮差を吸収すべく、図3に示す様
に、木製横桟65と無目12との熱伸縮差を吸収する伸
縮差吸収部を設けることが必要である。この伸縮差吸収
部は、木製横桟65の一端面にビスによって固着された
アルミ製の金属製下地材67に形成された、木製横桟6
5の長軸方向に延びるスリットに、先端部に無目12が
ナットによって装着された取付ボルト73のボルト頭が
挿入されて形成されている。尚、無目12と無目押縁材
74との連結等は、図6及び図7と同様である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、カーテンウォールの方
立として、木の有する暖かみを付与し得る木製方立や樹
脂製方立を使用することが可能となり、従来のアルミ製
方立では付与できなかった、木材の有する暖かみ等の雰
囲気を室内に付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカーテンウォールの正
面図である。
【図2】図1に示すA−A面における縦断面図である。
【図3】図2に示すB−B面における断面図である。
【図4】図3に示す金属製下地材32の正面図である。
【図5】図2に示すC−C面における断面図である。
【図6】図2に示すD部の拡大図である。
【図7】図2に示すE部の拡大図である。
【図8】他の実施例を示す断面図である。
【図9】他の実施例を示す断面図である。
【図10】従来のカーテンウォールの正面図である。
【図11】従来のカーテンウォールを構成する方立の断
面図である。
【符号の説明】
10 方立 10a、10b 10c 木製方立 12 無目 14 ガラス板 16a、16b 床板 20 耐火ボード 30 金属製取付具 32 金属製下地材 33a、33b スリット 36a、36b 取付ボルト 38 アルミ製部材 42 内押縁部材 44 外押縁部材 48a、48b 帯状断熱材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦桟としての方立と横桟としての無目と
    によって形成された枠内に、化粧板やガラス板等のパネ
    ル板が取り付けられたカーテンウォールにおいて、 該パネル板を取り付ける取付具が、実質的にアルミ等の
    金属によって形成された金属製取付具であると共に、 前記金属製取付具が装着された方立が、金属よりも低熱
    伝導率の木材及び/又は樹脂によって形成された断熱性
    方立であり、 且つ前記金属製取付具内に、断熱性方立と金属製取付具
    との熱伸縮差を吸収する伸縮差吸収部と、 前記金属製取付具を介し室外との熱伝熱を遮断する断熱
    部とが形成されていることを特徴とするカーテンウォー
    ル。
  2. 【請求項2】 断熱性方立に固着されたアルミ等の金属
    から成る金属製下地材に対し、金属製取付具が断熱性方
    立の長軸方向に移動可能に装着されている請求項1記載
    のカーテンウォール。
  3. 【請求項3】 伸縮差吸収部が、断熱性方立に固着され
    たアルミ等の金属から成る金属製下地材に形成された、
    断熱性方立の長軸方向に延びる長穴又はスリットに、金
    属製取付具の一端部が前記長穴又はスリットの開口縁に
    沿って移動可能に挿入されて成る請求項1又は請求項2
    記載のカーテンウォール。
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