JP2000044677A - 固相重合によるポリアミドの製造方法 - Google Patents

固相重合によるポリアミドの製造方法

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JP2000044677A
JP2000044677A JP10230035A JP23003598A JP2000044677A JP 2000044677 A JP2000044677 A JP 2000044677A JP 10230035 A JP10230035 A JP 10230035A JP 23003598 A JP23003598 A JP 23003598A JP 2000044677 A JP2000044677 A JP 2000044677A
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Kozo Tamura
興造 田村
Hideaki Oka
秀明 岡
Kazunori Watanabe
和則 渡辺
Susumu Matsunaga
進 松永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芳香族ジカルボン酸成分から主としてなるジ
カルボン酸成分と脂肪族ジアミン成分から主としてなる
ジアミン成分の重縮合反応により得られた一次重縮合物
を用いて、バッチ式および連続式で、該一次重縮合物に
微粉末が含まれていても、また該一次重縮合物の粒径分
布が広くても、均一な重合速度および均一な連続運転時
の滞留時間が達成でき、固相重合が均一に行われて品質
にばらつきのない高重合度のポリアミドを円滑に製造で
きる固相重合方法の提供。 【解決手段】 芳香族ジカルボン酸成分から主としてな
るジカルボン酸成分と脂肪族ジアミン成分から主として
なるジアミン成分の重縮合反応により得られた一次重縮
合物を、横型の加熱撹拌装置に供給し、200℃以上で
且つ該一次重縮合物の流動開始温度未満の温度で撹拌下
に固相重合する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミドの一次
重縮合物を固相重合して高重合度ポリアミドを製造する
方法に関する。より詳細には、本発明は、芳香族ジカル
ボン酸成分から主としてなるジカルボン酸成分と脂肪族
ジアミン成分から主としてなるジアミン成分の重縮合反
応により得られた、いわゆる半芳香族ポリアミドの一次
重縮合物を、横型の加熱撹拌装置に供給して、所定の加
熱温度下で固相重合して高重合度ポリアミドを製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ナイロン6、ナイロン66などに代表さ
れる結晶性ポリアミドは、その優れた特性と溶融成形の
容易さから、衣料用、産業資材用繊維、エンジニアリン
グプラスチックなどとして従来から広く用いられてい
る。しかしながら、その一方で、これらの汎用のポリア
ミドは、耐熱性の不足、吸水による寸法安定性不良など
の点で問題があることが指摘されている。特に、近年に
なって、電気・電子部品、自動車部品、エンジニアリン
グプラスチックなどの分野で用いられるポリアミドに対
して高度な性能が要求されており、例えば、電気・電子
分野では表面実装技術(SMT)の発展に伴ってリフロ
ーハンダ耐熱性などの高い耐熱性が求められるようにな
っており、またエンジンルーム部品などの自動車部品に
おいても、従来よりも一層耐熱性に優れるポリアミドが
求められている。しかも、ポリアミドの用途の拡大とも
相俟って、電気・電子部品および自動車部品のみなら
ず、他の用途分野においても、物性および機能に一層優
れるポリアミドが求められており、特に、高耐熱性と併
せて、寸法安定性、力学的特性、耐薬品性、重合時や成
形加工時などにおける取り扱い性などに一層優れるポリ
アミドの開発が求められている。
【0003】上記した要求に対して、テレフタル酸とイ
ソフタル酸および/またはアジピン酸から主としてなる
ジカルボン酸成分と1,6−ヘキサンジアミンやドデカ
メチレンジアミンから主としてなるジアミン成分を反応
させて得られる、高耐熱性の半芳香族ポリアミドが提案
されており、一部は実用化されている。ナイロン6やナ
イロン66などのような汎用の脂肪族ポリアミドでは、
原料モノマーを用いて直接溶融重合を行ってポリアミド
を製造することが従来から広く行われているが、前記し
た半芳香族ポリアミドは、一般にその融点と分解温度が
接近しているため、直接溶融重合を行うと生成したポリ
アミドの熱分解が生じ易く、ポリアミドの熱分解を伴わ
ずに高分子量化することは困難である。
【0004】そのため、半芳香族ポリアミドの製造法と
して、テレフタル酸のような芳香族ジカルボン酸成分と
1,6−ヘキサンジアミンやドデカメチレンジアミンの
ような脂肪族ジアミン成分を重縮合反応させて低次縮合
物(一次縮合物)を生成させ、その低次縮合物(一次縮
合物)を高重合度化してポリアミドを製造する方法が提
案されている(特開平61−228022号公報、特開
平8−59825号公報等)。
【0005】しかしながら、上記した特開昭61−22
8022号公報に記載の方法では、そこで得られる低次
縮合物を更に溶融重合して一旦プレポリマーを製造した
後、そのプレポリマーを固相重合して半芳香族ポリアミ
ドを製造しており、そのためポリアミドの製造に3段階
以上の多段工程が必要である。しかも、そこではプレポ
リマーの製造に当たって、低次縮合物を溶融温度以上に
加熱して重合を行っているため、低次縮合物や生成した
プレポリマーの熱劣化、副反応が生じ易く、耐熱性、色
調、耐薬品性、力学的特性、寸法安定性などに優れるポ
リアミドを得るのが困難である。
【0006】また、上記した特開平8−59825号公
報に記載の方法では、一次縮合物(低次縮合物)の高重
合度化を固相重合によらずに溶融重合により行ってお
り、そのため溶融重合時の高温での加熱により、やはり
一次縮合物や生成したポリアミドの熱劣化、副反応が生
じ易く、耐熱性、色調、耐薬品性、力学的特性、寸法安
定性などが低下し易いという問題がある。
【0007】ポリアミド一次重縮合物(低次縮合物)を
そのまま直接固相重合して高重合度化する方法も知られ
ているが、ポリアミド一次重縮合物の固相重合装置に係
る提案は殆ど行われていない。粉粒体の加熱乾燥などに
従来から汎用されている流動床式乾燥機による場合は、
ポリアミド一次重縮合物の装置内での十分な滞留時間を
確保するために、装置を大幅に大型化する必要があり、
スペース面や設備面で極めて不利である。また、縦型の
ホッパー式加熱リアクターによる場合は、ポリアミド一
次重縮合物が粉末を含んでいたり、粒径分布が広いと、
ホッパー内で一次重縮合物の目詰まりや凝集が生じ易
く、固相重合を均一に且つ円滑に行うことができない。
さらに、ポリエステルの固相重合などで汎用されている
タンブラー型乾燥機では、連続運転に対応することがで
きず、生産性の向上を図ることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、半芳
香族ポリアミドの一次重縮合物を用いて固相重合を行う
ことによって、熱劣化が少なく、耐熱性、力学的特性、
低吸水性、耐薬品性などの特性に優れる半芳香族ポリア
ミドを良好な工程性で生産性良く製造する方法を提供す
ることである。より詳細には、本発明の目的は、粉末状
の半芳香族ポリアミド一次重縮合物を用いた場合にも、
また粒径分布の広い半芳香族ポリアミド一次重縮合物を
用いた場合にも、粒径や粒径分布に関係なく、均一な重
合速度および均一な連続運転時の滞留時間分布を得るこ
とができ、それによって品質にばらつきがなく、耐熱
性、力学的特性、低吸水性、耐薬品性などの特性に優れ
る半芳香族ポリアミドを円滑に製造することのできる固
相重合方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは鋭意検討を重ねてきた。その結果、半芳香
族ポリアミドの一次重縮合物の固相重合を、流動床式乾
燥機、縦型のホッパー式加熱リアクター、タンブラー型
乾燥機などを使用して行う代わりに、横型の加熱撹拌装
置を使用して所定の温度で行うと、一次重縮合物が粉末
状であっても、またその粒径分布が広い場合にも、粒径
や粒径分布に関係なく、均一な重合速度および均一な連
続運転時の滞留時間分布が達成できること、それによっ
て品質にばらつきがなく、耐熱性、力学的特性、低吸水
性、耐薬品性などの特性に優れる半芳香族ポリアミドが
円滑に得られることを見出した。そして、本発明者ら
は、横型の加熱撹拌装置を用いる前記した固相重合方法
が、テレフタル酸から主としてなるジカルボン酸成分
と、1,9−ノナンジアミンおよび/または2−メチル
−1,8−オクタンジアミンから主としてなるジアミン
成分の重縮合反応により得られる一次重縮合物の固相重
合に特に適していることを見出した。さらに、本発明者
らは、その際の横型の加熱撹拌装置としては、横方向に
配置した回転軸に撹拌部材を取り付けた撹拌手段を内蔵
した形式のもの、特に横方向に配置した回転軸に複数の
円板を取り付けた撹拌手段を内蔵した形式のものが特に
適していることを見出し、それらの知見に基づいて本発
明を完成した。
【0010】すなわち、本発明は、芳香族ジカルボン酸
成分から主としてなるジカルボン酸成分と脂肪族ジアミ
ン成分から主としてなるジアミン成分の重縮合反応によ
り得られた一次重縮合物を、横型の加熱撹拌装置に供給
し、200℃以上で且つ該一次重縮合物の流動開始温度
未満の温度で撹拌下に固相重合することを特徴とするポ
リアミドの製造方法である。
【0011】そして、本発明は、前記の一次重縮合物と
して、テレフタル酸の含有割合が60〜100モル%で
あるジカルボン酸成分、並びに1,9−ノナンジアミン
および2−メチル−1,8−オクタンジアミンのうちの
少なくとも一方の含有割合が60〜100モル%である
ジアミン成分の重縮合反応により得られた一次重縮合物
を用いる、上記したポリアミドの製造方法を好ましい態
様として包含する。
【0012】また、本発明は、前記の横型の加熱撹拌装
置として、横方向に配置した回転軸に撹拌部材を取り付
けた撹拌手段を内蔵した形式のもの、特に横方向に配置
した回転軸に複数の円板を取り付けた撹拌手段を内蔵し
た形式のものを用いて、一次重縮合物の固相重合を行う
上記したポリアミドの製造方法を好ましい態様とするも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明で使用する一次重縮合物は、芳香族ジカル
ボン酸成分から主としてなるジカルボン酸成分と脂肪族
ジアミン成分から主としてなるジアミン成分の重縮合反
応により得られる一次重縮合物である。一次重縮合物を
形成するジカルボン酸成分では、芳香族ジカルボン酸成
分の割合が60〜100モル%であることが好ましく、
70〜100モル%であることがより好ましく、80〜
100モル%であることがさらに好ましい。その場合の
芳香族ジカルボン酸成分としては、例えば、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレン
ジカルボン酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、
1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、ジフェン酸、ジ安
息香酸、4,4’−オキシジ安息香酸、ジフェニルメタ
ン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−
4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸などの芳香族ジカルボン酸を挙げることができ、
一次重縮合物はこれらの芳香族ジカルボン酸成分の1種
または2種以上を用いて形成されていることができる。
そのうちでも、一次重縮合物を形成する芳香族ジカルボ
ン酸成分はテレフタル酸であることが好ましく、一次重
縮合物を形成するジカルボン酸成分の60〜100モル
%がテレフタル酸であることがより好ましく、70〜1
00モル%がテレフタル酸であることがさらに好まし
い。
【0014】一次重縮合物を形成するジカルボン酸成分
は、必要に応じて、芳香族ジカルボン酸成分以外のジカ
ルボン酸成分を少量(好ましくは40モル%以下、より
好ましくは30モル%以下、さらに好ましくは20モル
%以下の量)で、例えば、マロン酸、ジメチルマロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、2−メチルア
ジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、2,2
−ジメチルグルタル酸、3,3−ジエチルコハク酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸などの脂肪族カル
ボン酸;1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン
酸の1種または2種以上を含有していてもよい。また、
一次重縮合物は、必要に応じて、トリメリット酸、トリ
メシン酸、ピロメリット酸などの多価カルボン酸に由来
する構造単位を少量であれば含有していてもよい。
【0015】一次重縮合物を形成するジアミン成分で
は、脂肪族ジアミン成分の割合が60〜100モル%で
あることが好ましく、70〜100モル%であることが
より好ましく、80〜100モル%であることがさらに
好ましい。その場合の脂肪族ジアミンとしては、例え
ば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−
ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,7−
ヘプタンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,9
−ノナンジアミン、1,11−ウンデカンジアミン、
1,12−ドデカンジアミンなどの直鎖脂肪族ジアミ
ン;3−メチル−1,5−ペンタンジアミン、2,2,
4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、2,4,
4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、2−メチ
ル−1,8−オクタンジアミン、5−メチル−1,9−
ノナンジアミンなどの分岐を有する鎖状脂肪族ジアミン
などを挙げることができ、一次重縮合物はこれらの脂肪
族ジアミン成分の1種または2種以上を用いて形成され
ていることができる。そのうちでも、一次重縮合物を形
成するジアミン成分は、1,9−ノナンジアミンおよび
2−メチル−1,8−オクタンジアミンの少なくとも一
方を60〜100モル%の割合で含むものであることが
好ましく、70〜100モル%の割合で含むものである
ことがより好ましく、80〜100モル%の割合で含む
ものであることがさらに好ましい。
【0016】一次重縮合物を形成するジアミン成分は、
必要に応じて、上記した脂肪族ジアミン成分以外に、少
量(好ましくは40モル%以下、より好ましくは30モ
ル%以下、さらに好ましくは20モル%以下の量)で、
例えば、シクロヘキサンジアミン;メチルシクロヘキサ
ンジアミン、イソホロンジアミン、ビス(4−アミノシ
クロヘキシル)メタン、ノルボルナンジメチルアミン、
トリシクロデカンジメチルアミンなどの脂環式ジアミ
ン;p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、キシレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニル
スルホン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなど
の芳香族ジアミンの1種または2種以上を含んでいても
よい。
【0017】特に、一次重縮合物として、テレフタル酸
の含有割合が60〜100モル%であるジカルボン酸成
分と、1,9−ノナンジアミンおよび2−メチル−1,
8−オクタンジアミンのうちの少なくとも一方の含有割
合(これらの2つのジアミンを含有する場合はその合計
量)が60〜100モル%であるジアミン成分との反応
により得られた一次重縮合物を用いて固相重合を行う
と、耐熱性、耐薬品性、溶融安定性などの点で一層優れ
るポリアミドを得ることができる。
【0018】一次重縮合物の製造に用いられる上記した
ジカルボン酸成分およびジアミン成分は、遊離のジカル
ボン酸、遊離のジアミンの形態および/またはジカルボ
ン酸成分とジアミン成分との塩(ナイロン塩)の形態で
一次重縮合物を製造するための反応系に供給することが
できる。
【0019】また、本発明で用いる一次重縮合物は、固
相重合速度を増大でき、また固相重合時のポリアミドの
劣化が防止される点から、リン系触媒の存在下に上記し
たジカルボン酸成分とジアミン成分を重縮合反応させて
得られた一次重縮合物であることが好ましい。その場合
のリン系触媒としては、リン酸、亜リン酸、次亜リン
酸、またはそれらの塩、エステルなどを挙げることがで
きる。それらのうちでも、一次重縮合物、ひいてはそれ
を固相重合して得られるポリアミドの品質(特に耐熱
性、色調などの品質)が良好なものとなることから、次
亜リン酸またはその誘導体が好ましく用いられ、特に次
亜リン酸ナトリウムが前記した品質向上効果に加えて、
価格および取り扱い易さの点で優れていることからより
好ましく用いられる。
【0020】一次重縮合物の製造時に用いるリン系触媒
の量は、ジカルボン酸成分およびジアミン成分の総量に
対して0.01〜5重量%であるのが好ましく、0.0
5〜2重量%であるのがより好ましく、0.07〜1重
量%であるのが特に好ましい。リン系触媒の使用量が
0.01重量%よりも少ないと、重合速度がリン系触媒
を使用しない場合とほとんど変わらず、また得られる一
次重縮合物に着色、劣化などが生ずる場合がある。一方
リン系触媒の使用量が5重量%を超えると、重合度の低
下、一次重縮合物の着色、ゲル化などが生じ易くなる。
リン系触媒は、一次重縮合物を製造するための重縮合反
応の任意の段階で添加することができる。
【0021】さらに、本発明で用いる一次重縮合物は、
末端封止剤の存在下に重縮合反応を行って得たものであ
ることが好ましく、それによって固相重合後に得られる
ポリアミドの品質が良好になる。その際の末端封止剤と
しては、一次重縮合物における末端アミノ基または末端
カルボキシル基と反応性を有する単官能性の化合物であ
れば特に制限はなく、例えばモノカルボン酸、モノアミ
ン、無水フタル酸などの酸無水物、モノイソシアネー
ト、モノ酸ハロゲン化物、モノエステル類、モノアルコ
ール類などを挙げることができる。そのうちでも、反応
性および封止末端の安定性などの点から、モノカルボン
酸またはモノアミンが末端封止剤として好ましく用いら
れ、前記した特性に加えて、取り扱いが容易である点か
らモノカルボン酸がより好ましく用いられる。
【0022】一次重縮合物の製造時に末端封止剤として
好ましく使用されるモノカルボン酸としては、アミノ基
との反応性を有するモノカルボン酸であれば特に制限は
なく、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カ
プロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ピバリン
酸、イソブチル酸などの脂肪族モノカルボン酸;シクロ
ヘキサンカルボン酸などの脂環式モノカルボン酸;安息
香酸、トルイン酸、α−ナフタレンカルボン酸、β−ナ
フタレンカルボン酸、メチルナフタレンカルボン酸、フ
ェニル酢酸などの芳香族モノカルボン酸、またはこれら
の任意の混合物を挙げることができる。そのうちでも、
反応性、封止末端の安定性、価格などの点から、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル
酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、安息香酸が特に好ましい。
【0023】一次重縮合物の製造時に末端封止剤として
好ましく使用されるモノアミンとしては、カルボキシル
基との反応性を有するモノアミンであれば特に制限はな
く、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルア
ミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミ
ン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミ
ンなどの脂肪族モノアミン;シクロヘキシルアミン、ジ
シクロヘキシルアミンなどの脂環式モノアミン;アニリ
ン、トルイジン、ジフェニルアミン、ナフチルアミンな
どの芳香族モノアミン、またはこれらの任意の混合物を
挙げることができる。そのうちでも、反応性、沸点、封
止末端の安定性および価格などの点から、ブチルアミ
ン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、
ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリンが
特に好ましい。
【0024】一次重縮合物を製造する際の末端封止剤の
使用量は、用いる末端封止剤の反応性、沸点、反応装
置、反応条件などによって異なり得るが、通常、ジカル
ボン酸成分とジアミン成分の総モル数に対して0.1〜
15モル%の範囲内で使用することが好ましい。
【0025】本発明で用いる一次重縮合物は、濃硫酸
中、30℃で測定したときの極限粘度[η]が0.08
dl/g以上であることが好ましく、0.12dl/g
以上であることがより好ましく、0.15dl/g以上
であることがさらに好ましい。一次重縮合物の極限粘度
[η]が0.08dl/g未満であると、固相重合中に
一次重縮合物の融着や凝集が発生したり、ジカルボン酸
成分とジアミン成分のバランスが崩れたものになり易
い。
【0026】また、本発明で用いる一次重縮合物は、粒
径が2μm〜1cmの範囲内にあることが好ましい。一
次重縮合物の粒径が2μmよりも小さいと、固相重合時
に用いた不活性ガス(窒素ガスなど)を回収して再利用
する際に不活性ガスからの粉末の除去が完全に行われに
くくなる。一方、一次重縮合物の粒径が1cmよりも大
きいと、固相重合後に得られるポリアミド粒子の表面部
分と中心部分とで重合度にばらつきが生じ易くなり、重
合度の揃ったポリアミドが得られにくくなる。ジカルボ
ン酸成分とジアミン成分の重縮合反応により得られた一
次重縮合物の粒径が上記した2μm〜1cmの範囲から
外れる場合は、コンパクティング処理、造粒処理、粉砕
処理などを行って粒径を2μm〜1cmの範囲内に調整
してから固相重合を行うことが好ましい。
【0027】本発明では、上記したポリアミド一次重縮
合物を、横型の加熱撹拌装置に供給して、200℃以上
で且つ該一次重縮合物の流動開始温度未満の温度で撹拌
下に固相重合を行う。固相重合温度(固相重合時の反応
温度)が200℃よりも低いと、所望の重合度に達する
のに長時間を要し、生産性が低下する。一方固相重合温
度が一次重縮合物の流動開始温度以上であると、固相重
合中に一次重縮合物間の融着、凝集、器壁への付着、着
色、または一次重縮合物を構成するジカルボン酸成分お
よび/またはジアミン成分の揮発によるモルバランスの
崩れなどを引き起こし易くなる。本発明では、一次重縮
合物の固相重合を、一次重縮合物の流動開始温度よりも
40℃低い温度から3℃低い温度の範囲内の温度で行う
ことが好ましい。なお、本明細書でいう「一次重縮合物
の流動開始温度」の具体的な内容は、以下の実施例の項
に記載するとおりである。
【0028】一次重縮合物が、本発明で好ましく用いら
れる、テレフタル酸の含有割合が60〜100モル%で
あるジカルボン酸成分と、1,9−ノナンジアミンおよ
び2−メチル−1,8−オクタンジアミンのうちの少な
くとも一方の含有割合が60〜100モル%であるジア
ミン成分との重縮合反応により得られる一次重縮合物で
ある場合は、一次重縮合物におけるテレフタル酸単位並
びに1,9−ノナンジアミンおよび/または2−メチル
−1,8−オクタンジアミン単位の割合にもよるが、一
般には200〜280℃、好ましくは220〜260℃
の範囲内の固相重合温度が適当である。
【0029】固相重合を行うための上記した横型の加熱
撹拌装置としては、装置内を間接加熱または直接加熱に
よって所定の温度に加熱する加熱手段を備え、且つ装置
内に供給された一次重縮合物を、該一次重縮合物や生成
したポリアミド間の固着や凝集、器壁などへの付着を防
止しながら、加熱撹拌下に、好ましくは排出口に向けて
内容物を移動させながら、固相重合し得る形式の装置で
あればいずれも使用可能である。
【0030】そのうちでも、横方向に配置された回転軸
を有し且つその回転軸に撹拌部材が取り付けられた撹拌
手段を内蔵した横型の加熱撹拌装置が好ましく用いられ
る。そのような撹拌手段の具体例としては、横方向に配
置された回転軸に対しその長さ方向に沿って所定の間隔
を設けて複数の円板(ディスク)が取り付けられている
撹拌手段、横方向に配置された回転軸に対しその長さ方
向に沿って所定の間隔を設けて複数の羽根(プロペラ、
パドル)または棒状体が取り付けられている撹拌手段、
横方向に配置された回転軸の長さ方向に沿ってスクリュ
ー形式の撹拌部材が取り付けられている撹拌手段などを
挙げることができる。また、加熱撹拌装置本体の形状
は、加熱撹拌装置内に供給された一次重縮合物を、該一
次重縮合物や生成したポリアミド間の固着、凝集、器壁
などへの付着を防止しながら、好ましくは排出口に向け
て内容物を移動させながら、加熱撹拌下に固相重合し得
る形状であればいずれでもよく、例えば円筒状、半円筒
状、半円と方形を組み合わせた筒状などの形状にするこ
とができる。
【0031】上記した加熱撹拌装置のうちでも、本発明
では、横方向に寝かせて配置した筒状の加熱撹拌装置本
体内に、回転軸が横方向に配置されていてその回転軸の
長さ方向に沿って所定の間隔を設けて複数の円板(ディ
スク)が取り付けられている撹拌手段を内蔵する、横型
の回転円板式加熱撹拌装置が特に好ましく用いられる。
そのような横型の回転円板式加熱撹拌装置としては、装
置本体の外側に加熱水蒸気や加熱油などのような熱媒体
を供給するジャケット(外套)を有し、且つ回転軸に取
り付けた円板内にも熱媒体を導入するための通路や空隙
を有していて、加熱撹拌装置内に導入された一次重縮合
物が、加熱撹拌装置本体の外周および回転円板(ディス
ク)の両方から間接的に加熱されるようにした形式のも
のが、固相重合時の温度制御が円滑に行われ、また均一
加熱が可能であることから好ましく採用される。
【0032】何ら限定されるものではないが、上記した
形式の加熱撹拌装置としては、例えば図1の概略図に示
すような横型の加熱撹拌装置を挙げることができる。な
お、図1の(a)は、該加熱撹拌装置の長さ方向に沿っ
た縦断面図を示し、(b)は該加熱撹拌装置の長さ方向
と直角な面での縦断面図を示す。図1において、1は加
熱撹拌装置本体、2は回転軸、3は円板(ディスク)、
4は熱媒体供給用の外套(ジャケット)を示し、図1の
加熱撹拌装置では中空の回転軸2を通して円板(ディス
ク)3内にも熱媒体を供給し得るようになっている。図
1に示すような横型の回転円板式加熱撹拌装置として
は、例えば、ホソカワミクロン社製の「トーラスディス
ク(TDS−12−3)」などがあり、この加熱撹拌装
置を用いる場合は、固相重合速度が均一に行われ、連続
運転およびバッチ式運転のいずれもが可能であり、連続
運転を行う場合は均一な滞留時間分布を得ることができ
る。
【0033】横型の加熱撹拌装置の規模や各部のサイズ
は、該装置に供給すべき一次重縮合物の量などに応じて
決めることができるが、一般的には、長さLと内径Dの
比(L/D)が3〜7の範囲にあるのが連続運転を行っ
た時にプラグフローが円滑に確保できることから好まし
い。また、回転軸に取り付けた円板(ディスク)、羽
根、スクリューなどの回転部材の回転数(回転速度)
は、回転部材の形状、構造、大きさ、回転軸への取り付
け数などに応じて調節可能であるが、良好な撹拌性、熱
伝導率の確保などの点から、20〜60rpmであるの
が好ましい。
【0034】上記した加熱撹拌装置内での一次重縮合物
の固相重合は不活性ガス気流中で行うことが、品質に優
れる高重合度のポリアミドが円滑に得られる点から好ま
しい。不活性ガスとしては、窒素ガス、ヘリウムガス、
アルゴンガスなどを挙げることができ、そのうちでも窒
素ガスが入手の容易性、コストなどの点から好ましく用
いられる。加熱撹拌装置への不活性ガスの流量は、加熱
撹拌装置内を不活性ガス雰囲気下に保ち、かつ固相重合
中に発生する水や昇華物を加熱撹拌装置外に除去するの
に充分な量であれば特に制限はない。また、固相重合時
の反応系の温度の低下を防ぐ観点から、固相重合温度ま
たはその付近の温度まで予熱した不活性ガスを用いるこ
とが好ましい。
【0035】加熱撹拌装置内への一次重縮合物の仕込
後、昇温開始前に加熱撹拌装置内に不活性ガスを供給し
て加熱撹拌装置内の雰囲気を不活性ガスで置換し、その
後に反応系の温度を上昇させて固相重合を開始するよう
にするのがよい。その際に、加熱撹拌装置内の酸素濃度
が50ppm以下になるように不活性ガスを加熱撹拌装
置内に所定時間流通させるのがよい。
【0036】加熱撹拌装置での一次重縮合物の固相重合
は、バッチ式で行っても、または連続式で行ってもよ
い。一次重縮合物の固相重合をバッチ式で行う場合は、
昇温途中で一次重縮合物中に含まれる水分を除去するこ
とができるので、一次重縮合物の水分量が50重量%以
下であれば、一次重縮合物を乾燥することなくそのまま
加熱撹拌装置に仕込むことができる。バッチ式で固相重
合を行う場合の加熱撹拌装置内での固相重合時間(滞留
時間)は、加熱撹拌装置の規模や構造、加熱撹拌装置内
への一次重縮合物の仕込み量、固相重合温度、一次重縮
合物を構成するジカルボン酸単位やジアミン単位の種
類、一次重縮合物の極限粘度などに応じて異なり得る
が、一般には3〜30時間程度で、目的とする高重合度
のポリアミドを得ることができる。また、バッチ式で固
相重合を行う場合は、加熱撹拌装置からのポリアミド樹
脂の取り出しを120℃以下の樹脂温度で行うのが樹脂
の着色防止の点から好ましい。但し、取り出し時の樹脂
温度が120℃より高い場合であっても、酸素濃度が1
00ppm以下に管理されている容器中に取り出す場合
は着色を防ぐことができる。
【0037】一次重縮合物の固相重合を連続式で行う場
合は、一次重縮合物をフィーダーなどの連続供給装置に
より加熱撹拌装置内に連続的に供給するのが便利である
が、その際に一次重縮合物が酸素を同伴しないように連
続供給装置内を窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気に保つ
のがよい。その際の具体的な方法としては、仕込みライ
ンの下方から一次重縮合物の供給方向とは逆向きに不活
性ガスを流す方法などが挙げられる。一次重縮合物を連
続式で固相重合させる場合は、加熱撹拌装置内での平均
滞留時間をバッチ式での固相重合の1〜3倍の範囲に設
定するのが、得られるポリアミドの諸物性が優れること
から好ましい。連続式で固相重合を行う場合の加熱撹拌
装置からのポリアミドの取り出しに当たって、例えば加
熱撹拌装置から排出されたポリアミドを窒素ガスなどの
不活性ガス雰囲気下に保ちながら冷却するとポリアミド
の着色を防止することができる。連続式による場合も、
加熱撹拌装置からのポリアミドの取り出しを120℃以
下の樹脂温度で行うのが樹脂の着色防止の点から好まし
い。但し、連続式の場合も、酸素濃度が100ppm以
下に管理されている容器中に取り出すのであれば、取り
出し時の樹脂温度が120℃より高くても着色を防止す
ることができる。
【0038】本発明で用いる一次重縮合物は、必要に応
じてガラス繊維、炭素繊維などの各種繊維材料、無機粉
末状フィラー、有機粉末状フィラー、着色剤、紫外線吸
収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、結
晶化促進剤、可塑剤、潤滑剤などの添加剤、他のポリマ
ーなどの1種または2種以上を含有していてもよい。
【0039】本発明により得られる固相重合後のポリア
ミドは、耐熱性、力学性能、低吸水性、耐薬品性などの
性能に優れており、それらの特性を活かして、ポリアミ
ド単独で、または必要に応じて上記した各種の添加剤や
他のポリマーとの組成物の形態で、ポリアミドに対して
従来から用いられている各種成形法や紡糸法、例えば射
出成形、ブロー成形、押出成形、圧縮成形、延伸、真空
成形などの成形法や溶融紡糸法などによって、各種の成
形品や繊維などに成形することができる。それにより得
られる成形品や繊維などは、エンジニアリングプラスチ
ックをはじめとして、電子・電気部品、自動車部品、事
務機部品などの産業資材や工業材料、家庭用品などの各
種の用途に有効に使用することができる。
【0040】
【実施例】以下に実施例などを挙げて本発明を具体的に
説明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるもの
ではない。なお、以下の例中、一次重縮合物の流動開始
温度、一次重縮合物および固相重合により得られたポリ
アミドの極限粘度[η]、粒径分別および粒径分布、並
びに固相重合により得られたポリアミドの引張強度およ
び引張伸びは、以下の方法により測定した。
【0041】(1)一次重縮合物の流動開始温度:流動
開始温度測定装置(島津製作所製「フローテスタCFT
−500」)を使用し、シリンダ圧力300kgf/c
2の条件下に、直径1mm、長さ1cmのダイを装着
して、5℃/分の昇温速度で100℃から300℃まで
一次重縮合物を加熱し、そのときに流動開始温度を測定
した。
【0042】(2)一次重縮合物およびポリアミドの極
限粘度[η]:濃硫酸中に一次重縮合物またはポリアミ
ドを溶解して、濃度が0.05、0.1、0.2および
0.4g/dlの試料溶液を調製し、その30℃におけ
る固有粘度(ηinh)を測定し、これを濃度0に外挿し
た値を極限粘度[η]とした。
【0043】(3)一次重縮合物およびポリアミドの粒
径分別および粒径分布:目開きが100μmおよび50
0μmの篩を用いて粒径分別を行い、目開きが100μ
mの篩を通過した一次重縮合物またはポリアミドの割合
(重量%)、および目開きが500μmの篩を通過した
一次重縮合物またはポリアミドの割合(重量%)をそれ
ぞれ測定した。
【0044】(4)ポリアミドの引張強度および引張伸
び:以下の実施例または比較例で得られたポリアミドを
用いてJIS 1号ダンベル型試験片(厚み3mm)を
作製し、その試験片を用いて、JIS K−7113に
従って引張強度および引張伸びを測定した。
【0045】《実施例1》 (1) テレフタル酸6545.5g(39.4モ
ル)、1,9−ノナンジアミン5381.9g(34.
0モル)、2−メチルー1,8−オクタンジアミン94
9.7g(6.0モル)、安息香酸146.5g(1.
2モル)、次亜リン酸ナトリウム一水和物13.02g
および水4345.5gを内容積20リットルのオート
クレーブに入れて窒素置換した。2時間かけて内部温度
を260℃に昇温し、そのまま1時間反応させた。反応
は常に攪拌しながら行った。その後、反応容器下部のノ
ズルから30分かけて窒素雰囲気下、常温、常圧の容器
に一次重縮合物を取り出し、120℃、12時間真空乾
燥を行った。この一次重縮合物の粒子径は10μm〜2
mmの範囲であった。得られた一次重縮合物の極限粘度
[η]、流動開始温度および粒径分布を上記した方法で
測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。 (2) 上記(1)で得られた一次重縮合物15kg
を、横型の回転円板式加熱撹拌装置(ホソカワミクロン
社製「トーラスディスクTDS−12−3」)に室温で
仕込んだ後、円板(ディスク)を40rpmで回転させ
ながら、窒素ガスを流量150リットル/分で供給して
1時間窒素置換を行った。その後、前記と同じディスク
回転数および窒素流量下に、2時間かけて内部温度を2
50℃に昇温し、そのまま4時間反応させてポリアミド
を製造した。生成したポリアミドを室温付近まで冷却し
た後、回転円板式加熱撹拌装置より常温、常圧の容器に
取り出した。得られたポリアミドを粒径分別し、それぞ
れの粒子径のポリアミドの極限粘度[η]を上記した方
法で測定したところ、下記の表1に示すとおりであっ
た。 (3) 上記(2)で得られたポリアミドを用いて、シ
リンダ温度330℃、金型温度150℃で射出成形して
JIS 1号ダンベル型試験片を作製し、その引張強
度、引張伸びを上記した方法で測定したところ、下記の
表1に示すとおりであった。
【0046】《実施例2》 (1) ジアミン成分として1,9−ノナンジアミンを
6331.6g(40.0モル)用いた以外は実施例1
と同様に行って一次重縮合物を製造し、120℃で12
時間真空乾燥を行った。この一次重縮合物の粒子径は1
0μm〜2mmの範囲であった。得られた一次重縮合物
の極限粘度[η]、流動開始温度および粒径分布を上記
した方法で測定したところ、下記の表1に示すとおりで
あった。 (2) 上記(1)で得られた一次重縮合物15kg
を、実施例1で使用したのと同じ横型の回転円板式加熱
撹拌装置に室温で仕込んだ後、ディスクを40rpmで
回転させながら、窒素流量150リットル/分で1時間
窒素置換を行った。その後、前記と同じディスク回転数
および窒素流量下に、2時間かけて内部温度を250℃
に昇温し、そのまま4時間反応させてポリアミドを製造
した。生成したポリアミドを室温付近まで冷却した後、
回転円板式加熱撹拌装置から常温、常圧の容器中に取出
した。得られたポリアミドを粒径分別し、それぞれの粒
子径のポリアミドの極限粘度[η]を上記した方法で測
定したところ、下記の表1に示すとおりであった。 (3) 上記(2)で得られたポリアミドを用いて、シ
リンダ温度340℃、金型温度150℃で射出成形して
JIS 1号ダンベル型試験片を作製し、その引張強
度、引張伸びを上記した方法で測定したところ、下記の
表1に示すとおりであった。
【0047】《実施例3》 (1) ジアミン成分として1,9−ノナンジアミンを
3165.8g(20.0モル)および2−メチルー
1,8−オクタンジアミンを3165.8g(20.0
モル)用いた以外は実施例1と同様にして一次重縮合物
を製造し、120℃で12時間真空乾燥を行った。この
一次重縮合物の粒子径は10μm〜2mmの範囲であっ
た。得られた一次重縮合物の極限粘度[η]、流動開始
温度および粒径分布を上記した方法で測定したところ、
下記の表1に示すとおりであった。 (2) 上記(1)で得られた一次重縮合物15kg
を、実施例1で使用したのと同じ横型の回転円板式加熱
撹拌装置に室温で仕込んだ後、ディスクを40rpmで
回転させながら、窒素流量150リットル/分で1時間
窒素置換を行った。その後、前記と同じディスク回転数
および窒素流量下に、2時間かけて内部温度を230℃
に昇温し、そのまま10時間反応させてポリアミドを製
造した。生成したポリアミドを室温付近まで冷却した
後、回転円板式加熱撹拌装置から常温、常圧の容器中に
取出した。得られたポリアミドを粒径分別し、それぞれ
の粒子径のポリアミドの極限粘度[η]を上記した方法
で測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。 (3) 上記(2)で得られたポリアミドを用いて、シ
リンダ温度290℃、金型温度150℃で射出成形して
JIS 1号ダンベル型試験片を作製し、その引張強
度、引張伸びを上記した方法で測定したところ、下記の
表1に示すとおりであった。
【0048】《実施例4》 (1) 実施例1の(1)と全く同様にして一次重縮合
物を製造し、それにより得られた一次重縮合物を120
℃で12時間真空乾燥した。この一次重縮合物の粒子径
は10μm〜2mmの範囲であった。得られた一次重縮
合物の極限粘度[η]、流動開始温度および粒径分布を
上記した方法で測定したところ、下記の表1に示すとお
りであった。 (2) 上記(1)で得られた一次重縮合物15kg
を、実施例1で使用したのと同じ横型の回転円板式加熱
撹拌装置に室温で仕込んだ後、ディスクを40rpmで
回転させながら、窒素流量150リットル/分で1時間
窒素置換を行った。その後、前記と同じディスク回転数
および窒素流量下に、2時間かけて内部温度を250℃
に昇温し、そのまま4時間反応させた。引き続き、3k
g/時間の供給量で上記(1)で得られた一次重縮合物
の回転円板式加熱撹拌装置への連続供給を開始するとと
もに、該装置の排出口を開けて3kg/時間の取り出し
量で固相重合して得られたポリアミドの排出を開始して
連続運転に移行した。連続運転を20時間継続した時点
で回転円板式加熱撹拌装置への一次重縮合物の供給を停
止した。連続運転に移行してから15〜20時間の間に
排出されたポリアミドを粒径分別し、その粒径分布、お
よびそれぞれの粒子径の極限粘度[η]を上記した方法
で測定したところ、下記の表1に示すとおりであった。 (3) 上記(2)において、連続運転に移行してから
15〜20時間の間に排出されたポリアミドを用いて、
シリンダ温度330℃、金型温度150℃で射出成形し
てJIS 1号ダンベル型試験片を作製し、その引張強
度、引張伸びを上記した方法で測定したところ、下記の
表1に示すとおりであった。
【0049】《比較例1》 (1) 実施例1の(1)と全く同様にして一次重縮合
物を製造し、それにより得られた一次重縮合物を120
℃で12時間真空乾燥した。この一次重縮合物の粒子径
は10μm〜2mmの範囲であった。得られた一次重縮
合物の極限粘度[η]、流動開始温度および粒径分布を
上記した方法で測定したところ、下記の表2に示すとお
りであった。 (2) 上記(1)で得られた一次重縮合物15kg
を、実施例1で使用したのと同じ横型の回転円板式加熱
撹拌装置に室温で仕込んだ後、ディスクを40rpmで
回転させながら、窒素流量150リットル/分で1時間
窒素置換を行った。その後、前記と同じディスク回転数
および窒素流量下に、2時間かけて内部温度を180℃
に昇温し、そのまま10時間反応させてポリアミドを製
造した。生成したポリアミドを室温付近まで冷却した
後、回転円板式加熱撹拌装置から常温、常圧の容器中に
取出した。得られたポリアミドを粒径分別し、それぞれ
の粒子径のポリアミドの極限粘度[η]を上記した方法
で測定したところ、下記の表2に示すとおりであった。 (3) 上記(2)で得られたポリアミドを用いて、シ
リンダ温度330℃、金型温度150℃で射出成形を行
ったところ、得られた成形品は多数の気泡が発生した不
良品であったため、引張強度および引張伸びの測定を中
止した。
【0050】《比較例2》 (1) 実施例1の(1)と全く同様にして一次重縮合
物を製造し、それにより得られた一次重縮合物を120
℃で12時間真空乾燥した。この一次重縮合物の粒子径
は10μm〜2mmの範囲であった。得られた一次重縮
合物の極限粘度[η]、流動開始温度および粒径分布を
上記した方法で測定したところ、下記の表2に示すとお
りであった。 (2) 上記(1)で得られた一次重縮合物15kg
を、実施例1で使用したのと同じ横型の回転円板式加熱
撹拌装置に室温で仕込んだ後、ディスクを40rpmで
回転させながら、窒素流量150リットル/分で1時間
窒素置換を行った。その後、前記と同じディスク回転数
および窒素流量下に、3時間かけて内部温度を300℃
にまで昇温しようとしたが、内部温度が270℃付近に
なったときに、内容物の装置内壁およびディスクへの融
着が発生し、固相重合が円滑に行われ得なくなったた
め、運転を中止せざるを得なかった。
【0051】《比較例3》 (1) 実施例1の(1)と全く同様にして一次重縮合
物を製造し、それにより得られた一次重縮合物を120
℃で12時間真空乾燥した。この一次重縮合物の粒子径
は10μm〜2mmの範囲であった。得られた一次重縮
合物の極限粘度[η]、流動開始温度および粒径分布を
上記した方法で測定したところ、下記の表2に示すとお
りであった。 (2) 上記(1)で得られた一次重縮合物15kg
を、円筒状の胴部と逆円錐状の底部を有するホッパーリ
アクターに室温で仕込み、窒素流量150リットル/分
で1時間窒素置換を行った。その後、窒素流量は前記と
同じにしたままで、2時間かけてホッパーリアクターの
内部温度を250℃に昇温し、そのまま4時間反応させ
た。引き続き、3kg/時間の供給量で上記(1)で得
られた一次重縮合物のホッパーリアクターへの連続供給
を開始するとともに、その排出口を開けて3kg/hr
で固相重合により得られたポリアミドの排出を開始して
連続運転に移行した。連続運転を20時間継続した時点
でホッパーリアクターへの一次重縮合物の供給を停止し
た。連続運転に移行してから15〜20時間の間に排出
されたポリアミドを粒径分別し、粒径分布およびそれぞ
れの粒子径のポリアミドの極限粘度[η]を上記した方
法で測定したところ、下記の表2に示すとおりであっ
た。 (3) 上記(2)において、連続運転に移行してから
15〜20時間の間に排出されたポリアミドを用いて、
シリンダ温度330℃、金型温度150℃で射出成形し
てJIS 1号ダンベル型試験片を作製し、その引張強
度、引張伸びを上記した方法で測定したところ、下記の
表2に示すとおりであった。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】上記の表1の実施例1〜4の結果から、芳
香族ジカルボン酸成分から主としてなるジカルボン酸成
分と脂肪族ジアミン成分から主としてなるジアミン成分
の重縮合反応により得られた一次重縮合物(特にテレフ
タル酸の含有割合が60〜100モル%であるジカルボ
ン酸成分、並びに1,9−ノナンジアミンおよび2−メ
チル−1,8−オクタンジアミンのうちの少なくとも一
方の含有割合が60〜100モル%であるジアミン成分
の重縮合反応による一次重縮合物)を、横型の加熱撹拌
装置、特に回転円板式加熱撹拌装置に供給し、200℃
以上で且つ該一次重縮合物の流動開始温度未満の温度で
撹拌下に固相重合している実施例1〜4では、バッチ式
および連続式のいずれの場合にも、一次重縮合物に微粉
末が含まれていても、またその粒径分布が広くても、均
一な固相重合が行われて、加熱撹拌装置に仕込まれた一
次重縮合物の粒径の如何に拘わらず、極限粘度[η]の
揃った、均質なポリアミドが得られること、しかもその
ポリアミドから得られた成形品は引張強度および引張伸
びに代表される力学的特性に優れていることがわかる。
【0055】一方、上記の表2の比較例1および比較例
2の結果から、芳香族ジカルボン酸成分から主としてな
るジカルボン酸成分と脂肪族ジアミン成分から主として
なるジアミン成分の重縮合反応により得られた一次重縮
合物を、横型の加熱撹拌装置に供給して固相重合を行う
場合であっても、固相重合温度が200℃未満であると
固相重合が充分に行われず物性に優れるポリアミドが得
られないこと、また固相重合温度が一次重縮合物の流動
開始温度よりも高いと、固相重合時に一次重縮合物の装
置内壁や回転手段などへの融着が生じて固相重合が円滑
に行われないことがわかる。そして、上記の表2の比較
例3の結果から、芳香族ジカルボン酸成分から主として
なるジカルボン酸成分と脂肪族ジアミン成分から主とし
てなるジアミン成分の重縮合反応により得られた一次重
縮合物を、200℃以上で且つ該一次重縮合物の流動開
始温度未満の温度で固相重合する場合であっても、横型
の加熱撹拌装置を用いずに、縦型のホッパーリアクター
を用いて固相重合する場合は、均一な固相重合が行われ
ず、ホッパーリアクターに仕込まれた一次重縮合物の粒
径の違いによって固相重合後に得られるポリアミドにお
ける極限粘度[η]のばらつきが大きいことがわかる。
そして、そのようなポリアミドを用いて得られた成形品
は、引張強度および引張伸びの値が低く、力学的特性に
劣っていることがわかる。
【0056】
【発明の効果】本発明の方法による場合は、芳香族ジカ
ルボン酸成分から主としてなるジカルボン酸成分と脂肪
族ジアミン成分から主としてなるジアミン成分の重縮合
反応により得られた一次重縮合物に微粉末が含まれてい
ても、または該一次重縮合物の粒径分布が広くても、バ
ッチ式および連続式のいずれの方法で行っても、均一な
重合速度および均一な連続運転時の滞留時間によって、
固相重合が均一に行われて、品質にばらつきのない高重
合度のポリアミドを円滑に製造することができる。さら
に、本発明による場合は、その一次重縮合物の高重合度
化を、一次重縮合物の流動開始温度未満の温度で固相重
合により行っているために、ポリアミドの熱劣化が極め
て少なく、耐熱性、力学的特性、低吸水性、耐薬品性な
どの特性に極めて優れるポリアミドを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で好ましく用いられる横型の回転円板式
加熱撹拌装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 加熱撹拌装置本体 2 回転軸 3 円板(ディスク) 4 熱媒体供給用の外套
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 和則 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (72)発明者 松永 進 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 Fターム(参考) 4J001 DA01 DB01 DC14 EB05 EB06 EB07 EB08 EB09 EB14 EB15 EB34 EB36 EB37 EB44 EC05 EC06 EC07 EC08 EC09 EC14 EC15 EC45 EC46 EC47 EC48 EE28C EE44C EE46C GA15 GB02 GC03 JA02 JA05 JA07 JB02 JB17 JB18 JB21 JB32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジカルボン酸成分から主としてな
    るジカルボン酸成分と脂肪族ジアミン成分から主として
    なるジアミン成分の重縮合反応により得られた一次重縮
    合物を、横型の加熱撹拌装置に供給し、200℃以上で
    且つ該一次重縮合物の流動開始温度未満の温度で撹拌下
    に固相重合することを特徴とするポリアミドの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 一次重縮合物が、テレフタル酸の含有割
    合が60〜100モル%であるジカルボン酸成分、並び
    に1,9−ノナンジアミンおよび2−メチル−1,8−
    オクタンジアミンのうちの少なくとも一方の含有割合が
    60〜100モル%であるジアミン成分の重縮合反応に
    よる一次重縮合物である請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 横型の加熱撹拌装置が、横方向に配置し
    た回転軸に撹拌部材を取り付けた撹拌手段を内蔵する横
    型の加熱撹拌装置である請求項1または2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 横型の加熱撹拌装置が、横方向に配置し
    た回転軸に複数の円板を取り付けた撹拌手段を内蔵する
    横型の回転円板式加熱撹拌装置である請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 一次重縮合物を、その流動開始温度より
    も40℃低い温度から3℃低い温度の範囲内の温度に加
    熱して固相重合する請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 一次重縮合物の極限粘度[η]が0.0
    8dl/g以上である請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の製造方法。
  7. 【請求項7】 一次重縮合物の粒径が2μm〜1cmの
    範囲にある請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 固相重合を、不活性ガス気流中で行う請
    求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法。
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