JP2000044429A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料

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JP2000044429A
JP2000044429A JP10218740A JP21874098A JP2000044429A JP 2000044429 A JP2000044429 A JP 2000044429A JP 10218740 A JP10218740 A JP 10218740A JP 21874098 A JP21874098 A JP 21874098A JP 2000044429 A JP2000044429 A JP 2000044429A
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powder
water
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group
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JP10218740A
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Yuriko Tomita
由利子 富田
Toshihiro Ishimori
俊宏 石森
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉体の分散性、化粧膜の均一性、肌への密着性
及び乳化安定性に優れた油中水型乳化化粧料。また、有
機紫外線吸収剤を配合しても乳化安定性が良好である油
中水型乳化化粧料。 【構成】特定の長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン
変性シリコーン、特定のアルコキシ変性シリコーン及び
疎水化処理粉体とを含有する油中水型乳化化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特定の長鎖アルキル含有
ポリオキシアルキレン変性シリコーン、特定のアルコキ
シ変性シリコーン及び疎水化処理粉体とを配合する油中
水型乳化化粧料に関し、更に詳細には、粉体の分散性に
優れ、肌への密着性に富み、均一な化粧膜をつくること
のできる、乳化安定性が良好な油中水型乳化化粧料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粉体配合の油中水型乳化化粧料
は、粉体を油系に均一に分散させるために、疎水化処理
粉体を用いたり、親油性の分散剤を配合していた。ま
た、油系での粉体の分散性を向上させながら、肌への密
着力を向上させるために、固形や半固型油剤等を併用し
ていた。さらに、分散性を向上させ、同時に肌への密着
性を高めるために、シリコーン樹脂等の被膜形成剤が添
加されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、疎水化処理粉
体や親油性分散剤を用いて固形や半固型油剤を併用する
と、肌への密着感はある程度向上するが、粉体が凝集し
て分散性が悪くなり、肌に塗布した時に色変わりする場
合があった。また、固形や半固型油剤を併用しない場
合、分散性は良いが肌のカバー効果に乏しいという欠点
があった。そして、シリコーン樹脂等の被膜形成剤を添
加した場合は、粉体の分散性が向上し、肌への密着感は
ある程度向上するが、化粧膜の柔軟性に欠け、不自然な
化粧膜になる場合があった。このため、粉体の分散性を
損なわず、肌への柔軟性や密着性に富み、均一な化粧膜
をつくることのできる、油中水型乳化化粧料の開発が望
まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者らは、鋭意研究を行った結果、長鎖アルキル含有ポ
リオキシアルキレン変性シリコーン、特定のアルコキシ
変性シリコーン及び疎水化処理粉体を組み合わせて配合
することにより、乳化安定性に優れ、粉体の分散性に優
れ、肌への柔軟性や密着性に富み、均一な化粧膜をつく
ることのできる油中水型乳化化粧料が得られることを見
い出し本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、次の成分(a)〜(c): (a)特定の長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変
性シリコーン (b)特定のアルコキシ変性シリコーン (c)疎水化処理粉体 を含有する油中水型乳化化粧料を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について説明
する。本発明に用いられる成分(a)の長鎖アルキル含
有ポリオキシアルキレン変性シリコーンは、下記一般式
(1)及び/又は(2)で示されるものである。
【0006】 R SiO(4−a−b−c)/2 ・・・(1) 〔式中、R1は同一又は異なってもよく、炭素数1〜1
0のアルキル基、水素原子、アリール基、アラルキル
基、フッ素置換アルキル基を示し、Rは−C 2m
−O−(CO)−(CO)−Rで示
される基(式中、mは1〜5の整数、d、eは0以上の
整数、且つ、d+e≧1〜200であり、R は水素原
子若しくは炭素数1〜5の一価炭化水素基又はR
(CO)−で示される有機基、Rは炭素数1〜5の一
価炭化水素基)であり、Rは炭素数10〜30の一価
炭化水素基であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦
2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦
1.5である。〕
【0007】 R SiO(4−a−b−c)/2 …(2) 〔式中、Rは同一又は異なってもよく、炭素数1〜1
0のアルキル基、水素原子、アリール基、アラルキル
基、フッ素置換アルキル基を示し、Rは−C 2m
−O−(CO)−(CO)−Rで示
される基(式中、mは1〜5の整数、d、eは0以上の
整数、且つ、d+e≧1〜200であり、R は水素原
子若しくは炭素数1〜5の一価炭化水素基又はR
(CO)−で示される有機基、Rは炭素数1〜5の一
価炭化水素基)であり、Rは−C 2n−O−(C
O)−(CO)−R(式中、nは1
〜5の整数、f、gは0以上の整数、且つ、f+g≧0
〜200であり、Rは炭素数10〜30一価炭化水素
基)であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.
5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5
である。〕
【0008】成分(a)の長鎖アルキル含有ポリオキシ
アルキレン変性シリコーンは、例えば、一般式(1)で
表されるアビルEM−90、アビルB9806(共にゴ
ールドシュミット社製)等市販されているものや、一般
式(2)のシリコーン化合物(特開平04−03632
4、特開平09−059386記載のもの)を挙げるこ
とができ、これらを必要に応じて一種又は二種以上用い
ることができる。この中でも、粉体の分散性と密着性の
観点より、一般式(2)の長鎖アルキル含有ポリオキシ
アルキレン変性シリコーンが、より好ましい。
【0009】本発明の油中水型乳化化粧料における、成
分(a)の長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性
シリコーンの配合量は、全組成中に0.1〜10重量%
(以下、単に「%」と略す。)が好ましく、0.1〜5
%が特に好ましい。この範囲であれば、効果の発現や仕
上がりの点において特に良好なものが得られる。
【0010】本発明に用いられる成分(b)のアルコキ
シ変性シリコーンは、下記一般式(3)で示されるもの
である。
【0011】 R SiO(4−h−i)/2 ・・・(3) 〔式中、Rは同一又は異なってもよく、炭素数1〜1
0のアルキル基、水素原子を示し、Rは−OR10
示される基(R10は炭素数12〜30の一価炭化水素
基)であり、h、iはそれぞれ0.001≦h<3.
0、0.001≦i<3.0である。〕
【0012】成分(b)のアルコキシ変性シリコーン
は、上記一般式(3)で表されるものであれば特に限定
されないが、例えば、市販品として、シリコンKF−7
002(信越化学工業社製)、アビルワックス2434
(ゴールドシュミット社製)等が挙げられ、これら一種
又は二種以上を用いることができる。この中でも、融点
が35〜100℃の常温で固体又は半固体状のものが肌
への密着性に優れているため好ましい。
【0013】本発明の油中水型乳化化粧料における、成
分(b)のアルコキシ変性シリコーンの配合量は、成分
(c)の配合量に関連するが、概ね、全組成中に0.1
〜20%が好ましく、1〜10%が特に好ましい。この
範囲であれば、効果の発現や仕上がりの点において特に
良好なものが得られる。
【0014】本発明に用いられる成分(c)の疎水化処
理粉体は、通常化粧料に用いられる粉体を通常公知の方
法で疎水化処理したものである。
【0015】成分(c)の疎水化処理粉体における、粉
体としては、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒
子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造、
等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、
有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられ
る。具体的には、酸化チタン、コンジョウ、群青、ベン
ガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化アルミニウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化
ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸
化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸ア
ルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム
マグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、
セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウ
ム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉
体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーテ
ィング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタ
ン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロン
パウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリ
ル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−
メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダ
ー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロー
ス、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛
被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チ
タン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合
粉体、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いる
ことができる。また、これら粉体は一種又は二種以上の
複合化したものを用いても良い。
【0016】成分(c)の疎水化処理粉体における、疎
水化処理剤としては、通常公知の処理剤が使用可能であ
り、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロ
ジエンポリシロキサン、トリメチルメトキシケイ酸等の
シリコーン化合物による処理、パーフルオロポリエーテ
ルリン酸やパーフルオロアルキルリン酸、弗素変性シリ
コーン等の弗素化合物による処理、ラウリン酸亜鉛等の
金属石鹸処理、N−長鎖アシルアミノ酸等のアミノ酸処
理、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス
等の油処理等が挙げられ、これらを一種又は二種用いる
ことができる。この中でも、ジメチルポリシロキサン、
メチルハイドロジエンポリシロキサン、トリメチルメト
キシケイ酸等のシリコーン化合物による処理が、分散性
がより向上するため好ましい。
【0017】また、粉体に対する処理剤の量は、処理剤
の種類及び粉体の組成によってもことなるが、概ね、粉
体100部に対して0.5〜20部の範囲が、肌への柔
軟性等の感触面より、好ましい。そして、疎水化処理す
る方法も、通常公知の方法、例えば、溶媒を用いた湿式
法、気相中で処理する乾式法等が挙げられる。
【0018】本発明の油中水型乳化化粧料における、成
分(c)の疎水化処理粉体の配合量は、全組成中に1〜
50%が好ましく、10〜35%が特に好ましい。この
範囲であれば、効果の発現や仕上がりの点において特に
良好なものが得られる。
【0019】本発明の油中水型乳化化粧料における、成
分(b)と成分(c)の配合重量比(b)/(c)は、
0.01〜0.5が特に好ましい。この範囲であると、
粉体の分散性と肌への密着性に特に優れたものが得られ
る。
【0020】本発明の油中水型乳化化粧料には、成分
(d)の有機紫外線吸収剤を配合しても乳化安定性が良
好であり、紫外線防御効果も付与できるため、更に好ま
しい。
【0021】成分(d)の有機紫外線吸収剤としては、
通常化粧料に用いられるものであり、例えば、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホ
ン酸ナトリウム、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−
ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−
4,4’−ジメトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸
ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,2’4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、
2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’ーエチ
ルヘキシル−1’−オキシ)−1、3、5−トリアジン
等のベンゾフェノン系、サリチル酸−2−エチルヘキシ
ル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等の
サリチル酸系、 パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息
香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメ
チルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香
酸アミル−2−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロ
ピル安息香酸エチル等のPABA系、p−メトキシ桂皮
酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシ桂皮酸−2−エ
トキシエチル等のシンナメート系、2−(2−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−t
ert−4’−メトキシジベンゾイルメタン等のジベン
ゾイルメタン系、オキシベンゾン系、ジメトキシベンジ
リデンジオキソイミダゾリシンプロピオン酸−2−エチ
ルヘキシルが挙げられ、これらを一種又は二種以上用い
ることができる。この中でも、油溶性の紫外線吸収剤が
粉体の分散性の観点より、好ましい。
【0022】本発明の油中水型乳化化粧料における、成
分(d)の有機紫外線吸収剤の配合量は、全組成中に
0.1〜10%が好ましく、1〜5%が特に好ましい。
この範囲であれば、紫外線防御効果と仕上がりの点にお
いて特に良好なものが得られる。
【0023】本発明の油中水型乳化化粧料には、上記必
須成分の他に通常、化粧料に使用される成分、例えば、
水性成分、成分(a)以外の界面活性剤、成分(b)以
外の油性成分、油ゲル化剤、水溶性高分子、アクリル−
シリコーン共重合体やトリメチルシロキシケイ酸等の油
溶性被膜形成剤、成分(c)以外の未処理粉体や親水化
処理粉体、エタノール等の溶剤、パラオキシ安息香酸誘
導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、
美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適
宜配合することができる。
【0024】水性成分としては、水及び水に可溶な成分
であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプリピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール
類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグ
リセロール類、アロエベラ、ハマメリス、キュウリ、レ
モン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられ、
これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明
における、水性成分の配合量は、均一な化粧膜をつくる
観点より、全組成中に、概ね、5〜70%が好ましい。
【0025】成分(a)以外の界面活性剤としては、例
えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレング
リコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそ
のアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール
脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、
ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコー
ル付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアル
キレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂
肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン系
界面活性剤等の非イオン性界面活性剤類、ステアリン
酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有
機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸
塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコ
ハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウ
リン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−
アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸
塩等の陰イオン性界面活性剤類、アルキルアミン塩、ポ
リアミン及びアルカノルアミン脂肪酸誘導体、アルキル
四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等の陽イ
オン性界面活性剤類、レシチン、N,N−ジメチル−N
−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタ
イン等の両性界面活性剤類等が挙げられ、これらを一種
又は二種以上用いることができる。
【0026】成分(b)以外の油としては、例えば、デ
カメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン等の環状シリコーン類、25℃での粘
度が5cs以下のジメチルポリシロキサンなどの揮発性
シリコーン油、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン、フッ素変性シリコーン等の不揮発性シリコーン油、
オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油等の油脂
類、、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイ
ソブチレン、ポリブテン等の炭化水素類、セチルイソオ
クタネート、ミリスチン酸イソプロピル、トリオクタン
酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジ
ペンタエリトリット脂肪酸エステル等のエステル類、ラ
ノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラ
ノリン誘導体、N−ラウロイルーL−グルタミン酸ジ
(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のア
ミノ酸誘導体油類、パーフルオロポリエーテル、パーフ
ルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤
類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いること
ができる。
【0027】油ゲル化剤としては、デキストリン脂肪酸
エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステ
ル、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステ
アリン酸カルシウム、疎水性煙霧状無水ケイ酸、有機変
性ベントナイト、架橋型シリコーン等が挙げられ、これ
らを一種又は二種以上用いることができる。
【0028】水溶性高分子としては、グアーガム、コン
ドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、アラビアガ
ム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系の
もの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、
カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビ
ニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられ、これ
らを一種又は二種以上用いることができる。
【0029】本発明の油中水型乳化化粧料は、メーキャ
ップ化粧料、スキンケア化粧料等が挙げられるが、特
に、ファンデーションや下地等のメーキャップ化粧料及
び日焼け止め料において効果が発揮されやすい。また、
本発明の剤型は、ローション状、乳液状、クリーム状、
固型状等が挙げられる。
【0030】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明をさらに説明する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0031】実施例1〜6及び比較例1〜3:ファンデ
ーション 表1に示す処方のファンデーションを製造し、「粉の分
散性」、「化粧膜の均一性」、「肌への密着性」、「肌
のカバー効果」及び「乳化安定性」を以下に示す評価方
法に従って評価判定し、結果を表1に併せて示した。
【0032】
【表1】
【0033】注1:アビルEM−90(ゴールドシュミ
ット社製)
【0034】注2:下記化学式(4)で示される長鎖ア
ルキル含有ポリオキシアルキレン変性シリコーン
【0035】
【化1】
【0036】 注3:シリコンKF6017(信越化学工業社製) 注4:シリコンKF7002(信越化学工業社製)
【0037】(製造方法) A:1〜35をホモミキサーにて混合分散する。 B:36〜39を均一混合する。 C:AにBを添加してホモミキサーで乳化し、ファンデ
ーションを得た。
【0038】(分散性の評価方法)実施例及び比較例の
ファンデーションを透明なガラス瓶にいれ、3時間静置
した後、ガラス瓶の底部に沈降した粉体の状態を観察
し、分散性を下記判定基準に従って、評価した。 判定基準: 〔状 態〕 [判定] 粉体の沈降がほとんど無い : ◎ 粉体の沈降が僅かにある : ○ 粉体の沈降がかなりある : △ 殆どの粉体が沈降している : ×
【0039】(使用感の評価方法)化粧歴10年以上の
女性20人を評価パネルとし、実施例及び比較例のファ
ンデーションを顔面に塗布した際の「化粧膜の均一
性」、「肌への密着性」、「肌のカバー効果」について
評価した。評価が良好であるとした人数から以下判定基
準に従って、評価した。 判定基準 良いと感じた人数 ◎ :15人以上〜20人以下 ○ :10人以上〜15人未満 △ : 5人以上〜10人未満 × : 0人以上〜 5人未満
【0040】(乳化安定性の評価方法)実施例及び比較
例のファンデーションを容器に充填し、40℃インキュ
ベーターにセットした。2週間後、1ヶ月後の乳化状態
を以下判定基準に従って、評価した。 判定基準 [乳化 状態] [判定] 1ヶ月後まで良好 :◎ 2週間後まで良好だが1ヶ月後は乳化不良 :○ 製造直後は良好だが2週間後で乳化不良 :△ 製造直後がら乳化不良 :×
【0041】表1の結果から明らかなように、実施例1
〜6のファンデーションは比較例1〜3に比べ、粉体の
分散性、化粧膜の均一性、肌への密着性、肌のカバー効
果、及び乳化安定性の全ての項目が優れたものであっ
た。また、実施例4〜6は、更に、乳化安定性が良好で
紫外線防御効果に優れたものであった。
【0042】 実施例7:日焼止め化粧料 (成分) (重量%) 1.ジメチルポリシロキサン 2.0 2.デカメチルシクロペンタシロキサン 30.0 3.長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性 シリコーン(注1) 3.0 4.オクチルメトキシシンナメート 7.0 5.アルコキシ変性シリコーン(注5) 10.0 6.メチルポリシロキサン3%処理微粒子酸化チタン 10.0 7.メチルポリシロキサン3%処理微粒子酸化亜鉛 5.0 8.精製水 残部 9.防腐剤 適量 10.エタノール 10.0 ※注5:アビルワックス2434(ゴールドシュミット社製)
【0043】(製法)成分(1)〜(7)を分散した
後、(8)〜(10)を加えて乳化し、日焼止め化粧料
を得た。実施例7の日焼止め化粧料は、粉体の分散性、
化粧膜の均一性、肌への密着性及び乳化安定性に優れ、
且つ紫外線防御効果にも優れたものであった。
【0044】 実施例8:下地化粧料 (成分) (重量%) 1.ジメチルポリシロキサン 2.0 2.デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0 3.長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン 変性シリコーン(注2) 1.5 4.オクチルメトキシシンナメート 1.0 5.アルコキシ変性シリコーン(注6) 3.0 6.ジカプリン酸ネオペンチルグリコール 5.0 7.パーフルオロアルキルリン酸エステル 5%処理ナイロン粉末 3.0 8.パーフルオロアルキルリン酸エステル 5%処理雲母チタン 3.0 9.防腐剤 適量 10.1,3−ブチレングリコール 10.0 11.精製水 残部 12.美容成分 適量 ※注6:下記化学式(5)で示されるアルコキシ変性シリコーン
【0045】
【化2】
【0046】(製法)成分(1)〜(8)を分散した
後、(9)〜(12)を加えて乳化し、下地化粧料を得
た。実施例8の下地化粧料は、粉体の分散性、化粧膜の
均一性、肌への密着性及び乳化安定性に優れたものであ
った。
【0047】
【発明の効果】本発明の油中水型乳化化粧料は、粉体の
分散性、化粧膜の均一性、肌への密着性及び乳化安定性
に優れたものであった。また、更に有機紫外線吸油剤を
配合ししても、本発明の油中水型乳化化粧料は、乳化安
定性が良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 Fターム(参考) 4C083 AB212 AB232 AB242 AB432 AC102 AC112 AC342 AC392 AC422 AD072 AD152 AD161 AD162 AD172 AD242 BB25 BB46 CC01 CC03 CC19 DD31 DD32 EE01 EE06 EE17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)、(b)、(c); (a)下記一般式(1)及び/又は(2)で示される長
    鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性シリコーン R SiO(4−a−b−c)/2 …(1) 〔式中、R1は同一又は異なってもよく、炭素数1〜1
    0のアルキル基、水素原子、アリール基、アラルキル
    基、フッ素置換アルキル基を示し、Rは−C 2m
    −O−(CO)−(CO)−Rで示
    される基(式中、mは1〜5の整数、d、eは0以上の
    整数、且つ、d+e≧1〜200であり、R は水素原
    子若しくは炭素数1〜5の一価炭化水素基又はR
    (CO)−で示される有機基、Rは炭素数1〜5の一
    価炭化水素基)であり、Rは炭素数10〜30の一価
    炭化水素基であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦
    2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦
    1.5である。〕 R SiO(4−a−b−c)/2 …(2) 〔式中、Rは同一又は異なってもよく、炭素数1〜1
    0のアルキル基、水素原子、アリール基、アラルキル
    基、フッ素置換アルキル基を示し、Rは−C 2m
    −O−(CO)−(CO)−Rで示
    される基(式中、mは1〜5の整数、d、eは0以上の
    整数、且つ、d+e≧1〜200であり、R は水素原
    子若しくは炭素数1〜5の一価炭化水素基又はR
    (CO)−で示される有機基、Rは炭素数1〜5の一
    価炭化水素基)であり、Rは−C 2n−O−(C
    O)−(CO)−R(式中、nは1
    〜5の整数、f、gは0以上の整数、且つ、f+g≧0
    〜200であり、Rは炭素数10〜30一価炭化水素
    基)であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.
    5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5
    である。〕 (b)下記一般式(3)で示されるアルコキシ変性シリ
    コーン R SiO(4−h−i)/2 ・・・(3) 〔式中、Rは同一又は異なってもよく、炭素数1〜1
    0のアルキル基、水素原子を示し、Rは−OR10
    示される基(R10は炭素数12〜30の一価炭化水素
    基)であり、h、iはそれぞれ0.001≦h<3.
    0、0.001≦i<3.0である。〕 (c)疎水化処理粉体 を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(b)と成分(c)の重量比(b)
    /(c)が0.01〜0.5であることを特徴とする請
    求項1記載の油中水型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】 成分(c)がシリコーン処理粉体である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の油中水型乳化化
    粧料。
  4. 【請求項4】 更に、成分(d)有機紫外線吸収剤を含
    有する請求項1〜3のいずれかに記載の油中水型乳化化
    粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002363029A (ja) * 2001-05-31 2002-12-18 Kose Corp 油中水型乳化化粧料
WO2007035315A2 (en) * 2005-09-16 2007-03-29 Lubrizol Advanced Materials, Inc. Sunscreen compositions

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