JP2000043732A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

Info

Publication number
JP2000043732A
JP2000043732A JP10218151A JP21815198A JP2000043732A JP 2000043732 A JP2000043732 A JP 2000043732A JP 10218151 A JP10218151 A JP 10218151A JP 21815198 A JP21815198 A JP 21815198A JP 2000043732 A JP2000043732 A JP 2000043732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
force
pressed
lever
operation knob
knob
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10218151A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Matsumoto
拓也 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP10218151A priority Critical patent/JP2000043732A/ja
Publication of JP2000043732A publication Critical patent/JP2000043732A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
  • Handcart (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は操作力を検出する操作部の小型化及
びコストの低減することを課題とする。 【解決手段】 搬送装置11は、操作者が手を掛ける位
置、すなわち台車12の後面上部の左右角部に操作力を
検出する操作部15,16が取り付けられている。操作
部15は、操作ノブ32が、レバー33の上端33aで
揺動自在に支持され、レバー33が操作方向(A,B方
向)に回動して下端33cで力センサ41,42を押圧
する。そのため、操作部15は、小型化及びコストの低
減される。操作ノブ32が操作方向に押圧されると、レ
バー33が回動し、操作力がてこの原理で小さくなって
力センサ41,42に作用する。よって、圧電ゴムから
なる力センサ41,42は、検出感度の高い検出可能な
範囲で操作力を正確に検出することはできる。また、誤
って操作ノブ32を真上から押圧した場合、操作ノブ3
2が傾くだけで駆動輪21が駆動されることを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は操作者が台車を押圧
操作する際の操作力の大きさを検出し、その操作力に応
じたモータ駆動力を車輪に伝達してパワーアシストする
よう構成された搬送装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、荷物等を搬送する際に操作者の
押圧操作に応じて台車を駆動させてパワーアシストする
搬送装置の開発が進められている。この種の搬送装置で
は、荷物が載置される台車に車輪を駆動するモータ及び
モータを回転させるバッテリ、モータの駆動トルクを制
御する制御装置などが搭載されている。また、操作者が
押圧する操作部には、操作者の操作力を検出するための
歪ゲージ等からなる力センサが設けられている。
【0003】そして、制御装置は、力センサからの出力
信号に応じてモータに供給される電圧を制御するように
なっている。そのため、例えば台車に重い荷物が積載さ
れた場合には、操作部の力センサを強く押圧することに
よりモータの駆動トルクが増大されて操作者の労力が軽
減される。また、台車に積載された荷物が比較的軽い場
合には、操作部の力センサを軽い力で押圧することによ
りモータの駆動トルクが軽減されるように制御される。
このように、力センサへの押圧力を加減することによ
り、搬送装置は荷物の重量に関係なく、一定の速度で荷
物を搬送することができる。
【0004】このように構成されたパワーアシスト機能
を有する搬送装置においては、あらかじめ設定された倍
率で駆動モータを駆動するため、例えば操作者が押して
いる力と同じ仕事量をモータがすることで、操作者の負
担が半分になる。この種の搬送装置としては、例えば
特公平4−4187号公報に開示されたものがある。こ
の公報のものは、台車を押すハンドルの支持部材に歪み
ゲージが貼着され、ハンドルを押したり引いたりすると
きに生じる支持部材の微小変位を検出している。
【0005】また、特開平6−304208号公報に
みられるように車椅子のグリップ部に歪みゲージを埋め
込み、グリップ部の変形により力を検出するものもあ
る。また、開平9−864138号公報には、ハンド
ル支持部が板バネ状に形成されており、操作者がハンド
ルを押したり引いたりするときに変化するハンドル支持
部と変位センサとの隙間量の変化から操作力を検出する
構成のものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に記載
された搬送装置では、操作者がハンドルを押したり引い
たりすることにより、ハンドルに加えられた操作力の大
きさを検出することができるように構成されているが、
歪みゲージによる操作力の検出にはホイートストンブリ
ッジ回路等の専用回路が必要であり、操作力検出システ
ムのコストが高価となってしまう。
【0007】また、上記の公報に記載された搬送装置
では、操作部に操作力が作用したときの変位量を検出す
る方式の操作部が設けられており、この操作力検出方式
ではバネ部材に抗した変位量を変位センサで検出するた
め、力検出部が大きくなって取付スペースが大きくな
り、且つコストが高価になってしまう。また、取付スペ
ースを小さくするため、操作部に薄い圧電センサを用い
ることが検討されている。しかしながら、圧電センサを
操作部に用いた場合には、台車の荷重が重くなるほど、
大きな操作力が圧電センサに作用することになり、圧電
センサで直接操作力を検出しようとすると操作力が検出
可能範囲を超えてしまうといった問題がある。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決した搬送
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。本発明は、台車の底部に設けられた駆動輪
と、該駆動輪を駆動するモータと、操作力を付与される
操作部と、該操作部に加えられた操作力の大きさに応じ
て前記モータを制御する制御部とを有する搬送装置にお
いて、前記操作部は、押圧操作される操作ノブと、一端
に該操作ノブが揺動自在に支持され、長手方向の中間よ
り一端側の位置で回動可能に支持された回動部材と、該
回動部材の他端に対向するように配置され、前記回動部
材の回動動作により押圧される力センサと、からなるこ
とを特徴とするものである。
【0010】従って、本発明によれば、操作部が操作ノ
ブを揺動自在に支持する回動部材の回動動作により力セ
ンサを押圧するため、小型化を図れると共に安価に製作
できる。さらに、力センサの感度をレバー比で調整する
ことができ、これにより操作力を力センサの検出範囲に
対応する大きさの力に変換して大荷重にも耐える構成と
することができる。また、操作ノブが揺動自在に支持さ
れているので操作ノブにかかるモーメントを力センサに
伝えない構成とすることができ、操作方向の操作力のみ
を力センサで検出でき、操作ミスによる誤作動を防止で
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例について説明する。図1は本発明になる搬送装置の一
実施例の斜視図である。また、図2(A)〜(D)は図
1に示す搬送装置の構成を説明するための平面図、側面
図、正面図、底面図である。
【0012】図1及び図2(A)〜(D)に示されるよ
うに、搬送装置11は、操作者が手を掛ける位置、すな
わち台車12の後面上部の左右角部に操作力を検出する
操作部15,16が取り付けられている。従来からある
一般的な搬送装置では、台車を押したり引いたりするた
めの棒状のハンドルが設けられている。このハンドル
は、横幅が人間の肩幅より広くなるように設定されてお
り、操作者が力を容易にかけられる構造になっている。
しかし、飛行機内や列車内等にように狭い通路を移動す
る搬送装置の場合、台車の横幅が操作者の肩幅より狭く
なっている。このような搬送装置を操作する場合、操作
者はハンドルよりも台車上部の両肩部をつかんで台車を
押したり引いたりする方が操作し易いことが分かってい
る。
【0013】そのため、本発明の搬送装置11では、台
車12の後部の両肩部に操作部15,16が設けられて
いる。そして、操作者は、搬送装置11を移動させる際
は操作部15,16の上端に位置する操作ノブ32を
A,B方向に押圧することになる。このとき、操作部1
5,16を押圧する操作力は、台車12の総重量に比例
しており、台車12に荷物が搭載された状態で最も大き
な操作力が必要となる。従って、操作部15,16に
は、台車12の総重量に応じた力が加えられることにな
る。
【0014】また、台車12の底面には、駆動ユニット
13が設けられ、台車12の後面には収納部12aを開
閉する扉14が取り付けられている。台車12は、底部
の左右両側に4個のキャスタが取り付けられている。す
なわち、台車12の底部には、従動輪としての前輪1
7,18と後輪19,20が設けられている。さらに、
台車12の底部長手方向に中心線上に位置するように駆
動ユニット13により駆動される駆動輪21が設けられ
ている。
【0015】また、台車12の底部には、駆動ユニット
13の他に制御装置25、バッテリ26、モータドライ
バ27が配置されている。操作部15,16は、破線で
示すケーブル31を介して制御装置25に接続されてい
る。また、制御装置25は、操作部15,16から出力
される操作力検出信号に基づいて制御量を演算し、駆動
モータ22の駆動制御を行う。
【0016】そして、制御装置25のメモリ(図示せ
ず)には、ブレーキ機構による制動解除が検知される
と、操作部15,16から出力される操作信号に基づき
駆動モータ22を駆動させる制御プログラムが格納され
ている。バッテリ26は、搬送装置11が使用されない
ときプラグ付きコード(図示せず)により家庭用電源l
00Vで充電される。また、バッテリ26の電力は、上
記制御装置25に制御されて駆動モータ22へ供給され
る。
【0017】駆動ユニット13は、図2(C)中破線で
示すように駆動モータ22と、クラッチブレーキユニッ
ト23と、が取り付けられている。駆動モータ22の出
力軸は、クラッチブレーキユニット23と連結されてお
り、駆動モータ22の駆動力は、クラッチブレーキユニ
ット23を介して駆動輪21に伝達されてアシスト力を
発生させる。また、駆動輪21の回転は、速度検出器2
9により検出されて移動速度が算出される。
【0018】さらに、搬送装置11の後部には、上記操
作部15,16及び操作パネル35からなる操作ユニッ
ト30が設けられている。図3は操作ユニット30の構
成を示す正面図である。図3に示されるように、操作ユ
ニット30は、操作パネル35が操作方向と直交する左
右方向(C,D方向)に延在形成されており、操作パネ
ル35の両側に操作部15,16が配置されている。ま
た、操作部15,16の上端に設けられた操作ノブ32
は、台車12の上方に突出するように設けられている。
【0019】そして、操作パネル35には、電源を投入
する電源投入スイッチ36と、電源を遮断する電源遮断
スイッチ37と、作動状態を表示する複数の表示用LE
D38が配置されている。ここで、操作部15,16の
構成について詳細に説明する。尚、操作部15と16と
は同一構成であるので、以下操作部15について説明す
る。
【0020】図4は操作部15の側面図である。また、
図5は操作部15の正面図である。また、図6は操作部
15の側断面図である。また、図7は操作部15の正面
断面図である。図4乃至図7に示されるように、操作部
15は、操作ノブ32と、上端33aで操作ノブ32を
揺動自在に支持するレバー(回動部材)33と、レバー
33を操作方向(A,B方向)に回動可能に支持する軸
34と、レバー33の下端33cに押圧される力センサ
41,42と、レバー33の下端33cに対向する位置
に力センサ41,42を保持するケース43とからな
る。
【0021】操作ノブ32は、カップ状に形成され内部
にT字状の接続部材44が固着されている。そして、接
続部材44の下端部44aとレバー33の上端33aと
は、水平方向に貫通する軸45により回動自在に連結さ
れている。そのため、操作ノブ32は、レバー33に対
しE,F方向に揺動可能に支持されており、誤って操作
ノブ32に触っても単に操作ノブ32のみが軸45を中
心に揺動するだけで力センサ41,42が誤動作しない
ように構成されている。また、軸34の両端は、ケース
43に設けられた孔43hに嵌合している。
【0022】力センサ41,42は、操作ノブ32に作
用する操作力を検出するため「導電性ゴム」と呼ばれる
薄い圧電体からなり、ケース43の内壁から突出するセ
ンサ支持部43a,43bの端部に貼着されている。こ
の導電性ゴムは、ある特定の方向(検出方向)からの力
が加えられると、押圧されたときのみ出力(電位差)が
生じる特性を有している。
【0023】また、レバー33の下端33cは、操作方
向に配置された力センサ41,42に対向すると共に、
殆ど隙間の無い状態で力センサ41,42に近接してい
る。そのため、力センサ41,42は、レバー33が軸
34を中心にG,H方向に回動すると、軸34からレバ
ー33の上端33aまでの距離βと軸34からレバー3
3の下端33cまでの距離αとの比により小さくされた
力で押圧される。従って、荷物が搭載された台車12を
移動させる場合、操作ノブ32に相当な力が加えられる
が、力センサ41,42に作用する力は検出可能な大き
さに変換されており、操作力を正確且つ安定的に検出す
ることができる。
【0024】一方の力センサ41は、操作ノブ32が前
進方向(A方向)に押圧操作されたときG方向に回動す
るレバー33の下端33cに押圧され、押圧された力の
大きさに応じた力検出信号を出力する。また、他方の力
センサ41は、操作ノブ32が後退方向(B方向)に押
圧操作されたときH方向に回動するレバー33の下端3
3cに押圧され、押圧された力の大きさに応じた検出信
号を出力する。
【0025】また、上記ケース43は、レバー33及び
力センサ41,42を収容する空間43cを有する。こ
の空間43cは、U字状に形成されたカバー部材43d
と、カバー部材43dの両側を閉塞するように取り付け
られた側板43e,43fとにより形成される。そし
て、ケース43の上部開口は、蓋43gにより閉塞され
ており、蓋43gの中央開口部とレバー33との間は、
蓋43gを上下方向から挟持するゴム板48,49によ
り密閉されている。そのため、ケース43の内部に形成
された空間43cは、ゴム板48,49により防水構造
となっており、且つレバー33はゴム板48,49の弾
性力より回動可能に保持されている。
【0026】また、力センサ41,42が貼着されたセ
ンサ支持部43a、43bの側面には、レバー33の回
動を制限するストッパ46が設けられている。このスト
ッパ46は、レバー33の下端33cが力センサ41,
42を所定量だけ押圧するとそれ以上力センサ41,4
2を押圧しないようにしている。本実施の形態では、ス
トッパ46の端部が力センサ41,42より0.1mm
だけ突出しており、レバー33が回動して力センサ4
1,42を押圧すると共にストッパ46が押圧されて力
センサ41,42が完全につぶれて破損しないようにな
っている。
【0027】図8は力センサ41,42の抵抗と力セン
サ41,42に作用した力との関係を示すグラフであ
る。図8のグラフIに示されるように、力センサ41,
42は、印加される押圧力の大きさによって抵抗値が変
化する特性を有している。よって、力センサ41,42
は、操作力が作用しない状態で抵抗値が無限大となり、
操作力が加えられる抵抗値が力の大きさによって変化す
る。本実施の形態では、3kgf の荷重で50Ω程度とな
る。しかし、図8に示すグラフIから分かるように抵抗
値が大きく変化するのは荷重が0〜3kgf の範囲であ
る。
【0028】例えば操作者が100kgの質量を有する台
車12を押す場合、両手で20kgf、片手で10kgf ず
つの力を必要とする。そこで、上記操作部15において
は、「てこの原理」を使って力センサ41,42にかか
る力を小さくしており、レバー33の回動動作を介して
力センサ41,42を押圧することにより10kgf の操
作力を0〜3kgf の範囲に入るように小さくしている。
【0029】これにより、重い台車12を搬送操作する
際の操作力が操作ノブ32に加えられても力センサ4
1,42の検出可能範囲に入る大きさの操作力に変換さ
れ、印加された操作力を正確且つ安定的に検出すること
ができる。図6及び図7に示されるように、操作ノブ3
2にかかる操作力Fは、軸34を支点とするレバー33
を介してα/βの比で軽減されて力センサ41,42に
伝達される。例えば、α:β=3.5:1とすれば図8
に示すような特性を有する力センサ41,42でも0〜
10kgf の力を検出することが可能になる。
【0030】次に、上記のように構成された操作部15
から出力された信号を処理する回路構成について説明す
る。図9は力センサ41,42からの出力を制御するた
めの電気回路図である。図9に示されるように、電気回
路47は、電源V0 と、固定抵抗R1 と、可変抵抗R2
とから構成されている。固定抵抗R1 は、例えば1KΩ
の抵抗体である。また、可変抵抗R2 は、導電性ゴムか
らなる力センサ41,42である。
【0031】図10は固定抵抗R1 と可変抵抗R2 との
関係を示すグラフである。また、図11は力センサ4
1,42の出力電圧と力センサ41,42に作用した力
との関係を示すグラフである。図10に示されるよう
に、電気回路47では、固定抵抗R1 と可変抵抗R2
の関係は、グラフIIのように変化する。
【0032】上記図8のグラフIと図10のグラフIIと
の関係から固定抵抗R1 と可変抵抗R2 とを電源V0
対して直列に接続し、固定抵抗R1 の両端の電圧x,y
を測定すると、図11のグラフIII に示すように荷重と
出力電圧の関係がほぼ比例関係になる。また、上記グラ
フIII より、例えば操作者が100kgの質量を有する台
車12を動かすのに必要な力0〜10kgf の力を検出す
ることが可能になることがわかる。
【0033】図12は操作ノブ32に作用する操作力F
の作用方向を示す縦断面図である。実際に台車12を移
動させる場合、操作部15,16の操作ノブ32に横方
向からの水平な力が作用することはなく、通常は図12
に示すように斜め上方から操作力Fが操作ノブ32に作
用することになる。このような方向から操作力Fが操作
ノブ32に作用した場合の操作部15の内部動作につい
てT字モデルを使って説明する。
【0034】図13は操作ノブ32の軸45を拘束した
状態でレバー33を軸34中心に回動させた場合のモデ
ルを示す図である。また、図14は図13中A点に力F
を角度を変えながら加えたときの角度θと力の関係を示
すグラフである。図13に示されるように、操作ノブ3
2とレバー33とがT字状に一体化された剛体と考える
と、操作ノブ32の端部A点を角度θ0 で押圧したとき
は力が釣り合ってゼロになり、操作力が力センサ42に
伝達されない。
【0035】一方、操作ノブ32の端部A点を真上(θ
=0)から押圧した場合は、レバー33が軸34を中心
として反時計方向(H方向)に回動するため、操作者が
操作しようとする操作方向(A方向)と逆向きの力で力
センサ42を押圧してしまうことがわかる。また、図1
3に示す構成においてレバー33の軸34まわりのモー
メントが最大になるのはθ=(π/2+θ0 )のときで
ある。そのとき、モーメントはFL 1 である(L1 はA
点から軸34までの距離)。
【0036】これに対し、本実施の形態で説明した搬送
装置11に設けられた操作部15,16では、操作ノブ
32が軸45により揺動自在に支持されているので、図
15に示すようなモデルとなる。図15は操作ノブ32
が軸45により揺動可能な状態とした場合のモデルを示
す図である。また、図16は図15中A点に力Fを角度
を変えながら加えたときの角度θと力の関係を示すグラ
フである。
【0037】図15において、操作ノブ32の端部A点
を角度θ0 で押圧したとき、垂直方向の分力FyがB点
(実際はケース43の上部)で受け止められ、水平方向
の分力Fxが力センサ41に伝達されることがわかる。
また、操作ノブ32の端部A点を真上(θ=0)から押
圧した場合は、B点(実際はケース43)で全ての力を
受けるため、操作ノブ32のみがE方向に傾くだけでレ
バー33が回動せず、力センサ41には操作力が伝達さ
れない。そのため、誤って操作ノブ32を操作してしま
う場合、操作ノブ32を真上から押圧することが多い
が、このような誤操作によりモータ22が駆動されるこ
とを防止できる。
【0038】また、上記構成とされた操作部15の構成
によれば、レバー33の軸34まわりのモーメントが最
大になるのはθ=(π/2)のときである。すなわち、
操作ノブ32を真横から水平方向(A方向)に押圧した
ときが最大モーメントFLとなる(Lは軸45と軸34
との距離)。従って、操作者は、両手を操作部15,1
6の上端に設けられた操作ノブ32に手を置いた状態で
下方に押圧しても力センサ41,42が押圧されないの
でモータ22が駆動されず、操作ノブ32をA,B方向
に押圧したときだけ力センサ41,42が押圧されてモ
ータ22が駆動される。
【0039】また、図12に示されるように、レバー3
3に過大な力が作用してもセンサ支持部43a、43b
の側面にレバー33の回動を制限するストッパ46が設
けられているので力センサ41,42が損傷することを
防止できる。図17は操作ノブ32の左端が真上から押
圧操作された場合の動作状態を示す縦断面図である。ま
た、図18は操作ノブ32の右端が真上から押圧操作さ
れた場合の動作状態を示す縦断面図である。
【0040】このように上記のように構成された操作部
15,16においては、操作ノブ32に作用するモーメ
ントがレバー33に作用することがないので、例えば図
17及び図18に示すように上方から偏った力Fが加え
られてもレバー33が回動せず力センサ41,42に誤
操作による操作力が伝達されず、誤って操作ノブ32に
触ってしまった場合に駆動輪21が駆動されることが防
止される。
【0041】図19は制御装置25のシステム構成を示
すブロック図である。図19に示されるように、力セン
サ41,42及び速度検出器29から出力された検出信
号は、A/D変換器58を介してCPU59に入力され
る。また、操作パネル35に設けられた各スイッチ3
6,37は、i/oボード60の入力接点に接続されて
おり、各スイッチからの信号はi/oボード60を介し
てCPU59に入力される。
【0042】また、CPU59では、後述するような演
算処理を実行し、D/A変換器61を介してモータドラ
イバ27へトルク指令を出力する。これにより、モータ
ドライバ27は、駆動モータ21へ電流指令を出力して
駆動モータ21を駆動させる。また、CPU59は、リ
レー62,63にi/oボード60を介して信号を出力
する。
【0043】電磁式クラッチ24及び電磁式ブレーキ4
5は、力センサ41,42からの信号が入力されると、
i/oボード60から出力された信号によりリレー6
2,63が閉成して駆動される。また、バッテリ26
は、A/D変換器58、CPU59、i/oボード6
0、モータドライバ27、リレー62,63に電源供給
を行っている。
【0044】図20はCPU59が実行するメイン処理
の演算手順を説明するためのPADである。図20に示
されるように、CPU59は、S11でi/oボード6
0を介して各スイッチ36,37及び力センサ41,4
2からのスイッチ情報を読み込む。ここで、スイッチ情
報がブレーキオンであるときは(S12)、電磁式クラ
ッチ24をオフにし(S13)、駆動モータ22へのト
ルク指令Tをゼロとする(S14)。
【0045】また、上記S12において、スイッチ情報
がブレーキオフであるときは、電磁式クラッチ24をオ
ンにし(S15)、速度検出器29からの信号により駆
動輪21の速度を検出する(S16)。そして、S17
において、検出された速度が2km/hより大きい場合
には、S19に進み、駆動モータ22へのトルク指令T
をゼロとする(S18)。
【0046】しかし、S17において、検出された速度
が2km/hを越えない場合には、S19に進み、左右
の操作部15,16の力センサ41,42に付与された
操作力Fl ,Fr を検出する。その後、S20で駆動モ
ータ22へのトルク指令Tを操作力Fl ,Fr の比例し
た値として算出する。また、S21でi/o信号及びト
ルク指令Tを出力する。これで、一回の演算処理を終了
する。
【0047】尚、上記実施の形態では、上記のような箱
型の搬送装置11を一例として挙げたが、これに限ら
ず、他の形状又は構造を有する搬送装置にも本発明を適
用できるのは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、操作部が
操作ノブを揺動自在に支持する回動部材の回動動作によ
り力センサを押圧するため、小型化を図れると共に安価
に製作できる。さらに、力センサの感度をレバー比で調
整することができ、これにより操作力を力センサの検出
範囲に対応する大きさの力に変換して大荷重にも耐える
構成とすることができると共に、操作力を正確且つ安定
的に検出することができる。また、操作ノブが揺動自在
に支持されているので操作ノブにかかるモーメントを力
センサに伝えない構成とすることができ、操作方向の操
作力のみを力センサで検出でき、操作ミスによる誤作動
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる搬送装置の一実施例の斜視図であ
る。
【図2】図1に示す搬送装置の構成を説明するための平
面図、側面図、正面図、底面図である。
【図3】操作ユニット30の構成を示す正面図である。
【図4】操作部15の側面図である。
【図5】操作部15の正面図である。
【図6】操作部15の側断面図である。
【図7】操作部15の正面断面図である。
【図8】力センサ41,42の抵抗と力センサ41,4
2に作用した力との関係を示すグラフである。
【図9】力センサ41,42からの出力を制御するため
の電気回路図である。
【図10】固定抵抗R1 と可変抵抗R2 との関係を示す
グラフである。
【図11】力センサ41,42の出力電圧と力センサ4
1,42に作用した力との関係を示すグラフである。
【図12】操作ノブ32に作用する操作力Fの作用方向
を示す縦断面図である。
【図13】操作ノブ32の軸45を拘束した状態でレバ
ー33を軸34中心に回動させた場合のモデルを示す図
である。
【図14】図13中A点に力Fを角度を変えながら加え
たときの角度θと力の関係を示すグラフである。
【図15】操作ノブ32が軸45により揺動可能な状態
とした場合のモデルを示す図である。
【図16】図15中A点に力Fを角度を変えながら加え
たときの角度θと力の関係を示すグラフである。
【図17】操作ノブ32の左端が真上から押圧操作され
た場合の動作状態を示す縦断面図である。
【図18】操作ノブ32の右端が真上から押圧操作され
た場合の動作状態を示す縦断面図である。
【図19】制御装置25のシステム構成を示すブロック
図である。
【図20】CPU59が実行するメイン処理の演算手順
を説明するためのPADである。
【符号の説明】
11 搬送装置 12 台車 13 駆動ユニット 14 収納部 15,16 操作部 17,18 前輪 19,20 後輪 21 駆動輪 22 駆動モータ 23 減速機 24 電磁クラッチ 25 制御装置 26 バッテリ 27 モータドライバ 28 クラッチブレーキユニット 30 操作ユニット 32 操作ノブ 33 レバー 34,45 軸 35 操作パネル 41,42 力センサ 43 ケース 46 ストッパ 47 電気回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車の底部に設けられた駆動輪と、該駆
    動輪を駆動するモータと、操作力を付与される操作部
    と、該操作部に加えられた操作力の大きさに応じて前記
    モータを制御する制御部とを有する搬送装置において、 前記操作部は、 押圧操作される操作ノブと、 一端に該操作ノブが揺動自在に支持され、長手方向の中
    間より一端側の位置で回動可能に支持された回動部材
    と、 該回動部材の他端に対向するように配置され、前記回動
    部材の回動動作により押圧される力センサと、 からなることを特徴とする搬送装置。
JP10218151A 1998-07-31 1998-07-31 搬送装置 Pending JP2000043732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10218151A JP2000043732A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10218151A JP2000043732A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 搬送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000043732A true JP2000043732A (ja) 2000-02-15

Family

ID=16715449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10218151A Pending JP2000043732A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000043732A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011225041A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Taikoh:Kk 電動アシスト台車
JP2021098070A (ja) * 2013-03-15 2021-07-01 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド 殺菌インターフェースを備える手術患者側カート
US11723742B2 (en) 2013-03-15 2023-08-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Surgical patient side cart with drive system and method of moving a patient side cart

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011225041A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Taikoh:Kk 電動アシスト台車
JP2021098070A (ja) * 2013-03-15 2021-07-01 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド 殺菌インターフェースを備える手術患者側カート
US11723742B2 (en) 2013-03-15 2023-08-15 Intuitive Surgical Operations, Inc. Surgical patient side cart with drive system and method of moving a patient side cart
JP7362686B2 (ja) 2013-03-15 2023-10-17 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド 殺菌インターフェースを備える手術患者側カート
US11813093B2 (en) 2013-03-15 2023-11-14 Intuitive Surgical Operations, Inc. Surgical patient side cart with drive system and method of moving a patient side cart

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4697661A (en) Drive design for mobile x-ray units with dual wheel drives
KR100189861B1 (ko) 동력보조식 손수레
US20180118245A1 (en) Electrically driven moving vehicle
US10858027B2 (en) Control of a power-assisted payload carrying vehicle using operator-applied force sensing
JPH10109647A (ja) 電動アシスト台車
CN102198806A (zh) 用于码垛车动力操纵系统的自对中、转矩检测的接头组件
US7730980B2 (en) Steering device for floor cleaning machine
JP2004359008A (ja) 搬送車両及びその制御方法
JP6672106B2 (ja) 台車
WO2005103869A3 (en) Controller
US20200150709A1 (en) Device and system for controlling a transport vehicle
JP2000043732A (ja) 搬送装置
JPH0986413A (ja) 手押し車
KR101797053B1 (ko) 전동식 이동 대차
JP2000211519A (ja) 補助動力付き運搬車
CN207129071U (zh) 两轮自平衡车
KR20100120527A (ko) 전동식 장비의 손잡이 겸용 조작핸들
JP2000139002A (ja) 搬送装置
JP2002067964A (ja) マルチスイッチ及びそれを応用した電動運搬装置
JP2001045614A (ja) 補助動力付き運搬車
KR102080648B1 (ko) 보행 보조기의 제어장치
JPH106996A (ja) パワーアシスト装置
JP4303624B2 (ja) 搬送装置
NL2020887B1 (en) Motorized walking aid
JPH1029538A (ja) 駆動力補助手段を具えた台車